VictoryCross

アトレチコ鈴鹿クラブ(JFL)のサポーターブログです。

JFL第20節 対 FCマルヤス岡崎

みなさんこんばんは。

 

今日も暑い日でした。

とても暑い日でした。

みんなお疲れさまでした。

 

コロナ禍の緊急事態宣言により,ナカニシはアウェイ岡崎戦を欠席しました。

見たかった・・・。

今日の試合を見たかった・・・。

あの瞬間,スタンドに鈴鹿サポーターがたくさん詰めかけていたら・・・。

ドッカーン!と大歓声が起きていたら・・・。

選手たちは,もっともっと嬉しかっただろうに。

カッコいいゴールパフォーマンスができただろうに。

 

今日の試合は点差ほどの差はありませんでした。

まさに接戦でした。

 

選手を称える言葉が無限に出てきます。

みんなお疲れさま。

ナイスゲーム!

 

-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-

 

週末の朝。

今日は,アウェイでFCマルヤス岡崎戦(以下,マルヤスと書きます)。

JFLで一度も勝てていない相手。

今シーズンの前期はAGFで対戦し,0-0のドローだった。

 

鈴鹿が苦手としている相手。天皇杯でも敗れている。

さらに,マルヤスも監督の交代があり,元Honda FCの監督が就任したらしい。

Hondaと聞くだけで,背筋が伸びる。

凄腕の監督がさらに強いチームにしているに違いない。

 

(相変わらず)朝から緊張しているナカニシ。

何をしても集中できない。

コロナ過のため,今週末はポスター掲出巡りにも行けなかった。

家にいながら,試合開始の時を待つ。

 

1-0の予感もする。1-1の不安もある。0-1でやられるかもしれない。

2-1の感じもある。2-2かもしれない。

ずっと,試合のことを考えていて,頭が痛くなりそうだ。

 

試合は,ナカニシの自室のパソコンで見るのだが,なるべく選手と同じ環境で応援したい。

エアコンを切り,窓を閉め切り,暑さの中で試合を見る。

選手たちはもっと暑い中で試合をする。

カニシも,できるだけ同じ環境で戦いたい。

(このへんはクレイジーですので,良い大人はマネしないでください)

 

試合が近づく。

スタメンを確認する。

大丈夫だ。みんな戦える選手達だ。

 

吠えたいけど吠えられない。

心の中で絶叫する,勝つぞ!!!

 

いくぜ!

 

本日のスタメン(以後敬称略)

FW 24川森有真・19田村翔太

MF 4橋本晃司・6西村仁志・8海口彦太・40松木駿之介

DF 35上田駿斗・20中村俊貴・26今井那生・15菊島卓

GK 23岩脇力哉

 

前節のスタメンから結構変えてきた。

鈴鹿の選手は,誰が出ても十分に戦える選手ばっかりだ!

 

試合開始。

 

鈴鹿はオーソドックスな4-4-2

マルヤスは4-2-3-1か4-4-2。

前線のフォワードか大きい。

カニシのイメージでは,マルヤスは3バックの気がしたのだけど,今日は4バックのような気がしている。

 

試合は,がっぷり四つに組み合ったところから。

攻撃と守備,守備と攻撃。

互いが交互に攻守を分ける展開。

つまり,お互い相手陣内深くまで攻め込んでいる。

 

フォワードの,「スピードスター」,田村翔太(19)

タムショーのスピードは,100m走のスピードではなく,1.2.3歩目が早い。

左右に高速で動きながらも,ボールを収めて前に展開する。

サイドハーフの時と異なり,今日のタムショーは,ワントラップ目から前に向かうプレイを選択している。フォワードのタムショーが狙うのはゴールのみ!

動き出し良し!キレ味よし!

同じフォワードの川森(24)が,裏を狙って走るため,その動きを使いながら,自らもゴールを狙う。

さらに,右からは激しい松木駿之介(40)が中に切れ込んでくる。

タムショーに選択肢が多い。

後方の橋本からのパスにも鋭く反応。

良いぞ!

キレてるぞ,タムショー!

得点の匂いが,鈴鹿まで届きそうだ!

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試合は攻守がくるくると入れ替わる展開。

マルヤスは,サイドから鈴鹿のGKとDFの間に,ズバッと早いクロスボールを入れてくる。

自陣に引きながらのプレイとなるため,クリアがしにくく,鈴鹿ディフェンスはどうしてもコーナーキックに逃げる形となる。

マルヤスのフィジカルの強さと,高さはかなりのもの。

セットプレイはなるべく与えたくない。

 

サイドバックの,「両利きハイジャンパー」,上田駿斗(35)

この試合では,リンタロウ(7)や佐藤昂洋(17)などのハイボールに強い選手があまり出ていないため,ハイジャンパー上田のプレイが重要となる。

何度も何度もマルヤスのコーナーキックをクリアする鈴鹿

そして,上田の良さはハイジャンプだけでなく,(若いわりに)落ち着き払った,そのニクイほど冷静なプレイ。

マルヤスはサイドから攻めてくる。対する鈴鹿もサイドから攻める。

そのため,サイドバックとして,GOかSTOPかの判断が難しい。

両足が強振できる上田は,サイドの起点となり,前線とDF間をつなぎ,そして,ロングボールを迎撃する。

淡々と。冷静なプレイ。Be Cooool!

ナイス上田。

上田のプレイに間違いなし。

よし!

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前半の序盤は,五分の組み合いだったが,徐々にマルヤスが押してきた。

鈴鹿は,中盤から前線へのパスを潰されてショートカウンターを受けるようになってきた。

4-2-3-1のマルヤスの2列目の3人が,鈴鹿の中盤に上手くプレッシャーをかけてボールを奪いに来る。

 

ボランチの,「バランサー」,西村仁志(6)

カニシのごくごく主観的な意見だけど,三浦監督に代わってから一番プレイが変わったのは,西村だと思う。

もともとプレイの幅は広い選手だった。しかし,試合が見え過ぎていてチームプレイに徹するあまり,その素晴らしい能力の一部しか使っていなかったように思う。

ボールを失わないことを最優先したプレイだと,どうしても消極的なプレイになってしまう。

しかし,今,西村に求められているのは,ディフェンシブだけではない。それ以上の期待が双肩にかかっている。

その西村が,マルヤスからの中盤の圧力を抑え込みに行く。

そして,ボールを奪うと,一呼吸することもなく,一気に前線にスルーパスを発射!

攻防一体となった見事な存在感。

そして周りも西村から出てくる想定で動き出している。

前半半ばから,マルヤスに押し込まれている。

それでも西村は引いて守るのではなく,守備の際にも攻撃のチャンスを狙っていた。

ネット放送では分からないかもしれない。

たぶん,西村はゾーンに入っている。それも90分間!ずっと!

西村!頼むぞ!

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ボール支配率は5分と5分の展開。

ただし,鈴鹿のほうが深く攻められている。

マルヤスの攻撃は,人もボールも動きながら,流れるように攻めてくる。

これがなかなか捕まえにくい。

 

ゴールキーパーの,「男岩」,岩脇力哉(23)

マルヤスの攻撃は常に鈴鹿のノド元に迫っている。

強力なワントップだけでなく,連動して動く2列目の3人が厄介で捕まえきれない。

前半14分には,カウンターから,マルヤス攻撃陣2人と,鈴鹿のディフェンス3人がマッチアップした。

ドリブルでシュートコースを作るマルヤス。しかし,鈴鹿のディフェンスに当たり,逆サイドにこぼれたボールにノーマークで走り込んでくるマルヤスの選手。

逆サイドは見えていなかった!危ない!

しかし,力哉は既に体勢を整えている。ゴールキーパーと1対1!

(不思議とキーパーと1対1だと力哉ならば止める気がしてきた)

見事にシュートをブロック!

カニシも自室で叫ぶ!

力哉!!!

この試合の特に前半は,本当に危ないシーンが多かった。

ゴールキーパーの岩脇力哉(23)。

鈴鹿の自慢の力哉がナイスプレイだ!

ファイヤー!!!

 

前半の終盤。

鈴鹿は押されている。

攻撃のきっかけを作るため,前線に長いボールを蹴るが,そのボールを前線で受けることができない。

 

カニシのイメージでは,マルヤスは3バックのはずだった。

DFとFWの距離が近く前後にコンパクト。だけど,左右は広く使ってワイドなイメージだった。

この試合のマルヤスは,前後左右にバランスが取れていて,どこで競り合っても,すぐに数的優位を作られてしまう。

そして,そこからの攻撃のスピードがシンプルで速い。

 

センターバックの,「鬼俊貴」,「マッスルキングダム」,中村俊貴(20)

俊貴が筋肉だけど思っている人がいたら,それは大間違いだ。

俊貴の危機察知能力と,コースを読むクレバーな目は,何度も鈴鹿のゴールを救ってくれた。

前半の終盤は,マルヤスに押し込まれている。

それを最後の最後で止める俊貴。

今回ばかりは,その素晴らしいプレイを,ナカニシがどれだけ書いても書ききれない。

https://www.youtube.com/watch?v=kPmKrr8Xtqw

(前半30分の鬼のプレイをご覧ください)

ゴールの中に入った俊貴が,3連発でマルヤスのシュートを防ぐ!

なんやこれは!

前にいる選手と,横にいるゴールキーパーの岩脇(23)の位置取りを見て,シュートコースに入っている。

鬼や。あんたディフェンスの鬼や!

俊貴のディフェンスはこれだけではない。

引いて守るだけでなく,前に出ての迎撃も冴えている。

俊貴。

ナイスプレイ。

見事だ!

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同じくセンターバックの,「我武者羅100%」,今井那生(26)

防戦一方の鈴鹿に対して,今井那生(26)が大きな大きな声を出す「集中しろ!」

年齢的には若手の方だが,全く遠慮のない厳しい声が出いる。

暑い試合で,どうしても一瞬ボールウォッチャーになってしまう。

そんな中で,那生の元気な声が,仲間の選手たちを鼓舞し続ける。

ディフェンスは守っているだけが仕事じゃない。

最終ラインからの那生の良い声が試合全体を引き締めている。

そして,空中戦の強さも抜群。マルヤスの大きなワントップとの競り合いも十分に対応していた。

それだけじゃない。足元のコントロールも安定している。マルヤスの攻撃陣の早い寄せを,試合最後までキッチリ裁ききった。

ディフェンスに対して,相手が押し寄せるプレッシャーは見ていても怖い。

だけど選手たちは,そのプレッシャーに勝つための練習をしてきている。

三浦監督は,ギリギリのプレッシャーの中で選手を指導している。

よし!この夏でまたレベルが上がったな!

那生,100%の名に恥じない見事なプレイだ!

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マルヤスの圧力は止まらない。

前半の終盤,混戦の中からボールはマルヤスに渡り,完全に抜け出される。

またもやゴールキーパーの岩脇(23)と1対1。

絶体絶命。完全にやられた。

しかーーーし!

鈴鹿のゴールを守るのは,岩脇力哉だぜ。

するするっとコースを埋めながら前に出て,相手のシュートをブロックする。

最高!

よっしゃー!

 

ここで守りに入っちゃダメだ。

最大のディフェンスは,鈴鹿が攻撃することだ。

田村翔太(19)が,バックパスを奪ってシュートを放つ。

惜しくも角度が無かったが,前線の選手の頑張りが,ディフェンスを整える「間」となる。

 

サイドハーフの,「突貫小僧」,松木駿之介(40)

移籍後,しっかりと自分のポジジョンをつかんだ松木

この試合では,サイドハーフで出場。

後方からのボールが合わず,なかなかボールを保持して攻勢に出られなかった。

しかし,前半の終盤,川森(24),田村(19)との連携が上がってきた。

右サイドを深く走った川森(24)が中にクロス。

中に流れて来ていた松木がヘディングシュート!

惜しくもゴールならないが,前線でチャンスを作っていた。

(2試合しか見てないけど)松木の特徴でもある,ゴリッゴリのドリブルも出ている。

背は大きくないけど,アタリに強く前線で存在感を出す松木

橋本(4)や川森(24)とのポジションチェンジも活発で,マークを外すために縦横に動く。

ボールの無いところでも,松木が良く動いているのが見えている。

松木。さあ,鈴鹿でゴール決めたろうか!

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鈴鹿ボランチに,マルヤスの2列目が圧力をかけているため,左サイドハーフの橋本(4)が,中盤まで下りてきている。

このあたり,橋本はポジション関係なく自由に動いて穴を埋めている。

 

前半残り数分。

橋本(4)は,ボールをキープしたまま時間の経過を待つ。

前半は,決していい形ではない。

ハーフタイムで立て直そうしている。

 

ここで前半終了。

 

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自室で汗だくのナカニシ。

試合会場も暑いだろう。

選手達の消耗も激しいだろう。

コーナーフラッグを見ると,風はほとんどない。

 

このハーフタイムで,どんな指示が出て,どんなふうに変わるのか。

現在0対0。

ただ,決定機を決められていたとすると,だいたい2対4くらいの試合。

鈴鹿もマルヤスも攻めれていない訳ではない。

膠着ではなく,決めきれていない状態。

 

このまま終わるとは到底思えない。

 

ノドがカラカラなので,水を汲んでくる。

(選手と同じ環境にいたいナカニシは,試合中は水しか飲まない)

(クレイジーなので,良い大人はマネしないてください)

 

この後どうするか?

前節,前々節共に,三浦監督はハーフタイムで選手を交代した。

より暑い今日の試合も,早い段階で消耗した選手を代えるような気がする。

 

鈴鹿の選手層は,めちゃくちゃ厚い。

誰が出ても一騎当千のジョーカーとなる。

 

さあ,後半だ!

グーグルマップで岡崎の方位を確認。

そちらに手を合わせる。

全身の力を込める。

パワーを出せ!全部出せ!

念を出し尽くせ!

いくぞ!!!

 

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後半開始。

 

交代はない。

ポジションも変更ない。

鈴鹿は落ち着いている。

ある意味・・・淡々と試合に入る。

 

後半の開始から,「おやっ」と思ったのは,西村仁志(6)のプレイから。

西村が1歩2歩とボールを前に運ぶことで,マルヤスのプレッシャーを交わしている。

このハイプレッシャーの中だと,早くボールを離したくなるところだが,西村は中盤のスペースを存分に使って,コースの選択肢を増やしている。

 

フォワードの,「褐色の稲妻」川森有真(24)。

それほど背も高くなく,フィジカルがめちゃくちゃ強いわけではない川森。

スピードはあるが,そのスピードを存分に活かしきれない前半だった。

ただ,川森はそこじゃない。

川森の最も得意とするのは,周りを活かす献身的なプレイとゴールへの嗅覚。

川森は,前半から田村(19),松木(40)を活かすプレイを随所にしていた。

自分自身もゴールを狙うが,マルヤスのDFは固くて高く,なかなか突破できなかった。

ジリジリした時間が過ぎる。

フォワードの川森の仕事は何だ?

川森,自分で狙え!

 

後半9分

西村(6)が思いっきりミドルシュートを打ったボールが,マルヤスDFに当たりコーナーキックへ。

キッカーは「名人」橋本晃司(4)

カニシは練習で見たのだけど,橋本はキックの弾道をいろいろ変えられる(たぶん)。

今回,橋本の蹴ったボールは,高く上がってから落ちてくる弾道。

中に飛び込んできたのは,ハイボールにもめっぽう強い今井那生(26)

那生の落としたボールを,川森(24)の足元へ。

褐色の稲妻が,ギラリと光る!

来い!川森来い!

川森がマルヤスディフェンスを背中で押さえながら,苦しい体制でシュート!

キッターーー!

ゴーーーーーール!!!1-0

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ゴールの後,みんなにもみくちゃにされる川森。

待望の先制点は鈴鹿の川森のゴール。

ここ一番で,体を投げ出して良く粘った。

よくこらえた。ナイスゴール川森。

 

ベンチの選手と抱き合って喜ぶ川森。

その時の,センターサークル付近。

鈴鹿の体勢が整うまでリスタートされないように,ボールを持って待つ海口彦太(8)

シブイ。彦太シブイ。藤田浩平選手のようだ。

 

そして,那生の叫ぶ声がまた聞こえる。

「やること変わんないぞ!」

那生,良い声だぞ。

その一声が次のナイスプレイを生むぞ。

 

鈴鹿の手は緩まない。

何も変わらない。不思議なくらい淡々と。

 

後半11分。

海口(8)が奪ったボールを橋本(4)がパス。

川森(24)に渡り松木(40)がシュートを打つも,ブロックされて再びコーナーキック

流れるような連携だった。

 

再び橋本のコーナーキック

今度は右から。

少し巻いたボールが蹴り込まれる。

超高い打点の最高点でヘディングを合わせたのは,松木駿之介(40)

叩きつけるヘディングシュートは,一度はマルヤスディフェンスに止められるが,その止めたボールに頭から突っ込んだのは,またもや松木駿之介(40)

ゴーーーーーーール!!!2-0

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 吠えながらベンチに走ってくる松木

松木のゴールで追加点。

大きい。大きすぎる追加点。

松木鈴鹿初得点。ナイスゴール!

 

以前,ナカニシが練習を見た際に,セットプレイの練習は丁寧にやっていた。

申し訳ないけど,正直言うと,鈴鹿はセットプレイからの得点が少ない。

少ないだけでなく,相手に脅威を与えられていなかった。

ただ,膠着した試合,攻めあぐねる試合などの際に,セットプレイというのは大きな意味を持つ。

 

そんな中で,難敵マルヤスに対して,コーナーキックからの2得点は大きい。

今後の鈴鹿の得点パターンとして,この2点は大きな意味がある。

 

2点差は危ない点差と言われる。

2点差だと,一瞬「勝てるかも」と頭に浮かんでしまう。

しかし,1点を返されたらパニックとなり,守り切るのか?追加点を取りに行くのか?チーム内での統一が図れなくなる。

 

2失点の後,マルヤスはどんどん選手を交代し始めた。

なるべく早く1点を返せば,この試合まだまだ引っ繰り返る。

 

サイドハーフの,「名人」,橋本晃司(4)

キャプテンマークを巻く橋本自ら,マルヤスディフェンスにプレッシャーをかけにいく。

灼熱のグラウンドを走って走って,マルヤスのボランチや最終ラインに喰らいつく橋本。

橋本のプレイは,「まだ引いちゃダメだ」というメッセージに感じる。

橋本がスイッチを入れたため,田村(19),川森(24),松木(40),そして,海口(8)がポジジョンを上げてきた。

高い位置でプレスをかけて,ボールを奪う鈴鹿

中盤でも,橋本がポジションを変えてボールを奪いに行く。

「まだ引いちゃダメだ」

「何も変わっちゃいない」

橋本の言葉が聞こえてくる。

選手たちを奮起させるプレイが続く。

橋本,ナイスだ!

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後半の半ばを過ぎ,ウォーターブレイクとなるが,まだ鈴鹿は交代が無い。

それでも選手たちの運動量が落ちた感じはない。

よく集中している。

全部出し尽くすという戦う姿勢が見える。

 

サイドバックの,「馬王」,菊島卓(15)

三浦監督になってのコンバートで,一番驚いたのが菊島のサイドバック

(昔,やってたのかもしれない)

ただ,これがピッタリと良い感じにはまっている。

足元が上手く,プレッシャーに動じない菊島は,寄せられもびくともせずにパスを回す。

さらに,足も抜群に早いので,裏への走り合いでも負けていない。

さらにさらに,この試合で思い出したのだが,菊島ロングスロー投げれるよね?

かなりの距離を精度の高いロングスローで放り込むことができるので,スローインからのタムショー縦一本も選択肢に入っている。

鈴鹿は,左の上田(35)もロングスローが投げれるので,俊貴(20)と菊島(15)も合わせて,スタメン3人がロングスローを投げられる(ちなみに川里も投げれる)。

この菊島のスローインが効いている。

縦に早いタムショーだけでなく,松木(40),川森(24)も射程圏内。

射程距離が長いので,いろんなところへ投げることができる。

菊島。良いよ良いよ。

投げて,走って,狙っていこう。

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ベンチのメンバーからも良い声が出ている。

高宮の声,和馬の声,小澤の声。

そして,三浦監督の「冷静に,冷静に」という声が聞こえてくる。

三浦監督は「冷静に」と言いつつも,ベンチのエリア一杯まで出てきて指示を出している。

たぶん,熱く指示を出しているだろう。

 

後半29分。

(OUT)24川森有真 ⇔ (IN)7エフライン・リンタロウ

 

走りまくった有真が代わり,リンタロウが入る。

徐々に選手たちの足が疲れてきている。

そんな時に,前線でタメの作れるリンタロウは強い。

 

そして,両チームの選手達が,半歩ずつ遅くなってきたこの時間帯。

そして,前線とディフェンスインの間にスペースができ始める時間帯。

 

さあ行こうか!

ボランチの,「ネクスバンディエラ」,海口彦太(8)。

前節は累積で出場できなかった。

そしてこの試合,前半はディフェンス中心で,海口の良さが出し切れなかった。

カニシは,やっぱり海口の適正ポジションはトップ下だと思う。

引いて守る海口は怖くない。「守るためのディフェンス」は海口らしくない。

そして,後半の終盤,「守るために攻める」海口。

中盤にスペースができてきた。攻守の切り替えが遅くなってきた。

でも,海口はまだまだ運動量が落ちていない。逆にスペースがある分,スピードが増したように見える。

走って,スペースを埋めて,相手にアタックする。

この前に向かうディフェンスが海口の真骨頂。

海口のカットから,前線にボールが渡り,攻撃がつながる。

海口の動きは鈴鹿の得点パターンの一つだ。

海口,どんどん前に出るべし。

海口の良さは前で戦うプレイだ。

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夕方でも日差しがキツイ。

マルヤスさんの放送機器が暑さのため,画像が安定しない。

(放送担当のスタッフの方お疲れ様です)

 

鈴鹿がボールを保持する時間が長い。

しかし,リスクを管理していて,攻撃時でもサイドバックはそれほど上がっていない。

サイドバックが上がる時,それはセットプレイの時。

 

後半34分

リンタロウ(7)と松木(40)が前線で粘って,右サイドでフリーキックを獲得。

なんか今日は入るような気がする。

キッカーはもちろん,橋本晃司(4)

橋本が狙うのは・・・。

なんと!ショートパスを田村翔太(19)に出す。

フリーの田村翔太が,狙いすましてダイレクトで中へ!

全身がバネのように飛んだのは・・・「ハイジャンパー」上田駿斗(35)

なんと美しいヘディングシュートだ!

ゴーーーーーーール!!!3-0

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ベンチに飛び込んでくる上田(35)と,それを受け止める和馬(18)と北野(14)。

ナイスシュート!上田!

そしてナイスクロス田村!

 

自室で熱狂するナカニシ。

ドタバタと足を踏み鳴らし,床を転げまわる(本当)。

パソコンを見ると・・・画面が動かなくなっている。

 

熱暴走?のため放送機器がエラーを起こしている様子。

※この事象は以前鈴鹿でも起きたことがあります。現地のマルヤスのスタッフの方は大変だったと思いますが,その後復旧していただきありがとうございました。

 

ネット放送は動かない。

公式のTwitterを更新し続ける。

残りは10分。

AT合わせば15分くらいはある。

何か起きるには十分な時間が残っている。

 

大丈夫か?

気を抜いちゃダメだ。

みんな戦ってくれ。

集中して。

念は届いているか?

大丈夫か?

 

公式Twitterに出て欲しくないTweetが出てしまう。

後半37分。失点。

3-1

 

どんな形だったのかは分からない。

ただ,これでマルヤスは勢いづく。

でも,引いちゃダメだ。

みんながんばれ。

 

後半38分

(OUT)19田村翔太 ⇔ (IN)36日根野達海

 

日根野(36)がボランチに入り,リンタロウ(7)がワントップ,そして海口(8)がトップ下に入った様子。

よしよし。海口がその位置でプレスをかければ,そうそう自由に攻撃できないはず。

 

放送が再開される

※マルヤスのスタッフさんありがとうございます。

 

残りわずか。

ただ,まだまだ時間はある。

 

ゴールキーパーの力哉の声が聞こえる。

「やりきれ」

最期の最後まで戦え。

暑いし,疲れてるだろうけど,最後まで頑張れ!

 

カニシもじっとしていられない。

足を踏み鳴らしながらパソコンを見る。

 

鈴鹿のディフェンスが連動している。

海口(8)のアクションで,後ろの西村(6),日根野(36)がコースを切りに来る。

マルヤスはサイドに出すが,サイドバックは準備しているので,そうそう抜かれていない。

 

全員が集中している。

 

後半45分

(OUT)8海口彦太 ⇔ (IN)18佐藤和馬

(OUT)35上田駿斗 ⇔ (IN)13蓮沼翔太

 

百戦錬磨のベテラン。

蓮沼(13)と和馬(18)が入る。

彼らなら大丈夫だ。

 

最後の最後までビリビリした緊張感をもって。

集中しよう。

戦おう。

 

よし!

 

ここで試合終了

 

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両チームの選手のみなさん,スタッフのみなさんお疲れさまでした。

緊急事態宣言下での試合開催は,大変なことだったと思います。

また,暑い中での試合配信など,マルヤスのスタッフのみなさんにお礼申し上げます。

ありがとうございました。

 

三浦監督は就任の記者会見で,「失点を減らす」的なことを言っていました。確か。

失点を減らすために,ディフェンシブになるのかなと思っていましたか,今の鈴鹿は全然ディフェンシブではありません。

逆に,より攻撃的なのかもしれません。

ただ,全選手が闘志を出して戦っていることと,それにもかかわらず冷静にプレイしている印象があります。

闘志と冷静。何となく矛盾するようですが,試合を見ていて両方を感じます。

また,相手のプレッシャーに強くなりました。

みんな心が強くなった気がします。たぶんですが。

 

セットプレイで3点とった試合というのは,記憶にありません。

たぶん,鈴鹿で初だと思います。

セットプレイでも点が取れるというのは,

より,攻撃のバリエーションが増えたという意味で,この試合の成果はとても大きいと感じています。

 

さて,この試合のナカニシ賞(旧VictoryCross賞)ですが,

実は悩みました・・・23にするか20にするか・・・

よし決めた!

この試合のナカニシ賞は,「男岩」,ゴールキーパーの岩脇力哉選手(23)にあげたいと思います。

1対1を2回ストップしたその度胸とコースの読みは,後半の鈴鹿の反撃につながりました。

いーわーわきりきやー。いーわーわきりきやー。岩脇力哉。岩脇力哉。

早く,力哉のチャントが歌いたいですね。

力哉!頼むぜ!

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3連勝。

何度でも言いたくなりますね。

3連勝。ニンマリ。

長いリーグ戦は,1勝1勝の積み重ねです。

だから,3連勝で喜んでいたらいけない気もします。

だけど,3連勝ってやっぱり良い言葉です。

今夜だけは,3連勝の気分で浮かれて寝ることにします。

 

そして明日から,次の試合への準備が始まります。

次の試合は,また0対0からスタートです。

連勝がどうとか関係なく,目の前の試合に集中してください。

気を引き締めて。

戦う気持ちを忘れずに。

プレッシャーを感じながらも頭は冷静に。

暑い中での試合,本当にお疲れさまでした。

みなさん,ゆっくり休んで,次の試合に挑みましょう。

 

とても楽しい日曜日でした。

おやすみなさい。

 

ではまた。

 

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クラウンドファンディング実施中です。

ネクストコールに向けて,みなさまのご支援よろしくお願いします。

https://readyfor.jp/projects/suzukaPG2021

 

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コロナ禍の影響で,急にアウェイ席無しまたは無観客試合となる試合があります。

今後の情報に注意してください。

 

(今後の試合)

JFL第21節 9月4日(土)15:00 対 MIOびわこ滋賀@AGF陸上競技場(アウェイ席無し)

JFL第22節 9月11日(土)18:00 対 Honda FC@都田グラウンド(無観客試合

JFL第23節 9月18日(土)15:00 対 松江シティ@AGF陸上競技

 

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