VictoryCross

アトレチコ鈴鹿クラブ(JFL)のサポーターブログです。

JFL第27節 対 ヴィアティン三重

みなさんこんばんは。

 

金曜日から地域CL1次ラウンドが行われています。

実は,金曜日から気になって気になって仕方がありませんでした。

鈴鹿に所属していた選手たちが出場しているからです。

今,ナカニシにはなんと言っていいか分かりません。

一言だけ。地域CLお疲れさまでした。

 

 

 

三重ダービーの朝が来る。

対戦相手は,ヴィアティン三重(以下,ヴィアティンと書きます)

今シーズンは,1敗1PK負け(PK負けは公式記録では引き分け)

毎試合激戦が繰り広げられているが,鈴鹿は今シーズン一度も勝てていない。

 

鈴鹿サポーターの朝は早い。

久しぶりの巨大断幕と共に,朝9時には会場入り。

巨大断幕を運ぶのに時間がかかると思ったが,時間が早くて入り口近くに駐車できた。

 

朝が早い鈴鹿サポーターが続々と集ってくる。

ヴィアティンサポーターもドンドン集ってくる。

 

鈴鹿は普段,バスの入りはコールしない(選手の集中を邪魔したくないため)。

しかし,今回はオレンジのヴィアティンサポーターが大勢いて,鈴鹿の選手たちがそこを通るらしいので,鈴鹿サポーターもバスの入り応援に。

 

選手たちを迎える。

良い顔だ。

良い集中だ。

 

試合が近づき,集中が高まる。

たくさんの人が,鈴鹿の芝生席で応援してくれる。

メインの鈴鹿側スタンドにもたくさん応援に来てくれている。

 

鈴鹿サポーター!

準備はいいか?

 

巨大横断幕,横33メートル×縦7メートルを芝生席で広げる。

これが鈴鹿のビッグフラッグだ!!!

 

いくぜ!

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本日のスタメン(以後敬称略)

FW 16小口大司・7リンタロウ

MF 13遠藤純輝・9藤沢ネット・19海口彦太・6藤田浩平

DF 34野口遼太・15中村俊貴・4キローラン木鈴・2原広樹

GK 23岩脇力哉

 

試合開始。

 

試合開始直前に,コートチェンジ。

ヴィアティンが風上を取る。

東員のグラウンドは川沿いのため,川を渡る川風がキツイ。

風下の鈴鹿。さてどうする?

 

試合は落ち着いた滑り出し。

激しくぶつかり合う場面も見られるが,お互い派手に勝負を狙ってこない。

まずは,主導権争い。

 

鈴鹿はヴィアティンと何度も対戦している。

今シーズンは監督が変わっているが,根本のストロングポイントは変わっていないと思う。

ヴィアティンはムキムキなフィジカルをもっているわけでも,めちゃくちゃ背の高い選手がいるわけでもない。

カニシの思うヴィアティンの怖さは,セカンドボールのヨセの早さと運動量とスピード。

運動量が有ると言う事は,数的優位を作りやすいということ。

ならば鈴鹿は藤田が迎え撃つぞ。

 

セントラルミッドフィールダー,「鈴鹿の心臓」,藤田浩平(6)

ヴィアティンとの対戦に当たって,藤田はどうすれば対応できるか十分に分かっている。

鈴鹿の心臓と言う名前は伊達じゃない。

要所要所でヴィアティンの作る線を藤田がカットする。

中盤は決して自由にさせない。そして,中盤から前線への良いパスは,藤田が徹底的にコースを切る。

この難解なミッションを90分間やり続けられるのが,俺たちの誇り藤田浩平。

それでもヴィアティンの動きが良く,藤田がギリッギリで踏ん張る。

中盤の主導権争いは,ヴィアティンでも無く鈴鹿でも無く,混沌とした状況に。

藤田,バランスが崩れれば一気にやられるぞ。

頼む!

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藤田(6)と海口(19)のボランチが,中盤の差し合いで五分五分に持ち込み,ヴィアティンのクサビのパスは入れさせない。

徐々にヴィアティンはサイドを中心に展開する。

 

サイドバックの,「最強の左」,野口遼太(34)

前試合のHonda戦とディフェンスラインは同じ。

全員の意思統一が良く,ディフェンスラインが高くコンパクトにまとまっている。

ヴィアティンはサイドに大きく展開し,コンパクトな鈴鹿ディフェンスを引き剥がしに来る。

鈴鹿センターバックがサイドにはフォローに行かず,サイドハーフボランチがカバーに行く。

3対3くらいの局地的な混雑が頻発するが,野口に焦りも迷いもおごりも無い。

その悪魔とも称される左足を振り抜き,大きく大きく前線に蹴りだす。

コントロールとか,ボールをつなぐとか,そんな感じじゃない。

とにかくセーフティーに思いっきり前に蹴る。

激シンプルに。

混戦から滑り出されると厳しいが,試合を通して野口は左を守りきった。

事実,この試合ヴィアティンのコーナーキックはそれほど無い。

サイドをえぐられるような場面が少なかったためだ。

野口!ナイス!!!

 

鈴鹿のディフェンスは落ち着いている。

前戦,Honda戦のようなコンパクトで,全員の意思がまとまっているディフェンス。

これは良いぞ。

 

前半の半ば。

ボール支配率は4対6でヴィアティンの時間のほうが長い。

しかし,鈴鹿はHonda戦でもそうだった。

しかっり守って,カウンターを狙っている。

 

サイドハーフの,「ハートのエース」,遠藤純輝(13)

鈴鹿のカウンターといえば遠藤純輝。そう間違いない!

鈴鹿は簡単に言うと縦ポンサッカーをしている。

しかし,前線にはリンタロウ(7),左サイドには藤沢ネット(9)と言う強力な攻撃陣が空中戦で競合っている。

その落としたボールに反応し,そのまま少ないタッチでゴールを狙う純輝(13)

動きながら受けて,動きながらかわす,純輝の得意とするプレイへ。

しかし,ヴィアティンディフェンスは,中へはなかなか切れ込ませてくれない。

サイドを走り,中へ折り返す純輝。

純輝のスピードを1試合止めるのは至難の業だ。

純輝,カウンター狙っていくぞ!

やったれ!!!

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ボール支配率はヴィアティンだが,攻撃回数はほぼ同じくらい。

お互い,中盤でギャンブルをしないので,ボールを持って,パスまわしから,前線へと言うシンプルな攻めが多い。

 

フォワードの,「狂犬」,小口大司(16)

スタメンで出場し,めきめきと存在感を増してきた小口大司。

何より,そのしつこくボールを追う姿勢は,相手にとって嫌な前線の選手。

実際に,ヴィアティンゴールキーパーに圧力をかけてキックミスを誘う場面もある。

前半の半ば,純輝(13)の左からのクロスに,あと半歩合わない小口。

カニシが叫ぶ。

「小口,もっと行け!小口がこの試合決めてやれ!遠慮すんな!」

小口,ギリギリまで追いかけろ。その先にゴールが絶対に見えるぞ!

無駄走り?上等!

走って走って走った最後の一歩で,ゴールを決めてやるぞ!

小口,ゴール決めて,サポーターに向かって一直線に走って来い!

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鈴鹿は明らかにリスクを考えながらの試合。

中盤はディフェンシブに,セカンドボールを警戒しているので,ボランチの位置からあまり動かない。

ディフェンスはバックでつなぐのではなく,早め早めで前線に蹴りだす。

フォワードは,リンタロウ(7),ネット(9),そして実は空中戦に強い小口(16)にハイボールを入れて,ヘディングでの競合いの後を狙う。

ヴィアティンのカウンターを警戒。

サイドバックを含む,中盤より下は,あまり動いてこない。

 

カウンターを狙う鈴鹿だが,ヴィアティンもカウンターを警戒している。

なので,両チーム共に4-4-2だが,4バックと2ボランチは,リスクを軽減するため,あまり動いていない。

そんな感じにナカニシは見える。

 

鈴鹿はディフェンスラインが高く,4バックと2ボランチとの距離が近い。

そのため,ヴィアティンの中盤もドン詰まりになってしまい,ドリブルやパスが通るスペースが無い。

サイドを使いつつ,斜めに走ってディフェンスの裏を狙う。

 

センターバックの,「不撓不屈」,キローラン木鈴(4)

この試合,ヴィアティンはグラウンダーのパスが多く,鈴鹿ハイボールが多い。

よって,木鈴も対空砲火と言うより,裏に抜けて斜めに走るヴィアティン攻撃陣へのケアが大切。

ここ最近の木鈴は,とにかくクール。ナカニシ風に言うと,徹底したリアリストな感じ。

余計な雑音は気にせず,セーフティーのみを追及している様子。

ビンビンに集中しているためか,裏への抜け出しも一歩早く反応しており,ヴィアティンのスルーパスはシャットアウトしている。

コンパクトなディフェンスの欠点は裏のスペースが広くなること。

でも大丈夫。木鈴がいるから。

なっ!

 

両チーム共にボール際が激しく,削りあいながらの試合。

しかし,内容的には,お互いリスクを嫌うあまり,勝負に出る場面が少ない。

良い攻撃をするものの,後ろからの押し上げや,2列目の飛び出しが少なく,単発で終わってしまっている。

地域CLの戦い方のようだ。

まず負けないこと。

セットプレイとミスが勝敗を分ける。

 

嵐の前の静けさ。

そんな感じの前半は終盤へ。

 

ゴールキーパーの,「男岩」,岩脇力哉(23)

最近連続してスタメン出場する岩脇。

そしてその起用に応えるかのような,見事なプレイでゴールを守る。

この試合,実は攻められても決定的な場面はほとんど無い。

そのため,岩脇はビッグセーブと言うより,ディフェンスラインの後ろのケアが中心となっている。

ショートパスではなく,ほとんどの場合大きく蹴りだす岩脇。

そう,それで良い。リンタロウ(7),ネット(9)の高さならば,十分に勝負できる。

前半にヴィアティンの中盤から無回転のミドルシュートを打たれてヒヤッとするが,胸でしっかりとキャッチ。

そうそう。地味でいい。

地味でもゴールを守りきれば岩脇の勝ちだ。

頼むぞ!リキヤ!!!

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縦に大きく蹴りだしてそこからゲームを作る鈴鹿

サイドを使いつつ,ディフェンスラインの裏を狙うヴィアティン。

 

お互いがお互いの事を良く知っているため,良い所を潰しあうような試合。

自らのストロングポイントで勝負できず,なんか不完全燃焼な感じがする。

 

時間の経過が早い。

 

ここで前半終了。

 

 

 

ハーフタイムには,なんかイベントをやっているようだ。

(アウェイ側芝生席からはほとんど見えないため。)

芝生に座り込み,ベンチメンバーの動きを見る。

 

この試合,鈴鹿はずっと一本調子の攻撃だった。

Honda戦で上手く行った,「しっかり守ってカウンター」もヴィアティンディフェンスは警戒しているため,突破が出来ない。

そして,ヴィアティンの攻撃も,コンパクトに守っているため,ほころびは見つけられない。

 

なんとなく膠着した試合。

どこかでリズムを変えるか?

選手交代で一気にいくか?

地域CLのように負けを回避しているのならば,セットプレイが勝負の分かれ道か?

 

さあ,両チームともどうする?

 

 

 

後半開始。

 

後半開始早々から鈴鹿が押し込む展開。

前半はほとんど上がらなかった左の野口が高い位置を取って上がっていく。

その分,サイドハーフの純輝(13)が中へ入り,3トップのように前線で数的優位を作る。

野口が押し込んで,コーナーキックを獲得する。

今日のキッカーは,左が藤田(6)。右が野口(34)

 

後半早々に鈴鹿は何度かコーナーキックの機会を得るが,得点ならず。

しかし,少しずつ前に押し出している。

 

サイドハーフの,「優しい鉄人」,藤沢ネット(9)

髪の色をゴールドに変えて,さらにサイボーグ感の増したネット。

簡単に言うと新型のターミネーターのような感じ。

ディフェンスと献身的な動きで,前半は特に守備重視でサイドを支えていた。

ネットは体をゴリッと入れるのがうまいので,そう簡単に抜かれない。

そして後半,ネットのポジジョンがするするっと上がっていく。

左の純輝(13)からの早いクロスボールに,頭で合わせたのはネット!!!

ヘディングシュートはわずかにゴールの上を越えたが,フィジカルが無敵のネットが飛び込んでくれば,それだけで大チャンスとなる。

ネット!決めてやろうぜ!

それで最高のゴールパフォーマンスをナカニシ宛で。

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支配率は五分と五分。

両チーム共にリスクを気にしながらの試合。

後半の序盤は少し鈴鹿が上げてきて,何度かチャンスを作り出した。

しかし,ヴィアティンのディフェンスは崩れない。

 

センターバックの,「ザ・ウォール」,中村俊貴(15)

押しも押されぬディフェンスの大黒柱となった俊貴。

そのプレイには「鈴鹿のゴールを守る」という威厳?風格?すら出てきた。

細かくつなぎながら進入するヴィアティン攻撃陣に対して,無理に体を当てるのではなく,スッと「間」を合わせてカットする。

今日の俊貴のプレイは,暑さの中に「シーン」とした静寂すら感じる。

つまり,最高に程近い俊貴のプレイ。

ヴィアティンは空中戦勝負のクロスはあまり使わない。

そのため,サイドからのクロスは,サイドバックセンターバックの間に2列目が走りこんでくるか,より外を走ってきて,中にショートで折り返す感じ。

しかし,地上戦でも俊貴は無類の強さを発揮する。

しかも木鈴とのマークの受け渡しが絶妙で,穴が無い。

俊貴,もの凄くいいぞ!

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試合は激しいプレイが続くが,それでも互いに決定機が作れない。

 

ワントップのフォワード,「ER7」,エフライン・リンタロウ(7)

前半は縦ポンのロングボールにヘディングで競合う場面が多かったが,後半は,小口(16)と同様に左右に流れるようになった。

感じ的には小口が右に流れ,リンタロウが左に流れる。

左の野口(34)→純輝(13)とつないで,リンタロウへスルーパス

リンタロウが角度のないところからシュート!!!惜しくも枠を捉えられなかったが,左の攻撃が特に活性化している。

ヴィアティンもリンタロウの怖さを良く知っている。

リンタロウのシュートの精度とパワーなら一瞬あればミドルも打てる。

その一瞬が無い密度の高いディフェンスに,リンタロウが苦しんでいる。

純輝(13)が出てきた。ネット(9)も上がってきた。

マークがずれる。

さあ,リンタロウ。狙っていこうぜ!!!

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後半も半ばに入る。

両チームともにディフェンスに乱れは無い。

ミス?またはセットプレイで試合が動く予感がする。

 

鈴鹿ペナルティエリア少し前で鈴鹿がファウル。

ヴィアティンが直接狙うには絶好の位置。

しかし,直接狙わずファーサイドに合わせてヘディングで折り返す。

その折り返しに3人くらい飛び込んでくる。ヤバイ!

ゴールキーパーの岩脇力哉(23)が先に反応している。

ナイス!

 

後半24分

(OUT)13遠藤純輝 ⇔ (IN)18佐藤和馬

(OUT)9藤沢ネット ⇔ (IN)11泉宗太郎

 

純輝とネットに変わり,和馬と泉が入る。

 

この試合をずっと見ていて,試合は後半の終盤に動くような気がしていた。

それほど,両チーム共にしっかりとしたディフェンスから入っており,とにかく負けないサッカーをしていた。

だが,どこかで勝負するなら,色を変えられる曲者がふさわしい。

和馬,泉,両者ともに局面を打開できる力が有る。

 

和馬が入り2列目でキープできるようになった。

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泉が入り,右から縦に早い攻撃が出来るようになった。

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さあ,やったろうぜ!

 

サイドバックの,「鬼神金剛」,原広樹(2)

試合中の原広樹は,いつものように鬼の形相。

猛り狂う鬼神の心を抑えつつ,前半からほぼ完璧なディフェンスをしてくれた。

ヴィアティンは上手くてすばしっこい。それを捕まえるのは大変だが,ノーファウルで止めきった広樹に軍配。後半カードもらっちゃったけど,あれは仕方ない(ナカニシの主観)。

ディフェンスをしっかりやりきった広樹は,後半少し攻撃に転じる。

ただ,今日はドバッと駆け上がるのではなく,押し上げるようなビルドアップ。

泉が入り,縦に長いボールを蹴るが,ヴィアティンも縦を切ってくる。

すると,中央部分に向いてドリブルしながら展開を探す広樹。

なんかいつもの炎のようなプレイをする広樹と違う。

今日のディフェンスラインは,不思議な静寂が有る。

落ち着いている。

この広樹は抜けないぞ。

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試合は終盤に向かって,少しずつバタバタしてきた。

ヴィアティンの攻守の間隔が広くなるに従い,鈴鹿のコンパクトな感じも少しずつ広がってきた。

この中盤のスペースの部分を使われると,どれだけディフェンスががんばっても試合を作られてしまう。

その時!

 

ボランチの,「若武者」,海口彦太(19)

この試合でも終始動き続けて中盤を支えている。

誰よりも動く範囲が広い海口だが,この試合では,ヴィアティンの強力な中盤とセカンドボールの奪い合いをするため,中央に残り藤田(6)と共にチームを支えている。

リスクを負わずに攻めたい両チーム。となるとセカンドボールの確保が重要。

そして,試合終盤,攻守ともに激しい動きとなってきた。

前線を支え,ディフェンスの盾となり,海口が獅子奮迅の活躍。

海口は動きが多いのにスピードが早い!

この試合,最後の最後までヴィアティンの中盤からの決定的なパスを封じた。

そしてグラウンド上の鈴鹿の選手の中で最年少ながら,的確に指示を出してポジショニングを修正している。

なんて素晴らしい選手だ!

海口ナイス!殊勲!

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試合は終盤。

そして,ナカニシが待っていた男がグウンドに立つ。

 

後半40分

(OUT)16小口大司 ⇔ (IN)28小澤司

 

コーナーキックのタイミングで,グラウンドに入る。

入って一発目のコーナーキックで得点したら凄いけど,その凄い事をやっちゃうような期待感こそ,皇帝小澤司

 

小澤のコーナーキックはわずかに合わず,クリアされる。

少ない時間帯だけど小澤なら何とかしてくれそうな気がする。

小澤,めちゃくちゃ時間少ないけど,何とか頼む!

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試合最終盤。

ヴィアティンが左右にボールをまわして,スライドしながら攻撃をつなげる。

でも,なんとなく大丈夫な気がする。

今日のディフェンスラインは崩れない。

 

ここで試合終了。

 

 

 

両チームの選手のみなさん,スタッフのみなさんお疲れさまでした。

なんと,4000人以上の観客が集ってくれたようです。

みなさん,三重ダービーへのご来場ありがとうございます。

そして,4000人もの来場者を誘導し,案内し,駐車場を確保したヴィアティンさんの運営のみなさん,お疲れさまでした。

鈴鹿の運営にも,大いに参考になったことと思います。

来シーズンも,良い試合しましょう。

そして,鈴鹿が勝つ!!!

 

鈴鹿側芝生席には,たくさんの方々が来てくれました。

ありがとうございます。またよろしくお願いします。

以前鈴鹿に所属していた,榊親平選手,村田雅則選手,そして柴田大地選手も来てくれました。

柴田選手は少年時代,岩脇選手と同じチームの先輩だそうです。

みなさん,退団後も鈴鹿のことを思ってくれて本当にありがとうございます。

 

差し入れもいただきました。

いつもありがとうございます。

勝ち菓子とはなりませんでしたが,この試合で鈴鹿のJFL残留が決まったようですので,残留菓子としてみんなで美味しくいただきました。

 

サポーターの解散時にナカニシから言いました。

この試合で残留だけど,残留のためだけに1年間戦ったわけじゃない。

ひとつでもたくさん勝利して,そして選手の笑顔を見よう。

 

今シーズンの残り試合は3試合です。

うち2試合がホームゲームです。

この愛すべきナイスガイのメンバーと一緒に闘えるのは,あと3試合です。

 

カニシは何も変わりません。

熱く激しく,一生懸命応援します。

だけど,ちょっとだけ,ホンのちょっとだけ,楽しんでサッカー見ようかな。

 

みなさんお疲れさまでした。

 

また,週末目指して1週間がんばりましょう。

 

ではまた。

 

(今後の試合)

JFL第28節 11月17日(日)13:00 FC今治 @三交スポーツの杜鈴鹿メイン(鈴鹿市

JFL第29節 11月24日(日)13:00 奈良クラブ @AGF陸上競技場(鈴鹿市

JFL第30節 12月1日(日)13:00 FC大阪 @服部陸上競技場(大阪府豊中市)

 

※ このブログに使用している写真は,鈴鹿アンリミテッドとJFLの使用許可を得て掲載しています。そのため,他での利用は絶対にしないでください。

ユーチューブと次戦

みなさん,こんばんは。

 

先日のHonda戦は,JFLの動画でも配信されていますので,ご覧になった方も見えると思います。

鈴鹿2点リードしたすぐ後,Hondaの中盤から絶妙な浮き球のパスが出て,裏に走られ,シュートを打たれたのを,「男岩」岩脇力哉選手(23)が腕一本で止めたシーンがあります。

このプレイは結果的には,わずかにオフサイドでしたが鈴鹿の大ピンチでした。

そのシュートを防いだ後,岩脇選手が相手選手に,

「このゴールは絶対にゆるさん!オラオラオラ!」

って感じで,一歩二歩,詰め寄る場面があります。

この場面,見ましたか?見てください!

はい!長くなりましたが,ナカニシの好きなシーンです。

もちろん,完全にマネできます。

 

 

 

さて,今日はユーチューブのお話です。

 

鈴鹿アンリミテッドがこっそり?ユーチューブチャンネルとやらを作ってました。

チャンネル登録者数92人。少なっ!

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https://www.youtube.com/channel/UC7TKgHkBcMvgg8QGBQTDqvA

ちょっと前までは各試合のハイライトを配信していましたが,突然選手のインタビューが配信されました。

岡田明久と佐藤和馬を混ぜたら,そりゃ面白い。

と言うことで,お時間あれば見てみてください。

たぶん,配信は増えていくと思いますが,油断はできません。

 

 

こんな良いツールに「雑草魂」佐藤和馬が乗っからないわけがありません。

佐藤和馬選手もユーチューブチャンネルを作っています。

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https://www.youtube.com/channel/UCxxXG7gkfAICf3_7U4wzhEA

こちらもインタビューをしていますが,なかなかどうして内容が濃い。

佐藤和馬に岡山一成をかけたら,そりゃー面白い。

そしてこちらチャンネル登録者数39人。す,す,す,少なっ!

こちらも,たぶん増えていくと思います。楽しみですね。

 

みなさん,公式と和馬のユーチューブ。

よろしくお願いします。おもろいですよ。

 

 

次戦のヴィアティン戦は,三重ダービーとの事でかなりの混雑が予想されます。

ヴィアティンさんのホームページでも会場案内がありますので,ご来場の際には確認してください。

鈴鹿アンリミテッドのサポーターとして,交通ルールや会場でのマナーなど,ちゃんとしていきましょう。

みなさん,よろしくお願いします。

 https://suzuka-un.co.jp/news/29412/

 

 

どこと,どこで,どうやって戦おうとも,ナカニシは選手と共に戦います。

横断幕かついで,どこまでも行くぜ。

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勝つぞ!

 

ではまた。

 

(今後の試合)

JFL第27節 11月10日(日)13:00 ヴィアティン三重 @東員陸上競技場(東員町)

JFL第28節 11月17日(日)13:00 FC今治 @三交スポーツの杜鈴鹿メイン(鈴鹿市

JFL第29節 11月24日(日)13:00 奈良クラブ @AGF陸上競技場(鈴鹿市

 

(お知らせ)

毎年開催しています。年末ジャンボサポーター忘年会ですが,例年通り,鈴鹿アンリミテッドのファン感謝デーのあった日の夜に,開催予定です。

チームのほうでは,日程,場所などの最終調整をしているようですので,近日発表があると思いますが,たぶん12月の日曜日だと思います。

発表あり次第,周知しますので,12月の日曜日にはちょこっと気にかけておいてください。

JFL第26節 対 Honda FC

みなさんこんばんは。

 

JFL3連覇中。

天皇杯ではJチームを倒しまくって台風の目。

現在,ブッチぎりの首位独走。

JFLで一番強いチームは?

それはHondaFCです(以下,ホンダと書きます)。

 

今日,鈴鹿はホンダに勝ちました。

(贔屓目ですが)まぐれではありません。

だから,鈴鹿がホンダより強いかといわれれば,まだまだだと思います。

そんなにナカニシは甘くありません(笑)。

だけど,ひとつだけ言えるのは,『鈴鹿の選手たちはJFLで立派に通用する!』

と言うことです。

 

 

 

試合の朝を迎える。

最近,雨模様の試合が多かったが,今日はほぼ快晴の朝。

昨夜から準備している荷物を,もう一度確認してAGFへ。

 

今日の対戦相手のホンダが強いのは身に染みて分かっている。

都田でのアウェイゲームでは,善戦したが敗戦。

そして大量失点の恐怖を感じた。

 

会場に到着し,ボランティアスタッフの仲間と共に,黙々と準備を進める。

今日は,稲生高校さんが手伝ってくれて,とても助かる。

ありがとうございます。

 

ホンダの優勝の可能性も有ることと,鈴鹿のホンダの方も来ていただいたためか,たくさんの人が試合を見に来てくれる。

ありがたい。良い試合をお見せしたい。

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試合前にはホンダサポーターとのエール?「全開ホンダ」交換。

ホンダのサポーターさんは,JFLを凄く楽しんでいて,素晴らしいと思う。

良い試合には良い応援がふさわしい。

 

試合前にサポーターに話をする。

 

俺たちは,

俺たちの応援を,

胸を張って,

堂々としよう!

それだけだ。

 

いくぜ!

本日のスタメン(以後敬称略)

FW 16小口大司・7リンタロウ

MF 13遠藤純輝・11泉宗太郎・19海口彦太・6藤田浩平

DF 34野口遼太・15中村俊貴・4キローラン木鈴・2原広樹

GK 23岩脇力哉

 

試合開始。

 

正直なところ,鈴鹿には怪我人が多い。

そんな中でチャンスがめぐってきた選手もいる。

準備?

試合に餓えたヤツらが準備してないわけないだろ!!!

 

ホンダも鈴鹿もフォーメーションは4-4-2

だけど,それぞれの動きと配置が違うため,鏡のように選手がはまっているかと言うとそういうわけではない。

試合序盤は,どちらかと言うと,鈴鹿は左から攻める。

ホンダはバランスよく中→外→中とパスをつなぐ。

 

試合は鈴鹿が押し込む展開から始まる。

鈴鹿が先手を取った大きな理由,それは・・・。

 

ボランチの,「若武者」,海口彦太(19)

前戦のソニー仙台戦でもスタメン出場したが,悔しい結果となった。

だけど,その時からナカニシは海口のキレが増しているように思えてならなかった。

王者ホンダ。アウェイではゴールも上げている。

海口が大物を喰らうには最高の舞台だ。

この試合,海口が中盤でチェックしまくる。

ひとつひとつの動きに無駄が無く,やることなすことキレキレの状態。

ホンダの中盤にプレスをかけてボールを奪い,そこから攻撃を組み立てる。

海口!目が光ってるぞ!ゾーンに入ったな!

そして海口はディフェンスだけでなく,ドリブルもシュートも行ける!

運動量はチームでナンバーワン。

動いた分だけボールに触れて,汗をかいた分だけチャンスを作る。

カッコイイ!

海口カッコいいぞ!

やったれ!!!

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前半早々のコーナーキック

キッカーは,なんと野口遼太 (34)

野口の悪魔の左足からリンタロウ(7)!

そしてこぼれたボールに中村俊貴(15)が反応する!

惜しい!

 

鈴鹿フォワード,「ER7」,エフライン・リンタロウ(7)

現在JFL得点王。もちろんホンダのマークもキツイ。

鈴鹿は中盤でカットからのショートカウンターのリスクを軽減するため,前半序盤はよりロングボールが多い。

それで良い。リンタロウなら高さで十分勝負できる。

ヘディングで競合うリンタロウだが,ホンダディフェンスも堅く高く,きちんと落とせているわけではない。

しかし,今日のペアは獰猛に走り回る小口大司(16)

小口がこぼれたボールに走りこむので,ホンダディフェンスにプレッシャーがかかる。

そこを見逃していないリンタロウ。

クレバー!そして,クール!

リンタロウが「凛」と前線で張っている。

身にまとう雰囲気が良い。

これはやってくれるぞ!!!

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前半の序盤を過ぎて,ホンダが押し戻してきた。

ボールをトラップすること。そしてパスすること。

その基本技術が抜群にうまい。

トン,トン,トン,トン,ホンダはこのリズムではない。

トトトン,トトト,トン,こんな感じでパスが動く。

一瞬では遅れる。

見ていたら遅れる。

感じて動いてやっと間に合う。

ホンダを止めろ。

そのためには,「考えるな!感じろ!」

 

セントラルミッドフィールダー,「鈴鹿の心臓」,藤田浩平(6)

パスをつなぎ,人もボールも動き続けるホンダを止めるには,藤田が行くしかない。

ホンダの攻撃の半瞬先を読んで,そこ!で止める藤田。

たぶん,もの凄く高度に,もの凄く頭を使ってディフェンスしている。

一息は入れられない。互いに息を止めながらのラッシュ。

藤田の周りの選手が藤田に合わせてディフェンスする。

十分な連携。十分な指示。十分に戦えている。

この真剣の日本刀で切りあうような中盤は,試合の最後まで続いた。

藤田,良く持ちこたえた!

凄い!

マジ凄いぞ藤田!

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主導権の奪い合いでバチバチやっている試合。

攻守の切り替えも早く,そして互いにコンパクトの極み。

引いたらやられる。

ビビッたヤツから振り落とされるような試合。

なんだこれは?

なんかレベル高くないか?

ホンダに引っ張られてるせいか,鈴鹿の選手たちの動きも飛び切り良い。

 

センターハックの,「不撓不屈」,キローラン木鈴(4)

ホンダのフォワードは長身のフィジカルの強そうな選手と,スピードとテクニックの小柄な選手のペア。

空中戦で遅れを取る木鈴ではないが,スピードを活かしてオフサイドギリギリで裏へ走られるのが怖い。

そしてアウェイホンダ戦では,裏を取られて失点している。

しかし,前半の木鈴は裏への反応が抜群に良く,一歩遅れて出るようなことがない。

半瞬,本当にわずか少しだけ早く下がり,体を入れてクールにサイドにクリアする。

木鈴良いじゃないか。良いじゃないか。

なんかちょっと前から思ってた。

木鈴は前へのディフェンスだったけど,最近,後ろへのディフェンスが良くなっている。

前にも強く,後ろにも強い。

木鈴!頼むぞ!

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鈴鹿とホンダ。

主導権と攻守はめまぐるしく変わるが,お互い食い込めないので,コーナーキックは少ない。

膠着するとセットプレイが怖い。

そして,ついに前半ホンダのコーナーキックの場面。

 

ゴールキーパーの,「男岩」,岩脇力哉(23)

ホンダのコーナーキックに対して,一直線にパンチングする。

パンチング?そんな優しいものじゃない。あれはゲンコツだ!

前試合で5失点した。ループシュートも決められた。

仙台からの帰路どんな想いだった?力哉?

キーパーを変えるかと思ったこの試合,監督は力哉を使ってきた。

力哉,分かってるよな。自分が何をすべきなのか?

取り戻せ!自分のプレイを取り戻せ!

この試合,力哉のプレイに一寸の迷いも無かった。

ゴールキーパーとディフェンスのパス交換?

いや,蹴る時は蹴れば良い。自分の判断に迷うな!それで大丈夫。

前戦の試合後に力哉がツイートした「サポーターの気持ちに応えるよ」

いやいや,俺たちは力哉のプレイに応えるぞ!

聞こえるか?力哉のチャントが!!!

力哉!パワーーー!!!

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試合は一進一退。

どちらにも得点のチャンスがある。

それをお互いにギリギリでしのぐ展開。

息苦しいような緊迫感を振り払うかのように声を上げる。

 

スタメンでフォワードに入る,「駒沢魂」,小口大司(16)

前半序盤の鈴鹿は,センターのリンタロウをターゲットにしつつ,サイドの裏を積極的に狙っていた。

左は遠藤純輝(13)右は泉宗太郎(11)。

そして,その両方に小口が粘っこく,しつこく絡んでいく。

小口は動きながらボールを受けることも上手く,スピードも早い。

良いアクセントになりつつ,自らシュートも放つ。

そして,特筆すべきは,小口!ヘディング強い!

前半序盤はリンタロウがターゲットになっていたが,徐々に小口もヘディングで競合いつつ,リンタロウ(7),純輝(13)に上手く落としている。

オールマイティ。オールラウンダー。オールオーケー。

それでいてボールに餓えた狂犬のようにグラウンドを走り回る。

小口,ボールに喰らいつけ。

頭?足?いやその口でボールにかぶりつけ!

GO!チャンスを掴め!

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試合は緊張感が有る。

1点も入っていないが,もの凄く内容が濃く感じる。

なので膠着していると言う感じではない。

両チームの圧力が凄い。

中盤がバリバリにやりあっているため,カットされれば一気にやられる。

そのため,鈴鹿もホンダも自陣そばのミスを避けるため,早め早めに展開して相手陣内でプレイをしたがる。

その押し合い。その掴み合い。

 

サイドバックの,「鬼神金剛」,原広樹(2)

出場機会が少ない中で,ついに俺たちのヒロキが出てきた。

この試合,野口(34),木鈴(4),中村(15),原(2),ディフェンスラインの全員が地域CLを乗り越えてきた猛者だ。

鬼神の心を持つヒロキに対するナカニシの信頼は厚い。

ヒロキがタダで通す訳が無い。そう,訳が無い。

ハートは煮えたぎっているはずなのに,ヒロキのプレイは非常に冷静。

焦らず,引かず,そして迷わず。

試合に出られない間に,ヒロキがどうやって過ごしてきたか良く分かる。

ヒロキはずっと,自分の長い牙を磨きながら戦っていたに違いない。

前半はリスクを管理しつつ攻撃は抑え気味。

でも,その目が鬼の目になっていることは間違いない。

ディフェンス時は中に絞ってタイトにコンパクトに。

良い。安定している。

ヒロキ,相手はJFL最強のチームだ。

上等だろ!

相手にするには最高だろ!

頼むぞ!!!

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試合はピリピリしたまま進む。

 

ここで前半終了。

 

 

ハーフタイムには,鈴鹿のレジェンド中のレジェンド,榊親平元選手が岡田明久元選手(今はスタッフ)とトークショーを行う。

カニシは後ろで班長と横断幕を持って立つ。

 

榊選手は11年間,鈴鹿でプレイした。

そして,今,鈴鹿で働いている。

嬉しいことだ。とても嬉しいことだ。

榊。今日のマッチスポンサーの第一不動産販売さんで,家買っちゃいな!!!

 

榊くん,岡田スタッフ,そして第一不動産販売さん,ありがとうございました。

 

試合は0対0。

しかし,1点入ればバタバタっと点が入る可能性も感じる。

何か起きるかわからない。

 

ただ,唯一分かっているのは,鈴鹿はがっぷり四つの試合で,ホンダに負けていないということ。

良く戦えている。

良く集中している。

 

 

後半開始。

 

サイドハーフでスタメン出場した,「疾風怒濤」,泉宗太郎(11)

泉も出場機会が少なかったが,この大一番で出てきた。

鈴鹿はサイドの裏を狙っている。

泉の泉たる,プレイを見せる舞台は整った。

後半早々に,右の裏へロングボールが出る。

ホンダのディフェンスが体を入れてゴールキックに逃げようとする。

「!」それは泉の得意な土俵だ!

体を少しだけ入れて足でボールに触り,体を回転しながらボールを奪いゴールに向かう泉。

速さだけじゃなく,その強さ。これぞ泉宗太郎。

絶好のチャンスを作り出し角度の無いところからシュートを放つが,ホンダゴールキーパーに阻まれる。

そして,泉はその肉体をフルに活かして,どっしりとした良いディフェンスをする。

サイドバックのヒロキ(2)と泉(11)。

何度も何度も前後でペアを組んでいる。

マークの受け渡し,ディフェンスのやり取り。贔屓目に見なくても完璧だ。

良いぞ!泉!ドンドン行こうぜ!

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後半からよりホンダの支配率が増してきた。

4対6でホンダがボールを保持している。

しかし,鈴鹿の4ディフェンス,4ミッドフィールダーのディフェンスはコンパクトで,ホンダですら崩すことが出来ていない。

中盤の海口(19)の運動量は変わらず多く,ホンダのパススピードが遅くなると,バクッと体を入れて強引にでもボールを奪いカウンターへ。

 

パスをまわすホンダ。

虎視眈々とカウンターを狙う鈴鹿

そんな感じで時間が進む。

 

サイドハーフ,「ハートのエース」,遠藤純輝(13)

鈴鹿のカウンターには,たいたい純輝が一枚噛んでいる。

そのスピードと足元の確かな技術は,カウンターの申し子と言っても過言ではない。

前半も,後方の野口から巻いて裏へ落ちるパスが良く出ていて,純輝の侵入から中でリンタロウ(7),小口(16)が狙っていた。

足を止めるよりも,動きながら受けたい純輝。

そうすれば,よりそのスピードを行かせる。

そして・・・

 

後半14分

ゴールキーパーの力哉(23)から大きなキック!!!

前線で小口(16)が体をめいっぱい伸ばして,ヘディングで競り勝つ。

落としたところには,リンタロウ(7)

リンタロウ(7)から浮き球のパスがホンダディフェンスの裏へ。

その時点で,すでに純輝はトップスピードで走っている。

ボールを受けてドリブルする純輝。

ホンダディフェンスが体を寄せるが,純輝はビクともせずに跳ね返す。

ゴールキーパーも飛び出している。

そのゴールキーパーも抜いて無人のゴールへ!

見事!

ゴーーーーーーール!!!1-0

爆発するスタンド。

狂乱の鈴鹿サポーター!

先制したぞ。ホンダから点取ったぞ!

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純輝の見事なカウンターからのゴール。

力哉→小口→リンタロウ→純輝

全てほぼダイレクト。仲間を信じて足を動かし続けた結果!

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純輝のハートマークも光り輝く。

もう一度言おう!

見事!

 

締めろ!

ここ締めろ!

ホンダが来るぞ。

 

センターバックの,「ザ・ウォール」,中村俊貴(15)

ディフェンスの要として,別人のように落ち着いている俊貴。

良く見えている。良く走っている。

後半開始早々には,岩脇が抜かれてゴールに入る寸前のボールを,ギリギリ頭でクリアした。

木鈴と共に,前後に目を光らせつつ,シンプルなプレイを続けている。

ホンダは,スライドするように動いて,それに引っ張られた選手のスペースを使う。

そのため,空いたスペースを誰かがカバーしなくてはならない。

そのカバーが遅れれば,一気にゴール前に攻め込まれてしまう。

ホンダのパスで動いた穴を,中盤とディフェンスラインがコミュニケーションをとってよく埋めている。

良い連携だ。穴が見つからない。

俊貴,壁を作れ。

今の俊貴の壁は,絶対に越えられない。

俊貴,パワー送るぜ!

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1点を取ったものの,それはまったく十分な点差ではない。

ホンダのパスまわしがスピードアップし,なかなか的を絞りにくくなった。

支配率はホンダ。鈴鹿は苦しい展開へ。

 

セットプレイ,フリーキックも徐々に増えている。

これまで鈴鹿は,セットプレイで何度も失点してきた。

でも,この試合の集中は凄まじい。

徹底的に先に触り,鬼シンプルにクリアする。

チームの意思統一がされているのが分かる。

良いぞ!!!

 

支配率はホンダだが,鈴鹿はディフェンス一辺倒ではない。

相手ディフェンスの裏を狙いつつ,サイドの攻防を丁寧にしている。

前半は控えめだった右の原広樹(2)が前に出てきた。

そして,泉(11)の仕掛けも鋭い。

 

鈴鹿の右左が狙っているのがわかるため,ホンダも全開で鈴鹿を攻めることが出来ない。

鈴鹿のカウンターは,いつでも発射準備が出来ている。

 

後半27分

(OUT)16小口大司 ⇔ (IN)9藤沢ネット

後半29分

(OUT)13遠藤純輝 ⇔ (IN)14田路大樹

後半31分

(OUT)11泉宗太郎 ⇔ (IN)18佐藤和馬

 

後半の終盤に入るタイミングで,立て続けに交代する。

ホンダも同様に選手交代を行っている。

さあ,やったるぞ!!!

 

ネット,田路,和馬が入ったが,鈴鹿のやることは変わらない。

速く攻めて,しっかり守る。

そして,田路は速く,ネットと和馬はディフェンスも上手い。

 

後半32分

鈴鹿の右サイドからのコーナーキック

蹴るのは藤田浩平(6)

いったんクリアされたボールを,少し下がり目で狙っていたのは,海口彦太(19)!

海口がダイレクトでミドルシュートを放つ。

ホンダディフェンスに当たり,こぼれたボールを再び海口が拾う。

海口が鋭くシュートを放つかと思いきや,フワッとしたボールをファーサイド(遠いサイド)へ。

ネットを越えて,さらに奥に走りこむのは・・・野口遼太(34)!!!

野口がダイレクトシュート!

ゴーーーーーーール!!!2-0

キターーー!!!

どわーーー!!!

雪崩を打つスタンド。

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ダイレクトで浮き球をゴールに入れた野口もアッパレ!

そして,最奥に走りこむ野口に合わせた海口のパスも見事!

 

2点をリードし,残りは約15分。

この15分を守りきらねばならない。

ここまできたら,サポーターの念力でもなんでも良いからパワーを選手に与えたい。

鈴鹿サポーター!!!

声を出し続けよう。

気持ちを伝え続けよう。

何かが起きる。

何かが起きるはずだ。

 

鈴鹿はディフェンス一辺倒ではない。

たぶん,本格的に守りに入ったら,ホンダにやられる。

攻撃を続けることが一番のディフェンスだ。

そして,今,前線にネットがいる。

 

前線のネットが基点となり,リンタロウ(7)へ。

惜しくもサイドネットだが,ネットとリンタロウのコンビで,ホンダゴールに迫る。

そうすると,ディフェンスは上がれないし,中盤も残らざるを得ない。

 

田路(14)もスピードで裏を狙いつつ,体を張ってディフェンスしている。

小柄だが体感が強いのか?田路もしっかりと踏ん張れる選手だ。

体を当てて,距離を詰めれば,次の瞬間には海口(19)がフォローに寄ってくる。

ここの距離感も良い。

 

サイドバックの,「最強の左」,野口遼太(34)

その悪魔とも例えられる左足で,2点目をもぎ取った。

そして,試合は終盤へ。

鈴鹿の選手のディフェンスの集中は途切れない。

その中で,仲間に声を出し,もう一度ディフェンスを整える野口。

ホンダの猛攻の中で,(ナカニシの覚えでは)鈴鹿は落ち着いてオフサイドに2度引っ掛けた。

ディフェンスラインの連携も非常に良い。

野口,頼む。

もう少し頼む。

 

ホンダはやはりスライドしながら,鈴鹿のディフェンスを引き剥がす。

サイドの田路,和馬が良いディフェンスをしている。

 

サッカーIQが高く,どんな場面でも自分の役割をしっかりこなせる佐藤和馬(18)

この場面で出てきたのは心強い。

ホンダの猛攻の中で,クサビのパスを入れさせないコースカットが冴えている。

背中に目が有るように,ホンダの選手の動きに合わせてコースを切っている。

良いぞ和馬。

 

前半からずっと緊張感が続く試合。

前述したが,真剣の日本刀で対峙するような試合。

がっぷり四つ。

凄い試合になってきた。

 

鈴鹿の左サイドを崩され,中へ。

一瞬のスキを突きシュートを打たれる。

しかし,ゴールキーパーの岩脇力哉(23)がわずかに触り,バーに跳ね返される。

そのボールを詰めに来るホンダの選手より早く,原広樹がボールをクリアする。

危ない。

やられていた。

力哉と原広樹のスーパープレイだ!!!

 

試合の最終盤。

ホンダの猛攻が火を吹くように熱い。

 

後半43分。

左サイドに人を集中し,突破を図るホンダ。

鈴鹿も中に絞ってコンパクトに守る。

そこから中へ。そして左へサイドチェンジ。

鈴鹿の右サイドの奥にホンダの攻撃陣がひとり余っている。

そこから中へ折り返しを決められ失点。

2-1

 

流石。

スライドしながら,鈴鹿のマークのズレを的確に付いてきた。

やられた。

 

失点後,フィールドに選手たちが集る。

大丈夫だ。

良いタイミングで集った。

浮き足立つな。

何も間違っちゃいない。

 

AT4分。

 

ATに失点したこともあった。たくさん。

だけど,今,選手たちは落ち着いている。

 

鈴鹿のディフェンスはずっとコンパクトを保っている。

ベンチから岡山コーチが何度もコンパクトと言っている。

ホンダに動くスペースを与えないほど,きっちりとした距離感でコンパクトに。

ガマンの時間。

祈るサポーター。

 

そして試合終了。

 

歓喜のスタンド。

カニシは,また知らないおじさんと抱き合って喜ぶ。

いろんな人とハイタッチ。

あーーー良かった。

 

 

両チームの選手のみなさん,スタッフのみなさんお疲れさまでした。

 

この試合のマッチスポンサーをしていただき,試合後には試合説明会の会場も提供していただいた第一不動産販売さん,ありがとうございました。

今後とも,鈴鹿アンリミテッドをよろしくお願いします。

また,第一不動産販売さんで働いているバイオレットアイリスの塩田選手もキックインセレモニーなど応援してくれました

ありがとうございます。

バイオレットアイリスさんもがんばってください。

 

榊親平さん,ナカニシの中で,永遠のレジェンドです。

また,ぜひ試合に来てください。ナカニシはテンション上がります。

仕事もがんばってくださいね。

 

たくさんの人が応援してくれました。

お菓子もいただきました。ホンダサポーターさんからもお土産いただきました。

みなさん,ありがとうございました。

 

この試合のVictoryCross賞ですが,

悩みに悩んだのですが(本当に悩んだ)

海口彦太選手(19)にしたいと思います。

この試合の中盤を自由にさせなかったのは,海口選手の献身的な運動量に有ると思います。

彦太!良くがんばった!

ナイスプレイ!

次も頼みます。

 

試合が終わって,選手たちがサポーターに挨拶に来ました。

みんなでバンザイしました。

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ゴールキーパーの力哉が吼えていました。

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スタンドでハイタッチをしました。

選手たちが笑顔でした。

みんな笑顔でした。

めでたし。めでたし。

 

 

しかーし!

リーグ戦はまだ続きます。

ひとつでも上の順位でJFL初年度を終えましょう。

鈴鹿の選手たちは立派にJFLで戦えています。

 

勝った試合の後こそ,次の試合に向けて良い準備をしましょう。

 

今夜だけ,浮かれきったナカニシは最高の夢を見ます。

 

と言うことで。

 

ではまた。

 

(今後の試合)

JFL第27節 11月10日(日)13:00 ヴィアティン三重 @東員陸上競技場(東員町)

JFL第28節 11月17日(日)13:00 FC今治 @三交スポーツの杜鈴鹿メイン(鈴鹿市

JFL第29節 11月24日(日)13:00 奈良クラブ @AGF陸上競技場(鈴鹿市

 

※ このブログに使用している写真は,鈴鹿アンリミテッドとJFLの使用許可を得て掲載しています。そのため,他での利用は絶対にしないでください。

JFL第25節 対 ソニー仙台

みなさんこんばんは。

 

土曜の夜に深夜バスに乗って,日曜日に試合をして,

日曜の夜に深夜バスに乗って,さて本日のナカニシは・・・割と元気です。

 

試合の後,深夜バスに乗るまでの少しの時間に,仙台駅前でサポーターの仲間たちとお酒を飲みました。

敗戦の後,サポーターが集ってどんな話をしているか?

選手やスタッフの方は想像がつかないと思います。

カニシの覚えている話は,「自分は○○選手と誕生日が同じ!」自慢でした。

昨日の試合は5失点したのですから,良くないところもあります。

だけど,選手たちが全力で戦い,そしてとても悔しい顔をしていたのを,サポーターはちゃんと見ていました。

 

 

 

日曜の早朝,仙台に到着。

朝食を取り,最寄り駅まで電車に乗る。

電車は1時間に1本。

バスで来たサポーター,飛行機で着たサポーター,新幹線で来たサポーターが,仙台の電車で合流する。

 

会場到着。

鈴鹿サポーターの会場入りは相変わらず早い。

徐々に集り始め,試合開始時には約30人。

 

今日の対戦相手は,ソニー仙台(以下,仙台と書きます)

前期は,ギリギリの土壇場で大逆転し,3-2で勝利している。

しかし,リーグ2位の力は凄まじく,ずっと鈴鹿は劣勢だった。

そして,後期のこの試合,仙台は前期の雪辱を期して超絶に気合が入っているだろう。

 

仙台のグラウンドは,芝が荒れていて,地面が露出している部分が多い。

長雨の影響か?

試合直前までグラウンドに土を入れて補修していただいている。

 

鈴鹿サポーターが集った。

横断幕も張り終えた。

試合直前。

ピリリと気合が入る。

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サポーーーターーーー!

「どんな時も,俺らはここに さあ前を向いて走れ鈴鹿 夢の先へ」

自分たちの歌が選手に届いている事を信じよう!

 

いくぜ!

 

本日のスタメン(以後敬称略)

FW 13遠藤純輝・7リンタロウ・9藤沢ネット

MF 28小澤司・19海口彦太・6藤田浩平

DF 34野口遼太・15中村俊貴・4キローラン木鈴・・27田中貴大

GK 23岩脇力哉

 

試合開始。

 

和田と海口が交代した以外は,前節とほぼ同じスタメン。

 

グラウンドは荒れていて,芝も長めなので,転がしたボールが小さく跳ねる。

ボールコントロールで「一瞬」ボールを見てしまうと,その一瞬で後手に回ることになる。

かと言って,雑にプレイするとミスが出そうな感じがする。

そんな感じで緊張感の有る立ち上がり。

 

ソニー仙台のフォーメーションは3-4-3だと思う。

引いて守るときはサイドハーフが下がり5バックのようになるが,通常はサイドバックの位置に張り付いている選手がいない。

 

左のフォワード,「ハートのエース」,遠藤純輝(13)

前半の序盤は鈴鹿ペース。

特に純輝のキレがマシマシでズバズバ行っている。

早い攻撃の際には,ワイドにスペースを使い,仙台のディフェンスのオープンスペースを使う。

サイドバックの野口(34)から大きく裏へのフィード。

トップ下の小澤(28)からショートパスで抜けだすスルーパス

スピードが有るのにタッチが細かく懐の広い純輝は,ボールを受けて前に前に運ぶ。

今日も鈴鹿は攻め急がない。

ディフェンスラインでタイミングを測る。

そして,ボールが純輝に出たら「スイッチON」だ!

GO!純輝!

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前半序盤は鈴鹿ペース。

ボール保持率も鈴鹿が勝っている。

 

鈴鹿は攻め急がない。

飛ばし過ぎる必要は無い。どっしりと。

 

センターバックの,「ザ・ウォール」,中村俊貴(15)

前試合で完全復活を遂げた男は,仙台の地でも安定感の有るディフェンスを見せている。

試合開始直後に,相手ボールをゴールキックに逃げようとしたところ,回り込まれてピンチを招いた。

仙台は早くそして上手い。

しかし,俊貴は試合中の状況により柔軟に体勢を立て直す。

早くて上手い仙台のフォワードに対して,その肉体をフルに使い,セーフティに完全なディフェンス。

迷いは消し飛んだ。

木鈴(4)とのやり取りにも不安は無く,焦りのないディフェンス。

大丈夫!

俊貴,鈴鹿のゴールを頼むぞ!

 

前半15分

右サイドから仙台ボールのコーナーキック

少し高めのボールは,ゴール前で落ちてくる。

白いユニフォームの岩脇が飛び出すが,仙台の頭が早い。

コーナキックから失点。

0-1

 

ここまで鈴鹿ペースだったが,この辺から一気に仙台に試合の流れが傾く。

 

仙台は当初3-4-3と思っていたが(たぶん),ナカニシの感じだと,3-4-2-1

の感じ。

ボランチと2トップ下が,四角のボックスを作り,セカンドボールを奪い始める。

試合の流れは,

サイドの裏を狙う鈴鹿と,

セカンドボールを奪う仙台の展開に。

 

仙台の中盤は,フィジカルと言うより,普通にとても上手い。

ワンツーがダイレクトでピタリと納まる。

動きながらのボールコントロールも上手く,鈴鹿のディフェンスもアタリに行く「的」が絞りにくい。

 

セントラルミッドフィールダー,「鈴鹿の心臓」,藤田浩平(6)

唯一無二の藤田が,劣勢となった鈴鹿の中盤を支え続ける。

鈴鹿はサイド攻撃を狙っているため,両サイドがワイドに開いている。

その分,中が薄く,仙台はそこを数的に支配し始めた。

藤田と海口(19)の両中盤の負担が大きくなる。

中盤の底で,少しでも時間を使い,クサビの縦パスを止める藤田。

多彩なパスで進入する仙台のパスコースを,藤田だけは読んでいる。

下がりながらのディフェンス。動きながら周囲を見てここぞと言うところを押さえている。

綱渡りのようなギリギリの中盤のせめぎ合い。

仙台は長短,高低にパスを振り分け揺さぶってくる。

動くだけだと仙台に交わされる。

頭をフル回転させて,要所に飛び込む。

藤田,ここで踏ん張ってくれ。

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試合は仙台ペース。

しかし,鈴鹿は何も出来ないわけではない。

遠藤を中心とした左サイドは変わらず仙台に脅威を与えている。

先制されているが焦りは無い。

トップ下には小澤がいるからだ。

 

トップ下の,「皇帝」,小澤司(28)

前半の押されている展開。

小澤も少しポジションを下げながら,前線への一撃必殺を狙っている。

鈴鹿はセカンドボールを奪われつつあるが,ディフェンスラインにヒビは入っていない。

また,中盤の底で藤田(6)も踏ん張っているので,なんとか前で基点を作りたいところ。

ならば小澤でしょ。

鈴鹿が何とか必死でクリアするボールは,トップ下の小澤の下へ。

ボールの勢いをそのまま使いながら,小澤ターン!

純輝(13),リンタロウ(7),ネット(9)が裏を狙うが,仙台の3バックはかなり間隔を詰めて,小澤のパスを通させない。

前線でボールを保持するもののサイドに展開し,必殺のズバッと切るようなパスを出せない小澤。

まだ序盤だ。

必ずチャンスが来る。

小澤,ちょっと待ってくれ。

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試合は変わらず仙台ペースだが,鈴鹿も十分に攻撃のチャンスが有る。

リンタロウ(7)+純輝(13)の連携から,仙台ディフェンスを突き崩し,コーナーキック獲得。

 

前半21分。

左サイドから鈴鹿コーナーキック

蹴るのはもちろん小澤司(28)

小澤の蹴ったボールは,仙台ディフェンスに当たりゴールならず。

そして,大きくカウンターで蹴り返される。

鈴鹿陣内に残っているのは藤田(6)のみ。

仙台攻撃陣が単騎ドリブルで仕掛ける。

少しでもボールが足から離れれば,藤田ならば十分にいける。

しかし,ドリブルが止まらない。上手い。

アタリに行けば,決定機阻止で退場の可能性も有る。

激しくいけない藤田。

時間を使いながら下がりたいが,仙台のドリブルが止まらない。

そのままシュートを放たれ失点。

0-2

 

2失点の鈴鹿

仙台は攻撃の手を緩めずに攻めてくる。

中盤が多いせいか,攻守ともに数的有利を作り,前線で止まってもドンドン後ろから追い抜いていく仙台。

試合序盤から動きながらのボール扱いが,とにかく上手かった。

 

鈴鹿のゴールを守る,「ヤングキッカー」,岩脇力哉(23)

2失点しているものの,随所にファインセーブを見せている。

仙台はペナルティエリアから少し出た位置から,ミドルシュートを放っている。

鈴鹿のディフェンスに遮られ,見難い角度からだが,岩脇はガッチリキャッチしている。

プレイにブレは無く,ミスもない。

しかし,セカンドボールを奪われつつあり,仙台の攻撃回数がやけに多い。

劣勢,失点,ハイプレッシャーの中で,ゴールを守る岩脇。

岩脇,こんな時こそゴールキーパーが堂々としよう。

カニシがスタンドから叫ぶ!

残り全部止めるぞ!!!

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しかし・・・

 

前半28分。

鈴鹿の右サイドの浅い位置からアーリークロスを放り込まれる。

木鈴(4)がディフェンスについているが,仙台フォワードの足がちょっとだけ前に。

「点」

そのピンポイントで合わせられて失点。

0-3

 

リーグ2位の強敵,ソニー仙台

90分間の試合のうち,1/3経過した時点で,3失点。

強い。

確かにめちゃくちゃ強い。

ならばサポーターはどうするんだ?

 

鈴鹿サポーターから声が出る。

「まだまだ!」

「終わってないぞ!」

「ここから行くぞ!」

俺たちには声を出すしかないけど,何も出来ないけど,

声を出して何か変わるならば,ノドが潰れるまで声を出し続けよう。

 

こんなピンチ何度でも乗り越えてきた。

やったろうぜ!

 

前半30分。

鈴鹿ボールの左からのコーナーキック

小澤が一瞬のスキを突き「あっ!」と言うような変化をつける。

ショートコーナーから,野口(34)へ

つまり小澤の右足から,野口の左足へ変化。

ボールの巻く方向が変わる!

中で飛び出してくるのは・・・。

その長い滞空時間!ビクともしない空中姿勢!

待ってたぜ!

コーナーキックに愛された男!

キローーーーーラン木鈴(4)

コリンヘッド炸裂!

ゴーーーーーーール!!!1-3

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自らボールを持ち自陣に戻る木鈴。

今の木鈴には,ゴールの喜びよりも,失点の悔しさのほうが勝っているだろう。

 

だけど,スタンドのサポーターは分かっている。

この試合,昨年鈴鹿を率いてJFLに昇格させた辛島監督が見に来ている。

その前で,木鈴のヘッドが復活した。

木鈴。ナイスゴールだぜ!!!

 

センターバックの,「不撓不屈」,キローラン木鈴(4)

この試合では,ハイボールの攻防よりも,動きながらのワンツーや,走りこんでくる1.5列目の選手への対応が難しい。

俊貴(15)と木鈴(4)共に高くて堅いディフェンダーだが,柔か剛で言えばどちらかと言うと剛のタイプ。

仙台の攻撃に最初戸惑う場面もあったが,前半の半ばを過ぎてから俊貴も木鈴も,十分に対応している。

ディフェンスラインの統率も良く,これまでで一番くらいじゃないかと言うほどのオフサイドを取っている。

3失点したものの,雰囲気は悪くない。

崩れているわけじゃない。

木鈴,頼むぞ。

この試合,まだまだ何か起きそうだ。

 

前半の終盤。

仙台の攻勢が少し落ち着いてきた。

少し飛ばしていたのでペースを落としたか?

 

対する鈴鹿は,前戦の大分あたりから,攻め急がず時を待てるようになった。

見た目ではガンガン攻めないので,まどろっこしく見える。

だけど,セカンドボールの奪取率の高い仙台にボールを渡して反撃される機会はなるべく少なくしたい。

 

鈴鹿は落ち着いている。

サイドを丁寧に。

ギャンブル的なボールは,カウンターの危機管理を含めて。

ストロングポイントはサイド攻撃と,その終着点で有るリンタロウの一撃。

 

待っている。

鈴鹿はできないんじゃない。

何かを待っているような気がする。

 

ここで前半終了。

 

 

 

仙台は少し肌寒いが,気候はとても良い。

試合前に少し雨がぱらついたものの,試合になったら青空が見えてきた。

控え選手の動きを見る。

 

この試合,中盤が強い仙台と,サイドを攻める鈴鹿

お互いの攻撃的なところが違うため,良い所の潰しあいと言う感じの試合ではない。

言うなれば,2人の右利きのボクサーが,右手のみで殴りあうような,そんな試合。

鈴鹿にも仙台にも得点の臭いがする。

(本当にハーフタイムにそう思った)

 

仙台は前半飛ばしている。

鈴鹿も追いつくためには走らねばならない。

最後の最後は消耗戦か?

ならばサポーターがパワーを送ろう。

パワーーーーー!!!

 

 

 

後半開始。

 

後半開始直後から,鈴鹿が攻勢に出る。

特に,右サイドがグイグイ来ている。

 

右サイドのフォワード,「優しい鉄人」,藤沢ネット(9)

変わらず献身的にサイドでプレイをするネット。

中には海口(19)が,後ろからはタカヒロ(27)が飛んでくる。

仙台にはネットほどのマッスルな選手がいないので,ネットのボールキープでじわじわと鈴鹿が仙台陣内でプレイできるようになって来た。

まさに攻撃の前線基地。

ネット最強伝説は伊達じゃない。

そして,後半はサイドではなく中に入ってきてさらに危険な匂いを振りまいている。

ネットが中に入ったことで,リンタロウとネットの2トップっぽくなり,仙台の3バックが中に絞った。

そうすると,タカヒロ(27)の前が空く。

ネット,中で待ってろ!

タカヒロが入れてくるぞ!!!

 

そして左サイドバックの,「イナズマクロス」,田中貴大(27)

後半になってタカヒロが上がってくる回数が増えてきた。

さらに中に切れ込みゴールを狙う,タカヒロ独特のシュートも狙う。

純輝(13),ネット(9)が少し中に入ったことで,タカヒロの狙うポイントも増えている。

さらに,左サイドの奥には野口(34)が最前線にまで上がってきた。

タカヒロのクロスの精度はかなりなもの。

その超超高精度クロスを,中に放り込む。

仙台のディフェンスは中に絞って鈴鹿のシュートコースをふさぐ。

効いている。

鈴鹿のサイド攻撃が効いているぞ。

タカヒロ!そのまま,そのまま。

いけるぞ!!!

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不思議な期待感の有る試合。

3点取られた。

2点差。

だけど何か起きそうな気がする。

鈴鹿の選手たちの動きは悪くない。

 

後半9分

(OUT)28小澤司 ⇔ (IN)16小口大司

 

このタイミングで小澤が交代。

小口が入り,鈴鹿は完全に4-4-2に。

 

この試合,もしも,勝利していたらVictoryCross賞は海口だと思う。

それくらい獅子奮迅の活躍だった。

ボランチの,「若武者」,海口彦太(19)

前回の出場は前々試合のマルヤス戦だった。

急遽出場したマルヤス戦では,中盤のスペースが広く,どれだけ走ってもボールを奪うことが出来なかった。

海口自身,満足の行く試合ではなかっただろう。

そしてこの試合,中盤のありとあらゆるところに海口が存在感を出している。

仙台のパス回しはとても上手い。リーグでも上位のテクニックだと思う。

しかし,コースを切りながら,目線やフェイントで駆け引きをし,次のコースを限定して,そこを狙っていく海口のプレイが冴え渡っている。

今日はディフェンスラインが高く,中盤はコンパクト。

その中盤の無重力状態の中で,本当に泳ぐようにプレイする海口。

良いぞ。凄く良いぞ海口。

海口のプレイは中盤に留まらない。

そう,JFL首位のホンダからゴールを上げたのも海口だった。

海口,JFL2位から狙ってみようぜ!

 

後半14分。

仙台のディフェンスのクリアミスをリンタロウが見逃さない。

プレッシャーを掛けて奪い取り,右サイドから中へ。

中に飛び込んでくる小口(16)と純輝(13)

リンタロウの中へのパスは,仙台ディフェンスにあたり,ポロリとこぼれる。

それを狙っているのは・・・「大物喰い!」海口彦太!!!背番号19!!!

ゴール前に密集する選手に当たらないように,左足で角度をつけてシュート!!!

ゴーーーーーーール!!!2-3

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海口ナイスシュート!!!

見事!!!

 

これで点差は1点差。

何か起きるには十分の点差となった。

鈴鹿は押せ押せムード。

さあ行くぞ!!!

 

仙台も鈴鹿も大きく攻撃を変えていない。

両チーム共に相手の良いところを潰すより,自分の強いところで勝負に出ている。

鈴鹿はサイド。

仙台は上手いパス。

 

鈴鹿は右サイドのタカヒロ(27)からリンタロウ(7)へ。

海口(19)からも中の小口(16)へ。

ネット(9),純輝(13)も前線で躍動する。

 

仙台の選手が交代し始めた。

今は鈴鹿の時間帯。

鈴鹿ペースを断ち切りたいだろう。

 

途中交代で入った,「駒澤魂」,小口大司(16)

小口は入ったときから後先考えずに全力プレイ。

その圧力の有るプレイからのプレッシャーは,仙台ディフェンスに息をつかせないほど。

入ってすぐは,気持ちがフル回転しすきで,ジャンプのタイミングが合わず,ヘディングが当たらなかった(でも思いっきり飛んでいるので,相手がアタリに来なかった)。

徐々に落ち着いてプレイするようになる小口。

走る走る小口。

それは99の無駄走りかもしれない。

だけど1が実れば小口の勝ちだ!!!

走れ!ずっと走れ!

チャンスをつかみ取れ小口!!!

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いつ追いつくか?いつ追いつくか?と言うほどの鈴鹿の猛攻が続く。

しかし・・・

 

後半27分。

右サイドに侵入する仙台。

しかし,タカヒロ(27),ネット(9)が十分にディフェンスしている。

いったん後ろへ返して体勢を立て直す仙台。

しかし,その戻したボールをループシュートで直接狙う!

なんと!

そのボールは岩脇の頭上を越えてゴール内に。

失点。くそっ!!!

2-4

 

イケイケだった鈴鹿冷や水をぶっ掛けるようなゴール。

悔しい。

 

いやいや!

いやいやいやいや!

まだまだだ!!!

 

こんな時こそ,胸を張って歌うぞ!

鈴鹿を愛するものがここに集う!勝利をつかむまで歌い続ける!」

 

ほぼワントップで体を張る,「ER7」,エフライン・リンタロウ(7)

特に後半は,再三のチャンスが来るが,仙台ディフェンスが1人べったりとマークしているため,シュートの体勢が整わず,強いシュートを放てないでいる。

でも後半は,ネット(9)と純輝(13)が中に入ってきたため,マークが分散し,少しずつゴールに近づいてきた。

リンタロウの得点は,(ナカニシの主観では)いつの間にか取るゴールと言うより,「取りそうだなー」と思っていると取るゴール。

この試合,前半からリンタロウの周りに,ゴール取るぞオーラがあった。

再び2点差に引き離された。

残り約15分。

その時,リンタロウは。

 

後半29分。

海口(19)が中盤でボールを奪う。

ボールは左の遠藤純輝(13)へ。

フェイントを入れながら,鋭いクロスボールを中へズバリ!

頭ひとつ飛び出して,ゴールキーパーの前で合わせたのは・・・。

リンタロウ!!!

ゴーーーーーーール!!!3-4

ナイスゴール!リン!

ナイスクロス純輝!

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そしてすぐにボールをリスタート。

残り15分。

点差はわずかに1点。

何か起きるぞ。

鈴鹿ならば何か起こせるぞ。

 

リンタロウの得点後に,グラウンドでネットが足を気にしている。

痙攣している様子。

攻守に渡り激しくプレイしたネットが交代。

 

後半34分

(OUT)9藤沢ネット ⇔ (IN)26チョン・サネ

 

中盤でミドルを打てるサネが入る。

 

試合はまたもや鈴鹿ペース。

そして,猛烈に気を吐く男が前線に出てきた。

 

サイドバックの,「最強の左」,野口遼太(34)

後半のこの時間帯でも,火を吹くほどに激しいプレイを続けている。

左サイドを崩した藤田(6)から,遠いサイドを駆け上がる野口にクロスボール。

そのボールに対して,ランニングダイレクトボレーシュートを打つ野口。

わずかに,ホンのわずかにゴールに入らないが,もし入っていたらJFL年間ナンバーワンゴールになったかもしれないスーパーシュートだった。

普段はディフェンスリーダーとして,落ち着いてラインを統率するが,その炎のような攻撃性は,悪魔と恐れられる左足に宿っている。

野口がパワープレイで前線に出てきた。

もう取るしかない。

取るにはもう一枚上がるしかない。

野口!

決めてくれ!!!

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しかし。

 

後半34分。

野口(34)の上がった左サイドの裏を狙われる。

木鈴(4)がフォローのため,左に寄せて行く。

左からのクロスを一度はヘディングで跳ね返すが,そのボールを奪われシュートを打たれる。

失点。

3-5。

 

この時間帯に2点差に突き放される。

厳しい。

厳しい展開だけど,まだまだサポーターは諦めちゃいない。

最後までやりきろう

 

後半40分。

(OUT)19海口彦太 ⇔ (IN)21小野祐輔

 

テクニシャン小野祐輔が入り,飛び道具でも何でも良いのでゴールを狙う。

 

選手たちは諦めない。

貪欲に。

アグレッシブに。

足は止まらない。

サポーターのチャントもずっと続いている。

 

まだまだ。

まだ何か起きるぞ。

 

ここで試合終了。

 

 

 

両チームの選手のみなさん,スタッフのみなさんお疲れさまでした。

遠くまでたくさんの方が応援に来てくれました。

そして,鈴鹿からもたくさんの人が勝利への念を送ってくれました。

 

試合は勝利できませんでした。

5失点のうち1点でも止まっていたら・・・と,もしもの事を考えてしまいます。

ただ,選手たちが堂々と激しく戦い続けたのは間違いがありません。

3点差をひっくり返すために戦い続けました。

そんな選手たちはナカニシの誇りです。

 

この試合には,2014シーズンに在籍していた内海貴洋選手が見に来てくれました。

また,2018シーズンの監督,辛島啓珠監督も来てくれました。

サッカーが人と人とをつないでくれます。

がんばってください。

鈴鹿アンリミテッドもがんばります。

そして,またどこかで会えたら良いですね。

 

仙台でたくさん差し入れをいただきました。

みんなサポーターで分けて飲んだり食べたりしました。

いつもありがとうございます。

 

帰路,真っ暗の深夜バスの中で,眠れぬ夜を過ごしました。

ずっと試合のことを考えていました。

グルグル。ぐるぐる。あれこれ。

いろんなことを考えました。

そして,また次の試合に向けて気合を入れなおします。

 

選手たちは何をすべきか良く分かっています。

だから,また何か修正してくるでしょう。

 

修正し,変更し,失敗して,また修正して。

サッカーは難しいです。

ずっと修正し続けても,まだその先があります。

 

こんないろいろ考えちゃうような時こそ,サポーターはシンプルに前を向いて戦えるように,元気な応援をしたいと思います。

 

まだ,

まだ,このままじゃ終わりませんよ。

 

ではまた。

 

(今後の試合)

JFL第26節 11月3日(日)13:00 ホンダFC @AGF陸上競技場(鈴鹿市

JFL第27節 11月10日(日)13:00 ヴィアティン三重 @東員陸上競技場(東員町)

JFL第28節 11月17日(日)13:00 FC今治 @三交スポーツの杜鈴鹿メイン(鈴鹿市

 

鈴鹿アンリミテッドのボールピカピカ大計画)

https://miracle-fcsuzuka.hatenablog.com/?_ga=2.222778331.1310089590.1565445170-352232684.1565445170

日時:11月2日(土)13時から

場所:AGF陸上競技場水泳棟前付近

 

※ このブログに使用している写真は,鈴鹿アンリミテッドとJFLの使用許可を得て掲載しています。そのため,他での利用は絶対にしないでください。

鈴鹿アンリミテッドのボールピカピカ大計画

みなさん,こんばんは。

 

本日,公式ホームページに驚きの案内が掲載されました。

「榊 親平サッカー教室」開催!!!

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https://suzuka-un.co.jp/news/29145/

榊親平といえば,鈴鹿アンリミテッドにとってレジェンド中のレジェンド。

今なお,チーム最多出場試合数を誇る,「神の子」です。

シンペイーーー!!!

11月3日のホンダ戦の前に開催されるそうです。

カニシが小学生だったら,絶対に行くのに!

ぜひ,みなさんご参加検討してください。

絶対に良いサッカースクールです(ナカニシ太鼓判!)

 

 

 

そして,本日の表題についてです。

 

ちょっと前からサポーターの仲間から提案をもらっていました。

「ナカニシさん,黒く汚れているボールを綺麗にしませんか?」

「うちのボールはいつも相手チームより汚れてるので・・・」

「ハイ!やりましょう!」

 

スタンドから見ていると,確かに相手チームのボールより,(なんとなく)鈴鹿のボールのほうが黒く汚れているなーと感じる時があります。

それは,人工芝が古くなって,ゴムチップが出てきていた三交スポーツの杜鈴鹿の第3グラウンドで一生懸命練習してきたためだと思います。

汗と涙のしみこんだ思い入れの有る第3グラウンドは,現在,人口芝の張替え工事をしています。

しばらくしたら,とても綺麗なグラウンドで選手たちも練習できることでしょう。

 

そして,第3での練習が中断したタイミングで,鈴鹿の選手たちの使うボールを,サポーターの手で,ピカッピカにしたいと思います。

 

こんな感じ

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題して・・・

 

鈴鹿アンリミテッドのボールピカピカ大計画」

 

チームと協議をしました結果,11月2日の練習後にボールを預かり,綺麗にして翌日のホンダ戦でお返しする事としました。

 

日時:11月2日(土)13時から

場所;AGF陸上競技場水泳棟前付近

持ち物:ボールを拭くやわらかい布(古いタオルでOKです)

 

やることは。

  • ボールを徹底的に拭く(ボールクリーナーは探し中です)
  • 鈴鹿アンリミテッド」の字をプリントする
  • 空気圧のチェック

この3点です。

 

鈴鹿アンリミテッド」の字を入れるのは,試合前に相手チームのボールと混ざらないようにするためです。

そうすれば,試合前にボールを探す岡山コーチも,少しだけ楽になると思います。

 

なお,試合前日なので選手には試合に向けてコンディションを整えて欲しいのと,これはあくまでサポーターが自主的にやりたいと思いますので,選手,スタッフの参加はご遠慮いただいています。

 

ご協力いただけるサポーターのみなさんは,上記の時間にAGFまでお越しください。

もちろん!無理する必要ありません。

出来る範囲で,そしてちょっと面白そうだから1個だけ・・・って感じで大歓迎です。

 

自分が磨いてピカピカになったボールを・・・選手が蹴る・・・。

ちょっとワクワクしますね。

マニアにはたまりまへんな~(和馬選手のうさんくさい関西弁のマネ)。

よろしければ,ご協力よろしくお願いします。

 

 

 

そして,先日のヴェルスパ大分戦で預かりました募金を,日本赤十字に届けてきました。

試合当日は,56,214円 でしたが,

週が明けてから,数人の方が,ナカニシまで募金を届けていただきました。

ありがとうございます。

そしてその分を加算した今回の振込み額は,

61,199円 です。

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みなさん,ありがとうございます。

ホンのホンの少しかもしれませんが,被災したみなさんのお力になれればと思います。

また,次のホーム戦でも募金箱は置かせてもらおうと思いますので,ご協力お願いします。

 

 

 

カニシの腰の調子も良くなりました。

これで,「水曜どうでしょう」くらいバスに乗りまくっても大丈夫です。

現地に参集する勇者たちよ。

週末は仙台でお会いしましょう。

 

そして,鈴鹿に残るみなさん,仙台戦でもパブリックツイーティングを開催予定です。

試合開始時刻に,ハラショーのお店,「ブロッケン」にお越しください。

みんなでワイワイ言いながらご飯食べて,お茶飲んで,ツイッターを追いかけてください。なお,Wifiはありませんのでご了承ください。

そして良いニュースを届けられるよう,仙台に念を送ってください。

≪ブロッケン カフェ&フィールド≫

三重県鈴鹿市稲生町7346-1

 

 

さあ,胸を張って戦いましょう。

カニシが仙台に持っていく大きなスーツケースの中には,いつも常備薬のように「アンリミ一丸」が入ってます。

 

さあ行こうぜ!明日目指し!

 

ではまた。

 

(今後の試合)

JFL第25節 10月27日(日)13:00 ソニー仙台 @めぐみ野サッカー場(宮城県仙台市

JFL第26節 11月3日(日)13:00 ホンダFC @AGF陸上競技場(鈴鹿市

JFL第27節 11月10日(日)13:00 ヴィアティン三重 @東員陸上競技場(東員町)

募金活動への協力ありがとうございました

勝利の翌日を爽快に迎えられたみなさん,こんばんは。

 

カニシは昨日の和田篤紀選手のダンスが可愛くて仕方がありません。

勝つって良いですね~。

 

今回の試合会場で台風被害にあわれた方たちへの募金活動を行いました。

集った金額は,

56,214円です。

お金のチェックはナカニシ以外の方にお願いしました。

 

全額,日本赤十字に寄付してまた報告させていただきます。

ご協力いただいたみなさん,ありがとうございました。感謝いたします。

 

また,次回のホームゲームでも募金活動は継続して行うつもりです。

前試合に来られなかった方も,ご協力お願いします。

 

 

 

そんな訳で,勝利でご機嫌のナカニシは,鈴鹿市男女共同参画課の主催する,ミラ監督の講演会に言ってきました。

このイベントは,講演会部分と,サッカー教室部分に分かれていて,前半の講演会は誰でも参加可能との事でした。

 

会場の鈴鹿医療科学大学の“千代崎キャンパス”へ。

鈴鹿医療科学大学は,キャンパスが二つあって,新体制発表会をしたほうじゃないほうのキャンパスで講演が行われます。

迷路のような大学キャンパス内で,迷子のスペイン人を見つけました。

大学内を迷子になってウロウロしている,セルヒオ選手とラファトレーナーを案内しながら会場到着。

 

会場は,お子さんと保護者,そしてサポーター,全部で100人くらいでした。

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カニシはミラ監督の講演をはじめて聞いたのですが,分かりやすくてとても良かったです。

知らない事もいっぱいありました。

また,ミラ監督と小澤コーチのトークのバランスがとても良くて,通訳を介する時間差もほとんど気になりませんでした。

 

そして,講演終了後,大学の大きな体育館でサッカー教室が行われました。

当初は,グラウンドの予定だったのですが,コンディションが悪くて急遽変更です。

 

カニシと数人の鈴鹿サポーターも,なんとなくサッカー教室を見てから帰りました。

 

ミラ監督,セルヒオ選手,サネ選手,小澤コーチ,ラファトレーナー,そしてスタッフのみなさん,鈴鹿市のみなさん,お疲れさまでした。

ご参加いただいたみなさん,ありがとうございました。

 

次戦は仙台での戦いとなります。

飛行機,車,バスなどいろいろな交通手段でサポーターは移動すると思います。

みなさん,道中くれぐれもお気をつけて。

 

また,鈴鹿から念を送ってくれるみなさん,

 

ではまた。

 

(今後の試合)

JFL第25節 10月27日(日)13:00 ソニー仙台 @めぐみ野サッカー場(宮城県仙台市

JFL第26節 11月3日(日)13:00 ホンダFC @AGF陸上競技場(鈴鹿市

JFL第27節 11月10日(日)13:00 ヴィアティン三重 @東員陸上競技場(東員町)

JFL第24節 対 ヴェルスパ大分

みなさんこんばんは。

 

龍ヶ崎,松江のアウェイ2連戦の時,前日に妻ノリコが「トン勝つ」を作ってくれました。

なので2週連続トンカツを食べました。

前の試合は,「カラアゲ」でした。トンカツと似て否なるものです。

そして,昨日の晩ごはんは・・・「トンカツと白身魚のフライ」でした。

なんとなく,家族に「またトンカツ?」感が有るように感じます。

ちなみに,ナカニシはトンカツをわさび醤油で食べます。

 

 

 

前試合は台風で日程変更があり,月曜日の祝日に試合があった。

そして,今日の試合は土曜日。

やはり試合間が短い感覚が有る。

 

前試合の内容は良くなかった。

良くなかったから負けた。

選手たちはどのように4日間を過ごしたのか?

カニシは選手を信じている。

絶対に変えてくる!!!

 

今日の対戦相手は,ヴェルスパ大分(以下,大分と書きます)

前期はアウェイで引き分けている。

カニシのその時の印象は,「パスをしっかりつなぎ,フィジカルも強大な実力派チーム」

パスアンドゴーの徹底したプレイは脅威だった。

 

天候は小雨。

途中激しく降る。

試合時間に結構降る予報。

 

試合会場に着く。

俺たちの三交スポーツの杜鈴鹿

やっぱりナカニシのサポーターとしてのスタートの場所なので,思い入れがある。 f:id:miracle_fcsuzuka:20191019234030j:plain

仲間たちと会場設営をする。

AGFと比べて格段にやりやすい。

もっとこの場所で試合が出来る事を願っている。

 

会場を準備した後,来場者に災害支援募金をお願いする。

サポーターズクラブVictoryCrossの主催だが,チームと選手の協力により,たくさんの寄付金が集った。

みなさん,ありがとうございます。報告は改めて,ブログでさせていただきます。

 

佐藤和馬選手と,小野祐輔選手が募金の手伝いに来てくれる。

小野選手と少し話す。

「ヴェルスパは強いですよ。前期より仕上がっているはずです」

「でも,2対1で苦戦しながらもウチが勝つかな!」

と,小野選手が言っている。

 

やはり,前期からチームが整い強くなっている様子。

ぎゅんぎゅんに引き締まっている気持ちを,さらにきつく引き締める。

 

試合開始直前にスタンドに行く。

カニシは久しぶりに最前列に。

「サポーーーターーーー気合入ってるか?」

「やったるぞーーーーー!!!」

 

いくぜ!

 

本日のスタメン(以後敬称略)

FW 13遠藤純輝・7リンタロウ・9藤沢ネット

MF 28小澤司・25和田篤紀・6藤田浩平

DF 34野口遼太・15中村俊貴・4キローラン木鈴・・27田中貴大

GK 23岩脇力哉

 

試合開始。

 

グラウンドは濡れているが水たまりは見えない。

かなり芝は長くなっていて,ボールが水で止まる事はない。

ただ,ロングボールが芝に滑って伸びるシーンは何度かある。

 

両チームともに攻め急がず,リスクを気にしながらの立ち上がり。

ロングボールをサイドの奥に入れる。

例えカットされても相手陣内の深い位置からの反撃になるためリスクが少ない。

 

この試合では左サイドバックに入る,「最強の左」,野口遼太(34)

超超高精度のロングパスといえば野口。

その悪魔とも言われる左足を降りぬき,右サイドを疾走するタカヒロ(27)にドンピシャのボールを入れる・・・

が!しかし!雨で滑ったボールは,止まらずにゴールラインを割る。惜しい!

試合が進むにつれ,野口の大きなサイドチェンジは出なくなった。

それほど,下が滑ってロングパスはやりにくそうに見える。

しかし,ロングパスがダメでも,ディフェンス時の怖い野口の気迫は,炎のように沸き立っていた。

コレコレ!これが野口だ!

怖い怖い野口が出てきた!!!

野口見てるだけで,燃えるぜ!

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試合はゆっくりとしたペース。

両チーム共に,中盤までは人数をかけているが,それほど前線に飛び出てこない。

ロングボールと,サイドの深い位置に入れるボールの応酬。

 

センターバックの,「不撓不屈」,キローラン木鈴(4)

ロングボールの対応は,めちゃくちゃ空中戦に強い木鈴が制している。

落下点の見極めが正確で,木鈴はジャンプした時点で体勢的に良いところで飛んでいる。

ヘディングの飛距離も出ていて,安心感抜群。

試合が進んで気がついた。

大分の攻撃陣は,鈴鹿のディフェンス時のパス回しの際に,木鈴に的を絞って追い込んできている。

中村には1人だけ行く。木鈴にパスしたら,木鈴には3人が一気に寄せる。

下が濡れていてボールコントロールしにくい。そんな中でのディフェンスへの執拗なプレス。

しかーし!しかしかしかーし!

木鈴に欠片ほどのミスも無い。木鈴は鬼セーフティに前へドンドン蹴りだしていく。

迷って危ないプレイをするくらいなら,前に大きく蹴ってリセットすれば良い。

木鈴,それだ!

ディフェンスはそれでいい。

雨のグラウンドで無理するな。

ゴールを守ることが大事だ。

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前半8分

大分が鈴鹿の右サイドの奥にボールを出す。

それをクリアに行ったところ,鈴鹿の選手の体に当たりコーナーキック

この試合1本目。

大分のラガーマンのような鍛えこまれた選手が,鈴鹿ゴール前に並ぶ。

鈴鹿コーナーキックを何とかクリアするが,大きく蹴りだせない。

セカンドボールを拾われ,右サイドから中へ。

大分の選手の体が大きい。3人くらいはそれぞれ一撃必殺の雰囲気が有る。

右からのクロスを,完璧にヘディングで合わされて,失点。

0-1

 

野口(34)が大きな声で仲間を鼓舞している。

まだまだまだまだ!始まったばかりだ。

サポーター,ここで下向いてどうする!

やるぞ!!!

 

この試合は試合開始から,不思議なスローテンポだった。

そして,得点後の大分は,そのテンポに合わせて,ゆっくりと守りに入る。

 

左のフォワード,「ハートのエース」,遠藤純輝(13)

左でしっかりとボールを受けて,中にクロスを入れている。

どちらかと言うと,今日の遠藤は開き気味のポジジョン。

大分のディフェンスは厚くて堅い。

そこに突入せず,中のリンタロウ(7),右のネット(9),トップ下の小澤(28),鈴鹿のストロングポイントに放り込んでいる。

燃える男,野口(34)が遠藤を後ろから支えている。

ドンドン行け純輝!!!

そのドリブルは,そうそう止められるもんじゃない。

勝負だ!

鈴鹿アンリミテッドで一番「勝負!」と言う言葉が似合うのは純輝だ!

GO!!!

 

大分はゆっくりと守っている。

4-4-2のフォーメーションが4と4に並ぶのではなく,サイドハーフが下がって,5バックのようになっている。

そして中盤がめちゃくちゃコンパクト。

なるほど,大分のディフェンス見事。

 

セントラルミッドフィールダー,「鈴鹿の心臓」,藤田浩平(6)

大分がゆっくりと守っていることは,藤田は良く分かっている。

そして,鈴鹿のミスを狙ってカウンターを狙っている事も。

藤田はゲームを作りつつ,大分のカウンターを警戒している。

90分と言う時間の中で,試合の押し引きすら藤田の中でコントロールしている。

「失点後にがむしゃらに攻めて,ミスしてカウンター」

そんなことを藤田がやらせるわけが無い。

試合の経過と共に必ず何かが動く。

その時,その瞬間,その流れ,藤田ならば間違いなくそのタイミングを外さない。

慌てる必要は無い。

藤田がまわりに声をかけている。

整えろ。

無理する必要は無い。

試合は・・・必ず動くぞ!!!

なっ藤田。

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鈴鹿は大分ディフェンスを攻めあぐねている。

ように見える。

カニシは,ふと,なんかそこまで?鈴鹿が無理に押していないんじゃないかと思った。

大分からすれば,攻め急いだ鈴鹿のミスを取ってのカウンターが一番狙い通り。

ただ,鈴鹿は攻め急がない。

なので,大分はカウンターが仕掛けられない。

そんな風に見える。

 

実際に,藤田は大分の仕掛けるカウンターを早い段階で潰している。

十分に危機管理した攻撃。

ディフェンスラインに深く刺さるカウンターはほとんど無い。

支配率は,鈴鹿6大分4。

鈴鹿の中盤。藤田(6),和田(25),小澤(28)この3人の間隔が抜群。

 

ゴールキーパーの,「ヤングキッカー」,岩脇力哉(23)

ずいぶん久しぶりのスタメンでゴールを守る岩脇。

前半序盤に失点したものの,そのプレイに迷いは無い。

例えるならば,濁りの無い澄んだ水のようなプレイをしている。

シーズン最初のナカニシのイメージでは,もっとファイターで荒々しいゴールキーパーだった。

この研ぎ澄まされたプレイを「今!」するために,岩脇がどんなトレーニングを,どんな気持ちでやっていたか・・・。

分かるぞ!岩脇!

派手なキャッチをしているわけじゃない。

スーパーセーブをしたわけじゃない。

岩脇は,飛んでくるボールを,濡れて扱いにくいボールを,胸でしっかりとキャッチしているだけ。

「だけ」されど「だけ!」このプレイを100%にするために努力に努力を重ねた。

そのシュートの弾道を読むカン。

ディフェンスの位置からコースを推測する頭脳。

キャッチするポイントを見極める目。

カニシは選手によく言う。

「残念ながらチャンスは平等じゃない。だけど絶対にチャンスは有る」

(ナカニシが死んだら著書のタイトルにしてください)

岩脇!

鈴鹿を守っているのは,今!お前だ!

分かってるよな。嫌って程分かってるよな。

止めろ!

全部止めて,運命をどけろ!!!

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鈴鹿は大分のゆっくりとしたペースに乗って,ゆっくり攻めている。

無理はしていない。

大分のパスカットでヒヤリとする場面も有るが,藤田(6)と和田(25)の最初のアタックが激しく鋭く,ディフェンスは十分に間を取ってプレイできている。

 

カニシの脳裏に,試合前の小野祐輔の言葉がよみがえる。

「でも,2対1で苦戦しながらもウチが勝つかな!」

大丈夫。

慌てるな。

 

センターバックの中村俊貴(15)が,スルスルっとドリブルで上がる。

サイドバックも出来る中村のドリブルは,タッチが細かくスムーズにスラロームする。

オーバーラップで急に一人増えたため,大分のディフェンスが少し乱れる。

そう,スローペースだが,大分も必死で守っている。大分も勝ちたい。

必死と必死。

上等だ!

サポーター選手と共に行くとこまで行くぞ!

 

鈴鹿フォワード,「ER7」,エフライン・リンタロウ(7)

少年たちよ。リンタロウのプレイを見よ。

ドリブル,シュート,ポストプレイ。ハイレベルに高度な攻撃センスを持つリンタロウ。

この試合では,大分のディフェンスが堅く,そして大分の中盤がコンパクトなため,クサビのパスがズバッと入っているわけではない。

リンタロウもボールを良い形で受けられず,左右に流れて,スペースを探している。

カニシは,なんとなく雨の三交鈴鹿でリンタロウが点を取るような気がしてならない。

昨年の天皇杯予選。ヴィアティン戦で2点を取ったリンタロウは寒気がするほど,凄まじかった。

そのイメージ。

膠着し始めた試合で,なんかやってくれそうなイメージ。

そして・・・。

 

前半39分。

左サイドから野口(34)の左足が火を吹く。

フワリとした弾道は,遠いサイドで待つ和田篤紀(25)へ。

和田がトラップ一発でディフェンスを交わし,シュート!!!

これをギリギリでブロックされて,シュートはバーに当たり跳ね返る。

跳ね返るボールを,遠藤純輝(13)が逃がさない!!!うわっ!

純輝が粘ったボールを,藤沢ネット(9)が落とす。

野口→,和田→,遠藤→,ネット→・・・

全ての運命が,この男の下へボールを運んできた。

その終着点で待っているのは・・・

(みんなで名を呼ぼう!)エフライン・リンタロウ!!!

リンタロウが体を反転させてゴール角にシュートを叩き込む!

ゴーーーーーーール!!!1-1

 

どりゃ!!!

リンタロウ!ナイスシュート!!!

走り出すナカニシ(三交鈴鹿は広いので横に走っても大丈夫)

見た?見た?今の見た?

スゲーーー!うちのリンタロウスゲーーー!

 

さあここからだ。

さあここでどうするかが大事だ。

 

鈴鹿は慌てない。

大分も変化は無い。

両チーム共に,その時を待って,どっしりとしている。

 

このまま前半を終わらせようか???

と言う空気。

そんな時こそ,狙っている凄いヤツがいる。

 

トップ下の,「皇帝」,小澤司(28)

小澤がスタメンで出る。それだけでナカニシの血圧が上がる。

小澤,今まで何度も何度も何度も鈴鹿を救ってくれた小澤が出る。

小澤の凄さは見ればわかる。

角度を変えるワンタッチ,囲まれてからのスルーパス,言葉に出来ないその凄さ。

この試合では,なかなかクサビのパスが入らない。

サイドを経由し,ボランチを経由し,そして小澤へ。

足元へのパスでつないでいるため,選手たちの動きにスピードが出ていないが,小澤のスペースへ出すパスで,鈴鹿の選手たちのギアが上がる。

そして,前半終了間際。

タカヒロ(27)が右から上げたクロスボール。

リンタロウがギリギリの競り合いの中で,ボールを落とす。

その場所を事前に知っていたかのように,小澤がピンポイントで受けてシュート!!!

大分ディフェンスの体を投げ出すようなディフェンスに阻まれるが,小澤のサッカーセンスにはナカニシ参った。

小澤!

頼むぞ!!!

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試合はゆったりとしたペース。

鈴鹿は攻めあぐねている。

しかし,1対1の同点。

後半,どうなるのか・・・。

 

ここで前半終了。

 

 

 

いつも間にか,雨空が曇り空に変わっている。

どんよりと曇っているが,雨は降っていない。

風はほとんど無い。

 

鈴鹿の控え選手を見る。

一騎当千の曲者ぞろいだ。

誰が出ても,なんかやってくれる。

 

両チーム共に,リスクを気にしながらの試合。

その分,攻守の切り替えは遅く,単騎でのカウンターはほとんど無い。

大分は,前期で見たよりも,ロングパスを使うことが多く,この点でも雨で濡れるピッチが影響しているのだろう。

 

まだ分からない。

全然分からない。

試合が終わった時,ナカニシはどうなっているんだ?

 

後半開始

 

 

 

ハーフタイムにサポーターの仲間と話した。

大分は後半,一気にギアを上げてくるかもしれない。

 

後半の大分は,分厚いディフェンスは変わらず,前半よりワイドにサイドを攻撃してくる。

前半,鈴鹿のディフェンスのパスまわしの際に,木鈴に圧力をかけたように,後半は特に右サイドを押してくる。

なるほど。大分は組織的でチームの意思がきっちり選手たちに伝わるいいチームだ。

 

鈴鹿の右サイドバック,「イナズマクロス」,田中貴大タカヒロ(27)

大分の攻勢に対して,その見事な体幹で腰を入れて踏ん張るタカヒロ

高さではなかなか勝てないが,体をぶつけているので,大分も思うようにヘディングでコントロールできない。

数人が流動的に動くが,タカヒロが縦を止めているので,中を藤田が止めて,攻撃の勢いを殺いでいる。

良く走る。タカヒロは本当に良く走る。戻りが早い。

そして,攻撃時には縦も中もアリのフレキシブルな独特の持ち味を発揮する。

縦からの中!

そしてミドルシュート!!!

惜しくも枠を外れるが,破壊力抜群のミドルを見せる。

良いぞ!

タカヒロ鈴鹿を救ってくれ!

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試合は5分と5分の展開。

前半は,大分がディフェンシブで鈴鹿が攻めあぐねる展開。

後半は,両チーム共に良く走り出した。

ただ,前戦と違い,両チーム共に選手間がコンパクトなため,スペースを使ってスピードを活かした攻撃は出来ていない。

そういう意味では,この試合はスピード感が少ない。

 

右のフォワード,「優しい鉄人」,藤沢ネット(9)

こういった足を止めて殴りあうような,あまりスピードの出てない試合で,ネットの肉体から繰り出されるポストプレイは,大きな武器になる。

中盤はコンパクトなため,スルーパスは通らない。

右サイドで足元のパスを受けたネットは,後ろからスピードを出して走ってくるタカヒロに,そのボールをちょんと預ける。

タカヒロがスピードに乗って攻めあがる。そしてネットは中へ。

ネットが相手を背負って間を取る瞬間に,鈴鹿の攻撃に色が付く。

ネットはみんなが踏み切る土台となる。

大丈夫。

ネット。そのプレイが輝いているのは,ナカニシが知ってるぞ!

ネット!負けるな!

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後半12分。

(OUT)28小澤司 ⇔ (IN)10堀河俊大

 

小澤から堀河に交代。

 

交代で入った,「疾風勁草」,堀河俊大(10)

入って早々,リンタロウのシュートのこぼれ球を,堀河がシュート!!!

惜しくもゴールならず。

でも,この濡れるグラウンドで堀河のプレイの精度はより一層,輝きを増している。

 

サポーターが堀河オーレのチャントを歌う。

「堀河オーレ,堀河オーレ,ホリカワオーレ」

 

そのチャントが続いているさなか・・・。

カニシは見ていた。

大分のディフェンスの後ろから,ヒタヒタとリンタロウが寄せている。

大分ディフェンスのボールに足を伸ばすリンタロウ。

ボールがこぼれる。

それを一瞬でかっさらったのは,なぜここにいる?和田篤紀(25)!!!

 

和田篤紀がボールを奪うが,ゴールキーパーとディフェンスの激しいタックルで潰される。

しかし,篤紀は一瞬早くボールに触っていた!

なんと!

3人が交錯する中,ボールだけがコロコロとゴールに入る。

ゴーーーーーーール!!!2-1

逆点!

何と言うプレイ。

信じられない。

そこであと一歩触るか!?

ナイス!篤紀!

 

ポジション不定,「バッドボーイ」,和田篤紀(25)

本来ならば中盤といいたいところだけど,和田のプレイエリアはとんでもなく広い。

サイドを駆け上がることもあれば,リンタロウの後ろでこぼれ球を狙っている事もある。

そりゃ,マークは難しい。

点を取った後も,純輝(13),リンタロウ(7)と共に,ワンツーで抜け出してくる。

ゴールに肉薄する和田。あと少しまで迫る。

和田の動きに合わせて,藤田(6)堀河(10)がフォローしている。

つまり,和田が動き,そこにいた選手が動き,その先にいる選手が動き。

ところてん式に鈴鹿に動きが出てきた。

後半の半ばから,鈴鹿の攻撃にスピードが出てきた。

和田篤紀が動けば天下が動く。

篤紀!最高を頼むぜ!

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カニシにはあまり記憶にないが,鈴鹿が後半の半ばから良く動くようになってきた。

疲れていないわけが無い。

特に,サイドバックは攻守ともに多忙な上,ディフェンスをコンパクトに保つため,細かい動きが求められている。

静の堀河(10)と,動の和田(25)が攻撃を活性化させ,純輝,リンタロウ,ネットが前を向いてプレイしている。

 

押しているとまでは言えない。

大分ディフェンスは変わらず堅くて高い。

だけど,鈴鹿のプレイは悪くない。

いや,結構良いんじゃないか。

 

後半の終盤に入る。

 

ネットの足が痙攣して動けなくなる。

ネットも攻守に渡って良く走った。

本当に良くがんばった。

 

後半30分。

(OUT)9藤沢ネット ⇔ (IN)16小口大司

 

ネットに変わり,小口が入る。

カニシはちょっと以外。

守備も出来るミッドフィールダーを入れて,守りに入るかと思った。

小口はバリバリの攻撃の選手。

走る走る小口は走る。

 

この試合,最後に書く選手はプログ書き始めから決めていました。

 

センターバックの,「ザ・ウォール」,中村俊貴(15)

一時は自信を失ったようなプレイをしていたことがあった。

プレイに迷い,判断に迷い,そしてなんか困っているように見えた。

カニシの俊貴のイメージは,昨年の昇格のシーズンで見せた「岸壁」のように聳え立つような雄大なディフェンスだった。

あのプレイは,誰にも真似できない。鍛え上げた俊貴の肉体のみが出来る大自然のような完璧なプレイだった。

そして,今日。

より一層磨きぬかれ,より一層鋭さを増した,大きな俊貴が帰ってきた。

俊貴の好きなサッカー選手はカルロス・プジョルらしい。

世界的に有名なプジョルの身長は178cm。俊貴より4cmも小さい。でも,プジョルバルセロナのゴールを守り続けた。

この試合,俊貴より大きな選手が大分には何人もいた。

だけど,俊貴は引かない。押さば押せ!引かば押せ!

ヘディングの競合いで体をぶつけ,ボールを奪い合い,体をこじ入れ,

全てにおいて,俊貴のプレイに寸毫の迷いも無かった。

帰ってきたな。俊貴。

それだよ。ナカニシの知っている俊貴はそれだよ。

試合終盤。激しい試合に痛める選手が増えてきた。

しかし,俊貴の顔はずっと赤鬼のようだ。

俊貴,この試合勝つぞ!!!

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残り時間はわずか。

大分も攻勢をかける。

鈴鹿はしっかりと下がって守る。

前半の大分リードしている時点の,反対のような展開。

 

木鈴(4),俊貴(15)センターバックは揺るぎもしない。

野口(34)も中に絞ってきて,サイドは純輝(13)がカバーしている。

堀河(10)が見事にクサビのコースを切っている。背中に目が有るようだ。

 

野口(34)が足を痛めている。

しかし,ディフェンスのリズムを変えたくないためか,そのまま続行する。

タカヒロ(27)の足が痙攣している。動けない。

やはり,両サイドは大分に攻め立てられたためか,消耗が激しかった。

 

後半44分

(OUT)27田中貴大 ⇔ (IN)2原広樹

 

俺たちの原広樹が出る。

カニシはこの瞬間,ホンの一瞬,「この試合勝てる」と思った。

原広樹がディフェンスラインに入って,相手が自由に攻められるわけが無い。

広樹ならば,岩にかじりついてでも相手を止める(比喩表現)。

広樹ならば,このタイミングであっても絶対にやらせない。

 

気がつくと声が出ていない。

怖くて手と足が震える。

頼む。

頼む。

みんなもう少しがんばれ。

 

鈴鹿は何度もアディショナルタイムで失点してきた。

選手たちががんばっていることに間違いはない。

だけど,残り少しで失点してきた。

 

サポーターは無力だ。

疲れて,疲れて,それでも戦う選手たちに何もしてあげられない。

 

何にも出来ないけど,祈るように声を出そう。

太鼓の音が聞こえない。

「アンリミテッド」と言う,ただそれだけのシンプルな言葉が,何度も何度も繰り返される。

 

アンリミテッド。

アンリミテッド。

アンリミテッド。

アンリミテッド。

アンリミテッド。

 

試合終了。

 

 

 

両チームの選手のみなさん,スタッフのみなさんお疲れさまでした。

雨の中,ご来場いただいたみなさん,ありがとうございました。

ボールボーイや,前座で試合をした少年たちもいっぱいいました。

みんな応援してくれました。ありがとうございます。

また,この試合でマッチスポンサーをしていただいた,住友電装様ありがとうございました。

鈴鹿アンリミテッドを今後ともよろしくお願いします。

 

募金に協力いただいた方にも感謝申し上げます。

また改めてブログでご報告させていただきます。

 

お菓子もたくさんいただきました。

みんなで分けました。勝ち菓子最高です。

関東から九州まで,いろんなところからVictoryCrossの支部の方々が来てくれました。

みんな笑顔で帰路につけるので,とても嬉しいです。

 

みんなでバンザイしました。

岩脇が踊ってました(これは踊っている写真です)。

信じられない人もいるかもしれませんが,和田篤紀も可愛く踊りました。

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みんな笑っていて最高でした。

その言葉しかありません。最高でした。

 

さて,今日の試合のVictoryCross賞は・・・

カニシのひいき目かもしれないけど,良かったものは良い!

ナイスディフェンス!

ナイスマッスル!

中村俊貴選手(15)です。

俊貴,次も頼むぜ!

 

三交鈴鹿から帰る時に,小野祐輔選手に会いました。

小野選手に「予想通り2対1で勝ちましたね」って言ったら,

ニコッと笑って,親指を突き上げました。カッコイイ!

小野選手がんばってください。芸術品のような左足のプレイが見たいです。

 

カニシは,

大変良い気分で,余韻にひたっております。

疲れているのですが,その疲れが最高に気持ち良いです。

ふわーーーっとしています。

 

そして不思議と,試合前にスタジアムで流れていた,湘南乃風の「純恋歌」が頭の中でループしています。

「目を閉じれば億千の星,一番輝くのは鈴鹿の選手だコノヤロー!!!」

 

まだまだまだまだ,試合は続きます。

緩めることなく,走りきりましょう。

 

サポーターは,いつでも選手と共にあります。

 

みなさん,今日はゆっくり休んでください。

明日から次の試合が始まります。

 

ではまた。

 

(今後の試合)

JFL第25節 10月27日(日)13:00 ソニー仙台 @めぐみ野サッカー場(宮城県仙台市

JFL第26節 11月3日(日)13:00 ホンダFC @AGF陸上競技場(鈴鹿市

JFL第27節 11月10日(日)13:00 ヴィアティン三重 @東員陸上競技場(東員町)

 

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