VictoryCross

アトレチコ鈴鹿クラブ(JFL)のサポーターブログです。

JFL第1節 対 MIOびわこ滋賀

みなさん,こんばんは。

やっぱり試合から帰宅したらヘトヘトでした。
横断幕をナカニシの部屋中に干して,ゴミと道具を片付けて,VictoryCrossの会員にメールを出したら,落ちるように眠りました。
悔しい夢を見ました。



JFL初戦の日。

ここ数年。昨年まで。
絶対に負けられない1戦を最初から最後まで続けてきた。
今シーズンはJFLでの戦い。試合数も倍になった。
この試合に,例え負けても,まだまだ巻き返すことができる。

残留を目標に,鈴鹿のサッカーを楽しもうという自分・・・。
いやいや緩んじゃいけない,もっと張り詰めようとする自分・・・。
いろんなことを考えながら,夜が開ける。

横断幕の掲出時間は,10時から11時の間。
キックオフ3時間前には横断幕を張らねばならない
早い。きっちりしている。さすがJFL。

今日の対戦相手は,MIOびわこ滋賀(以下,MIOと書きます)
昨年のこの時期に,練習試合をしている。
その時の試合内容は,完全にMIOの優位で,鈴鹿はコテンパンにやられた。
あの日も寒かった。
そして今日も寒い。

布引グリーンスタジアムに到着する。
ここは,ナカニシは2度目。
最初は,元鈴鹿で,当時MIOに所属していた北井太陽選手の試合を見に来た。

横断幕を張り終える。
開場とともに,鈴鹿サポーターが会場内に入る。

みんな準備は良いか?
JFLだろうが,東海リーグだろうが,地域CLだろうが,
俺たちのやる事に変わりはない。

俺たちの応援を,胸を張って堂々とやろう。

さあJFL。
おら!行くぜ!!!

本日のスタメン(以後敬称略)
FW 7リンタロウ
MF 14田路大樹・28小澤司・25和田篤紀・6藤田浩平・11泉宗太郎
DF 22芦田成利・34野口遼太・3キローラン木鈴・15中村俊貴
GK 23岩脇力哉

試合開始。

今シーズンのMIOがどんなサッカーをするのか全然分からない。
ただ,漠然とナカニシの中で,関西のチームはアタリが強いイメージがある。

試合開始はゆっくりと立ち上がる。

トップ下の位置に君臨する「皇帝」小澤司(28)
鈴鹿の攻撃面を指揮するだけでなく,とにかくコースを的確に切っているので,パスミスを誘い,そこから一気に攻撃につなげている。
小澤の後ろにいる,和田(25),藤田(6)のパスカット率も高い。
この3人で終盤にゾーンを敷いているようで,好守の切り替えもスムーズで早い。
試合序盤,まだ鈴鹿の選手達にエンジンがかかっていない時間帯。
小澤の一瞬の閃きからボールを奪い,展開していく。
リンタロウ(7),泉(11),田路(14)一騎当千の攻撃陣に小澤が号令する!
行け!!!
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サイドハーフの「Mrドリラー」田路大樹(14)
この試合の前半は特に,田路のドリルがMIO陣内に突き刺さっていた。
小澤から,リンタロウから,田路にボールが流れると,そこでしっかりとモノにして,攻撃の基点を作る田路。
田路は,ドリブルも上手いしスピードもあるが,ガツガツ行くだけでなく,止まる事もできる試合の良く見えている選手。
後方からの芦田(22)の上がりを待ち,そして自分もスペースに飛びこむ。
しかし,良い形で左に展開するが,どうしても最後の最後のコースを切られている。
さすがMIOはディフェンスも上手い。
しかし,田路のドリルは岩盤を砕くように,MIOのディフェンスを脅かす。
イケイケ!田路。その力を存分に発揮しろ!!!
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試合は左から攻める鈴鹿と,左右を丁寧に使うMIOと言う展開。
ボール支配率は五分と五分。
決定機は両チーム共に無い。

MIOは球ぎわが強く,混戦からゴリッと抜け出してくる強いフィジカルがある。
そして,両サイドを丁寧に使い,スライドしながらマークを外してクロスを上げる。
なるほど。
こりゃ強い。

この試合のゴールキーパーは,「ヤングキッカー」岩脇力哉(23)
MIOは強いフォワードに放り込んでポストプレイはほとんどしてこない。
やはりサイドから長短緩急をつけてクロスを入れてくる。
前半の半ば,そのクロスが中央で競合った結果,奥のサイドに流れていく。
そこにフリーで走りこんでいたMIOの選手。
鈴鹿の選手は逆を突かれる。あっ!!!
フリーでシュートされるが,岩脇の超反応でそのシュートを止める!
すげーーー。
岩脇すげーぞ!!!
鈴鹿サポーターが岩脇のチャントを歌う。
イワーワキリキヤ!イワーワキリキヤ!イワーワキリーキーヤー!
岩脇,頼むぞ!
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センターバックでディフェンスラインを整えるのは,「最強の左」野口遼太 (34)
センターバックの左に野口。右に木鈴(3)。
ミラ監督は,選手をコロコロ入れ替えるので,どのコンビでセンターバックをするのか分からなかった。
でも,ナカニシ自身の野口と木鈴への信頼は厚い。
その野口。
試合ががっぷり四つになり,膠着し始めると,ほらほら出てきた。悪魔の左足!
超超ロングパスをズバッと通して,攻撃を活性化する。
野口はディフェンスだけど,ディフェンスだけの選手ではない。
攻撃の基点をしっかりと作れるスーパーディフェンスだぜ!
野口のパスで,泉が動き出す!!!
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サイドハーフの「疾風怒涛」泉宗太郎(11)
細かいステップで,MIO守備陣に仕掛けていく。
やはり鈴鹿の仕掛け人は泉宗太郎。その迫力が増している。
リンタロウとも息が合っており,リンタロウの落としに泉が真っ先に反応している。
良いよ良いよ!
前半半ば過ぎには,1人抜け出し,MIOゴールキーパーの頭上を越えるループシュートを放つ(惜しくもバーの上)。
泉のプレイに一点の曇りも無し。
そう,勝つぞ泉!
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前半の終盤は,どちらかと言うと,鈴鹿ペースになる。
田路と泉のサイドの仕掛けが活性化し,リンタロウも前を向いてプレイしている。
そして,そのゲームの流れを呼び込む原動力は・・・鈴鹿の心臓!

セントラルミッドフィールダー鈴鹿の心臓」藤田浩平(6)
小澤(28),和田(25)との連携が,水の中を泳ぐ魚のようにきびきびしている。
阿吽の呼吸で3人が連動し,攻が守,守が攻となる。
動脈と静脈を操る心臓のように,藤田を経由し,ボールが展開される。
MIOのボールを中盤で引っ掛けて,それを前戦へ。
さすが藤田。上手い。めちゃくちゃ上手い。
だって,VictoryCross大賞受賞者だぜ!
藤田,前半なんとか1点取れないか?
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MIOのカウンターはサイドに展開される。
鈴鹿はディフェンスラインを高く保っているため,ゴールキーパーも含めて,危機管理して,最終ラインを作っている感じ。
もちろん,鈴鹿サイドバックの裏は狙ってくる。

サイドバックの「筋肉バスター」中村俊貴(15)
中村も泉のキープから再三,前線に仕掛けている。
そして,ディフェンス時には,体を張って右サイドを通さない。
中村は,フィジカルもスピードも,対人ではまず負けないので,後ろの木鈴(3)が一呼吸置いて対応することができる。
強い。中村を表現するには「強い」しかない。
前半終了間際のMIOのカウンターも,中村か止める!
よっしゃ!
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ここで前半終了。

寒い。
すぐにコートを着るナカニシ。
寒い。
雨と日差しが交互に続き,グラウンドでは滑る選手が何人かいる。

がっぷり四つの大相撲になってきた。
サポーターの仲間と話をする。
この試合,どちらが勝つにしてもロースコアになるだろう。
そして,そのきっかけは,ミスか?もしくはセットプレイ。

鈴鹿はセットプレイでの得点力が高い。
もっと仕掛けてコーナーキックやロングスローで勝負したい。

アップをする選手達を見る。
先日のプレシーズンマッチで一番目立っていた遠藤純輝が準備している。
攻守ともにハイレベルで,アクセントを付けられる佐藤和馬が準備している。
そして,鈴鹿の重戦車,藤沢ネットは何かを起こしてくれる。

さあ,鈴鹿サポーター。
もっともっとパワーをグラウンドに送ろうぜ!

後半開始。

立ち上がりから鈴鹿の攻勢が続く。
コーナーキックを獲得するものの,混戦の中でヘディングは合わない。
しかし,こぼれ球に小澤や芦田など,ミドルが打てる選手が狙っている。

サイドバックの「ウルトラタイガー」芦田成利(22)
このクラウンドの中で,たぶん一番足が速い。ナカニシの計測では100m10秒台。
前半から飛ばしていた芦田。田路がきっちりボールを収めるので,絶妙のタイミングで,何本か駆け上がっている。
そして後半は,少し中に入ってきて,セカンドボールを思い切りよくミドルを打つようになって来た。
芦田はいわゆるタイガーショットが打てる。
芦田のミドルが,惜しくもゴールバーを叩く場面が!惜しい!惜しい!
鈴鹿に来た頃は,縦が強い「香車」のような選手だった。
芦田はみるみる成長した。毎年毎年成長した。
そして,今はJFLの舞台で堂々たるプレイ。
芦田,ここまで来ただけじゃダメだ。結果出すぞ!
鈴鹿の芦田を,全国に響き渡らせるぞ。
吼えろ!
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後半の序盤は,わずかに鈴鹿ペース。
MIOはカウンターで狙うが,木鈴と野口は良く見えている。
サイドにスライドしても,芦田は早く,俊貴は強い。

ディフェンスの安定感を見ていると,昨年の辛島監督のサッカーを思い出す。
みんな良く鍛えられている。
辛島さんのディフェンスを吸収している。

センターバックの「パーフェクトディフェンダーキローラン木鈴(3)
MIOはあまり高さで攻めてこないが,ボールを奪ってから,斜めに走ってスライドしながらマークを外してくる。
そのため1人だけをマンマークしていると,引きつけられたうえでスライドされてディフェンスに穴が開く。
今日の木鈴は落ち着いている。
人に預けるところと,自分が強く行くところがハッキリしていて,迷いが無い。
野口(34)との位置どりや,中盤の底にいる藤田(6)との連携も良い。
木鈴,センターバックの右はどうだ?
そこはあいつが守ってた大事な場所だ。
頼むぜ!守ってくれよ。
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試合は少し膠着してきた。

両サイドから攻める鈴鹿だが,中でしっかりと守られているため,クロスが効果的ではない。
また,サイドでもフリーでは持たせてくれないので,クロスの精度が上がらず,リンタロウにボールが届かない。
かといって,両サイドが切り込むにはMIOディフェンスが厳しく立ち塞がる。

後半13分
(OUT)28小澤司 ⇔ (IN)18佐藤和馬

小澤を下げて佐藤和馬。
カニシちょっと意外な采配。

フォワードの「ER7」エフライン・リンタロウ(7)
ワントップで張っているため,マークが外れることは無いが,空中戦は制しており,左右にボールを落としている。
しかし,まだ左右の選手と合わない部分も多く,孤軍奮闘する場面が多い。
後半から佐藤和馬が入り,よりリンタロウの近くでプレイするようになったため,リンタロウも混戦の中からシュートを狙っている。
リンタロウの準備はできている。わずかな間があれば,ゴールを奪える感じがしている。
その「間」MIOのディフェンスがミスをすれば一発。
ガマンだリンタロウ。もう少し。もう少し。
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後半22分
MIOが右サイドからコーナーキック
最初にセットしたキッカーが変わる。
たぶん右のキッカーから,左のキッカーに変わった。
左足で蹴られたコーナーキックのボールは,鈴鹿ゴールキーパーから離れるような軌道を描く。
鈴鹿のディフェンスからも逃げるようにスライスするボール。
そこにMIOの選手が飛び込む。
失点。
0-1

セットプレイでキッカーが変わり,ドンピシャだった。
たぶん練習しているプレイだろう。
やられた。

まだまだ時間はある。
鈴鹿サポーターここで声出さなくて,いつ出すんだ!!!

MIOはガチガチに守るわけではないが,4対6で守備重視となった感じがする。

ポジションが良く分からない「BADBOY」和田篤紀(25)
中盤にいることはいるのだけど,攻守ともに自在に動き,そしていつも良いところにいる和田篤紀。
昨年より,一層その自由度が増し,いたるところでプレイに絡んでくる。
献身的にあと半歩を伸ばし,そしてその半歩が決定的な差となっている。
良い。やはり和田篤紀は相当良い。
JFL初戦。そして1点負けている場面。密集した中盤をルーレットで交わしてくる。
なんてヤツだ!普通そこでクルッて決める?
和田篤紀,寒いけどがんばれ!

鈴鹿は1点負けているが,焦る必要は無い。
と,言いつつ,ナカニシは焦っている。
守りに入ったMIOはさらに固い。
それを突破するには,リスクを犯して攻撃を厚くするしかない。
選手交代はまだか?

途中から入った,佐藤和馬(18)
試合が良く見える選手だけに,攻守のバランスを取りながら,思い切り良く前線に飛び出している。
その分,数的優位になり,リンタロウが一瞬開くので,MIOのディフェンスに揺さぶりをかけられている。
左サイドからのクロスに飛び込み,あわやの場面もあるが,ゴールならず。
でも,和馬のプレイは今までの練習試合で見るより,ずっと攻撃的に見える。
これは練習参加していた時に見たプレイだ。
貪欲に餓えて,サッカーに渇いている時のプレイだ。
和馬!
自らを満たすために,ゴールを奪え!
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鈴鹿の攻撃は続く。
藤田のフリーキックにリンタロウが合わせるが,わずかにゴールの右に外れる。
惜しい!!!

後半35分
(OUT)14田路大樹 ⇔ (IN)9藤沢ネット
(OUT)25和田篤紀 ⇔ (IN)13遠藤純輝

少しポジションがズレて4-4-2になった様子。
ブラジル人2枚を前線にそろえたゴリゴリのパワープレイは鈴鹿の得意とするところ。
そして,左に赤丸急上昇の,遠藤(13)が虎視眈々と狙う。

遠藤が入り,芦田との左サイドは,超超攻撃的に。
再三,左からクロスが入るが,ネットのヘディングはゴールバーの上を越える。
クロスではなく,中に切り込んで勝負したいが,MIOディフェンスは,どうしても中には入れてくれない。
なるほど。MIOさすがに上手い。

鈴鹿は攻める。
しかし崩せていない。
クロスボールの競合いで負けているわけではない。
しかし,引いて守るMIOディフェンスは硬い。

時間が過ぎる。

ここで試合終了。



両チームの選手のみなさん,スタッフのみなさん,お疲れさまでした。
布引グリーンスタジアムは,芝の状態も最高で,スタッフのみなさんも,とても素晴らしい対応をいただきました。
ありがとうございました。
鈴鹿もAGFでの開催,がんばらねばなりませんね。

たくさんの人が鈴鹿の応援に来てくれました。
お土産ももらいました,ありがとうございます。
元コーチの人に久しぶりに会いました。
元スタッフの人にも久しぶりに会いました。
寒いし,悪天候だし,負けちゃうし,あまり良い結果ではなかったですが,今後とも,鈴鹿アンリミテッドの応援お願いします。

試合が終わった時から,片付けている間,ナカニシはサポーターの仲間に最後になんて言おうか考えていました。
鈴鹿アンリミテッドはJFLに通用しなかったのか?
いや違う。うちの選手たちは十分にJFLで戦える。
今日は負けた。負けたのは誰のせいでもない,鈴鹿が弱かったからだ。
サポーターも応援がんばろう。
まだまだ,シーズンは始まったばかりだし,ここで下向いてちゃ選手達に申し訳ない。
サポーターが元気を出していこう!
・・・的なことを最後に言ったと思います。

その後,いくつか取材を受けました。

最終的に何位くらいを狙ってますか?と聞かれたので,残り全部勝ちますと言いました。
残り全部勝つのは無理かもしれません。たぶん無理でしょう。
だけど,選手たちが勝利のために一生懸命戦うのであれば,やっぱりナカニシは勝利を目指して応援したいと思います。そして,1つでも多く勝ちたいと思います。
だって,勝つと選手が笑いますから。

試合が終わった瞬間は,昨年ボコボコにされたMIOさんと,五分の試合ができてちょっとホッとしてました。
鈴鹿アンリミテッドはJFLでも通用すると思っていました。

そして,今,悔しくてなりません。
鈴鹿は点を取れるチャンスが幾度もありました。
その回数はMIOより多かったと思います。
あれを決めていれば・・・やはり悔いが残ります。

しかーし!
ここはJFLです。
まだまだ挽回できます。

次!
勝つぞ!
バシッと勝つぞ!
なっ!

ではまた。

(次戦:JFL第2節 )
日時:3月24日(日)13:00キックオフ
場所:AGF鈴鹿陸上競技
対戦相手:テゲバジャーロ宮崎

(追伸)
ホーム開幕戦に向けて,AGF陸上競技場の清掃活動が行われます。
https://suzuka-un.co.jp/news/24734/
もし,お時間ご都合ある方は,少しだけでも構いませんので,お手伝いをお願いします。

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