VictoryCross

アトレチコ鈴鹿クラブ(JFL)のサポーターブログです。

JFL第24節 対 ヴェルスパ大分

みなさんこんにちは。

本日,遅い夏休みを取っているナカニシです。

 

選手のみんなー!(大きな声)

元気ですかー!(大きな声)

カニシは元気でーす!(大きな声)

サポーターは次の試合に向けて,元気にやってまーす!(大きな声)

 

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寝過ごすのが心配で,なかなか寝付けずに夜が明ける。

早朝4時30分。自宅を出陣。

始発で大分に向かう。

 

今日の対戦相手は,ヴェルスパ大分(以下,大分と書きます)

昨年のJFL優勝チーム。

そして,その優勝はAGFで決められた。

優勝すると,なんかJFLの優勝幕?みたいなのを使った記念写真を撮るらしい。

スタンドから見ていて,悔しいというより,羨ましかった。

今シーズンも上位から落ちたことはない強敵。

 

新幹線で博多に向かう。

 

ずっと試合のことを考えている。

Honda戦に勝利して以来,鈴鹿は4-5-1の形が多い。

おそらく,今日もそうなんではないだろうか。

不安要素は,緊急事態宣言下でグラウンドが無く,大きなピッチを使っての練習ができていないこと。

いろいろなことを考える。

 

博多到着。

すぐさまレンタカーを借りて大分県日田市へ。

始発で出ても,横断幕掲出時間に間に合わない。

そのため,昨日九州入りしているサポーターの仲間たちが先行して横断幕を張ってくれている。

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会場到着。

今日の予想最高気温は何と35度。

湿気が少なく日陰は過ごしやすい。

しかし,ピッチ上の選手たちに厳しいコンディションになる。

 

久しぶりのスタンド。

久しぶりの試合前の緊張感。

さあ,選手が入場してきた。

 

いくぜ!

 

本日のスタメン(以後敬称略)

FW 7リンタロウ

MF 4橋本晃司・25出岡大輝・6西村仁志・13蓮沼翔太・40松木駿之介

DF 19田村翔太・26今井那生・17佐藤昂洋・20中村俊貴

GK 23岩脇力哉

 

試合開始

 

鈴鹿は4-5-1だが,ちょっと攻撃的。なので,4-1-4-1の西村アンカーに近い。

大分は,たぶん4-4-2だと思うが,登録上は0トップ。中盤と前線はかなり流動的に動く。

 

試合はロングボールの蹴り合いで様子を見るかと思いきや,バチバチのサイドの攻防で始まる。

 

中盤の左インサイドハーフ?「カミソリの左」,出岡大輝(25)

戦前のナカニシは,出岡のミドルシュートで試合が決まると妄想していた。

出岡のミドルがそろそろ見たい。

Honda戦と異なりこの試合では3ボランチというより,少し前目のトップ下でプレイする出岡。

試合開始早々から,積極的に左サイドを駆け上がり,コーナーキックを獲得する。

いつも以上に前へ前への意識が高く,得点の匂いがする。

後方からのリンタロウへのロングパスもきっちりと通す。

出岡,良い動きだ。

よしよし。

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同じく,中盤の右インサイドハーフ?「ハスのダンディズム」,蓮沼翔太(13)

出岡と共に少し前目でプレイする蓮沼。

積極的に前に出る出岡と異なり,少し下がってゆっくり試合展開を見ている感じ。

大分は,主にサイドから攻めてくるが,中盤から大きなサイドチェンジというのはあまり多用しないため,一方のサイドに人数をかけてくることが多い。

大分の前線はマークしにくい。中盤と前線が区別なくフレキシブルに動く。

前半からの鈴鹿の右サイドの数的不利を,蓮沼がカバーしに動く。

しかし,大分は先に先にボールを回し,蓮沼の寄せる間を作らせていない。

蓮沼,鈴鹿の中盤を頼む。

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大分は,サイドに足の早い選手を置いている。

一気に数的有利を作られてしまい,フォローも早い。

開始10分で,ナカニシはよーく思い出した。

これだ。これが大分のサッカーだった。

大分は,足元の技術が正確なうえで,2列目以降が後ろから走ってくる。

そして,サイドは可能な限りワイドに使ってマークを外す。

 

鈴鹿は試合開始こそ前に迎えていたが,少しずつ大分にやられてきている。

特に,セカンドボールが奪えず,中盤が不安定。

さらに,ディフェンスラインも安定していない。

ん?どうした?

なんか鈴鹿のディフェンスが変だぞ?

中盤でボールが全く引っかからない。

徐々に押され始める鈴鹿

 

前半12分。

右サイドでサイドバックの中村俊貴(20)と,佐藤昂洋(17)が突破され,2対3の場面を作られる。

鈴鹿の中盤は間に合わない。

数的不利のため,行くか?行かないか?センターバックの今井那生(26)の判断が一瞬遅れる。

大分のフォワードは,中にボールを出すこともできたが,迷い無く一気に走って自らシュート。

これが決まり失点。0-1。

 

スタンドで見ていてよく分かるのだけど,鈴鹿はアンカーの西村と4バックだけで守っている感じがする。

大分は2トップと4ミッドフィールダーで押し上げてくるので,中盤でも前線でも鈴鹿は安定せず,自陣のセカンドボールも確保できていない。

 

センターバックの左,「我武者羅100%」,今井那生(26)

最近の試合では,中村俊貴(20)とセンターバックを組むことが多かったが,この試合では,久しぶりに佐藤昂洋(17)とセンターバックを組んでいる。

しかし,なかなか連携が不安定。

2例目以降がドンドン追い越してくる大分に対して,何とか止めている那生。

佐藤昂洋の裏までカバーしてスライディングで止める。

大分はあまりハイボールやロングクロスを使ってこない。ドリブルと裏からの抜け出し中心。

那生もヘディングではなく,裏をカバーする。

特に前半は,大分の攻撃にさらされ危ない場面が多数あった。

ディフェンスに来るまでに,大分の攻め手が止まっていない。

那生!これ以上失点できない。

頼む。ガンバレ!

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サイドバックの,「マッスルキングダム」,中村俊貴(20)

最近はセンターバックが多かったが,この試合では右サイドバックで出場。

前述のとおり,前半の大分は右サイドを中心に攻撃を作ってきた。

特に,俊貴が止めても,後ろからトップスピードで追い抜かす大分の2列目は脅威だった。

さらに,大分のサイドバックがそれよりも外で張っていて,一枚余った状態で待っている。

サイドハーフ松木(40)も戻って来るが,数的不利で何度も突破される鈴鹿の右サイド。

センターバックの右側の佐藤昂洋(17)との距離感も良くなく,俊貴のカバーが不足している。

俊貴。何とか持ちこたえてくれ。

 

鈴鹿コーナーキックのカウンターから,またもピンチ!

大分のスピードについていけず,2対3の数的不利に。

ゴールキーパーの岩脇力哉(23)が,右足一本でスーパーセーブ!

力哉!ナイス!

 

失点後も,鈴鹿のバランスが崩れている。

ボールへのアプローチが,明らかに大分より遅い。

先に動くというより,見てから動く感じ。

 

鈴鹿の選手が集中できていないとか,頑張っていない訳ではない。

もちろん一生懸命にやっているのは痛いほどわかる。

しかし,どれだけボールに寄せても,先に先にパスを回されてしまい,ボールを奪うことができない。

コースを切ってパスミスを誘い,全体でプレスをかけて,一気にバクッとボールを奪う。

そういうことをやりたいが,そうはいかない。

前半の支配率は,3対7で大分。

ただ単に支配されているというより,鈴鹿はやりたいことができていない感じがする。

 

前半の半ばから,早くもベンチが動き出した。

新加入のニウド(42)が小澤司コーチと共に,アップを始めている。

これは早く動かないと,さらに点を取られるぞ。

 

サイドハーフの,「名人」,橋本晃司(4)

サイドプレイヤーというより,鈴鹿の攻撃の要である橋本。

前半はほとんど攻撃ができず,橋本も中盤でボールを追う姿が目立った。

橋本ならば,今この状態が良くないことは当然分かっている。

1トップのリンタロウ,左サイドバックの田村翔太(19),個人技とスピードに秀でた選手を使って一撃を狙う。

しかし,守備に忙殺されて橋本の良いところが出せない展開となってしまう。

橋本,何とか立て直してくれ。

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セカンドボールだけでなく,鈴鹿は自陣のスローインすら大分に詰められて,自らのボールにできない。

鈴鹿の選手間の距離が近ければサイドに展開。

鈴鹿の選手間の距離が離れていれば中にクサビのパスが入る。

言葉で書くと簡単だけど,これをハイレベルで出来る大分は上手い。そして強い。

 

アンカーの,「セクシーフットボール」,西村仁志(6)

4-1-4-1のアンカーの右と左のスペースを,良いようにやられている。

大分は,西村を避けながら,鈴鹿陣内の中央でボールも人も良く動かしている。

鈴鹿バイタルエリアですら,シュートブロックはできてもボールを奪うことができない。

試合の中心で孤軍奮闘の西村。

さらに,鈴鹿のディフェンスラインに下りてきて,ディフェンスのカバーもする。

この試合の西村はホントによく頑張った。おつかれさま。

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孤軍奮闘はもう一人。

ワントップの,「ER7」,エフライン・リンタロウ(7)

前半の中盤以降,前線に蹴り出されたボールを全力で競り合うものの,リンタロウの周りには鈴鹿の選手が詰めておらず,リンタロウから先の攻撃ができていない。

左右に流れても,攻撃は単発で終わる。

大分のディフェンスに,きっちりマンマークされている。

鈴鹿の攻撃は分厚さが無く,リンタロウ経由を潰せばいいので,大分は抑えやすい形になってしまっている。

リンタロウの良さが全然出ていない。

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鈴鹿のディフェンスラインも確かに不安定だったが,この試合のバランスは中盤から崩れていたように思う。

1アンカーの両サイドが使われてしまい,そこに大分のクサビのパスが入っていた。

同様のスルーパスは,鈴鹿サイドバックの裏にも出されていて,ずっとピンチが続いていた。蓮沼(13)と出岡(25)のトップ下が,大分のパス回しでかわされ,ディフェンス時に効いていない。

攻撃陣を止めるだけでなく,パスの出どころを潰しきれなかった感じがする。

 

そんな中で何本ものシュートから鈴鹿のゴールを救ったのは,

ゴールキーパー,「男岩」,岩脇力哉(23)

シュート数だけていうなら,この試合全体の大分と鈴鹿のシュート数は同じ。

しかし,前半の大分のシュートは,鈴鹿が崩された決定的なシュートが多かった。

何とか1失点でしのいでいるのは,力哉の奮闘も大きい。

前半32分。

またもや,トップスピードで裏に走る大分攻撃陣を,鈴鹿ディフェンスは捕まえきれずに,ペナルティエリア内で倒してしまう。

PK?

何とか前半は1点でしのぎたかったのに,PKか・・・。

力哉に祈るしかない。

力哉頼む!

そのPKをズバリ止める力哉!

おおーーー!さすが力哉!!!

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さあ,ここから流れを変えていこう。

 

しかし?あれ?

鈴鹿の選手にかなり疲労を感じる。

暑い試合。そして,大分のパス回しでかなり走らされている。

鈴鹿の選手たちの体が重い。

 

前半36分。

鈴鹿はセカンドボールを奪えない。

さらに,大分のパス回しに選手達の足がついていかない。

コースを切って潰すことができず,鈴鹿陣内で良いようにパスを回され,クサビを入れられる。

大分は,攻めあぐねてパスを回しているのではなく,どこで決めようか狙っている感じ。

なんだこれは?どうなっているんだ?

これが鈴鹿のディフェンスなのか?

ここまでバランスが崩れているのか?

丁寧に丁寧につながれ,クサビのパスもスルーパスも良いように通され,最後に決定的に崩されて失点。0-2。

無念。

大分強い。鈴鹿は何もさせてもらえなかった。

 

センターバックの右,佐藤昂洋(17)

久しぶりのスタメンのセンターバックで出場。

カニシの主観ではあるけども,この試合の昂洋は浮足立っていた。

今日の試合では,ナカニシの知っている佐藤昂洋の力は出ていない。

センターバック間でのパスをミスしたり,PKを与えてしまったり,連携ミスも多かったと思う。

しかし,なによりミスをした後の,昂洋自身のガックリした姿と,次のプレイに対するモチベーションの低さが気になった。

昂洋。君がもっとやれる選手というのはナカニシが保証する。

次で取り返すために,より激しく自分を磨こう。

ピンチの時こそ,エグイくらい前向きになろう。

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2失点しても鈴鹿のリズムは作れない。

何とかしたい橋本(4)が,大分のパスをカットする。

それでも次が続かない。

 

ニウドは準備出来ている。

これはヤバイ。

後半で立て直さねば。

 

ここで前半終了。

 

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スタンドは影になってきた。

グラウンド上はかなり暑いだろう。

 

大分にやられっぱなしだったが,消耗したのは鈴鹿の選手だと思う。

パスを追い回して,走って走った。だが,ボールに触れない。

 

鈴鹿の選手が頑張っていない訳ではない。

いつも以上に気合も入っているだろう。

ただ,上手く噛み合っていないし,前半が終わるまで修正ができなかった。

 

前半,ベンチから監督が「大丈夫,大丈夫」と指示をしていた。

ベンチの選手からも声が出ていた。

 

今日の鈴鹿のリズムが変なのはよく分かっている。

みんなが修正しようとしている。

 

サポーターとして声を出したい。

カニシの大音声で「大~丈~夫!」と言ってあげたい。

サポーターの声でリラックスさせたい。

 

何とか変えなければ。

 

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後半,やはり三浦監督が動く。

 

HT

(OUT)7リンタロウ ⇔ (IN)21山内健史

(OUT)17佐藤昂洋 ⇔ (IN)15菊島卓

(OUT)13蓮沼翔太 ⇔ (IN)42ニウド

 

後半開始。

 

鈴鹿は4-4-2に変更。

ニウドと西村の2ボランチ

山内と出岡の2トップ。

両方とも公式戦初めてのコンビ。

そして,センターバックは,俊貴(20),那生(26)のいつもの布陣。

 

試合はいきなり山内(21)が魅せる。

山内,橋本の連携から,橋本のシュートは一度跳ね返される。

しかし,再びボールを受けた橋本から,逆サイドの山内にフワリとしたボールが入る。

滑り込みながら山内のシュートは,わずかにそれてコールならず。

後半いきなりリズムが生まれたプレイで,鈴鹿のボルテージが上がる。

 

後半からフォワードに入った,「カッティングエッジ」,山内健史(21)

身長は高くないが,そのカットする切れ味はチーム内最高。

カニシ的には,山内はサイドに張り付かせるよりも,中で自由に動いたほうが良いと思う。

後半からゴールに迫るプレイを見せて,鈴鹿の選手達をビルドアップさせる。

やれるぞ!

山内,行くぞ!

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試合は前半と全く違う展開になる。

いつもの鈴鹿のイケイケな感じが出てきた。

 

センターバックに張る中村俊貴(20)が,きっちりディフェンスラインを掌握。

さらに,右サイドに入った菊島のカバーも完璧。

サイドバックの菊島は,スピードがあるので大分に裏を取られることもない(俊貴のカバーも速いし)。

鈴鹿の右サイドから,攻撃が活性化する。

 

途中交代の,右サイドバック,「馬王」,菊島卓(15)

もともとフォワードだった菊島だが,三浦監督となりサイドバックの起用が増えた。

足の速さだけでなく体も強いので,ディフェンスもばっちり。

そして,サイドで駆け上がるだけでなく,しっかりと起点を作り,ロングスローも放つことができる。

今になって思うと,サイドバックの要素を全部持っている選手。

さあ,菊島頼むぞ!

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鈴鹿のラインが上がってきた。

ディフェンスが落ち着いたため,ボランチの位置取りも高い。

 

ボランチにはいった新加入,「アトミックセンター」,ニウド(42)

カニシはニウドの試合でのプレイを見るのは初めて。

第一印象は手足が長い。手足が長いということは細かい技が・・・いや違う。

ニウドはその長い手足を完全に使いこなして,足元もパスも上手い。

さらに,ボールを受けた時のフトコロが広く,相手を飛び込ませてから後出しで交わすこともできる。

プレイ範囲も広く,前も後ろも献身的に良く走っている。

初出場なのに,存在感バリバリの選手。

これは・・・期待できるぞ。

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そしてニウドが入り,少し中盤に余裕が生まれ,前半には全く出ていなかった,鈴鹿のクサビの縦パスが出始める。

 

鈴鹿はリズムをつかみ始めたが,それでも試合は5分に戻っただけ。

前半に走りすぎて,両チーム共に選手交代が増えてきた。

 

後半19分

(OUT)4橋本晃司 ⇔ (IN)14北野純也

 

北野純也!北野純也!ゴールゴール!ゲットゴール!

北野がフォワードに入る。

橋本が下がり,サイドハーフは山内(21)。

 

サイドバックの,「スピードスター」,田村翔太(19)

ここまでじっと我慢のプレイ。

後半の鈴鹿は主に右サイドから攻めているので,田村はバランスを取って押し上げてはいるものの,前に飛び出してはいない。

さらに,山内がサイドハーフに入るため,後ろから支える田村。

残念ながら田村の良さを出し切れていないが,試合に勝つためのプレイをコツコツとこなす田村翔太。

タムショー,後半の反撃のため大分のカウンターを防いでくれ。

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後半からフォワードに入った,「餓狼」,北野純也(14)

今現時点でも,鈴鹿での歴代最多得点記録を保持している北野。

つまり,最も多くの歓喜をサポーターにプレゼントしてくれた選手。

(北野への想いは長くなるので置いておいて)

このピンチでの出場。

そこで北野らしいプレイを見せてくれる。

カニシが好きな北野のプレイは,斜めに走りながら体を使って相手をブロックして,ボールを懐に入れるプレイ。相手を背負ってからも北野はめっぽう強い。

前線でボールを確保すれば,山内(21),松木(40),出岡(25)が飛んでくる。

大分のディフェンスと削り合いながら,ゴールを目指す北野。

北野,頼むぞ。一緒にJに行こう。

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攻勢をかける鈴鹿だが,大分を押しているわけではない。

大分も交代した元気な選手を中心に攻撃を続ける。

鈴鹿のディフェンスラインでボールを失い,決定的なシュートを打たれるが,それすらも止めるゴールキーパー岩脇力哉(23)!すごい!

 

後半34分

(OUT)25出岡大輝 ⇔ (IN)18佐藤和馬

 

走り尽くした出岡に代わり,和馬が入る。

和馬。頼むぞ。

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和馬の声がグラウンドに響く。

まだ終わっちゃいない。

 

サイドハーフの,「キャノンボール」,松木駿之介(40)

鈴鹿松木は,ずっとゴールを狙い続けていた。

自分にできる最大のチームプレイは,ゴールだということを良く分かっている。

しかし,大分のディフェンスは技術だけでなく,連携も整っていて松木のマークが外れなかった。

ボールを受けようにも,マークが離れず中盤からパスが出せない。

前線でポジションを頻繁に変え,マークを外そうとする。

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そして,

 

後半37分。

ニウド(42)→北野(14)→ニウド(42)。

ニウドからディフェンスの裏にスルーパスが出る。

ボールスピード,パス位置共に完璧。

走るのは,山内健史(21)。

 

山内の独走に大分ディフェンスが追いすがる。

山内!自分や!自分で打て!

山内がシュートを打たずに切り返す。

大分ディフェンスの数はそろっている。戻りが早い。

山内は,大分のゴールキーパーとディフェンスの間の,わずかな隙間に早いパスを出す。

シュートを打つためのバスじゃない。

味方に渡すパスじゃない。

誰か!体で押し込んでくれ!というようなパス。

大分ディフェンスを割って,突っ込んできたのは,松木鈴鹿松木駿之介(40)

ゴーーーーーーール!!!1-2

松木が体で押し込んで得点。よしっ!

 

AT合わせて残り10分。

まだまだ何か起きるには十分な時間だ。

 

大分は時間を使い始める。

じりじりと時間が過ぎる。

ニウド(42)も前線に上がる。

菊島(15)がロングスローを放り込む。

コーナーキックのキッカーは田村翔太(19)。

サイドバックの菊島(15)が,ペナルティエリア内で待つ。

北野(14)にボールを渡したい。

和馬(18),ミドルで狙え。

 

何とか1点。

何とか・・・。

 

ここで試合終了。

 

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両チームの選手のみなさん,スタッフのみなさんお疲れさまでした。

遠方にもかかわらず,たくさんのサポーターが大分まで来てくれました。

みんな声を出して応援したかったと思います。

みんな何とかしたくてウズウズしてました。そんな試合でした。

この試合に関わった全てのみなさん,ありがとうございました。

 

鈴鹿には九州出身の選手もたくさんいます。

また,九州在住のサポーターもいます。

みなさんから,たくさんお菓子をいただきました。

大分のサポーターさんからもお土産貰いました。

みなさん,ありがとうございます。

賞味期限の大丈夫なものは持ち帰って,次のホーム戦での勝ち菓子にしたいと思います。

 

 

 

サッカーというのは,11人でしているのではありません。

22人でやるスポーツです。選手交代を合わせると30人以上が試合に関わることになります。

たくさんの人が1個のボールを使い,1つの試合を作るのですから,いつもと同じようにしていても,なんか違ったり,合わなかったり,あれ?あれ?となることがあります。

今日の前半はそんな試合だったと思います。

 

鈴鹿J3ライセンスを取りました。

今シーズン勝ち続ければJリーグに行けます。

だけど,そんなことは試合に何の関係もありません。

相手はそんなこと知ったこっちゃありません。

 

失点した。ミスした。試合に負けた。

ウジウジしても,下を向いても,誰も慰めてくれないし,誰も評価してくれません。

次のプレイ。

次の試合。

次の1点。

もう,次の事を考えるのが,選手達のやるべきことです。

 

とりあえず,オフ明けの練習では,元気に大きな声を出してみましょうか?

前向きなムードも大事です。元気なフリも大事です。

声を出したくても出せないサポーターのために。

大きな声で練習の良い雰囲気を作ってください。

カニシのお願いです。

 

特別な試合なんかありません。

Hondaに勝っても1試合。大分に負けても1試合です。

次も,今シーズン32試合の中の1試合があるだけです。

大丈夫,大丈夫。

おんなじ,おんなじ。

 

と冷静に書きつつも,ナカニシはまだ悔しいですけどね(笑)

 

暑い中,選手のみなさんお疲れさまでした。

ゆっくり休んで,次の試合の準備をしてください。

 

次は勝ちますよ。

 

なっ!

 

ではまた。

 

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(今後の試合)

JFL第26節 10月16日(土)13:00 対 奈良クラブ@AGF陸上競技

JFL第27節 10月24日(日)13:00 対 ソニー仙台@めぐみのAグラウンド

JFL第28節 10月30日(土)13:00 対 FC大阪@服部陸上競技

 

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