VictoryCross

アトレチコ鈴鹿クラブ(JFL)のサポーターブログです。

JFL第30節 対 ソニー仙台

みなさんこんばんは。

 

昨夜,仙台から帰宅しました。

仙台からの道中,そして,自宅に帰ってからも,ずっと眠れませんでした。

昨夜の深夜3時に,選手たちの乗ったバスが無事に到着しました。

その,チームのツイートを見てから少し寝ました。

 

今から,ナカニシが大嫌いな時期が始まります。

身を切られるような辛い時期です。

そして,サポーターには・・・何もすることができません。

 

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終戦の試合の朝。

前日に仙台に入っており,ホテルで目覚める。

開場が12時にもかかわらず,スタジアムに行ったのは9時30分ごろ。

駅前の喫茶店で朝食を取ってから,ナカニシはスタジアムのエントランスで1人待つ。

 

今日の対戦相手は,ソニー仙台(以下,仙台と書きます)。

現在JFL3位。

HondaFCと並ぶ,企業チームの強豪。

昨年の仙台アウェイでは,3対5の乱打戦で敗北している。

強い。

そして,仙台も今シーズンで何人かの引退選手がいる様子。

ホームでのセレモニーがあると思うので,あちらも絶対に勝ちたい試合だろう。

 

鈴鹿は,現在,JFLの5位につけている。

上位とも下位とも勝ち点が拮抗しており,J昇格を狙う,ヴィアティン三重,いわきFC,FC大阪も最終戦の他会場の状況次第で,昇格の可否が決まる。

 

いろんな思惑があるだろう。

いろんな想定があるだろう。

 

しかし,ナカニシ自身は,鈴鹿の試合に集中し,自分の中の濃度を高めたいので,順位の想定は一切していない。

サッカーをする以上,そして選手が戦う以上,勝利を目指して応援するのみ!

 

ユアテックスタジアムのエントランスで,2時間何もせずに待つ。

空を見ながら。気持を整えて。集中して。

 

会場に入る。

鈴鹿のスタジアム建設が発表されてから他会場に行くたびに,現場視察のように,いろいろ参考にしてしまう。

立派なスタジアムだ。

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横断幕を掲出する。

選手のみんなを1シーズン見守ってくれた横断幕たち。

今シーズン初めには,フットサル場のネットに掲出するしかなかった。

それでも選手と共に戦い続け,なんとかシーズンの最終戦まで持ってくることができた。

ここはもう,(ほぼ)AGFだ!

たくさんの人の想いと,念を込めて!

存分に戦うぞ!

 

いくぜ!

 

本日のスタメン(以後敬称略)

FW 7リンタロウ・9藤沢ネット

MF 15菊島卓・18佐藤和馬・19海口彦太・32紀藤隆翔

DF 14蓮沼翔太・4キローラン木鈴・3川里光太郎・2原広樹

GK 30セルヒオ・アレナス

 

試合開始。

 

鈴鹿は4-4-2。

仙台も4-4-2。

 

この試合,鈴鹿の誇る中盤の和田篤紀(10),藤田浩平(6)の両者が出場していない。

サッカー頭脳が高く試合全体を見られる選手である佐藤和馬(18)がボランチに入っているが,本職ではないので,やはり持ち味は活かせていない。

鈴鹿の攻撃の推進力を生む,遠藤純輝(11)も不在。

カミソリの左を持つ,出岡大輝(25)もいない。

ディフェンスリーダーとして,さらにもう1レベル覚醒した中村俊貴(20)もいない。

そして紀藤隆翔(32)と藤沢ネット(9)が初先発。

ベンチにも今までベンチ入りしていなかったメンバーが入っている。

 

確かに,鈴鹿はキャプテン藤田浩平(6)など,最終盤で怪我人も多く出ている。

終戦なので,これまであまり出られてなかったメンバーを出しているのか?

なんか変な感じがする。

大丈夫か?

 

しかし,ファーストプレイで一気に試合が締まる。

 

サイドバックの,「左のダンディズム」,蓮沼翔太(14)

普段はニコニコしてるし,SNSでもお茶目な蓮沼だが,試合の時の蓮沼は怖い。

この試合のファーストプレイで,仙台の選手と空中戦で激しく競り合う。

そして,さらに突っ込んでくる相手と交錯しながら,ボールを蹴り出すが,足が相手にかすめてしまいファウル。

ガチガチの気持ちのこもったプレイに,ナカニシの背筋がビンと伸びる。

ハスのプレイに寸分の迷いも無い。

絶対に球際で負けないプレイ。

そう,みんなサッカー選手だ。

だから今,この時をしっかりプレイするだけだ。

ハスは今シーズン,ヴィアティン三重から移籍してきた。

いろいろ考えての移籍だったと思う。辛いこともあったと思う。

だけど,元気に鈴鹿で戦い抜いた!

その落ち着いたプレイは,何度も鈴鹿を勝利に導いた。

ハス!この試合勝つぞ!

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仙台の攻撃陣はそれほど身長が高くないが,スピードとボールを受ける技術が大変高い。

流れながらマークを動かし,そのスペースに次の選手が連動して入ってくる。

なるほど。これは厄介だ。

 

センターバックの右,「鈴鹿の先輩」,川里光太郎(3)

流れながらボールを受ける仙台の攻撃陣を,川里は後ろからよく見ている。

このフォーメーションだと,対人に強い木鈴(4)が前に出て,川里がフォローに入っている。

カニシもスタンドから見ていて,びっくりしたが,仙台フォワードは,オフサイドのギリギリをトップスピードで駆け抜けて,そこにスルーパスが出てくる。スピードに乗った相手からシュートコースを切り,何とか持ちこたえる川里。

この試合の前半は,特に仙台が鈴鹿ディフェンスラインを切り刻んできた。

川里(3),木鈴(4),セルヒオ(30)の三角形がなんとか防いだが,危ない場面が多々あった。

なんとかしのいだ!川里,もうちょっと我慢だ。

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試合は仙台ペースに。

簡単に言うと,仙台の選手の足元が上手い。

動きながらプレイしているのだけど,足元にきっちり収めている。

中盤で鈴鹿はそのパスを引っかけられず,波状攻撃を受けている。

さらに,中盤を支配されているので,そこを起点にスルーパスが出ている。

ディフェンスが押されているのではない。

鈴鹿のフィールド全体が仙台に押し込まれている。

 

ボランチに入る,「鈴鹿の若き司令塔」,海口彦太(19)

本来の攻撃的なポジションから,今日はボランチに入っている。

カニシは,海口の前線の動きを見たいのだが,和田(10)藤田(6)のいない中盤を支えるには,ここにスタメンで海口が入るしかない。

しかし,前半は仙台の小さなパス回しがことごとく通ってしまい,鈴鹿の選手たちも連動した守備が整っておらず,海口が走っても走ってもボールを奪うことができない。

攻撃参加も,タイミングが合わず,攻守の切り替えもスピーディーに整えられていない。

海口も本来の良さが出し切れず,良い形でボールを奪えない。

しかし,前半の序盤,海口がセンダゴール前で直接狙ったフリーキックは,かなりサポーターを沸かせた。素晴らしい弾道!

(実はリンタロウが蹴ると思った。)

やっぱり,海口には華があるな!

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鈴鹿の辛い時間帯が続く。

引水タイム中にサポーター間で話が出る。

セカンドボールの球際が抜群に強い,藤田浩平(6)。

ショートカウンターの悪魔,和田篤紀(10)

この2人のいない穴は,やはりかなり大きい。

しかし,鈴鹿の選手たちは苦労しながら,試合を整えている。

大丈夫だ。必ずチャンスはやってくる。

 

ボールを保持できない鈴鹿は,カウンターで活路を見出したいが,仙台は攻守の切り替えが早く,前線の選手もしっかりとディフェンスしてくる。

鈴鹿のカウンターを奪われ,カウンターのカウンターまで仕掛けれられる状態。

厳しい。仙台の選手たちが良く動いている。

 

最前線の鈴鹿フォワード,「ER7」,エフライン・リンタロウ(7)

この試合は,中盤を仙台にやられているため,戦術は「リンとネット」の状態になっている。

つまり,リンタロウとネットの個人の強さで,強引に局面を打開したい。

この戦術を熟知している,右サイドバックの原広樹(2)から,ピンポイントではなく,少しスペースに落とすようなロングボールがリンタロウ向けて放り込まれる。

対人に強いリンタロウが,そのボールに対し体を入れてキープして,一人でシュート近くまでもっていく。リンタロウが潰されれば,その後ろにはネットが待っている。

リンとネットの強さを使った,ある意味割り切った戦術だが,仙台のディフェンスもしっかりと持ちこたえている。

鈴鹿はリンタロウとネットが単発で攻めるが,中盤の支配率は仙台優位なので波状攻撃が続かない。

もぞもぞするような,じれったい時間が過ぎていく。 

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仙台は,鈴鹿の右から右から攻めてくる。

2人,3人と細かくつなぎながら,波のように後ろから追い越していく。

その場所に陣取るのは,右サイドバック,「鬼神金剛」,原広樹(2)

対人では決して負けない原広樹。

広樹の,その強い気持ちが前面にあふれるプレイがナカニシは大好きだ!

デュエルで負けるくらいなら,(例えばの話)抱きついてでも止める!

しかし,複数で押し寄せる仙台の攻撃に苦心している。

初スタメンのサイドハーフの紀藤(32)とのマークの受け渡しにも,苦心している。

広樹ここは耐えろ。

一歩を伸ばせ。

ガンバレ!

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鈴鹿は右から崩されている。

早いクロスボールが,ゴールキーパーとディフェンスラインの間に差し込まれる。

危ない場面が連続する。

仙台,強し!

 

ゴールキーパーの,「スーパーセル」,セルヒオ・アレナス(30)

公式記録では,前半仙台に8本のシュートを打たれている。

蜂の巣のような鈴鹿のゴール。

しかし,ナカニシの感覚では,クロスから合わされたシュートは,そう多くない。

センターバックの木鈴(4)と川里(3)がほとんどクリアしている。

この試合前半の仙台のシュートは,ミドルシュートが多い。

クロスで放り込んで,クリアしたボールを拾われてミドルシュート

この流れでたくさんシュートを打たれた。

つまり,鈴鹿はセカンドボールを確保できていない。

そして,仲間がコースを一部だけでも切ってくれれば,ミドルシュートをセルは間違いなく止める(ナカニシの確信)。

前半の終盤に,クロスをついに合わせられて,ヘディングシュートを打たれるが,それすら反応して止める。

セル!見事!

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 鈴鹿は攻められているが,何となく十分に耐えてている。

カニシの見た感じだと,何となくだけど,攻め込まれても全然慌てている感じは無い。

これは,鈴鹿から点を取るのは難しいぞ・・・。

 

対する鈴鹿も,仙台から点を取れる絵が見えてこない。

さあ,どうする?

 

右サイトハーフの,「ジャックナイフ」,紀藤隆翔(32)

初のスタメンで気合の入る紀藤だが,押し込まれる展開が長く続き,ディフェンス重視のプレイを余儀なくされている。

この前半,おそらく紀藤は満足のプレイができなかったのではないかと思う。

前を向いてボールを受けて,ドリブルで勝負したいが,鈴鹿優位でゲームが組み立てられず,紀藤にいい形でボールが出てこなかった。

ネット(9),リンタロウ(7)の落としたボールをサイドで受けて,そこで攻撃を作るため,仙台ディフェンスは整っており,スピードに乗ったプレイができない。

紀藤が,我慢に我慢を重ねていように見える。

せっかくスタメンで出られたのだから,力を出させてあげたい。

仙台の圧力に,紀藤だけでなく,鈴鹿の攻撃はスピードを上げることができない。

紀藤,ガンバレ!

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試合は仙台ペースだが,鈴鹿は十分に対応している。

そして,それだけでなく一撃を見舞う!

 

前半のアディショナルタイム

鈴鹿は,押し込まれていた右から攻めあがる。

ボールをドリブルするのは,右サイドバックの原広樹(2)

サイドハーフの紀藤(32)が縦に流れてマークを引き付けたため,原広樹は中に切れ込む。

リンタロウ(7)へパス。リンタロウがダイレクトでヒールパス。

再びボールを受けた原広樹(2)が中へ。

ネット(9)もマークを引き連れて前に。

広樹(2)が出したのは,逆サイドを爆走してくる菊島卓(15)

菊島のマークがずれている。

角度は無いが,思い切りよくシュート!

仙台ゴールキーパーが足一本でシュートを止める。

惜しいシュートだったが,鈴鹿の攻撃に形ができていた。

 

さあ,後半やるぞ!

 

前半終了。

 

寒い。とてつもなく寒い。

スタンドは日陰になるため,冷蔵庫の中にいるみたいに感じる。

 

(クレイジーな)ナカニシはなるべく選手と同じ格好をしたいので,上はユニフォーム1枚。下は千葉全社に行った時の半ズボンのみで応援していた。

しかし・・・ごめん。これは無理だ。

 

ということで,その上から後半からはコート着用。

それでも寒い。

 

試合展開は,押し込まれているものの,鈴鹿のプレイにダメな感じは無い。

落ち着いているし,集中できている。

ただ,鈴鹿は守備から攻撃に切り替えられないほど,仙台の中盤の動きが良い。

後半,チャンスは出てくるはず。

その時に取れれば勝つ道は十分だ!

 

後半開始。

(OUT)32紀藤隆翔 ⇔ (IN)21山内健史

 

紀藤隆翔(32)が前半で交代。

カニシ的にはもう少し見たかった。

ミラ監督にしては珍しいハーフタイムでの交代なので,計画されていた交代かもしれない。

 

後半開始からサイドの選手を押し上げていく鈴鹿

引いて守るより,少しでも前に押し上げて行く。

 

後半,雰囲気がガラッと変わった。

山内(21)がガンガンかき回すことで,鈴鹿が押し上げ,仙台が引き,そして中盤にスペースができてきた。

 

この試合では中盤のボランチの位置にいる,「Zumaica」,佐藤和馬(18)

前半は,仙台の中盤の足元の上手さと,止める蹴るの正確さを捕まえきれなかった。

しかし,後半は海口との連携も慣れてきて,仙台の攻撃を止めて前線につなぐプレイが増えてきている。

試合の中で修正してきたか!やるな!和馬!

後半は,中盤のせめぎあいでも仙台を押し戻し始めた。

海口と和馬が良い距離感を取っていて,アプローチが早くなっている感じがする。

よしよし。さすが,うちの和馬。

右の山内(21),左の菊島(15)も活性が上がってきた。

さあ,やったろうかい!

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前線で体を張る,「優しい鉄人」,藤沢ネット(9)

確かネットも今シーズンスタメンは初のはず。

そして,「リン-ネット」の昇格黄金コンビが帰ってきた!

そのことに試合開始からワクワクするナカニシ。

ネットはゴリゴリのパワーファイターという側面だけでなく,小技を使う曲者の面もある。

アッというところで出すスルー,ぎりぎりの攻防の中で出すワンツー,体を張ってオトリになる技術,献身的なポストプレイ。

自分が点を取れなくても,チームで点を取るプレイができる優しい鉄人だ。

シューターであるリンタロウとの相性も良いはずなのだが,前半からその連携の線を仙台のディフェンスに切られている感じがする。

また,前半は中盤の押し上げが弱く,ポストプレイをしても,後ろからのカバーが間に合わなかった場面もあった。

後半,菊島(15)との連携から,ペナルティエリア内で絶妙なワンツー!

惜しくもゴールならないが,ネットの存在感はやっぱり良いね。

ネット!ネット!ネットゴール!

藤沢ネット。ナカニシ史上最もカッコいいゴールパフォーマンスをする男!

ネット!ゴール奪うぞ! 

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試合は鈴鹿が押し戻したものの,それでも五分と五分。

いつ取ってもおかしくない展開だけど,いつ取られてもおかしくない。

 

後半18分

(OUT)2原広樹 ⇔ (IN)22中村侑人

(OUT)9藤沢ネット ⇔ (IN)28小澤司

 

小澤キタ!!!

引退セレモニーしても,まだシーズンは続いてるぞ!

と言っていたナカニシは,ちょっとグッと来ている。

そして,中村侑人も来た!!!

上手くリズムに乗れない時。そんな時に何かやってくれそうな感じが凄くする。

菊島卓(15)がフォワードに入り,佐藤和馬(18)左サイドハーフ小澤司(28)がボランチへ。

 

この選手交代で,勢いがついていた鈴鹿の攻撃のピースが全てハマった感じがする。

スタンドも乗ってきた。

行くぜ行くぜ!!!

 

フォワードの,「ゴールゲッター」,菊島卓(15)

前半から,リンタロウ,ネットの協力2トップのシャドーでゴールを狙っていた。

菊島はドリブルも上手く,足も速いのでサイドでもいいのだが,やはりゴールゲッターはゴールに近いほど良い動きをする。

小澤(28)からのコーナーキックが仙台にクリアされ,カウンター!と言うタイミングで絶妙に山内(21)が止めて,カウンターのカウンター!

仙台は攻撃にウエイトが乗った瞬間のカウンターで対応できない。

山内(21)から菊島(15)へパス。

GO!菊島!

流れるようにシュートを放つが,惜しくも!惜しくも!ゴールならず。

でも,リンタロウとの位置関係も良く,菊島は最後の最後までゴールを狙い続けていた。

キク!行くぞ!

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後半の半ばを過ぎ,両チームの選手交代が活発になってきた。

徐々にコンパクトさが保てなくなり,スペースがちらほら出てきた。

 

途中から右サイドハーフに入っている,山内健史(21)

カニシは公式戦で,ここまで山内のプレイをしっかりと見ていなかった。

山内,これは良いじゃないか!良いプレイじゃないか!

イメージ的に言うと,同ポジションの遠藤純輝(11)が「先の先」を取る選手ならば,山内健史(21)は「後の先」を取るタイプの選手。

自分からも仕掛けるが,相手の動きを見て「後出し」でプレイを作っていく感じ。

山内は周りも良く見えており,サイドと言うより,かなり中に絞ってプレイをしている。

交代で入った右サイドバックの中村侑人(22)の動きも生かしている。

これはなんかやってくれそうな感じがするぞ!

ヤマ!頼むぜ!

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後半は鈴鹿も押し込んでいるので,フリーキックコーナーキックが多く出ている。

もちろんキッカーは,「鈴鹿の皇帝」,小澤司(28)

小澤のキックは同じフォームなのだけど,球の質は変幻自在。

この試合では,遠いサイドに弧を描いて落とすボールを蹴っている。

狙いは・・・キローラン木鈴(4)

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センターバックの,「不撓不屈」,キローラン木鈴(4)

前半は仙台に押し込まれている時間が長く,特にディフェンスは大変だった。

しかし,ここを無失点で乗り切ったため,後半の鈴鹿の反撃につながっている。

この試合で,キャプテンマークを巻くキローラン木鈴

ハイボールの対空戦では無双の強さを誇る。

たぶん,ナカニシの感覚では,空中戦のディフェンスは日本一だと思う。

そして,後半から小澤(28)がセットプレイを蹴り始めた。

狙いは,もちろん木鈴(4)

惜しいヘディングもあったが,残念ながらゴールならず。

でも,セットプレイで木鈴が上がってくると,ナカニシは痺れるようにワクワクする。

よっしゃ木鈴。この試合勝つぞ!

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試合は膠着し始めた。

両チームとも複数得点を上げられるほどの攻撃力を持っているが,それ以上にディフェンスが良い動きをしている。

仙台のディフェンスもキャプテンマークを巻いている選手が抜群に上手い。

 

後半31分

(OUT)18佐藤和馬 ⇔ (IN)27大音右京

 

鈴鹿の切り札を投入。

チーム最年少の右京がJFL初出場。

 

さあ!右京。遠慮することは無い。

走って,蹴って,やりたいことやり倒せ!

 

しかし・・・

 

後半34分

仙台が右サイドをドリブルで単独突破。

中への折り返しをスルー。

逆サイドに走り込んでいた選手が思い切り蹴り込む。

やられた。

失点。

0-1

仙台のドリブル突破を止められなかった。

 

後半36分

(OUT)14蓮沼翔太 ⇔ (IN)26今井那生

 

鈴鹿は最後の選手交代カードを切る。

残り数分。全員攻撃だ。

 

試合を組み立てている時間は無い。

長いロングボールが左サイドの奥に飛ぶ。

「これはオーバーかな?」と,思ったボールに爆走する右京。

そして,追いつく!早い!右京はこんなに早いのか!

(ナカニシびっくりした)

練習で何度も見ているが,右京の左足は凶器。

凄い弾道のボールを蹴れる。

しかし,ゴールに近づけないし,仙台はコースを空けてくれない。

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後方から,右京のフォローのため今井那生(26)が押し上げてくる。

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全員でサッカーをしている感じがする。

右サイドからは,山内(21)と侑人(22)が押し上げてくる。

特に侑人は,そこに右サイドバックがいていいの?って所まで上がってきている。

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そう。1点負けてるんだ。取らなきゃ負けちゃうんだ。

ふたりとも,出場機会は少なかったけど,立派に鈴鹿で戦った。

最後まであきらめないプレイをナカニシはちゃんと見てたぞ。

 

鈴鹿は最後の最後まで,ゴールに向けて前のめりのプレイをした。

その気持ちは,鬼気迫るものを感じた。

 

みんな,ありがとう。

 

ここで試合終了。

 

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両チームの選手のみなさん,スタッフのみなさんお疲れさまでした。

遠方までお越しいただいたサポーターのみなさん,パブリックビューイングで応援していただいていたみなさん,ありがとうございました。

みんなの想いは届いていましたが,勝利はできませんでした。

 

試合前に,2014年に鈴鹿に所属していた,内海貴洋元選手が,ナカニシのところへわざわざ挨拶に来てくれました。お土産もいただきました。

なんと,蓮沼選手は大学の後輩だそうです。

内海選手,ありがとうございます。お仕事頑張ってください。

 

この試合で,2020年の試合は終了です。

チーム名が変わり,社長が交代しました。

コロナ感染症で激動のシーズンでした。

試合数も半分でした。

応援の声を出せませんでした。

スタジアム建設が発表されました。

 

いろんなことがありましたが,選手が一生懸命戦う姿に変わりはありませんでした。

 

また来年,共に戦えることを願っています。

 

ではまた。

 

(追記)

年間VictoryCross大賞については,また近日ブログに書きます。

 

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