VictoryCross

アトレチコ鈴鹿クラブ(JFL)のサポーターブログです。

JFL第27節 対 FCティアモ枚方

みなさんこんばんは。

 

Nカメラマンのパソコンが壊れたため,今日のブログに使う写真はサポーターの仲間からもらったものです。

みなさん,写真のご協力ありがとうございます。

 

そして,Nカメラマンはカズのゴール時に,全力で走っていたので一枚も撮れていないことを申し添えておきます。

 

さあ,ブログを書き始めます。

自分が何を書くのか,ナカニシ自身も楽しみです。

 

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試合当日の朝。

 

試合の日は,目覚ましのアラームは不要。

寝てるのか,起きているのか分からない状態で朝を迎える。

 

今シーズンのJリーグ昇格は無い。

今シーズンの降格も無い。

だけど,選手が全力で戦う試合は,一歩一歩が未来へ続いていく。

 

無駄な試合なんてない。

だから,いつもどおり全力で応援する。

今ここにある試合は,唯一無二の試合。

 

今日の対戦相手は,FCティアモ枚方(以下,枚方と書きます)

鈴鹿は不思議と枚方に相性が良いが,かといって圧倒しているわけではない。

ギリギリ危ない試合を,綱渡りのように勝利して来た。

 

特に強力なフォワードを擁する枚方攻撃陣は要注意。

 

枚方の会場に鈴鹿サポーターが集まる。

横断幕の掲出を行い,会場入り。

 

今回の応援する場所はスタンドではなく,平場の陸上競技場の外周。

人がすれ違うのがやっとの狭い場所。

大人が立っても,逆側のゴール前はほとんど見えない。

鈴鹿を応援しに来た子どもたちは,より見難いだろう。

 

だけど,応援することに何の違いも無い。

熱い応援が選手の背中を押すことに何の変りもない。

絶対に勝つ!

絶対に勝つ!

絶対に勝つ!

 

ゴールキーパー練習前に,岩脇力哉(23)と石井綾(1)が真っすぐに鈴鹿サポーターのところへ来てくれる。

選手のアップ前にも,ゲームキャプテン中村健人(17)は選手達を連れて,ぐるっと回ってサポーターのところへ来てくれる。

 

嬉しい。

ちょっとグッとくる。

うちの選手達は,鈴鹿サポーターがこのスタジアムの中でどこにいるのか,ちゃんと分かってくれている。

 

ならば,サポーターはどうする!

試合に集中だ!

全力の上の全力で応援するぞ!!!

 

行くぜ!

 

本日のスタメン(以後敬称略)

 

OMF 33藤島樹騎也・19三宅海斗・17中村健人

DMF 6上田駿斗・30和田篤紀・27日根野達海・40松木駿之介

DF 3今井那生・4平出涼・20中村俊貴

GK 23岩脇力哉

 

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試合開始。

 

鈴鹿はいつも通り3-4-3-0で入った。

枚方はたぶん4-4-2。

枚方フォワードは,高くて強くて速い強烈なフォワード。

 

試合は両チームががっぷりと組み合う展開。

枚方は中盤を飛ばして,前線に放り込んでくる。

強力フォワードが競り合って,そのこぼれたセカンドボールを狙う感じの展開。

 

センターバックの,「鬼俊貴」,中村俊貴(20)

押し寄せる枚方攻撃陣のハイハイプレッシャーの中で,俊貴がドカンと踏ん張っている。

高さでは上を行かれているが,競り合いでなんとか自由にさせていない。

さすが俊貴。鬼より怖い。

2列目からの抜け出しに対しても,体を張ってゴールを守る。

しかし,枚方の裏へ裏への攻撃に対して,鈴鹿は徐々にディフェンスラインが低くなってきた。

俊貴から中盤へのパスも狙われ始めた。

危ない場面も,何度か迎える。

それでも俊貴がディフェンスラインにいる限り簡単にはやらせない。

俊貴。頼むぞ。

 

前半6分。

枚方の攻撃からトントンとパスを回されシュートを打たれる。

動きながらの攻撃は,やはり捕まえにくい。

枚方のシュートはゴールポスト直撃!

しかし,ゴールキーパー岩脇力哉(23)は完璧に反応していた。

もし,ゴールに入るシュートだったら,力哉の手が当たっていたと思う。

大丈夫。

大丈夫。

危なかったけど入らなかった。

切り替えて!

前を向いて!

 

枚方の裏へのロングボールに対して,鈴鹿がバタバタしている。

少しずつディフェンスラインが下がったため,中盤でスペースができてしまい,セカンドボールを奪えなくなってきた。

中盤の良い場所でボールを持たれたら,スルーパス一発でやられる可能性もある。

 

鈴鹿ボランチ,『鈴鹿の未来』,日根野達海(27)

この試合の前半を耐えきったのは,日根野の献身的なプレイによるところが大きい。

攻撃参加も抜群な日根野だが,この試合では流れを見て中盤の底を支え続けていた。

どれだけ枚方の突撃を喰らっても,日根野バイタルエリアを空けなかったことが,決定的な場面を防いでいた。

球際が激しくフィジカルが強い枚方に対して,特に気持ちの強さを前面出す“男”日根野達海。

中盤の仲間の競り合いに対して,枚方は球際の激しさとフィジカルで押してくる。

中盤でもみあいになることも多い。

そこをすかさずカバーに入る日根野

カバーリングの範囲と視野が広い!

強い!日根野強い!

粘る!日根野粘る!

日根野の今シーズンの成長は,心から素晴らしいと思う。

当然のことのように鈴鹿の中心にいるべき選手になった。

カニシは日根野鈴鹿の中盤を任せられることを誇りに思う。

頼むぞ!

 

前半の半ば近くになり,押され続ける鈴鹿

ボール支配率は,3対7で枚方優位。

しかし,枚方をガッチリ受け止めて,最後の最後で通していない。

 

上空は鈴鹿の向かい風。

少し流れているので,ロングボールがサイドに向けて出て行ってしまう。

 

鈴鹿はディフェンスから中盤へのクサビのパスを狙われている。

特に,和田篤紀(30),日根野達海(27)の鈴鹿のかじ取りをする2人へのパスへのアプローチが激しい。

枚方は中盤で奪えば,そのまま前線で得点機を作る。

 

ゴールキーパーの,岩脇「ファイヤー」力哉(23)

前半の枚方の攻撃を何度も防いでいる。

前半半ばの枚方カウンターからの直撃弾を飛び出して体で止める。

凄い!凄いことをサラッとする!

枚方の裏への走りは,ディフェンスとゴールキーパーの息が合わないと止められない。

GOとSTOPの判断が一瞬でも遅れればやられるくらいの綱渡りのディフェンス。

そして,前半の終盤には,ゴール目の前の絶好の位置で枚方フリーキックを与えてしまう。

ピンチ!

しかし,力哉はピンチの時こそ何かを起こしてくれる。

枚方フリーキックはまたもやゴールポスト直撃!

力哉の炎のオーラがゴールを守った!

サポーターの場所から一番近い位置にいるのが力哉。

その背中が頼もしく見える。

「気炎万丈」(意気込みが他を圧倒するほど盛んであること)

まさにファイヤー。

力哉。

ガマンの時間だ。

頼むぞ!!!

 

右のインサイドハーフ,「スピードスター」,藤島樹騎也(33)

カニシは,このチームで一番ドリブルがキレているのは樹騎也だと思う。

独特のリズム,緩急,ターン,切れ味,全てにおいてメッシと同じくらいだと思う(ナカニシ調べ)。

長い怪我に悩まされた。もっと前でプレイしたかった。

樹騎也が怪我をしている間に,鈴鹿のフォーメーションは3-4-2-1に変化していた。

このトップ下の2人に樹騎也が入ったら・・・とナカニシは何度も思った。

そのドリブルでザクザクと相手ディフェンスを切り裂くに違いない。

その樹騎也がスタメン出場。

そのキレのあるドリブルで仕掛けたいのだが,この試合の前半の鈴鹿はディフェンス中心。

樹騎也は待ってディフェンスをするのが得意な選手じゃない。

ディフェンシブな役割の中で,一気に前線に飛び出す時を狙う。

しかし,後方からのパスの出し手と樹騎也のタイミングが少し合わない。

鈴鹿の選手たちは樹騎也の力を知っているため,樹騎也の左サイドにパスを出すが,良い形でタイミングが合わない。

また,左サイドに張っている分,中の三宅海斗(19),中村健人(17)との距離ができてしまい,攻撃時に孤立してしまう。

どうも樹騎也の良い所が出ていなくて,ナカニシはやきもきしてしまう。

樹騎也。もっとドンドン主張して良い。

もっと自由にプレイして良い。

樹騎也のドリブルを止められる人間なんていない(ナカニシ調べ)。

大丈夫。

行け!

GOだ!

 

前半の終盤に入る。

鈴鹿はディフェンスラインが下げられてしまい,セカンドボールが奪えない。

枚方ボランチのポジショニングが効いていて,鈴鹿の中盤へのプレッシャーが激しい。

 

鈴鹿攻撃陣はカウンター1本槍で,波状攻撃につなげられていない。

サイドを攻略しても,ロングクロスの一発で淡白に終わってしまう。

 

右のインサイドハーフ,「鈴鹿のケンティー」,中村健人(17)

なんか攻撃のチャンスが少なく,バランスの悪い前半。

健人はそのことをよく分かっている。

自分でボールを確保し,相手からキープしつつ,仲間の上りを待ったり,セカンドボールが奪えないと見ると,グッと中に寄せて行ったり,いろいろな事で試合の流れを変えようとしている。

選手に動きの無い攻撃は,枚方の厚いディフェンスを突破できない。

ボールも人も動かして,枚方のゴールに迫りたい。

健人は体を張ってボールを確保し,三宅海斗(19),藤島樹騎也(33)の強力な攻撃陣を動かして枚方のディフェンスを攻略する。

健人が枚方攻略の方程式を解くまで,もう少しだ。

 

ボランチの,「鈴鹿の王子様」,和田篤紀(30)

カニシの篤紀への信頼は厚い。

センスは抜群。抜群というより篤紀がセンスのようなものだ。

篤紀のプレイから,前半何度も鈴鹿のカウンターを発動させた。

体でガツガツぶつかるというより,相手のボールを引っかけるような守備をする。

篤紀はセンスなので,唸るほど上手い。

中盤のパスコースを切って,後のディフェンスの的を絞り,日根野(27)と共に何とか鈴鹿の中盤で枚方の攻撃を持ちこたえている。

そして,前半の終盤には,鈴鹿の攻撃のこぼれ球を思い切りよくミドルシュート

惜しくも枚方にブロックされたが,篤紀らしいプレイに,ナカニシ的には大盛り上がりだった。

枚方の激しいタックルで痛める場面もあるが,何とか立ち上がってプレイを続行する。

がんばれ!篤紀!

 

一進一退。

どちらも良い形を作っている。

スコアレスが不思議なくらいの前半が終わる。

 

ここで前半終了。

 

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前半は鈴鹿が押されていた。

ゴールキーパー岩脇力哉(23)のファインセーブが無ければ,3点取られていたかもしれない。

だけど,入らなかったシュートを怖がっても仕方がない。

鈴鹿は圧倒的に後半勝負のチーム。

押されていながらも前半0対0という結果は悪くない。

大丈夫。大丈夫。

 

鈴鹿のサポーターエリアでは,対面のサイドのゴール前は,ほとんど見えない。

厳密に言うと,見えるのだけど,遠近感が全く分からない。

座っていたり,子どもだともっと見えない。

それほど見難い場所にもかかわらず,60人以上の鈴鹿サポーターが集まってくれた。

ありがたい。

選手達に想いは届いていると思う。

 

海口が呼ばれた。

彦太,よっしゃ!

試合の流れを変えるぞ!

 

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HT

(OUT)33藤島樹騎也 ⇔ (IN)8海口彦太

 

後半開始。

 

鈴鹿のワントップ,「ネコ好きの天才」,三宅海斗(19)

海斗のプレイの素晴らしさは,もう言葉では表せない。

どうしても言葉で説明が必要であれば,どこかの居酒屋でナカニシの話を4時間くらい聞いてもらうしかない。

何が言いたいかと言うと,それほど今日の海斗も素晴らしかったということ。

枚方はフィジカル高さ共に,鈴鹿を圧倒していて,鈴鹿の選手は球際で潰されたり,止められたりする場面が多かった。

その中で,海斗はフィジカルなど関係ないかのように,楽々とボールをコントロールした。

海斗を捕獲するのは簡単じゃない。捕まえられなければ,激しいフィジカルなんて関係ない。

海斗の周りに,中村健人(17),海口彦太(8)が押し出してくる。

海斗を中心に攻撃陣が枚方ゴールに迫る。

そして・・・

 

後半6分。

中盤で海口彦太(8)がボールを奪い,すぐさま前線の三宅海斗(19)にスルーパス

一瞬,枚方ディフェンスが早いか?と思ったが,海斗の加速装置が先に作動する。

迷わず打つ!

ゴーーーーーーール!!!1-0

 

サポーターに向かって少し走ってくる海斗。

おいでおいで!

でも,やっぱり来ない海斗。

健人とハイタッチして,グラウンドに戻る。

ナイスゴール!

 

試合の流れが鈴鹿に来た。

選手達の動きも良く,ボールも人も動く状態へ。

 

枚方はサイドからは攻めてこない。

鈴鹿の5人の守備が効いている。

そのため,枚方の攻撃は前半同様,ディフェンスの裏へ落とすパスからの展開とセカンドボール狙い。

 

前半と違うのは,海口彦太(8)が入ったからだと思う。

右のインサイドハーフ,「ネクスバンディエラ」,海口彦太(8)

後半の鈴鹿の得点機には,ほとんど彦太が絡んでいる。

前半の鈴鹿のディフェンシブな状態は,鈴鹿ボランチに対して,枚方の中盤が押し込んで来たためだと思う。

ところが後半は,逆に枚方ボランチに対して彦太(8)が強烈に圧力をかけ始めた。

この彦太の存在感で,試合の流れが変わる。

枚方は中盤を上手く使えず,彦太が拾いまくるのでセカンドボールも拾いきれなくなってきた。

そこに,和田篤紀(30),日根野達海(27)が動き始める。

彦太は試合の流れを左右するような,大きな選手となった。

攻守に渡って,存在感がデカい。

彦太!ナイス!頼むぞ!

 

枚方は4-4-2の形。

ボランチがディフェンスラインに落ちてこないので,常に4バック。

鈴鹿が左右にサイドチェンジすると,4バックがスライドして片方に寄せられてしまい,逆サイドに大きなスペースができる。

 

左サイドウイングバック,「ドラゴンヘッド」上田駿斗(6)
鈴鹿は溜めてから,左へ大きく展開。

この上田駿斗(6)への展開が,後半の大きな攻撃パターンだった。

天真爛漫で自由なプレイがとてもナイスな駿斗が,ノリノリで左サイドを駆け上がる。

イケイケの駿斗。ドリブルのリズムも抜群。

駿斗から中へ折り返し。そして自分自身もシュートを狙う。

駿斗が枚方陣内にボールを運び,そこから和田篤紀(30),中村健人(17)らが絡んでいく。

後半の攻撃を前に引っ張ったのは,間違いなく上田駿斗(6)!

ワクワクするようなプレイ。

駿斗!

ドンドン行こうぜ!

 

後半は鈴鹿かいくらか攻めていると言っても,支配率はやはり枚方優位。

後方からのロングボールが鈴鹿ディフェンスラインに放り込まれ,強力なフォワードがボールを受ける。

 

鈴鹿センターバックの真ん中,「カバーリンガー」,平出涼(4)

この試合のディフェンスのポイントは,枚方の強力フォワードを抑えられるかどうかだった。

強いフォワードに対して,フィジカルでガンガン当たっても,ファウルを取られたり,逆に強い力で押し返されたりすることになってしまう。

平出は,同じセンターバックの中村俊貴(20)の後ろで,こぼれてくるボールをカバーしまくった。

カバーの中のカバー。

裏の中の裏。

徹底的に抑えた平出。

後半,中盤を自由にさせなくなった鈴鹿は,ディフェンスが安定した。

鈴鹿のディフェンスラインがいつものように高く保たれる。

ディフェンスラインが高いと,裏のスペースが大きくなる。

それでも平出は抜かりが無い。

平出。良いぞ!ナイス!

 

後半の半ばを過ぎる。

 

鈴鹿枚方の攻撃をディフェンスで止めて,ボランチで挟んでいる。

特に日根野(27)の戻りながらのディフェンスが効いていて,そこから左の上田駿斗(6)に展開されている。

 

後半の試合展開は,前述のように海口彦太(8)の影響が大きい。

その海口は積極的に攻撃に出る。

絶好の位置でシュートするものの,ボールはサイドネット!

惜しい!

中村健人(17)から三宅海斗(19)へループパス!

それを海斗がシュート!惜しくもバーを越える。

惜しい!

惜しいシュートに「あー」っとサポーターからため息が出るが,いやいやため息じゃない。

ため息は,良い流れを止めてしまう。

そこでシュートまで持っていった選手を拍手で讃えよう。

そして,「次,次!」と,次のプレイのために選手の背中を押そう!

 

そして・・・

 

後半34分。

左の上田駿斗(6)がまたも枚方陣内にボールを持ちこむ。

和田篤紀(30)から中村健人(17)へ!

中村健人のクロスボールは,枚方ゴールキーパーがパンチング!

枚方ゴールキーパーは,三宅海斗(19)と競り合っていたため,パンチングの飛距離が出ていない。

そのボールを海口彦太(8)が奪う。

落ち着いてシュート!来た!

ゴーーーーーーール!!!2-0

 

彦太のナイス,ナイス,ナイッスゴール!!!

よし!

 

後半35分。

(OUT)30和田篤紀 ⇔ (IN)18佐藤和馬

 

佐藤和馬(18)が右のウイングバック

松木駿之介(40)が右のインサイドハーフ

海口彦太(8)がボランチへ。

 

2点差の鈴鹿

それでもやることは変わらない。

 

センターバックの左,「我武者羅100%」,今井那生(3)

前節の奈良戦でも書いたが,前半の那生は,ナカニシの目から見て,ほんの少し元気が無いように見えていた。

声も出ている。プレイの迫力もある。ミスも無い。

それでも,なんか那生が大人しいように見える。

後半の終盤に入り,那生が左サイドを大きく駆け上がり,攻撃参加をし始めた。

上田駿斗(6)と共により一層深く左を攻略する。

型にはまらない那生のプレイが出始めた。

小さくまとまるより,ミスしても那生らしいプレイが見たい。

那生,ずっとスタメンで出れるようになって,それでも我武者羅にやっているか?

まだまだ成長しようぜ。

那生!やったろうぜ!

 

試合は最終盤に入った。

 

右のインサイドハーフ,「キャノンボール」,松木駿之介(40)

ずっと右のウイングバックだった松木

実質,5バックで枚方の攻撃をしっかりと防いでいた。

空中戦も強く,球際も激しく頑張っていたが,やはり松木はもう一枚前が良いと思った。

後半の終盤に,佐藤和馬(18)が入って,松木が一枚前に出た。

水を得た魚のようにグイグイ出る松木

そうそう,この松木こそが,相手にとって一番怖い松木だ。

右から長躯して左までプレイの範囲を広げる。

ドリブルで突っ込む松木

これまでのうっ憤を晴らすかのようなプレイ。

松木,最後の最後までゴール狙おうぜ。

 

後半半ばから入った,「zumaica」,佐藤和馬(18)

ギリギリのバランスの中で,交代で入る選手はより難しい状態で入ることになる。

しかし,和馬ならば大丈夫。

サッカーIQが高い和馬ならば,しっかりと足りない所を埋めてくれる。

枚方のロングボールに対して,「和馬こんなにジャンプ力あるの?」ってくらいハイジャンプでクリアする和馬。高い。そして強い。さらに上手い。

和馬。みんなを勝って帰らせてくれ。頼む。

 

後半39分。

(OUT)19三宅海斗 ⇔ (IN)11三浦知良

 

鈴鹿コーナーキック時にカズ(11)が入る。

ゴールキーパー前で,陣取るカズ(11)

コーナーキックファーサイドへ。

中村俊貴(20)がヘディングで折り返す。

そのボールが枚方ディフェンスの手に当たりハンド。

キッカーはカズ(11)

会場が異様な雰囲気になる。

会場全員の目が,そしてネットで試合を見ているたくさんの人の目が一点に集中する。

軽い助走からシュート。

鈴鹿ベンチに駆け出すカズ(11)。

鈴鹿のカズの踊るカズダンスは,ぐちゃぐちゃになっていたのでよく覚えていない。

だけど,本当に良かった。

ゴーーーーーーール!!!3-0

 

カニシは,鈴鹿でプレイする選手を侮辱されるのは嫌だ。絶対に嫌だ。

鈴鹿で人生をかけてサッカーをしようとする選手。

鈴鹿で汗と血と涙を流して全力でプレイする選手。

その選手のためだけに,ナカニシは応援している。

うちの選手は客寄せパンダじゃないし,他チームの集客のための救世主でもない。

お約束で試合に出てる訳でもないし,観客へのサービスでプレイしている訳でもない。

彼らは鈴鹿でサッカーをする勇者であり,「我らの誇り,この街の夢」にほかならない。

サポーターとして,選手へのリスペクトは決して忘れてはならないと思っている。

ナイスゴール!カズ!

このゴールは記念のゴールじゃなくて,ただの通過点であると信じている。

 

残り時間はわずか。

鈴鹿の集中は切れない。

和馬(18)の声が聞こえる。

カズ(11)もスライディングで枚方の攻撃を止める。

 

AT4分

(OUT)17中村健人 ⇔ (IN)10橋本晃司

(OUT)40松木駿之介 ⇔ (IN)24川森有真

 

残り1プレイ。

枚方フリーキック

そのこぼれ球を思い切りよくシュートされる。

誰かに当たってコースが変わり,力哉の逆を突かれる。

失点。

3-1。

 

ここで試合終了。

 

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両チームの選手のみなさん,スタッフのみなさんお疲れさまでした。

カニシの予想以上にたくさんの鈴鹿サポーターが,アウェイ応援エリアに来てくれました。みなさんありがとうございました。

 

試合後に万歳しました。

この試合は昇格も降格も関係ない試合です。

だけど,ナカニシにとって,そしてここで応援した鈴鹿サポーターにとって最高の万歳でした。

選手のみなさん,ありがとうございます。

 

なんとなく会場に残って,しばらくサポーターと余韻を味わいたかったですが,試合後は会場のルール通りバス待ちをせずに速攻で帰りました。

帰路は(途中で草津SAに寄りました),最高の気分でした。

 

さて,本日のVictoryCross賞(ナカニシ的MVP)ですが,

この試合のMVPは,平出涼選手(4)に送りたいと思います。

試合を通して枚方の攻撃は怖かったです。

平出選手は,その危ない所を何度も救ってくれました。

ナイス!平出!

次もナイスなプレイをよろしくお願いします。

 

次の試合はホームゲームです。

まだ決定ではありませんが,声出し応援が出来そうな感じです。

 

もう,ずいぶん声を出していません。

鈴鹿サポーターのチャントを聞いたことの無い選手がほとんどです。

今週は,車の中で発声練習です。

 

今日は最高の気分で寝ます。

 

ではまた。

 

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(今後の試合)

JFL第28節 11月6日(日)13:00 対 ソニー仙台四日市中央緑地

JFL第29節 11月12日(土)13:00 対 FC大阪@三交スポーツの杜鈴鹿

JFL第30節 11月20日(日)13:00 対 神楽しまね@松江市営陸上競技場

 

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