みなさんこんばんは。
大分遠征から1日経ちましたが,まだ大変気分の良いナカニシです。
試合後に,ちょっと照れた笑顔でサポーターのところへ歩いてくる選手たちを迎えるのは最高です。
よくやったぞ!
ナイスゲーム!
お誕生日おめでとう!
(誰か分からないけど)出生おめでとう!
と,声は出せないものの,何とか身振り手振りで,スタンドから選手を思う存分に讃えました。
そして・・・撤収後・・・。
大分空港からの飛行機は限られているので,空港で選手達とバッタリ会ったりします。
あんなに試合中に(声は出せないけど),全力で応援したのに,選手たちの顔を見ると,なにやら恥ずかしくて,こちらから話しかけるなんてできません。
なので,ナカニシは恥ずかしくて,こっそり隠れています。
選手達も試合でお疲れでしょうから,空港でのサポーターには全く気を遣わず,ゆっくり帰路についてください。
ナカニシは,1000人の前でも緊張せずに大声で叫ぶことができますが,未だに選手と会うと恥ずかしくて話せません。
緊張してしまいます。本当に。てへっ。
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リーグ戦再開の朝。
ほぼ1か月ぶりの試合。
コロナの関係で全員揃わなかったり,大雨で練習試合が流れたり,万全の練習ができたとは言い難い状況。
怪我が長引き,復帰が間に合わなかった選手もいる。
選手達の様子はどうだ?
元気に戦えるか?
ファイトできるか?
心に炎は宿っているか_?
対戦相手は,ヴェルスパ大分(以下,大分と書きます)
2020年は,ホームAGFでリーグ優勝の歓喜を見た。羨ましかった。
2021年は,2戦2敗。アウェイで敗戦しJ昇格の望みを絶たれた。
今シーズンの前期の試合は,初の上野開催で沢山の観客に来ていただいたが,0対2で完敗している。
ナカニシの感覚では,他と比べてもJFLを優勝するだけの力があると思う。
リーグ再開の大事な一戦を,強敵大分と当たるのは正直キツイ。
さらに,大分はJ昇格のため,15,000人を集めるイベントをしている。
凄いモチベーションの高さで対戦に向かってくるだろう。
前日から嫌な予感が止まらない。
よくよく考えると,試合前日はだいたい嫌な予感がしているナカニシ。
(ただ,嫌な予感は当たらないことも多い)
早朝の出発に寝過ごすのが怖くて,ほぼ眠れずに朝4時に出発。
まだ暗い中をセントレアに向かう。
選手達の事ばかり考えている。
みんな,大丈夫か?
モチベーション高く試合に挑めるか?
サポーターがその空気を作り出さなきゃ。
大分空港からレンタカーで昭和電工ドームへ。
先行している仲間のサポーターから,横断幕の搬入や駐車場情報が入る。
現地到着。
スーツケースいっぱいに詰め込んだ横断幕を設置。
15000人が大分を応援するアウェイでも,鈴鹿サポーターは必ず選手と共に戦う。
選手たち。
サポーターが見えるか?
たくさんの横断幕が見えるか?
いつもの太鼓のリズムが聞こえるか?
大丈夫。
今日もしっかり応援するぞ
試合会場に続々と人が入って来た。
選手のアップが始まる。
ナカニシのノドが詰まる。胸がいっぱいになって変な感じがする。
試合前の緊張感が戻って来た。
さあ。
待ってたぞ。みんな。
いくぜ!
本日のスタメン(以後敬称略)
FW 19三宅海斗
DMF 6上田駿斗・27日根野達海・25前田柊・・29坂本広大
DF 3今井那生・4平出涼・20中村俊貴
GK 23岩脇力哉
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試合開始。
鈴鹿は3-4-2-1
大分はたぶん4-4-2
試合は両チーム共に,リスクを軽減しながらロングボール主体で始まる。
互いに,流れを掴むまではバスサッカーではない。
カットされてショートカウンターが怖い。
縦一本の蹴り合い。
ただ,そのロングボールの精度が大分のほうが良い。
鈴鹿のディフェンス裏に,良いボールを放り込んでくる。
そこにトップスピードで走り込む,大分のサイドプレイヤー。
最初に押し込んできたのは,鈴鹿の右サイド。
右のウイングバックの,「カットイン」,坂本広大(29)
前半序盤は,広大の裏にロングボールを上手く放り込んできていた。
大分は,このロングボールの精度が良く,チーム内の意思も統一されている。
広大が攻撃のため前に押し出すと,その裏へ。
逆に引いて守ると,広大の前まで大分サイドバックが押し出してくる。
3バックの右に位置する中村俊貴(20)がフォローに入るが,どうも広大と俊貴の距離感が良くない。
防戦一方の坂本広大(29)。
防戦一方の右サイド。
防戦一方なため,なかなか素早い攻撃参加ができない。
ただ,それでも広大が踏ん張っている。最後の最後で簡単にやらせていない。
ガマン。我慢。がまんの時間帯だ。
広大!粘れ!負けるな!
前期の対戦の際の鈴鹿のフォーメーションは4-2-3-1
その時はサイドハーフがいたため,サイドバックの前のケアはできたが,裏に通されると厳しかった。
今回の鈴鹿は3-4-2-1。
サイドハーフはいないが,前方の松木駿之介(40)の運動量が尋常ではないので,何とか前はカバーできている。
さらに,3バックの右の俊貴(20)が,広大(29)の裏を見ている。
鈴鹿は,前期と後期で戦術もフォーメーションもがらりと違う。
ただ,それが強敵大分に通用するのか?
前半の序盤は完全に大分ペース。
支配率は3対7で鈴鹿が押されている。
大分が上手いというだけでなく,鈴鹿の選手の出足が遅い。
丁寧に?慎重に?なのか判断も後れている。
連携やマークの受け渡しもスムーズではなく,試合勘を失ったプレイに見える。
へいへい。どうしたどうした。
大分は,左右のウイングバックの裏にロングボールを入れてくる。
前線の選手たちの受け方も上手く,何度も鈴鹿ゴールを脅かされている。
また,縦への1本だけでなく,それを警戒して鈴鹿のセンターバックが動くと,その空いたスペースに走り込んでくる。
斜めにも走る。縦にも走る。
振り回される鈴鹿ディフェンス。
左のウイングバック,「ハイジャンパー」,上田駿斗(6)
右に比べると裏を狙われる回数は少ないが,やはり何度か左サイドの裏に良いボールを入れられている。
スピードのある駿斗だが,この戦術を得意とするくらいなので,大分のサイドプレイヤーもめっぽう足が早い。
何度も全力疾走でボールを競り合う駿斗。
押されている展開。
裏を気にするディフェンス。
だけど,引いたら引いただけ大分は押しこんできて,防戦一方のハチの巣にされる。
鈴鹿の攻撃のターンを作り,流を変えるため,一瞬の隙を見て前線に駆け上がり,ミドルシュートを放つ駿斗(おそらく鈴鹿のファーストシュート)。
それは鈴鹿の選手達に,「ディフェンスだけじゃだめだ」というメッセージのこもったシュート。
駿斗。良いミドルシュートだ。
流れを変えるぞ!
大分は鈴鹿の裏を徹底的に攻めてくる。
前期も2点目をこれでやられたの思い出し,ゾッとする。
大分は,ディフェンスラインからパスで組み立てるのではなく,どこからでも縦一本で徹底している。
そのため,大分は4-2-4みたいな布陣で,4人が前線に張り付いている。
この前線の4人は,互いにポジションを変え,斜めに走り,鈴鹿のマークをずらして,スペースに走り込んでくる。
大分の前線の4人は,連携,足元の上手さ,スピード,フィジカル,抜群の選手ばかり。
この大分をどうやって止める?
大分のロングボールを,ディフェンスが跳ね返した際のセカンドボール。
これを奪われるとさらに大分の攻撃が増し,万事休すとなる。
この試合を通して,日根野が体を張る姿が本当に頼もしく見えた。
体の入れ方,捻じ込み方,ボールのキープ力。
それをやり続けるのは簡単ではない。
大分はフィジカルにも優れていて,身長,筋肉共に日根野よりも大きい選手がゴロゴロしている。
それでもなお,敢然と中盤で粘る日根野達海。
大分のロングボールへの対処でいっぱいいっぱいの鈴鹿ディフェンスに対し,大分の中盤からショートカウンターが出れば,持ちこたえられない。
なんとかパスの出どころを潰すため,守備で頑張る日根野。
うちの自慢の日根野を見てくれ!
日根野。もう少しがまんしてくれ。
流は必ず鈴鹿に来る。
前半の終盤まで圧倒的大分ペースで進む。
恐らく10本近くシュートを打たれている。
しかし,何とか体を寄せてコースを切り,万全の体制ではシュートを打たせていない。
3バックの左,「我武者羅120%」,今井那生(3)
前半の間ずっと,那生の声が聞こえている。
今,ディフェンスがギリギリなのはよく分かっている。
それを鼓舞し,鈴鹿の時間帯を作り出すため,那生が少しずつ動き始めている。
跳ね返すだけのディフェンスだと,大分ペースが続く。
那生は自分で動いてドリブルしながら,鈴鹿が前を向いてプレイできるようなタイミングを作り出している。
左の前には中村健人(17),左のワイドには上田駿斗(6)
センターバックの那生からゲームを組み立てるようなパスが出る。
那生。
頼むぞ!
前半半ばには,ゴール前の危険な位置で,大分にフリーキックを与えてしまう。
岩脇の気迫とオーラでゴールは枠に飛ばなかったが,両チーム共にアタリが激しくなり,徐々にファウルが増えていく。
鈴鹿は前半,ほとんどシュートらしいシュートを打っていない。
大分は攻撃的に布陣しているため,中盤からディフェンスにかけてスペースがあるもののフィジカルが強く,鈴鹿を体で押しつぶしてくる。
鈴鹿は何度かフリーキックを得るが,大分ゴールからかなり離れた位置のため,得点に結びつかない。
思い切ったタックルを仕掛けてくる大分ディフェンスに対し,鈴鹿はなかなか突破できない時間が続く。
しかし,試合が始まってからの試合勘の無いような,フワッとした感じは,前半半ばには解消した。
全員が,粘って粘って,我慢して我慢した結果,前半の終盤には大分のロングボールにタイミングが合い,裏を簡単に取らせなくなってきた。
徐々に鈴鹿の前線でボールが収まるようになってくる。
攻守の中心である日根野達海(27)がポジションを上げてくる。
中村健人(17),松木駿之介(40),三宅海斗(19)らの一騎当千の強者に,ボールが渡り始める。
ワントップの,「ネコ好きの天才」,三宅海斗(19)
ワントップでマークが集中するため,海斗はなかなか自由にプレイさせてもらえなかった。
前半序盤は,ボールが渡っても奪われるというより,体を羽交い絞めにされるような,激しい球際の攻防を1人でやってた。
海斗から次,そして次とつながらず,リズムが作れなかった。
前半の終盤,鈴鹿がやっとリズムを作り出した。
松木駿之介(40)から流れるように走る三宅海斗(19)へ・・・。
リズミカルなパスとドリブルが連続し始めた。
後はシュートを打ちたいのだが,海斗がどれだけタイミングを計っても,大分のディフェンスはシュートコースを開けない。
さすが大分のディフェンスは固い。
しかし,海斗は自分が打てなくても周りを活かす。それだけの視野の広さを持っている。
自分がドリブルで仕掛けると見せかけて,バイタルエリアまで進出してきたセンターバックの今井那生(3)に渡す。
那生の弾丸ミドルシュート!惜しくも大分のブロックに合うが,ゴールに入る勢いだった。
海斗が前線で良い納め方をしている。
今こそゴールを!!!
しかし,前半の終盤,鈴鹿の時間帯になった時こそ,前半最大のピンチが訪れる。
鈴鹿の攻撃を止めた大分ディフェンスラインから,超ロングパスが前線に出る。
前線の大分フォワードが頭で落としたところを,もう一人の大分フォワードにフリーでシュートを打たれる。
危ない!!!
しかし,鈴鹿のゴールキーパー岩脇力哉(23)が魂の飛び出し!
うおーーー!
ナイス,ナイス,ナイスキーパー!
ここで前半終了。
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前半は,ほぼ大分ペースと言って良い試合だった。
ひとつ間違えば失点していたが,それでも鈴鹿は安定して守れていたと思う。
序盤だけ試合勘の無いようなプレイがあったものの,ディフェンスは短時間で大分の攻撃に対応し始めた。
あとは,鈴鹿がどのように点を取るかだが,やはり三宅海斗(19)から得点の匂いがしている。
ただ,ワントップなのでマークがきつい。
三宅海斗以外の選手の得点が突破口なんじゃないだろうか・・・
(って,ナカニシは本当にハーフタイムに考えていた)
鈴鹿は後半に強い。
それは,ちゃんと数字が示している。
前半を0対0というのは決して悪くない。
強敵大分。
なんとか。
なんとか勝利を。
控えメンバーは全員アップしている。
今は,まだ交代しない。
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後半開始
後半開始から押し込む鈴鹿。
ボールも選手も良く動けている。
いきなりリズムをつかんだ。
鈴鹿の推進力を生みだしたのは,
右のインサイドハーフ,「帰って来た松ちゃん」,松木駿之介(40)
前半はディフェンス中心で,その持ち味である推進力が活かせてなかった松木。
ハードな当たりの中で,ボールを懐に収めながら,大分ゴールに迫る。
松木は簡単にボールを失わない。(失ってもすぐに奪い返しに行くのでカウンターになり難い)
そのため,鈴鹿の選手がポジションを上げる「間」を作ることができる。
ゴリゴリのゴリッゴリに大分ゴールに迫る松木。
松木。
マジで帰って来てくれてありがとう。
さあ,ゴール奪うぜ!
松木が推進力を持って前に進むのは,チーム内でも一つの戦術として意思統一されている。
松木は,身長が高い選手ではないが,その競り合いの強さから,ゴールキーパーからのキックは,ほぼ松木狙いで飛んでいる。
そして,松木の後ろからは,坂本広大(29)も唸りを上げて飛んできた!
ボランチの,「勇往邁進」,前田柊(25)
鈴鹿の攻撃を支えているのは,攻撃的な選手だけでない。
スピードもカウンター上手い大分に対して,鈴鹿が連続して攻撃できているのは,前田柊が中盤の底で支えているため。
大分のロングボールに対して,鈴鹿ディフェンスはタイミングを掴み始めた。
ただ,足元の上手い大分が中盤でパスをまわしてゲームを作られると,また流れが変わってしまう。
どこにでも張っている前田が,大分の攻撃の芽を摘む。
そして,チャンスがあれば一気呵成にサイドを駆け上がり,中で待つ坂本広大(29)へパス。
坂本広大のミドルシュートは枠をとらえられなかったが,タイミングはバッチリだった。
前田柊はディフェンスだけの選手じゃない。
いつでも闘犬のような牙をむくぞ!
試合は鈴鹿の時間帯。
今,今,今,点が欲しい。
左のインサイドハーフの,「(大分出身だけど)鈴鹿のケンティ」,中村健人(17)
大分に押され続けた前半から,健人はずっと鈴鹿の攻撃のタイミングを待っていた。
そのタイミングというのは,鈴鹿の守備陣が大分の攻撃に慣れて対応できるようになる瞬間。
後半からの鈴鹿の時間帯。
前線の選手だけでなく,鈴鹿は選手全員が攻撃的に前を向いてプレイした。
後半14分。
鈴鹿の高いディフェンスラインから前に出て来た中村俊貴(20)が,大分の攻撃を止めて,右サイドの坂本広大(29)へ。
坂本広大は縦に走らず,中に流れていく松木駿之介(40)へパス。
松木は,動きながらボールを受けて,動きながらパス,そしてまた走る。
松木からのボールをダイレクトで浮き球のスルーパスを出したのは,天才,三宅海斗(19)
松木の動きはずっと止まっていない。
松木は動きながらダイレクトで折り返し。
鈴鹿のパスが4本繋がった。
動きながらのプレイで大分のマークが捕まえきれていない。
5本目のパスは・・・中村健人のシュートだ!
ゴーーーーーーール!!!1-0
流れるようなパスと,流れるような動き。
そして,選手全員の連動したプレイ。
素晴らしいとしか言いようのないゴール。
そして,ゴール後に選手達がゴソゴソしてると思ったら,ゆりかごダンス。
おめでとう。ところで誰の子が生まれたのかな?
わかんないけどおめでとう。
さあ,その子のためにも,この試合絶対に勝つぞ!
鈴鹿の先制後,大分の大攻勢が始まった。
ただ,前半のように押し込まれるのではなく,鈴鹿は十分に対応し跳ね返している。
右の俊貴(20),左の那生(3)と共に,3バックを組んでいる。
俊貴(20),那生(3)ともに攻撃参加するほどよく動いているが,平出はディフェンスラインに残っている。
鈴鹿はディフェンス時に5バックになるが,そのラインも良く整っていて隙が無い。
ディフェンスラインのコントロールは平出が特に上手い。
そして,鈴鹿はディフェンスラインを,とても高く保っている。
ディフェンスラインが高いことで,中盤のボランチとの間にスペースが生まれず,鈴鹿のぺナルディエリアの外周付近で大分はボールを保持できない。
ボランチに穴ができた時は,すかさず3バックの誰かが出てその穴を埋めている。
鈴鹿は(たぶん)3バックにしてから3試合くらい無失点だと思う。
3バックとディフェンスラインの高さと,ボランチとの距離感,これが良いのだと思う。
先制した後の大分の攻勢をしっかりと受け止める鈴鹿ディフェンスライン。
平出に慌てる感じはない。
いつも通り,セーフティに。
大丈夫。平出頼むぞ。
後半の給水タイム。
鈴鹿の試合運びは万全。
だけど,給水タイムで流れが変わることはよくある。
また,大分もドンドン選手を交代してきている。
ここからが勝負だ。
さあ,サポーターも頑張ろうぜ。
後半24分
(OUT)19三宅海斗 ⇔ (IN)39ヴィニシウス
中断期間で加入したヴィニシウスが初出場。
そして,ここで無双の中里が入る。
中里は厳しい時間帯にとても頼りになる。
大分の攻勢が強まるが,鈴鹿のディフェンスに変わりはない。
ディフェンスラインは高く,中盤を厚く,そして,ボールが入れば「ガブッ」と噛みつくように俊足で間を詰める。
センターバックの右,「マッスルキングダム」,中村俊貴(20)
守りに入ったら押し込まれる中で,俊貴はその気迫で攻撃的な守備をしている。
4バックのセンターバックで,ほぼ動かずに守備に徹するプレイより,3バックである程度動いたほうが俊貴の熱いプレイの良さが出ると思う。
3バックだと,俊貴が前に動いても2人のディフェンスが残る。
前に前への俊貴のディフェンスによって,大分のゲームメイクが限定され,パスの出どころを潰すことができる。
自由にさせたら,やられてしまう。だから常にプレッシャーを掛け続ける。
その為に俊貴は距離を詰める。
俊貴。良いぞ。今日も良いぞ。
ゴールを守ってくれ。
鈴鹿は5-4-1でヴィニシウス(39)がワントップ。
ただ,5人のディフェンスと4人のミッドフィールダーが2列に並ぶのではなく,5人の列とフレキシブルに動く4人の感じ。
MFの4人は自在動いているが,中盤に穴は無く,バランスが取れている。
ヴィニシウス(39)は,前線のターゲットとなっているが,なかなか試合に入れていない。
鈴鹿は防戦一方だが,崩されていない。
危ない場面は少なく,大分はスピードを活かせず攻めあぐねている。
後半39分。
(OUT)40松木駿之介 ⇔ (IN)21山内健史
攻撃の推進力抜群の松木が交代。
そして,一撃必殺のスピードを持つ山内が入る。
大分の攻勢の中で,大分ディフェンスはヴィニシウスをマークしている。
山内のカウンター1発が見たい。
時間が過ぎていく。
ジリジリとした時間。
何度,時計を見ても,時間が過ぎていかない。
大分は,中盤を飛ばして,セットプレイや大きなクロスボールで鈴鹿ゴール前に放り込んできた。
この試合の大分は,終始ディフェンスの裏へボールを入れるのを狙っていた。
力哉の飛び出しと,センターバックとの連携が無ければやられていただろう。
点差は1点。しかし,試合の流れを掴むか掴まないかが大きな要素となる,点は入らないけど,ある意味シーソーゲームだと思う。
力哉は試合の流れを見ながら,ゴールキックであったり,パスのタイミングであったり,「間」を取ったりしていた。
ガマンする時間はゆっくりと,鈴鹿の時間帯はスピーディに。
試合は最終版。
大分最大の攻撃。
ポスト直撃のシュートも打たれるが,力哉のオーラがそれを防ぐ。
鈴鹿サポーター!
力哉にパワーを送ってくれ!
交代で入った山内健史(21)
試合に入った途端から,ボーボーに燃えている山内。
ギリギリの攻防の中で,体を入れてゴールキックをもぎ取りガッツポーズ。
ナイスだ山内。
そのチームを燃やす1プレイ1プレイがビッグプレイだ。
しかし,残り時間わずかで,ディフェンスの中心選手である中村俊貴(20)が足を痛めて交代のサイン。
ここで俊貴が抜けるのは痛い。
後半44分。
(OUT)20中村俊貴 ⇔ (IN)18佐藤和馬
ナカニシは,和馬(18)が左サイドに行って,長身の上田駿斗(6)が中に入るかと思ったら,和馬はそのまま俊貴(20)のポジションであるセンターバックに入った様子。
ただ・・・ナカニシはこの時,和馬が試合に入ったら大丈夫だと自分に言い聞かせていた。
和馬。
前期の大分戦の敗戦後,和馬がTwitterになんて書いたか覚えているか?
和馬が前期大分に負けた時に,Tweetしたことをナカニシは試合前夜から考えていた。
和馬,俺たちはこんなもんじゃないことを証明してやろうぜ!
ディフェンスに入った和馬は,激しいディフェンスで頭を打ち,一旦グラウンドから出るが,すぐに復帰し闘志あふれるプレイを見せる。
大分に攻められている。
だけど,鈴鹿は点を許さない。
俺たちはこんなもんじゃない。
もっとできる。
もっとやれる。
なっ。
ここで試合終了。
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両チームの選手のみなさん,スタッフのみなさんお疲れさまでした。
素晴らしいススタジアムで試合をさせていただき,またたくさんの人が観戦に来ていただき,本当に良い環境で試合ができました。
改めて,試合運営をしていただいた大分のスタッフのみなさんに感謝したいと思います。
試合後に,万歳を3回しました。
昨年のニウドと同じ失敗をしないように,和馬(18)と力哉(23)がヴィニシウスに万歳の仕方を教えていました(ニウドは知らなくて1回だけやってた)。
いやー。最高の万歳でした。最高。最高。
また,たくさんお土産や差し入れをいただきました。
みなさん,ありがとうございました。
もう最高の勝菓子です。
さて,この試合のナカニシ的MVP「VictoryCross賞」ですが・・・。
帰りの飛行機でずっと悩んでいました。
この試合のMVPはディフェンスの誰かだと思います。
中村俊貴(20),平出涼(4),今井那生(3),みんな素晴らしかったです。
うーん。うーん。うーん。
この試合のVictoryCross賞は中村俊貴選手(20)に送りたいと思います。
最後,足が痙攣するまで走り抜きました。
裏への対応も万全でした。
中盤にもガンガン飛び出してピンチを救いました。
中村俊貴選手,無失点最高!見事なプレイでした。
良いお父さんになってください。
おめでとうございます。
試合の翌日は,体がバキバキに筋肉痛でした。
気分は最高です。仕事も快調です。
だけど・・・ひとこと言わせてください。
俺たちはこんなもんじゃない。
まだまだ上をめざしましょう。
次も勝つ!!!
ではまた。
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(今後の試合)
◇JFL第20節 9月4日(日)15:00 対 ヴィアティン三重@四日市中央緑地
(NHK総合テレビで放送予定)
◇JFL第21節 9月11日(日)14:30 対 高知ユナイテッド@春野総合陸上
◇JFL第18節 9月14日(水)18:00 対 Honda FC@エコパスタジアム
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