VictoryCross

アトレチコ鈴鹿クラブ(JFL)のサポーターブログです。

JFL第27節 対 ヴィアティン三重

みなさんこんばんは。

 

東員のグラウンドから帰ってきて,すぐにブログを書き始めました。

今,16時30分ですが,たぶん完成は遅くなると思います。

筆が・・・重い・・・。

現在,ナカニシはちょっと元気が無いですが,ブログを書き終えるころには,また前を向きたいと思っています。

笑顔も涙も,いつも選手と共に。

 

 

試合の朝が来る。

 

今日の対戦相手は,ヴィアティン三重(以下,ヴィアティンと書きます)

これまで,何度も何度も対戦してきた。

何度も勝ったし,何度も負けた。

三重県で初のJリーグライセンスを所得しているので,今シーズン4位以内だとJ3に昇格できるらしい。

残りの試合も少ないので,順位が気になる人も多いだろう。

だけど,ただ,ナカニシはこの試合に勝つことだけを考えている。

ただ,ただ,試合に勝ちたい。

 

ヴィアティンとの対戦成績は,ナカニシ調べで8勝5敗3分(違うかもしれない)。

確かに,三重ダービーが盛り上がるのは良いことだと思うけど,それよりも選手たちが気負わずにプレイして欲しいと思う。

三重ダービーで盛り上がるのは,グラウンドの外だけでいい。

選手たちは自分たちの最高のパフォーマンスを出して欲しい。

 

沢山の人が観戦に来てくれている。

やはり注目されているのだろう。

 

試合前に横断幕を掲出する。

「運命」や「疾風勁草」は張り出せなかったが,選手断幕は全部出した。

沢山の横断幕が選手たちを見守ってくれる。

ゴール裏の芝生席から,選手たちのアップする姿を見る。

 

よし!大丈夫だ!

いくぜ!

本日のスタメン(以後敬称略)

FW 15菊島卓・7エフライン・リンタロウ

MF 18佐藤和馬・10和田篤紀・6藤田浩平・19海口彦太

DF 34野口遼太・20中村俊貴・317川里光太郎・14蓮沼翔太

GK 23岩脇力哉

 

試合開始。

 

鈴鹿は前節までの4-2-3-1から,4-4-2にフォーメーションを変えている。

ヴィアティンはオーソドックスな4-4-2。

 

試合はロングボールの探り合いから始まる。

鈴鹿フォワードにリンタロウ(7)が帰ってきたので,前線での制空権を奪いに行く。

菊島(15)がリンタロウの落としたボールを狙う。

 

怪我から復帰した,「鈴鹿の得点王」,エフライン・リンタロウ(7)

怪我明けだが,存在感は十分。

前線の競り合いでガツガツやっている。

スパンとクサビが入れば,一気に得点を狙えるポテンシャルを持つリンタロウだが,この試合のリンタロウは,ボールが足で止まらない。

トラップでボールを懐に収められず,ヴィアティンの寄せに苦しむ姿が目立つ。

また,ヘディングでボールを落としても,和馬(18),菊島(15)に合わず,孤立無援な感じがする。

まだ少しコンディションが戻っていないか?

リンタロウはこんなもんじゃないのに・・・。

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鈴鹿はサイドから深く攻めていきたい。

だけど,ヴィアティンのチェックが早い。

 

フィジカルが強いチームは他にもたくさんある。

テクニックが凄いチームもたくさんある。

ヴィアティンのチェックは,今シーズン見た試合の中で,(ナカニシの感覚では)一番早い。

そして,球際がとても激しい。

その突撃に押されたためか?鈴鹿の選手の判断が少し遅く感じる。

 

試合は五分と五分で始まった。

だけど,鈴鹿がやけにやり難そうに試合をしている。

なんだ?これは?

 

セントラルミッドフィールダー,「鈴鹿の心臓」,藤田浩平(6)

前半特に感じたのは,藤田がヴィアティンの攻撃に直接さらされていることだった。

ノープレッシャーのまま,藤田の前に流れてくるヴィアティン攻撃陣。

そのスピードを落とすため,藤田は体を当てに行くが,パスで交わされてしまう。

また,攻守の切り替えの際にも,藤田のパスコースを直接切りに寄せてきている。

ヴィアティンの出足の早さと,寄せのスピードで,藤田にずっと圧力がかかってしまい,攻撃のターンが始まらない。

ヴィアティンはダイレクトで1.2.3とボールをつなぎながらゴール前に迫る。

息苦しいプレイが続く藤田。

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鈴鹿は右サイドから何度かコーナーキックを得ている。

惜しいシーンもあるが得点にならない。

カニシの中に嫌な感じが広がる。

今日の鈴鹿は,先週宮崎で見た鈴鹿とまるっきり違う。

 

サイドハーフの,「鈴鹿の若き司令塔」,海口彦太(19)

前半の半ばを過ぎて,徐々にヴィアティンのペースとなっている。

試合の流れを見られる海口には,試合の状況がよく分かっているだろう。

海口は中に絞って,支配力を上げるためプレイをしている。

しかし,ここで奪ってもヴィアティンが広くサイドをケアしているので,鈴鹿はサイドに展開できない。展開しても外に押し出されてしまう。

海口も,スピードを上げた攻撃に切り替えられない。

海口の良いところが出せない。

悔しい。ナカニシはそこが悔しい。

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鈴鹿は徐々にリンタロウへのロングボール一辺倒になっている。

ヴィアティンのサイドバックは,無理に上がっておらず,こちらが押し込んでも重厚に守っている。

 

センターバックの,「マッスルキングダム」,中村俊貴(20)

センターバックとしてのレベルアップが止まらない俊貴。

スライドしながらマークを外すヴィアティン攻撃陣を,良く見ている。

鈴鹿がやりたかった大きなサイドチェンジは,ヴィアティンがそっくりそのままやってきている。

右から左へ展開。左から右に展開される。

スライドする鈴鹿

そのスキを突くヴィアティン。

前半から何度も俊貴がゴールを防ぐ。

俊貴。頼むぞ。

 

前半の半ばを過ぎる。

カニシにはっきりわかる。

鈴鹿の選手たちはリズムを崩している。

 

寄せの早いヴィアティンに戸惑っているせいか,パスミスやトラップミスがたくさん出ている。

ワントラップ目でボールを押さえられず,そこを奪われたりしている。

また,精度の悪いパスが奪われて,再三のショートカウンター

ワンタッチプレイは,全くつながらない。

サイド攻撃は,ヴィアティンに先手を取られている。

これは・・・どうしたことか。

 

フォワードの,「ゴールゲッター」,菊島卓(15)

前節の3アシストだけでなく,ここ最近の鈴鹿の勝利を支えてきた。

先週の試合と違い,フォーメーションが変わり,リンタロウと2トップなのだが,それが菊島にしっくりこないように見える。

左右に流れながら,相手サイドバックの裏を狙いたい菊島だが,そこへのボールが出てこない。

鈴鹿は困った時のリンタロウへのロングボール一辺倒で,菊島のもとになかなかボールが来ない。

リンタロウと共に,前線で孤立する菊島。

菊島,チャンスをあきらめるな!

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鈴鹿はやけにバタバタしている。

ボールが足元でコントロールできず,つんのめったり。

パスの精度も上がらない。

うーん。良くない。

どうしたものか?

このまま0対0で,一旦ハーフタイムになって,落ち着いて欲しい。

そこまで思うほど,ナカニシの目には悪く見えた。

 

鈴鹿の中盤,「王子様」,和田篤紀(10)

ホンダロック戦で無双の極みだった和田篤紀が,今日はボールが収まらない。

ヴィアティンの早く激しいチェックは特に和田に集中していて,何度も倒される姿が見える。

和田からの攻撃開始が,なかなか出てこず,さらに,セカンドボールを奪ってカウンターという流れにもならない。

和田篤紀の良いところが出てない。

篤紀,ちょっと我慢だ。

流れは変わるはずだ。

 

寄せの早いヴィアティンは,球際で鈴鹿に強くプレッシャーをかけ続けている。

それだけ,ヴィアティンは良く動いているので,鈴鹿はスペースを見つけたいのだが,鈴鹿の精度が上がらない。

狙いの無い,苦し紛れのハイボールが多い。

一瞬の判断が遅く,ボールを奪われ,球際の攻防でも分が悪い。

 

苦しい。

カニシ自身も苦しい。

この試合展開は良くないぞ。

 

ここで前半終了。

 

 

がっくりと座り込むナカニシ。

なんとかスコアレスでハーフタイムになった。

これは,どうしたことか。

 

試合はヴィアティンペース。

鈴鹿は,個人技で押し返しているが,流れは作れていない。

サイドの主導権はヴィアティンに奪われており,特に右からスピードを生かした攻撃が鈴鹿のゴールを襲っている。

 

鈴鹿の選手たちは一生懸命戦っている。

それは間違いない。

ただ,全員が,足にボールが付いておらず,止める。蹴る。の精度が悪い。

 

カニシが今シーズン見た中で,一番状態が悪いプレイ。

 

こんな時,本当ならば声を出して応援したい。

サポーターのチャントは,試合の雰囲気を何となく変えることができる。

ここで,ここで,叫びたい。

 

 

後半開始。

 

ヴィアティンは後半開始早々から選手交代をしている。

鈴鹿はどこでリズムを整えるか?

 

サイドバックの,「悪魔の左」,野口遼太(34)

サイドを攻める相手に対して,裏を空けられないため,野口の攻撃参加は少なめになっている。

鈴鹿は全体的に先手を取られているので,野口もディフェンス中心。

本来ならば,野口の側のヴィアティンサイドが攻めているのだから,サイドの裏を狙いたいが,パスの精度か上がらず,前線につながらない。

こんな時こそセットプレイ。

後半16分のコーナーキックでは野口が合わせて,あわやゴールかと思われたがわずかにゴールならず。

野口の左足で何とか活路を開いて欲しい。

ノグさん,頼みます。

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前線に良いボールが出ていない。

中盤からのパスがことごとくヴィアティンに奪われる。

前半と変わらず寄せが早いので,ごちゃごちゃっとして,結果的にヴィアティンがボールを持っている。

鈴鹿は,選手とボールとの距離が遠く感じる。

 

そんな状況を打破するのは,誰だ!?

 

サイドハーフの,「zumaica」,佐藤和馬(18)

鈴鹿は,ほとんどサイド攻撃が決まっていない。

スペースを使って,裏を取りたいが,裏もきっちりケアされているので,サイドで勝負を仕掛けねばならず,スピードを殺されてしまう。

和馬も,中に入り,斜めに走り,リンタロウと絡んで突破のアイデアを出しているが,なかなかヴィアティンディフェンスを突破できない。

鈴鹿ディフェンスの後ろからの押し上げも,ヴィアティンのサイド攻撃を防ぐため,押し上げが少なく,菊島(15),リンタロウ(7)と共に,和馬も孤立していく。

和馬,何とかしてくれ。

頼む。ここ踏ん張れ。

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後半18分。

(OUT)7エフライン・リンタロウ ⇔ (IN)21山内健史

 

まだトップコンディションを取り戻せていなかったリンタロウに代わり,スピードとテクニックと思い切りのある山内が入る。

これで鈴鹿は,海口が中に入り,4-2-3-1になったと思う。

フォーメーションだけなら,前節と同じ。

しかし,リズムは取り戻せない。

 

鈴鹿は中盤の右サイドでボールを失い,ヴィアティンに綺麗に左に展開されて中へ。

ギリギリの攻防を続けてきたが,ここで鈴鹿にファウルが出てしまう。

ペナルティエリア内。PK。

 

息を飲む。

と言うか,息ができない。

ゴールキーパーの岩脇力哉(23)に,佐藤和馬(18)が何か言っている。

力哉,落ち着け。

力哉,大丈夫。

 

ヴィアティンのキッカーが,軽い助走からシュート。

ゴール左すみ!力哉も左に飛んでいる!

力哉のファインセーブで,ゴールならず。

ナイス力哉!凄い!

ゴール裏のサポーターに向かって吠える力哉!

見事!

 

ゴールキーパーの,「男岩」,岩脇力哉(23)。

こういう時にPKを止めるって,めっちゃカッコいいぞ力哉!

試合展開は鈴鹿に厳しい状況。

そんな中でも,集中を切らさず,きちっきちっと確実にボールを処理している。

心の中には,煮えたぎる熱いものがあるだろう。

だけど,プレイはクールで正確。

力哉,頼むぞ。

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 しかし,後半26分。

ヴィアティンに左サイドの裏を取られて,中へ折り返される。

ノーマークでヘディングを合わされて失点。

0-1

 

耐えに耐えていたが,とうとうやられた。

鈴鹿のディフェンスも固く,ヴィアティンのディフェンスも崩せていない。

試合展開的にロースコアになる展開。

そのため,ヴィアティンは残り時間がかなりあるにもかかわらず,守りに入りカウンターを狙う。

鈴鹿は点を取るしかない。

 

センターバックの,「先輩」,川里光太郎(3)

後半,鈴鹿は風上だが,よりヴィアティンのペースで試合が進んでいる。

鈴鹿のカウンターが止められて,逆カウンターを仕掛けられるなど,展開はかなり良くない。

左右に振られているので,ディフェンスやサイドハーフもスライドして守っている。

しかし,左右のスライドに振り回されて,マークがずれている。

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前半以上に後半はヴィアティンペース。

流れは鈴鹿に戻ってこない。

選手間のパスが,ほんの少しズレていて,届かなかったり,カットされたりが目立つ。

 

サイドバックの,「右のダンディズム」,蓮沼翔太(14)

サイドバックだが,中へのフォローも早く,何度も危ないボールをクリアしてきた。

後半,攻めなくてはならない場面だが,蓮沼からの攻撃にスピードが出ない。

ヴィアティンの球際の厳しさは続いており,蓮沼もそのハイプレッシャーで,いつもの蓮沼のプレイができていない。

ハス,どうした?

ガンバレ!ハス!

 

後半30分。

(OUT)18佐藤和馬 ⇔ (IN)8八久保颯

 

交代の時に,和馬がサポーターにもっと応援を求める。

試合展開の元気の無さに,知らず知らずのうちに,ナカニシの手拍子が止まっている。

いかん。

もっと気合を入れねば。

声を出して応援したい。

それができないから,千切れるほど手を叩こう。

 

鈴鹿の選手たちのプレイは,簡単に言うと,緊張している?ようなプレイ。固い。

飄々とした独特の不思議な雰囲気を持つ八久保なら,なんかしてくれそうな気がする。

八久保!頼む。

この試合を変えてくれ。

 

時間が徐々に経過する。

早く追いつきたいけど,鈴鹿はシュートすら打てない。

セットプレイから競り合うが,高さでも優位を保てていない。

球際の寄せの早さにまだ対応できない。

全てにおいて後手が続く。

 

後半40分。

(OUT)14蓮沼翔太 ⇔ (IN)26今井那生

(OUT)6藤田浩平 ⇔ (IN)25出岡大輝

(OUT)19海口彦太 ⇔ (IN)9藤沢ネット

 

最後の最後のパワープレイ。

しかし,ヴィアティンゴールには届かず。

 

試合終了。

 

 

 

両チームの選手のみなさん,スタッフのみなさんお疲れさまでした。

東員のグラウンドの芝もとても綺麗でした。

また,運営もしっかりされていて,とても快適に試合を見られました。

ヴィアティン関係者のみなさん,ありがとうございました。

 

試合後は,片づけをして撤収しました。

(バスの出待ちはJFLに禁止されているため)

帰路,いろんなことを考えました。

 

今日の試合を簡単に言うと,

「2016年に地域決勝の最後の最後でヴィアティンに負けた試合」

それに似ている気がします。

 

絶対に勝たなきゃいけない。

その想いが,選手たちのプレイを固くし,自分たちで難しくした試合でした。

球際の激しさ,あと一歩の執念,プレイの固さ。

鈴鹿の選手たちが負けていたとは思いません,だけどその力は十分に発揮できませんでした。

 

試合は負けちゃいましたけど,もう終わりました。

もう取り戻せません。

だから,ゆっくり体を休めて,リラ~ックス。

明日の朝から,次の試合に向き合ってください。

次の試合こそ,チーム一丸となって,必ず勝ちましょう。

 

今日は,サポーターとして,今シーズン一番,声を出したい試合でした。

もう,ルール破って声を出そうかと,何度も思いました。

選手が苦しい時に,何にもできなかったことが悔やまれてなりません。

 

次!勝とうぜ!

チーム一丸の中に,サポーターも入れてください。

共に戦います。

 

最後に一言だけ。

ネット復帰おめでとう。 f:id:miracle_fcsuzuka:20201109015127j:plain

ではまた。

 

(今後の試合)

JFL第28節 11月14日(土)12:00 対 ラインメール青森@AGF陸上競技

       ※ 試合後に鈴鹿のファン感謝祭№1があります。

JFL第29節 11月21日(土)13:00 対 ヴェルスパ大分@AGF陸上競技

       ※ 試合後に鈴鹿のファン感謝祭№2があります

JFL第30節 11月29日(日)13:00 対 ソニー仙台ユアテックスタジアム

 

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