みなさんこんばんは。
今日はAGFで試合がありました。
コロナウイルスの関連でお客さんをたくさん入れられず,入場制限試合でした。
ボランティアスタッフも少人数で大変でしたが,鈴鹿ポイントゲッターズU15の少年たちが,たくさん会場設営を手伝ってくれました。
もの凄い助かりました。
思えば・・・少し前までは,U15と言っても全然集まらなくて,試合をするにも苦労していたのに,今はこんなにたくさんの子たちが手伝ってくれるんだ・・・。
と,ナカニシは嬉しく思いました。
4戦勝ち無し。3連敗。リーグ最下位。
選手たちのプレイは決して悪くないのだけど,勝ちにつながらない。
つまり,ナカニシは選手たちの笑顔が見られていない。
やはり勝ちたい。猛烈に勝利が欲しい。
ボランティアスタッフの集合は11時なのだが,ナカニシはいてもたってもいられず8時に会場入り。
もうすでに鈴鹿のスタッフは準備を始めている。
今日の対戦相手は,東京武蔵野シティFC(以下,武蔵野と書きます)。
昨年の対戦は,2戦2敗。1対4と,3対4。
2試合共に4失点して敗れている。
ナカニシの印象としては,上手くて速くてカウンターのイメージ。
速攻から攻撃が始まり,動きながらパスをつないで,ディフェンスの準備が整わないうちにゴールを奪われていた。
カウンターサッカーを苦手とする鈴鹿にとっては,昨年,一番相性が悪い相手だったと思う。
仲間と共に試合の準備をする。
何をするかは分かっている。何回も設営した。
いつも設営しながら思う。撤収の時,自分はどんな気持ちになっているだろう?
横断幕を張った。
選手たちが入場する。
応援できない。立つこともできない。何にもできない。
だけど,ここから魂を込める!
さあ行こうぜ!
本日のスタメン(以後敬称略)
FW 11遠藤純輝・7リンタロウ・25出岡大輝
MF 10和田篤紀・6藤田浩平・19海口彦太
DF 34野口遼太・20中村俊貴・3川里光太郎・14蓮沼翔太
GK 23岩脇力哉
試合開始。
またまた前試合に続き,監督はスタメンをいじってきた。
さあ,どうなる?
武蔵野キックオフから試合開始なのだが,武蔵野のスタンバイでちょっと驚く。
フォワードとディフェンスが密集している。
キックオフ時に,ディフェンスラインがセンターサークルまで上げているのを始めて見た。
4-4-2のオーソドックスなフォーメーションだが,めちゃくちゃコンパクト。
一目で感じる。
やはり武蔵野は手ごわいぞ。
試合は序盤から鈴鹿が支配する展開。
鈴鹿は半円を描くように,ディフェンスラインからサイドバックへパスを回しながら,要所の一突きを狙う。
そして,前が詰まって危険な場合は無理をしていない。
左サイドバックの,「悪魔の左」,野口遼太(34)
サイドから試合を展開する鈴鹿。
野口から前線のリンタロウ(7),純輝(11)へディフェンスラインの裏へ落とすようなパスが出ている。
前述の通り,武蔵野のディフェンスラインは高く保たれている。
その裏へ落として,競り合いで活路を開こうとする鈴鹿。
強いリンタロウ(7)。早い純輝(11)が,野口のフィードを待っている。
そして,コンパクトに守る武蔵野が,鈴鹿の左に寄せてきた時・・・。
悪魔の左足が,逆サイドに超弾道のロングパスを通す!!!
これこれ!このノグさんの左のサイドチェンジ最高すぎる!!!
野口のプレイは最後の最後まで,白刃のような光を放っていた。
磨きに磨きぬいた刃が振り下ろされる。
野口!頼むぜ!
試合は鈴鹿の主導権。
武蔵野陣内でのプレイが多い。
3トップの右に入っている,「カミソリの左」,出岡大輝(25)
出岡のプレイで驚いたのは,試合開始直後に,「左の」純輝の位置から縦に抜けた場面。
ポジションチェンジでなく,普通に移動して逆サイドに数的優位を作りプレイしていた。
自由。出岡の動きが変幻自在。
この試合の3トップ全員に言えることだが,ポジションを自由に変化させていた。
なので,全員が良くボールに触れており,空白地となる選手がいなかった。
そして,出岡はディフェンスもがんばる。
守備時には,4-1-2-3から,4-1-4-1に変化し,サイドの守備も十分に機能していた。
ん?今日の出岡は特別に目立ってるぞ!
そして,下がりながらのプレイも効いていて,カウンターを仕掛ける武蔵野を,ディレイで見事に遅らせている。
出岡!いいぞ!めちゃいいぞ!
この時点で,ナカニシが独り言をつぶやく。
今日の試合のプレイはシンプルだけど,11人全員が連動している。
いいぞ!
前半は鈴鹿の支配率が高いまま進む。
鈴鹿はワイドに。武蔵野はコンパクトに。
武蔵野は鈴鹿のパスにミスがあれば,一気にカウンターで点を取る力がある。
鈴鹿はワイドな分,当然ながらディフェンス間の距離は離れている。
カウンターを怖がらずに。ミスを恐れずに。
とは言うものの,鈴鹿のキープする時間帯でも,武蔵野が虎視眈々とカウンターを狙っているのが分かる。
鈴鹿がそれでもカウンターを恐れず展開できるのは・・・。
アンカーの位置で中盤の底を支える藤田浩平(6)。
鈴鹿の前線には自由度があり,中盤の海口(19),和田(10)も攻撃参加をしている。
決して鈴鹿は引いているわけでない。
鈴鹿のパス回しを武蔵野のカウンターが狙っているが,それをさせない藤田。
鈴鹿がボールを奪われても,一瞬でカバーに入り,コースを切り,体をぶつけてプレッシャーをかける。
藤田は倒れないし,ごちゃごちゃっとした中から強引に突破もさせない。
強い。藤田の体が強い。藤田のプレイが強い。藤田の気持ちが強い。
セカンドボールの奪い合いでも,後れを取らず,一枚前の海口,和田につないでいる。
壮絶なまでの藤田のプレイ。もう体から炎が出ているのは間違いない(たぶん)。
この試合,最後まで藤田は攻撃を遮り続けた。
藤田に「見事」は似合わない。
藤田。熱盛!
藤田はディフェンスばかりではない。
中盤の底から,右サイドを走る蓮沼(14)へスピード,位置共にドンピシャパス。
蓮沼のクロスは,武蔵野GKがパンチングするが,そのパンチングすら読んでる和田篤紀がミドルシュート!惜しい!
鈴鹿はディフェンスラインのパス回しから,スイッチが入って相手ゴールに迫るまでが早く,シンプル。良い意味でシンプル。
不思議なことに(後で考えても),この試合では「あまり姿を見なかった選手」がいない。
全員が良く動き,全員が守備も攻撃もがんばったからだと思う。
ボールの支配率は,7対3くらいで鈴鹿。
武蔵野はしっかりディフェンスしているため,鈴鹿も攻めあぐねている。
そして,一つのミスからカウンター発動となる。
「落ち着け!自分たちで難しくするな!」
と,全体に檄を飛ばしたのは,センターバックの,「先輩」,川里光太郎(3)
実に,実にクレバーなプレイを見せる川里。
慌てない。無理しない。セーフティ。
体を張るところはしっかりと寄せているし,鈴鹿が押している分,ディフェンスラインも最高潮に高い。
武蔵野は4-4-2の形を崩さず,そのままスペースを作らずにディフェンスする。
そのため,最前線に選手が張り付かないので,あまりオフサイドは取れなかった。
ただ,川里のディフェンス統率は素晴らしい。
ラインが綺麗な分,裏へ抜けるのも十分に対応できている。
川里先輩。頼みます。守ってください。
試合は展開する鈴鹿と,守ってカウンター狙いの武蔵野。
両チームとも攻めあぐねていて,決定的な場面が作れない。
鈴鹿はシュートを打っているが,武蔵野は打ってないんじゃないか???
これは・・・ロースコアになるぞ。
3トップの左は,「ハートのエース」,遠藤純輝(11)
前半の半ばを過ぎ,膠着し始めた試合。
鈴鹿は困った時のリンタロウに当てて落とすプレイが増えてきた。
リンタロウの落としに素早く反応する純輝(11)。
前節は怪我?のため出られなかったが,純輝のプレイは今日もよく切れている。
ドリブルで動き出すと,懐が広いため,なかなか奪われずに後出しで抜いていく。
さすが,ジュンキドリブル!
そして,ディフェンス時にはしっかりと下がってディフェンスする純輝。
ヘディングで競り合い,ディレイで体を当てて,サイドバックのフォローに全力疾走。
純輝のプレイを見ていると,選手たちがベンチでどんな会話をしたのか聞こえてきそうだ。
「みんなで戦おうぜ!」
純輝から言葉が聞こえてきそうだ!
鈴鹿は左の野口(34)が試合を作っている。
野口から,縦にリンタロウへフワッと。
野口から,逆サイドの蓮沼へ一直線。
左サイドバックの野口からのロングパスを受ける右サイドバックは。
「右のダンディズム」,蓮沼翔太(14)
サムライのような野口と異なり,右の蓮沼は実に落ち着いている。
野口からのロングフィードをピタッと止めるが,無理に突っ込まない。
後ろに戻したり,一気に最終ラインの中村俊貴(20)まで戻して,立て直したりする。
スピードを上げて行くときは行く。だけど,無理をしてボールを奪われてカウンターを喰らうようなことはしない。
前述の通り,鈴鹿はほぼ4-3-3。
サイドハーフがいない分,相手のサイド攻撃の際には数的不利もありうる。
それも十分に分かったうえで,2手3手先を読んだ蓮沼のプレイ。
相手がボールを懐に入れようとしても,足を延ばしてサクッと仕留める。
大人っぽい。大人のダンディズム。Officialハスダンディズム。
蓮沼のプレイには一コマの不安もなかった。
ピシっと締まる試合を支えたハス。見事。
前半の終盤。
鈴鹿のパスミスから,一気に左サイドを破られ,中の選手に合わせられる。
シュートは枠をとらえられず,セーフだったが,やはり一瞬のミスから一気に失点の気配が出てくる。
武蔵野怖い。ゾッとする。
インサイドハーフに入る,「進撃の若武者」,海口彦太(19)。
先に書いておきますが,今日のMVP。VictoryCross賞は海口です。
この若武者が,放たれた矢のように走る走る走る。
攻撃,守備,サイド,中盤。いたるところで海口が効いている。
凄い!海口ここまでやるか!
鈴鹿はディフェンスラインのパス回しから,サイドを経由して試合を作っている。
おのずとパススピードは単調になり,同じリズムが続く。
しかし,海口の走りはある意味,不協和音で,リズムが一気に早くなるサインのように見える。
前半の終盤。右サイドで和田篤紀(10)からのスルーパスに走り出す海口。
切れ込んだ海口から,武蔵野GKとディフェンスの間に早いパス!
一瞬,リンタロウに合わなかったが,得点の匂いのする良いプレイだった。
成長著しい海口。
いや,成長という言葉では足りない。
それは進化だ!
前半の終盤も鈴鹿ペース。
左右に動きまくる出岡が,左サイドから中に持ち込みシュート!
惜しくも武蔵野GKにセーブされる。
藤田がセカンドボールを拾いまくっている。
藤田と和田篤紀(10),海口(19)の間のパスに不安は無い。
かなり狭いスペースも通している。
レベルが高い。悪くない。とても良い。
ここで前半終了。
試合は鈴鹿ペース。
だが,鈴鹿は攻めさせてもらえない。
虎視眈々と狙う武蔵野も不気味。
日差しはそれほどでもないが,蒸し暑く汗がにじみ出てくる。
選手交代と,そのスタミナの出しどころが難しい。
鈴鹿のディフェンスはしっかり守っているが,後半はスペースがどうしてもできてしまう。
そこでどれだけ踏ん張れるか?
さあ行くぞ!
声は出せないけど,心は絶対に選手と共に。
後半開始前から,スタンド下から選手たちの雄たけびが聞こえてくる。
吠えるような裂帛の気合。
ビリビリ震えるような緊張感。
いくぞ!
後半開始。
前半同様,落ち着いた展開。
鈴鹿はゆっくりと無理をせずに攻める。
武蔵野は前後も左右もコンパクトにスペースを作らない。
インサイドハーフの,「バッドボーイ」,和田篤紀(10)
この試合の中盤,和田,海口,藤田はとてもよく機能していた。
特に,攻撃時は,誰かが攻撃参加するため,攻撃の枚数が1枚多くなり,優位に攻撃参加ができていた。
後半開始早々の,海口からの和田篤紀へのスルーパスも,相手GKの飛び出しでゴールならなかったが,タイミングはとても良かった。
ナカニシのそばで,U15の少年たちが試合を見ている。
和田篤紀のボールさばきを見て,「うまい」という子が何人かいる。
「君たち良い目をしているじゃないか。あれが和田篤紀だよ」
(密を避けるため心の中で言う)
怪我明けにもかかわらず,和田篤紀のハードワークは止まらなかった。
何度もチャンスを作り,何度もゴールへ迫った。
篤紀!ナイス!
後半4分。
左サイドの深い位置で遠藤純輝(11)が粘りのプレイ。
純輝を後ろからフォローした野口(34)が,逆サイドまで大きなクロス。
コンパクトに守っている武蔵野はゴール前に4人いるが,逆サイドの海口にはマークがついていない。
野口からのボールを丁寧に折り返す海口(19)
中央は武蔵野のディフェンスだらけ,だけど決める!ヤツなら決める!
海口からの折り返しを,頭で押し出すようにコントロール。
ゴール隅にパスするようにシュートするのは・・・エフゥゥライン!!!
リンタロウだ!!!
ゴーーーーーーール!!!1-0
決めたのはリンタロウ!
よっしゃー!おらー!(ナカニシの心の声。たぶんサイレント)
リンタロウは選手たちに祝福されるが,まだまだ後半始まったばかり。
逆に選手たちの締める声が響いている。
ベンチの小澤コーチが,いつもより断然大きな声で言っている。
変わんないぞ!やること変わんないぞ!
変わんないぞ!やること変わんないぞ!
変わんないぞ!やること変わんないぞ!
得点後,鈴鹿は全く守りに入らない。
全く同じ鈴鹿主導の試合が続いている。
よし!
集中が良い!
先制ゴールを決めた,「ER7」,エフライン・リンタロウ(7)
チャンスは少ない。たぶんシュート数も少ない。
そんな試合でも,ここぞで決めるリンタロウ。
攻めあぐねる鈴鹿は,リンタロウの頭をターゲットにして,周りが動いている。
激しく空中戦で競り合い続けるリンタロウ。
そして,攻守の切り替え時には,自分から最初のディフェンスに行っている。
鈴鹿は3トップのサイドが引くため,4-1-4-1になっている。
1トップで削られながらも,周りを生かすプレイを続ける。
リンタロウ。ガンバレ!
今,高さに勝るリンは下げられない。
もうちょっと粘ってくれ!
武蔵野もカウンターではなく,押し上げて攻め込んでくる。
選手交代をして,フレッシュな選手で流れを変えようとしている。
鈴鹿は未だベンチが動かず。
じっくりと無理せず攻める。
武蔵野の攻勢に対して,鈴鹿は全く慌てていない。
右サイドバックの蓮沼が,足が遅れて入る技ありのスライディングでディフェンスする。
川里がゴールキーパーの岩脇との連携で裏へのケアも怠りない。
センターバックの,「マッスルキングダム」,中村俊貴(20)が吠えている。
ナカニシは,こんなに大きな声で指示を飛ばす俊貴を,あまり見たことが無い。
俊貴のグレーの髪色が,銀色に光って見える。
それほど体から気炎が立ち上っている。
一粒,一粒,積み上げるように鍛えた俊貴の体が,フルパワーで動いている。
この試合,武蔵野のカウンターは最後まで俊貴の裏を取れなかった。
特に後半。俊貴の集中は最高潮となる。
もう俊貴の山は越えられん。
俊貴!ナイスだ!
後半の半ば。
ポジションチェンジではなく,右に来ていた遠藤純輝(11)。
ボールを受けると,リンタロウへピンポイントクロス!
リンタロウがピタッと止める。
シュートを打ちたいが,ぎりぎりで武蔵野ディフェンスが足を延ばしてくる。
打ちたい。打てない。打ちたい。打てない・・・ちょこんとパス!
後ろから突進してきたのは,悪魔の左足,野口遼太!
野口のミドルシュートは武蔵野ディフェンスに当たりゴールならずだが,十分に決まる威力だった。惜しい!ノグさん!
武蔵野は早め早めで放り込んでくる。
鈴鹿の攻勢から,ロングパスで裏を一気に狙う。
後半の半ば。武蔵野のディフェンスから縦一本が,悪い場所に入る。
一気に駆け上がったフォワードと1対1に。
一瞬で距離を詰め,ハンドボールのゴールキーパーのように体全体で止める力哉。
すげぇ!
体に当たったボールを拾われ,シュートを打たれるが,ゴール内には俊貴が入っていた。
俊貴のクリアで難を逃れる。
それにしても,力哉の飛び出しが危機一髪を防いだ。
力哉も成長している。
以前より格段に安定し,そして自分の長所であるファイトする部分には磨きがかかった。
困難が人を強くする。
力哉!最高だぜ!
武蔵野はドンドン選手交代をしている。
鈴鹿は後半の半ばを過ぎてから。
後半22分。
(OUT)10和田篤紀 ⇔ (IN)18佐藤和馬
(OUT)11遠藤純輝 ⇔ (IN)15菊島卓
和馬(18)が3トップの左に入り,出岡(25)がインサイドハーフに。
フォーメーションは変わらず,4-1-2-3。
前節ではベンチにも入れないほどの怪我だった和田と純輝が交代。
苦しい時に頼りになる和馬と,前線でタメを作れる体の強い菊島が入る。
後半の半ばを過ぎると,支配率は武蔵野に傾く。
逆に鈴鹿がカウンターを狙う展開。
鈴鹿は3トップのサイドが引くため,4-1-4-1っぽい形に。
鈴鹿はサイドに選手が手厚いため,武蔵野はサイドをえぐることができず,アーリークロスを放り込む形に。
どんどん放り込んでくる武蔵野。
後半27分。
(OUT)25出岡大輝 ⇔ (IN)13斎藤翔太
ここでキープ力とドリブルで時間を使える斎藤が入る。
鈴鹿ベンチからは,交代した遠藤純輝がめちゃくちゃ声を出して指示している。
ナカニシのところまで良く聞こえるが,純輝の言葉は指示というが応援に近い。
純輝も勝ちたい。めちゃくちゃ勝ちたい。
でも交代した。仲間に託すしかない。
純輝の気持ちが発する言葉は,グラウンドの選手に届いている。
両チームともに交代枠を切ってきた。
交代した途端がバランスを崩しやすい。
ここが大事。
ミラ監督の指示を通訳してグラウンドに発する小澤コーチ。
その言葉が,通訳をしているように聞こえない。
それほど,小澤コーチの心のこもった指示が響く。
後半35分。
(OUT)14蓮沼翔太 ⇔ (IN)4キローラン木鈴
(OUT)7エフライン・リンタロウ ⇔ (IN)16小口大司
相手フリーキック直前で急いで交代。
武蔵野は放り込んできている。
ここで対空迎撃最強の木鈴が入る。
中村俊貴(20)が右サイドバックへ。
残り10分。
より一層,武蔵野は攻勢をかける。
鈴鹿のファウルも増えてきて,セットプレイでもゴールを脅かされる。
小澤コーチの声がかすれてきた。
「セカンドだぞ!セカンド!」
佐藤和馬(18)が下がってボールを追いまくる。
少しでもプレッシャーをかけて,自由なプレイを防ぎたい。
菊島卓(15)がサイドでボールを保持して,時間を使う。
海口(19)はまだ走っている。
海口のおかげで,鈴鹿は攻守ともに数的優位を作れた。
小口(16)はより獰猛にボールを追う。
斎藤翔太(13)も体を張ってボールを受ける。
木鈴(4)は徹底的に無双。空中で木鈴に勝てる人類はいない。
みんな集中している。
そして防戦一方ではなく,しっかりと攻め手にも力を使っている。
ボールを支配している時間が一番安全だ。
後半ATは5分。
競り合いの中で斎藤翔太(13)が足を痛める。
立っていられず,倒れ込む翔太のため,岩脇(23)がすぐにスローインにボールを出す。
タンカが入る。
大丈夫か?翔太?
翔太は戻れない。怪我の具合が心配。
1人少ない鈴鹿は,4-4-1にフォーメーションを変更。
武蔵野はその位置から,「ボールを返さずに」ロングスローを放り込んでゴールを狙う。
小澤コーチが「藤!藤!」と藤田に声をかける。
藤田は,大丈夫。このままいくと返事。
藤田。頼む。勝とうぜ!
武蔵野の再三のロングスローは,鈴鹿のスーパーゴールキーパー力哉がキャッチ。
そして,激しくキーパーチャージを受ける。
大丈夫か!力哉!
勝たせてあげたい。
頑張ったら勝てるという簡単な世界じゃない。
頑張っても勝てないこともたくさんある。
だけど,今日は鈴鹿の選手たちを勝たせてあげたい。
今日は笑って家に帰してあげたい。
座っていられないナカニシ。
だけど立っちゃダメ。だから腰は中腰。空気椅子の状態。
ATは5分のはずだが7分を越えている。
審判を見る。いつ止まるんだ?
そして・・・
試合終了。
両チームの選手のみなさん,スタッフのみなさんお疲れさまでした。
車の展示などで,またスパイラルネットさんにお世話になりました。いつも温かいご支援ありがとうございます。
ブログ前段にも書いたのですが,鈴鹿ポイントゲッターズU15の少年たち,ありがとうございました。みんなサッカー頑張ってください。
ボランティアスタッフにご参加いただいたみなさん,お疲れさまでした。ありがとうございました。
差し入れもいただきました。最後にサポーターみんなでいただきました。ありがとうございます。
そして,試合会場でナカニシとお話し?させていただいたみなさん,今後ともよろしくお願いします。
JFLを5戦して1勝目です。
たった1勝です。降格も昇格も関係ない1勝です。
だけど,ナカニシにはとても大事な勝利です。
選手たちと共に戦い,悩んで,苦しんで,悔しがって,それで勝った1勝は格別でした。
試合が終わって整列して,ベンチに帰ってくる選手たちの顔を見ました。
みんな笑って帰ってきました。
ナカニシもニッコリでした。
サポーターは,声も出せず,立ち上がれず,何にもできなかったです。
でも,最後に選手たちがサポーターに向かって,サイレントでバンザイしてくれました。
バンザーイ。バンザーイ。バンザーイ(声無し)。
(ナカニシはルール通り座ってたはず。たぶん。)
うちの選手たちは最高です。
今日のVictoryCross賞は,すでに書いていますが,海口彦太選手(19)です。
彦太のプレイは最高でした。
攻守にわたる大活躍は本当に素晴らしです。
彦太!ナイス!
ゆっくり休んで,次も頼むぜ!
昨夜寝られず,早起きして会場入りし,今,遅くまでブログを書いています。
やっと長い一日が終わりました。
鈴鹿ポイントゲッターズの強さ見た?
鈴鹿ポイントゲッターズの強さ見た?ホントに見た?
凄いでしょ。うちの選手たち。
そうなのよ~。良い選手たちばっかりなのよ~。
みんな良い笑顔だ!
あーーーーー!
楽しかった!
ではまた。
(今後の試合)
◇天皇杯1回戦 9月16日(水)19:00 対 マルヤス岡崎 @瑞穂陸上(応援制限)
◇JFL第21節 9月20日(日)15:00 対 奈良クラブ@ならでん(アウェイ入場制限)
◇天皇杯2回戦 9月23日(水)19:00 対 長良クラブ @長良川(1回戦勝利の場合)
◇JFL第22節 9月27日(日)12:00 対 高知ユナイテッド@宿毛(アウェイ入場制限)
⇒ 今後の状況により変更可能性あり。