VictoryCross

アトレチコ鈴鹿クラブ(JFL)のサポーターブログです。

JFL第15節 対 MIOびわこ滋賀

みなさんこんばんは。

 

試合後に仕事に行っていたので更新が遅くなりました。

また,Nカメラマンも仕事のため,試合に行けなかったので,今日のブログはVictoryCrossがバックから撮影した写真を使っています。

そして,このブログはナカニシが選手を褒めたくて仕方が無いので,ちょっと長くなるかもしれません。

ブログは読まなくていいです。

YouTubeで見たほうがちゃんとわかります。

第24回JFL第15節 MIOびわこ滋賀 vs 鈴鹿ポイントゲッターズ ライブ配信 - YouTube

 

ただただ,頑張った選手たちを讃えてあげてください。

そして,次の試合を楽しみにしてください。

 

みんなよく頑張った!

最高!

 

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試合の朝。

 

対戦相手は,MIOびわこ滋賀(以下,MIOと書きます)

試合会場は,JFLに昇格して初試合をした布引での試合。

初対戦の時は敗れた。

そして,JFLでの3年間。鈴鹿はMIOに勝利したことが無い。

前節0-4で敗れ,チーム状況も良くない鈴鹿

そのタイミングで苦手のMIOとの対戦は,どうしても嫌な予感が付きまとう。

会場に到着し,横断幕を掲出する。

以前と異なり,今日の試合はバック側で応援する。

 

鈴鹿サポーターが集まって来た。

到着するチームバスを待つ。

芝の上で応援の準備をする。

 

あんなに早く会場入りしていたのに,どんどん時が過ぎていく。

 

勝ちたい。

選手たちを笑顔で帰してあげたい。

不安な中,頭の中で何千回と繰り返す。

選手を信じろ。うちの選手を信じろ。大丈夫。

 

さあ行こうぜ!明日めざし!

 

いくぜ!

 

本日のスタメン(以後敬称略)

FW 19三宅海斗

MF 6上田駿斗・25前田柊・8海口彦太・17中村健人・27日根野達海・29坂本広大

DF 3今井那生・4平出涼・20中村俊貴

GK 23岩脇力哉

 

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試合開始。

 

鈴鹿は前節とスタメンが5人変わっている。

ただ,戦力が落ちた感じはない。ワクワクするメンバーだ。

 

鈴鹿は3-4-2-1。

MIOはたぶん4-2-3-1。

試合の入りはどうか?

 

カニシの五感のうち,最初に感じたのは今井那生(3)の絶叫のような激しい声。

絶対に勝利する炎のような闘志が那生から聞こえてくる。

 

試合は鈴鹿ペースで幕を開ける。

鈴鹿がペースを掴んだのは,サイド攻撃から。

 

右サイド,ウイングバックの,「カットイン」,坂本広大(29)

最高の素質を持ちながら,鈴鹿でその力を全て出し切っている感じがしなかった広大。

まだ先がある。まだできる事がある。まだ・・・まだ・・・

何度も歯がゆい思いをした。何度も広大!イケー!と(心の中で)叫んだ。

この試合は3バックなので,MFの右サイドで出場。

そこで広大がやりたい放題にやりまくる!凄い!

サイドからの縦への突破はもちろんのこと,縦だけでなく中にもどんどん進出し,ゴール前でヘディングシュートを狙う位置にいる。

縦へのスピードはMIOディフェンスを切り裂き,カットインで中に入れば切れ味鋭く相手を翻弄する。

前半の序盤だけで,何度も右サイドからゴールに迫るクロスを上げている。

クロス自体の精度も良い。ギャンブル的なクロスではなく,早いボール,裏へのボール,近く,遠く,様々なボールを中の選手に会わせて入れている。

三宅海斗(19)への低空クロス!

中村健人(17)への早いクロス!

これが広大の力か!これが本来の広大か!

 

さらに鈴鹿のサイド攻撃。

鈴鹿の左サイドのウイングバック,「双頭の龍」,上田駿斗(6)

左サイドの上田駿斗もノリノリに攻めている。

そして,自分自身も中に入り込み,そこからのシュートも狙う。

5メートルに達するほどのジャンプの高さがある駿斗(ナカニシ計測)。

自分自身がアシストするだけでなく,右からの広大のクロスを頭で狙いに行っている。

左の駿斗,右の広大。両サイドからの攻撃の際に逆サイドの選手がフリーになって,中に侵入してくる。それをなかなかMIOディフェンスが捕まえきれていない。

ポジションに縛られず,天真爛漫に走る駿斗。

攻め込んでからの守備への切り替えも早く,戻りながらディフェンスもできている。

とても楽しそうにサッカーをしている。

そんなときの上田駿斗(6)には注目だ。

そんなときの駿斗は絶好調だぜ!

 

開始5分で完全に分かった。

今日の鈴鹿は違う。

前節とは全く違う。

別のチームかと思えるほど,選手が活き活きプレイしている。

なんだ?

どうしてだ?

ここまで変わるのか?

 

3バックの左,「我武者羅100%」,今井那生(3)

試合開始から良い声で良い指示が出ている。良いぞ。那生!

今日の鈴鹿は,攻守の切り替えが全然違う。

那生のプレイを見ていても,それはヒシヒシと感じる。

前半の序盤。那生から一気にMIOの裏へロングパスが出る。

弾道が低く早いボールなので,MIOディフェンスが落下地点に間に合わない。

那生からのロングパスは,三宅海斗(19)にズバリと通る。

海斗は後ろから倒されたように見えたが・・・ノーファウルでゴールならず。

でも,最終ラインから良い攻撃がどんどん生まれていた。

とても良い。守備から攻撃への切り替えがとても早い。

フォワードで起用され,自分の力を発揮できず,口惜しさに唇を噛んだ那生。

那生。今日は唇を噛まなくていい。だって笑って帰るんだろ!

那生。ガンバレ!

 

しかし,那生に襲い掛かるMIOのフォワード。

以前鈴鹿に所属していた,MIOの小口大司選手が突っ込んでくる。

ルーズボールや中途半端なプレイは,小口選手の標的となる。

その激しい闘志と,思い切りの良さで鈴鹿ディフェンスに襲い掛かる。

カニシはこの試合,小口選手の前線でのプレッシャーが一番怖かった。

 

試合は鈴鹿ペースで進む。

鈴鹿はパスが攻撃に直結していて,ゴールを狙うという意思がはっきり出ている。

パスを回すことが目的ではなくゴールが目的。それを強く感じる。

前に向かうために,ボール保持者から前が,パスコースを作るため良く動いている。

特に,右サイドの坂本広大(29)へは何本も良いパスが通っている。

パスが前向きで,攻守の切り替えが早い。

見ていてとてもワクワクする試合になった。

そんな良い試合を今後も継続していくためにも,勝利という結果が欲しい。

 

センターバックの右,「鬼俊貴」,中村俊貴(20)

ディフェンスの要として,前節の4失点は俊貴にとってショックだったろう。

しかしこの試合では,また強い俊貴が戻って来ている。

びくともしない。鬼のようなオーラを放つ俊貴がゴールを守る。

右よりのセンターバックの俊貴から,前方の坂本広大(29)へ良いパスが出ている。

今までのように中里(7)を経由するのではなく,広大の動きに合わせて相手ディフェンスの裏へ出している。

カニシが「このパスならお金が取れる」と思ったのは,左サイドの上田駿斗への大砲のような大きなサイドチェンジ。それをビシッと決める。ナイスボール!

安定している鈴鹿ディフェンス。

そして俊貴も安定している。

俊貴から大きな声が出ている。

「出して動け。出して動け。出して動け」

良いぞ。良いぞ。俊貴。良い声だ。

勝つぞ!

 

MIOは4-2-3-1だと思うが,攻撃時には両方とものサイドハーフがかなり上がるため,4-2-4のような形になる。

後ろから走って来るというより,前線に張り付いてそこで駆け引きをする感じ。

そのため,MIO攻撃時には鈴鹿ディフェンスラインにMIOの選手が4人から5人張り付いている。

そのため鈴鹿がボールを奪って,早く前に展開すると,MIOの中盤に一瞬スペースができる事がある。

 

トップ下の,「ネクスバンディエラ」,海口彦太(8)

彦太が鈴鹿の2列目にいる。

そこは鈴鹿サポーター全員が待っていた彦太の適正ポジション。

MIOの攻守の切り替えの時に,彦太がMIOの中盤に圧力をかけている。

ボランチの一枚前のため,ある意味,思い切りの良いプレイになっていて,それがとても彦太らしい味の出るプレイとなっている。

さらに,足を止めずに動き続ける彦太は,MIOにとってマークが大変しにくく,中盤からどんどん抜け出してくる。

前半半ばには,MIOのクリアボールをカットして自らシュート!

MIOゴールキーパーのファインセーブでコーナーキックとなるが,さすがのポジショニングと良いシュートだった。

3-4-2-1のフォーメーションのトップ下は2人。

切れ味とテクニックの中村健人(17)。

そして,強さと攻撃力の海口彦太(8)。

攻撃のバリエーションか多く,スペクタクルなプレイを沢山見せてくれた。

彦太。たくさんシュートを打って,めっちゃ良かった!

次もトップ下で頼みます。そしてゴールを決めてやろうぜ!

 

ボール支配率は6対4で鈴鹿優位。

MIOにはシュートをほとんど打たせていない。

中盤のせめぎ合いを鈴鹿が制しているため,攻守ともに鈴鹿が主導権を握っている。

 

試合後に,「今日の鈴鹿はバックパスが無かったね」というサポーターの声があった。

実はバックパスは何度もしていた。だけど,それが消極的なプレイには見えなかったんだと思う。

リスクを恐れずガンガン前に行くプレイが,強い気持ちを持った逃げないサッカーに見えた。

実際に,前半半ばの鈴鹿の攻撃の際のルーズボールに対して,MIOゴール前に突っ込んできたのは,なんと!!センターバック平出涼(4)だった。

鈴鹿は選手全員がゴールに向けての意識を持っていた。

 

しかし,リスクを恐れないプレイは,カウンターの危険性がある。

もしもパスがカットされた場合でも,その瞬間からの攻守の切り替えが早く,前線から粘りのプレイをしているため,リスクをみんなで対応できていたと思う。

 

この試合でプレイに関わっていない選手はいない。

全員守備。全員攻撃。

ボールの無い所でも,全員が試合に絡んでいた。ように思う。

 

MIOの選手からは,「球際激しく」という指示が何度も出ていた。

大阪戦,奈良戦では,球際の激しいアタリで鈴鹿は相当苦しめられた。

しかしこの試合では,パスの球足が早く,受け手の選手が動いてマークを外し,スペースにスルーパスが出ているため,MIOは球際を狙うにしても的が絞れない。

これまでのような,練習でやる鳥かごのように足を止めたパスを回す鈴鹿と違い,この試合では俊貴(20)が指示している通り,「出して動く」が繰り返されている。

 

どれだけ良い試合をしても,勝利できなければ選手は笑ってくれない。

そして,流れを掴んでいると思った時が一番危ない。

早く点が欲しい。

早く掴んだ流れを形にしたい。

 

前半41分。

左サイド深くで繋ぐ鈴鹿,ショートスルーパスが合わず,MIOディフェンスに奪われるが,そこに喰らいついたのが・・・ボランチの「勇往邁進」,前田柊(25)。

この試合で,鈴鹿がペースをつかみ続けたのは,セカンドボールや中盤のスペースをMIOに与えなかったためだと思う。

2列目の,彦太(8)と健人(17)が最初にMIOの攻撃のスピードを落とし,ボランチの前田(25),日根野(27)がディフェンスする。

そこからディフェンスにこぼれても,直接MIOの攻撃にさらされることは少ない。

まさに「縁の下の力持ち」をしっかりとしている前田。

しかし,その前田も自分のポジションだけではなく,大きな意味で試合全体を見ている。

そのため,試合の流れを見て積極的にドンドン飛び出している。

この前半41分。

前線に飛び出した前田柊(25)は,MIOディフェンスに体を入れられボールを奪えないが,そこから粘って喰らいついて,なんとゴールラインギリギリでボールを奪う。

セーフティにゴールキックになったと思っていたMIOディフェンスは一瞬,ボールウォッチャーとなる。

前田から,中村健人(17)へ。

中村健人のメッセージのこもった精度の高いパスが中に折り返される。

中村健人のパスに込められたのは「シュートを打て」のメッセージ。

そこに走り込んできたのは・・・

右サイドの端から,中にポジションを取っている坂本広大(29)。

左足で引っ掛けるようなダイレクトシュート!!!

ゴーーーーーーール!!!1-0

良い時間帯になんとしても欲しかった先制点。

うぉーーーーー!広大!やったな!

広大は,ベンチで祝福を受けた後,自分のポジションである右サイドに戻ってくる。

それはサポーターの目の前。

広大が,もっとくれ。もっと応援してくれとサポーターを煽る。

広大!良いじゃないか!もっとやったれや!

 

前半は終始鈴鹿ペースで試合が進む。

 

ここで前半終了。

 

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アップする選手が早い段階で控室に戻る。

戦術の確認をしているのだろう。

 

前半終盤の広大のゴールに,サポーターもテンションが高い。

そして,なんか久しぶりに凄く良い試合を見ている感じがしている。

 

勝ちたい。

これだけ良い試合をしても勝てなくては意味が無い。

 

対戦相手は苦手としてるMIO。このまま終わるとは思えない。

そして,鈴鹿は両サイドを中心に,かなり前半で飛ばしてきた。

曇り空で気温は高くないが,ものすごい湿気で汗が噴き出してくる。

選手達の消耗と,交代のタイミングが重要となる。

 

まだ,緊張と恐怖が解けないナカニシ。

勝ちたい。勝たせたい。

 

みんながんばれと祈るような気持ちで,グラウンドを見つめ続ける。

 

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後半開始。

 

ここ数試合は,ハーフタイムで選手の交代があったが,この試合は前半と同じメンバーでスタート。

 

MIOがかなりハードに動いて押し上げてきた。

MIOの前線の小口選手がやはり鈴鹿ディフェンスに強烈に圧力をかけている。

 

カニシの見た感じ,MIOは左サイド(鈴鹿から見ると右サイド)の攻撃の組み立て強いように思える。

前半は,坂本広大(29)が押し込みまくって,主導権を持っていたので,攻撃は最大の防御となり,相手のサイド攻撃を封じていた。

後半は,MIOもサイドに人を配置し,鈴鹿を押し始める。

 

鈴鹿は,3-4-2-1のフォーメーションだが,ディフェンス時は,5-4-1になり,トップ下の海口彦太(8)と中村健人(17)がサイドにカバーに入る。

この動きが,実にスムーズで,鈴鹿はサイドで数的不利を作られた感じが無かった。

 

また,ウイングバックの裏を取られた際にも,センターバックの左の今井那生(3=足が早い)。右の中村俊貴(20=足が早い),がサイドの裏に素早くカバーに入るので,鈴鹿は裏のスペースもしっかり止めていた。

 

鈴鹿ゴールキーパー,岩脇「ファイヤー」力哉(23)

後半,五分の展開となったが,鈴鹿はディフェンスラインをかなり上げている。

これまでずっと3バックでやっていたかと思うほどに,サイドのカバーもスムーズに動けている。

そして,その最後の最後の最後に,炎の男,ファイヤー力哉が構えている。

この試合では,それほどシュートを打たれていないが,特に力哉は最終ラインのフィールドプレイヤーとしての動きが良かった。

思い切りの良い飛び出しと,コーチングで,ディフェンスとの間のコミュニケーションはバッチリ。

後半半ばには,裏に抜けてくるMIOの攻撃に対して,勇敢に飛び込むプレイで相手と激突しながらも鈴鹿のゴールを守り抜いた。

2019年のJFL最初の試合,この場所でゴールを決められて敗れた時,鈴鹿のゴールを守っていたのは岩脇力哉だった。

力哉。勝とうぜ。この試合。絶対にな!

 

後半の序盤は,MIOにゴール前でフリーキックを与えてしまうなど,押し込まれていた時間帯もあった。

しかし,鈴鹿のディフェンスには穴が無く,中盤もセカンドボールをしっかりと競り合って,MIOにゲームを組み立てさせていなかった。

 

ボランチの,「鈴鹿の未来」,日根野達海(27)

長い間,なかなか試合に出られなかった。

ちょこっと出た時もあったけど,その次はベンチにも入れなかった。

能力は高そうだ・・・だけどしっかりプレイを見ていない・・・。

いつもニコニコして,サポーターに挨拶してくれる好青年。プレイはまだ分からない。

それが日根野達海だった。

この試合,何よりも目立っていたのは日根野達海。

攻守ともにボールに良く触っている。そしてリズムを作っている。

攻撃時には飛び出して自らゴールを狙う。

競り合いもしっかりと戦えている。

とにかく目に入るところに必ず日根野がいる。

なんだこれは!ここまで凄い選手なのか!

ボールを奪われれば,ちょっと熱くなって相手を追う。

ちょっとファウルしちゃう時もある。

ボールを奪われない。懐が深い。ルックアップしている。

今日の日根野のプレイを言葉ですべては表せない。

一言だけ書くならば,日根野,見事!

この試合,日根野は運命をどけて前に進んだ。

これだけのプレイを見せられたら,運命が変わるに決まっている。

日根野。次も頼むぜ。絶対に出て来いよ!

 

後半の鈴鹿は防戦一方ではなく,深くMIO陣内に攻め込んでいる。

夢幻の心臓を持つ前田柊(25)が,体を張って奪ったボールを,海口彦太(8)がつないで,中村健人(17)がシュート!惜しい!

 

トップ下の,「鈴鹿のケンティー」,中村健人(17)

中村健人ボランチではなくトップ下が一番良いと思う。

海口(8)と全く違うタイプなので,2人がトップ下にいると互いに良い所を出し合って,攻撃の形を作っている。

鈴鹿は縦に早く,動きながらプレイをしているので,走る選手の少し前に,ダイレクトでパスを流せる健人のプレイは,とてもインパクトがある。

健人(17)から右から中に入って来た坂本広大(29)へパス。

坂本広大から,縦に抜け出してきた日根野達海にパス!

惜しくもゴールには至らなかったが,1人.2人.3人目の動きまで連動するプレイだった。

そして,ゴール前のフリーキック中村健人

MIOに頭で弾き返されたが,この試合では随所に健人らしいプレイを見せてくれた。

健人。良いよ良いよ。

せっかくトップ下なら,次はゴール奪おうぜ!

 

鈴鹿のディフェンスラインは,ほころびを見せていない。

ボールが奪われた瞬間,中盤の位置まで飛び出す超積極的な今井那生(3)のプレイ。

元々サイドバックもできるため,ドリブルでドンドン攻撃参加する中村俊貴(20)のプレイ。

そして,センターバックの真ん中は,「カバーリンガー」,平出涼(4)

左右のセンターバックが自由度を高くプレイしているため,平出はそのバランスを取りながら,確実なプレイを続けている。

しかし,以前と大きく違うのは,平出自らサイドへ大きく展開し守備からディフェンスへの大きな形を作っているということ。

平出は派出なことをしている訳ではないが,そのプレイは確実にディフェンスラインに安定感をもたらせている。

カニシは3バックが一番合うのは平出なんじゃないかと思っている。

平出。無失点で行こうぜ。

この試合だけじゃない。JFL残り試合全部だ!

それくらいのつもりで行こう!

 

試合は膠着していない。

MIOも攻める。鈴鹿も攻める。

そして,徐々に鈴鹿が押し始めた。

 

鈴鹿陣内からのカウンターを,中村健人(17)が受ける。

受けた方が上手く,スピードを活かしたままターンして,三宅海斗(17)へ!

三宅海斗(19)から,中へ走って来た海口彦太(8)へ。

シュートは枠をとらえられず惜しい!

 

鈴鹿の左からのコーナーキックのこぼれ球を,右サイドの坂本広大(29)が確保。

広大から中へ。

MIOのゴールキーパーのキャッチする上から!

信じられないけどゴールキーパーの手よりも打点が高いヘディングを打つ上田駿斗(6)

サポーターの目の前なので良く見えた。

MIOゴールキーパーはキャッチしていなかったが,なぜか?ファウルの判定。

 

鈴鹿のワントップは,「ネコ好きの天才」,三宅海斗(19)

ワントップだが,トップ下の海口彦太(8),中村健人(17)との距離感が良く,単騎で孤立している感じは全くない。

海斗,彦太,健人で三角形を作り,再三MIO陣内に攻め入っている。

前線でボールの受け方がうまい海斗は,背中を向けてポストプレイをするのではなく,まわりとパス交換をしながら動いてMIOのマークを外す。

動き自体にキレがあり,そのキレには海斗独特のリズムがある。

そして・・・後半30分。

中盤でボールを奪った日根野達海(27)。

日根野から後ろに下がって来る海口彦太(8)にクサビのパス。そして日根野自身が動く。

パスアンドゴーで,マークを外した日根野へ,海口がボールをリターン。

(この一連の流れは最高なのでYouTubeで見たほうが良いです)

日根野から・・・走る三宅海斗に風味絶佳のスルーパス

パスのスピード,コース,タイミング。全てが完璧。

トップスピードでボールを受け抜け出す三宅海斗に,MIOディフェンスが追走する。

右からの圧力に対して,少しボールを左にかばいながらシュートを打つ海斗。

これを決める!海斗は決める!

ゴーーーーーーール!!!2-0

すんごいゴール出た。

パスからシュートまで素晴らしすぎる。

ゴール後の海斗の飛行機パフォーマンスで喜ぶナカニシ(今回やらなかった)。

 

ナイス!海斗。ナイス!日根野

 

後半30分

(OUT)8海口彦太 ⇔ (IN)7中里崇宏

 

中里が海口と交代し,トップ下に入る。

ボールを保持するのが上手い中里が,トップ下で基点を作ればそれは凄いことになる。

中里。トップ下で無双だ。ガンバレ!

 

極端な話を書くと・・・

チームの中心だった中里がスタメン出てなかったことにより,鈴鹿の選手たちはある意味,中里から独り立ちしたような気がする。

困った時に中里に渡せば安全なため,ボールを持てば中里を探していたように思う。

この試合では,チームの中心である中里がいないため,自分でパスコースを探し,自分で考えてプレイしたのではないだろうか?

そして後半,中里が入った。それもトップ下。

トップ下でゲームを作る中里。

期待でゾクゾクする。

 

互いに選手の消耗が激しい。

かなり疲れてきている。

鈴鹿もMIOも選手を交代して,活性化を図る。

 

後半35分

(OUT)19三宅海斗 ⇔ (IN)41栗田マークアジェイ

 

マークが入ってすぐ。

鈴鹿のカウンター。

ボールはトップ下の中里(7)へ。

1呼吸「間」を取る中里。これが上手い。

マークの走りのスピードが乗った瞬間,絶妙のスルーパス炸裂。

マークはトップスピードで走っているので,完全に抜け出しMIOゴールキーパーと1対1。

これはMIOのキーパーがファインセーブで止める。

しかし,中里のスルーパス。マークのロングラン。素晴らしかった。

良い雰囲気だ。

 

鈴鹿の選手の消耗が激しい。

カウンターで前線へ走り出した今井那生(3)の足がもつれて倒れる。

ギリギリまで走ってきた那生の足が言うことを聞かない。

 

残りわずか。

何度も何度も時計を見る。

 

後半40分

(OUT)17中村健人 ⇔ (IN)10橋本晃司

 

良く走った中村健人が交代し,キャプテンマークと共に橋本が入る。

そして,橋本(10)と中里(7)の2トップ下!

これは・・・凄いぞ。

 

橋本は,無理をせず試合をしっかりとコントロールしようとしている。

無理に攻めないが,攻め手は緩めない。

流石の落ち着きと,試合運び。

 

鈴鹿は交代回数を使い切った。

もう選手の交代ができない。

 

前田柊(25)が走り続ける。

中村俊貴(20)が叫ぶ。

日根野達海(27)の足が痙攣する。

今井那生(3)も声を上げている。

 

祈るナカニシ。

勝たせてくれ・・・。

 

ここで試合終了。

 

よっしゃーーーーー!

 

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両チームの選手のみなさん,スタッフのみなさんお疲れさまでした。

あまり良い天気ではなかったのですが,2000人以上のお客さんが来場されたそうです。

あらー。凄いですね。

 

試合後,ちょっと疲れた顔をしながらも,ちょっとだけドヤ顔の選手がサポーターとのころへ来てくれました。

カニシは嬉しくて,飛行ポーズをやってました。

最後に岩脇力哉選手が仕切ってくれて,万歳を3回ができました。

声が出せないので,なかなかサポーターから万歳のタイミングが伝えられません。

力哉選手ありがとうございます。

 

良かった。

勝った。

そして,この試合はナカニシが今シーズン見た中で,間違いなく一番良い試合でした。

次の試合がとても楽しみです。

 

さて,久しぶりのナカニシ的MVP。VictoryCross賞ですが・・・。

試合全体を見て・・・

日根野達海選手(27)に送りたいと思います。

素晴らしかった。最後まで走り切った心の強さも拍手です。

あのスルーパスで,ナカニシはご飯3杯食べられます。

日根野選手,次の試合に向けて頑張ってください。

 

試合後に仕事があったので,ナカニシはすぐに会場を後にしました。

 

本当は,小口大司選手に会いたかったのですが残念です。

MIOの攻撃で小口選手のプレッシャーが一番怖かったです。

プレイの質も動きも,鈴鹿にいた時よりも数段成長していると思いました。

小口選手。頑張ってください。

また,ホーム戦で戦えるのを楽しみにしています。

 

試合後に,サポーターがみんな言ってました。

前節からどうやって立て直したんだろう???

 

カニシは鈴鹿の選手の力を信じています。

だから,何かの小さなきっかけが,大きくハマった感じがしています。

この試合だけ良かったのではなく,これが鈴鹿の本来の力だと言えるように,また練習から整えて欲しいと思います。

 

みんながんばれ。

 

あーーー。

なんて良い気分だ!

 

ではまた。

 

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(今後の試合)

JFL第16節 7月16日(土)11:00 対 ラインメール青森@カクヒロスタジアム

JFL第17節 7月24日(日)18:00 対 マルヤス岡崎@三交鈴鹿

JFL第18節 7月30日(土)19:00 対 Honda FCエコパスタジアム

 

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