VictoryCross

アトレチコ鈴鹿クラブ(JFL)のサポーターブログです。

JFL第31節 対 ヴィアティン三重

みなさんこんばんは。

 

橋本晃司選手(4)のフリーキックの時のモノマネが上手いと評判のナカニシです。

 

全然どうでもいい話をさせてください。

カニシのことを知っている人なら,「えっ」って思うかもしれませんが,今日の試合は下にアンターシャツみたいなのを着ていました。

そうです。普段のナカニシは,半袖+半ズボンが標準装備なのです(寒くても)。

今回アンダーシャツを着ていた理由は簡単です。橋本のマネです。

 

ここまでブログを読んで,何となくわかるかもしれませんが,ナカニシは大変ご機嫌でブログを書いています。

 

今,土曜の深夜11時です。

さあ,書き上げるのが何時になるか分からないけど,ナカニシのブログ始まるよ~。

(このブログは土曜の3時ごろに書き上げましたが,写真が日曜に到着したのでアップは日曜になりました。試合終了後の深夜のテンションで書いていますので,相変わらず「変」ですが,よろしくお願いします。)

 

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試合の朝が来る。

実は,ナカニシは夜の試合が苦手。

試合開始まで,時間を持て余してしまう。

 

やっぱり待ちきれなくて,12時には会場入り。

スタッフもまだ来ていない。

誰もいないと思いきや・・・

ヴィアティンサポーターさんが1人到着している。

やはりヴィアティンサポーターさんは熱い。

今日の試合よろしくお願いしますと,きちんとご挨拶。

 

今日の対戦相手は,ヴィアティン三重(以下,ヴィアティンと書きます。)

前期の対戦では,0対3で敗れている。

その試合は三浦監督の就任直前で,監督は東員のスタンドで見ていたと思う(たぶん)。

 

三浦監督は,選手を入れ替え,コンバートし,フォーメーションを変更し・・・,就任以来,チームにたくさんの変化をもたらせてきた。

勝利のための変化を恐れない監督が,この試合をどのように戦うのか?

戦前のナカニシの予想は,ゴリッゴリの超攻撃的サッカーだった。

 

この試合は,船谷ホールディングスさんがマッチスポンサーで,JAFさんの飲酒運転の撲滅とか,DV防止の運動など,いろいろなタイアップが行われている。

みなさんありがとうございます。

感謝。感謝。ナカニシ感謝。

 

横断幕やノボリの準備が整った。

やはり三交開催はスムーズに準備ができる。

 

空が暗くなってきた。

お客さんが入る。

太鼓の音がこだまする。

 

寒い!アンダーシャツを着ていても寒い。

しかーし。

ハートは火を噴くほどに燃えているぜ。

 

鈴鹿を愛する者がここに集う!

いくぜ!

 

本日のスタメン(以後敬称略)

FW 7リンタロウ

MF 4橋本晃司・8海口彦太・6西村仁志・42ニウド・40松木駿之介

DF 19田村翔太・35上田駿斗・26今井那生・15菊島卓

GK 23岩脇力哉

 

試合開始

鈴鹿はニウドがアンカーの4-1-4-1。

やはり三浦監督は前節と戦い方を変えてきた。

ヴィアティンは4-4-2。

 

両チームの気合が凄まじく,試合はバタバタとした状態で始まる。

ヴィアティンのロングボールに対して,前線で起点を作られバタバタっと守る展開。

カニシのイメージでは,ヴィアティンは前に動きながらのスピードのある攻撃が怖い。

 

鈴鹿のワントップと言えば,「ER7」,エフライン・リンタロウ(7)

前線のターゲットとしてリンタロウが体を張っている。

前半の序盤には,鈴鹿のディフェンスから出たボールを,リンタロウが体を張ってキープし,右を走る松木(40)に,絶妙のパスを出した。

高く強いリンタロウが前線にいると,そこから攻撃が連鎖する。

特に,ボールを受けて「間」をつくり,背中で相手をブロックしつつ,周りが走り出すタイミングを取っている。

リンタロウが前にいると何となく安心するのは,鈴鹿サポーターあるあるなんじゃないだろうか。

そして,リンタロウは周りを活かすだけじゃなく,自分自身も,もちろんストライカー!

細かいパス交換からヴィアティンゴール前でシュートを放つが,最後の最後が打ちきれない。惜しい!

リンタロウ。ドンドン打っていこうぜ!

 

試合は中盤のサイドでの潰し合いに。

さらにディフェンスが集中しているので,互いに攻撃陣にボールが入ってからシュートが打てていない。

そのため,両チーム共にサイドから攻めたいが,高い位置から激しくプレッシャーを掛け合ってるので,どちらも前に持ち込めない。

やりたいことは似ている。

それが決まらない理由も似ている。

ある意味?不思議なバランスの取れた試合になった。

 

右サイトハーフの,「キャノンボール」,松木駿之介(40)

縦へ縦への猛烈な推進力を持つ松木のドリブル。

この試合では,ヴィアティンのサイドバックはそれほど上がらず,松木は裏に走るのではなく,後ろを向いて受けている。

そのため,松木のボールの受け際で激しく当たって,振り向かせないようにしてくる。

松木は,反転しながら体を入れ替えて前に進もうとするが,ヴィアティンディフェンスのフォローが早く,サイドに押し出されてしまい,中に切れ込んでいくことができない。

徐々にサイドから中に入ってきてパスを受け,中央の攻撃を厚くする松木

試合を通して,相手に対して能動的に駆け引きができるのも松木の強み。

前半の序盤,松木が中央で受けて攻撃に出る。

リンタロウ(7),西村(6),海口(8)が動いて松木の動きをフォローする。

なんか良いぞ。

今日の鈴鹿は,選手全員がリンクしている感じがする。

その先頭で切り込むのが松木だ!

松木!行くぞ!

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ボール支配率は若干鈴鹿優位。

ただ,ヴィアティンの中盤からの展開は流れるようで,動きながらプレイされると一瞬で脅威になる。

 

インサイドハーフの左,「セクシーフットボール」,西村仁志(6)

ボランチで出場することの多い西村だが,この試合ではインサイドハーフで出ている。

前半,鈴鹿が優位に展開できたのは,西村の積極的な動きが大きい。

ヴィアティンの中盤を自由にしないだけでなく,縦へのクサビのパスを上手く切っている。

そのため,ヴィアティンは中央のパスを通せていない。

そして,西村は守備だけでなく,自らドリブルで持ち込みチャンスを作り出す。

なんか今日の西村は今まで見た西村と違う。

この試合に燃えているのが良く分かる西村のプレイ。

燃えていても,絶対に勝ちたくても,西村のプレイは雑にならない。ミスもない。

青い炎のように静かに燃えている西村。静かに見えてもそのハートは超高熱だ!

西村。やったろうぜ!

西村の力を見せてやろうぜ!

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両チーム共に,失点に対するリスクをしっかり管理しているので,潰し→潰され,が連続する試合。

プレッシャーが激しいので,互いにボールを奪うことも多いが,戻りが早くショートカウンターにはならない。そのため攻撃のチャンスが少ない。

ディフェンスラインも共に高いが,裏に良いボールが出せず,オフサイドは少ない。

互いの良いところを潰し合う展開。

何かが起きそうな緊張感だけが,徐々に蓄積していく。

 

アンカーの,「アトミックセンター」,ニウド(42)

鈴鹿のディフェンスの最初のアクションはニウドから。

体も強く,高さもあり,そして足が長くて,ボールが少し遠くても届いてしまう。

ニウドは視野も広いので,押し込まれて蹴りたくなるような場面でも,きちんと繋いで攻撃のチャンスを作ることができる。

特に,西村(6),海口(8)のインサイドハーフの動きが良く,ニウドからその2人への展開がとても良い。

この試合,ニウドとセンターバックの連携に隙は無かった。

アンカーのニウド(42),センターバックの今井那生(26),上田駿斗(35),常にスタメンで長く連携を整えてきたコンビではない。

それでも,とてもしっくりハマっている。

ニウド。良いぞ!頼むぞ!

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ボール支配率は徐々にヴィアティン優位に。

鈴鹿は前線からディフェンスに行っているが,その分,守備から攻撃への展開が遅れている。

ヴィアティンにパスを回されているが,縦へのクサビは切っている。

左右に展開しつつも,鈴鹿は崩されていない。

少し膠着状態に。

 

前半の30分を過ぎる。

ヴィアティンのコーナーキック

なんとこの試合,このコーナーキックが両チーム通して初のコーナーキック

それほど,体をぶつけあい,球際で競り合いまくっているため,互いに相手陣内深くに切り込むことができていない。

 

右サイトバックの,「菊島ロケット」,菊島卓(15)

菊島は,元々は快足フォワードのため,スピードで抜かれることはまずない。

さらに,細かいサイドの攻防でも,本職じゃないのか?と思うほどサイドバックに適応している。

鈴鹿はサイドを攻略しきれておらず,菊島ロケット(超ロングスロー)を放つ場面がなかなか巡ってこない。

試合は膠着していて,潰し合いの消耗戦になっている。

その時,菊島が動いた!

 

前半36分。

鈴鹿は左サイドで展開。

パスカットされるが田村翔太(19)が粘ってボールを奪い返す。

中への折り返しをヴィアティンの守備陣が足に当てて,ボールがこぼれる。

ニウド(42)がボールに寄せるが,スッと引く。

そこに全力で走り込んでいたのは,菊島卓(15)!

ほぼグラウンド中央。ペナルティエリアから10mの位置。ここに右サイドバックが押し出しているか!

菊島はトラップしてから切れるようなミドルシュートを放つ。

なんという美しい弾道だ!

菊島のシュートは,地上10㎝を這うように突き進み,ゴール右隅に吸い込まれる。

もう一度書いておこう。

なんという美しいシュートだ!

ゴーーーーーーール!1-0

菊島のビューティフルゴール!

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よっしゃー!

ナイスシュート!

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橋本も良い笑顔!

 

鈴鹿は先制したものの,決して鈴鹿ペースというわけではない。

ヴィアティンも前半で同点に追いつくため,強烈に押し返してくる。

 

両チーム共にスピードを出して攻めたいところだが,寄せも早く,アタリも激しいため,スピードに乗った状態でのパスが出ていない。

足を止めてのパス回しから,チェンジオブペースでメリハリをつけたい。

 

サイドハーフ,「名人」,橋本晃司(4)

前半は特にコーナーキックが極点に少ないが,激しい激突により中盤のサイド付近でファウルが多く,キッカー橋本のピンポイントフリーキックが炸裂している。

リンタロウ(7),ニウド(42),今井那生(26),上田駿斗(35)など。鈴鹿には一発で決められるハイジャンパーが揃っている。

ゆっくり間を取り,1歩2歩3歩と下がる。

橋本の高精度フリーキックがヴィアティンゴール前に放り込まれるが,ヴィアティンのゴールキーパーを中心とした守備も固く,ヘディングでミートさせられない。

中盤の潰し合いとなったこの試合。

橋本が前線へダイレクトパスでの一刺しを狙っているように見える。

カニシは攻撃時のダイレクトパスの精度はチームで橋本が一番だと思う。

後方からのパスに対してワンタッチで角度を変えるだけで,決定的場面に出来る橋本。

橋本。この試合勝つぞ!

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インサイドハーフの右,「ネクスバンディエラ」,海口彦太(8)

やはり海口はトップ下が良い。

海口の得意とする素早いチェックと,球際の粘りが出ている。

素早く喰いついて相手のスピードを奪うと,すぐに同じインサイドハーフの西村(6)も寄せてきてフォローに入る。

インサイドハーフの2人でヴィアティンの攻撃のスピードを殺すことができている。これが後ろのディフェンスの支援となる。

さあ海口。前線でカットしてショートカウンターを見たいぞ。

しかし,ヴィアティンのディフェンスラインでのパス回しも精度が高く,なかなかチャンスが無い。

それでも,海口は自分自身でチャンスを作る。

海口がボールを持ってて駆け上がり,右サイドの松木(40)へパス。

さらに,松木を追い越して走って上がった海口に松木からパス。

海口がパスを受けて,さらに追い越して行く松木(40)にパス。

2人とも足を止めないので,ヴィアティンのサイドも捕まえきれていない。

海口,松木の見事な連携で,ヴィアティン陣内深くに攻め込んだ。

やはり海口はダッシュしながらの高速プレイが良く似合う。

海口。少々無茶しても良い。周りがなんとかする(たぶん)からドンドン行こうぜ。

トップ下なら思い切った勝負に行こう!

今日はボランチじゃない。トップ下だ。

リスクを冒さないことが最大のリスクだ!

GO!海口彦太!

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いつものリーグ戦以上にバチバチの球際の攻防が続く。

ノーファウルのタックルが一発決まれば,一気にチャンスになり,ピンチにもなる。

互いにコースを上手く切っていてるので,狭いところが通らない。

ここぞという場面の勝負パスは全く通っていない。

 

ここで前半終了

 

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寒い。

アンダーシャツを着ていても寒い(ヒートテックではない)。

 

ハーフタイムには,ザラボさんがプレゼント企画をしていただく。

いつも,ホントにありがとうございます。

カニシはまだ当たったことが無いので,何とか一度だけでも当たってみたいと思います。

 

ハーフタイムの練習を見る。

やはり,時間半ばで全員控室に入る。

 

監督から指示が出ていると思う。

それを全員で共有する。

 

試合は全くどうなるか分からない。

ただ,前半は菊島のゴール以外に,どちらも決定的な場面は無かった。

まさに意地と意地との潰しあい。

そんな試合になった。

 

勝ちたい。

勝って選手の笑顔が見たい。

 

寒くなってきたが上着を脱ぐ。

何となくナカニシが寒い思いをしたほうが,良いボールが鈴鹿に転がりそうな気がする。

なんなら水をかぶっても良い(それはしなかった)。

なんとか良い風が鈴鹿に吹きますように。

 

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後半開始。

 

鈴鹿は交代なし。

ヴィアティンは1人変えてきた。

 

後半開始早々,縦に抜けようとした松木(40)に対し,激しい当たり。

顔に肘が入り,松木が倒れてファウル。

前半も激しかったが,後半はさらに激しい試合が始まる。

 

後半5分のヴィアティンボールのコーナーキック

膠着試合のセットプレイは怖い。

ヴィアティンの選手の頭に合わせられるが,ボールは枠の外へ。

ゴールキーパーの岩脇はしっかり飛んでいたので,枠内だったら止めていたと思う。

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鈴鹿ゴールキーパー,「ファイヤー」,岩脇力哉(23)

鈴鹿のディフェンスラインの裏を狙うヴィアティンに対し,裏のケアをしっかりとする岩脇。

シュートの本数自体は少ないので,華麗なセービングというより,ディフェンスの後ろのフィールドプレイヤーとして,存在感を出している。

結果的にオフサイドになった場面でも,岩脇は集中を切らしておらず,しっかりと前に出ていた。

岩脇のプレイは,一言で言うと「勇敢なプレイ」

ファイヤーの名にふさわしい。

岩脇。ゴール頼むぞ。

 

後半は,ヴィアティンの支配率が勝っている。

鈴鹿陣内でのプレイが多い。

鈴鹿は前線でキープし,前で起点を作りたいが,ハードなアタリで潰されている。

決定的な場面は作らせていないが,鈴鹿も決定的な場面を作れない。

 

後半11分

(OUT)7リンタロウ ⇔ (IN)21山内健史

 

サイドバックの,「スピードスター」,田村翔太(19)

鈴鹿は両サイドがフォワードの選手なのだけど,田村のディフェンスもしっかり安定している。

試合は主にサイドの攻防が続く中で,ヴィアティンは複数人で裏に走り鈴鹿ディフェンスを攻略する。

田村は1歩目から早いのと,プレイがセーフティなので,変なミスもない。

サイドに逃げてスローインは多数出しているが,コーナーキックにすることはほとんどない。

膠着した試合で怖いのはミスとセットプレイ。

ディフェンスをしながらも,そのことも考えてクリアする余裕すらある。

また,こちらも公式戦では初のコンビと思うが,センターバックの左の上田(35)とのマークの受け渡しにも問題は無い。

さすがサッカーセンスの塊。田村翔太。

その目は縦に爆走する時を待っている。

タムショー!この試合勝つぞ!

 

後半。ヴィアティンの攻撃ターンが続く。

鈴鹿はニウド(42),西村(6),海口(8)の中盤が硬く,そこは通されていない。

そして,両サイドバックの菊島(15),田村(19)の集中も高く,サイドの攻防でもやられていない。

そして,センターバックの今井那生(26)が再三の声を出し,押されているにもかかわらず,鈴鹿のディフェンスラインは高く保たれている。

 

センターバックの,「我武者羅120%」,今井那生(26)

前節までペアを組んでいた中村俊貴(20)ではなく,今日は上田駿斗(35)とセンターバックを組んでいる。

上田とのセンターバックは,公式戦初?だと思うが,那生のプレイにブレは無い。

前半の序盤から,1試合を通してずっと良い声を出している那生。

那生の声は,応援の太鼓の「ドンドン」という音に負けず,グラウンド全体に響き渡る。

その声は,もう声というレベルではない。その声は那生のプレイの一部だ。

だから,那生の声に対してナカニシは言おう。那生。ナイスプレイ!

フィールドプレイヤーの最終ラインから,みんなの背中を押す那生。

空中戦。裏への対応。ショートパスへの寄せ。ラインコントロール

この試合,那生のディフェンスに全く不安は無かった。

素晴らしい!

シーズン初めが100%なら,今の那生は,本当は500%だ。

だけど,那生はちょっと調子に乗りそうだから,厳しめに言って120%!

那生。後半押されてるが,鈴鹿のゴールを頼むぞ!

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リンタロウと代わって入った,「ワンダーボーイ」,山内健史(21)

鈴鹿は前線で山内がボールを受けて,前に押し出したい。

山内は身長は高くないが,体の使い方が上手く,ボールの受け方も前向きに受ける。

裏に抜けるスピードもあり,ヴィアティンディフェンスを下げさせることも大事。

最高のディフェンスは,鈴鹿がボールを保持することだ。

選手達は分かっている。

ディフェンスラインの奥にボールを放り込めば,山内が勝負に行ってくれる。

サポーターも山内への期待は大きい。

山内。ちょっと厳しい試合だけど,前に運んでくれ。

山内が前線に入り,攻撃が活性化してきた。

この膠着した試合ならあと1点取れば一息つける。

山内。ゴールを頼む。

勝つぞ!

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試合はヴィアティンのペースが続く。

ただ,前線からしっかりディフェンスしている鈴鹿は,ヴィアティンの攻撃のスピード落としている。

走りながらのダイレクトパスが怖いが,そのスピードを奪っているので,ヴィアティンのフィニッシュの形を作らせせていない。

 

後半の時間が徐々に過ぎる。

鈴鹿の攻撃は右サイドの菊島のオーバーラップから。

菊島はシュートも放つが,そのクリアボールがタッチラインに出れば,菊島ロケットの発射もある。

菊島のスローインはセットプレイと同等。

ここでなんとか1点取れないか・・・

 

後半の給水タイムを迎える。

残り1/4。

外気的なディフェンスで防ぐ鈴鹿

なんとかペースを変えようとするヴィアティン。

集中したプレイが続くからこそ,給水などの中断あけが怖い。

 

中が硬い鈴鹿に対して,ヴィアティンはアーリー気味にロングクロスボールを放り込んでくる。

ゴール前のフワッとしたボールに対して,ドンドン突っ込んでくるヴィアティン。

 

センターバックの,「双頭の龍」,上田駿斗(35)

双頭の龍というのは,上田が両利きのため。

両利きの選手というのは珍しいと思うのだけど,なるほど,上田のプレイはとても良い。

特にロングボールは効き足で蹴りたいという一瞬の迷いが無い。

なので,フトコロが広く,トラップが少しずれても他の選手より余裕がある。

そして,上田の良さは両利きという足のテクニックだけではない。

高さ。高さと強さ。高さと強さとジャンプ。

そう。上田のヘディングの威力は素晴らしい。

後半の終盤,ヴィアティンは同点に追いつくためドンドン前線にボールを放り込んできた。

しかし,上田は全てを迎撃する。

ナイスヘッド!ナイスプレイ!

もう,両利きだけじゃなくて,頭も効き足だ!

全身が得意。

上田!がんばれ!

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後半30分

(OUT)8海口彦太 ⇔ (IN)25出岡大輝

 

出岡がトップ下に入り,西村(6)とニウド(42)のダブルボランチへ。

鈴鹿は4-2-3-1の形に。

西村をボランチに入れて,試合の主導権を奪い返したい。

 

試合はさらに激しくなってきた。

危ないファウルも増えている。

選手と選手の意地がぶつかり合う。

 

鈴鹿は守備の時間が続くが,ディフェンスはとても良い。

スペースを埋めていて,ヴィアティン攻撃陣を自由にさせていない。

こんなに守備的に整える三浦監督の試合はこれまで見ていないかった。

ただ,三浦監督の事なので,まだまだ守備の指示は出ていないと思う。

狙える限り追加点を狙う。

カウンターで走るのは山内健史(21)だ!

 

最終盤の時間帯に入ったトップ下の,「カミソリの左」,出岡大輝(25)

出岡がトップ下で最初にパスコースを切りに行っている。

出岡がコースを切って右か左かに限定することで,後の選手達のマークが楽になる。

走る走る出岡。

スキを見せれば一気にやられる。

出岡,我慢の時間だ。

堪えてくれ!

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両チームのサポーターの太鼓の音が大きくなる。

筋肉と筋肉のぶつかり合いが繰り広げられる。

那生の声が絶叫のように響く。

三浦監督は後半最初からずっとベンチ前で叫んでいる。

 

このまま時間を使うか?

リスクを避けるか?

選手間の意思統一がずれれば,それは相手のチャンスとなる。

 

整えろ。

話せ。

集中を続けろ。

 

カニシの手拍子が,無意識のうちに止まってしまう。

呆然と試合を見続けてしまう。

なんとか,なんとか勝ちたい。

 

ヴィアティンのカウンターに対して,松木駿之介(40)が戻ってスライディング。

松木のナイスプレイでピンチを防ぐ。

ナイス!松木

 

橋本が体を張ってゴールを守る。

ファウルを受けて痛めるが立ち上がる橋本。

橋本。がんばれ!

 

ATは4分。

もう時間を使っていい。

もう少し頑張れ。

 

橋本(4)がコーナーキックの際に松木(40)を呼ぶ。

松木パスして,コーナーキックエリアで体を張る松木

松木強い!

2人がかりで押されるが,それを持ちこたえる松木

最後はファウルになるが,それでも十分時間を使った。

 

最後の最後まで前線で出岡が走る。

なんとしても勝つ!

 

もう時間は無い。

あとワンプレイ。

 

よっしゃ!

ここで試合終了。

 

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バンサーイ。バンザーイ。バンザーイ(サイレントで)

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両チームの選手のみなさん,スタッフのみなさんお疲れさまでした。

マッチスポンサーの船谷ホールディングスさん,選手や監督のウェルカムパネルや,キラキラ光る棒(何て言うのか忘れました),もとてもありがたかったです。

声の出せない中で,子どもたちも一生懸命に青と緑の棒を振っていました。

ありがとうございました。今後ともよろしくお願いします。

 

そして,いつもお世話になっているザラボさんからは,出場した選手全員に山田バークがいただけたそうです。

なんと素晴らしい!

みんな嬉しかったやろな~。良かったな~。笑ってたやろな~。

 

AGF賞をいただいているAGFさんにも感謝です。

菊島はたくさんブレンディ飲むことでしょう。

 

たくさんの方が,この試合に協力していただきました。

たくさんの方が,この試合を支えてくれました。

そして,たくさんの方が,両チームを応援してくれました。

みなさん,ありがとうございました。

 

公式記録では,両チームのシュートはたった3本です。

得点はわずかに鈴鹿の1点。

数字で見ると,地味な試合だったのかもしれません。

だけど,試合はとても激しく,選手たちの戦う気持ちが存分に出ていて,最高にエキサイティングでした。

カニシは良い試合だったと思います。勝ったし。

 

さて,この試合のナカニシ的MVPですが・・・。

得点だけでなく,ディフェンスでも活躍しました。

スペースも埋めました。たくさん走りました。遠くまで投げました。

今日のMVPは,「菊島ロケット」,菊島卓選手(15)に送りたいと思います。

ベンチに帰ってきた菊島です。この写真見てナカニシは泣けてきました(泣いてへんけど)。

良い笑顔です。こんな顔が見たかったんです。良かったね。

菊島!ナイス!

次戦も頼みます!

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試合後のインタビューの前に,サンキュー阪ちゃんこと,阪田章裕選手が(39)勝利の雄たけびを上げてくれました。

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阪田選手はベンチメンバーでしたが,出番がなく,試合に出られなくて悔しい思いもしたことでしょう。

それでも,試合後の選手インタビューまでの準備の時間を持たせるために,会場を盛り上げ,みんなの前で次の試合への意気込みを話をしてくれました。

カニシは,そんな阪田選手が大好きです。

阪ちゃん。ナイス!

 

残り試合はあと3試合です。

次に考えるのは,ティアモに勝つことだけです。

そのことに集中しましょう。

 

選手のみなさんは,まずはゆっくり休んでください。

激戦でしたね。

怪我しませんでしたか?

 

寒かったのでコンディションを整えて。

 

ナイスゲーム!

 

ではまた。

 

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(今後の試合)

JFL第32節 11月21日(日)13:00 対 FCティアモ枚方枚方市陸上競技

JFL第33節 11月27日(土)13:00 対 いわきFC@AGF陸上競技

JFL第34節 12月5日(日)13:00 対 高知ユナイテッド@春野総合運動公園

 

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