VictoryCross

アトレチコ鈴鹿クラブ(JFL)のサポーターブログです。

JFL第28節 対 クリアソン新宿

みなさんこんばんは。

 

更新が遅くなり申し訳ありません。

 

実は割とちゃんと働いているナカニシは、休暇を取ると、その分しっかりしわ寄せがきてしまいまして・・・めちゃくちゃ忙しく働いていました。

 

でも大丈夫。

勝ったから!!!

 

仕事がしんどくたって平気。

勝ったから!!!

 

ブログの冒頭ですが、先にどうしても言いたいので、この試合のVictoryCross賞の発表です。

新宿戦のナカニシの選ぶMVPは、出場した選手全員です。

しか~し、MMMVPを選ぶとしたら、平吹楽選手(30)です。

もの凄い超スーパーセーブでゴールを守ったためではありません。

(超大ピンチを救ってくれたけど)

平吹選手の凄さは、フィールドプレイヤーが1人増えたかのようなその存在感です。

そのプレイで、ピンチの中でも鈴鹿ディフェンスは確実に安定していました。

ディフェンダーの裏のカバーリング、キックの精度、カウンターの基点、そして一瞬で前に出る積極的な飛び出しは、見事としか言いようがありませんでした。

カニシは感服しました!

見事!

ナイス!

最高!

楽!

 

さあ、ブログをはじめようか!

 

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試合の朝。

 

東京に向けて、ナカニシの愛車ブラックパール2号を走らせる。

 

頭の中は試合の事で一杯。

ずーっと選手たちの事を考えているので、全く眠くならず、疲れることも無い。

ずーっと、ずーっと試合の事を考えている。

 

ちょっとした不運なトラブルがあったが、ナカニシの身に起きたトラブルが、選手たちにラッキーとなって返ってくれたら本望なので前向きに考える。

(よく分からないと思いますが、塞翁が馬と言うことです。)

 

今日の対戦相手は、クリアソン新宿(以下、新宿と書きます)。

 

前期はスコアレスで引き分けだった。

現在、新宿はリーグでは下位だが、その強さは間違いない。

Jライセンスを持ち、元Jリーカーもたくさんいて、高さも、フィジカルも、テクニックも十分な強豪チーム。

そして試合の舞台は国立競技場。

慣れない大スタジアムで鈴鹿の選手がフワッとしたら、一発でやられる。

 

会場に到着し、シート張り(場所取り)をする。

鈴鹿サポーターが既に20人くらい集合している。

シート張りの後、横断幕掲出まで1時間ほど時間が空いた。

 

カニシは試合前にほとんど食べない。

理由は、緊張で食欲自体が無いことと、試合中に緊張で吐き戻しそうになるためだ。

 

しかし、ナカニシは4代目コールリーダーと一緒に「ホープ軒」にラーメンを食べにいく。

2年前の国立競技場で勝利した時、珍しく試合前にラーメンを食べていた。

それが、国立競技場前のホープ軒というラーメン屋さん。

食欲は無いが、朝から何も食べていないナカニシ。

美味しくラーメンをいただき、スープまで全部飲み干す(縁起ものなので残さない)。

 

先日、そよら白子のトークイベントで、中村健人キャプテン言っていた「ルーティンが無いのがルーティン」という言葉を聞いた。

健人キャプテンの、その姿勢がとてもカッコいいので、マネして「ジンクス」や「願掛け」や「縁起担ぎ」を止めていたナカニシ。

でも、やっぱり気になるので、勝利のために自分にできる事は全部やる!

 

ホープ軒のラーメンを食べて万全の状態で、横断幕を掲出。

 

2年前の国立開催よりも、掲出場所が減ったため、選手断幕だけ掲出し、大断幕は手持ちで使うことにする。

 

時が来た。

 

会場に入る。

 

フラッグが舞う。

 

太鼓が叩かれる。

 

サポーターが集まる。

 

サポーター!

やることはAGFでも国立でも同じだ!

サポーターが選手を全力で応援することに何のかわりも無い。

俺たちにできるのは、全力の応援だけだ。

だけど、全力の応援は俺たちにしかできない。

 

勝つぞ!!!

勝つぞ!!!

勝つぞ!!!

 

いくぜ!

 

本日のスタメン(以後敬称略)

FW 19人見拓哉・9福元友哉・10中村健人

MF 21濱名真央・6小野寺亮太・29水口飛呂・18石川竣祐

DF 16堀江貴大・34坂本敬・4庄司景翔

GK 30平吹楽

 

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試合開始

 

鈴鹿のフォーメーションは3-4-1-2。

新宿はおそらく3-4-3。たぶん。

 

両チーム共にワイドに開いてクロスボールを狙う。

 

最近、試合の入りでバタつく鈴鹿

しかし、この試合、鈴鹿は試合の入りからしっかりと前に出た。

引かずに押し出した鈴鹿

最初から鈴鹿ディフェンスが整っている。

ディフェンスから積み上げながら展開ができているのは、ディフェンスとゴールキーパー間のコミュニケーションが取れているように見える。

 

鈴鹿は左の濱名真央(21)、右の石川竣祐(18)がディフェンスに張り付かず、前に押し出してサイドの主導権を奪いに行く。

 

この試合、新宿のスタジアムDJが新宿の応援をリードしている?

国立競技場の大スピーカーから、「ディーフェンス」とか「レッツゴークリアソン」とかスタジアムDJの掛け声が出ている。

それに合わせて、1万人以上の観客の手拍子が国立に響く。

さらに、吹奏楽部(どこの学校か聞き取れなかった)が応援のための楽器演奏をしているらしい。

スピーカーから凄い音量。

新宿の気合の入りようが分かる。

 

負けるな!鈴鹿サポーター!

全力で押し返せ!

選手達に俺たちのパワーを届けよう!

ここを俺たちのホームグラウンドにしようぜ!

 

カニシのノドが、前半序盤でもう悲鳴をあげる。

カニシの体の一部のくせに、情けないぞ!何やってんだ!

濱名も石川も健人も福元も人見も、みんな頑張ってるんだ!

カニシのノドの根性を見せてみろ!

 

叩き壊さんばかりの鈴鹿の太鼓。

最初からトップギアの全力の応援。

もっともっとだ!

 

新宿は細かいパスをつないで、サイドを攻略してくる。

攻撃時には中盤もグッと上がってきて、波状攻撃を狙い数的優位を作る。

そのため、新宿は攻撃時にパスコースが多く作られ、鈴鹿は守りにくい。

しかし、その分、鈴鹿はカウンターで抜ければチャンスとなる。

 

左のウイングバック、「天才」、濱名真央(21)

押し込んでくる新宿。

しかし、左サイドから真央が押し出す。

鈴鹿の攻撃時には、真央の超ロングドリブルからシュートまで持っていく。

縦横無尽にフィールドを走る真央。

なんかとても楽しそうにプレイしている。

中に外に。そして前に後ろに。

前半12分

左サイドに開いていた真央が、一気に中に走る。

ボールを持っていたセンターバックの坂本(34)が、それを見逃すはずがない。

坂本から高精度ロングパスが、真央の目の前に落ちる!

これだ!坂本のこのパスだ!

真央のスーパートラップでボールをキープ。

一瞬、中に切れ込み、そのまま右足で巻くようなボールでシュート!

サクッ。

なんと!

ゴーーーーーーール!1-0!

 

これぞ、ビューティフルゴール。

これぞ、スーパーゴール。

これぞ、ゴラッソ!

さすが、濱名真央(21)。

さすが、鈴鹿の濱名真央(21)。

スーパーーーーーーー!

 

国立競技場のざわめきが、しばらくおさまらない。

それほどの真央のゴールだった。

いやいやいやいや。

サポーター!今こそ締めろ!

新宿の反撃が来るぞ!

 

鈴鹿は流れるようにパスを回している。

やはり、グラウンドが良いので、プレイしやすいように見える。

選手たちのステップも軽く、動きも切れている。

 

しかし、試合の主導権はフィジカルに勝る新宿に、徐々に奪われていく。

 

ボランチの、「俺たちのヒーロー」、水口飛呂(29)

新宿ボールの時間が多いが、引き過ぎず、慌てずにペースを握りたい鈴鹿

まずは落ち着く。不用意なミスをしない。

そして徐々に支配率を増していきたい。

ボランチの水口が、ボールをさばきながら鈴鹿の支配率を維持しようとしている。

攻め急ぐ必要はない。

流れるようなパス回しの最中に、新宿の激しいタックルによりボールを失う。

試合前半、特に中盤の水口が狙われていたように見えた。

フィジカルに勝る新宿から、何本もの激しいタックルを受ける水口。

水口も負けてはいない。球際で火の出るような激しい競り合い。

引いたら押し込まれる。

水口、もうちょっと耐えてくれ。

必ず鈴鹿ペースの時間が来るはず。

がんばれ。水口。

 

新宿が鈴鹿陣内でボールを回す。

思い切ったミドルシュートゴールキーパーの平吹楽(30)が抑える。

さらに、新宿のロングスローからのヘディングに対しても、素早く前に出てピンチを救う楽。

この前への超スピードが、楽ならではの動き。

早い!ピカイチ!楽!がんばれ!

 

試合は新宿が押していた。

たくさんの観客の中で、、負けるわけにはいかない新宿。

新宿も気持ちの入った強いプレイを見せる。

 

センターバックの左、「左のスペシャリスト」、堀江貴大(16)

久しぶりのスタメンが、国立競技場。

しかし、堀江に怯む様子は全く無い。

足元のテクニックの高い堀江は、パス精度もボール扱いも上手い。

さらに、左に張り付くのではなく、中央のボランチのカバーも早いため、押される水口をフォローしてボールを奪い返したりしている。

しかし、堀江もボールを競り合った際に新宿の選手と接触してイエローカード

ルーズボールを奪い合った競り合いと思いきや、、、イエローカード

それでも堀江の球際の強さは弱くならない。

強くしっかりとしたプレイ。

ひとつの場所に縛られず、フレキシブルに動くサツカーセンスの良さ。

そして、堀江の精度の高い左足は、一閃で展開を変える!

アーリークロスで人見を狙え!

堀江、がんばれ!

 

またもや新宿のロングスローから、フリーでボレーシュートを放たれる!

危ない!!!

しかし、またもやゴールキーパー平吹楽(30)が弾き出す!

その楽の弾いたボールをクリアしようとして、水口が新宿の選手と接触イエローカード

水口!気にするな!

怯んじゃだめだ!

 

新宿の猛攻。

新宿のボール支配率が増す。

鈴鹿はゴール前まで攻め込まれるが、全選手が集中して守っている。

ボールが外に出てプレイが切れた際には、しっかりと時間をとって、鈴鹿の選手が落ち着くのを待つ。

 

センターバックの真ん中、「パーフェクトディフェンダー」、坂本敬(34)

1点目を見事なロングパスでアシストした坂本。

ディフェンスでありながら、前線まで目が届いているのが坂本の凄さ。

前半は鈴鹿が押し込まれる展開。

坂本もディフェンスの真ん中で、踏ん張ってクリアしている。

新宿にサイドを突破されても、中では絶対にやらせない。

坂本のエンジンが低く唸る!

猛烈な勝利へのこだわりがサポーターの所までヒシヒシと伝わっている。

坂本の目は、ボールから一瞬たりとも離れない。

坂本の目がボールを見失わない限り、最後の最後で必ず坂本のシュートブロックが新宿のシュートコースを切る。

坂本。今日も最高にナイスだ!

勝利だ。

勝利の笑顔を絶対につかもうぜ!

 

試合は前半の半ばを過ぎている。

鈴鹿は押し込まれているし、危ない場面もあるが、最後の最後で踏ん張っている。

完全にやられていないのは、新宿の攻撃がサイド中心で、中盤を支配されていないところが大きい。

 

ボランチの、「プレイメーカー」、小野寺亮太(6)

前半のディフェンス中心の時間帯。

中盤の底で新宿を抑える小野寺。

ただただ体当たりして潰すのではなく、パスコースを切り、フリーの相手を作らず、手詰まりになった相手の一瞬の隙に寄せてボールを奪う。

テクニックというのは、攻撃の時やボールを持っている時だけじゃない。

ボールを持っていないディフェンス時にも、テクニックを発揮する場面がある。

全身がスーパーテクニシャンの小野寺。

カニシは小野寺のプレイが大好き(昨年の年間VictoryCross大賞受賞者)。

防戦の時間が長いが、なんとなく小野寺が前を狙っているのが分かる。

守っているが、ただ守るのではなく、狙うために相手を引き付けている感じがする。

小野寺はセカンドボールへの反応も早い。

鈴鹿の前線がボールを失った後のフォローも早い。

そして・・・

 

前半33分

小野寺(6)からのスルーパスに、福元(9)が反応し、一気に攻め上がる。

福元(9)のクロスボールを新宿がクリアするが、石川(18)がカバーしてセカンドボールを確保。

石川(18)のクロスを、再度新宿がクリア。

そのクリアボールを濱名(21)がフォロー。

鈴鹿の波状攻撃が続く。

濱名(21)が中央に突進するが、新宿に止められてしまう。

そのこぼれ球を・・・

小野寺が左足でミドルシュート

(サポーター角度では、その美しいシュートの弾道を小野寺の背中越しに見ていた)

スーパーミドルシュートが、ゴールの枠ギリギリに突き刺さる!

キャーーーーー!

どこからか悲鳴が聞こえる

ゴーーーーーーール!2-0!

 

エグイ!

ヤバイ!

スゴイ!

1点目に続く、スーパービューティフルナイスゴラッソゴール!

カニシは後でYouTube見て、チャンピオンズリーグ見てるのかと思った。

みんなから祝福を受ける小野寺(手のみ見えている)。

小野寺!ナイス!

 

押されていながらも、鈴鹿は2得点。

しかし、2点差なんて一瞬でひっくり返される。

最大のディフェンスは、自チームでボールを保持する事。

なるべく、新宿陣内でボールをキープしたい。

 

フォワードの、「明鏡止水」、人見拓哉(19)

なかなか最近ゴールを奪えない人見だが、その動きは全く問題なくキレている。

実際に、鈴鹿の攻撃時に、簡単にクリアされて淡白な攻めになっていないのは、人見の力が大きい。

新宿ディフェンスを追って圧力をかけ続ける。

その人見のプレイで、新宿ディフェンスラインが下がり、新宿に中盤にスペースができ、鈴鹿優位の展開に持っていける。

さらに、人見は左右に流れて、ウイングバックの攻撃も支えている。

攻撃の位置で、献身的なプレイを続ける人見。

新宿のクリアの際には、前線で盾になり、カウンターのコースを切る。

前半の終盤、新宿のクリアボールを奪った人見は、右サイドを長躯する石川(18)へ、絶妙のスルーパス

石川のシュートまでを演出する人見。

上手い。

人見、上手い。

人見。前半は押されててしんどい試合だけど、鈴鹿の前線を頼むぞ。

 

国立競技場開催で負けられない新宿。

2失点を取り返すため。新宿の猛攻が火を噴く。

 

新宿の攻撃!

またもや直撃のミドルシュートゴールキーパー平吹楽(30)が止める!

楽!ありがとう。

前半で何本止めてるんだ!

 

新宿の波状攻撃。

坂本(34)が競り合う。

庄司(4)がクリア。

堀江(16)がシュートコースを切る!

 

鈴鹿のディフェンスラインは安定している。

大丈夫。

焦らないで。

ミスに気をつけて。

 

そして、守りに入ったらやられる。

押し出して攻撃することが、、何よりも守備となる。

鈴鹿はもうすこし前に押し上げたい。

ただ、新宿のプレッシャーとフィジカルは、それを容易にさせてくれない。

そして、鈴鹿は新宿の圧力を受けないため、玉離れが少し早い。

そのため、あまり間が取れない。

ゆっくり持って、ゆっくり攻める時間が欲しい。

 

前半終了間際。

新宿のロングスローで攻められる。

しかし、鈴鹿は全く慌てない。

全員でしっかりと守り切る。

 

前半終了

 

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ハーフタイム

 

じっとアップする控え選手を見るナカニシ。

 

この場所を動けない。

この場所を動いたら、集中が切れる感じがする。

 

座っていられない。

ずっと立ったまま、仁王立ちでグラウンドを見る。

 

2点差。

これで勝ったと思ったら大間違いだ。

 

2点差で浮かれて、3点失点して、帰宅するとなったら、いつも以上に落ち込んで帰ることになるだろう。

 

2点差は怖い。

もう0対0のつもりで、最初から試合開始のつもりで後半戦を戦いたい。

まだ気を抜けない。

まだ集中は切らせられない。

 

次の1点が大事。

次の1点は金の1点になるだろう。

 

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後半開始。

 

後半開始直後!

新宿にディフェンスラインの裏を取られる。

危ない!

しかし、しっかりとオフサイド

鈴鹿ディフェンスがハメて取ったオフサイドのようで、ディフェンスに慌てた感じは無い。

 

後半開始から、さらにさらに新宿の猛攻が始まる。

後半の早い時間帯に、まず1点を狙っている様子。

 

新宿のコーナーキック

鈴鹿はクリアするが、クリアボールを大きく蹴り出さない。

中村健人(10)と小野寺亮太(6)が落ち着いて、ボールを繋ぐ。

そして、小野寺(6)がカウンターで爆走する石川竣祐(18)にパス。

わずかに石川に届かなかったが、その新宿のクリアに対し、福元(9)が猛然とアタックする。

この試合、鈴鹿はひとつのプレイで終わらず、次のプレイのために他の選手が良く走っていた。

攻撃も守備も、淡白な感じが無く、しつこく粘っこくプレイしていたように思う。

この石川のカウンターにも、石川だけでなく、クリアを止めた福元(9)や人見(19)もそのフォローに走っていた。

 

右のウイングバック、「縦横無尽」、石川竣祐(18)

試合全体を通して、押し込まれることの多かった鈴鹿

しかし、引き過ぎず、前に押し出せたのは、石川のダイナミックランニングによるカウンターが新宿ディフェンスに恐怖を与えていたため。

爆走の中の爆走!それが石川。

石川の走りは体幹が強く、普通のタックルでは押し負けずに行き切ってしまう。

走れば人間には止められない。

フェイント不要!小細工不要!問答無用で押し通る!!!

そして、その無限の運動量は、カウンターのすぐ後にケロッとしてディフェンスラインに戻り、ヘディングで競り合っていたりする。

1人で2人分動く。

石川の活躍で、鈴鹿の右サイドはエブリディ数的優位。

走る走る俺たち。

流れる汗もそのままに。

GO!

 

鈴鹿の左サイドを攻める新宿。

鈴鹿は何本ものコーナーキックを取られている。

 

後半の序盤。

身長の高い選手の多い新宿。

コーナーキックの競り合いの中で、ヘディングのクリアが小さくなる。

クリアが小さくなったところを、ゴール直前で押し込まれる!

やられた!

しかーし!

しかしかしかーし!

楽た!

楽だ!

俺たちのゴールキーパー平吹楽が止める!

 

ゴールキーパー、「リベロキーパー」、平吹楽(30)

最近の鈴鹿の試合は、試合の入りでディフェンスが安定しない感じがした。

しかし、この試合ディフェンスラインが最初からビシッと安定していた。

それは、おそらく危ない時に、後ろにもう1人フィールドプレイヤーがいるためじゃないかと思う。

楽の足元の技術も、キックの距離も、精度も抜群。

そして、ディフェンスとゴールキーパーのコミュニケーションが取られている。

さらに平吹楽の真骨頂は、前への飛び出しの早さ。

この飛び出しにより、スーパーセーブをすることなく、相手のシュートを体全体で受け止めている。

さらにさらに、後方からディフェンスを支えて、ディフェンスが新宿のプレッシャーで失ったボールに対してもカバーに走る。

絶妙ー!

ピンチを救った楽にナカニシが大声で叫ぶ!

「楽だぞ!楽だぞ!楽は絶対に鈴鹿ゴールを守る!」

 

攻め込まれる鈴鹿に対して、新宿はコーナーキックが多くなる。

スピーカーから流れるスタジアムDJのチャントの声に負けないように、鈴鹿のコールも全力で叫ぶ。

負けるな!

サポーターが負けるな!

出しきれ!

全力で応援のパワーを出しきれ!

新宿に優位になるような会場の空気を作らせるな!

 

後半10分

(OUT)19水口飛呂 ⇔ (IN)28前田柊

 

前田が出てきた!

前田柊が出て来た!

前田。今は新宿のペースだ。

この新宿の勢いを止めてくれ!

 

センターバックの左、「闘志天翔」、庄司景翔(4)

試合展開は新宿。

鈴鹿のディフェンスは硬く、新宿に決定機を作らせていない。

しかし、新宿の選手は全体的に身長が高く、競り合いを制するフィジカルもある。

そんなディフェンスの中で、そのハイジャンプの強さを存分に発揮する庄司。

さらに、庄司は新宿が勝負を仕掛ける1対1でも全く負けていない。

左サイドを重点的に攻める新宿。

左サイドに鈴鹿ディフェンスがスライドするため、右サイドの庄司が中に寄せてゴール前に陣を張る。

庄司がいればゴール前の高さは大丈夫だ!

庄司!

ゴール前の空を制圧してくれ!

庄司の闘志は天を翔る!

 

後半途中から出場した前田柊(28)

前田の投入で、鈴鹿が押されまくっていた試合の流れが変わった。

前田の投入時から、鈴鹿ボールの時間が増えた。

前田がパスコースを切ることにより、新宿が攻めあぐねてパススピードが落ちる。

前田が効いている。「そこ!」というポイントには、必ず前田が走っている。

試合後にナカニシがサポーターに前田のプレイを説明した。

「人もグラウンドも全て背景のように止まっていて、前田だけが透明のセル画に書かれていて、それがスライドする感じ。」

上手く説明できないけど、滑るように最短距離で必要な場所に到達している。

要所の押さえ方、試合を読む能力、相手の隙。

どこを見ても前田柊が出てくる。

前田柊!

さすがだぜ!グー!

 

試合は五分五分の展開。

鈴鹿は決定的なチャンスを作れない。

そして新宿も決定的なチャンスが作れない。

 

鈴鹿がボールを持つ時間が増えたため、新宿もカウンターを仕掛ける。

しかし、鈴鹿にカウンターは効かない。

カウンターにならない。

それはなぜか!

坂本がいるから!

 

最終ラインで試合を見る坂本は、しっかりと新宿のカウンターに準備している。

心強い。

坂本のいるディフェンスライン心強い。

勝利に誰よりも貪欲な坂本が、決して失点しないように鈴鹿を守っている。

 

前半ゴラッソの濱名真央(21)。

後半の半ば近くなっても、真央は走る走る!

新宿にボールを奪われても、もう一度、奪い返すために競り合う

もう一歩、もう一足、1センチでもポールに足を伸ばす。

執念!

真央!がんばれ!

 

後半22分

(OUT)18石川竣祐 ⇔ (IN)13萩原大河

(OUT)16堀江貴大 ⇔ (IN)2中村俊貴

 

鈴鹿のトップ下、「キャプテン」中村健人(10)

後半の半ばを過ぎた。

どれだけ鍛えていても、疲れの出る時間帯。

そんな中で、キャプテンの中村健人の足は止まらない。

誰よりも積極的に走り、攻守に止まることが無い。

前線からのディフェンス、セガンドボールの競り合い、テクニシャンの健人が、誰よりも泥臭くボールを追う。

キャプテン健人がプレイで鈴鹿の選手を鼓舞する。

もっとできるぞ。もっとやるぞ。

 

後半の半ば過ぎ。

鈴鹿のクリアボールを人見拓哉(19)が回収。

左に流れながら、斜めに走るのは福元友哉(9)。

福元を抑えるため、新宿ディフェンスの重心が一瞬左に寄る。

その瞬間、左に走り出たのは、中村健人

上手い!そういうプレイか!

福元をオトリにして、フリーで右サイドで受けた健人。

フリーで超々超高精度のクロスボールを上げる。

中に走る福元の頭にドンピシャ!

しかし、福元のヘディングシュートは、枠をわずかに捉えられない。

「あーーー。」

サポーター!

ため息をつくな!

選手のプレイする熱い心を冷やすな!

わずかに入らなかっただけた。

ここまでのプレイの流れは素晴らしかった。

サポーターとして、福元がまた前向きにチャレンジするパワーになるような、そんな応援をしよう。

 

福元。福元。ナイスプレイ。

いけるいける!

次、次、決めてやろうぜ!

「ふくもーとアレー、ふくもーとアレー、ふくもとアレ、ふくもとアレ、ふくも―とアレー」

 

後半になって、より一層感じる。

選手たちの気迫。

勝利の餓え。

ボールへの執念、

選手全員がギラギラしている。

選手たちの強い気持ちが、サポーターにまで伝わってくる。

 

後半途中から入った中村俊貴(2)。

身長で勝る新宿に対して、抜群の強さで跳ね返す。

強い!

鬼よりも怖い!

俊貴頼むぞ!

 

俊貴が3バックの右に入ったため、右のウイングバックの萩原大河(13)が、存分に駆け上がってくるようになった。

 

ウイングバックの萩原大河(13)

キレのあるスピードと、一瞬で最高速に達するダッシュの早さは、チームナンバーワン。

その大河の前にボールが出る。

誰もがオーバーしたと諦めるボールでも、萩原大河は追いついてしまう。

そして、たとえ出ると分かっていても、大河は全速で走る。

全力プレイと大河はセット!

タイガーショットをぶちかましてやれ!

GO!大河!

 

試合は終盤に。

まだまだ気を抜けない。

5分あれば2点差はひっくり返る。

 

ここだここだ!

サポーターここだ!

疲れてきた時こそ、しっかり応援しようぜ!

 

中盤の小野寺(6)と前田(28)が、新宿の中盤に対し、強力な圧力をかけ続ける。

抜かない。

一寸も力を抜かない。

そして、自らが動いてリズムとスペースをつくる。

 

後半37分

濱名真央(21)が自陣でボールを奪う。

そこから右に展開。

右には・・・萩原大河(13)がもう走ってる。

 

新宿も右の大河を警戒しているので、先に体を入れてボールをキープする。

しかし、そんなことで大河は止まらない。

ゴリゴリと新宿ディフェンスにタックルをかけて、ゴールラインギリギリでボールを奪う。

萩原大河(13)からのクロスボールが中へ。

そのボールに飛込んできたのは・・・福元友哉!

キターーーーーーー!

見事!

福元!見事!

ゴーーーーーーール!!!3-0!

 

嬉しいことに、福元がサポーターの方に走り寄ってくる。

泣けてくるやん。そんなことしたら。

福元は耳に手を当てて、サポーターにアピールする。

「俺が決めたぞ!サポーター!俺の名前を大声で呼んでみろ!!!」

(って感じの事を言っている気がする)

サポーターから福元友哉(9)の名前が連呼される!

 

福元のビューティフルスーパーエクセレントゴールと、萩原大河のタイカークロスは素晴らしかった。

ナイスゴール!

 

後半41分

(OUT)21濱名真央 ⇔ (IN)14鈴木翔太

(OUT)9福元友哉 ⇔ (IN)22三好辰典

 

このタイミングで翔太と三好が投入。

これはエグイ投入。

 

投入直後に、鈴木翔太(14)のドリブルが稲妻のように切り返される。

こんなの止められるわけない。

中に折り返すが、わずかに合わずゴールにならない。

しかし、試合終盤での翔太がボールを持つことで、鈴鹿は落ち着くことができる。

さらに、翔太なら何かやってくれるという期待感も強い。

 

そして、このタイミングで入る三好はものすごく怖い。

三好の熱いプレイは、疲れた周りの選手にも飛び火して、最後の最後までハートを燃やし続ける。

新宿のディフェンスに猛烈なプレッシャーを掛ける三好。

ゴリゴリ削り合いながら、ボールを奪う。

三好も餓えている。

勝利も欲しい。

ゴールも欲しい。

残り時間はわずか。

三好のプレイにより、3点差でも鈴鹿は緩まずに、前に前に貪欲にプレイを続ける。

 

残り時間はわずか。

涙が出てくる。

みんな立派に戦っている。

国立競技場にふさわしい素晴らしいプレイの数々。

 

良かったな。みんな。

立派な戦いだよ。

みんなのおかけだよ。

国立競技場で勝利という良い経験ができたね。

 

万全だ!

今日の鈴鹿は強いだけでなく、全員の心がメラメラと燃えていた。

勝利への貪欲さ。

ワンプレイへのこだわり。

見事。

ナイスゲーム。

 

試合終了。

 

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両チームの選手のみなさん,スタッフのみなさんお疲れさまでした。

 

クリアソン新宿のみなさん、国立競技場で試合を開催いただき、ありがとうございました。

そして、平日の19時20分キックオフで、14,000人も集客するのは大変なことだと思います。

関係者、スタッフのみなさんに感謝いたします。

 

そして、たくさんの方が国立競技場で鈴鹿の応援に参加してくれました。

みなさんの応援のおかげで勝利出来ました。

決して簡単な試合ではありませんでした。

新宿は強かったです。流れが変われば危なかったと思います。

それでも、選手たちが力を出しきれたのは、みなさんの応援のおかけです。

ありがとうございました。

 

サポーターに差し入れもいただきました。

大変縁起の良い「勝ち菓子」として、サポーターみんなでいただきました。

ありがとうございました。

 

選手の親御さんや関係者の方にもたくさんご挨拶させていただきました。

カニシは試合前と試合中は、ボーっとしていますので、ちゃんと挨拶ができていないかもしれませんが、ご容赦ください。

みなさん、ありがとうございました。

 

以前、鈴鹿に所属していたキローラン木鈴選手のお母さんも来てくれていました。

木鈴選手。またどこかで会いたいですね。

木鈴選手のお子さんには、ナカニシからパパの凄さを存分に解説したいと思います。

 

ブリオベッカ浦安の朝田さんも試合を見に来てくれました。

また、来年浦安との対戦を楽しみにしています。

朝田さん、また会いましょう。

 

 

 

国立の試合が終わりました。

あーーーーーーー!

楽しかった!

最高の気分だ!

 

はいっ!

 

嬉しい楽しい大好きな気持ちも、そろそろ切り替えて、次の試合に向かいましょう。

次!

次!

次も、さらに貪欲に勝利のために戦いましょう。

 

ではまた

 

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(今後の試合)

JFL第29節 11月17日 13:00 対 栃木シティ@カンセキスタジアムとちぎ

JFL第30節 11月24日 13:00 対 FCマルヤス岡崎@AGF陸上競技

 

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このブログに使用している写真は,アトレチコ鈴鹿クラブの使用許可とJFLの確認を得て掲載しています。そのため,他での利用は絶対にしないでください。

 

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年間VictoryCross大賞と、サポーター忘年会と、サポーターズミーティングのお知らせ - VictoryCross

(追伸1)

サポーター忘年会の参加者と、年間VictoryCross大賞の募集をしています。

忘年会の参加申し込み: 下記の(1)か(2)。

VC大賞の投票: 下記の(1)か(2)か(3)。

(1)ナカニシのメールアドレス ⇒ miracle_fcsuzuka@yahoo.co.jp

(2)VictoryCrossの「X」(@fcsuzuka_vc)へのDM

(3)ハッシュタグ「#2024年間大賞」を付けたXのポスト

  ※ 締め切りは、両方とも11月23日の試合終了の笛までです。

 

(追伸2)

2025シーズンのサポーターズミーティング開催

 日時:令和7年1月12日(日)13時から

 場所:三交スポーツの杜鈴鹿のメインスタンド第一会議室(赤丸の場所)

 参加者:誰でも大歓迎

  ※ みなさんのご予定の確保をお願いします。