VictoryCross

アトレチコ鈴鹿クラブ(JFL)のサポーターブログです。

地域CL決勝ラウンド3戦目 対 松江シティ

みなさん、こんばんは。

2013年から約2年間。
鈴鹿の試合で,横断幕の掲出許可が必要になり,AGFのフェンスに横断幕がかけられなかった時期があります。
その際に作ったのが,小さな横断幕です。
全選手を全部出したくて,もし出せなくても棒に結んでゲーフラとして使えるように作りました。
カニシ自身,何枚あるのか分かりませんが,2013年以降の選手はほとんどあります。
実は,1人だけ足りません。これはその選手の希望で差し上げたためです。
※ これが誰か分かったら相当凄いです。
2009から2012の選手の分はここにありません。当時,作ってなかったからです。
だから,10年分のユニフォームも掲げました。
みんなが望んでいた地域決勝の決勝ラウンドの舞台に,立たせたかったためです。



地域CL最後の朝を迎える。
そして,今日は今シーズン最後の試合となる。
あの,素晴らしいメンバーと試合を戦えるのは今日が最後だ。

JFL昇格はすでに決まっている。
やはり,正直なところ,2戦目の朝ほどプレッシャーは無い。
朝ごはんもちゃんと食べれている。

今日の対戦相手は,松江シティ(以下,松江と書きます)
松江とは,2014の山口での地域決勝,昨年の全社決勝,そして栃木での地域CL1次ラウンド最終戦で対戦している。
全国の舞台で,本当に良く当たる印象がある。
また,以前鈴鹿に所属していた,本多隆悟選手(退団),大淺隼也選手も所属しており,なんとなく,ご縁のあるチーム。
ただ,今シーズンの戦跡はえげつなく,同カテゴリーのチームに負けたことが無い(刈谷戦までは引き分けも無かったらしい)
まさに,同カテゴリー史上,最強の相手と対戦する事となる。

ホテルをチェックアウトして,車で会場に向かう。
その道中に見覚えがある。
この道は,2009年の全社に負けて,トボトボ涙しながら帰った道だ。
あの時,全国レベルの応援の凄さに圧倒され,選手達に申し訳なくて仕方が無かった。

会場到着。
前試合が行われている。

カニシは初めてゼットエーのメインスタンドに入る。
小澤監督を探すためだ。

たくさんの観客が入っている。
全国のあちこちのサポーターも,試合を見に来ている。

バスツアーの仲間が到着する。
鈴鹿アンリミテッドを愛するサポーターが集結。

前試合が終わる。
さあ,次は俺たちの番だ。

横断幕を掲げよう。
体操をして体をほぐそう。
いつもの歌を歌おう。
イメージ 1

ここは,俺たちのホームだ!

いくぜ!!!

本日のスタメン(以後敬称略)
FW 26パブロ・28小澤司
MF 8小西洋平・33三浦俊太郎・21北原毅之・13藏川洋平
DF 22芦田成利・4キローラン木鈴・15中村俊貴・2原広樹
GK 1曵地裕哉

試合開始。

そして,ほぼそのファーストプレイ。
前半1分。
左サイドからのコーナキックを,ニアサイドでスカッと触られ,失点。
0-1

最初の体制が整わないうちに,セットプレイでやられた。

サポーターから声が出る。
ここからここから。集中して立て直せ。

サイドバックの,「ウルトラタイガー」,芦田成利(22)
地域CL決勝ラウンド3試合,ほぼフル出場している。
ただ,それは何の不思議も無い。なぜなら芦田は2年前の芦田ではないから。
この試合では,特に松江の攻撃陣の足が速い。
裏を狙ってトンドン走ってくる相手に対して,芦田の快足が火を吹く。
最後の最後まで,完全に裏を取られるシーンは無かった。
芦田は抜けないよ。
誰であっても。
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前半序盤で分かる。
なるほど。松江と言うのはこんなチームなのか。
昨年と全く印象が違う。
今シーズン鈴鹿が戦った中で一番近いのは,天皇杯1戦目の関西学院大学
とにかく足が早い。そして動きまくる。

高さではそれほど勝負してこないが,裏を徹底的に狙うスルーパスは,徐々に鈴鹿の動きを奪っていく。

ボランチの,「ファイティングスイーパー」,北原毅之(21)
ルーパスの出所を潰すため,中盤を駆け回る北原。
ただ,松江はパスの受け渡しが上手く,プレッシャーをかけても,ヨセきれていない。
練習時のパス回しのように,北原を避けながらパスが循環している。
これはキツイ。
だけど,ここ一番で北原か粘らないと,前半に大差がついてしまう。
北原粘れ!
ガンバレ!!!
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この試合,鈴鹿刈谷戦からスタメンを8人変えている。
怪我と警告の累積で,結構な選手が出られなくなっている。
言うなれば満身創痍。
控え中心と言う人もいるが,鈴鹿に控え選手なんていない。
みんなのレベルが高いからこそ,ここまで来れたんだ!

センターバックの,「ザ・ロック」,中村俊貴(15)
シーズン途中でチームに加入した時は,ちょっと不安定なプレイがあった。
しかし,練習から連携を整え,地域CLでは,一寸のすきも無いディフェンダーとなった。
今日の試合では,右サイドバックからセンターバックにポジションを変えているが,中村のプレイに変化は無い。
その強靭な肉体で,相手を押し出す。
大丈夫。中村良いよ良いよ!

鈴鹿は防戦一方。
ボール支配率は4対6くらい。
前半の序盤を過ぎても,シュートどころかコーナーキックも得ていない。

サイドハーフの,「ドリブルマスター」,小西洋平(8)
小西が状況打開のためドリブルで単騎突入する。
後ろからは芦田がフォロー。場合によっては前に追い抜かそうとするが・・・
縦+縦の攻撃は,松江に対応されている。
1人2人は抜けても,3人抜くとなると小西もキツイ。
小西がもがいている。
ガンバレ!小西!!
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松江はたぶん4-2-3-1
1トップだが,怖いのは2列目。
ここが縦横に走り,パスを出してくる。

鈴鹿ボランチは,ディフェンシブハーフの位置まで押し込まれている。
前戦へのつなぎと言う段階ではない。
何とかバイタルエリアからシュートを打たせないことで精一杯。

フォワードの,「鈴鹿の皇帝」,小澤司(28)
トップ下,時には中盤まで下がってボールをもらいに行っている。
小澤ならばこの展開を打開できる。
しかし,松江の中盤は厚くて,そして上手い。
パスとトラップが正確で,小澤をもってしてもなかなか捕まえることができない。
でも,小澤がボールを持って前を向けば,何かが起きる。
小澤から走る小西へ!
シュートは残念ながら決まらないが,やはり小澤から始まる。
大丈夫。
皇帝がこのまま終わるわけが無い。
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試合時間は刻々と過ぎていく。
そして前半29分。

ギリギリの中盤で,鈴鹿にファウルが出てしまう。
鈴鹿ゴール前,約30メートルの位置からフリーキック
これを直接決められ,0-2

セットプレイからの失点は悔しいが,その前に中盤をかき乱された上でファウルが出ている。
いまだ,鈴鹿に形ができていない。
中盤が深く押し込まれすぎており,攻守の切り替えが遅く,ずっと松江に攻められているような感じ。

サイドハーフの,「永遠の若手」,藏川洋平(13)
右から攻撃しようとしていた藏川が,中に入ってくる。
中盤の支配率を取り戻し,攻守の切り替えを早くするため,ボールを捌く。
しかし,右サイドからの攻撃も激しさを増すため,藏川も人手が足りない状況。
松江は良く走る。
そして藏川は,もっと良く走っている。
ガンバレ!クラカワ!

前半の終盤。
鈴鹿はコレと言った形を作れていない。
ボランチ2人が低い位置にいるため,前線は常に孤立している。

ワントップで前線に張る,「ロケットシューター」,パブロ(26)
他のフォワードよりも,背が低いため,ハイボールの競り合いではなく,流れながらのドリブルで攻撃チャンスを作りたいパブロ。
後方からロングパスが何度も飛んでいるが,それを前戦で懐に入れて受けられないパブロ。
ワントップなので当然マークがついている。
その鎖を外せず,もがき苦しむ猛獣のようだ。
徐々に苦しくなってきている。パブロの足が止まりかけている。
サポーター!声を出そうぜ。
バシッとゴール決めて,オレパブロヤンフェレイラ!のチャントを歌おうぜ!
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ここで前半終了。



あっという間の前半だった。
マイク渡し棒を持って,2階席の横断幕がめくれているのを直すナカニシ。
みんな,すまんな。
2失点だけど,取り返すから・・・。

確かに松江は強い。
前半は完全に松江のペースだった。
だけど,今の鈴鹿は,同カテゴリーにコテンパンにやられるチームじゃない。
このままじゃ終わらせないぞ!
このままじゃ終わらないぞ!



後半開始。

(OUT)26パブロ ⇔ (IN)9藤沢ネット

前線に,これぞターゲットと言うべき,ネットが入る。

松江は攻撃の手を緩めない。
同じように,斜めに走りながらスルーパスを狙う。

しかし,木鈴がこの動きに慣れてきた。
センターバックの,「パーフェクトディフェンダー」,キローラン木鈴(4)
対人対空に抜群の強さを持つ木鈴だが,裏への対応も修正してきた。
前半とは異なり,後半序盤は裏への抜け出しに対応し始めている。
中村と木鈴の,ラインを上げるタイミングもそろってきた。
ハーフタイムで修正してきた。
さすが木鈴だ!
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鈴鹿は防戦一方ながらも,木鈴+中村が強いため,崩されてはいない。
松江も鈴鹿も攻めあぐねる時間が過ぎる。

ボランチの,「バランサー」,三浦俊太郎(33)
前半は松江との主導権争いの差し合いで,体を張ってがんばっていた。
後半,ネットが入り,中盤から攻撃に展開したいところだが,どうにもバックパスが多い感じになる。
松江はコースを切るのも巧で,パスコースは多くは無いが,バックパスの選択が多すぎて,攻撃時にスピードがつかない。
受けてから判断までの1瞬の間。ここを慎重にしすぎでいる感じがある。
俊太郎。ドンドン勝負で大丈夫だ。
ネットはどんなボールでも競合うし,小澤はどんなボールでも懐に入れてチャンスにしてくれる。
大丈夫。慌てなくてもいい。パスカットされてもいい。戦う気持ちを忘れちゃいけない。
俊太郎!!!
勝負だ!!!
前で勝負だ!!!
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後半23分
(OUT)21北原毅之 ⇔ (IN)6藤田浩平

ネットが入り前線で競れるようになったため,ディフェンシブな北原から,鈴鹿の心臓,藤田に交代。
藤田も足は万全ではないが,最後の最後,ここで頼むぜ!

後半の中盤に差し掛かると,松江はサイドから攻め始める場面が増えてきた。
大きなサイドチェンジから,前線に運んで勝負!
と言う流れ,鈴鹿が得意としている攻撃パターン。

鈴鹿のゴールを守る,「俺たちのヒッキー」,曵地裕哉(1)
地域CL初出場となるが,曵地のプレイはキレにキレている。
前半も右足一本で相手のシュートを防ぎ,後半も直撃弾を何発も打たれているが,ゴールを許していない。
さすが曵地。
さすが俺たちのヒッキー。
曵地,まずは1点を返すために,今ここで耐えよう。
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サイドバックの,「鬼神金剛」,原広樹(2)
全社直前に怪我をして,地域CLはこの試合が初出場となる。
原広樹のプレイをずっと見てきた。良い時も悪い時も。
久しぶりの公式戦。そのプレイは,いつも通り熱く激しい。
昨年の栃木での松江戦。冨士祐樹さんの胴上げで広樹の泣き顔を見た。
広樹,あれから1年経ったな。そしてあの時から2年経った。
昇格おめでとう。
そして,この試合もうちょっとがんばろうぜ!!!
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試合は膠着状態に。
攻める松江,守る鈴鹿の図式は変わらないが,藤田が入り中盤から展開され始めたので,鈴鹿ボールのコーナーキックも増えている。
徐々に近づく,松江のゴール。

後半36分。
ここまでギリギリの中で中盤を支えていた三浦俊太郎(33)が,松江の選手のスパイクがモロに入って負傷退場。
かなり痛がっている。一人で立てない。
騒然とする鈴鹿サポーター。
大丈夫か!!!!!!!

後半36分(俊太郎の退場の際にもう準備していた)
(OUT)8小西洋平 ⇔ (IN)18近藤和哉

鈴鹿ディフェンスは,左から,
原広樹(2)-中村俊貴(15)-芦田成利(22)-近藤和哉(18)
となる。
キローラン木鈴は?
パワープレイでフォワードの位置へ。

後半37分
(OUT)33三浦俊太郎 ⇔ (IN)11泉宗太郎

鈴鹿の中盤は,左から
小澤司(28)-藏川洋平(13)-藤田浩平(6)-泉宗太郎(11)

そして,前線には,ネット(9)と木鈴(4)

前試合でゴールをあげたリンタロウは怪我のためベンチ入りもしていない。

サポーターのボルテージが上がる。
カニシもはじめてみる,辛島監督のパワープレイ。

前戦で木鈴が無双の空中戦を見せる。
ネットも鋼の体を生かしてゴールに迫る。

しかし,松江は崩れない。
たとえ,強引な突破ができても,シュートコースは塞がれている。

後半AT
(OUT)22芦田成利 ⇔ (IN)5榊親平

榊が出てきた。
地域CL決勝ラウンドの舞台に,「神の子」榊親平が足を下ろす。
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榊親平。榊親平。俺たちの誇りと共に。
榊親平。榊親平。俺たちの誇りと共に。



ここで試合終了。

両チームの選手のみなさん,スタッフのみなさん,お疲れさまでした。
松江シティさん,JFL昇格おめでとうございます。
来年の対戦を楽しみにしています。

地域CLを運営していただいたサッカー協会の方々,行政の方々,関係者の方々,みなさん,ありがとうございました。
ゼットエーで,JFL昇格を決められて幸せです。

たくさんの,本当にたくさんの方々が,試合を見に来てくれたり,鈴鹿アンリミテッドを一緒に応援したりしてくれました。
大変申し訳ないですが,全部の蚊のお名前とかをナカニシが覚えきれていません。
また,試合前後は,ちょっとボーっとしているので,ちゃんとしたご挨拶や,お話もできていないと思います。
こんなブログの場ですが,感謝とお詫びをさせていただきます。

たくさんのお土産や,差し入れや,ケーキをいただきました。
全て,みんなで分けて,応援で失ったパワーを回復しました。

遠方での試合のため,ツイッターなどで試合を追ってくれていたみなさん。
念を送ってくれていたみなさん。
選手にパワーは届いていましたよ。

鈴鹿アンリミテッドを応援するみなさん。
この千葉市原でお会いした全てのみなさん。

ありがとうございました。



鈴鹿アンリミテッドは,地域CL決勝ラウンドで2位となりました。
そして,JFL昇格が内定しました。

たくさんの方に,メッセージをいただきました。
たくさんの方に,おめでとうと言われました。
ありがとうございます。

だけど,この栄光と賞賛は,全て選手達のものです。

鈴鹿の,いやナカニシの自慢の選手を,ほめてあげてください。
良くやった。本当に良くやった。



最後に,
たくさんの横断幕の掲出を,いつもいつもやってくれた仲間たち。
いつもいつも一緒に選手のために歌ってくれた仲間たち。
カニシの心身を心配してくれた仲間たち。
みんなありがとう。
来年もよろしくお願いします。



ではまた。

( 次戦:JFL開幕戦=だと思う )
日時:たぶん3月ごろ
場所:全国のどこか

(追伸とお願い)
チームのほうは,引き続きクラウドファンディグを募っています。
https://camp-fire.jp/projects/view/98989
みなさんのご協力,もう一度ご検討ください。よろしくお願いいたします。



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