VictoryCross

アトレチコ鈴鹿クラブ(JFL)のサポーターブログです。

天皇杯1回戦 対 Cento Cuore HARIMA

みなさんこんばんは。

 

今日は天皇杯1回戦でした。

対戦相手には,元鈴鹿のキャプテン藤田浩平選手が所属しています。

藤田選手を三交スポーツの杜に迎えての試合は,ちょっと感慨深いものがありました。

 

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試合の日。

 

試合の日は,ほとんどの場合,目覚ましより早く起きる。

この日もやたらと早く起きたのだが,天皇杯はホーム戦ではないので,ゆっくり出陣。

と言っても,試合開始4時間前の9時には会場に入り,横断幕の重りの準備をしている。

 

今日の対戦相手は,Cento Cuore HARIMA(以下,ハリマと書きます)

現在,関西リーグ首位でJFL昇格を狙う強豪。

過去のチーム名であるバンディオンセ加古川時代に何度か対戦経験がある。

 

そして,冒頭に書いた通り,鈴鹿で共に戦った藤田浩平選手がキャプテンを務めている。

藤田選手と言えば,JFL昇格時のキャプテンで,その年「年間VictoryCross大賞」受賞者。

ミラ監督のもとでJFLの苦しい時期を共に戦った大切な仲間。

 

カニシは,鈴鹿から移籍後の選手にあまり接しないようにしている(呼び捨てにもしない)。

選手のためを思うと,移籍先のサポーターや街に応援してもらいたいので,前チームのサポーターとしてグイグイ行くのはちょっと気が引けてしまう。

とは言っても,藤田選手が鈴鹿に来るということが嬉しくて仕方がない。

 

そんなこんなのうちに,ハリマの選手バスが到着する。

鈴鹿サポーター20人くらいが,藤田選手を見るために集まっている。

藤田選手の到着と同時に拍手が起きる。

その時の藤田選手・・・。

ニコリともせず,軽く会釈をして,足早にロッカールームに入る。

 

カニシの背筋が伸びる。ゾクッとする。

さすが藤田選手だ!!!見事!

戦う選手の顔をしている。

試合に挑む選手の顔をしている。

 

浮かれていたナカニシが間違っていた。

上等だ!

きっちり戦おうぜ!

鈴鹿サポーターの応援をアウェイで感じてみろよ!

 

横断幕を掲出する。

試合の事で頭がいっぱいになる。

勝つ!勝つ!勝つ!

それだけだ。

いくぜ!

 

本日のスタメン(以後敬称略)

FW 41栗田マークアジェイ

MF 10橋本晃司・17中村健人・25前田柊・7中里崇宏・19三宅海斗

DF 6上田駿斗・3今井那生・20中村俊貴・15菊島卓

GK 31池末知史

 

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試合開始。

 

鈴鹿は4-2-3-1。

ハリマは4-4-1-1と思う。

 

両チーム共に試合開始時は,ロングボール主体のリスクを気にしながらの立ち上がり。

ハイボールへの競り合いや,ルーズボールをどちらが確保するかで試合の流れが決まる。

 

早い段階からハリマの激しいアタリでファウルが出ている。

カニシ的に思っている関西リーグの特徴である,球際の激しいタックルが来る。

 

サイドハーフの,「ネコ大好きな天才」,三宅海斗(19)

ハリマの激しいアタリで一番削られていた海斗。

それでもそのプレイの輝きに曇りは無い。

スラロームドリブルからの,左右への展開。

自らも長い距離を走り,中への折り返しを高精度で入れている。

この試合の序盤,海斗の右からのクロスにマーク(41)が頭で合わせる。

惜しくもヘディングシュートは枠をとらえられないが,海斗から良い形ができるのはいつもと同じ。

海斗,前節の悔しさを乗り越えて,さらにレベルアップした海斗を見せてやろうぜ。

 

試合は徹底的にサイドから攻める鈴鹿と,激しいアタリからボールを奪取し,少ない手数で攻めるハリマ。

ハリマの攻撃が深く入れば,セカンドボールの奪い合いで藤田選手が存在感を出してくる。

 

鈴鹿のサイド攻撃は,右からが中心。

サイドバックの,「菊島ロケット」,菊島卓(15)

サイド攻撃で菊島の存在感が際立っている。

サイドからのクロスだけでなく,前方の三宅海斗からの押し上げてアーリークロスも出している。

さらに,自ら中に切れ込み,ミドルシュートも狙っている。

前半は,菊島のロングスローが追い風になるため,どんどんぶっ放す菊島。

菊島のロングスローを中で競り合う場面が続くが,まだゴールが遠い。

菊島のサイド攻撃は十分に効いている。

いいぞ。菊島。GO!

 

激しいアタリからのファウルはハリマのほうが多い。

危ないファウルも出ているが,鈴鹿の選手に大きな怪我はなさそう。

ゴールキーパーの池末(31)から「冷静に!」と声が出ている。

監督も声を出している「俺が言うから!」と選手たちを抑えている。

 

今,乱れるわけにはいかない。

みんなしっかりと。大丈夫!

 

トップ下の,「テクニシャンケンティー」,中村健人(17)

この試合では,ディフェンシブな位置ではなく,2列目を自在に動く健人。

中里(7),前田(25)のボランチからのボールを,素早く左右に散らしている。

止める技術が高く,パス出しが早いので,ハリマの寄せよりも早く展開できている。

さすがケンティー

しかし,まだこの試合,健人はハリマの急所を突けていない。

健人がハリマの陣立てを見ている。

なんかやりそうな感じがムンムンする。

健人!良いパス頼むぜ!

 

前半22分。

左サイドを深く攻略したのは,左サイドバックの上田駿斗(6)

健人(17)が縦に流れて,ハリマディフェンスを動かし,パスコースを作る!

健人をオトリにして,バスが通ったのは栗田マークアジェイ(41)

マークがフリーでボールを受ける!

左足のシュートは,ハリマゴールキーパーの神業的なセービングでゴールならず。

ガックリするマーク(41)

いやいや。マーク。フォワードはシュート狙ってなんぼだ。下向かなくていい。

シュートを打たなかったら悔やんでもいいが,シュートを打ったことを悔やむ必要はない。

フォワードならば迷い無く打て!そして決めろ!

 

鈴鹿の両サイドからの攻撃がハリマ陣内で展開されている。

悪くない。悪くないのだが・・・。

前半の半ばを過ぎると,ハリマに「見て」対応されている感じがする。

鈴鹿のパスでハリマは振られていない。全く崩れていない。

ボール支配率は鈴鹿優位だが,この感じは先週のHonda戦と同じ感じがする。

 

鈴鹿は全力でプレイしているのだが,その展開にワクワク感が無い。

ボールを失わないためのバックパス。

ミスをしないために足元への正確なパス。

ドリブルで相手に寄せられたら中里(7)に戻す。

危なかったらゴールキーパーへ。

・・・それがずっと続く。

 

負けないためのリスクを考えたプレイが,真剣勝負の試合を練習のように見せている。

Honda戦の後にも書いた。

リスクを冒さないことが最大のリスクだ。

 

ボランチの,「中里無双」,中里崇宏(7)

攻守に渡ってボールを保持し,パスミスも無く,ボールを失う事もなく,展開も見えて・・・。

完璧な中里。まさに中里無双。

しかし,困った時に中里にパスというのが鈴鹿の形になってしまっている。

もちろん,相手も鈴鹿のゲームメイカーが中里ということは十分承知なので,中里に入れば中里からのパスコースを消しに来る。

そして,中里から先の受ける動きが少ないため,中里も前に良い形で渡せなくなっている。

しかし,ハリマのカウンター時に体を張って止めるプレイや,左右への大きな展開はさすがの中里。

中里。ちょっとしんどいけど頑張ってくれ。

中里。頼むぞ!

 

鈴鹿は足元へのパスが多いため,展開にスピード感が無い。

スイッチが入らず,緩急が付かず,同じパスまわしとバックパスが続く。

うーん。

 

ボランチの,「勇往邁進」,前田柊(25)

4-2-3-1のフォーメーションで守備的な中盤にはいる前田。

この試合,ナカニシ的に怖いのは藤田選手のボール奪取からのショートカウンターだった。

実際に,ボール支配率は鈴鹿優位だったが,ハリマは4ミッドフィールダー,4ディフェンスをキッチリ並べてゾーンで守ってきた。

ボールを奪えば,どこからでもショートカウンターが発動する。

そんな中で,中盤の数的優位を確保するため,走りまくっている前田。

しかし,鈴鹿の展開に変化がないため,前田の動きも限定されてしまっている。

前田の動きはもっと範囲が広いと思うのだが,この試合では中盤に縛り付けられてしまった感じがする。

もったいない。

前田,もっと攻守にアクセントをつけて良い。

もっともっと出せるはずなのに。

前田がんばれ。

 

鈴鹿はチーム全体で試合を難しくしている感じがする。

丁寧に。負けないプレイを追い求めすぎて,パスを回すのが目的になっている感じがする。

 

1トップの,「閃光のトツプガン」,栗田マークアジェイ(41)

ワントップとして,走って,ジャンプして,サイドからのボールを受けている。

マークのスピードと存在感は抜群だが,周りの選手との距離が遠い。

前半の終盤には,マークがサイドからのクロスを良い形で落とすが,そこに走り込んでくる選手がいない。

マークがワントップで孤立しているため,ハリマも守りやすくなっている。

そしてナカニシの感じでは,ハリマディフェンスから見て,マークが怖いプレイヤーとして見られていない気がした。

マークの力をもっと発揮して欲しい。

だけど,孤立無援な状態のマーク。

マーク。ちょっと待ってくれ。

ハーフタイムで修正されるはず。

 

ここで前半終了。

 

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鈴鹿は負けない戦いをしているように見える。

しかし,それは勝つための戦いなのだろうか。

 

どうも怖さが無いように見える。

上手いけど怖さが無い。

Honda戦の後のようなモヤモヤが胸に残る。

 

ハーフタイムに控えメンバーのアップを見る。

1人足りない。

誰かが変わるぞ。

 

ハーフタイムで修正する。

この鈴鹿の修正する力は,絶対に素晴らしいと思う。

鈴鹿は後半強い。

 

さあ,後半強い鈴鹿を見せてくれ!

 

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後半開始。

(OUT)25前田柊 ⇔ (IN)4平出涼

 

センターバックの平出(4)が入り,鈴鹿は3-4-2-1の形になった。

ワントップのマーク(41)の後ろに,橋本(10)と三宅(19)が付く。

そして,後半の鈴鹿はめちゃくちゃ凄かった

 

前線で粘るワントップのマーク(41)。

しかし,すぐそばに三宅海斗(19)がフォローに来ている。

三宅から中に精度の高いクロスボール。

ファーサイドに流れたボールをヘディングで飛び込んできたのは,左のウイングバック上田駿斗(6)。

ハリマのゴールキーパーの見事なセーブでゴールならないが,後半いきなり良い形をつくりだした。

 

鈴鹿の3バックは練習で何度か見た。

もちろん,対戦相手によって合う合わないがあると思うが,三浦監督はこの場面でズバッと使ってきた。

そして,この3バックでの試合は,練習で見るのとは全く違っていた。

なんだこれは?

秘密特訓でもしていたのか?

凄い!

 

3バックの左,「我武者羅100%」,今井那生(3)

この試合の後半の那生は,「成長」,「進化」,どちらでもない。

言うなれば,那生の「覚醒」が始まったぞ!

3バックの左でしっかりとディフェンスしているかと思いきや,フォワードの位置まで上がってボールを受けている。

さらに,長距離を走ってディフェンスラインから前線まで一気に飛び出してくる。

那生のポジションがよく分からないくらいの激しい動きに,ハリマのマークがずれる。

高さがあり,体が強く,粘りもあり,さらに我武者羅。

そんなのがディフェンスラインに突撃したら,そりゃ相手も嫌だろう。

ハリマのセンターバックと,鈴鹿センターバックが競り合っている。

凄い。なんだこの那生の動きは。

ヒモから解き放たれた猛犬のようなプレイ。

リベロ(自由)」。

昔のサッカー用語だけど,那生はリベロそのもの。

那生。これは凄い。ナカニシ感動した。

躍動する那生が,後半の鈴鹿に暴風を起こす。

 

鈴鹿の攻撃はサイド特化ではなくなった。

サイドはウイングのような形で広く右の菊島(15)と,左の上田(6)が開いている。

ただ,外だけでなく,前線で斜めに動くプレイも出てきた。

さらに,3バックになり,中里(7)がディフェンスラインまで落ちなくなってきた。

そのため,中里のポジションが上がる。

鈴鹿の攻撃の基点が前に出てくる。

 

後半9分。

中里からのパス一閃!

斜めに走るマークがフリーでボールを受ける。

マークがシュートを放つが,なんと空振り。

マーク!

気にするな。シュートを打つ選択をした自分を信じろ。

次!次!

 

後半10分。

後方からのクサビのパスを,(なぜか前線に残っている)今井那生(3)がきっちり受ける。

那生から右の菊島(15)へ。

パスで振っているので,ハリマの菊島(15)へのマークが一瞬遅れる。

その一瞬があれば,菊島のクロスの精度は爆上がりする。

菊島のクロスボール。

頭で飛び込むマーク(41)。

またもや,ハリマのゴールキーパーが左手一本でセーブ。

こぼれたボールをシュートしたのは・・・

三宅海斗!背番号19!

ゴーーーーーーール!!!1-0

 

マークのヘッドも良かった。

菊島のクロスも良かった。

そして決めた海斗!見事!

そして,ドラゴンボールフュージョンのゴールパフォーマンス(らしい)。

突然でどうしていいか分からないサポーター(あっち側で見えなかった)。

とにかくナイスゴール。

よっしゃ!

 

3バックの右,「鬼俊貴」,中村俊貴(20)

後半からの3バックで躍動したのは那生だけじゃない。

俊貴も行っちゃってる状態。

もともと右サイドバックもできる俊貴。

右サイドの菊島(15)のポジションが下がってきたら,するするっと自分が右サイドバックのように上がっていく。

俊貴のドリブル安定している。

そしてクロスも精度高い。

自ら動いてリズムを作っているためか,ディフェンスも元気いっぱい。

俊貴が叫ぶ!

ここからだぞ!

 

後半13分。

またもやマーク(41)が前線でボールを確保する。

後半,マークに良い形でボールが入るようになってきた。

マークから,右サイドの菊島(15)へ。

菊島が早いクロスボールを入れる。

そこに飛び込むのは,「センターバックの(はず)」,今井那生(3)!

那生の飛び込みで,一瞬ハリマのディフェンスが止まったところにボールが入る。

ゴーーーーーーール!!!2-0

記録はオウンゴールかもしれないが,那生が飛び込んでいなかったらゴールにはならなかった。

なので,ナカニシの記録としては那生のゴール!

それにしても,那生が止まらない。

 

後半14分。

(OUT)41栗田マークアジェイ ⇔ (IN)14北野純也

 

鈴鹿の良い形は続く。

左のウイングバックの,「双頭の龍」,上田駿斗(6)

得点力も高さもスピードもある上田。

その上田も,後半より一層,伸び伸びとプレイしている。

サイドに大きく開いて,フリーの状態で受けることが多くなり,そこからいろんなバリエーションの展開ができている。

橋本(10)や健人(17)も左に絡んできて,単なるクロスというのではなく,さら一歩踏み込んだ攻撃ができている。

上田は最近調子が出ていなかった。

カニシのイメージだけど,上田はもっと明るいプレイができるはずなのに,どうも暗い感じがしていた。

この試合の後半,上田のプレイが明るい。

自由を得て楽しそうなプレイをしている。

ディフェンスも引いて引いてガマンするディフェンスではなく,自分から鋭く行けるディフェンスになっている。

そうそう。後ろは平出(4)がカバーしている。

年長者に任せて,若者はガンガン行こうぜ。

それが駿斗らしい。

 

試合は鈴鹿ペース。

パスコースがたくさんあるため,パススピードが上がりリズムが良い。

極端にバックパスが減った。それほど前線にパスコースがあるためだと思う。

 

そしてハリマも反撃に出てくる。

フォワードを高くて大きな選手に代えて,アーリークロス気味のロングボールを放り込んでくる。

 

ゴールキーパーの,「ハードパンチャー」,池末知史(31)

ロングボールに対して,ハリマのフォワードが突っ込んでくるが,池末のパンチングが先にボールを弾き返す。

ボールをぶん殴ることに集中していて,自分の体への恐怖は微塵も感じさせない。

ハリマのフォワードと激突するが,それでも池末はひるまない。

怪我で長く試合に出られなかった。それでも池末は怪我を恐れていない。

絶対に,絶対にゴールを守るという気迫が,サポーターのところへビンビン伝わってくる。

この試合,鈴鹿が優勢だったが,ハリマにも結構シュートを打たれている。

その全てに対して,万全の態勢で池末はキャッチした。

シュートに対して,キャッチできる場所に移動するスピードが早い。

池末。

この試合無失点で行くぞ!

みんなのゴールを守ってくれ!

 

交代で入った,フォワードの「餓狼」,北野純也(10)

今シーズンの北野のプレイの中で今日が一番,北野らしかった。

北野はゴールを徹底的に目指すプレイが良い。

フォワードしての怖さは,ゴールを目指すその執念に宿ると思う。

斜めに走り,マークを外す動きにキレがある。

そして,北野にはゴールが良く似合う。

 

後半25分

中里(7)から三宅海斗(19)にクサビのパスがズバッと入る。

海斗がヒールでパスコースを変える。

そこに出てくることを信じて走り込んでいたのは,北野純也(14)。

北野は1本のシュートを打つために,100本の無駄走りを厭わなない。

カニシが思わずつぶやく。

「北野打て」

ゴーーーーーーール!!!3-0

北野の北野らしいゴール。よしっ!

仲間に祝福される。だけど北野。まだゴールへの餓えは収まらないだろ。

 

鈴鹿のペースは変わらない。

攻勢を強め,そしてボールをしっかり保持している。

 

トップ下と思うけどポジション不明,「名人」,橋本晃司(10)

3-4-2-1のトップ下に三宅海斗(19)と共に入っている。

前線にガンガン飛び出す海斗と異なり,橋本はどちらかというとパス中心のプレイ。

後方からの中里のつないだボールを,左の上田につなぎ,中で攻撃の指揮を執る。

後半の終盤に入ったころ,海斗(19)と那生(3)と北野(14)が前線を蹂躙していたころ。

橋本がふっとしたスキをついてスルーパス

ボランチから飛び出してきた中村健人(17)にズバリと通る。

どんな状況でも橋本の視野は広い。

さすが。橋本。

 

後半34分

(OUT)10橋本晃司 ⇔ (IN)33藤島樹騎也

(OUT)6上田駿斗 ⇔ (IN)2進藤誠司

 

ここで大きくメンバーを変える。

樹騎也,進藤共にチャンスを掴みたい。

 

後半から3バックの真ん中を任されている「カバーリンガー」,平出涼(4)。

左の那生(3),右の俊貴(20)と共に3バックを固めているが,右も左も攻撃参加できているのは,平出がきっちりディフェンスを整えているため。

試合後にサポーターの仲間が言っていた。

「平出が入ってディフェンスが落ち着いた」

その通り!

平出ナイス!

 

鈴鹿は後半序盤で飛ばした分,幾分ペースを落としているが,交代した前線は活発に動いている。

菊島(15)からのバックスピンをかけたロングパスは,北野純也(14)が飛びだしてあわやゴールかという場面を作っている。

北野,良い動きだ!

 

後半39分

(OUT)19三宅海斗 ⇔ (IN)22中村侑人

 

今日は28度くらいまで気温が上がったらしい。

両チーム共にちょっと疲れた時間帯。

そこで,中村侑人(22)の投入は鬼手。

 

怪我でサッカーができなかった。

中々試合に出られなかった。

その侑人がフィールドに出て,ボールを追いまくる。

これは相手にとって,ものすごく嫌だろう。

パスを回されても,お構いなしにボールを追う侑人。

そして,その侑人の動きを利用して,ボール奪取する鈴鹿の中盤。

 

万全。

よし!

 

ここで試合終了。

 

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両チームの選手のみなさん,スタッフのみなさんお疲れさまでした。

試合運営にご尽力いただきました,三重県サッカー協会のみなさん,運営に協力いただいたみなさん(榊親平氏を含む),ありがとうございました。

 

この試合の前半は,あまり良い展開ではありませんでした。

どうしてもプレイが消極的に見えて,選手達に元気が有りませんでした。

ただ後半は,今シーズン一番ワクワクする試合でした。

チャレンジして,前向きで,全体が良く動いている元気な試合でした。

サッカーは不思議です。

今日の90分の試合の中で,鈴鹿は確実に進化しました。

 

しかし,選手や監督はこの試合を満足していないようです。

サポーターに挨拶に来る選手たちの顔を見たら,一発で分かります。

まだまだやれた試合でした。

もっと精度を高められた試合でした。

そして,この試合でまた鈴鹿は強くなります。

 

 

この試合のナカニシの選ぶMVP。VictoryCross賞は・・・

1ゴール1アシストの三宅海斗選手(19)です。

試合を通して良く動き,良く戦い,良く決めてくれました。

海斗選手ナイス!

 

そして,VictoryCross特別賞は(今作った)・・・。

今井那生選手(3)です。

ハーフタイムでどんな指示が出ていたか分かりませんが,それにしても凄いプレイでした。

超良い意味で「なんそれ!」ってプレイでした。

那生のプレイの幅は我武者羅無限大ですね。

那生!ナイス!

 

 

 

試合後に,藤田浩平選手に会いました。

ニッコリ笑顔になっていました。

カニシだけでなく,たくさんの鈴鹿サポーターが彼に会うために待っていました。

スクールで教えてもらっていた子どもたちもたくさんいました。

両手に抱えきれないほどのプレゼントをもらって,バスで帰っていきました。

 

鈴鹿にとって彼はいつまでもヒーローです。

心から藤田選手のご健康とご活躍を祈ります。

サッカーが人と人とを繋いでくれます。

藤田選手,また会おう!

そしてガンバレ!

 

天皇杯1回戦の勝利で,2回戦に進出します。

Jリーグとの対戦です。

 

ちょっと待った!

 

次の試合は,JFLの大事な大事なリーグ戦です。

そして対戦相手は,昨年アウェイで昇格の夢を打ち砕かれたヴェルスパ大分です。

JFL屈指の強豪と対戦です。

昇格に向けてのデスマッチです。

 

サポーター各員。

気合を入れてJFLの大分戦に挑みましょう。

 

そして勝つ!

 

ではまた。

 

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(今後の試合)

JFL第9節 5月28日(土)13:00 対 ヴェルスパ大分@上野公園陸上

天皇杯2回戦。6月1日(水)19:00 対 横浜Fマリノスニッパツ三ッ沢球技場

JFL第10節 6月5日(日)13:00 対 ヴィアティン三重@東員

 

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