みなさんこんばんは。
ブログの更新が遅くなりました。
試合に負けて,不貞腐れて遅くなったわけではありません。
こんなブログでも,楽しみにしてくれている人がいるようです。
遅くなってすみません。
サッカーというのは本当に難しいもので,勝つと負けるは紙一重です。
日本代表の試合でも,J1の試合でも,「あれっ?」て内容の試合があります。
なんかミスが多くて,選手たちが空回りして,変な感じになる試合があります。
全力で頑張って,選手の力も十分にあっても,100%の力を出せないことがあります。
サッカーは難しいです。絶対はありません。
少し流れが変わっただけで勝敗が変わります。
だからこそ!
サポーターとして,試合の流れが少しでもこっちに向くように,全力の応援をしたいと思います。
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試合当日の3時に起床。
寝坊するのが怖くて,ほとんど眠れていない。
同乗者を乗せて鈴鹿を出発。
今日の対戦相手は,高知ユナイテッドSC(以下,高知と書きます)。
前期の対戦では勝利しているが,差はほぼ無い。
高知に向けて,高速道路を走る。
頭の中は試合の事でいっぱい。
高知到着。
鈴鹿のサポーターの仲間が集まっている。
鈴鹿は最近絶好調で5試合負け無し。
ただ,サポーターに油断は無い。
みんな気合が入っている。
試合会場では,たくさんの人に「カズさんは来ますか?」と聞かれる。
青森や大分でも聞かれた。
知らない人から問い合わせのDMもいっぱい来た。
申し訳ないが,カズが来るか来ないかは,ナカニシは知らない。
間違いなく,鈴鹿サポーターはみんな知らない。
試合前に集中する。
5試合負け無しなんて,これからの試合に何の関係も無い。
この試合に集中。
目の前の試合に集中。
勝ちたい。
勝って選手の笑顔が見たい。
試合前に,太陽が照り始めた。
差すような日差しが,めちゃくちゃ暑い。
前日の雨の名残で,グラウンドは相当蒸し暑くなっている。
ナカニシの汗も止まらない。
鈴鹿サポーターの指定されたアウェイエリアは,後に電光掲示板があるため,少し影ができている。
アウェイエリアにもかかわらず,高知の応援グッズを持った高知サポーターが,日影を求めてたくさん来ている。
日影に入りたい気持ちは分かるので,何とも言えないが,なんだが集中できない。
いやいや。試合に集中しよう。
選手達がサポーターに挨拶に来た。
良い顔をしている。戦う男の顔だ!
いくぜ!
本日のスタメン(以後敬称略)
DMF 6上田駿斗・27日根野達海・25前田柊・29坂本広大
DF 3今井那生・4平出涼・20中村俊貴
GK 23岩脇力哉
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試合開始。
鈴鹿は3-4-3-0のゼロトップ。
ただし,前節出場していた三宅海斗(19)がベンチ入りもしていない。
今日は,遠藤純輝(9)が最前線に立つ。
高知は,たぶん3-4-3。
ただ,3トップの真ん中が前に出ているので,3-4-2-1に近い。
鈴鹿と高知で同じフォーメーションのミラーゲームになった。
試合は落ち着いた立ち上がりから。
鈴鹿はいつも通りディフェンスから試合を組み立てる。
前に焦らず,後をしっかり。
しかし,前半の序盤から前へ前への動きが早い。
ただ,中村健人(17),遠藤純輝(9),松木駿之介(40)の3人で攻めているが,全体的に鈴鹿が押し上げている感じがしない。
そのため,鈴鹿は良い攻撃をしているが,試合を組み立てている感じが無く,前線の個人技で状況を打開する感じがする。
ほぼワントップの,「ハートのエース」,遠藤純輝(9)
純輝が久しぶりにスタメン起用された時,ナカニシはとても嬉しかった。
やっぱり純輝や!純輝がこの試合決めるぞ!純輝!その力を魅せてやれ!
しかし,この試合で純輝が100%出せたとは言い難い。
前半から,ポストプレイのような仲間を活かすプレイが目立つ。
ゴールを背にして受けて,中村健人(17)に戻したり,松木駿之介(40)を走らせたり・・・。
あれ?純輝のプレイが違うぞ。
三宅海斗(19)の役割りとポジションを,そのまま純輝(9)にハメたような動きをしている。
ナカニシの知ってる純輝の良い所が出せていない。
純輝のプレイは,パスなんか2の次で,自分が貪欲にゴールを狙うプレイ。
天上天下唯我独尊で,エゴイストなプレイ。
点取り屋の気難しさと,尖った個性のあるプレイ。
純輝。1トップで上等。
点取ったやつが勝ちだ。
純輝はこんなもんじゃない。もっと凄い。もっとやれる。
純輝。もっと身も心も切れている純輝のプレイを見せてくれ。
鈴鹿は攻撃のタイミングが合わない。
純輝(9)が無理に三宅海斗(19)の代役をしているように見える。
連携が上がっておらず,フィニッシュまでの意思統一ができていない感じがする。
高知のフォーメーションは3-4-3。
前節,攻撃的で,積極的で,見ていてワクワクする上田駿斗らしいプレイを見せた。
しかし,この試合では高知のウイングバックが,攻守ともに完全に駿斗をマークしている。
そのため,駿斗のナイスで自由なプレイができていない。
また,高知は攻守の切り替えが早く,すぐにサイドに展開するため,駿斗も前に出にくい状態。
さらに,今日の鈴鹿は,前線の連携が整わず,前線でタメが作れないため,うかつに上がるとカウンターを喰らってしまう。
さらにさらに,駿斗特有の中盤への影響力も出ていない。
なんか,高知に鈴鹿のウイングが研究されている気がする。
なんかやり難いぞ。
駿斗,無理しちゃダメだ。
流れは鈴鹿に来る。
それまでガマンガマン。
この試合は,なんかやり難そうな感じで始まった。
ワントップの純輝(9)も,まだ試合勘が戻らず,まわりとの連係も探り探りの状態。
そして,鈴鹿は勝利を急ぐあまり,攻め焦っているような気がする。
前半12分。
鈴鹿の攻撃を防いだ高知が,すぐさま攻撃に転じる。
(サポーターはゴール裏で見ていたので,鈴鹿のディフェンスが揃っていないことがよく分かった)。
高知は鈴鹿の右サイドから攻撃をする。
鈴鹿のディフェンスが,全体的に右に引っ張られる。
攻撃から戻り切れない選手もいるが,そこへのカバーができていない。
戻りながら穴を埋められていない。
高知は右から左へ展開。パックリと左にスペースができている。
鈴鹿は守備時に5バックになっているはずなのに,ディフェンスラインにたくさんのスペースができている。
中に折り返し。
それを押し込まれて失点。
0-1。
ここ数試合無失点だった。久しぶりの失点。
ただ,取られ方が悪い。
左右に振られて,マークを外され,攻撃から戻れず,失点。
5バックが5バックになっていなかった。
ただ,無失点記録なんて気にしなくていい。
サッカーである以上,いつか点は取られる。
この試合に勝つために,今,変な雰囲気なのを修正して欲しい。
鈴鹿は遠藤純輝(9)がゴール前まで運びシュートを放つ。
ただ,全体的に押し上げられておらず,単発に終わる。
右のインサイドハーフの,「鈴鹿のケンティー」,中村健人(17)
周りの動きと,健人のタイミングが合わず,裏に出すのか,いったん止まるのかの迷いが見える。
さらに,左のウイングバックの上田駿斗(6)の追い越す動きも少ないため,攻撃のバリエーションが増えず,高知に対応されてしまっている。
健人はワンタッチで世界を変えられるほどのテクニックを持つが,パスを貰うのも,パスを出すのも一苦労する状態。
手詰まりの健人に対して,高知のボランチがプレッシャーを掛ける。
高知のボランチは一貫して,健人(17)と松木(40)の攻撃に近い2列目に圧力をかけていた。
狙われる健人。
マークは外れない。
それをかいくぐっても,パスコースが見えない。
健人,ガマンの時間帯だ。
鈴鹿の流れが来るときに,決めてくれ!
高知は3バックと2ボランチの5人でしっかり守っている。
その5人が,中村健人(17),松木駿之介(40),遠藤純輝(9)の3人を徹底的に潰している。
そして,鈴鹿のウイングバックは,高知のサイドプレイヤーが押し込んで自由にさせていない。
鈴鹿は攻撃の糸口が見つからない。
しっかりマンマークがついているので,鈴鹿ディフェンスからのクサビのパスも入らない。
それでも・・・
前半16分。
鈴鹿のカウンター炸裂。
遠藤純輝(9)のドリブルから,松木駿之介(40)へ。
松木のシュートは惜しくも決まらない。惜しい!
鈴鹿はエース三宅海斗(17)の欠場で,明らかに攻撃のバリエーションが少ない。
松木(40),純輝(9)の単騎突破を頼みにしている。
右のインサイドハーフ,「キャノンボール」,松木駿之介(40)
今日も熱く暑く,相手に喰らいつく松木の闘志がサポーターに届いている。
サイト際で,高知がボールをキープしても,松木が体で押し込んで強引にボールを奪い取る。
松木の前線での存在感は抜群だが,この試合,松木が得点を狙える位置をキープするほど鈴鹿が押し込んだ場面が少なかった。
実ところ,鈴鹿も高知も押し上げて相手陣内でゲームを組み立てるというより,中盤で削り合いながら,ロングボールを裏へ落とす場面が多かった。
どちらもセカンドボールを効率よく拾えないため波状攻撃にならず,攻撃が単発に終わっている。
松木も中盤に下がり,ボールを奪い合う展開。
前に走る機会が少なくなっていく。
松木の推進力が活かされる展開じゃない。厳しい。
サポーターが祈っている。
松木,この流れを変えるため,前に前に出てくれ。
前半の半ばを過ぎて,徐々に鈴鹿の雰囲気が変になって来た。
攻撃回数が減り,ビルドアップ時にミスが増える。
選手全員に焦りを感じる。
「早く点を取らなきゃ」
「絶対勝たなきゃ」
「前半のうちに同点にしなきゃ」
攻撃的にプレイしてミスする選手,逆にセーフティにボールを保持して仲間とタイミングが合わない選手。
なんか選手間で意思統一がされていないようなバラバラ感。
さらに,グラウンドの温度はグングン上昇しており,ジリジリとした日差しがさらに選手の体力を削り取る。
センターバックの,「鬼俊貴」,中村俊貴(20)
俊貴のいつものプレイとちょっと違う。
山のような安定感と安心感。それが今日は揺らいでいる。
高知の中央のフォワードを気にするあまり,その1人に鈴鹿の3人バックが全員付いているような感じになっている。
俊貴が中に絞るので,右ウイングバックの坂本広大(29)の間に大きなスペースができている。
あれほど上手く連携していた,サイドの裏へのカバーが遅くなり,今まで行けていたディフェンスが1歩2歩と遅くなる。
攻撃時への切り替え時にも,俊貴からクサビのパスが通らず,パスカットからのカウンターを狙われている。
また,焦りのあまり俊貴がかなり前まで押し出している。
1失点時にも俊貴がディフェンスラインに不在だった。
動きがおかしい。硬い。遅れる。焦り。
どうした俊貴。こんなピンチ何度も潜り抜けて来た。
1失点なんか忘れてしまえ。
リズムの悪い時こそ,ディフェンダーがしっかり落ち着こう。
前半はガマンで良い。
鈴鹿は後半やれるチームだ。
右のウイングバックの,坂本広大(29)
昨年の最終戦,高知戦でゴールを決めた。
出場機会が少ない広大が,結果を出してナカニシは本当に嬉しかった。
そして,今年のアウェイ高知戦。期待の広大がどうにもシャキッとしない。
ミスがかなり多く,周りと合わない。右サイドから攻撃が組み立てられない。
ディフェンス時にも,GOとSTOPで迷いがあり,「行こうとして行かない」中途半端なプレイが,高知に付け込まれている。
広大の右サイドに高知攻撃陣が襲い掛かる。
へいへい。どうしたどうした広大。
自信をもって大丈夫。
グラウンドの誰よりも,トレーニングしたんだって言い切ってやろうぜ。
自信という言葉通り,自分を信じなきゃ堂々としたプレイはできない。
大丈夫だって,広大が本気出したら誰も止められないって。
広大!ガンバレ!
高知は3人の攻撃陣が,変幻自在に動いてくる。
それを捕まえようとして,鈴鹿のディフェンスが乱れる。
そして高知はサイドに展開。
鈴鹿のDFとGKの間に,低くて早いボールを放り込んでくる。
鈴鹿は,ディフェンスと中盤の間隔はコンパクトに保たれている。
そのため,バイタルエリアは大丈夫。
ただ,中盤と攻撃陣の3人の間隔があいていて,そこの連携が悪い。
健人(17),松木(40),純輝(9)の攻撃陣が,高知ディフェンスにプレスをかけるが,この3人だけで孤立してしまい,ディフェンスでパスを回されて,剥がされて展開されている。
同じ11人と11人のはずだが,鈴鹿の選手が少ないように感じる。
あちこちで,高知に対して数的不利を作られている。
最近の鈴鹿の快進撃の立役者だが,この試合では鈴鹿が前後にコンパクトさを保てておらず,中盤を空けられないので日根野が攻撃参加しにくい状態。
まずは,落ち着いてディフェンスから整えていく日根野。
そして,日根野自身も前線のターゲットであった三宅海斗(19)がいないため,パスの出しどころを探す動きも見える。
また,鈴鹿の3バックに高知の3人の攻撃陣が絡むため,ディフェンスにまで下りて来て守備を固めている。
鈴鹿は全部が悪循環になっており,全体的に押し上げることができない。
日根野も良さが出し切れず,我慢のプレイが続く。
それでいい。日根野。みんな少し落ち着いて。
高知の選手からファウルを受け倒れる日根野。
大丈夫か!
一瞬「×」が出たように見えたが,何とかグラウンドに戻る。
大丈夫か?日根野。
鈴鹿はミスが多い。
高知は奪ってから早い。
「あー」という鈴鹿側のため息。
「おー」という高知側の歓声。
こんな・・・
こんな鈴鹿を見るとは・・・
ただ,ここをしっかりと抑えれば後半は十分に巻き返せる。
慌てず。
ガマンの時間。
ボール支配率はほぼ同じ。
ただ,危ない場面は鈴鹿のほうが多い。
最近の鈴鹿の試合と見比べると,あまりにも違う試合になった。
ミスだけでなく1歩が遅く感じる。
前半終了間際。
高知のフォワードが鈴鹿の裏に抜けて,ゴールキーパーと1対1。
男梅,岩脇力哉(23)がと飛び出して失点を防ぐが,相手と激突し,力哉はしばらく立ち上がれない。
何とか立ち上がり試合続行となったが,前半,危ない場面が多々あった。
高知は全体的に活き活きとしていて,楽しそうにプレイしている。
鈴鹿は焦りが見えて,苦しい顔でフレイしている。
今こそ。今こそ。本当ならばサポーターが声を出して,雰囲気を変えたい。
ここがホームだと安心できるように,大声援でチャントを歌いたい。
悔しい。
ナカニシは何もできない。
ここで前半終了
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ハーフタイムに座り込むナカニシ。
思っている以上に体がキツイ。
電光掲示板の影にいても,暑さで体力が削られる。
選手達の疲労も激しいだろう。
なんかしっくりこない試合。
何かが掛け違っている。
何かがハマっていない。
ハーフタイムの選手のアップを見る。
後半頭から,何人か出てきそうだ。
流れを変えよう。
まだまだ時間はたっぷりある。
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後半開始。
(OUT)27日根野達海 ⇔ (IN)8海口彦太
(OUT)9遠藤純輝 ⇔ (IN)21山内健史
なんとチームの柱になりつつある日根野(27)が交代。
また,ナカニシが活躍を期待していた遠藤純輝(9)も交代。
前半で交代とは言え,日根野や純輝だけが悪かったわけではない。
前半は,チーム全員の動きが悪かった。
そして,ひとっ走りで試合を変えられる山内(21)と,一瞬で間を詰める海口(8)が入る。
両者とも,体力を振り絞ってでも前に出る熱い心と,ジョーカーになれるだけの能力を持っている。
厳しいコンディション,難しい展開。
それでもサポーターは期待している。
後半も前半同様の展開。
ナカニシの思うキーマンは,前田柊(25)だった。
ボランチの,「勇往邁進」,前田柊(25)
試合の流れが悪いのは感じているだろう。
より一層,前田が激しく動いている。
自分がボールをカットできれば,ショートカウンターで手数少なく点を狙える。
しかし,前線からのパスコースを切る動きが効いていないので,前田のところでコースが限定できず,ボールを保持する相手に厳しくアプローチできない。
さらに高知は,前田のパスカットとショートカウンターを警戒して,中盤ではあまり溜めずに,サイドに展開する。
前田が潰しに行くタイミングがつかめず,サイドに流れてしまう。
後手後手に回っている鈴鹿。
前線と中盤のディフェンスが決まらず,ボールを奪えない。
前田。それでも続けていこう。
必ず流れが来る。
鈴鹿への圧力が続く。
鈴鹿のバタバタは後半になっても止まっていない。
松木が真ん中に入り,前線でボールを確保しようにも,単騎なのでゴールまでたどり着けない。
高知もリスクを管理して,上げ切っていないので,互いに決定的な攻撃ができず,中盤の差し合いと,ロングボールを跳ね返す場面が続く。
海口が前線からプレッシャーを掛ける。
素早く強く,良い動きだ。
少しでも高知のリズムを崩したい。
ジリジリと時間が過ぎる。
センターバックの,「我武者羅120%」,今井那生(3)
那生の大きな声がずっと聞こえている。
鈴鹿は両ウイングバックが上がれないため,那生自身でボールを持って上がろうとするが,パスコースが無く,後の平出(4)に戻す展開。
以前の鈴鹿のバックパス連発の場面が頭をよぎる。
那生は,本当は自分が強引にでも上がっていきたいけど,今,バランスを崩すと追加点をやられてしまう。
鈴鹿の流れになった時に,追加点がやられていたら追いつけない。
ディフェンスから中盤を飛ばして,2列目の3人にクサビのパスを入れたいが,このパスを高知のボランチがしつこく狙っている。
なので,那生の選択は,左サイドの上田駿斗(6)へのパスのみ。
パスコースが限定されているので,高知は十分に対応している。
ディフェンスから前線までが遠い。
那生。今は厳しい時間だけど,ガンバレ。
追加点は絶対阻止しよう。
試合は膠着している。
支配率は五分。
だけど,鈴鹿のミスから高知に何度も決定機を作られてしまっている。
鈴鹿の選手に焦りと,イライラが見える。
今回の審判は,割と小さな接触でもファウルを取るため,試合が寸断される。
そのことで選手のフラストレーションが溜まっている。
高知は前半同様,3-4-3がワイドに張っている。
その分中盤が薄いが、ディフェンスの押し上げと、中盤の運動量で持たせている。
攻守ともに迷いが無く,1歩目が早い。
攻撃時には焦らず,余裕でパスを回す。
鈴鹿はパスを回す高知ディフェンスに効果的なプレッシャーを掛けられない。
鈴鹿のサポーターがポツリと言った。
「なんかあの時の奈良クラブ戦みたいだ」
百年構想を失い,鈴鹿再出発の試合で絶対に勝利したかった奈良クラブ戦。
そこで鈴鹿は0対4でボロ負けした。
力負けというより,焦りからの自滅だったように思う。
この試合,鈴鹿は力負けしているかというと,そんな感じはしない。
球際でしっかり戦えているし,スピードもフィジカルも負けていない。
ボールも奪えるし,きちんとディフェンスもできている。
ただ,ミスがミスを呼び,イライラして,悪循環になっている。
サッカーを楽しそうにする高知。
サッカーを辛そうにする鈴鹿。
後半が進むにつれて,鈴鹿の選手の動きが重たくなってきた。
ショートパスで裏に走る高知に対して,カバーリングに走る。
最近の試合では,鈴鹿は裏を取られていても,フリーにはせず誰かが並走していた。
しかし,この試合では,完全に裏を取られて,平出が全力でカバーに走るという場面が目立つ。
5人もいるはずのディフェンスがバラバラになっている。
ピンチを何度もギリギリで止めていた。
しかし・・・
後半25分。
鈴鹿の攻撃をしのいだ高知が,攻撃に転じる。
鈴鹿の攻守の切り替えが遅い。
高知のディフェンスに,右サイドの裏を取られて独走される。
平出(4)がなんとかカバーに入るが間に合わない。
ゴールキーパーの岩脇(23)が飛び出して何とかシュートをブロック。
そのこぼれ球を拾ったのは高知。
そのまま無人のゴールに蹴り込み失点。
0-2
なんとか,なんとか防いでいた追加点を高知に与えてしまった。
それでも鈴鹿はまだあきらめない。
ゴールキーパーの,岩脇「ファイヤー」力哉(23)
高知にディフェンスの裏を取られることが多く,岩脇もこれまでにない危ない飛び出しをしている。
飛び出した後のセカンドボールも高知に奪われて,さらに失点の可能性のある場面もたくさんあった。
鈴鹿のディフェンスは,あの鉄壁の状態とは全く違う。
左右への展開で,簡単に穴ができてしまう。
その穴から突っ込んでくる高知のフォワードを,体で止める力哉。
前半も合わせて,何度か痛めているが,それでもゴールを守り続ける。
力哉。体は大丈夫か?
力哉の背中を鈴鹿サポーターが見ている。
頼むぞ。もう失点できない。
頼む。
後半27分。
(OUT)29坂本広大 ⇔ (IN)24川森有真
この試合でなかなか調子の出なかった広大に変わり,熱いプレイが持ち味の川森(24)が入る。
川森。試合の流れを変えてくれ!
後半31分
(OUT)25前田柊 ⇔ (IN)7中里崇宏
走り尽くした前田が交代。
中里が入る。
中里は鈴鹿の中で最も経験値の高い選手だと思う。
本当ならば,一番バタバタしている時にグラウンドにいて欲しかった。
中里なら,安定させられたんじゃないだろうか。
後半から入った,「ワンダーボーイ」,山内健史(21)
山内の持ち味である,光速の走りがまだ見られない。
山内,裏へ走ってくれ。
試合時間が過ぎる。
選手達は消耗してきている。
高知は時間を使い始めた。
鈴鹿の攻撃に突破口が見つからない。
後半36分
(OUT)6上田駿斗 ⇔ (IN)11三浦知良
カズの登場に大歓声の高知の観客。
メインスタンドの高知側が大喜びで拍手で迎えている。
最後の最後まで1点を狙う。
ナカニシは,山内(21)の裏への走りと,川森(24)の体ごと飛び込むような攻撃と,海口(7)の前線でのボール奪取を最後まで期待していた。
山内,走れ!
川森,突っ込め!
残念ながら山内も,川森もチャンスを作れなかった。
時間が過ぎる。
疲れた鈴鹿に対して,高知は余裕でボールを回す。
捕まえられない。
ここで試合終了。
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両チームの選手のみなさん,スタッフのみなさんお疲れさまでした。
遠路,高知まで応援に来てくれたサポーターの仲間たち,お疲れさまでした。
ネットで応援してくれた,鈴鹿サポーターのみんな。選手に力を与えられなかった。ごめん。申し訳ない。
高知に4失点していても全然おかしくなかった展開でした。
絶好調の5戦負け無しだったのですが,その前にまた戻った感じです。
暑い中,選手は全力で走り回りましたが,それがチームプレイになっていませんでした。ハッキリ言って,攻守ともにバラバラに動いていた印象でした。
試合後,ナカニシはへたり込んでいました。
それほど元気が無かったからです。
負けました。
ボロボロに負けました。
それがどうした!
この試合はやり直せません。
だけど,次の試合に勝つことはできます。
この敗戦を引きずって,次の試合で良いパフォーマンスができないほうが嫌です。
選手達が下を向いて帰るのではなく,次に向けて前を向いて帰れるよう,高知に集うサポーターみんなで,スタジアムを出るバスを見送りました。
「サポーターは大丈夫。共に戦おう。前を向いて進もう。」
声は出せませんが,みんなでぐっと前を向いて,選手バスに手を振りました。
ナカニシは心臓をドンドン叩きました。
ブログの更新が遅くなりましたが,もう明日が次の試合です。
高知でサポーターが解散する時,みんな言っていました。
「エコパで!」
さあ次だ。
選手が辛い時こそ,厳しい時こそ,サポーターがしっかりと前を向いてより一層の応援をしたいと思います。
次。
うちの最高の選手達と,サッカーを楽しもう。
ではまた。
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(今後の試合)
◇JFL第18節 9月14日(水)18:00 対 Honda FC@エコパスタジアム
◇JFL第22節 9月17日(土)15:00 対 ホンダロック@宮崎市立生の目グラウンド
◇JFL第23節 9月25日(日)14:00 対 東京武蔵野ユナイテッド@京都サンガスタジアム
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