VictoryCross

アトレチコ鈴鹿クラブ(JFL)のサポーターブログです。

JFL第16節 対 ラインメール青森

みなさんこんばんは。

 

昨夜遅くに帰宅しました。

体はクタクタでしたが,試合のYouTubeを全部見ました。

今日は,朝7時に起きて,ブログ用のメモを取りながら,もう一回YouTubeを見ました。

 

すぐにブログを書き始めようかと思いましたが,遠征で失った妻ノリコポイント(TNP)を確保するため,一生懸命に滞っていた家事をしました。

エアコンの掃除をして,庭の草取りをして,ネコと遊んで・・・ネコ?

 

ずっと試合の事を考えていました。

一日中,とても良い気分でした。

みんな,よく頑張ってくれましたね。

ありがとうございました。

 

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試合の前日。

 

金曜の夕方の飛行機で青森に向かう。

土曜の試合のキックオフは11時。

横断幕掲出の開始時間は8時30分。

前泊でないと間に合わない。

 

パンパンに横断幕を詰め込んだスーツケースを持って名古屋空港へ。

道中,前節のMIO戦を仕事で見られなかったNカメラマンと話をする。

Nカメラマンは,1週間試合を見なかっただけで生活のリズムが崩れ体調が悪いそうだ。

(仕事が忙しいらしく,YouTubeもまだ見れていないらしい。)

 

MIO戦で鈴鹿は変わった・・・。

何かがハマった感じがする・・・。

今の鈴鹿は強い・・・。

そうやって前向きにNカメラマンに話をしているが,ナカニシの心中は不安でいっぱい。

 

MIO戦だけじゃないか?

しっかりと戦えるのか?

ここで負けたらブレだすんじゃないか?

 

チームとして「変えられるところ」と「変えられないところ」があると思う。

「変えられないところ」というのは,ある意味「変えちゃいけないところ」であって,そこをブレずにしっかりと持っているチームが強いチームなんじゃないだろうか?

JFLのチームだと,例えばHondaがそんな感じがする。

鈴鹿は,前節でやっとその形が見えてきたような気がする。

「チームとして変えないところ」を,1試合ごとに変えるのではなく,そこをキッチリ全体が共有することで,選手が交代しても強いチームとして戦えるんじゃないだろうか?

な~んてことを無限に考えながら青森に到着。

 

ホテル到着が夜の8時なので,現地で集まった仲間と共に晩ご飯を食べて解散。

 

カニシは,試合前日は興奮して眠れないうえに,ビジネスホテルでは熟睡できないので,ベッドの上で少しうとうとしただけで朝になる。

7月の半ばというのに,青森の気温は20度前半。

仲間たちと朝の6時から市場で朝食を取り,試合会場に出発。

 

今日の対戦相手は,ラインメール青森(以下,青森と書きます)

開幕戦で対戦し,かなり押されつつも何とか勝利した相手。

百年構想もJ3ライセンスも保持しているJFLの強豪。

ホームゲームであることと,大きい会場での開催のため,青森の選手達も気合が入っているだろう。

カニシの印象としては,足元が上手くてカウンターが鋭いチーム。

 

試合会場に到着。

横断幕を掲出するが,スタジアムの周りの山からの吹きおろしの風がきつく,横断幕にどれだけオモリを付けても巻き上がってしまう。

小雨がシトシトと続いている。

周りの山からの風が,霧のような細かい雨を降らせている。

濡れるなんて,なんてことはない。

この雨でグラウンドが選手が滑らないか?

この雨で怪我とかしないか?

この雨で前節のような試合ができるのか?

 

試合時間が近づく。

選手達のアップが始まる。

 

みんな・・・ガンバレ!

笑って帰ろうぜ。

 

いくぜ!

 

本日のスタメン(以後敬称略)

OMF 19三宅海斗・8海口彦太・17中村健人

DMF 6上田駿斗・25前田柊・27日根野達海・29坂本広大

DF 3今井那生・4平出涼・20中村俊貴

GK 23岩脇力哉

 

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試合開始。

 

鈴鹿は,3-4-3-0のゼロトップ。

真ん中の三宅海斗(19)がワントップのように張り出すこともあるが,かなりディフェンスにも下りてくるので,純粋なワントップではない。

青森は,3-4-2-1だと思う。

 

両チーム共に,ディフェンス時には5-4-1に変化する。

そのため,互いにサイドに張り出しているウイングバックがフリーになり難い。

 

鈴鹿はディフェンス時に全員が守備に戻るが,青森はディフェンス時に前線の3人が残る時がある。たぶんカウンター狙いか?

鈴鹿は攻めている時こそ,青森のカウンターの脅威にさらされていると言って良い。

 

試合は互いにロングボールの応酬から始まる。

 

センターバックの右,「鬼俊貴」,中村俊貴(20)

3バックになって俊貴のポジションに「自由度」が生まれた気がする。

パスで揺さぶるだけでなく,ドリブルで少し動いてパスコースを作る動きが見られる。

さらに右サイドには,ウイングの位置の坂本広大(29),その前に流れて走る海口彦太(8)が,積極的に動いてパスコースを作っているので,俊貴がパスの出しどころが無くて困る姿はない。

右サイドの深くに青森がボールを入れる場面もあるが,俊貴は足も速いのでしっかり追いついている。

青森のサイド攻撃は,3バックからフォローに入る俊貴と,ウイングバックの坂本広大(29)のディフェンスで連携も良くしっかりディフェンス出来ている。

良い入りだ。俊貴。

開始直後のディフェンス頼むぞ。

 

試合を5分見たら分かる。

この鈴鹿は良いぞ。

MIO戦と同じ,前向きに戦えている感じがする。

 

左のインサイドハーフ,「鈴鹿のケンティー」,中村健人(17)

キャプテンマークを付けて攻撃を指揮するケンティーこと中村健人

後からのクサビのボールを,球の勢いを使いながら上手くターンして前線に繋いでいる。

健人がパスを受ける数が多いというのは,後方の選手が前をよく見ているためだと思う。

そして,前線の海口彦太(8),三宅海斗(19)と共に,健人も良く動いてマークを外している。

そして後ろからのパスに対して,健人がワンタッチで青森ディフェンスの裏を狙う動きをしている。

健人は何か狙っている・・・(本当に)ナカニシはそう思った。

健人。もっと激しく行って良い。もっと泥臭く粘って良い。

キャプテンマークを巻くならば,プレイで全員を鼓舞してくれ。

絶対にできる。

ガンバレ健人。

やったれ健人。

 

試合は五分の展開。

どちらの陣内というのでもなく,センター付近で押し合いが続き,ロングボールで時折深く攻め込む展開。

中盤付近では,かなり激しくボールを奪い合っており,青森の後ろからのタックルで三宅海斗(19)が何度も倒されている。

球際で厳しく行くのは当然なのだが,青森は少し後ろからのファウルが多い。

大丈夫か?悪天候の中でひやひやしているナカニシ。

 

鈴鹿は前節からパススピードが早くなっている気がする。

しかし,この試合では,雨の影響で芝が重く,パスをカットされる場面がある。

それでもパスカットを怖がって,後方でチマチマとバックパスを続けている鈴鹿ではない。

 

ボランチの,「勇往邁進」,前田柊(25)

小柄な前田だが,グラウンドの運動量とファイトの数は半端じゃない。

鈴鹿がリスクを恐れず積極的に行けるのも,前田の動きが大きい。

パスミスからの青森のショートカウンターに対して,素早くフォローして,青森のスピードを遅らせている。

ボールを失っても,相手の決定的な攻撃チャンスにしない献身的なプレイが光る。

以前,元ミランガットゥーゾに似ていると書いた。そこまで獰猛ではないが運動量と潰すプレイは良く似ていると思う。

実は,ナカニシは帰宅してからYouTubeを2回見たのだが,配信だと前田の動きが分かりにくい。

スタジアムで見ていると,青森のパスを出したいところを切っている前田がよく分かった。

ボールに触るだけがサッカーじゃない。

ボールの無いところで,献身的な前田の動きがチームを支えている。

この試合,青森のカウンターは前田によってスピードを落とされていた。

前田柊。八戸のサポーターも応援に来てくれている。

前チームでも愛された選手が,鈴鹿で力を尽くしてくれる。

前田柊。勇往邁進だ!ガンバレ!

 

鈴鹿の良いプレイが続く。

前に前にプレイしているが,奪われてからの守備への切り替えが早く,すぐにチェックに行っている。

 

右のウイングバック,「カットイン」,坂本広大(29)。

前節のMIO戦では,サイドを縦横に走りまくり,得点を挙げた広大。

この試合,青森もディフェンス時に5バックになるため,サイドでフリーになることが難しい。

両チーム共に,横にワイドで縦にコンパクトな形。

そのため,この試合の広大は,派手にオーバーラップするというより,要所要所でサイドに基点を作り,前線の三宅海斗(19),海口彦太(8)に裏ヘのスルーパスを狙っている。

また,青森は前半鈴鹿の右サイド深くにロングパスを出しているため,広大が戻ってディフェンスをしている。

広大のプレイは,攻撃3で守備7の割合。本人も攻め込みたいだろうが,我慢のプレイ。

必ず試合の流れが動く。

広大。足を溜めておけよ!

みんなが疲れてきた時に,末脚見せてやろうぜ。

 

左のウイングバックの,「ハイジャンパー」,上田駿斗(6)

右の広大(29)が青森のディフェンスでなかなか前に出られないが,駿斗は元気に前に出ている。

駿斗の早くて太くて自由なプレイが,確実に青森にプレッシャーをかけている。

この試合では,ワントップの位置に人がいないことが多いのと,前線に背の高い選手がいないため,タッチライン沿いから長いクロスボールを入れることは少ない。

そのため,駿斗はボールを持つと,サイドを駆け上がりつつも,中へ切れ込むプレイを見せている。

左のインサイドハーフの,中村健人(17)も駿斗のプレイを支えていて,良い形を作りかけている。

また,右の坂本広大(29)や海口彦太(8)からのクロスボールに対しては,ファーサイドで駿斗がハイジャンプを狙っている。

チームの個性が噛み合って,良い形を作っているように見える。

駿斗,とても良いぞ。

その調子,ガンバレ!

 

前半の半ばを過ぎるが,鈴鹿は後ろから足を払われるようなファウルを受けている。

特に,攻撃のキーマンである三宅海斗(19)は,かなり痛めるほどの激しいアタリが繰り返されている(何度目かにやっとカードが出た)。

 

前半の半ばを過ぎる。

公式記録を見ていないが,この試合のシュート数はそんなに多くないと思う。

両チーム共に大きく張ったサイドの潰し合い,中盤の攻防が激しく,シュートレンジに食い込むところまで行っていない。

 

青森は早め早めにミドルシュートを狙ってくる。

これが高精度で怖い!

 

鈴鹿ゴールキーパー,岩脇「ファイヤー」力哉(23)

ゴール裏で応援するサポーターの目の前でプレイしている。

いつもサポーターの事を考えてくれる力哉は,特に背中に応援を感じているだろう。

裏を狙う青森に対して,3バックに的確に指示を送っている力哉。

GOとSTOPのはっきりした良いコーチングの声が出ている。

力哉のコーチングで,ディフェンス陣に迷いのあるプレイは見られない。

また,裏へ抜けてくる相手に対して,勇敢に飛び込みペナルティエリア外へも出ていく。

なんか力哉に貫禄が出て来た。

そして,前半半ばの青森のミドルシューに対して大きく手を伸ばす。

シュートはバーに当たったが,もし入るコースならば力哉の手が触って防いでいた。

青森がミドルシュートを打った位置・・・。

それは,FC大阪戦で試合終了間際にミドルシュートを決められた位置とほぼ同じ。

あのミドルからは絶対にゴールを許さない。

力哉の炎は,こんな雨じゃ消える訳が無い。

もっと燃えろ!

もっと吠えろ!

力哉。万歳しようぜ。

 

試合の半ばを過ぎた。

中盤の潰し合いが続く。

 

鈴鹿が攻撃時に,青森にボールを奪われカウンター。

素早く反応した前田柊(25)が,ナイスプレイでカウンターを止めた際に(ボールを蹴ったのに)イエローカードが出る。

 

青森の選手が治療のため試合が止まる。

その時・・・楽しそうにリフティングをする三宅海斗(19)。

リフティングから,ボールを頭にのせてバランスをとる海斗。

それを見て,ナカニシは海斗がゴールを決めることを確信していた(本当に本当)。

 

前線の真ん中にいる,「ネコ好きの天才」,三宅海斗(19)

海斗をサポーターの仲間が「ネコみたい」と言ったことがある。

ベタベタされても嫌だし,構ってくれなくても嫌。そしてマイペース。

試合は均衡している。中盤の激しいぶつかり合いの中で,選手たちは熱くなっている。

でも,海斗は楽しそうにリフティングしていた。

削られても,潰されても,海斗は今サッカーを楽しんでいる。

大丈夫。海斗はみんなが一番楽しくなる方法を知っている。

そして・・・,

 

前半34分。

青森に攻め込まれた鈴鹿

海斗も戻って中盤のディフェンスに入る。

青森のパスをカットしたセンターバックの今井那生(3)が,ダイレクトで中村健人(17)へ。

そして,中村健人(17)が迷い無く前へスルーパス

健人が狙っていたのはこれか!これなのか!

中村健人からのパスは一直線で,猛烈に奪ダッシュする三宅海斗(19)へ!

超最高速で走りながらボールを収める海斗。

青森のディフェンスも追いつけない。

そして右足でシュート!

キタ!

ゴーーーーーーール!!!1-0

見事。

那生(3),健人(17),海斗(19)と,少ない手数で完璧な攻撃だった。

そして,海斗の落ち着いたシュートも絶品。

ナイスゴール!

 

この試合,ナカニシが0トップとしたのは,何となくカッコいいからではなく,本当に三宅海斗(19)がディフェンスに戻り,献身的にプレスをかけていたため。

そのため,鈴鹿は青森ディフェンスラインに張り付いている選手がいなかった。

トップの位置で足を止めて張り付いていないだけで,海口彦太(8)や中村健人(17),そして三宅海斗(19)は1.5列目からと飛び出す感じで,青森ディフェンスの裏を狙っていた。

前線からのプレスと,1.5列目からの飛び出し,それが追加点を生む。

 

前半44分。

青森の3バックに対して,海口彦太(8),前田柊(25),中村健人(17),そして三宅海斗(19)が連動してプレスをかける。

パスコースを切られたため青森のディフェンスが一瞬迷った時に,三宅海斗(19)がボールを奪い独走。

早い早い。誰も追いつけない。

1点目とほぼ同じ場所で,今度は効き足の左でシュート!

よし!

ゴーーーーーーール!!!2-0。

声が出せないけど大騒ぎの鈴鹿サポーター。

よっしゃ!ナイス海斗!

5年契約や!

三宅海斗(19)の個人技だけでなく,ディフェンスの意識が共通していて,そこから青森を追い込んでの得点。

みんな素晴らしいぞ!

 

ここで前半終了。

 

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スロースターターの鈴鹿が2点リードで前半を終えたのは記憶にない。

チームは順調。

選手たちも良い動きをしている。

だけど,不安がさらに積み重なる。

 

2点リードだが,1点返されればそこから先は地獄の時間となる。

2点のリードが頭の中にあると,同点ですら敗戦同然に感じてしまう。

選手達の笑顔を見るには,無失点での勝利しかない。

 

さらに攻撃するのか?

落ち着いて試合を締めるのか?

そのタイミングも選手によってばらばらになりかねない。

 

誰が言ったか知らないが,2点差は怖いスコアらしい。

心底,その言葉の意味を感じる。

 

試合前にほとんど食べないナカニシだが,遠征なので朝食を食べている。

ハーフタイムぐらいから,気持ち悪くて仕方がない。

胃をずっと手でグリグリと揉まれている感じ。

 

雨は小雨がずっと続いている。

それでもハーフタイムには散水が盛んにおこなわれている。

芝が重くなり過ぎないか心配。

 

何とか勝ちたい。

なんとか・・・。

なんとか・・・。

 

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後半開始

 

ハーフタイムの交代は無し。

後半開始から,青森は4-4-2にフォーメーションを変えて来た。たぶん。

4ミッドフィールダーが全体で押し出してくるため,青森の中盤に厚みが出て来た。

 

後半は,青森にボールを保持される時間が長い。

前線からのプレスにも行っているのだが,青森は基本の「止める蹴る」であったり,「三角形を作る」のが上手く,鈴鹿は球際で圧力をかけきれない。

 

ボランチの,「鈴鹿の未来」,日根野達海(27)

MIO戦からなんか変わった鈴鹿の原動力が日根野だと思う。

前半から試合に絡みまくっている。

そして,日根野はルックアップしていて判断が早く,球離れも早いため,手数を少なく前線につながっている。

鈴鹿は3バックなので,センターバックの間に下がることも無く,試合の中心で存在感を放っている。

そして,後半押しこまれる展開。

日根野は同じボランチの前田柊(25)との動きの連動が良く,中盤に一切穴をあけていない。

いやー。素晴らしい。日根野良い。

普段は優しそうな好青年の日根野だが,試合での怖いほどに激しいプレイがまた良い。

中盤を支えるということは,攻守ともに影響力を出すということだ。

日根野。中盤を支えてくれ。

頼むぞ!

 

右のインサイドハーフ,「疾走する若武者」「賢人」,海口彦太(8)

3-4-2-1のインサイドハーフの2列目というのは,ナカニシ的には海口の適正ポジションだと思う。

引きながらではなく,前に出ながらのディフェンスが海口は最高。

後半は,青森が押し込んでいるため,5-4-1の形で守る鈴鹿

海口も右サイドハーフでディフェンスしているが,サイドハーフに張り付くのではなく,攻撃時にはかなりの運動量で前線に飛び出している。

鈴鹿のディフェンスに青森の圧力がかかり,ディフェンスからのロングパスの精度が落ちて来た。

ボールを奪われた後,青森に簡単に跳ね返されないよう,前に出てディフェンスする海口。

後半は押されながらも,日根野からボールが出ている。

海口が良く動いている。

海口,ガンバレ!

その走りは決して無駄じゃない。

ガンバレ!

 

青森が押し出してくる。

しかし,鈴鹿のディフェンスは崩れることなく対応できている。

逆に青森ボールが続くため,青森の早いカウンターは出ていない。

ディフェンスラインが少し下がったものの,ゴールキーパー岩脇(23)の集中は高く,危ないプレイは無い。

 

センターバックの左,「我武者羅100%」,今井那生(3)

大卒でチームに入った時は,なかなか試合に出られなかった。

ベンチ外で試合運営を手伝っていて,サポーターにおどけた姿を見せたこともあった。

その那生が,特に今シーズンは戦う男の顔になった。

その男の顔は,笑顔だけでなく,悔しさに顔を上げられない時もあった。

この試合も,那生は我武者羅にプレイをしている。

後は考えない。次は考えない。今,今,今の那生の全力を我武者羅に出すだけ。

青森のフォワードは長身でフィジカルも優れている。

足の速い2列目がマークの間をかいくぐって来る。

ただ,今の那生は,相手の高さや早さなんて関係ない。

全部止めるだけ。全部潰すだけ。全力でぶつかり,全力でプレイし,絶対に勝利を掴む。

もうサポーターの前で下は向かない。向かせない。

那生。

ボールから目を離すな。

あのボールは那生のもんだ!

 

後半16分

(OUT)8海口彦太 ⇔ (IN)7中里崇宏

 

中里がインサイドハーフに入る。

青森の球際がさらに激しくなり,中里もひどく倒されている(カード無し)。

ただ,押されている鈴鹿にとって,セットプレイは大きなチャンス。

中里の高精度フリーキックが炸裂。

中村俊貴(20)が頭で合わせてして,あわやゴールの場面を作る。惜しい!

 

試合は鈴鹿が押されているものの,ディフェンスに崩れは無い。

また,前線は活発に動いていて,下がり過ぎてもおらず,青森に押されっぱなしではない。

ほんの少し青森優勢の五分の展開。

ただ,青森のアタリが激しくなり,痛める選手が多く出て来た。

センターサークル付近で,今井那生(3)ヘの危険なファウル判定に対し,ゴールキーパーの岩脇力哉(23)まで出て来る。

力哉は異議でイエローカードを受けてしまう。

ちょっと試合が荒れ始めた。

 

みんな落ち着け。

ファウルでプレイを雑にしちゃダメた。

しっかりと,やることは変わらないぞ。

 

後半の引水タイム直後,青森のロングスローの競り合いて中里(7)が痛める。

そのままプレイが続行され,青森がサイドから巻いて狙うシュート。

これはバーに当たってゴールならないが,枠に入らないことを力哉が見切っていた(と思う)。

この位置のミドルシュートならば力哉なら必ず止める。

 

センターバックの真ん中,「カバーリンガー」,平出涼(4)

押しこまれている展開の中で,最後の砦となっている平出。

青森は技術的に相当上手い。,特にボールをトラップする技術が秀でているため,球際で突っ込んでも交わされてしまう場面がある。

シュート態勢に入った相手に対して,最後の最後でシュートコースを消す平出。

平出にとって青森は前所属チーム。

そのため,選手の特徴などは分かっていると思う。

平出。最後まで守ってくれ。

青森へ平出の頑張りを見せてやろうぜ。

頼むぞ。

 

青森も選手を続々と交代させてきている。

青森のパスの交換は相当に上手く,鈴鹿はなかなかパスカットできない。

しかし,鈴鹿はパスコースを切りながら,攻撃のスピードを落としている。

また,前線の選手達も戻りながらのディフェンスが上手く,本当に危険な場面は作らせていない。

 

後半31分

(OUT)25前田柊 ⇔ (IN)40松木駿之介

(OUT)6上田駿斗 ⇔ (IN)2進藤誠司

 

3日前に入団が発表された松木(40)が初出場。

そして,以前に青森に所属していた進藤(2)も入る。

中里(7)がボランチに入り,松木(40)がインサイドハーフへ。

 

試合は五分の展開。

カニシは何度も時計を見る。

どれだけ見ていても,時間は早くは進まない。

2点差なんてあっという間だ。

一瞬も気が抜けない。

 

みんながんばれ。

 

移籍後初出場の松木駿之介(40)

昨年の後半戦の躍進を支えた松木に対する鈴鹿サポーターの想いは熱い。

得意とする強いドリブルで仕掛けようとするが,なかなかタイミングが合わない。

連係が合わず,位置取りが噛み合わず,試合に入れない感じの松木

試合勘が戻っていないか?

松木は,まだ鈴鹿の新居のカギももらっていないらしい。

松木。大丈夫。次からの練習で整えていこう。大丈夫だ!

 

前線で走り回った三宅海斗(19)の足が痙攣をおこす。

良く走った海斗。ナイスプレイ!

 

後半39分

(OUT)17中村健人 ⇔ (IN)10橋本晃司

(OUT)19三宅海斗 ⇔ (IN)41栗田マークアジェイ

 

アディショナルタイムを合わせて,残り10分。

鈴鹿は守りに入るのではなく,前線でボールを保持し時間を使う。

セットプレイでは,「名人」橋本晃司(10)のキックでチャンスを作る。

百戦錬磨の橋本がピッチに入っているのは心強い。

 

時間が刻々と進む。

鈴鹿のディフェンスに乱れは無い。

最初から最後まで,集中を欠いていない。

大丈夫だ。

 

今日の鈴鹿も強い鈴鹿だ!

 

ここで試合終了。

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雨天の試合となりましたが,両チームの選手のみなさん,スタッフのみなさんお疲れさまでした。凄く良い会場で応援をさせていただき,青森のスタッフのみなさんには重ねて感謝いたします。

 

スタジアムのスタッフ,バスの出発場所を教えてくれた警備員のみなさん,青森サポーターのみなさん,みんなとても優しくて良い方ばかりでした。

また,ナカニシは前泊したのですが,宿や飲食店など,青森で会う人はみんな良い人で,とても良い遠征になりました。

みなさんありがとうございます。

 

試合後に青森の控えメンバーが少し練習をしていました。

その中に,昨年鈴鹿に所属していた平墳迅選手がいました。

鈴鹿サポーターで手を振って応援の気持ちを伝えました。

平墳迅選手,頑張ってください。

 

さて,この試合のVictoryCross賞ですが・・・

文句なしの2得点。

三宅海斗選手(19)に贈りたいと思います。

海斗!本当に本当に見事でした。

また,次の試合もよろしくお願いします。

 

 

 

試合が終わってから,コインランドリーで横断幕を乾かして,みそラーメンを食べて,三内丸山遺跡を観光してから青森空港に行きました。

青森空港では,選手達がアパレルブランド『CVRIG(カバリグ)』さんの移動着を着て,うろうろしていました(みんなカッコ良かった)。

選手達はナカニシの乗る飛行機の少し前のフライトのようでした。

 

空港で選手と出くわした時。ナカニシはどうするかというと,決して選手に話に行ったり,サインを求めたりはしません。

感染防除のためと言いながらも,選手と会うのが恥ずかしいので,ちょっと離れでコソっと見ています。

 

コソっと選手を見ていたら,平墳迅選手が仲の良かった池末知史選手や今井那生選手を空港まで見送りに来てくれていました。

また,昨年青森に所属していた平出涼選手や進藤誠司選手も,青森の選手達に見送りに来てもらっていました。

サッカーが人と人とを繋いでくれているのを見て,なんだか暖かい気持ちになりました。

みなさん,ありがとうございました。

 

 

 

次の試合は,前半戦で最もコテンパンにやられて負けたFCマルヤス岡崎戦です。

今の鈴鹿がマルヤス相手にどこまで通用するのか・・・。

カニシはとても楽しみです。

 

もう次の試合は始まっています。

良い準備をして,勝ちましょう。

 

ではまた。

 

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(今後の試合)

JFL第17節 7月24日(日)18:00 対 マルヤス岡崎@三交鈴鹿

JFL第18節 7月30日(土)19:00 対 Honda FCエコパスタジアム

JFL第19節 8月28日(日)13:00 対 ヴェルスパ大分昭和電工ドーム大分

 

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