みなさんこんばんは。
まず,日本全国,そして三重県内でも拡大しているコロナ禍に対して,最前線で戦う医療従事者の皆様に,感謝を申し上げたいと思います。
みなさん,ありがとうございます。
ナカニシは,鈴鹿サポーターとして,感染防除のルールを守り,少しでも拡大しないよう全力を尽くしたいと思います。
そして声を出して応援し,チャントを歌い,選手を大声で讃えられるような,かけがえのないごく普通の日常が戻って来ることを,心より願っています。
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今週も試合の朝。
日曜日じゃなく,土曜日なのでなんか変な感じがする。
ナカニシは寝つきも寝起きも大変良いのだけど,ずいぶん前から,試合前日の夜は,興奮して眠れない。
そして,だいたい悪いことを考えてしまう。
「いや大丈夫。選手を信じろ」
1万回ほど頭の中でループしたころに,わずかにウトウトして目が覚める。
あまりに眠れず,体調が悪くてとんこつラーメンを食べられない。
(注:勝利の試合前にとんこつラーメンを食べてたので,ゲンをかついでいる)
どうしても食欲が無く,早めに会場入りする。
今日の対戦相手は,高知ユナイテッドSC(以下,高知と書きます)。
昨年はアウェイのみで対戦。リモート観戦したが,何とかギリギリで蓮沼(13)のゴールで同点に持ち込んだ。
内容的には負けていたかもしれない。
スピードとテクニック。そして今シーズンは良い補強もしたらしい。
嫌な予感がよぎる。
ボランティアスタッフの仲間たちと,黙々と準備をする。
みんな頭の中は試合で一杯になっているのだろう。
会場設営終了。
スタンドにお客さんが入る。
さあ。
腹をくくれ。
サポーターが選手たちの勝利を信じなくてどうする。
大丈夫だ。
いくぜ!
本日のスタメン(以後敬称略)
FW 9藤沢ネット
MF 11遠藤純輝・19田村翔太・8海口彦太・15菊島卓・6西村仁志
DF 34野口遼太・3川里光太郎・17佐藤昂洋・13蓮沼翔太
GK 30池末知史
試合開始。
鈴鹿のフォーメーションは,(たぶん)4-1-4-1
そして,今シーズン初の藤沢ネット(9)ワントップ!
試合展開の想像がつかない。
試合開始直後はお互い五分の展開。
高知のフォーメーションは(たぶん)4-1-2-3っぽい。
互いにサイドを使い,主導権を得ようとしている。
左サイドバックの,「最強の左」,野口遼太(34)
怪我から復帰した前週の三重県サッカー選手権準決勝では,キックの精度があまり良くなくて,ナカニシの知っている最強の左のノグさんらしくなかった。
この試合では,野口特有の「左で巻きながら相手ディフェンスの裏へ落とすパス」が出ている。
前方のサイドハーフ遠藤純輝(11)とのコンビネーションも抜群。
左サイドのかなり高い位置を取り,中にも縦にも広角にパスを出すので,野口の位置で前線基地ができている。
引いて引いて守り切れる試合なんてない。前に前に押し出さねば。
試合序盤の主導権争い。
野口が先手を取って押し上げてきた。
左サイドが高知陣内に食い込む。
純輝(11)のタメに対して,裏へダッシュで抜ける。
野口,良いやん。切れてるやん。
残念ながら,ナカニシが知る限り,JFLで最もコンディションの悪い芝であるAGFのグラウンドは大変デコボコしていて,転がるボールが小さく跳ねるため,細かいパスを受けにくい。
その為,両チーム共に小さなパスの連続ではなく,大きなボールを前線に放り込んでいる。
左サイドハーフの,「ハートのエース」,遠藤純輝(11)
ネットがボールをキープし純輝へ。野口から裏へ走る純輝へ。タムショーから純輝へ。
いたるところで純輝がボールを受けている。
左だけでなく中に切れ込みシュートを狙う。
また,右まで流れてボールを拾い,一人を交わしてシュートを放つ。
このシュートの時は,トラップした時から自分でシュートを打つ気でいたと思う。
なんか今日の純輝はゴールに餓えている感じがムンムンする。
そして,純輝が鈴鹿の前への推進力を生むことに疑いは無い。
前半の鈴鹿の攻撃は,見ていてとても楽しかった。
次から次に飛び出すプレイが珠玉の極み。
その珠玉のプレイを数多く生んだのは,遠藤純輝(11)
純輝,頼むぜ!
グラウンド状態が悪い中で,鈴鹿の攻撃陣が躍動している。
ワントップのネットの周りを,左に遠藤純輝(11),右に菊島卓(15),右後ろから海口彦太(8),左後ろには田村翔太(19)。
まさに,ネットを中心としたN-BOX(ネットボックス)。
鈴鹿のワントップ,「重戦車」「優しい鉄人」,藤沢ネット(9)
この試合の大きな流れを作ったのは,間違いなくワントップのネットだった。
何しろ強力。どうみてもグラウンド内で最強。
たぶん人類ではノーファウルでは止められない。
前線でネットがボールを受けるため,N-BOXの周りの選手の活きが良い。
ロングボールを懐に入れてキープする。
そうでなくても,競り合うので高知のクリアが短くなり,インサイドハーフの海口(8)や田村(19)が拾ってつなげる。
ネット始まりで,鈴鹿の攻撃が多彩になる。
また,高知ディフェンスはネットへの縦一本を警戒するので,鈴鹿はサイドやバイタルエリアでの数的優位が作り出せている。
そりゃそうだ。ネットをノーマークにはできない。
空中戦,ポストプレイ,前線からのディフェンス。
ネットがダンプカーのように,グラウンドを動き回る。
そのプレッシャーで,2列目がパスカットを狙う。
ワントップのネットというのは,実はあまり見たことが無かった。
これは凄い!
これは止められん!
大声でAGFの空に叫びたい。
ネットが最強だ!!!!!
この試合を見た人は思うんじゃないか?
鈴鹿はリンタロウだけじゃなくて,ネットもいるのか!ヤベェな。
高知の前線はそれほど身長が高くない。
だけど,セットプレイ時は,ディフェンスの大きな選手が上がってくるので,相当な迫力がある。
また,セットプレイのキッカーも良いところへ落としている。
前半を見ただけで十分に感じる。なるほど,高知のセットプレイは怖いぞ。
ゴールキーパーの,「ハードパンチャー」,池末智史(30)
前半の半ばの高知のフリーキック。
飛び出すにはちょっと遠いか?と思ったが,相当距離を飛び出して最高到達点でキャッチする。
良く出た池末!ナイスキー!
この試合のセットプレイでは,池末はパンチングではなくキャッチが多かった。
鈴鹿の前線は活発に動いているので,キャッチからのカウンターで得点を狙いたい。
池末,アシスト狙っていこうぜ!
そして,高知のセットプレイは要注意だ。
なんかめちゃくちゃ練習している感じがする。
鈴鹿のアンカーの位置にいるのは,「バランサー」,西村仁志(6)
N-BOXを後ろで支えるのは,試合のバランスを整えている西村仁志。
ベンチからも,「ヒトシ,バランス!」と声が出ている。
攻撃陣が高知陣内に深く攻め入っている時,西村は一歩後ろでバランスをとっている。
前線が詰まった時も,後ろでパスコースを開けて逃げ道を作っている。
西村の戦術眼はかなり素晴らしい。
アンカーだけど,ごついディフェンダーのようなアンカーではない。
ハードな部分や,高さの勝負では,センターバックの佐藤昂洋(17)や川里光太郎(3)が前に出てきてカバーしている。
つまり,西村とセンターバックの2人の距離感がとても良く,お互いをフォローしている感じ。
最後の最後まで,西村は中盤のスペースを空けなかった。
縁の下の力持ちなのかもしれない。黒子役なのかもしれない。
だけど,西村のプレイはとても輝いている。
今日も100点!
高知はディフェンス時にアンカーがディフェンスに取り込まれて5バックになる。
そして,中盤が2人落ちてくる。
そのため,4バック4ミッドフィルダーのような4人4人のラインにはならない。
感じ的には5-2-3みたいな形。
サイドチェンジをするために,鈴鹿はボールを回すが,ほぼ5バックの高知はサイドにスペースが無い。
その分,中盤の海口(8)田村(19)のインサイドハーフが先に動いて試合を組み立てる。
インサイドハーフ,「若き司令塔」「ネクストバンディエラ」,海口彦太(8)
なっ,やっぱり海口はトップ下のほうが良い。ナカニシはそう思う。
ボールへのアクションが早く,足元がしっかりしていて,体が強い海口がトップ下にいることで,鈴鹿の攻撃の起点が確実に前にシフトしている。
前半のショートカウンターやセカンドボール奪取は,本当に見事だった。
そして,海口は自分自身も単騎で得点を上げられるだけの力を持っている。
ネットの走りから,後ろにヒール!
走ってくるのは海口彦太!
ギリギリで高知ディフェンスが触ったのでゴールならなかったが,超高速で飛び出すのは海口らしいプレイだった。
そして,後方からの鋭いパスに対して,ボールの勢いを利用したままのターン!
田村翔太(19)とのゴール前でのワンツー!
海口のプレイは全てが美しい。
海口,ガンバレ!
試合は鈴鹿ペース。
押している。
押せ押せに押している。
だけど,高知はセンターバックが上手くて固い。
鈴鹿は良いところまで行っても,シュートが決まらない。
1点欲しい。
攻めてる時間帯に1点欲しい。
そして!
後半26分。
後方からのロングフィードに対して,ネットが競り合う。
クリアボールが短くなり,再びゴールを背にしたネットへ。
ネットがポストプレイで振り向きざまに左へスルーパス!
出た!!ナイスパスだ!
ピンピンのピンポイントで走り込んできたのは・・・
男の中の男!
最強の左!
我らがノグさん!
野口の左足が火を噴く!
ゴーーーーーーール!!!1-0
ここしかない所へ糸を引くようなシュート。完璧!完璧だ!
そして,ベンチへ走ってくるノグさん。
先日子供が生まれた岩脇力哉(23)に,チームみんなでゆりかごパフォーマンス。
岩脇選手おめでとう。
良いパパになってね。
そしてこのゴールの時,高知がすぐにリスタートしないように,海口彦太(8)がボールを持ったまま,ゆーっくりとセンターサークルに戻っていた。
そういうのナカニシは見逃さないぜ!海口ナイス!
野口の素晴らしいゴールで鈴鹿が先制。
しかし,選手たちに寸分の緩みもない。
鈴鹿ペースとはいえ,高知はいつでも点を取れそうな危険な感じの攻撃陣がいる。
良い形で渡れば,あっという間に逆転されるのは目に見えている。
センターバックの,「スカイハイ」,佐藤昂洋(17)
開幕戦の時の昂洋は,あれ本当に昂洋だったのか?
と,思うほどのスキのないディフェンス。
開幕戦の昂洋が10点だとすると,今の昂洋は3万点くらい(ナカニシ調べ)。
シンプル。無理しない。セーフティ。その動きか全て自信に満ちて堂々としている。
アンカーの西村のフォローのため,前に出てのディフェンスが多い。
精度を求めてトラップすると,高知攻撃陣が球際に飛び込んでくるため,昂洋はシンプルに頭で弾き返す。
この試合の鈴鹿の2列目は,海口(8)と田村(19)でとても良い形を作っている。
そこへ届くような低空ヘッドでのクリア。
鈴鹿先制後もロングボールを放り込まれる展開となるが,空中だけでなく,自陣ゴールに向いた状態のディフェンスでも,昂洋に揺るぎは無かった。
昂洋!ナイス!
なんかレベル上がったんじゃないか?
ナカニシがこの試合で,一番「おおーっ」となった選手,それは・・・
インサイドハーフ,「スピードスター」,田村翔太(19)
青森,三重県選手権,そしてこの試合,試合ごとに素晴らしさが倍増している。
仲間のサポーターと話していてたが,「なんかイメージが違った」と言っていた(とても良い意味で)。
実のところ,ナカニシの周りでも高校選手権時の田村翔太のイメージが強い。
なので,鈴鹿に来たときは,キレキレのフォワード職人の印象だった。
しかし,本物の田村翔太は,試合の流れが良く見えていて,攻撃も守備もとても献身的
なプレイで,そのうえ思ってた3倍は足が速い。
ただ速いだけでなく,最高速に達するまでが早い感じ。
細身だけど獰猛。ベビーフェイスだけど激しい。
この試合でも,セカンドボールに競り合っていたと思いきや,ネットのスルーパスに飛び出して,ゴールキーパーと1対1の場面を作り出している。
試合終了後にも仲間のサポーターが言っていた「タムショーのトラップを見るだけで来たかいがある」(本当)。
あかん。誉め言葉しか出てこない。
田村翔太。次も頼むぜ!そして絶対怪我するな!
鈴鹿の選手の動きが良い。
右サイドバックの蓮沼(13)が,中でボールを奪い,左サイドからクロス。
そのクロスボールに菊島(15)が頭で飛び込むがゴールならず。
それにしても,選手たちの躍動感が半端ない。
見ていてとても楽しい試合。
何が出てくるのかワクワクする。
ここで前半終了。
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いつも通り,控え選手たちの動きを見る。
シュートのキレ。体の動き具合。集中。
素人のナカニシには分からないが,なんか良い感じに見える。
特にシュートを抑えてきっちり枠に行っている感じがする。
しかし,この試合は後半,特に緊迫してくるだろう。
ネットを中心としたN-BOXがめちゃくちゃ機能しているが,良かっただけに全体的に攻撃陣が前半から飛ばしているため,前線の選手たちは最後までスタミナが持たないと思う。
その時,どう交代するか?
ゲームの流れを変えないまま,どこをどう変えるか?
だけど,サッカーの試合には流れがある。
力のある選手でも,流れをつかめないと良いプレイができない。
1点差の緊迫した状況。
この緊張感を持ちつつ,追加点を狙う。
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後半開始。
いきなり高知にやられる鈴鹿。
左サイドをワイドに使われ,中への折り返しをフリーでヘディングされる。
ゴールキーパーの池末(30)の正面で万事休すだが,やられていてもおかしくない場面だった。
後半の高知の攻撃は,ロングボールを裏に入れるだけでなく,サイドに人数をかけて突破をしてくるようになった。よりワイドに展開してくる。
ベンチから声が出ている。
ミラ監督,高宮GKコーチ,小澤コーチ,小澤司コーチ,そしてベンチの選手たち。
鈴鹿はベンチから本当によく声が出る。
右サイドハーフの,「馬王」,菊島卓(15)
前半同様,ネットからの攻撃で菊島も高知ディフェンスの裏を狙っている。
中から海口(8)がフォローに入ってくる。
後ろから蓮沼(13)がカバーに入る。
菊島は前半より一層,中で勝負ができるようになる。
キク!ゴール狙え!
菊島のプレイから,ペナルティエリアちょっと外の絶妙の位置でフリーキック獲得。
惜しくもゴールならないが,後半の序盤は菊島かチャンスを作っている。
良いぞ菊島!
鈴鹿の菊は,年中咲くぜ!
試合の支配率は五分と五分。
前半よりも高知の攻撃はサイドを狙ってくる。
両チーム共に,攻守の切り替えが早く,カウンターをカウンターで返すような展開に。
後半の時間が経つにつれて,鈴鹿の前線とディフェンスとの間隔が開いてきた。
この間隔を埋めるため,前線が引いたら鈴鹿の攻撃の良い部分が無くなる。
ディフェンスが押し上げ過ぎれば,裏を狙われる。
楽をできる試合なんてない。
攻守の切り替えを,選手自身が動いて運動量で埋めるしかない。
みんながんばれ。
足を止めたほうが,やられるぞ。
前半と異なり,後半は圧迫感のある試合展開に。
選手たちの疲れが見え始めた。
後半20分
(OUT)9藤沢ネット ⇔ (IN)18佐藤和馬
ネットに代わり,佐藤和馬が入る。
そして和馬のワントップ。
ナカニシは和馬のワントップを始めて見た。たぶん。
てっきり和馬はサイドハーフに入って,菊島(15),田村(19)の2トップになると思った。
ところが・・・和馬のワントップがかなり効いている。
もともと,サッカー知能の高く,ディフェンスも上手い和馬が,前線からコースを切ってプレッシャーをかける。
ネットとタイプが違うだけに,ある意味,チェンジオブペースとなる。
そして,和馬は相手にとっては,やらしいタイプの選手。
高知ディフェンスが,下りてきたアンカーにパスを出す。
全体に疲れの見える時間帯。これを狙っていた選手がいる。
ダッシュで間を詰めて,ボールをカットしたのは海口彦太(8)!
そのうえ,そのカットは前線の和馬へのナイスパスとなる。
高知ディフェンス3人に囲まれながら,和馬がシュート。
そう。ここは和馬ゾーンだ!
(ナカニシが和馬ゾーンと言ったら,そこは和馬ゾーンです)
落ち着いて,狙いすましたシュートは,ゴールキーパーの手も届かず,ゴール左隅にそっと入る。
ゴーーーーーーール!!!2-0。
声を出せないけど,「おおーっ」とスタンドがどよめく。
絶妙のナイスシュート!
そして,控え選手の方に走ってくる和馬。
そこにはNカメラマンがいたのだけど,夢中で押した写真がピンボケとなっている。
でも,その時の興奮が伝わる良い写真。
Nカメラマン。その意気や良し!
交代してすぐに結果を出した,「zumaica」「雑草魂」佐藤和馬(18)
残り時間,ずっと高知ゴールに迫り続け,高知のビルドアップを押しとどめた。
和馬,さすがだぜ!
後半半ばのウォーターブレイク。
その時に,佐藤昂洋(17)が水かけて足を冷やしている。
どうした?
怪我か?
後半26分
(OUT)17佐藤昂洋 ⇔ (IN)20中村俊貴
(OUT)11遠藤純輝 ⇔ (IN)29坂本広大
後半は特に右サイドの攻撃が多い。
右サイドバックの,「右のダンディズム」,蓮沼翔太(13)
この試合の蓮沼も,シレっとダンディなのだが,やってる役割は多い。
アンカーの西村のサイドのスペースを蓮沼が出て,何度か埋めている。
もともとボランチだった蓮沼だけあって,中盤のプレイに不安は無い。
と言っても,後半は,菊島と海口がサイドをえぐるため,そのビルドアップで後ろを支えている。
後半2点リード。この時間帯。
そこでニクイほど冷静なプレイをする蓮沼。
ハス。頼む。勝たせてくれ。
試合は後半の終盤へ。残り約15分。
鈴鹿のどこからか声が出ている。
「終わらせ方だぞ!」
いや,まだちょっと早い。
15分あれば2失点する恐れはある。
今,引いたら押し込まれる。
まだまだ。
せっかくここまで来た試合。
変えちゃダメだ。
高知が押し込み始めた。
鈴鹿が少し引いた感じ。
坂本広大(29)も,得意のドリブルでアピールする前に,サイドの守備に走っている。
センターバックの,「男前の先輩」,川里光太郎(3)
キャプテンの川里が,選手たちに声をかけている。
試合は最終盤に入り少しバタバタし始めた。これを整える川里。
ディフェンスにとっては,無失点というのは当然考えている。
しかし,それで固くなったり,試合の流れが崩れたりしたら,一気にひっくり返される。
ベテランの川里が,最終ラインを整える。
川里。頼む。
勝利を。
高知はサイドを削りながら,ロングスローも放つ。
セットプレイが特に怖い感じがするので,これも練習している得点パターンの一つなのだろう。
前線の和馬がプレッシャーをかけ,高知のディフェンスを抑えている。
ただ,インサイドハーフは下がり始めているので,鈴鹿の攻撃は単発になっている。
流れが少し変わっている。
後半38分。
左サイドから高知のコーナーキック。
フワリとしたボールは
鈴鹿の一枚目を越えて,その後ろに落ちる。
あれほど出れていたゴールキーパーの池末(30)が出てこれない。押さえられたか?
高知が飛び込んで至近距離からのヘディング。
やられた。
失点。2-1
前節の大阪戦と,ほぼ同じ形でのセットプレイからの失点。
一枚目を越えられて,その後ろでヘディングを合わせられる。
ゴールキーパーが出られない。
ミラ監督の声がグラウンドに響く。
スペイン語は分からないけど,何となく怒っているのがわかる。
1点取られたが,ここで下を向いてちゃ勝てない。
声は出せないけど,気持ちを込めて勝利を祈る。
後半43分
(OUT)19田村翔太 ⇔ (IN)14北野純也
最後に体を張れる北野が入った。
北野。頼むぞ。
鈴鹿は落ち着いている。
大丈夫。
最後の最後まで高知の展開にはさせずに試合を締める。
よし!
ここで試合終了。
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両チームの選手のみなさん,スタッフのみなさんお疲れさまでした。
試合運営に協力いただいたボランティアスタッフのみなさん,ジュニアユースのみなさん,ありがとうございました。
また,プレゼントを提供いただいた山田バーグさん,ありがとうございます。
ナカニシも欲しかったです。
実は,ボランティアスタッフは,試合後にすぐ片付けに行っていたのですが,山田バーグさんのプレゼントと,最後の監督・選手インタビューまで聞くことにして,みんな残りました。
ミラ監督が水にぬれたり,和馬選手がハッピーバースディ歌ったり,とても楽しく過ごしました。
この試合に関わった全てのみなさん,ありがとうございました。
さて,この試合のVictoryCross賞ですが・・・。
ナカニシは4時間ほど悩んだのですが・・・,
「スピードスター」,田村翔太選手(19)に送りたいと思います。
田村選手,素晴らしいプレイでした。
次節も勝利のために頑張ってください。
最後に失点したのは残念でしたが,怪我人が多い中で,きっちり勝利を挙げることができて,ナカニシは嬉しいです。
鈴鹿の失点は,(たぶん)ほとんどセットプレイからだと思います。
たぶん,鈴鹿の弱点として他チームも研究していると思います。
ならば,それを修正しましょう。
鈴鹿ポイントゲッターズはまだまだ強くなれます。強くなります。
勝利のジンクスは,とんこつラーメンではなさそうです。
これかも・・・。
次節は,5月1日のいわき戦です。
ところが,ナカニシは職場のストップで,県外のアウェイに行けなくなりました。
新幹線の切符,もう買ってたのに・・・。
試合を見られないというのは,脳天から血が噴き出すほど辛いです。
だけど,コロナでこんな状況ですので我慢します。
選手のみなさん,遠征頑張ってください。
リモートですが,全力で応援しています。
絶対に勝ちましょう!
ではまた。
(今後の試合)
◇JFL第7節 5月1日(土)13:00 対 いわきFC@いわきグリーンフィールド
◇JFL第8節 5月5日(水・祝)13:00 対 FCマルヤス岡崎@AGF陸上競技場
◇三重県サッカー選手権決勝 5月9日(日)13:05 対 FC.ISE-SHIMA@三交スポーツの杜鈴鹿メイン
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