VictoryCross

アトレチコ鈴鹿クラブ(JFL)のサポーターブログです。

JFL第23節 対 東京武蔵野ユナイテッドFC

みなさんこんばんは。

 

試合後に,暗い高速道路を走りました。

いろいろな事を考えながら帰ってきました。

帰宅してから,疲れ果てて,すぐに寝てしまいました。

 

ある意味,これは狂気のサポーターブログですが,こんなブログでも楽しみにしてている人がいるようです。更新が遅くなってすみません。

 

試合は引き分けでした。

選手達は本当によく頑張りました。

やはり勝利したかったし,頭痛がするほど悔しですが,本当によく頑張ったと思います。

だけど,頑張ったからと言って,必ず結果が出るほどサッカーは甘くありません。

 

それでも,心より思います。

うちの選手たちは,「我らの誇り,この街の夢」です。

共に勝利をめざし,戦えることが,Nakanishi PRIDEです。

って,何となく英語で書いてみました。

 

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試合の朝。

ホームゲームだけど京都開催。

 

いろいろな話を聞くと,チームは三重県開催のため一生懸命会場を探したらしい。

それでも会場が無かった。

全国のいろいろな場所でJFLの試合をするが,特に三重県の施設整備の遅れを感じる。

どうしても会場が無い。

 

やむを得ない選択ではあるが,県外開催となった。

会場を貸してくれたサンガスタジアムの方には感謝しかない。

 

京都へ。

初めての会場なので,かなり早めに到着する。

ビックリするほど駅に近く,ビックリするほど市街地に近いサンガスタジアムに到着。

この地を鈴鹿のホームにするために,全力の横断幕を持ってきた。

 

仲間のサポーターと共に,出せる限り掲出する。

ここはホームだ。大丈夫。安心して。

 

今日の対戦相手は,東京武蔵野ユナイテッドFC(以下,東京武蔵野と書きます)。

JFLで長く活躍する強豪チーム。

そして,ナカニシのイメージとしては,チームとして一貫した戦術を持っていて,崩れず粘り強い。

そして,いつも思い出すのは,JFL初年度アウェイの4失点。

対角線上にシュートを打たれ,サイドネットを揺らされたシーンを今でも明確に覚えている。

 

東京武蔵野は3連勝中。

そして鈴鹿は3連敗中。

 

ここで,何とか勝利し,反撃のきっかけをつかみたい。

 

サンガスタジアムの前には,長蛇の列ができている。

ありがたい。たくさんのお客さんが入ってくれる。

 

鈴鹿のホームでもキッチンカーを出してくれているカラアゲ屋さんが来ている。

ホーム感を出してくれている。ここまで出張してくれてありがたい。

試合前にほとんど何も食べないナカニシだが,カラアゲを食べながら,長蛇の列が途切れるのを待つ。

 

開門から20分。

なんと20分も入場の列が途切れなかった。

 

ゴール裏に陣取る。

仲間のサポーターが集まる。

 

さあ,いつもの応援をしよう。

いつもの全力の応援をしよう。

俺たちの気持ちは,絶対に選手達に届くはずだ。

 

さあ。準備は良いか?

 

いくぜ!

 

本日のスタメン(以後敬称略)

 

FW 19三宅海斗

MF 21山内健史・17中村健人・40松木駿之介

DMF 25前田柊・7中里崇宏

DF 6上田駿斗・3今井那生・4平出涼・20中村俊貴

GK 23岩脇力哉

 

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前半開始。

 

鈴鹿は3バックではなく,4-2-3-1のフォーメーション。

東京武蔵野は,4-4-2の形。

 

3-4-2-1を止めてフォーメーションを変えてきた鈴鹿

確かに3連敗しているものの,ナカニシは3バック自体は悪くないと思っていた。

 

試合はいきなり動く。

 

東京武蔵野は,鈴鹿の左サイドを深く進入し,中に折り返し。

鈴鹿ペナルティエリアのすぐ外で,フリーの選手がシュート!

鈴鹿のディフェンスラインと,ボランチの間にスペースができている。

シュートしたボールを,ゴールキーパー岩脇力哉(23)スーパーファインセーブ!

力哉!!!

 

開始1分も立たない時点での大ピンチを救ったのは・・・

鈴鹿ゴールキーパー,岩脇「ファイヤー」力哉(23)。

試合開始直後の,一番体の動かない時間帯でも,力哉の動きはキレていた。

そして,しっかりとクリアした後に,水を一口飲む力哉。

ハートはヒート。

頭はクール。

そしてプレイはファイヤーだ!

前半の序盤,3バックから4バックにフォーメーションを変えた鈴鹿は,とにかくディフェンスの穴と,ボランチとの連係不足が目立った。

そのピンチをことごとく防いだのが岩脇力哉。

カニシの感覚では,2失点くらいしていてもおかしくなかった。

力哉の勇敢なプレイで,何とか鈴鹿は持ちこたえている。

力哉の約7m後ろには,鈴鹿サポーターが応援している。

力哉は背中にサポーターの熱い想いを感じているだろう。

その気持ちの伝わらない力哉じゃない。

力哉。頼む。

力哉。がんばれ!

 

試合開始からペースは東京武蔵野。

サイドから丁寧に攻めて,中で長身のフォワードが狙っている。

 

また,サイドからの東京武蔵野の攻撃に対して,サイドバックだけでなく,センターバックも引っ張り出される。

そして,4人のディフェンスラインに穴が開いてしまう。

ボランチとの間隔も良くないので,バイタルエリアペナルティエリアの少し外の危ない場所)で東京武蔵野にキープされてしまう。

 

ただ,鈴鹿は防戦一方ではない。

サイドバックの,「鬼俊貴」,中村俊貴(20)

久しぶりに右サイドバックの俊貴を見た。

2018年に,鈴鹿に来た時は,右サイドバックでの出場が主だった俊貴。

その場所で,生き生きとプレイしている。

カニシのイメージよりも,迫力が格段に増したサイドバックの俊貴が鈴鹿の右からの攻撃を引っ張る。

東京武蔵野も4バックのため,サイドチェンジ時に逆サイドが大きく開く。

左から右に展開。

俊貴のドリブル独走から鈴鹿が東京武蔵野ゴールに迫る。

そして,俊貴はロングスローもできる。

ただ,ロングスローを投げ込むのではなく,ドッヂボールくらいのビシッとしたスローインのボールを仲間に通す。

スローイン上手い!バスケットのパスみたい。

序盤バタついた鈴鹿ディフェンスのため,中にも絞って来る。

前方の松木駿之介(40)のフォローにも走る。

獅子奮迅の俊貴。

俊貴!今日も最高だぜ!

 

試合はわずかに東京武蔵野ペース。

しかし,鈴鹿が抑え込まれている感じはしない。

両チーム,良く攻めていて,いつ点が入ってもおかしくない。

 

ワントップの,「ネコ好きの天才」,三宅海斗(19)。

毎試合そうなのだが,とにかく海斗へのマークがきつい。

ペナルティエリア外だと,ボールを取りにくるというより,体ごと潰すようなディフェンスにあっている。

その切り返しの速さに東京武蔵野ディフェンスの足が出て,海斗は転倒するがファウルが無い。

海斗のドリブルは肉眼ではとらえることができないが,もう少しジャッジが見てくれてもいいんじゃないか?(と,心の中で思うナカニシ)。

東京武蔵野は,それほどディフェンスラインを上げてこない。

また,攻撃時にもサイドハーフ2人とフォワード2人で攻めているような感じ。

そのため,海斗が東京武蔵野のディフェンスラインの後ろへ抜けるシーンがあまりない。

しかし,海斗はスピードだけじゃない。

ポストプレイも見事にこなす。

海斗。めちゃくちゃ天才。マジ天才。

 

前半の序盤。

三宅海斗(19)のポストプレイから,ちょんと渡したところでシュートを放つ左サイドハーフの山内健史(21)。

動きながらプレイする山内は,本当に捕まえにくい。

山内のミドルシュートは,枠を捕らえられないが,海斗がオトリになりつつの良い展開だった。

 

サイドハーフの,「ワンダーボーイ」,山内健史(21)

久しぶりのスタメン出場で,決定的な場面を作る。

闘志むき出しのプレイと,1歩目から急加速できるスピードは山内の大きな武器。

三宅海斗からのボールをシュートしたすぐ後には,センターバックの今井那生(3)からのクサビのパスにダッシュで追いつき(普通追いつかないパスだった),飛び出してきた東京武蔵野のGKを交わすループシュートを放つ。

これまた惜しくもゴールならないが,誰もが「届かない」と思ったボールこそ,山内の届くボール。

1歩,1球,1タッチですら気合で走り続ける山内の前に,ボールが来ない訳が無い。

山内。ドンドンと行こう。

山内より早い哺乳類はいない(ナカニシ調べ)。

 

鈴鹿が押し出したのちには,東京武蔵野がカウンターで返してくる。

以前は,カウンターとテクニックが印象的なチームたったが,今年は高さとフィジカルも見事なチームだと思う。

強い。

さすが東京武蔵野。

 

鈴鹿はまたもやバイタルエリアでフリーにしてしまう。

危ない!

それでも岩脇がファインセーブでシュートをはじき出す。

岩脇。本当に守護神のようにゴールを守る。

 

フォーメーション変更で,鈴鹿のディフェンスラインに迷いがあるように見える。

ボールウォッチャーになったり,連係ミスを付け込まれたり。

さらに,中盤との連携が悪く,センターバックとダブルボランチの間に,クサビで入れられている。

さらに,「間」が大きすぎるため,シュートコースを切れていない。

ゴール裏で見ていて,ヒヤヒヤする展開。

 

前半の給水タイム。

一旦,落ち着こう。

鈴鹿は必ず立て直せる。

 

そして,鈴鹿のディフェンスを立て直したのは・・・ナイキだ!

センターバックの「我武者羅120%」,今井那生(3)

鈴鹿のディフェンスとゴールキーパーの連係ミスから,東京武蔵野にシュートを打たれる。

ゴール至近距離。やられた・・・

その時にスライディングで飛び込んでくる那生。

早い。鋭い。そしてシュートをブロック。

このスーパースライディングの後,鈴鹿のディフェンスは徐々にまとまり始めた。

那生が4バックと東京武蔵野の攻撃に対応し始めた。

その柔軟な対応力と修正力。

それが,那生が100%を越えても成長を続ける理由だ。

ナイキは呼吸するごとに成長する。

ナイキ。鈴鹿のゴールを頼むぞ!

 

トップ下の,「鈴鹿のケンティー」,中村健人(17)

キャプテンマークを巻く鈴鹿のケンティー中村健人

この試合,前方に,山内健史(21),三宅海斗(19),松木駿之介(40)と3人のターゲットがいるため,より健人のパスワークが冴えている。

さらに,サイドチェンジや,ショートパス,ロングパスの切り替えなど,健人から玉手箱のように鈴鹿のチャンスが作られている。

ワンタッチで世界を変えられる健人。

その時は近い。

健人。この試合勝とうぜ。

そして,笑って帰ろうぜ。

 

試合展開は五分と五分に。

支配率も同様。

鈴鹿はミスから失点のピンチを招くが,何とか止めている。

武蔵野は,ディフェンスラインをあまり上げず,鈴鹿の攻撃陣のスペースを潰して止めている。

 

センターバックの,「カバーリンガー」,平出涼(4)

カウンターが鋭く,テクニックに優れた東京武蔵野を止めるのは大変。

前半はセンターバックの距離感も良くなく,再三のピンチを迎えた。

しかし,同じセンターバックの今井那生(3)が,イケイケのディフェンスを始めると,それに合わせて平出が細かい部分を整えている。

技の平出。力の那生。

仮面ライダーで言うと,1号と2号。

平出の粘りと,ちょっとした間の取り方で,鈴鹿ディフェンスは落ち着いてきた。

大丈夫。

平出。大丈夫。

 

両チーム共にシュートを結構打っている。

中盤の差し合いではない。互いに攻め込んできている。

 

東京武蔵野はクロスの精度も高く,クロスの種類も豊富。

そして,センターフォワードの身長の高い選手が上手い。

 

前半の終盤。

東京武蔵野のコーナーキックの2次攻撃を止めに行った今井那生(3)。

東京武蔵野の選手を倒したと判定されイエローカード

カニシはバック側スタンドの目の前で見ていたが,あれはカードが出るほどのプレイなのか?(という心の声)

 

逆に,前半の終了の間際に,東京武蔵野陣内でフリーキック

キッカーは,左足の中里崇宏(7)。

問サイトに上がったボールを,上田駿斗(6)が折り返す。高い!駿斗高い!

駿斗の折り返したボールを,今井那生(3)がシュートを放つものの,ゴールならず。

惜しい!!!

が走り出す。

 

ここで前半終了。

 

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たくさんのお客さんが入ってきている。

カニシの周りにも,どんどん人が入っている。

 

試合中に,隣の人から「カズさん出ますか?」と聞かれる。

すみません。それは全然わかりません。

 

前半の展開は,攻守ともに目を離せないものだった。

何かのバランスが傾けば,どちらかに点が入る。

サポーターの応援で,ホームの空気で,試合の雰囲気をこっちに持ってきたい。

 

集中。集中。集中。

応援に集中できなかった試合ほど,結果が良くない(ジンクスかも)。

応援に集中。

目の前の試合に集中。

 

早い段階で選手が一人呼ばれた。

後半開始から鈴鹿は動く様子。

 

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HT

(OUT)21山内健史 ⇔ (IN)29坂本広大

 

後半開始。

 

鈴鹿は広大(29)が入り,3-4-2-1にフォーメーションを変えた。

やはり,ディフェンスラインの穴を埋めに来た様子。

 

しかし。

後半1分。

右サイドから流れて走る東京武蔵野の選手を倒したため,今井那生(3)が2枚目のイエローカードで退場。

なんと!これは厳しい!そこまで悪いプレイか?

 

鈴鹿は,ボランチ中里崇宏(7)が,1枚落ちて,5-3-1の形になる。

カニシは4-4-1にするかと思っていたが,思い切って5-3-1。

つまり,攻撃は三宅海斗(19)頼みに。

 

1人少なくなった鈴鹿に対して,東京武蔵野が大攻勢をかける。

残り時間はたっぷり。

じっくりとボールを回しつつ,鈴鹿の穴をねらう東京武蔵野。

 

ボランチの,「勇往邁進」,前田柊(25)

実質1ボランチで中盤を1人で支える前田柊。

鈴鹿は5バックなので,サイドに大きく張り出していて,簡単に精度の高いクロスは上げさせていない。

しかし,中盤はボールを回されまくっている。

4人対1人で中盤を支える前田。

ボールはなかなか取れない。前田がやらせていないのは,東京武蔵野の中盤からのミドルシュート

そのシュートコースだけは完全に切っている。

実際に,鈴鹿は今井那生(3)の退場後から約45分間。ミドルシュートはほとんど打たれていない。

それは前田が中盤を止めていたため。ナイス前田。

と思っていたら鈴鹿のカウンター時には,自分でナイスミドルシュートを放つ。

縁の下の力持ち的な仕事をしてるのに,たまに舞台の真ん中に出てくる前田のプレイは見事。

ナイス!

 

鈴鹿はカウンター一発狙い。

主導権は完全に東京武蔵野。

ただ,鈴鹿が引いて守っているため,東京武蔵野もスピードのある裏へ抜けるプレイはできていない。

また,鈴鹿は引いて守っているが,前田柊が中盤を支えているので,バイタルエリアにも隙は無い。

不思議なもので,1人少なくなってからディフェンスが安定した鈴鹿

 

そして,不思議なもので鈴鹿が1人少なくなったため,東京武蔵野が全体的に前に押し出し,鈴鹿のカウンターチャンスが増えてきた。

 

後方からの難しいパスを,前線の三宅海斗(19)が見事にキープする。

東京武蔵野ディフェンスが囲むが,その隙間を海斗がかいくぐる。

見えていない逆サイドに,ノールックパス。

海斗のパスを信じて走っているのは,盟友,中村健人(17)。

そのトップスピードにズバリと通る。神のタッチだ!

健人が東京武蔵野ゴールキーパーと1対1。

後方から,東京武蔵野ディフェンスが健人の足元に飛び込んでくる。

健人のゴールは惜しくもゴール右にそれるが,そのままアフターで引っ掛けられて転倒。

ノーファウル?

えっ,ノーファウル?(と言う心の声)

 

鈴鹿はカウンターがキレている。

三宅海斗(19)のボールの受け方が最高で,まわりが信じて走っている。

そして,鈴鹿のディフェンスは5人でラインを作り,隙を徹底的に埋めている。

 

ボランチだが,1人少なくなってからディフェンスラインの真ん中にポジションを下げている,「中里無双」,中里崇宏(7)。

経験豊富で,フィジカルが強く,足元が間違いのない中里がディフェンスを良くまとめている。

ディフェンスに人数が増えると,ボールウォッチャーになったり,フワッとすることがあるが,中里が良く整えている。

ロングフィードも正確で,中里から一気にカウンターも十分に狙える状態。

後半,鈴鹿ディフェンスは万全の状態。

中里がしっかりと止めてくれる。

ザトさん頼むぜ!

 

よく守れている鈴鹿

東京武蔵野のパスは回されているが,ずっと決定的な場面は作らせない。

 

後半22分。

鈴鹿のカウンター。

三宅海斗(19)にボールが入るが,東京武蔵野ディフェンスが潰しに来る。

それをカバーして,後ろからビルドアップしたのは,後半から右サイドに入っている,坂本広大(29)。

広大(29)がボールを奪い返した瞬間,既に右サイドを中村健人(17)が猛ダッシュしている。

仲間を信じていないと走れないタイミング。

そして,広大も健人が走っていることを信じてパス。

健人に通った!!!

右サイドをドリブルで進む健人。

その時。

その時。

ど真ん中を爆走する選手が!

サイドハーフの,「キャノンボール松木駿之介(40)だ!

松木が,ピッチの真ん中をサポーターに向かって走って来る。

松木の大地が弾むような猛烈なスピードに誰も付いて来れない。

息を飲む。

時が止まる。

まばたきもできない。

健人(17)から,松木駿之介(40)に絶妙のパス。

東京武蔵野ゴールキーパーと1対1。

撃てーーー!

松木が落ち着いてシュートを決める。

ゴーーーーーーール!!!1-0。

 

津波のようなどよめきが起きる。

と言うか,ナカニシは耳が聞こえていない。

松木松木松木松木松木―――!

ゴールを決めた後,悠々とサポーターのスタンド前を走り抜ける松木

ナイスシュートだ!

 

後半の給水タイム。

さあ,ここから勝負だ。

完全に守りに入ったら,やられてしまう。

このままカウンターを狙いながら,少しでもボールを保持して。

 

後半から入った坂本広大(29)が,右から左まで長躯して,カウンターに走る。

広大の積極的なプレイは,ディフェンスしている仲間に一息つく間を与えてくれる。

そして,カウンターのタイミングを作ったのは,やはり三宅海斗(19)と中村健人(17)。

海斗と健人で,何とか攻撃を形にしている。

 

さらに,中村健人(17)がカウンターを作り出す。

健人のボールキープから,走り出したのは・・・,

サイドバックの,「ドラゴンヘッド」,上田駿斗(6)。

後半はずっと我慢のディフェンスをしていた駿斗が,解き放たれたように攻撃参加する。

上田駿斗特有の,ダンスのようなステップで相手を交わして完全独走。

東京武蔵野ゴールキーパーまであと一歩のところで,東京武蔵野ディフェンスに止められる。

仲間のフォローを待つため,ボールをキープする駿斗だが,ディフェンスの圧力で倒されてしまう。

倒されながらも粘ってボールキープする駿斗の頭を,東京武蔵野ディフェンスが足で蹴る。

(スタンド目の前で起きた事なので,みんな見ていた)

痛がる駿斗。当然ファウルと思いきや,ノーファウル。

えっノーファウル?ホントに。頭蹴ったのに?

痛がる駿斗は,その後に交代。

高さ,速さを兼ね備えた,駿斗の交代は厳しい。

特に,那生(3)もいないので,高さが心配。

 

後半34分。

(OUT)6上田駿斗 ⇔ (IN)2進藤誠司

 

後半35分

(OUT)19三宅海斗 ⇔ (IN)27日根野達海

 

中盤を支えるために,日根野が入る。

対人に強い日根野が入ることで,前田が押さえていた中盤が少し落ちつく。

しかし,三宅海斗(19)が下がったことで,鈴鹿のカウンターは見られなくなった。

もう後は,守り切る時間帯か?

 

東京武蔵野は,サイドからのクロスをポンポン入れてくる。

多少精度を欠いても,身長は武蔵野のほうが高い。

こぼれ球にも選手が飛び込んでくる。

ただ,鈴鹿はロングクロスを上げさせても,中に切れ込ませていない。

抜かせない。取れなくても抜かせない。

中に切れ込ませていない。

なんとか耐える。

 

全員守備で防ぐ鈴鹿

クリアボールは無人のエリアに大きく蹴り出すだけ。

前で誰も走れないと,ずっと攻められ続ける。

少しでも前で時間を使えないと。

 

後半42分

(OUT)17中村健人 ⇔ (IN)11三浦知良

 

カズの出場に大喜びの京都のみなさん。

しかし,健人(17)を下げたので,もう鈴鹿に攻める手段は無い。

このタイミングでフォワードを入れてどうする?

海口(8)に中盤を制圧させるか,川森(24)を単騎で走らせるかのほうが良いんじゃないか?

 

後半のアディショナルタイムは5分。

 

良き詰まる5分。

ずっと祈っているナカニシ。

今日こそ,選手たちを笑顔で帰宅させてあげたい。

頑張った選手達と最高の万歳をしたい。

なんとか。勝ちたい。

 

しかし,試合時間残り2分。

右からの折り返しを詰められて失点。

いるべきところに選手がいなかった。

1-1

 

がっくりする選手達。

 

ここで試合終了。

 

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両チームの選手のみなさん,スタッフのみなさんお疲れさまでした。

ブログ冒頭にも申しましたが,三重県内に試合会場が無く,困っているところを助けていただいたサンガスタジアムの関係者のみなさん,ありがとうございました。

 

たくさんのお客さんの見ているところで試合ができて,選手達も良い経験だったと思います。

この試合に関わった全てのみなさんに感謝いたします。

 

また,各地のサポーターのみなさん,選手の親御さんなどからたくさんの差し入れをいただきました。

勝ち菓子とはなりませんでしたが,サポーターみんなでいただきました。

ありがとうございました。

 

3連戦を3連敗。0得点で5失点。

そんな中,迎えた試合でしたが,選手達はしっかりと前を向いて,みんな立派に戦えていました。

一生懸命頑張った。

勝つために全力を尽くした。

最後の最後まで戦い抜いた。

だけど,勝利できないと,選手たちは笑ってくれません。

それが残念ですし,悔しいです。

 

試合後のバスが出る時には,たくさんの人がバスの出待ちをしていました。

鈴鹿サポーターは,端っこで見ていました。

 

みんな大丈夫。

ちゃんと前を向いて戦えてたぞ。

しっかり休んで,次に向かおう。

大丈夫。大丈夫。

 

1日経ちましたが,ナカニシはまだ悔しいです。

悔しい!くっそっーーー!

 

みんな怪我は大丈夫だったか?

前を見てやり続けるぞ!

次だ!次だ!次こそ勝つぞ!

 

ではまた。

 

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(今後の試合)

JFL第24節 10月9日(日)13:00 対 クリアソン新宿@国立競技場

JFL第25節 10月16日(日)13:00 対 MIOびわこ滋賀@三交スポーツの杜鈴鹿

JFL第26節 10月23日(日)13:00 対 奈良クラブ@ロートフィールド奈良

 

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