VictoryCross

アトレチコ鈴鹿クラブ(JFL)のサポーターブログです。

JFL第20節 対 東京武蔵野シティFC

みなさんこんばんは。

 

今日はAGFで試合がありました。

コロナウイルスの関連でお客さんをたくさん入れられず,入場制限試合でした。

ボランティアスタッフも少人数で大変でしたが,鈴鹿ポイントゲッターズU15の少年たちが,たくさん会場設営を手伝ってくれました。

もの凄い助かりました。

思えば・・・少し前までは,U15と言っても全然集まらなくて,試合をするにも苦労していたのに,今はこんなにたくさんの子たちが手伝ってくれるんだ・・・。

と,ナカニシは嬉しく思いました。

 

 

 

4戦勝ち無し。3連敗。リーグ最下位。

選手たちのプレイは決して悪くないのだけど,勝ちにつながらない。

つまり,ナカニシは選手たちの笑顔が見られていない。

やはり勝ちたい。猛烈に勝利が欲しい。

 

ボランティアスタッフの集合は11時なのだが,ナカニシはいてもたってもいられず8時に会場入り。

もうすでに鈴鹿のスタッフは準備を始めている。

 

今日の対戦相手は,東京武蔵野シティFC(以下,武蔵野と書きます)。

昨年の対戦は,2戦2敗。1対4と,3対4。

2試合共に4失点して敗れている。

カニシの印象としては,上手くて速くてカウンターのイメージ。

速攻から攻撃が始まり,動きながらパスをつないで,ディフェンスの準備が整わないうちにゴールを奪われていた。

カウンターサッカーを苦手とする鈴鹿にとっては,昨年,一番相性が悪い相手だったと思う。

 

仲間と共に試合の準備をする。

何をするかは分かっている。何回も設営した。

いつも設営しながら思う。撤収の時,自分はどんな気持ちになっているだろう?

 

横断幕を張った。

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選手たちが入場する。

応援できない。立つこともできない。何にもできない。

だけど,ここから魂を込める!

 

さあ行こうぜ!

 

本日のスタメン(以後敬称略)

FW 11遠藤純輝・7リンタロウ・25出岡大輝

MF 10和田篤紀・6藤田浩平・19海口彦太

DF 34野口遼太・20中村俊貴・3川里光太郎・14蓮沼翔太

GK 23岩脇力哉

 

試合開始。

 

またまた前試合に続き,監督はスタメンをいじってきた。

さあ,どうなる?

 

武蔵野キックオフから試合開始なのだが,武蔵野のスタンバイでちょっと驚く。

フォワードとディフェンスが密集している。

キックオフ時に,ディフェンスラインがセンターサークルまで上げているのを始めて見た。

4-4-2のオーソドックスなフォーメーションだが,めちゃくちゃコンパクト。

一目で感じる。

やはり武蔵野は手ごわいぞ。

 

試合は序盤から鈴鹿が支配する展開。

 

鈴鹿は半円を描くように,ディフェンスラインからサイドバックへパスを回しながら,要所の一突きを狙う。

そして,前が詰まって危険な場合は無理をしていない。

 

サイドバックの,「悪魔の左」,野口遼太(34)

サイドから試合を展開する鈴鹿

野口から前線のリンタロウ(7),純輝(11)へディフェンスラインの裏へ落とすようなパスが出ている。

前述の通り,武蔵野のディフェンスラインは高く保たれている。

その裏へ落として,競り合いで活路を開こうとする鈴鹿

強いリンタロウ(7)。早い純輝(11)が,野口のフィードを待っている。

そして,コンパクトに守る武蔵野が,鈴鹿の左に寄せてきた時・・・。

悪魔の左足が,逆サイドに超弾道のロングパスを通す!!!

これこれ!このノグさんの左のサイドチェンジ最高すぎる!!!

野口のプレイは最後の最後まで,白刃のような光を放っていた。

磨きに磨きぬいた刃が振り下ろされる。

野口!頼むぜ!

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試合は鈴鹿の主導権。

武蔵野陣内でのプレイが多い。

 

3トップの右に入っている,「カミソリの左」,出岡大輝(25)

出岡のプレイで驚いたのは,試合開始直後に,「左の」純輝の位置から縦に抜けた場面。

ポジションチェンジでなく,普通に移動して逆サイドに数的優位を作りプレイしていた。

自由。出岡の動きが変幻自在。

この試合の3トップ全員に言えることだが,ポジションを自由に変化させていた。

なので,全員が良くボールに触れており,空白地となる選手がいなかった。

そして,出岡はディフェンスもがんばる。

守備時には,4-1-2-3から,4-1-4-1に変化し,サイドの守備も十分に機能していた。

ん?今日の出岡は特別に目立ってるぞ!

そして,下がりながらのプレイも効いていて,カウンターを仕掛ける武蔵野を,ディレイで見事に遅らせている。

出岡!いいぞ!めちゃいいぞ!

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この時点で,ナカニシが独り言をつぶやく。

今日の試合のプレイはシンプルだけど,11人全員が連動している。

いいぞ!

 

前半は鈴鹿の支配率が高いまま進む。

鈴鹿はワイドに。武蔵野はコンパクトに。

 

武蔵野は鈴鹿のパスにミスがあれば,一気にカウンターで点を取る力がある。

鈴鹿はワイドな分,当然ながらディフェンス間の距離は離れている。

カウンターを怖がらずに。ミスを恐れずに。

とは言うものの,鈴鹿のキープする時間帯でも,武蔵野が虎視眈々とカウンターを狙っているのが分かる。

 

鈴鹿がそれでもカウンターを恐れず展開できるのは・・・。

鈴鹿のアンカーの位置に,「鈴鹿の心臓」があるから。

アンカーの位置で中盤の底を支える藤田浩平(6)。

鈴鹿の前線には自由度があり,中盤の海口(19),和田(10)も攻撃参加をしている。

決して鈴鹿は引いているわけでない。

鈴鹿のパス回しを武蔵野のカウンターが狙っているが,それをさせない藤田。

鈴鹿がボールを奪われても,一瞬でカバーに入り,コースを切り,体をぶつけてプレッシャーをかける。

藤田は倒れないし,ごちゃごちゃっとした中から強引に突破もさせない。

強い。藤田の体が強い。藤田のプレイが強い。藤田の気持ちが強い。

セカンドボールの奪い合いでも,後れを取らず,一枚前の海口,和田につないでいる。

壮絶なまでの藤田のプレイ。もう体から炎が出ているのは間違いない(たぶん)。

この試合,最後まで藤田は攻撃を遮り続けた。

藤田に「見事」は似合わない。

藤田。熱盛!

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藤田はディフェンスばかりではない。

中盤の底から,右サイドを走る蓮沼(14)へスピード,位置共にドンピシャパス。

蓮沼のクロスは,武蔵野GKがパンチングするが,そのパンチングすら読んでる和田篤紀がミドルシュート!惜しい!

鈴鹿はディフェンスラインのパス回しから,スイッチが入って相手ゴールに迫るまでが早く,シンプル。良い意味でシンプル。

 

不思議なことに(後で考えても),この試合では「あまり姿を見なかった選手」がいない。

全員が良く動き,全員が守備も攻撃もがんばったからだと思う。

 

ボールの支配率は,7対3くらいで鈴鹿

武蔵野はしっかりディフェンスしているため,鈴鹿も攻めあぐねている。

そして,一つのミスからカウンター発動となる。

 

鈴鹿パスミスから,一瞬バタバタした時。

「落ち着け!自分たちで難しくするな!」

と,全体に檄を飛ばしたのは,センターバックの,「先輩」,川里光太郎(3)

実に,実にクレバーなプレイを見せる川里。

慌てない。無理しない。セーフティ。

体を張るところはしっかりと寄せているし,鈴鹿が押している分,ディフェンスラインも最高潮に高い。

武蔵野は4-4-2の形を崩さず,そのままスペースを作らずにディフェンスする。

そのため,最前線に選手が張り付かないので,あまりオフサイドは取れなかった。

ただ,川里のディフェンス統率は素晴らしい。

ラインが綺麗な分,裏へ抜けるのも十分に対応できている。

川里先輩。頼みます。守ってください。

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試合は展開する鈴鹿と,守ってカウンター狙いの武蔵野。

両チームとも攻めあぐねていて,決定的な場面が作れない。

鈴鹿はシュートを打っているが,武蔵野は打ってないんじゃないか???

これは・・・ロースコアになるぞ。

 

3トップの左は,「ハートのエース」,遠藤純輝(11)

前半の半ばを過ぎ,膠着し始めた試合。

鈴鹿は困った時のリンタロウに当てて落とすプレイが増えてきた。

リンタロウの落としに素早く反応する純輝(11)。

前節は怪我?のため出られなかったが,純輝のプレイは今日もよく切れている。

ドリブルで動き出すと,懐が広いため,なかなか奪われずに後出しで抜いていく。

さすが,ジュンキドリブル!

そして,ディフェンス時にはしっかりと下がってディフェンスする純輝。

ヘディングで競り合い,ディレイで体を当てて,サイドバックのフォローに全力疾走。

純輝のプレイを見ていると,選手たちがベンチでどんな会話をしたのか聞こえてきそうだ。

「みんなで戦おうぜ!」

純輝から言葉が聞こえてきそうだ!

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鈴鹿は左の野口(34)が試合を作っている。

野口から,縦にリンタロウへフワッと。

野口から,逆サイドの蓮沼へ一直線。

 

サイドバックの野口からのロングパスを受ける右サイドバックは。

「右のダンディズム」,蓮沼翔太(14)

サムライのような野口と異なり,右の蓮沼は実に落ち着いている。

野口からのロングフィードをピタッと止めるが,無理に突っ込まない。

後ろに戻したり,一気に最終ラインの中村俊貴(20)まで戻して,立て直したりする。

スピードを上げて行くときは行く。だけど,無理をしてボールを奪われてカウンターを喰らうようなことはしない。

前述の通り,鈴鹿はほぼ4-3-3。

サイドハーフがいない分,相手のサイド攻撃の際には数的不利もありうる。

それも十分に分かったうえで,2手3手先を読んだ蓮沼のプレイ。

相手がボールを懐に入れようとしても,足を延ばしてサクッと仕留める。

大人っぽい。大人のダンディズム。Officialハスダンディズム。

蓮沼のプレイには一コマの不安もなかった。

ピシっと締まる試合を支えたハス。見事。

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前半の終盤。

鈴鹿パスミスから,一気に左サイドを破られ,中の選手に合わせられる。

シュートは枠をとらえられず,セーフだったが,やはり一瞬のミスから一気に失点の気配が出てくる。

武蔵野怖い。ゾッとする。

 

インサイドハーフに入る,「進撃の若武者」,海口彦太(19)。

先に書いておきますが,今日のMVP。VictoryCross賞は海口です。

この若武者が,放たれた矢のように走る走る走る。

攻撃,守備,サイド,中盤。いたるところで海口が効いている。

凄い!海口ここまでやるか!

鈴鹿はディフェンスラインのパス回しから,サイドを経由して試合を作っている。

おのずとパススピードは単調になり,同じリズムが続く。

しかし,海口の走りはある意味,不協和音で,リズムが一気に早くなるサインのように見える。

前半の終盤。右サイドで和田篤紀(10)からのスルーパスに走り出す海口。

切れ込んだ海口から,武蔵野GKとディフェンスの間に早いパス!

一瞬,リンタロウに合わなかったが,得点の匂いのする良いプレイだった。

成長著しい海口。

いや,成長という言葉では足りない。

それは進化だ!

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前半の終盤も鈴鹿ペース。

左右に動きまくる出岡が,左サイドから中に持ち込みシュート!

惜しくも武蔵野GKにセーブされる。

 

藤田がセカンドボールを拾いまくっている。

藤田と和田篤紀(10),海口(19)の間のパスに不安は無い。

かなり狭いスペースも通している。

レベルが高い。悪くない。とても良い。

 

ここで前半終了。

 

 

 

試合は鈴鹿ペース。

だが,鈴鹿は攻めさせてもらえない。

虎視眈々と狙う武蔵野も不気味。

 

日差しはそれほどでもないが,蒸し暑く汗がにじみ出てくる。

選手交代と,そのスタミナの出しどころが難しい。

 

鈴鹿のディフェンスはしっかり守っているが,後半はスペースがどうしてもできてしまう。

そこでどれだけ踏ん張れるか?

 

さあ行くぞ!

声は出せないけど,心は絶対に選手と共に。

 

後半開始前から,スタンド下から選手たちの雄たけびが聞こえてくる。

吠えるような裂帛の気合。

ビリビリ震えるような緊張感。

いくぞ!

 

 

 

後半開始。

 

前半同様,落ち着いた展開。

鈴鹿はゆっくりと無理をせずに攻める。

武蔵野は前後も左右もコンパクトにスペースを作らない。

 

インサイドハーフの,「バッドボーイ」,和田篤紀(10)

この試合の中盤,和田,海口,藤田はとてもよく機能していた。

特に,攻撃時は,誰かが攻撃参加するため,攻撃の枚数が1枚多くなり,優位に攻撃参加ができていた。

後半開始早々の,海口からの和田篤紀へのスルーパスも,相手GKの飛び出しでゴールならなかったが,タイミングはとても良かった。

カニシのそばで,U15の少年たちが試合を見ている。

和田篤紀のボールさばきを見て,「うまい」という子が何人かいる。

「君たち良い目をしているじゃないか。あれが和田篤紀だよ」

(密を避けるため心の中で言う)

怪我明けにもかかわらず,和田篤紀のハードワークは止まらなかった。

何度もチャンスを作り,何度もゴールへ迫った。

篤紀!ナイス!

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後半4分。

左サイドの深い位置で遠藤純輝(11)が粘りのプレイ。

純輝を後ろからフォローした野口(34)が,逆サイドまで大きなクロス。

コンパクトに守っている武蔵野はゴール前に4人いるが,逆サイドの海口にはマークがついていない。

野口からのボールを丁寧に折り返す海口(19)

中央は武蔵野のディフェンスだらけ,だけど決める!ヤツなら決める!

 

海口からの折り返しを,頭で押し出すようにコントロール

ゴール隅にパスするようにシュートするのは・・・エフゥゥライン!!!

リンタロウだ!!!

ゴーーーーーーール!!!1-0

 

決めたのはリンタロウ!

よっしゃー!おらー!(ナカニシの心の声。たぶんサイレント)

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リンタロウは選手たちに祝福されるが,まだまだ後半始まったばかり。

逆に選手たちの締める声が響いている。

 

ベンチの小澤コーチが,いつもより断然大きな声で言っている。

変わんないぞ!やること変わんないぞ!

変わんないぞ!やること変わんないぞ!

変わんないぞ!やること変わんないぞ!

 

得点後,鈴鹿は全く守りに入らない。

全く同じ鈴鹿主導の試合が続いている。

よし!

集中が良い!

 

先制ゴールを決めた,「ER7」,エフライン・リンタロウ(7)

チャンスは少ない。たぶんシュート数も少ない。

そんな試合でも,ここぞで決めるリンタロウ。

攻めあぐねる鈴鹿は,リンタロウの頭をターゲットにして,周りが動いている。

激しく空中戦で競り合い続けるリンタロウ。

そして,攻守の切り替え時には,自分から最初のディフェンスに行っている。

鈴鹿は3トップのサイドが引くため,4-1-4-1になっている。

1トップで削られながらも,周りを生かすプレイを続ける。

リンタロウ。ガンバレ!

今,高さに勝るリンは下げられない。

もうちょっと粘ってくれ!

 

武蔵野もカウンターではなく,押し上げて攻め込んでくる。

選手交代をして,フレッシュな選手で流れを変えようとしている。

 

鈴鹿は未だベンチが動かず。

じっくりと無理せず攻める。

 

武蔵野の攻勢に対して,鈴鹿は全く慌てていない。

サイドバックの蓮沼が,足が遅れて入る技ありのスライディングでディフェンスする。

川里がゴールキーパーの岩脇との連携で裏へのケアも怠りない。

 

センターバックの,「マッスルキングダム」,中村俊貴(20)が吠えている。

カニシは,こんなに大きな声で指示を飛ばす俊貴を,あまり見たことが無い。

俊貴のグレーの髪色が,銀色に光って見える。

それほど体から気炎が立ち上っている。

一粒,一粒,積み上げるように鍛えた俊貴の体が,フルパワーで動いている。

この試合,武蔵野のカウンターは最後まで俊貴の裏を取れなかった。

特に後半。俊貴の集中は最高潮となる。

もう俊貴の山は越えられん。

俊貴!ナイスだ!

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後半の半ば。

ポジションチェンジではなく,右に来ていた遠藤純輝(11)。

ボールを受けると,リンタロウへピンポイントクロス!

リンタロウがピタッと止める。

シュートを打ちたいが,ぎりぎりで武蔵野ディフェンスが足を延ばしてくる。

打ちたい。打てない。打ちたい。打てない・・・ちょこんとパス!

後ろから突進してきたのは,悪魔の左足,野口遼太!

野口のミドルシュートは武蔵野ディフェンスに当たりゴールならずだが,十分に決まる威力だった。惜しい!ノグさん!

 

武蔵野は早め早めで放り込んでくる。

鈴鹿の攻勢から,ロングパスで裏を一気に狙う。

鈴鹿ゴールキーパー,「男岩」,岩脇力哉(23)

後半の半ば。武蔵野のディフェンスから縦一本が,悪い場所に入る。

一気に駆け上がったフォワードと1対1に。

一瞬で距離を詰め,ハンドボールゴールキーパーのように体全体で止める力哉。

すげぇ!

体に当たったボールを拾われ,シュートを打たれるが,ゴール内には俊貴が入っていた。

俊貴のクリアで難を逃れる。

それにしても,力哉の飛び出しが危機一髪を防いだ。

力哉も成長している。

以前より格段に安定し,そして自分の長所であるファイトする部分には磨きがかかった。

困難が人を強くする。

力哉!最高だぜ!

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武蔵野はドンドン選手交代をしている。

鈴鹿は後半の半ばを過ぎてから。

 

後半22分。

(OUT)10和田篤紀 ⇔ (IN)18佐藤和馬

(OUT)11遠藤純輝 ⇔ (IN)15菊島卓

 

和馬(18)が3トップの左に入り,出岡(25)がインサイドハーフに。

フォーメーションは変わらず,4-1-2-3。

 

前節ではベンチにも入れないほどの怪我だった和田と純輝が交代。

苦しい時に頼りになる和馬と,前線でタメを作れる体の強い菊島が入る。

 

後半の半ばを過ぎると,支配率は武蔵野に傾く。

逆に鈴鹿がカウンターを狙う展開。

鈴鹿は3トップのサイドが引くため,4-1-4-1っぽい形に。

鈴鹿はサイドに選手が手厚いため,武蔵野はサイドをえぐることができず,アーリークロスを放り込む形に。

どんどん放り込んでくる武蔵野。

 

後半27分。

(OUT)25出岡大輝 ⇔ (IN)13斎藤翔太

 

ここでキープ力とドリブルで時間を使える斎藤が入る。

 

鈴鹿ベンチからは,交代した遠藤純輝がめちゃくちゃ声を出して指示している。

カニシのところまで良く聞こえるが,純輝の言葉は指示というが応援に近い。

純輝も勝ちたい。めちゃくちゃ勝ちたい。

でも交代した。仲間に託すしかない。

純輝の気持ちが発する言葉は,グラウンドの選手に届いている。

 

両チームともに交代枠を切ってきた。

交代した途端がバランスを崩しやすい。

ここが大事。

 

ミラ監督の指示を通訳してグラウンドに発する小澤コーチ。

その言葉が,通訳をしているように聞こえない。

それほど,小澤コーチの心のこもった指示が響く。

 

後半35分。

(OUT)14蓮沼翔太 ⇔ (IN)4キローラン木鈴

(OUT)7エフライン・リンタロウ ⇔ (IN)16小口大司

 

相手フリーキック直前で急いで交代。

武蔵野は放り込んできている。

ここで対空迎撃最強の木鈴が入る。

中村俊貴(20)が右サイドバックへ。

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残り10分。

より一層,武蔵野は攻勢をかける。

鈴鹿のファウルも増えてきて,セットプレイでもゴールを脅かされる。

 

小澤コーチの声がかすれてきた。

「セカンドだぞ!セカンド!」

 

佐藤和馬(18)が下がってボールを追いまくる。

少しでもプレッシャーをかけて,自由なプレイを防ぎたい。

 

菊島卓(15)がサイドでボールを保持して,時間を使う。

 

海口(19)はまだ走っている。

海口のおかげで,鈴鹿は攻守ともに数的優位を作れた。

 

小口(16)はより獰猛にボールを追う。

 

斎藤翔太(13)も体を張ってボールを受ける。

 

木鈴(4)は徹底的に無双。空中で木鈴に勝てる人類はいない。

 

みんな集中している。

そして防戦一方ではなく,しっかりと攻め手にも力を使っている。

ボールを支配している時間が一番安全だ。

 

後半ATは5分。

 

競り合いの中で斎藤翔太(13)が足を痛める。

立っていられず,倒れ込む翔太のため,岩脇(23)がすぐにスローインにボールを出す。

タンカが入る。

大丈夫か?翔太?

翔太は戻れない。怪我の具合が心配。

1人少ない鈴鹿は,4-4-1にフォーメーションを変更。

武蔵野はその位置から,「ボールを返さずに」ロングスローを放り込んでゴールを狙う。

 

小澤コーチが「藤!藤!」と藤田に声をかける。

藤田は,大丈夫。このままいくと返事。

藤田。頼む。勝とうぜ!

 

武蔵野の再三のロングスローは,鈴鹿のスーパーゴールキーパー力哉がキャッチ。

そして,激しくキーパーチャージを受ける。

大丈夫か!力哉!

 

勝たせてあげたい。

頑張ったら勝てるという簡単な世界じゃない。

頑張っても勝てないこともたくさんある。

だけど,今日は鈴鹿の選手たちを勝たせてあげたい。

今日は笑って家に帰してあげたい。

 

座っていられないナカニシ。

だけど立っちゃダメ。だから腰は中腰。空気椅子の状態。

 

ATは5分のはずだが7分を越えている。

審判を見る。いつ止まるんだ?

 

そして・・・

 

試合終了。

 

 

 

両チームの選手のみなさん,スタッフのみなさんお疲れさまでした。

車の展示などで,またスパイラルネットさんにお世話になりました。いつも温かいご支援ありがとうございます。

ブログ前段にも書いたのですが,鈴鹿ポイントゲッターズU15の少年たち,ありがとうございました。みんなサッカー頑張ってください。

ボランティアスタッフにご参加いただいたみなさん,お疲れさまでした。ありがとうございました。

差し入れもいただきました。最後にサポーターみんなでいただきました。ありがとうございます。

 

そして,試合会場でナカニシとお話し?させていただいたみなさん,今後ともよろしくお願いします。

 

JFLを5戦して1勝目です。

たった1勝です。降格も昇格も関係ない1勝です。

だけど,ナカニシにはとても大事な勝利です。

選手たちと共に戦い,悩んで,苦しんで,悔しがって,それで勝った1勝は格別でした。

試合が終わって整列して,ベンチに帰ってくる選手たちの顔を見ました。

みんな笑って帰ってきました。

カニシもニッコリでした。

 

サポーターは,声も出せず,立ち上がれず,何にもできなかったです。

でも,最後に選手たちがサポーターに向かって,サイレントでバンザイしてくれました。

バンザーイ。バンザーイ。バンザーイ(声無し)。

(ナカニシはルール通り座ってたはず。たぶん。)

うちの選手たちは最高です。

 

今日のVictoryCross賞は,すでに書いていますが,海口彦太選手(19)です。

彦太のプレイは最高でした。

攻守にわたる大活躍は本当に素晴らしです。

彦太!ナイス!

ゆっくり休んで,次も頼むぜ!

 

昨夜寝られず,早起きして会場入りし,今,遅くまでブログを書いています。

やっと長い一日が終わりました。

 

鈴鹿ポイントゲッターズの強さ見た?

鈴鹿ポイントゲッターズの強さ見た?ホントに見た?

凄いでしょ。うちの選手たち。

そうなのよ~。良い選手たちばっかりなのよ~。

みんな良い笑顔だ!

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あーーーーー!

楽しかった!

 

ではまた。

 

(今後の試合)

天皇杯1回戦 9月16日(水)19:00 対 マルヤス岡崎 @瑞穂陸上(応援制限)

JFL第21節 9月20日(日)15:00 対 奈良クラブ@ならでん(アウェイ入場制限)

天皇杯2回戦 9月23日(水)19:00 対 長良クラブ @長良川(1回戦勝利の場合)

JFL第22節 9月27日(日)12:00 対 高知ユナイテッド@宿毛(アウェイ入場制限)

⇒ 今後の状況により変更可能性あり。

 

  • このブログに使用している写真は,鈴鹿ポイントゲッターズの使用許可とJFLの確認を得て掲載しています。そのため,他での利用は絶対にしないでください。