VictoryCross

アトレチコ鈴鹿クラブ(JFL)のサポーターブログです。

JFL第16節 対 レイラック滋賀

みなさんこんばんは。

 

昨夜は、悔しくて何度も目が覚めました。

そして、今もまだ悔しくてイライラしています。

 

レイラック滋賀は、昨日の試合でJFLの首位に立ちました。

 

鈴鹿は負けたのですから、レイラック滋賀のほうが強いチームです。

言い訳はありません。

鈴鹿は弱かったから負けました。

 

だけど、鈴鹿の選手たちが戦えてなかったかというと、そうではありません。

選手たちは、闘志を燃やして、十分に戦えていました。

大ピンチもありましたが、大チャンスもありました。

 

だからこそ、勝ちたかったです。

だからこそ、悔しくて仕方がありません。

 

くっそーーーーー。

 

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試合当日は、やはり早く目が覚める。

 

何の夢を見たか覚えていないが、だいたい試合前は良い夢を見ることはない。

敗戦の不安。

惨敗の恐怖。

 

試合会場に早く入って、体を動かして会場設営作業をしていれば、少しは紛れる。

だけど、18時キックオフだと、早朝から会場入りするわけにもいかない。

(早く入り過ぎると熱中症でやられる=経験あり。)

 

それでもキックオフ6時間前の12時に会場入り。

仲間のサポーターが、ノボリ設置の準備をしてくれている。

ありがたい。

 

今日の対戦相手は、レイラック滋賀(以下、滋賀と書きます)

Jライセンスをもち、J3昇格に一番近いチームと言っても過言ではない。

選手補強もレベルの違う凄いチームで、元Jリーガーも大量に所属している。

また、元鈴鹿所属のバリバリ主力選手が6人も滋賀に移籍している。

そのうち、3人は年間VictoryCross大賞受賞者というとんでもない選手達。

 

鈴鹿とはケタ違いの選手層の厚さ。

JFL開幕戦では、2-4で逆転負け。

滋賀の後半の得点力は凄まじかった。

 

試合時間が近づく。

スタジアムではいろいろなイベントが行われている。

試合会場を盛り上げるために協力していただいたみなさん、ありがとうございます。

 

ただ、ナカニシは不安で仕方がない。

前節のヴィアティン三重戦では、開始直後に3失点した。

滋賀はもっともっと押し込んでくるだろう。

試合時間が近づく。

 

今回も高校生が応援エリアに来てくれた。

ものすごい人口密度の熱い応援。

高校生の迫力に移動したナカニシ。

 

さあ

行こうぜ。何度でも。くじけても。

さあ。

やってやろうぜ。勝利をつかんで帰ろうぜ。

いくぜ!

 

本日のスタメン(以後敬称略)

FW 9福元友哉

OMF 21三好辰典・13北村知也・22桐蒼太

DMF 6小野寺亮太・8前田柊

DF 14木出雄斗・5平出涼・4庄司景翔・23渡邉吏海

GK 1出口貴也

 

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試合開始。

 

滋賀側がフィールドを選択。

西日が目に入るのを避けたか?

上空の風を嫌ったのか?

 

よって鈴鹿ボールのキックオフ。

カニシとしては、後半の勢いがつくときに「カモンカモン」を歌いたいので、本当はフィールドチェンジは無い方がいい。

 

試合開始。

 

鈴鹿はいつもの4-2-3-1。

滋賀は、3-4-3。

 

滋賀は、3バックだが、ほとんど5バックにならない。

(それだけ鈴鹿の攻撃のターンが少ない)

滋賀は、両サイドのウイングバックが、かなり高い位置を取り、サイドに1人、余る形を作る。

 

試合は様子を見る感じで始まった。

鈴鹿も開始直後の失点は絶対にできない。

そのため、少し引いた形で入る鈴鹿

その引いた分を確実に押し込む滋賀。

 

試合開始から支配率を持っていかれた。

対人、フィジカル、連携、球際、ほんのわずかに滋賀が優位に立つ。

この、「ほんのわずか」が試合の流れをつくる。

 

滋賀はシンプルにサイドの奥に放り込む。

シンプルだけど、ウイングバックが高い位置を取るため、鈴鹿陣内に突き刺さる。

出し手のパス精度も、受け方のトラップも上手く、見事に前線に通してくる。

なるほど。滋賀はやっぱり上手い。

 

ボランチの、「中盤の剣闘士」、前田柊(8)

滋賀の攻撃を止めるためにも、中盤からの精度の良いパスを切りたい。

1歩目の出足が早く、動きが鋭い前田。

前田が一気に寄せてパスコースを切る。

中盤は滋賀の選手の密度が高い。鈴鹿は数的不利を持ちこたえている。

ここの数的不利を持ちこたえれば、数的有利となるエリアが生まれるはず。

前田も攻撃参加まで手が回らず、ディフェンシブハーフのような役割。

中盤の底で、滋賀の攻撃を止める前田。

この試合のヘソを押さえる我慢のプレイ。

我慢しながら、流れが変わるのを待つ。

前田の踏ん張りがチームを支える。

前田柊。前田柊。

ここを頼むぞ。

踏ん張ってくれ。

 

前半10分。

滋賀の中村健人選手にスルーパスをズバリと通される。

鈴鹿のサイドとセンターの間を抜かれる。

必死でサイドハーフの三好辰典(21)が戻るが、半歩届かず。

早くて低いクロスボールに対して、センターバックが競り合うが、これも半歩届かず。

中で、滋賀の人見拓哉選手に合わせられて失点。

0-1

 

半歩の半歩。鈴鹿は1歩及ばなかった。

試合を見ていると、ほんのわずかの差が積み重なり、チームの差になっているように思う。

悔しい。

ほんの少し。ほんの少しなのに止められない。

 

しかし。そのわずかの差を埋める選手がいる。

出口だ!

鈴鹿の出口だ!

 

ゴールキーパーの、「吼えろ出口貴也」、出口貴也(1)

前半の序盤。

最も失点してはならない時間帯。もう1失点している。

ここで追加点を取られると、反撃のタイミングで逆転できない。

押されている。でも流れは必ず変わる。もう1点もやれない。

滋賀の強烈ミドルシュートを片手1本ではじき出す出口。

加藤キーパーコーチの弾丸シュートに毎日喰らいついている出口。

ペナルティエリア外のシュートは絶対止める。

出口の吠える声がサポーターのところまで聞こえている。

セットプレイに対しても勇敢に飛び出す。

GOとSTOPの思い切りが良い。良いぞ出口。良いぞ良いぞ。

前半序盤の支配率を奪われている状態。

ピンチの時こそ鈴鹿の出口貴也は、炎のセービングを見せる!

出口!みんなのゴールを守ってくれ。

 

滋賀はサイドのウイングバックが、かなりワイドに開く。

そのため、鈴鹿サイドハーフが下がってケアをすることとなる。

鈴鹿の攻撃の切り札である桐蒼太(22)と三好辰典(21)の両サイドハーフが、ディフェンスに下がるため、高い位置をキープできず、攻守の切り替えが遅れる。

さらに、滋賀のウイングバックにより、サイドに広く引っ張られることで、センターとサイドの間にスペースができ、そこを滋賀の3トップに狙われている。

後手、後手に回る鈴鹿

滋賀の攻撃は連携が整っていて、防ぎにくい。

なんとかかんとか、ギリギリでクリアする場面が続く。

 

サイドバックの、「オールラウンダー」、木出雄斗(14)

カニシの感覚では、前半のボール奪取は木出が多かったように思う。

滋賀の上手いパス回しからボールを奪取するのは大変。

それでも木出は上手くボールを奪っている。

サイドを攻められ、ゴール前に固まるのではなく、要所要所で前に出てボールを奪取する。

さすが木出。ボールの奪いどころの見極めが上手く、前に出たら交わされるということがない。

滋賀のウイングバックを押さえながらも、滋賀の3トップの右を押さえる。

サイドもやらせない。中にも走らせない。

しかし、木出が奪ってからのカウンターも滋賀は警戒している。

ヴィアティン三重戦で見せた、木出(14)から三好(21)へのスルーパスのホットライン。

このラインを止められている。

鈴鹿の攻守は木出から始まる。

早い攻撃を狙うがリズムが作れない。

 

互いに負けられない一戦。

激しい試合だが、滋賀はファウルをもらうのも上手い。

今日の審判は、かなり細かくファウルを取る。

良いタックルでボール奪取したように見えても、ファウルの判定。

鈴鹿は攻撃のチャンスで、ファウルがリズムを狂わせる。

もったいない。

 

センターバックの、「闘志天翔」、庄司景翔(4)

失点後に素早く立て直し、その後の滋賀の追撃を許さない。

サイド攻撃に対して、庄司は中に引きこもって対応するのではなく、素早くサイドにフォローに走り一撃で潰している。

後方からのサポートも安定しており、ディフェンス間、ゴールキーパー間の連携も良い。

滋賀は、それほど前線から圧力をかけてこない。

それを見ると、庄司は自らドリブルをして、ボールを持ちあがる。

センターバックのドリブルはチームに勢いが出る。

さらに、サイドバックへの展開後も、自ら上がってリターンを受ける。

失点後にも恐れずにアグレッシブな庄司のプレイが、徐々に鈴鹿の勢いとなる。

良いぞ、良いぞ。

庄司。最終ラインから押し上げて行こうぜ!

 

鈴鹿の攻める時間帯も増えてきた。

しかし、滋賀の3バックは、高く、上手く、硬い。

また、滋賀は連動して中盤からパスコースを切ってくるため、鈴鹿のスルーパスが引っかかる。

必殺の三好(21)。

エース福元(9)にボールが通らない。

 

試合は五分の展開。

鈴鹿も滋賀も互いに深く攻め込めず、決定機を作りだせない。

何か変化をつけないと、滋賀にズルズルと持っていかれてしまう。

深く攻め込めないため、実際にこの試合のコーナーキックの数はとても少なかった。

(ファウルによるフリーキックは多かったけど。)

 

トップ下の、「シャドウストライカー」、北村知也(13)

前線から細かいステップでボールを追う。

滋賀のディフェンスはパスのミスがなく、なかなか付け込めない。

しかし、周りがアウトと判断したボールを全力で追い、ボールを奪う。

滋賀のゴールライン際でボールを奪って北村が狙う!

中で待つ福元へ、フワリとループパス。

滋賀のゴールキーパーがファインセーブでボールをキャッチ。

惜しい!北村惜しい!

北村の全力ダッシュによる前線への圧力はずっと続く。

何か動かさないと点が取れない。

何か流れを変えるプレイを出さないと鈴鹿のペースに持ち込めない。

北村が走る。ずっと走る。

北村がんばれ。

 

滋賀陣内に深く攻め込めない鈴鹿

奪っては奪い返される。

コツコツと前につないだ鈴鹿のパスが、滋賀のロングボール一発で振り出しに戻される。

 

鈴鹿の得点への突破口がない。

サポーターはみんな願っている。

三好(21)。三好(21)何とか切れ込んでくれ。

 

サイドハーフの、「疾風怒濤」、三好辰典(21)

前節のピンチの際に鈴鹿の1点目を挙げたのは、三好の突破からだった。

膠着したとき。手詰まりのとき。みんなが困っているとき。

そんな時こそ、三好(21)の爽快な走りが鈴鹿に良い風を運んでくる。

切れのあるターンで滋賀の選手を一発で振り切り、前線につなごうとする。

しかし、三好のパスも滋賀のディフェンスの前でなかなか通らない。

また、後方の木出(14)からのスルーパスも三好に通らない。

滋賀は開幕戦でゴールを挙げた三好の独走を警戒している。

三好!パスじゃない!ドリブルだ!

相手のゴールの中に、そのまま突っ込んでいくようなドリブルだ!

自ら持ち込み、カットインからシュートを放つ三好。

惜しくも滋賀のブロックに合うが、それでもシュートを打っていく姿は頼もしい。

三好。突破口を開いてくれ。

 

三好(21)、福元(9)、桐(22)、北村(13)。

鈴鹿の得点を支える前線に良いボールが出ない。

滋賀のディフェンスと中盤は、うまく連携していてパスがズバリと入らない。

 

レジスタ、「ゲームメイカー」、小野寺亮太(6)

押されている展開。

押し出すための一歩を小野寺が刻む。

前半の半ばから鈴鹿が押し戻した。

小野寺のポジションが一歩前を意識しているように見える。

このままだと、ペースを持っていかれる。

少し無理してでも小野寺は前に出る。

小野寺と前田が前後の位置関係に。

前線から激しく体をぶつける小野寺。

謎のファウルを取られる場面もあるが、小野寺が試合の流れを変えるために動いている。

ボールを小野寺に渡したい。

ここから得点を狙えるパスが出るはず。

前半の終盤。

小野寺から滋賀ディフェンスの頭を越えるような絶妙なループパス。

走りこんだ福元(9)が胸で落としてシュート!

これを滋賀ゴールキーパーのファインセーブで止められる。めちゃめちゃ惜しい。

小野寺から点の入る匂いがしている。

小野寺の時間が増えれば、鈴鹿のチャンスが広がるぞ。

(やはりナカニシは、岩手戦の時のように小野寺にトップ下をして欲しい)

 

少し前へ移動した小野寺(6)がボールに触り、良い時間を作れる。

滋賀は強敵。

でも、やられっぱなしではない。

鈴鹿は戦えている。

 

滋賀はサイドが強い。ワイドに展開する。中で決める選手も多い。

鈴鹿は一手前でアクションしないと遅れる。

後手にまわれば失点は目の前。

 

奪ってからスルーパスで前線を走らせたい鈴鹿

徐々に鈴鹿も良い形ができる。

 

福元(9)がボールを持って、相手と接触

福元だけにイエローカード。福元に?

なんか納得いかないけど、審判に文句は言わないナカニシ。

サッカーである以上、激しいコンタクトはある程度やむを得ないが、その線引きがちょっとフラフラしている感じがする。

 

木出(14)のドリブルも滋賀のファウルで止められるが、カードは無し。

福元に出たイエローカードと何が違うんだろう?

(ジャッジに文句を言ってるわけではない。ただ不思議なだけ。)

 

ワントップの、「アトレチコの矢」、福元友哉(9)

前半の小野寺(6)からのループパスをシュートしたシーンは惜しかった。

福元は、鈴鹿の超中心選手だが、その分、相手のマークも激しい。

この試合でも、福元が前線で孤立し、滋賀に完全にふさがれている場面が多い。

ただ、福元は足も速いので、サイドに流れてスペースを作り、自らチャンスメイクもする。

そして、滋賀ディフェンスやゴールキーパーに圧力をかけて、ロングボールの精度を落とす。

献身的ないつもの福元のプレイ。

福元にボールが入れば・・・。

鈴鹿サポーターの歓喜の中心には福元にいて欲しい。

カニシは、「トモヤ!」のコールアンドレスポンスを待っているぞ!

(あれは最高)

 

前半の終盤。

滋賀のセットプレイからシュートを打たれる。

クロスバー直撃。

大丈夫。気にするな!

入らなければ、なんてことはない!

 

鈴鹿は流れの中から決定機を作られていない。

ただ、鈴鹿の攻撃は福元(9)頼みなので、突破口がない。

三好(21)も走るが、かなり警戒されている。

 

だんだんと、両チーム共に攻めあぐねてパスを回す場面が増えて来た。

カウンターを警戒して、あまり上げ過ぎず、中盤でリスクを管理しながら。

 

前半終了間際

鈴鹿が滋賀ゴール前でフリーキック

キッカーは、左利きの桐蒼汰(22)。

サポーターの祈りは届かず、枠を外れてしまう。

 

ここで前半終了

 

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ハーフタイム

 

無言で座り込むナカニシ。

 

枚方戦ほどやられていない。

まだまだ取り返せるチャンスがある。

 

ただ、滋賀のディフェンスがかなり固い。

それを突破するには、強い個の力が必要だと思う。

 

この試合では、最強の突進力を持つ藤田雄士(17)がベンチ入りしていない。

このタイミングで藤田のプレイが必要なのに残念。

 

どうすれば良い?

どうやって動く?

 

選手交代でギャップが出る。

そこを狙う?

 

無言のナカニシ。

周りも見えていない。

どうする?

どうする?

 

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後半開始。

 

選手交代は無し。

 

鈴鹿ペースの後半の入り。

滋賀は、あまりディフェンスラインにプレッシャーをかけてこない。

組織的に一気に押し出す鈴鹿

小野寺(6)の位置が前目になり、前目に基点が作られる。

 

福元(9)が遠目からでもミドルシュートを狙う。

枠を外れるが、鈴鹿のシュートの意識は前半よりも高い。

 

そして、特に桐がサイドで高い位置を取っている。

 

サイドハーフの、「スーパーレフティ」、桐蒼太(22)

左の三好(21)からのサイドチェンジが届く。

また、中盤を飛ばして、桐(22)へのパス。

鈴鹿はマークされている福元ではなく、右サイドの桐にボールを集めているように見える。

桐(22)はボールを受けたら、ドリブルもパスもシュートも自在に狙える。

右サイドで攻撃を組み立てられる桐。

しかし、レイラックもウイングバックが前半よりも下がり、高い位置を取る鈴鹿の左サイドを警戒する。

桐。何とか左から良いのを上げてくれ。

桐。頼むぞ!

 

ポジションを上げた小野寺(6)から、左サイドバックの木出へのスルーパス

木出(14)から北村(13)へクロスボール。

北村が頭で中へ折り返す。

そのボールを渡邉吏海がダイレクトボレーシュート

おっしい!

 

サイドバックの、「予測不能」、渡邉吏海(23)

右サイドから桐(22)と共に高い位置を取る。

桐も吏海も左利きのため、縦への突破からのクロスボールにはこだわらない。

ドンドンカットインから内に侵入して、シュートを狙う。

特に吏海は前に上がるだけでなく、どこへ上がるか予測不能

後半序盤のボレーシュートも意外なところに入ってきていた。

後半は特に攻撃に絡む吏海。

滋賀のディフェンスは硬い。

だが予測不能の吏海はマークできない。

吏海。滋賀陣内をかき回してやろうぜ!

 

わずかに鈴鹿ペースで試合が進む。

だか、やはり滋賀は体を入れるのがうまく、良い形で奪ってもファウルが取られる。

特に、三好(21)は厳しく見られている。

滋賀は上手いファウルの取り方。

上手い「間」の取り方。

鈴鹿の選手のフラストレーションが溜まる。

 

センターバックの、「ディフェンスマスター」、平出涼(5)

前のめりの鈴鹿。前掛かりの鈴鹿

滋賀の3トップを、庄司(4)と平出(5)の、2人のセンターバックで止める感じ。

そんなときこそ、平出の絶妙ラインコントロールオフサイドにハメる。

上手い!

プレイが切れるたびに、平出は周りに声をかける。

その天の声は、平出のファインプレイだ!

平出頼むぞ。

 

後半は特に小野寺(6)が、前目でプレイする。

福元(9)へのスルーパス

サイドへの大きな展開。

などなど。

鈴鹿に良い形が増えてくる。

さすが小野寺!

 

前線に飛び出した福元(9)から中に折り返し。

滋賀のディフェンスにクリアされるが、そのボールを北村(13)がミドルシュート

これも惜しい!

 

後半17分

(OUT)13北村知也 ⇔ (IN)25田中直基

 

前線で走り回った北村(13)が変わり、ターゲットになる田中(25)が入る。

滋賀も選手を交代する。

この試合の新たな局面が始まる。

 

鈴鹿は福元(9)、田中(25)が入り、前線の得点力が増す。

鈴鹿は押せ押せのムード。

 

そして、福元と田中だけでなく、もちろん!三好(21)も飛び出してくる!

福元(9)からのスルーパスを三好(21)!

しかし、滋賀ディフェンスに止められ、なぜか三好の方がファウル?

何がファウルだったんだろう?

 

鈴鹿は押しているが、滋賀のカウンターが怖い。

また、滋賀は攻撃時にもリスクを管理して、無理な攻撃をしない。

基本的に滋賀はフォワードの3人だけで攻める。

 

鈴鹿サイドバックもドンドン仕掛けていく。

渡邉吏海(23)が、4人を引き付けてドリブルで突破!

凄い!

上手い!

吏海凄いぞ!

吏海(23)と桐(22)とのワンツー。

吏海のシュートはブロックされるが、本当に吏海の上手さが目立つ。

 

センターバックの庄司(4)も狙っている。

庄司からのクサビのパスも通ってきた。

 

木出(14)と吏海(23)がサイドから。

福元(9)と田中(25)が中で待つ。

セカンドボールは前田(8)がミドルシュートを打とうとしている。

良いぞ良いぞ。

鈴鹿ペース。

 

しかし滋賀は選手交代で、パワーのある選手を入れて来た。

選手層が厚く、バリエーションの多い滋賀。

滋賀との開幕戦では、この変化についていけず後半に3失点した。

 

スピードからパワーへ。

上手い選手同士の交代で、滋賀の攻撃の色が変わる。

 

途中交代で入った、滋賀の菊島卓選手の、とんでもない猛烈ミドルシュート

鈴鹿のバー直撃!

めちゃめちゃ危なかったが、入らなければどうといえことはない!

出口(1)!菊島選手はどこからでも弾丸シュートを打つぞ!気をつけろ!

 

後半の半ばを過ぎて、一層激しくなってきた。

桐蒼汰(22)に、ポロっとイエローカード

なんだ?

何かしたのか?

???

良く分からないまま、鈴鹿イエローカードが蓄積されていく。

 

後半29分

(OUT)8前田柊 ⇔ (IN)18水口飛呂

(OUT)21三好辰典 ⇔ (IN)16堀江貴大

 

滋賀は3トップで攻めるが、残りはそれほど上がってこない。

しかし、その3トップが非常に強力で、鈴鹿も一瞬の隙も与えられない。

また、滋賀の中盤はやはり上手く、支配率を鈴鹿が維持し続けることができない。

鈴鹿は攻撃の糸口が無く、探り探りのパスまわし。

引いた滋賀に対して、決定機を作れない。

 

運動量の多い水口(18)が中盤を抑える。

その分、小野寺(6)が前に動く。

 

後半35分

(OUT)22桐蒼太 ⇔ (IN)26伊勢渉

 

滋賀の高身長のフォワード選手に対処するため、伊勢(26)が入る。

また、伊勢はセットプレイ時のヘディングにも強い。

伊勢はセンターバックに入り、平出(5)が右サイドバックに。

そして、吏海(23)が右サイドハーフに上がる。

 

残り10分。

焦るな。

落ち着いて。

 

後半38分

激戦のさなか、水口飛呂(18)に一発レッドカード。

水口が、混戦の中で滋賀の選手ともつれ合い倒れたが、その起きる時に手で払ったのがレッドカードの判定になったらしい?

そんなに酷かった???

そんなに悪いことしたの???

 

どうも鈴鹿はジャッジに嫌われている。

ちょっと厳しいと思うけど、どうなんだろう?

(別に審判批判をしている訳ではない。ただ不思議なだけ)

 

ファウルは良くない。

カードはもっと良くない。

だけど水口!

ファイトする心や、戦う強い気持ちを失っちゃいけない。

戦った結果がカードならば、それをナカニシは批判したりしない。

水口。次は休んで、その次だ!

必ず復活の大きな花火を上げてやろうぜ!なっ水口!

 

鈴鹿は10人での戦い。

それでもアグレッシブに攻める。

前に前に。

選手達の戦う気持ちが伝わる。

 

田中(25)が前線からボールを追いまくる。

伊勢(26)が高さとフィジカルを制する。

堀江(16)がロングクロスで中を狙う。

 

滋賀がジリジリと時間を使う。

プレイが止まるたびに、じっくりと時間をかける滋賀。

 

滋賀のドリブルに対し、タックルした伊勢(26)にもイエローカード

本当にファウルくらいの勢いでポンポンとイエローカードが出る。

 

左に流れた福元(9)のクロスに平出(5)がダイビングヘッド!

惜しい!!!

 

そして、試合時間が無くなりラストプレイ。

堀江(16)のフリーキック

カニシが叫ぶ。

「出口!上がれ!上がれ!上がれ!」

・・

・・・

この試合、決定機の数は同じくらいだった。

シュートの数も、支配率もそれほど変わらないと思う。

ジャッジは鈴鹿に不利だったが、ゴールバーとゴールポスト鈴鹿の味方だった。

現在、JFL首位のチームに、みんな立派に戦った。

確かに滋賀は強かった。

だけど、鈴鹿もがんばった。

 

サッカーは難しい。

どちらが勝ってもおかしくない試合。

だけど点は滋賀に入って、鈴鹿には入らなかった。

・・・

・・

堀江のフリーキックは、鈴鹿の選手に合わず、滋賀にクリアされる。

 

試合終了

 

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両チームの選手のみなさん、スタッフのみなさんお疲れさまでした。

 

この試合は「鈴鹿市民デー」にしていただき、たくさんの方が来場していただきました。

また、協賛企業さんからのウチワや、AGFさんからの「MY Bottle Stick」など、たくさんいただき、感謝いたします。

みなさんありがとうございます。

 

試合会場には、鈴鹿高校、稲生高校、三重高校など、たくさんの学生さんたちが手伝いや観戦に来てくれていました。

また、鈴鹿高校生は前節に続き、一緒にチャントを歌ってくれました。

みなさんありがとうございました。

そして、ナカニシは三重高校のコーチである榊親平コーチとちゃっかり再会し、がっちり握手を交わしました。ふふん。

 

試合会場で歌っていただいたFYURA(エフユラ)さんは、鈴鹿のチャントを練習してきてくれていました。感激です。ありがとうございます。

 

実は、この試合ではバックスタンドとゴール裏のスピーカーが故障していたらしく(ちょっと前の落雷で壊れたらしい)、実はサポーターの所からは、ほとんどメインスタンドの音が聞こえていませんでした。

なので、FYURA(エフユラ)さんの歌は、またYouTubeで聞かせていただきます。

あと、佐野社長の話なども、全く聞こえていませんでした。

何言ってたんでしょう?大事な事かな?

 

いつも美味しい「鈴鹿ッちグルメガーデン」のみなさん、ピンクの髪の毛のMIYUさん、大道芸人の方、シャボン玉の方、キックインをしていただいた有森裕子さん、全ての協力いただいたみなさんに感謝いたします。

みなさん、ありがとうございました。

 

試合後、ナカニシは呆然として横断幕を片付けていましたが、そこに元鈴鹿の選手が挨拶に来てくれていました。

 

菊島選手、三宅選手、中村選手、海口選手、人見選手。そして鈴木選手。

みんなJ昇格に向けて頑張ってください。

体に気をつけて。みなさんの健闘を祈ります。

また会いましょう。

そして次は負けません!

 

 

 

試合が終わって、1日が経過しました。

 

なんかまだ、モヤモヤしています。

 

くっそーーーーー。悔しい。

 

絶対絶対絶対絶対絶対に次は勝つ。

 

絶対だ!

 

ではまた。

 

(追伸)

前回のブログにありました、8月3日のボール磨き大会は、『日曜日」開催です。

カニシの記載に誤りがありました(修正済)。ごめんなさい。

よろしくお願いします。

 

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(今後の試合)

JFL第17節 7月20日18:00 横河武蔵野FC味の素フィールド西が丘

JFL第18節 7月27日18:00 ミネベアミツミ@三交スポーツの杜鈴鹿

JFL第19節 8月30日18:00 Honda FC都田サッカー場

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このブログに使用している写真は,アトレチコ鈴鹿クラブの使用許可とJFLの確認を得て掲載しています。そのため,他での利用は絶対にしないでください。

 

7.13鈴鹿市民DAYと、8.3ボール磨き大会のお知らせ

みなさんこんばんは。

 

先日の試合で何人かの人に聞かれました。

「中西さん、お仕事は何をしているんですか?」

「アウェイの試合まで大変ですね」

 

謎の人物に見えるかもしれませんが、ナカニシは普通の会社員です。

仕事内容は、ごくごく普通の事務仕事です。

なので、怖く見えるかもしれませんが、特に悪い人ではありませんのでご安心ください。たぶん。

 

それと、ナカニシは、ほぼ全ての試合に参戦していますが、もちろん完全自費でやっています。

これは妻ノリコのおかげなので、ナカニシは全く妻に頭が上がりません。

日夜、TNP(妻ノリコポイント)を貯めるため、せっせと家事にいそしんでいます。

 

ちなみに、ナカニシは鈴鹿で超長くサポーターをしていますが、チームから「ナカニシだけ特別扱い」ようなことは一切ありません。

なので、先発選手を知ってる訳がありませんので、「今日はカズさん出ますか?」と聞かれても答えられません。ごめんなさい。

 

さて、だらだらと書きましたが、ブログの最初に何が言いたいかというと・・・。

 

先日の試合で配布された、コスモヘルスさんご提供のベースボールシャツは、スタジアムで着てこそ「マッチしてグー」ということです。

 

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先日のヴィアティン戦では、約5,000人の方が試合を見に来てくれました。

 

三浦知良選手の交代後も、ほとんどの方が残って試合を見てくれていたように思います。

何度お礼を言っても足りません。

ありがとうございます。本当に嬉しいです。

 

ただ、このたくさんの観客が、真夏の夜の夢で終わってしまってはいけません。

 

今、目の前にあるサッカーに全力を注ぎながらも、常に次の事を考える必要があります。

 

そこで、このブログでも、みなさんにお知らせです。

 

7月13日は、鈴鹿市民DAY

鈴鹿市民無料招待試合)

7月27日は、亀山市民DAY

亀山市民無料招待試合)

 

この2試合を、ドンドン拡散してください。

 

鈴鹿の試合はどんな感じなのかな~」

「会場では美味しいものが食べられるのかな~」

「選手とは触れ合えるのかな~」

 

いろいろ気になる方も見えると思います。

 

チャンス!!!

今回は無料で観戦できます。

ラッキー!!!

 

サポーターのみなさん。

このブログをご覧のみなさん。

親戚一同、友人、知人、職場の人、ご近所、通りすがりの方、大人からこどもまで、ドンドン誘ってください。

 

カニシが保証します。

今の鈴鹿の運営ならば、知人を誘っても大丈夫です。

 

そして、カズ40周年アニバーサリーシャツをもらったあなた!

そのシャツは、タンスにしまっておくための物ではありません。

もちろんネットで販売なんて絶対にダメです。

 

そのシャツは、カズや鈴鹿の選手達と共に戦うためのシャツです。

それを着て、スタジアムまでお越しください。

スタジアムで着るのが一番似合います。

鈴鹿の選手たちを、大歓声で応援しましょう。

 

今週末の日曜日は、三交鈴鹿へ、アトレチGO!

 

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JFLも全30戦中の15戦が終わりました。

あと3戦で、夏の中断期間に入ります。

 

カニシは次の滋賀戦のことだけを考えていますが、一応サポーターの段取り屋さんとして、次の事を準備もしています。

ということで今年もやります。

 

題して!

アトレチコ鈴鹿のボールをピカピカに磨こう大会」

 

鈴鹿のボールは、人工芝の使用もありますので、黒いゴムの汚れが付いてしまっています。

遠目で見ると、ボーリングの球のように真っ黒のボールもあります。

この汚れをチームがオフの間にピカピカにして、後期の練習開始時を気持ちよく迎えてもらおうというナイスな企画です。

 

日時:8月3日(日)9時から長くても2時間程度。

場所:AGF陸上競技場のスタンドの裏の日陰

持ち物:バケツ、古タオル(雑巾)、飲み物、選手への感謝の気持ち、など

 

※バケツや雑巾などはナカニシが多少は準備しますが、数に限りがありますので、できるだけご持参にご協力ください。

 

何度かやっていますので、知ってる人は知っていますが、黒いゴムの汚れは大変取りにくいです。

何か汚れ落としに最適な洗剤などをご存知でしたら、ぜひ持参いただけると助かります。

 

なお、以前はボール磨き時にAGFの草取りもしていましたが、熱中症が危険なため、今回は行いません。

 

このボール磨き大会には、特に特典はありません。

選手たちの使うボールを磨くという、良い気分だけがご褒美です。

ただ、ただ、無心でボールを磨き、選手たちの活躍を祈りましよう。

 

無理する必要はありませんが、もし、興味のある方が見えましたら、みなさんのご参加、ご協力を、よろしくお願いします。

 

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さあ、次はレイラック滋賀戦。

 

全力の応援を絞り出しましょう。

 

大丈夫。

どんな時も!俺らはココに!

勝つぞーーーーーーー!

ではまた。

 

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(今後の試合)

JFL第16節 7月13日18:00 レイラック滋賀@三交スポーツの杜鈴鹿

              (鈴鹿市民DAY。鈴鹿市民無料招待)

JFL第17節 7月20日18:00 横河武蔵野FC味の素フィールド西が丘

JFL第18節 7月27日18:00 ミネベアミツミ@三交スポーツの杜鈴鹿

              (亀山市民DAY。亀山市民無料招待)

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JFL第15節 対 ヴィアティン三重

みなさんこんばんは。

 

まず、ブログの冒頭に書きたいことがあります。

 

佐野社長をはじめとするスタッフの皆さん、お疲れさまでした。

試合運営ありがとうございました。

 

みなさんのご尽力がなければ、この試合は開催できませんでした。

 

アトレチコ鈴鹿のサポーターのひとりとして、心より感謝申し上げます。

 

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試合当日。

 

キックオフは18時。

準備のスタートは13時。

と・・・分かっていても、いてもたってもいられず、いつものように8時30分には家を出てしまう。

 

試合会場では、スタッフの朝礼が行われている。

みんな毎日毎日、夜遅くまで準備をしてきた。

無事に試合が運営できて、最後は笑って終わることを願っている。

 

早朝からの場所取りの方が、もう何人も待っている。

たくさんの来場者が予想される。

果たしてどれくらいになるのかの期待と不安。

 

キッチンカーやテントの設営が、どんどん進んでいる。

カニシはノボリ設置の段取りをして、横断幕を掲出場所に入れるように準備する。

横断幕を下ろしたら、特にすることもないナカニシ(9時ごろ)。

みんな忙しそうなので、とりあえず臨時駐車場を巡回してくる。

 

臨時駐車場には張り紙がしてあり、ここも綿密に準備されていることが分かる(10時ごろ)。

本当に、運営の皆さんの頑張りを感じる。ありがたい。感謝感謝。

 

また会場に戻る。会場設営の準備が佳境に入っている。

邪魔をする訳には行かないので、端っこの方をウロウロする(11時ごろ)。

順番待ちの待機列が20mくらい伸びでいる。

 

三交スポーツの杜の駐車場を1台でも空けたいので、ナカニシの愛車「ブラックパール号」を臨時駐車場に移動し、マイクロバスで会場入りする(13時ごろ)。

 

会場に到着後に、いつものとおり選手ノボリを設置する。

少し動くだけで、汗がしたたり落ちる。

 

このころには、入場待機列は長蛇の列となり、最後尾が見えないほどになった。

キッチンカーやイベントブースの準備も整い、販売を始めるところも出てきた。

コールリーダーは、ゲートフラッグの作成を行なっている。

 

今日の対戦相手は、ヴィアティン三重(以下、ヴィアティンと書きます)。

言わずと知れた三重県からJリーグを目指すチーム。

今シーズンもJ昇格を狙い、積極的な補強と充分な観客動員を行っている。

カニシの知る限り、JFL屈指のサポーターを誇り、これまでの運営も順風満帆でトラブルらしい話を聞いたことが無い。

カニシが言うのもなんだけど、鈴鹿とは大違い。

その三重県最強チームに鈴鹿はどのように挑むのか?

 

試合開始まで約4時間。

張りつめてくる緊張。

敗れた時の不安。

 

15時から横断幕の設置。

巨大横断幕を設置し、応援の準備をする。

 

会場は見たこともないほどのお客さんで、あふれるほどの状況。

満員の大型バスがひっきりなしに会場に到着する。

こんなの鈴鹿の試合で見たことが無い。

 

会場ではたくさんのイベントが行われている。

大賑わいの様子を見て、少しホッとする。

 

徐々に試合が近づく。

いつもと違う空間だけど。

いつも通り。

いつも通りの全力応援。

いつも通りの選手の鼓舞を。

何度も何度も自分に言い聞かせる。

 

選手の準備が始まる。

メインスタンドがお客さんで満員になる。

バックの芝生席もたくさん入っている。

集中。

集中。

試合に集中。

 

さあ。時間だ。

やっと、やっと、始まる。

 

いくぜ!

 

本日のスタメン(以後敬称略)

FW 11三浦知良

OMF 21三好辰典・13北村知也・22桐蒼太

DMF 7日髙慶太・8前田柊

DF 14木出雄斗・5平出涼・4庄司景翔・23渡邉吏海

GK 1出口貴也

 

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試合開始。

 

鈴鹿はいつもの4-2-3-1。

ヴィアティンは3-4-2-1。

 

今シーズン初対戦。

鈴鹿もヴィアティンも探り探りの入り。

リスクを管理しながら、ロングボール中心の差し合い。

 

しかし・・・

 

前半2分。

ヴィアティンのロングボールをヒールキックでつながれ、思い切ったダイレクトシュートを打たれる。

ドライブ気味に伸びるボールは、ゴールキーパー出口貴也(1)の手を越えてゴールに入る。

なんと失点。

0-1

 

ヴィアティンのファーストシュートが失点。

鈴鹿は一瞬、寄せが遅れたが、ヴィアティンにダイレクトでうまくシュートを打たれた。

 

失点後に、グラウンド中央に選手たちが集まり話をしている。

まだ選手の動きが硬い。

このままリスタートしても、慌てて良いプレイができない。

この「間」をとるのも大事だ。

 

まだまだ。

ここからここから。

 

サイドバックの、「ゴールデンボーイ」、渡邉吏海(23)

チーム合流後に長く怪我に苦しみ、JFLリーグ戦は初出場。

ただ、その素晴らしい素質は、シーズン開始前から練習試合でバッチリ見てきた。

いきなり失点してしまったものの、吏海は慌てない。そして良い意味で余裕がある。

大卒1年目ルーキーとは思えない堂々たる貫禄。

そのプレイの質は、研ぎ澄まされた刃物のように鋭く、すべてのプレイがシャープで高品質。

その吏海の前方には、天才肌のサイドハーフ桐蒼太(22)がいる。

この右のコンビは強い。そして鋭い。

超フレキシブルに攻撃的に上がる吏海。サイドだけでなく中央深くにも駆け上がる。

サイドバックの概念を変える超フレキシブルプレイヤー。

吏海。吏海の力を大観衆に見せてやろうぜ。

行こうぜ、行こうぜ!

ドンドン行こうぜ!

 

ワントップの、「キングカズ」、三浦知良(11)

鈴鹿はロングボールを前線に入れていくが、ワントップに全く収まらない。

ヴィアティンの3バックのディフェンスは全員高さがあり、フィジカルも連携も良い。

そのマークが外せないため、ワントップのカズにボールが入らない。

また、カウンターで裏を狙いたいが、ヴィアティンディフェンスに対してスピードで勝負できない。

しかし、少し引いた位置でボールを受けると、すでに走り出した三好辰典(21)へ見事なスルーパス

惜しくもオフサイドだったが、良い攻撃を作った。

 

前半8分。

この試合初の、ヴィアティンのコーナーキック

ヴィアティンは、とにかくセットプレイの得点が多いらしい。

それも納得の高身長選手の塊。

その筋肉の塊が鈴鹿ゴールに押し寄せる。

右サイドからのコーナーキックを、ファーサイド(遠いほうのサイド)で、頭で合わせられる。

ヴィアティンの選手が、鈴鹿ゴールキーパー出口(1)の体を押さえていたため、出口がジャンプできなかった。

このプレイがファウルではないかと、詰め寄る選手たち。

(帰宅してYouTubeで見たけど確かに押さえられていた)

判定は変わらず、失点。

0-2

 

試合再序盤での2失点。

堅守ヴィアティンのディフェンスから点を取るのは至難の業。

なんと言うことだ。

2失点とは。

 

サポーターの応援のボルテージが上がる。

コールリーダーがメガホンで叫ぶ!

鈴鹿はチーム消滅の危機を何度も乗り越えてきた。

こんなピンチ、なんてことはない。

「疾風勁草」こそ鈴鹿の進む道。

運命というものがあるならば、それをどけて進むのが鈴鹿の道。

 

トップ下の、「シャドゥストライカー」、北村知也(13)

ヴィアティンのディフェンスは全員身長が高く、高さの競り合いでは勝てない。

北村は、強烈な動作制御で機敏なターンを繰り返し、ヴィアティンディフェンスに圧力をかける。

ヴィアティンの裏を狙うことで、ディフェンスラインを引き下げるため、積極的に仕掛けていく。

前線に不足するスピードを補完する北村。

前線からの守備。裏を狙う走り。周りのカバー。

人より早く動くため、北村は必ず相手より動き出しが早い。

次のプレイを読んで動く速さが北村の持ち味。

北村に求められるタスクは多いが、良く戦っている。

そして、何より今は点が欲しい。

北村!

飛び出せ!突っ込め!

 

鈴鹿が前線で基点を作れず、ロングボールを放り込む展開となっている。

しかし、ヴィアティンのディフェンスの高さを越えられない。

そして、ヴィアティンはボール支配率を増し、着実にサイドを攻めてくる。

 

前半12分。

ヴィアティンに右サイドを突破され、中に折り返される。

平出涼(5)がスライディングで防ぐが、その時の体を支える手に当たってハンド。

手の位置が体を大きくしているとみなされるような、不自然な位置にあればハンドだが・・・。

なんか違う気がするが、ナカニシはジャッジに文句言わない。

ヴィアティンボールのPK。

サポーターがゴールキーパー出口(1)の背中に祈る。

枚方戦のような、起死回生のセーブを。

しかし、これを決められて失点。

0-3

 

開始12分までに3失点。

これは・・・。

あんまり記憶にない・・・。

言葉にならない・・・。

 

カニシの見たところ、試合内容的には大きな差はない。

支配率も同じくらいだし、攻撃のチャンスも互いにある。

しかし、ハンドのPKとセットプレイという、ある意味、試合の流れから生まれたわけでない2点が重くのしかかる。

 

選手の身長は明らかにヴィアティンが高い。

ここ数節続く、鈴鹿のロングボール主体の攻撃がその高さを越えられない。

また、競り合いでも対人でなかなか勝つことができない。

 

鈴鹿とヴィアティンは、フォーメーションが異なるため、互いのマークが特定しにくい。

特に、サイド攻撃の際には、ヴィアティンのウイングバックがサイドに残っている。

鈴鹿サイドハーフが、それをケアしてディフェンスするが、その分サイドハーフの攻撃参加が遅れることがある。

なんとなく、両チームががっぶり四つで、組み合っていない感じがする。

ふとしたところに「穴」があり、ふとしたところに「隙」がある。

 

3点先制したヴィアティンは余裕が出てきた。

ゆったりとリスクを警戒しながらパスをつなぐ。

しかし、そのゆったりモードのパスを刈り取る選手が鈴鹿にはいる。

 

ボランチの、「勇往邁進」、前田柊(8)

この試合では、ボランチのコンビがいつもの小野寺(6)ではない。

それでも、前田のボールコントロールには間違いが無く、中盤に隙はない。

同じボランチの日高慶太(7)は、動いてプレイするタイプなので、おのずと前田が中盤を1人で支える格好となる。

より一層、攻守の要となった前田。

攻守ともに前田を経由して試合が紡がれる。

また、ヴィアティンの余裕のあるパス回しに対して、果敢にプレッシャーをかけていく前田。

そのプレッシャーは、「刈り取る」という言葉にふさわしい鋭さで、相手のボールを何度も奪い取る。

しかし、前田が奪っても次が続かない。

前田が奪っても、すぐに攻撃に移れない。

前線にうまくつながらず、チャンスが広がらない。

ボランチの日高(7)が前に飛び出すが、バイタルエリアペナルティエリア前の良い位置)まで進出できない。

前田のプレイはナイス。

ただ、全体の守備から攻撃の切り替えが遅いように感じる。

 

押しつ押されつの展開。

ただ、鈴鹿はヴィアティン陣内に深く侵入できない。

 

鈴鹿が膠着したとき。

鈴鹿がピンチのとき。

鈴鹿サポーターが助けを求めているとき。

一番、みんなが求めているのは・・・そう!三好辰典(22)!

 

サイドハーフの、「疾風怒涛」、三好辰典22

世界最高のスピードを持つ三好。

走り出したら、そのスピードについていける人類はいない。

カズ(11)からのスルーパスは惜しくもオフサイドだったが、その飛び出しはヴィアティンディフェンスが警戒していても止められるものではない。

プレスバックも猛烈で、ディフェンスに走り回りながらも、その目はヴィアティンのゴールを捕らえている。

弓のようにキンキンに引き絞られた三好が、その時を待つ。

サポーターも三好が走り出すのを待っている。

さあ、GO!三好!

 

前半20分。

サイドバックの木出雄斗(14)が、ヴィアティンの裏への絶妙スルーパス

スタート地点は三好の方が後方だったが、あっという間にヴィアティンディフェンスをスピードでぶち抜く。

1歩2歩3歩の初速が早い。そのあともずっと速い!

三好がヴィアティンのゴール前に侵入。

三好!

考えるな!

自分を信じて!

三好のシュート性のクロスボールが中へ。

その早いクロスに追いついたのは・・・よくそこに走ってた!

桐・桐・桐蒼太!背番号22!

ゴーーーーーーール!!!1-3

 

三好すげぇ!見事!

そして桐もよくそこに走っていた。ナイス!

 

前半のうちに点を返せた。

この1点は大きい。

この1点は後につながるぞ!

1点を返したものの、まだまだ先は長い。

サポーターも喜びというより、まだまだここからの気持ちが強い。

 

サイドハーフの、「ドリブルキング」、桐蒼太(22)

やはり鈴鹿の前線は、桐が攻撃のバランスをとっている。

後方からは吏海(23)が中から外から、積極的に狙っている。

桐(22)は自分も上手いが、仲間の選手を使うのも抜群にうまい。

吏海の動きを利用して、中に切れ込み、縦に延び、自らシュートを狙う。

全体を見る目もよく、三好(21)の突撃に対して、見事に反応して得点を奪った。

桐が高い位置を取ることで、鈴鹿の支配率が徐々に上がっていく。

桐。やっぱり桐はいいわー。

 

試合は激しい潰し合いとなった。

ヴィアティンは、対人では絶対に競り合ってくる。

それに負けずに鈴鹿の張り合っていく。

 

ヴィアティンの攻撃は基本的にサイドからが多い。

サイドチェンジの際には、1人フリーがサイドに余る感じ。

やはりウイングバックの分、サイドはヴィアティンの方がワイドに使ってくる。

前半でも、鈴鹿サイドをに侵入して、中への折り返しをダイレクトでシュートを打たれるが、鈴鹿のディフェンスが寄せていて、ヴィアティンのシュートの精度を奪っている。

なんとかかんとか。

次の1点が大事。

それまでは失点する訳には行かない。

 

ゴールキーパーの、「吼えろ出口貴也」、出口貴也(1)。

サポーターを背中に感じながら、3失点したことを出口はどう思っているだろう。

その背中に感じる応援を聞きながら、出口は何を思うだろう。

カニシは出口のガッカリした顔を見たくない。

鈴鹿の出口は、みんなのスーパーヒーローであってほしい。

もう1点も失う事はできない状況。

ヴィアティンのセットプレイは相変わらず大迫力。

鈴鹿ゴール前に立ちふさがり、失点を許さない出口。

鈴鹿ディフェンスとのパス交換が乱れた際に、ヴィアティンのフォワードと1対1になるが、勇敢に飛び出して失点を許さない。

出口は絶対に失点しない。

仲間のゴールを待つ。

 

クーリングブレイク。

ウォーターブレイクと異なり、選手たちは一度控室に戻り、涼しいところで休む。

2点差を追う鈴鹿としては、この時間はありがたい。

何とか立て直したい。

何とか流れを変えたい。

 

クーリングブレイク後、ヴィアティンもさらに反撃に出る。

もう1点入れて、3点差に戻せば、試合が決まる可能性もある。

鈴鹿は絶対にもう失点できない。

 

前半の終盤に入るが、熱い戦いは続いている。

暑い中で、戦い続ける選手たち。

 

そんな時にまた、直線一気の三好のドリブル!

ヴィアティンディフェンスをぶっちぎり!

ギリギリでクリアされるものの、独走でコーナーキック獲得する。

三好の素晴らしい走りが止まらない。

三好!良いぞ良いぞ!

 

ヴィアティンは、やはりウイングバックを使ったサイドからの攻撃が多く、高身長のワントップに合わせてくる。

また、ワントップをおとりにしながら、クロスボールに対して2列目から飛び出してボールの角度を変えるシュートを狙う。

サイド攻撃も2列目が斜めに走り、裏にショートスルーパスを出す。

前半の序盤で対応に苦労した裏へのショートパスだが、鈴鹿は徐々に対応できるようになってきた。

ディフェンスリーダーの庄司(4)がよく見ている。

ディフェンスラインの裏の対応を見逃さない。

 

センターバックの、「闘志天翔」、庄司景翔4

怪我から復帰し、ディフェンスの中心としてゴールを守る。

前半序盤の3失点は、庄司としても痛恨の極みだろう。

もう1点も失うことはできない。

ヴィアティンはボールも人も良く動く。これを、足を止めた状態で対応するのは大変。

だが、前半序盤よりも落ち着いて確実に対応できるようになってきた。

また、高身長のワントップに対しても、庄司が競り合い、自由にさせていない。

獅子奮迅の庄司。

仲間の反撃を待つ。

 

ジリジリと過ぎる時間。

決定機がないまま、時間が過ぎる。

このまま、どちらも得点できずに終わるようにも思える。

逆に、どちらかが得点することも想像できる。

 

鈴鹿のディフェンスに対して、攻めあぐねたヴィアティンはバイタルエリアから強烈なミドルシュートを打つ!

出口(1)の好セーブで得点にならないが、ヴィアティンも積極的に1点を狙っている。

 

まだ分からない。

後半の鈴鹿は、きっと福元(9)が出てくる。

きっと小野寺(6)が出てくる。

きっと藤田(17)が出てくる。

 

まだまだここから!

 

まだまだ鈴鹿は終わってない!

 

ここで前半終了

 

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ハーフタイム。

 

ヘトヘトに疲れて、座り込むナカニシ。

会場は観客で一杯。

メインもびっしり。

バックもほぼびっしり。

 

スタジアムグルメも大盛況で長蛇の列らしい。

なんか売り切れてところもあるようだ。

 

ハーフタイムイベントでは、前園さんと松井さんのトークショーが行われている。

とても良い話なのを翌日、YouTubeで聞かせていただいた。

(試合の時のハーフタイムは、心が乱れてそれどころじゃなかった)

 

このまま負けるわけにはいかない。

このまま観客を返すわけにはいかない。

そして、ナカニシ自身が負けたくない。

 

コールリーダーが激を飛ばす。

「選手が頑張ってるのに、サポーターが応援できなくてどうする!」

 

いつの間にか鈴鹿高校のサッカー部の生徒さんたちがたくさん集まってくれている。

みんなで元気に大きな声を上げる。

 

こどもたちが太鼓を叩いてくれる。

この中から、未来のアトレチコ鈴鹿のコールリーダーや太鼓師が生まれるかもしれない。

 

鈴鹿にはこんな熱くなれるチームがある。

いろいろあって、消滅しかけて、トラブル起こして、ダメになって、

それでもここで約5,000人集めて試合をやっている。

 

さあ行こうぜ。明日めざし。

明日は後ろにはない。明日は前にある!

 

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HT

(OUT)11三浦知良 ⇔ (IN)25田中直基

 

後半開始。

 

後半開始直後から、鈴鹿サポーターが全力でチャントを呼ぶ。

 

カモンカモン!カモン鈴鹿

カモンカモン!カモン鈴鹿

こっちで待ってるぞ。

こっちで待ってるぞ。

こっちだ、こっちだ。こっちだ。こっちだ。

 

猛烈な勢いで激突する両チーム。

 

後半も三好が切り込んでいく。

三好(21)がボールを奪い、田中直基(25)とのワンツーでシュートまで持っていく。

この試合の三好は全く捕まえられない。

三好が一番目立っていると言っても、全くおかしくない。

サポーターの三好への声援も大きい。

三好が、三好がなんとかしてくれる!

 

鈴鹿が三好(21)で押し出したが、ヴィアティンもチャンスを作る。

鈴鹿ペナルティエリア中央付近でのヘディングシュートがバー直撃。

出口(1)が反応しているので大丈夫と思うが、危ない場面だった。

 

カニシの印象では、ヴィアティンはとにかくサイド攻撃が強い。

徹底的にサイドからのクロスボールで勝負してくる。

身長の高いワントップのストロングポイントを存分に使ってくる。

 

三交スポーツの杜は、陽が落ちたがジメジメしている。

その中を走り続ける久しぶりのスタメンの日高慶太(7)

 

ボランチの「汗かきテクニシャン」、日高慶太(7)

イケメンの日高だが、プレイスタイルはイケメンではない(褒めてる)。

攻守に走って走って、スペースを埋めて埋めて、体を張り、肉弾戦で負けずに踏ん張る。

鈴鹿が土壇場で踏ん張り続けられたのは、中盤の支配を渡さなかったことにある。

4-2-3-1の鈴鹿は、トップ下が下がってもボランチ2人と合わせて3人が中盤を構成する。

3-4-2-1のヴィアティンは、トップ下の2人が下がると、ボランチ2人と合わせて4人が中盤を構成する。

つまり、中盤の差し合いは、場合によっては数的不利になる可能性がある。

しかし、日高の献身的な動きで、この試合の間、中盤での数的不利を感じなかった。

派手なプレイじゃない。パスコースを切り、相手をコントロールし、危険な場所にいち早く到達する。

地味なプレイをコツコツと。

パスを出したら、必ず走る。

ひと時も止まることなく、チームのために走り続ける日高。

極めて泥臭い。その姿こそがサッカー選手としてのイケメン。

日高。がんばれ!

 

センターバックの、「ディフェンスマスター」、平出涼(5)

前半序盤の3失点は、経験豊富な平出といってもあまり経験はないだろう。

ただ、この試合は大量失点から始まったにもかかわらず、そこから踏ん張ったというところが大きい意味を持つ。

慌てる仲間を落ち着かぜ、焦る気持ちを整えて、鼓舞しつつも鼓舞しすぎない。

平出が鈴鹿にいてよかった。

平出との出会いに感謝。

ピンチの時こそ、心からそう思う。

後半、もう1点もやれない状況に変わりはない。

ヴィアティンのカウンターからの危ない場面も、平出が止めるぜ!

 

徐々にほんの少しずつ、鈴鹿がボールを保持する時間が増える。

後半は、田中直基(25)が入ったことで、鈴鹿の前線に活気が出てきた。

田中がヴィアティンのディフェンスにプレッシャーをかけることで、相手のパス精度を落とし、セカンドボールを奪いやすくする。

田中の動きが全体に影響を出してきた。

 

そして、三好が元気元気!

またもや裏を取り、切り返し1発でヴィアティンディフェンスを振り切る。

やむなくヴィアティンはイエローカード覚悟で三好を止める。

 

そして・・・

後半14分

(OUT)13北村知也 ⇔ (IN)9福元友哉

(OUT)22桐蒼太 ⇔ (IN)17藤田雄士

 

鈴鹿のエース福元(9)と、前へ推進力をもつ藤田(17)が同時に入る。

残り時間は約30分。

スタミナも十分。

鈴鹿の最強戦力。福元と藤田。頼むぞ!

フォーメーションは、福元(9)と田中(25)が2トップとなり、藤田は右サイドハーフに入る。

 

そして、またもやまたもや三好辰典の突撃!

三好は左サイドを一閃で抜け出し、中で待つ田中直基にクロスボール。

ほんのわずかに合わないが、あと1歩というところまでヴィアティンゴールに近づいてきた。

それにしても本当に三好凄い!

 

サイドハーフの、「藤田街道」、藤田雄士(17)

サイドの爆走は藤田の最も得意とするところ。

三好のスピードとは異なる、太くて強い走りを見せる藤田。

簡単に言うと、藤田の走りは軽自動車がグラウンド内で爆走している感じ。

そして、荒々しく見える藤田のクロスボールはとても繊細な超高精度。

(このギャップが良い)

藤田が交代で入って最初のプレイ。

庄司からのロングボールを、相手と体をぶつけながら突破する。

右サイドを深く突破して、ヴィアティンゴール前まで切れ込む。

そして、田中直基(25)にマイナス方向への折り返し!

田中(25)がシュート!!!

惜しくもバー直撃(入ったと思った)

惜しい。めちゃくちゃ惜しい!

しかし!

後半18分。

すぐボールを拾う鈴鹿

前田柊(8)から福元友哉(9)へ。

福元のクロスボールは、芸術的な軌道を描き田中直基(25)のもとへ!

田中がクロスボールの角度を変えて・・・決める!

ゴーーーーーーール!!!2-3!

 

藤田(17)の突破から始まった一連の攻撃は、田中のゴールで2点目を挙げた。

何よりも前へ前への選手たちの気持ちが強い。

2点目を挙げたボールを、ヴィアティンゴールから拾い出し、日高(7)が真っ先に拾いセンターサークルに戻す。

日高良いぞ良いぞ。

そうし言うプレイは選手を鼓舞するぞ。

 

ヴィアティンは右サイドの藤田雄士(17)にべったりとマークを付けた。

起点は藤田!

藤田が危険!

そして、1点を守るために、3バックというより、5バックに近くなってきた。

 

フォワードの、「夜のダンディ」、田中直基(25)

後半、田中が途中交代で入って、試合の流れが変わった。

速さと高さを兼ね備えた田中。

そして、なによりフォワードとしての度胸が違う。

必勝の時を待つため、後半まで温存していた田中。

田中をターゲットにして、ロングボールが収まるようになってきた。

田中は、もう1点歩を狙う。

積極的に前に飛び出し、ゴールを狙う。

 

サイドバックの、「金将」、木出雄斗(14)

木出は、1点目の起点となり、さらに2点目も木田の左サイドから生まれた。

3失点で始まったこの試合、厳しい時こそ木出のプレイが光る。

木出は、視野が広く、ルックアップした姿勢で、すべての範囲をよく見ている。

どんな状況でも対応できる力を持っている木出。とてもとても頼りになる。

木出は津市出身。三交スポーツの杜(スポーツガーデン)では何度も試合をしている。

木出。あのガーデンで約5,000人の前でプレイしてるぞ。

木出。故郷三重県で、三重県のサッカーチーム同士で試合してるぞ。

木出。ここは本当のホームだ。存分にやってやろうぜ!

 

流れは鈴鹿

サポーターが押せ押せムードを作ろう。

試合は半ばを迎える。

 

ヴィアティンも選手を交代。

フレッシュな選手が、試合の中でギャップを作る。

 

ヴィアティンの攻撃を、前田(8)がスライディングで刈る。

見事なスライディング。見事というより美しいほど。

やはり前田の存在は大きい。

しかし、前田が少し足を気にしている。

ハードな試合で痙攣が出ているのかもしれない。

これはいかん。

怪我につながる。

 

ウォーターブレイク。

 

後半25分

(OUT)8前田柊 ⇔ (IN)6小野寺亮太

 

試合をコントロールしていた前田が変わり、小野寺が入る。

1点を追う展開。

残り約20分。

この展開の中で小野寺に求められているのは、もう1点を取るためのゲームメイク。

カニシの小野寺への信頼は最高MAX。

小野寺に任せよう。

小野寺が入ったからには、何かを起こしてくれるはず。

小野寺が入り、さらに鈴鹿のボール支配率が上がる。

つながるパスが増える。

小野寺劇場だ!

やってやれ!

 

ヴィアティンも必死で攻めてくる。

とにかくヴィアティンは体格が良い。

フィジカルで押されると、鈴鹿はやはり怖い。

センターバックの庄司(4)と平出(5)の必死のディフェンス。

 

鈴鹿は右サイドの、藤田雄士(17)が前に出たい。

しかし、ヴィアティンがベッタリとマンマーク

そして左サイドの三好(21)もさすがに警戒されている。

ヴィアティンは、サイドが下がり5バックの時間が増える。

両チーム共に相手の良い所を潰し合う。

そのため、攻撃しにくく守りやすい体勢になる。

鈴鹿の選手は早く1点を取って追いつきたい。

しかし、選手の焦りとは裏腹に、試合は膠着しはじめる。

 

後半32分

(OUT)23渡邉吏海 ⇔ (IN)16堀江貴大

 

膠着した状況を打開するため、ロングパスが一番上手い堀江が入る。

堀江(16)が左サイドバックに。

木田(14)が右サイドバックに移動。

 

残り時間約15分。

深く切れ込まなくても、高精度のアーリークロスを放り込める堀江(16)

ヴィアティンのディフェンスと、ゴールキーパーの間のスペースに、堀江のエンジェルクロスが入れば、鈴鹿のツートップの田中(25)と福元(9)が突っ込める。

堀江(16)から三好(21)へのロングパス。

爆走する三好!まだそんなに走れるのか!

シュートコースを塞がれた三好は、福元へバス。

福元(9)のミドルシュートは惜しくもヴィアティンゴールキーパー正面。

 

さらに、堀江(16)からのロングボールが福元にピタリ!

福元(9)のシュートはまたもや相手ゴールキーパーが抑える。

 

いいぞ!

いいぞ!

撃て!打て!

 

残り10分

ギリギリのせめぎ合い。

ヴィアティンも負けない。

鈴鹿も負けない。

 

ヴィアティンは大きいワントップにシンプルに当ててきた。

リスクを管理しながらの攻撃だが、問答無用のフィジカル勝負だと鈴鹿はキツイ。

ヴィアティンはマイボールを回しながら、時間が過ぎるのを待つ。

 

サポーターのチャントが続く。

カモンカモン!カモン鈴鹿

アトレチコ

絶叫のような声が響く。

 

支配率はわずかにヴィアティン優位。

鈴鹿は自陣から出られない。

 

鈴鹿は何とか右サイドの藤田(17)へ展開。

藤田が中に侵入。

左から堀江(16)が入って来て、クサビのパスをズバッと通す。

堀江から、福元(9)へ!

福元の最小半径を回る鋭いターン。

このターンに対して、ヴィアティンディフェンスが思わず後ろから倒してしまう。

このファウルによりイエローカード2枚で退場。

そして、鈴鹿のPK獲得。

 

ゴール裏は歓喜

しかし、コールリーダーが止める。

「集中しよう。何も決まっちゃゃいない」

ヴィアティンサポーターのゴールキーパーへのコール。

それに対して、鈴鹿ゴール裏は静まり返っている。

みんな祈っている。

フロントスタッフも正座して祈っている。

みんな息を飲んで、福元に祈っている。

約5,000人の観客と、YouTubeを見ている人全員の目が福元友哉(9)に注がれる。

ヴィアティンゴールキーパーは、福元の足元の芝を荒らしているが、福元は気にしていない。

その時・・・福元は頭でリフティングをしながら、キックの瞬間を待つ。

(ヴィアティンの選手の異議が長かったため)

なんと言う豪胆な精神力。

さすが鈴鹿のエース福元。

 

後半AT2分

ピーンと張り詰めた空気。

「サクッ」ボールがゴールネットを揺らす音が聞こえる。

福元のペナルティキックは、ゴール右隅にスパッと決まる。

ゴーーーーーーール!!!3-3

 

なんと前半の12分間で取られた3失点を取り返した!

なんと言う試合だ!

どえらい試合だ!

なんということだ。

追いついたよ。

マジで。

 

落ち着け!

落ち着け!

まだだ、まだだ!

もう1点!

 

アディショナルタイムは6分。

鈴鹿の選手に一寸の緩みも無い。

全員が全力でもう1点を取りに行く。

ヴィアティンは1人少ない。

あと1点。

あと1点。

 

ヴィアティンがロングスローで鈴鹿ゴールを狙う。

平出がヘッドで跳ね返す!

 

鈴鹿が前に前に。

 

鈴鹿の攻撃をカウンターで跳ね返したヴィアティン。

その最大のピンチを、木出雄斗が(14)が再度奪い返してカウンターのカウンター。

 

鈴鹿の最後の攻撃は、右サイドの藤田雄士(17)へ。

藤田のクロスボールは、高精度で中の福元(9)と田中(25)に合わせる。

福元と田中がクロスに体で飛び込むが、ほんのわずかヴィアティンディフェンスが頭で触れて、数センチ届かず。

惜しい!!!!!

ホンの少しなのに!!!

 

あと5分あれば。

あと3分でもいい。

もう少し・・・時間があれば・・・。

 

試合終了。

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両チームの選手のみなさん、スタッフのみなさんお疲れさまでした。

 

この試合に際して、マッチスポンサーとして「コスモヘルス」さんに協力をいただきました。

コスモヘルスさんありがとうございました。

 

北澤豪さん、前園真聖さん、松井大輔さん、解説やサッカー教室、トークショーなど、たくさんご協力いただき、ありがとうございました。

 

他にもイベント参加者の皆さん、それと鈴鹿っちグルメガーデンのみなさん、みなさんのおかげで、試合会場が盛り上がりました。ありがとうございました。

 

この試合では臨時駐車場が設けられました。

そして、大型バス10台以上。マイクロバス10台以上が運航していたそうです。

臨時駐車場に協力いただいたみなさん、バスなどの協力をいただいたみなさん、ありがとうございました。

 

サポーターの所で一緒に全力の応援をしてくれた鈴鹿高校のサッカー部のみなさん、ありがとうございました。

鈴鹿にはアトレチコ鈴鹿があります。また一緒に応援したいですね。

ひょっとしてトップチームの選手が出るかも・・・。それも楽しみにしてます。

また、嬉しいことに、未来のコールリーダーや太鼓師の候補がたくさん来てくれました。

小さな子供たちも一緒に、太鼓を叩いて、合計4台の太鼓を子どもたちが叩いてくれていました。

みんなー。また一緒に応援しようね。

共に応援していただき、ありがとうございました。

 

カニシが分かる範囲ですが、以前鈴鹿でプレイしていた(選手と書きますが引退しています)、藤田浩平選手、種村繁輝選手、北原大奨選手、そしてフロントをしてくれていた朝田さんが試合に来てくれていました。

サッカーが人と人とを繋いでくれますね。

カニシがバタバタだったため、全然お話ができませんでした。ごめんなさい。

みなさんの進路に幸多きことを祈っています。

 

この試合の観客は、4917人でした。

本当にたくさん見に来てくれました。みなさんありがとうございます。

勝利はできなかったですが、どうだったでしょうか?

 

正直に申しますと、ほとんどの方が、三浦知良選手を見に来たのだと思います。

試合を見てどうでしたか?

三好辰典選手(21)が凄いと思いませんでしたか?

福元友哉選手(9)がカッコいいと思いませんでしたか?

桐蒼太選手(22)のプレイをもう一度見たいと思いませんでしたか?

 

鈴鹿の選手たちは、人生を掛けて全力でプレイしています。

鈴鹿」の名を冠する、唯一の全国区のスポーツチームです。

みなさん、来週は鈴鹿市民デーで、鈴鹿市民は無料で試合を見られます。

みなさん、ぜひまたご来場ください。

全力で選手を応援して、勝利したら最高の笑顔が見られるんですよ。

是非ともまたのご来場、よろしくお願いします。

 

 

 

なんか、とんでもない1日でした。

書きたいことも。

言いたいことも。

まだまだあるような気がしています。

 

だけど、ナカニシの頭の中は、もう次の試合に勝つことを考え始めています。

 

さあ。

次は滋賀戦。

必ず勝つ!!!

そして選手と共に笑顔になろう。

 

ではまた。

 

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(今後の試合)

JFL第16節 7月13日18:00 レイラック滋賀@三交スポーツの杜鈴鹿

JFL第17節 7月20日18:00 横河武蔵野FC味の素フィールド西が丘

JFL第18節 7月27日18:00 ミネベアミツミ@三交スポーツの杜鈴鹿

 

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このブログに使用している写真は,アトレチコ鈴鹿クラブの使用許可とJFLの確認を得て掲載しています。そのため,他での利用は絶対にしないでください。

 

JFL第14節 対 FCティアモ枚方

みなさんこんばんは。

 

3回ほど書き直したので、更新が遅くなりました。

 

先日の枚方戦は、今シーズン何度目かのボッコボコにやられた試合でした。

もう、見るも無残な惨敗です。

結果は0対3ですが、実際には0対5でも、0対7でも不思議はありません。

そして、その点差と同じくらいチームの力の差がありました。

 

暑かったから?

怪我人がいたから?

いつもと違ってグラウンドが良すぎたから?

 

負けた時の言い訳はいろいろあります。

 

鈴鹿はそんなに弱いのでしょうか?

こんな点差がつくほど選手たちに力の差があったのでしょうか?

なんでこんなにボコボコに負けたんでしょうか?

どこを変えればいいんでしょうか?

山本監督。どうなんでしょうね?

 

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試合当日の朝。

 

前節の熱中症でだいぶ反省したナカニシ。

本当にヤバかった。

何がヤバいかというと、妻ノリコに体の不調がバレそうなのが一番ヤバかった。

 

もうならないように、なるべく早く寝てコンディションを整える。

 

今日の対戦相手は、FCティアモ枚方(以下、枚方と書きます)。

現時点ではJライセンスを持っていないが、二川監督の下で元リーガーの実力者がたくさん集まっている。

企業チームではないが、それに匹敵する一本背骨の通ったしっかりしたチームだと思う。

 

会場に到着すると、横断幕掲出時間が1時間前にズレたらしいと聞く(突然!)。

現地に入っていた鈴鹿サポーターだけで、大騒ぎで設置する。

 

横断幕を設置してから、ナカニシは熱中症対策のため食事をとる。

試合前にほとんど食べないナカニシだが、熱中症予防のため、詰め込んででも食べる。

食べたものは、ファミリーマートの塩おにぎりとポカリスエット

塩分と炭水化物。完璧なメニュー。

 

車の気温計はすでに34度を指している。

危険な気温。

サポーターも少しでも体力を温存するため、日陰で待機する。

 

鈴鹿は現時点で、6月は負けなし。

5月の大量失点の後、立て直して良い勝負が来るようになってきた。

1戦1戦。ヘトヘトになりながら、なんとかかんとか勝ち点を挙げている。

 

サポーターがゴール裏に集まる。

試合の準備が始まる。

ピーンと集中して、煮える様な暑さを感じなくなる。

 

さあ。

やってやろうぜ。

さあ。

勝利をつかんで帰ろうぜ。

 

いくぜ!

 

本日のスタメン(以後敬称略)

FW 9福元友哉

OMF 21三好辰典・13北村知也・22桐蒼太

DMF 6小野寺亮太・8前田柊

DF 14木出雄斗・5平出涼・3山下宇一・17藤田雄士

GK 1出口貴也

 

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試合開始。

 

前節から庄司景翔(4)と桐蒼汰(22)が交代している。

大事は無いが、コンディション不良らしい。

 

鈴鹿のフォーメーションは4-2-3-1。

枚方のフォーメーションも、おそらく4-2-3-1。

 

枚方の選手はそれほど背が高くない。

どちらかというと、体格は鈴鹿と同じくらいで小柄。

 

鈴鹿は試合開始から前に押し出していく。

枚方陣内での展開。

 

鈴鹿は大きく蹴りだすのと、サイドに展開する2択。

試合開始早々に、田中直基(25)が、右サイドから鋭いクロスボール。

福元友哉(9)が、枚方ゴール前ら飛び込むが、枚方ゴールキーパーと激突してゴールならず。

鈴鹿は田中と福元がチャンスを作る。

 

サイドハーフの、田中直基(25)

前半序盤の攻撃を引っ張ったのは、田中直基(25)

田中は、高さの競り合いだけでなく、縦への走りも鋭い。

田中の存在が、鈴鹿を前に引っ張り上げる。

後方から、サイドバックの藤田雄士(17)も駆け上がってくる。

田中が中央付近に侵入し、左サイドからのパスをシュート。

惜しい!!!

 

鈴鹿は何かに追い立てられるかのように、攻め急いでいるように見える。

ボールが入ると、とにかくワントップの福元(9)に入れようとする。

素早い縦への攻撃は良い。

しかし、なんか焦っているように見える。

早く点を取って、楽になりたいように見える。

攻め急ぐ鈴鹿の攻撃が、徐々に精度を欠き始める。

前に押し出しすぎて、選手間の距離が離れていく。

鈴鹿は、パスの距離が延びて、精度を失う。

 

あれ?なんかおかしいぞ?

 

トップ下の、北村知也(13)

プレスバックの申し子のような北村知也。

攻撃から戻りながら、相手のカウンターのチャンスをつぶしに走る。

ゴール前の枚方のミスを誘い、得点を狙いたいところ。

しかし、この試合の前半は、鈴鹿の攻撃陣が全員縦に早く動くため、攻撃が一方向で単調になってしまっている。

普段、前線のリズムをコントロールしている桐蒼太(22)が不在。

前線で一瞬のタメを作り、マークを外す駆け引きの時間を作る選手がいない。

 

鈴鹿は前線の選手たちが、前に引っ張る。

前で前で試合がしたい。プレスバックも効いている。

それは、もちろん間違っていない。

ただ、枚方には十分に予想ができる攻撃。

 

枚方は、鈴鹿の攻勢に対して、落ち着いて対応している。

鈴鹿の攻撃は、福元(9)が押さえられると手詰まりになってしまう。

この試合の前半、鈴鹿の攻撃は淡白で単調だった。

 

枚方は、ボランチの2人の選手の舵取りが上手く、中盤の底でキッチリゲームを作る。

この枚方の2人のボランチに、鈴鹿は最後まで効果的な圧をかけられなかった。

 

ここ最近の鈴鹿は、ホームのグラウンド状態もあり、ロングボールの蹴りあいのサッカーが多かった(対戦相手も)。

そのため、枚方のきちんと整ったポゼッションについていけない。

枚方のパスが鈴鹿を切り刻む。

 

なんか嫌な感じがする。

なんか変な感じがする。

鈴鹿の選手は頑張っている。立派に戦っている。

しかし、枚方のパス回しを見てしまい、一瞬、フワッとした状態になることがある。

枚方パス回しに振り回されて、鈴鹿の選手たちの距離がバラバラになってきた。

センターバックの平出(5)と山下(3)が、重なって同じ位置にいたりする。

中盤の広いスペースを、小野寺(6)と前田(8)だけでは埋められない。

 

鈴鹿はフワッとしている。

当たりたくても、ボールをまわす枚方を捕まえきれない。

気合を入れて、当たりに行くこともできない。

 

センターバックの、山下宇一(3)

久しぶりのスタメン山下。

対人や空中戦に強い山下が、鈴鹿ゴール前に立ちふさがる。

ただし、枚方の裏を狙う攻撃が厄介で、徐々にディフェンスがバタバタし始める。

今シーズン不動のスタメンだった庄司景翔(4)は、怪我でしばらく出られない。

そのためか、鈴鹿ディフェンスが安定していない。

山下は全力プレイでがんばっている。

しかし、チーム全体がバタついていて、ザワザワしている。

 

前半15分。

鈴鹿の右サイドの裏に侵入される。

センターバックの山下(3)がカバーに走るが、枚方は2人。数的不利。

1人目をタックルで潰したものの、2人目に足を出したとこでイエローカード

 

枚方ボールのフリーキックは、鈴鹿ペナルティエリアの角の少し外の位置。

鈴鹿サボーターの目の前。

枚方フリーキックで、ニアハイ(ゴールの近いサイドの上部)をぶち抜かれて失点。

0-1

 

ゴールキーパーの、出口貴也(1)

ニアハイをぶちぬかれた出口。屈辱といっていいほどの悔しさ。

しかし、まだ失点は1。

この後の失点こそ、何としても防ぐ必要がある。

以前の轍を踏んではならない。ここから大量失点は許されない。

出口の折れない強い心は成長している。

出口は、この後の前半スーパーセーブを連発した(後半も)。

前半だけで、出口は枚方の決定機を3度は防いでいる。

出口、吼えろ!

 

枚方は落ち着いてパスを回す。

選手間の距離が近く、精度が高い。

失点した鈴鹿は、焦ってロングボールをポンポン放り込むが、精度を欠いている。

 

鈴鹿枚方のボールを奪えない。

まるで練習の際の「鳥かご」のようにボールを余裕で回されている。

 

鈴鹿は精度を欠くプレイを、個人技でなんとかしようとしている。

ゲームを支配するとか、支配率上げるとかではなく、とにかく前に前に。

焦るようなロングボールが放り出される。

 

センターバックの、平出涼(5)

枚方にいいようにボールを回されている鈴鹿

さらに、鈴鹿の中盤のプレッシャーが効いていないので、枚方のパス精度が高く、裏へのスルーパスも良いのが出されている。

センターバックの平出だけでは、マークが足りない。

枚方の攻撃では、「ド」のつくほど、フリーの選手が続出する。

サポーターは目の前で見ている。なんてことだ・・・。

枚方に、左サイドを自由に回され、右サイドに展開される。

完全にフリーの選手がゴール前に。

ゴールキーパー出口が飛び出すが、ボールはゴールの中へ。

そのボールを、間一髪でギリギリで蹴り出す平出。

 

鈴鹿は攻撃も守備も個人技頼み。

枚方にかき回され、組織として連動していない。

 

前半24分。

枚方に練習でやる「鳥かご」のように、1.2.3.4と、見事にパスを回される。

枚方は、縦横無尽。自由自在に鈴鹿を切り刻む。

鈴鹿バイタルエリアペナルティエリアの少し外の危険なエリア)ですら、枚方のパスがつながっている。

枚方鈴鹿ゴール前の少し右に2人がフリーで走る。

サイドバックの藤田が止めに行くが、1人止めても、もう1人にフリーでシュートを打たれて失点。

0-2

 

同フォーメーションだが、枚方はフリーの選手が続出している。

鈴鹿は局地的に数的不利となり、ボールを失っている。

同じ11人対11人の試合に見えない。

 

私事ですが・・・。

さて、この時・・・

カニシは腹痛でかなり調子が悪い。

胃が痛み、吐き戻しそうで、気持ちが悪い。

声を出すと、「うっ」と戻しそうになるので、声も出せていない。

ダメだ・・・やはり・・・試合前は物を食べないでおこう。

 

試合は無茶苦茶にやられている。

支配率は、2対8で鈴鹿の不利。

攻撃のチャンスだけならば、1対9でもおかしくない。

4失点のミネベアミツミ戦。5失点のHonda戦以上に、枚方にボッコボコにやられている。

 

鈴鹿は、早く前に出たくて攻撃陣が前に張る。

しかし、守備陣は裏を通されるのが怖くて、ラインが下がる。

前が上がり、後ろが下がる。

結果的に、膨大なスペースが中盤にできてしまう。

 

右サイドの田中直基(25)、左サイドの三好辰徳(21)、トップ下の北村知也(13)。

点を取りたい鈴鹿の2列目が、早く点が欲しくて、前に前に出ていこうとする。

全員、縦に。前に。スピードを使って。

同じような狙いの前線の選手達。しかし、枚方側から見ると単調で守りやすく見えているだろう。

 

枚方は全体的に選手間の距離が近くコンパクトに。

その枚方に中盤を支配される。

ズバズハとフリーの選手にパスを通されて、鈴鹿は見事に崩される。

 

ボランチの、前田柊(8)

中盤の剣闘士。前田が苦労している。

鈴鹿の中盤のスペースが大きすぎて,枚方のボールが網にかからない。

走って走って走るが、ボールをなかなか刈り取ることができない。

YouTubeで見た人はわかるかもしれない。

この試合、前田(8)と小野寺(6)が、いつもほどボールに絡めていなかった。

それほど、中盤が広すぎて、ゲームが作れなかった。

 

ボランチの、小野寺亮太(6)

これまでナカニシが小野寺を見てきた中で、この試合が、一番小野寺の目立たない試合だった。

小野寺がボールに触れる回数が少ないと、試合がコントロールできず、リズムが作れなくなってしまう。

広い中盤のスペースを、走って埋めて、まずは、これ以上の失点を防ぐ。

小野寺が持っても、前線がベッタリ張りついてしまい、動きが無いので、パスの出しどころがなく、展開を変えることかできない。

 

この試合、前線は福元(9)、田中(25)、三好(21)、北村(13)。

全員がイケイケの縦に行きたがるフォワードタイプ(桐がいないからなおさら)。

前線にフォワードが多けりゃいいってもんじゃない。

フォワードにパスを出せる選手が2列目にいてほしい。

全員が「行った行った」ではなく、ナカニシ的には盛岡戦のように、小野寺をトップ下で使うべきだと思う。本当にそう思う。

 

前半の終盤。

またもや、枚方の。

ド・ド・ド・ド・ドフリーのヘディングシュート。

それを出口が片手一本で止める。

出口すごい!

ナイスセーブだが、鈴鹿のゴール前まで、枚方に良いようにやられている。

 

何ということだ!!!

どうなってんだ!!!

 

手も足も出ない。

なんだこれは?

鈴鹿はこんなに弱いのか?

 

庄司景翔(4)と桐蒼汰(22)がいない。

攻守の要の2人の不在の影響が、ハッキリとわかる。

ここにいるはずの庄司(4)。

ここでタメを作ってくれる桐(22)。

今日はそれがない。

 

前半の終盤、またもや出口がスーパーセーブ。

これも枚方に、フリーでシュートを打たれている。

枚方もあまりにフリーでシュートを打て過ぎて、戸惑っているんじゃないか?

 

鈴鹿の選手たちは猛暑の中で戦っている。

鈴鹿の選手たちは全力でプレイしている。

それは十分に感じている。

しかし、なんか上手くいかない。

 

前半の最終盤、またもや出口がスーパーセーブ。

決定的なチャンスを出口が体で止める。何本も。

 

鈴鹿ゴール前にフリーの枚方の選手が多すぎる。

バイタルエリアで、ノープレッシャーの枚方の選手が多すぎる。

11人対11人で試合をしていると思えない。

 

これは・・・、厳しい内容になった。

 

ここで前半終了

 

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ハーフタイム

 

大量失点でもおかしくない展開を、2失点でしのいだ。

ハーフタイムで何とか立て直したい。

 

まず1点。

追いつくとか逆転とかじゃなく、まず1点を集中して取ろう。

 

カニシは胃がムカムカして仕方がない。

塩おにぎりを、食べなきゃよかった。

体を揺すると危ないので、そーっと動く。

負ける恐怖と焦りで、より一層、吐き戻しそうになる。

 

暑い。

だけど、暑さは我慢できる。

だけど、負けるのは嫌だ。

 

どうすればいいんだ。

どうすればいいんだ?

 

選手たちは猛暑の中で戦っている。

汗だくで走っている。

何が悪いんだ?

何を直せば立て直せるんだ?

 

なんとか。

なんとか。

1点だけでも。

 

カモン!鈴鹿

こっちだ。

こつちに攻めてこい!

 

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HT

(OUT)13北村知也 ⇔ (IN)26伊勢渉

 

伊勢がセンターバック

山下が右サイドバック

藤田が右サイドハーフ

田中がトップ下に移動。

 

後半開始早々。

 

またもや(このブログで何度「またもや」って書いたことだろう?)

フリーでゴール前にボールを通され、やむなく山下(3)がファウルしてしまう。

ジャッジはPK。

山下のファウルよりも、その前にフリーにさせたことがダメだ。

 

またもや、絶体絶命のピンチ。

しかし、出口がこのPKを止める。

ナイス!出口!

 

後半も枚方に押し込まれる展開。

鈴鹿はチーム内のチグハグが続いている。

その鈴鹿を見て、枚方鈴鹿のディフェンスやゴールキーパーに圧をかける。

鈴鹿はさらにパス精度が落ちてしまう。

 

後半最初から、枚方が押し出してきた。

次の1点をどちらがとるかで試合が決まる。

ここで決めに来た枚方に対して、鈴鹿はフワッと試合に入った。

 

サイドバックからサイドハーフに位置を上げた、藤田雄士(17)

熱い漢、藤田の力が必要。

藤田のパワーで劣勢をはねのけたい。

実際に、後半序盤の攻撃は、ほとんど藤田の右サイドからだった。

クロスボールを中に供給するが、その点で合わせるクロスがなかなか合わない。

でもでも、藤田の攻撃を続けていこう。

そして、藤田は局面を打開するため自ら中に切れ込んで点を狙う。

獅子奮迅。

藤田がんばれ。

 

後半は、ディフェンスを立て直すため、ボランチの前田柊(8)がセンターバックの間に落ちてくることが多い。

その位置で、試合を動かし、とにかく鈴鹿のディフェンスを安定させる。

前田(8)が少し下がったことにより、小野寺(6)と前田(8)が前後の関係となった。

少しでも前で試合を組み立てたいが、小野寺(6)は相手のボランチ2枚にマークされている。

 

後半になっても、変わらずめちゃくちゃ繋がる枚方のパス。

鈴鹿はそれを後からついていくような感じで、先回りして網に掛けられない。

 

サイドバックの、木出雄斗(14)

木出に求められる仕事が多い。

後半は、サイドを一時的に空けたとしても、中に絞って中盤を助ける木出。

木出のオールラウンドの能力が、必要な所で有効に効いている。

後半も鈴鹿は、なんとなく浮き足立っている。

落ち着いたプレイのできる木出がボールを触り、落ち着かせたい。

木出で間を取りたい。

 

カモンカモン!

サポーターの祈るようなチャント。

カモンカモン!

サポーターの絶叫するような声。

 

しかし。

 

後半14分

枚方コーナーキックがゴール前で混戦となり、押し込まれて失点。

0-3。

 

決定的な3点目が入り、枚方は少し攻撃の手を緩める。

枚方はボールをキープし、主導権を握りながら丁寧に時間を使う。

鈴鹿は手も足も出ない。

延々と枚方の時間帯が続く。

 

センターバックの、伊勢渉(26)

後半から入った伊勢。

対人にはめっぽう強く。高さもある。

こんな試合展開になったが、セットプレイ時のヘディングの得点にも期待したい。

しかし、後半の鈴鹿コーナーキックは、試合を通してわずか3本。

後半の最終局面まで1本のコーナーキックも無かった。

 

後半22分

(OUT)17藤田雄士 ⇔ (IN)16堀江貴大

 

木出(14)が右サイドハーフに。

堀江(16)が左サイドバックに。

 

後半の半ばを過ぎて、鈴鹿は苦しくなった。

選手達の疲れの色が見えて来て、前線の福元(9)、田中(25)、三好(21)の動きも重くなっている。

鈴鹿はまだ攻撃陣を変えない。

足が止まっているが、それでも変えない。

走れるフォワードがベンチにいない。

天野は?ラミンは?宮崎は?

 

ワントップの、福元友哉(9)

福元のマークはいつも厳しい。

鈴鹿の攻撃を止めるには、まず福元を押さえればいい。

点を取るための攻撃の最終地点というよりも、福元は攻撃の出発点になっている。

ロングボールはまずは福元の所へ。

それを収めてから、展開して攻撃が始まる。

前半から走ってきた福元にも疲れが出てきた。

それでも、劣勢の中で声を出して選手を鼓舞する。

 

枚方バイタルエリア内で、ワンツーで簡単に抜け出される。

またもやドフリーでシュートを打たれる。

鈴鹿のディフェンスは寄せられない。コースを切れない。

ゴールキーパー出口(1)のファインセーブ!

 

カモンカモン!

カモンカモン!

3点を追う展開。

1点。

まず1点。

この1点が次につながる1点となる。

 

途中交代の堀江(16)。

やはり、交代で入ったため、良く動けている。

後半の攻撃は、堀江の左サイドが中心。

堀江の精度の高いボールが、中に供給された。

堀江はアーリークロスの精度も高い。

 

鈴鹿の選手たちは疲れているが、まだ交代枠が残っている。

枚方はたぶん、交代枠を使い切った。

鈴鹿は、みんな疲れてきている。

 

この状態でも前田柊(8)が狙っている。

前田からの前線へのピンポイントからロングパス。

福元(9)が根性で競り勝ち、頭で落としたところへ、田中(25)がダイビングヘッド。

惜しくも相手ゴールキーパーに塞がれるが、後半やっと良い展開ができた。

 

この試合。

鈴鹿のシュートは4本(前半2本・後半2本)

枚方のシュートは17本(前半10本・後半7本)

 

平出(5)が技ありの守備。

木出(14)がボールを動かしてスペースを探す。

小野寺(6)が前に少し出る

なかなか枚方ゴールに届かないまま、時間だけが過ぎていく。

 

後半31分。

(OUT)8前田柊 ⇔ (IN)18水口飛呂

(OUT)6小野寺亮太 ⇔ (IN)7日髙慶太

 

なんとボランチの2人変え。

交代で入る2人は、怪我明けの2人。

 

長い怪我から帰ってきた水口。

シーズン最初のFC岐阜との練習試合でのプレイは凄かった。

しかし、長く怪我で苦しみ、やっと復帰。

 

また、盛岡戦で2得点に絡む猛烈なプレイを見せた日高。

それから怪我で調子を落としていたが、やっと本格的に戻ってこれた。

 

大事な中盤の2人。

だが、ここでボランチを2人交代するとは???

カニシには分からん。

 

堀江(16)が左サイドを駆け上がり、中に鋭いクロス。

福元(9)が飛び込むが、僅かにブロックされてコーナーキック

約80分戦って、やっと鈴鹿コーナーキックは1本目を獲得。

 

枚方ボールになると、ゆっくりと丁寧に展開。

3得点の安全圏。枚方は無理に攻める必要はない。

この日が暑く無くて、もっと枚方が攻めていたら、もっと失点は増えていたと思う。

 

鈴鹿の選手に疲れが見える。

動きが重くなる。

 

サイドハーフ、三好辰典(21)

最後の最後まで走る三好。

疲れもあるが、それでも走る三好。

後半の終盤には単騎で独走。

堀江が並走しているが、三好は強引に自分で打つ!

それだそれだ。

フォワードなら、自分が打てるなら、絶対に打って良い!

 

カモンカモン。

サポーターの祈りが続く。

なんとか。

1点取ろう。

その1点は次につながる1点となる。

 

しかし。

 

点の入る様子も無く。

 

暑い中応援を続けたサポーターの祈りは届かなかった。

 

試合終了。

 

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両チームの選手のみなさん、スタッフのみなさんお疲れさまでした。

たくさんのお客さんか来場していましたが、鈴鹿の良い所は全く出せませんでした。

試合後、あまりの大惨敗にナカニシは猛烈にイライラしていました。

自問自答が延々と続き、怒りと悔しさが混在して、頭から消えませんでした。

 

 

 

サポーターが思い悩んだ時は、選手の姿を見るのが一番です。

サポーターは、選手と共に戦ってこそです。

そこに余計なことを考える余地はありません。

カニシはこれまで悩んだ時は、ずっとそうしてきました。

 

ということで。

今朝、さくら幼稚園のグラウンドまで練習を見に行ってきました。

試合に出たメンバーは、軽く体を動かし、ダウンの運動をしていました。

 

練習が終わってから、福元選手(9)、小野寺選手(6)、前田選手(8)、藤田選手(17)、平出選手(5)の5人が車座に座って、芝生の上で長い時間、話をしていました。

何を話しているかは分かりません。サッカーのことではないかもしれません。

でも、チームを引っ張る中心選手たちが、みんなで集まって話をしている姿が、とても心強く見えました。

ただ、それだけで練習を見に行って良かったと思いました(ボールも拾ったし)。

 

枚方戦は、大惨敗です。

大大大惨敗と言ってもいいかもしれません。

もう、ボロクソの、ケチョンケチョンです。

だからどうした。

もうそれは終わったことだ。

 

はいっ!

次。次。次に切り替えよう!

 

反省は大事ですが、反省し過ぎでも時間は遡りません。

 

鈴鹿はどれだけくじけても、何度でも立ち上がります。

サポーターが歌っているでしょ。

「さあ行こうぜ、明日めざし。何度でも、くじけても」

 

くじけても、倒れても、負けても、悩んでも。

サポーターは選手と共に歩みを止めません。

 

さあ!頑張ろうぜ!

炎を心に宿していこうぜ!

ファイヤーーー!!!

 

ではまた。

 

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(今後の試合)

JFL第15節 7月6日18:00 ヴィアティン三重@三交スポーツの杜鈴鹿

JFL第16節 7月13日18:00 レイラック滋賀@三交スポーツの杜鈴鹿

JFL第17節 7月20日18:00 横河武蔵野FC味の素フィールド西が丘

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このブログに使用している写真は,アトレチコ鈴鹿クラブの使用許可とJFLの確認を得て掲載しています。そのため,他での利用は絶対にしないでください。

JFL第13節 対 ヴェルスパ大分

みなさんこんばんは。

 

先日のYSCCの試合の後、ナカニシが気になっていたことがあります。

たくさんのサポーターが、福元友哉選手の頑張りを賞賛していました。

たくさんのサポーターが、選手たち全員の健闘を称えていました。

 

みんな良かった。

みんな素晴らしかった。

みんなよく頑張った。

 

はて?

選手を称える言葉は、選手に届いているのでしょうか?

 

実は、それは分かりません。

SNSやネットを全然見ない選手もいるからです。

(なんとなく福元は見ていない気がする)

 

ならば、選手を称えるにはどうすれば良いか?

それは簡単です。

ゴール裏で、選手達に向かって全力で叫べば良いだけです。

 

ゴール裏に特別な資格なんていりません。

誰でもWELCOMEです。

みんなで一緒に応援しましょう。

 

ただし、選手を侮辱したり、選手を傷つけるような言葉は絶対に禁止です。

鈴鹿サポーターの絶対のルールです。

 

ヴェルスパ大分戦の試合後。

ヘトヘトでへたり込むナカニシが選手に発した言葉は、やはり賞賛の言葉でした。

 

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試合当日の朝。

 

試合前は、相変わらず細切れの睡眠。

寝ても起きても、試合前は緊張している。

 

朝8時に会場到着。

この日のAGF陸上競技場は、少年野球の大きな大会があるらしく、すでに車がごった返している。

野球大会のための車が大量に出入りしているが、警備員や案内は配置されておらず、道路にも車がずらっと並ぶ状態。

 

鈴鹿の関係者の駐車にも支障が出るため、ナカニシも交通整理で走り回る事態に。

もう、早朝から大騒動。

試合の準備前から、汗だくのナカニシ。

9時からアトレチコ鈴鹿の駐車場警備員が入り、何とか交代する。

(この警備員さんたちも、野球大会の整理で大変だったらしい)

 

今日の対戦相手は、ヴェルスパ大分(以下、大分と書きます)。

このAGFで大分のJFLリーグ優勝を見た事もある。

何度も何度も負けた記憶がよみがえる。

というか、負けた覚えしかないくらいしょっちゅう負けている。

安定した地力があり、全てがハイレベル。

鈴鹿にとって相性の悪い相手。

 

鈴鹿は現在6位。

6位と言っても、ずっと下までだいたい同じ勝ち点。

ただ、5位とはかなり勝ち点が開いている。

1位から5位までがトップ集団。大分は現在3位。今シーズンも強敵だと思う。

 

今日は少し風があるものの、蒸し暑くて汗がたくさん出てる。

ノボリを立て終えるころには、ナカニシは全身が汗でベタベタ。

不意に体がドンと重たくなる。

ダルくて、立ち上がるのも億劫な感じ。

サポーターの経験でピンとくる。

「ヤバイ。ナカニシ。ちょっと熱中症かも」

 

できる限り座って、エネルギーを蓄える。

しかし、一度、熱中症の症状が出ると、なかなかパワーが戻ってこない。

くっそー。こんなところで体が動かないとは。

 

今シーズン3月以来のAGF開催。

グラウンドの芝は、めちゃくちゃ悪い。

芝の生え方という以前に、土台の土があり得ないほど凸凹している。

普通にプレイするだけで、足を痛めるんじゃないかというほどの凸凹。

これは・・・鈴鹿市民として恥ずかしい。

(この写真では分からないけど、相当にデコボコ)

 

横断幕を掲出する。

サポーターの仲間が協力してくれる。

カニシの指示が無くても、ドンドン張ってもらえる。

ありがたい。仲間に感謝。

 

なるべく座って、エネルギーを溜める。

少しでも回復して、少しでも応援したい。

 

さあ時間だ!

 

いくぜ!

 

本日のスタメン(以後敬称略)

FW 9福元友哉

OMF 21三好辰典・13北村知也・22桐蒼太

DMF 6小野寺亮太・8前田柊

DF 14木出雄斗・5平出涼・4庄司景翔・17藤田雄士

GK 1出口貴也

 

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試合開始。

 

鈴鹿は前節、前々節のスタメンと同じ。

鈴鹿のフォーメーションは4-2-3-1。

大分のフォーメーションも、おそらく4-2-3-1。

 

同じフォーメーションのミラーゲーム。

互いに、マークがはっきりしているので、個で負けると一気に押される。

対人の1対1では絶対に負けられない。

 

しかし。

しかし、試合開始からはっきりと分かることがある。

大分は背が高い。さらに体の厚みがある。

大分は、選手全員の体格がガッチリしている。

それと比べると、鈴鹿は小さくて細く感じる。

 

試合開始からフィジカルに勝る大分にグイグイと押し込まれる展開。

鈴鹿はシンプルに蹴るところは蹴って難を逃れる。

 

グラウンドは超絶に凸凹していて、グラウンダーのパスはピョンピョンとイレギュラーする。

そのため、相手のキックミスを狙って互いに詰め寄せてくる。

その詰め方でも、やはり大分の強い部分が出て優位に運ばれる。

 

大分の強みは、体の圧力と、球際の強さ。

鈴鹿はどれだけ、体を張って競り合えるかが勝負。

 

サイドバックの、「将棋で言うと金」、木出雄斗(14)

直線的に体格に勝る選手にぶつかれば、いつか押し負けてしまう。

しかし、木出は駆け引きしながら、相手の力も利用しつつ、上手くいなしている。

スピードも、押し合いも、競り合いも。木出は万能に上手い。

スラっとボールを右足から左足へ持ち替えて、半身ずらしてパスコースを作る。

上手い。めっちゃウマイ。

もう、木出に上手いというのが何度目か分からないけど、上手いものは上手い。

大分とのサイドの攻防。

大分のサイドバックが後方から追い抜く動きを見せるが、木出はそれも見えていてボールをカットする。上手い!

鈴鹿の左サイドから攻める大分に対して、木出がしっかり対応。

万全!

 

センターバックの、「闘志天翔」、庄司景翔(4)

グラウンドコンディションが悪いため、両チーム共にロングボールを放り込む展開。

ハイボールを競り合う大分攻撃陣に対して、敢然と立ち向かう庄司景翔。

引いたらバイタルエリアにスペースができる。

押されればやられる。前に出て勇敢にプレイするしかない。

高くて強い大分フォワード。

それを一騎当千の庄司がバシッと止める!ナイス!!!

しかし、激しい体のぶつかり合いから、庄司が少し痛めている。

着地時に肩から落ちたか?

それでも庄司は激しい競り合いを続ける。

 

庄司の様子を見て、前半序盤からベンチの伊勢が準備を始める。

 

グラウンドは凸凹。

こんなにコンディションの悪いグラウンドはあまり見たことが無い。

そのため両チーム共に、ロングボール中心になるのは仕方がない。

しかし、シンプルに大分の方が鈴鹿より身長が高いため、ボール支配率は大分の優位。

 

そして、体格に勝る対手との試合で危険なのは、セットプレイ。

大分は、これまで何度もセットプレイから点を取ってきた。

 

大分のコーナーキック

鈴鹿は選手全員で防ぐ。

鈴鹿は大分には過去に何度もセットプレイでやられている。

しかし、鈴鹿はセットプレイの守備が、段違いに良くなった。

大分に得点を許さない。

 

センターバックの、「ディフェンスマスター」、平出涼(5)

大分のコーナーキックからのシュートに対して、体で止めに行く平出。

剛の庄司。柔の平出。っぽく見えるが、この試合では、激しく強い平出が大分に立ちふさがった。

鈴鹿ペナルティエリア外の、一番危険なバイタルエリアへのケアが抜群に上手い。

大分は、鈴鹿のクリアが短くなったところを、ペナルディエリアの少し外で狙っている。

そこに体を投げ出して止めに行く平出。

やつぱり平出は最高。

押されている展開でも、安定して見事な守備。

さすが平出。

さすがうちの平出涼

 

押し込まれる鈴鹿

試合展開は、2対8で大分がボールを保持している。

 

しかし、鈴鹿のディフェンスはやられていない。

大分の攻撃のターンは長いが、決定機は作られていない。

引いたままでは勝利はできない。

なんとか、なんとか押し戻したい。

少しでも鈴鹿ゴールから離れたところで試合を展開したい。

 

そして鈴鹿のサポーターは、鈴鹿の切り札を知っている。

 

サイドハーフ、「疾風怒涛の切り札」、三好辰典(21)

押されている展開ではあるが、カウンターを狙う鈴鹿

カウンターと言えば三好。三好と言えばカウンター。

グラウンド上で一番速いのは三好。

その三好が、鈴鹿のクリアボールを狙っている。

レベルの違うスピードで猛追して、大分ディフェンスに突っかかる。

グラウンドは悪い。

大分にトラップミスなどがあれば、三好が一気に持っていく。

押されている時こそ、三好の一撃は深く突き刺さるぞ。

三好。狙え。狙え!

 

前半はずっと大分に押されている展開。

やはり、大分強い。

 

カニシ的、対戦相手ランキングでは、盛岡を抜いて、今日の大分が一番強いと感じた。

なるほど。

これが今シーズンの3位か。

強い大分。

そして鈴鹿も負けてはいない。

 

飲水タイム。

鈴鹿は大分陣内にほとんど侵入できていない。

ロングボールを蹴り込むものの、大分の身長の高いディフェンスは、ロングボールへの対応も上手い。

スピードやテクニック。

鈴鹿のストロングポイントで戦えず、大分に押されている。

大分はサイドからのロングスローもあるので、鈴鹿ゴール前の混戦を押し込みにくる。

鈴鹿はなんとか跳ね返しているが攻撃の手数がない。

 

しかし・・・、

試合がこのまま、ずっと大分のペースのまま終わることはない。

サッカーは体が大きければ勝てるような、簡単なスポーツではない。

問題は、鈴鹿の時間が来るまで、鈴鹿が耐えられるか?

 

レジスタ、「ゲームメイカー」、小野寺亮太(6)

ロングボールだけの展開では、鈴鹿のリズムが作れない。

攻守をコントロールする小野寺がボールに触ることで、鈴鹿のリズムとなる。

ロングボールだけの時間は最後まで続かない。はず。

体格の大きな大分に対して、アドバンテージを負わないように、鈴鹿ボールの時間を1秒でも増やしたい。

セカンドボールを確保し、ゲームメイカーの小野寺(6)にボールを集めたい。

小野寺が前を向いて、試合を作れば、鈴鹿のリズムができる。

前半の飲水の後、小野寺にボールが回ってくる。

木出(14)がボールを奪い、北村(13)が繋ぎ、小野寺(6)がパスを出し、前田(8)がスルーパスを出す。

小野寺が絡むと、パスがつながり始める。

相手のフィジカルが強く、窮屈な展開。

それでもやはり、鈴鹿の攻撃は小野寺から形作られる。

 

飲水後に、少し鈴鹿が押し返す。

三好(21)⇒前田(8)⇒小野寺(6)と繋ぎ、福元(9)へのスルーパス

福元(9)から、裏へ走り抜ける北村(13)。

北村はゴールライン沿いからマイナス方向に戻し、三好がシュートを放つが大分ディフェンスにガードされる。

惜しい!!!

 

トップ下の、「シャドゥストライカー」、北村知也(13)

鈴鹿は攻め込まれる展開。

攻撃からの守備への切り替えが早い北村は、プレスバックの申し子のような選手。

鈴鹿は前線が戻りながらの守備である、プレスバックが整うようになってから試合に勝利できるようになってきた。

攻撃陣がボールを奪われた瞬間に、守備に入る切り替えと、その早さ。

それを具現する北村。

前線からの長いチェイスも良い。

小柄ながら恐れずにぶつかっていく根性が凄い。

北村の献身的な動きが、大分ディフェンスに効いている。

このグラウンドコンディション。もしものことが起きたら一気に北村だ。

北村。シュートを打て。

もっと打っていい。

もっと狙っていい。

北村。ゴールを決めて、サポーターの所へ走りこんできてくれ。

 

少し鈴鹿が押し戻した。

しかし、試合がロングボール中心の試合展開は変わらない。

庄司(4)が体を張って押し返す。

左サイドの木出(14)が押し上げて、支配域を広げていく。

良いぞ。

良いぞ。

 

鈴鹿も大分も点を取るための突破口が見つけられない。

少し膠着してきた。

互いにコンパクトで隙はない。

互いに対人で負けないような激しい球際。

となると・・・怖いのはミスとセットプレイ。

 

大分のコーナーキックは、身長の高い選手が飛び込んでくるので、迫力がある。

それを鈴鹿全員で跳ね返す。

もちろんサポーターもみんなで跳ね返す。

 

大分は、身長の高いワントップにボールが入れて、そこからの展開。

ワントップに当てて、セカンドボールを確保し、サイドから放り込む。

大分の攻撃は手数が少なく、シンプルだが強烈。

いやー、強いな。大分。

 

大分のルーズボールに対して、三好(21)が敢然と走り競り合う(ファウルだったけど)。

熱い!

三好が狙ってる!

 

鈴鹿は我慢の時間が続く。

ワントップの福元(9)になかなかボールが入らない。

小野寺(6)のパスワークも、荒れたグラウンドでコントロールしづらそうにしている。

サイドの桐(22)も三好(21)も、なかなか前を向いて勝負できない。

 

ただ、ただ、ただ、言わせてくれ。

強い強い大分に対して、鈴鹿は負けていない。

 

選手たちは戦えている。

猛烈な勢いで競り合っている。

目は前を向いている。

 

ここで前半終了

 

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ハーフタイム

 

立っていると眩暈がする。

木の下にへたり込むナカニシ。

動くのもしゃべるのも辛いので、無言でグラウンドを見つめ続ける。

 

ずっと考えている。

どうすれば勝てるのか?

 

試合は誰がどう見ても大分優勢。

しかし、鈴鹿は後半から勝負に出ると思う。

そのキーマンは、前田柊(8)だと思う(本当にそう思っていた)。

今シーズンの前田柊は、見るたびに凄さが上書きされていく。

今日の前田は、前の前田より凄いはずだ。

 

そして、不屈の漢!福元友哉(9)がこのまま終わる訳が無い。

 

熱い試合。

暑い試合。

 

最後の最後に勝利を手繰り寄せるのは、サポーターの作る勝利の雰囲気だ!

 

さあ、立てナカニシ!

声を張って、選手たちを迎え入れろ!

 

カモン!鈴鹿

 

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後半開始。

 

グラウンドコンディションが悪いため、ロングボール主体の展開は変わらない。

しかし、鈴鹿は一歩前に出た感じがする。

 

大分は、ロングボールをサイドの奥に入れてこない。

ワントップに当てるのが基本の展開。

 

なんか?

鈴鹿が大分の攻撃に慣れてきたように思える。

 

鈴鹿は少し押し上げて、前線で基点を作ろうとしている。

その押し上げた分、間延びしないように、藤田(17)が右サイドから中盤に押し出してくる。

藤田は前に押し出しつつも、桐(22)と共に右から後半の攻撃を作る。

 

右サイトハーフ、「ドリブルGOGO」、桐蒼太(22)

後半序盤、桐がボールを確保してチャンスを作る。

桐はサイドで試合を作れる選手。

桐の右サイドからの中へのクロスは、早くて低いニア。

フォワードの北村(13)が頭から体全体で飛び込んでくる。惜しい!

ドリブル、パス、カットインからのシュート!

桐の箪笥の中には多彩な攻撃が入っている。

右から中に新入して、前方の福元をオトリにして、桐がミドルシュートを狙う。

大分にブログされても、こぼれ球をまたシュート!

桐の箱からなんか良いものが出てきそうだ!

桐のプレイはファンタジーに富んでいる。

桐!最高!

どんどん行こう。

 

後半、鈴鹿が前に出て、確実に押し返し始めた。

 

特に右サイドの桐(22)からの攻撃が効いている。

桐のポジションが少し上がったため?かな?

 

後半はさらに激しい接触が増える。

体をぶつけあいファウルも増える。

体格の良い大分に対し、恐れたら1発でマウントを取られる。

勇敢に。

敢然と。

恐れずに。

 

そのためにも、サポーターが歌おう。

こっちに来い。

こっちに来い。

カモン鈴鹿

 

北村(13)が大分ゴール前で競り合い、大分の選手と揉み合いファウル。

北村の全力プレイに、ナカニシが叫ぶ。

「北村!良いよ良いよ。ナイスプレイ!ドンドン行こうぜ!」

北村がサポーターに左手をグーにして突き上げる。たぶん。

カッコいいぜ。北村!

 

三好(21)がカウンターでボールを受けるが、大分に体ごと潰される。

それでも喰らいつくように倒れながら粘る三好。

戦う三好!

諦めない三好!

サポーターの三好コールが止まらない。

オレ!ミヨシタツノリ!!!

 

競り合いの中で、庄司(4)が再び肩を痛める。

前半に痛めてからも気にしながらも戦うプレイを続けていたが、やはり難しいようだ。

庄司、無理するな。

ありがとう。

 

後半16分

(OUT)4庄司景翔 ⇔ (IN)26伊勢渉

 

リーグ戦フル出場を続けていた庄司の交代は痛い。

守備の要である庄司(4)。お大事にしてください。

そして、伊勢!頼むぞ!

相手は高いぞ!絶対に負けるな!

 

ワントップの、「アトレチコの矢」、福元友哉(9)

ワントップと言えば福元。

ゴールキーパーの出口からのキックは、福元をターゲットにしている。

大分のセンターバックは高い。ロングボールに対して、走りながら踏み切って競り合う福元。

必ず前線では福元が競り合いボールをキープしようとする。

後半は、ロングボールだけでなく、中盤を経由してサイドに展開され始めた。

福元にボールが集まってくる。

鈴鹿のパスの最終到達点は福元友哉の足元。

キャプテンの責任。

ワントップの矜持。

周りに声をかけ、仲間を鼓舞する。

(福元は低い声なので、あまり聞こえないがよく声を出している」

福元!

福本を讃える言葉が尽きない。

がんばれ!

がんばれ福元!

 

大分が選手交代をする。

暑くなった。

選手の消耗も激しい。

選手交代も大きな戦術のひとつ。

 

後半の飲水。

残り1/4

ここからだ!

ここからサポーターの出番だ!

選手の背中を押そう。

もっともっとパワーを届けよう。

 

でも、ごめん。ナカニシはフラフラ。

いやいや、あと少し。

後悔しないためにも、最後まで選手と共に戦おう。

最後まで選手達と共に。

声が出なくなったら祈ろう。

自分にできることを全てやり尽くそう。

 

まだまだ走る三好(21)の突進に対し、大分はファウルで止める。

相手にイエローカードが出る。

三好(21)の突撃は、カード覚悟でないと止められない。

というか、三好は凄いスタミナでまだまだ猛烈に走っている。

熱い熱戦。

徐々に足が鈍る。

徐々に疲れが出る。

 

しかし!

しかし!

ジータは日本の夏よりも熱い!

 

サイドバックの、「爆走」、藤田雄士(17)

藤田の熱い走りは前半から変わらない。

ここまでの大分の攻撃でも、藤田の右サイドは一度も突破されていない。

つまり、藤田は対人で全く負けていない。

カニシは春から藤田を見ているが、藤田が対人で引いたところを見たことがない。

炎の心を持つ男!さすがジータ!

後半の終盤、前方の桐(22)が中に侵入し、ゴールを狙う位置に入ると、右サイドに藤田街道が開く。

大分のセンターバックは硬い。しかし、右サイドは藤田のもの。

藤田が右サイドから、大分のゴールキーパーとディフェンスの間に早いボールを入れる。

良いボールを入れる藤田。

藤田からの攻撃が、鈴鹿の一番太い攻撃だ!

GO!藤田!

大分をぶっ潰せ!

 

後半から入った伊勢渉(26)が高さを制する。

伊勢の落ち着いたプレイで、ロングボールの高さで鈴鹿が十分に勝負できている。

セットプレイ時にも伊勢がターゲットになる。

攻守ともに伊勢のヘディングに期待。

 

カモンカモン!

カモンカモン!

サポーターのチャントが呼ぶ。

 

後半30分

(OUT)21三好辰典 ⇔ (IN)25田中直基

(OUT)13北村知也 ⇔ (IN)16堀江貴大

 

最終盤となり、小柄な三好(21)と北村(13)が交代し、田中(25)と堀江(16)が入る。

 

ボランチの、「勇往邁進」、前田柊(8)

後半の終盤、両チームの選手に疲れが見えはじめた。

そんな時にこそ、炸裂!前田タイム!

相手の力をいなしながら、見事にターンしてドリブルで持ち上がる。

前田はガットゥーゾっぽいけど、決して守備的な選手ではない。

前田の積極的な動きから、鈴鹿の攻撃が作り出されている。

さらに、前田は大分のセットプレイをパスカットして、カウンターで独走・・・。

と思いきや、相手に引っ掛けられて、大分の選手に2枚目のイエローカード

前田のカウンターが決まっていたら、鈴鹿は1点ものだった。惜しかった。

後半の終盤、大分は10人で戦うこととなった。

前に前に押し上げる前田。

そして、右サイドの桐(22)のクロスに頭で合わせるが、大分キーパーの正面。

惜しい!

でも、前田良いぞ良いぞ!

 

大分は1名退場したため、4-4-1にフォーメーション変更。

ディフェンスの選手が交代で入る。

 

鈴鹿に流れが来た。

さらに押し上げる鈴鹿

堀江(16)が左から縦に伸びてくる。

堀江からのから高精度クロスボールが桐へ。

桐(22)のボレーシュートは枠をとらえられない。

惜しい!

 

桐(22)から前田(8)へ。

前田からショートスルーパスで田中(25)へ。

田中の動き出しがいい!

田中のシュートはギリギリで大分にブロックされる。

惜しい!

 

イケイケの鈴鹿

大分は数的不利なため、自らのストロングポイントを使って、徹底的に高さで決めにくる。

 

鈴鹿ベンチから加藤コーチの声が響いている。

みんな全力。

みんな勝ちたい。

 

鈴鹿は田中直基(25)が入り、前線のターゲットが増えている。

田中はターゲットだけでなく、トップ下の圧力も良い。

プレスバックでボールを奪い、前線の福元(9)に繋ぐ。

 

前線からのこぼれ球を小野寺(6)がミドルシュート

思い切ったプレイを狙う小野寺。

さすが、良い判断。

惜しかった!

 

大分のゴールキーパーが時間を使う。

大分は1人少ないため、無理せずに引き分けでもいい。

鈴鹿は残り僅かな時間で、何とか1点を取りたい。

鈴鹿の時間帯が続く。

鈴鹿は攻撃回数を増やして、最後の精度を上げたい。

さあ、ここだ。ここで決めてやろうぜ。

 

後半もAT突入。

 

藤田(17)が中に切り込み、コーナーキックを確保する。

キッカーは堀江(16)。

堀江(16)も左のキッカーだが、同じ左のキッカーでも桐(22)とは弾道が違う。

堀江のコーナーキックを平出(5)が頭で逸らして、こぼれたところを藤田(17)がミドルシュート!わずかに枠を外れる。

惜しい!

 

残り時間はわずか。

ここで大分のコーナーキック

ラストプレイに近い。

嫌な感じ。

嫌な時間。

大分は1人少ない。

ここが勝負どころ。

大分も狙ってくる。

 

祈るナカニシ。

頼む。

頼む。

みんな頼む。

 

大分のコーナーキックをヘディングシュート!

鈴鹿ゴールに入りそうな瞬間。

それを片手一本で弾き出したのは出口!

出口貴也だ!

 

鈴鹿ゴールキーパー、「吼えろ出口貴也」、出口貴也(1)

グラウンドコンディションの悪い試合。

バックパスは少なかったが、それでもゴールキーパーとして、小さなイレギュラーに気を使う試合だった。

出口は熱い選手だけど、熱いだけではない。

クールに判断して、クレバーに確実にゴールを守る。

90分間守り続ける。仲間の得点を信じて無失点で抑える。

ゴールキーパーのプレイは派手ではない。派手ではないがその堅実で確実なプレイこそが、ゴールキーパーとしてのファインプレイだと思う。

この試合も出口のプレイは間違いなかった。

鈴鹿は5月の大量失点で、ボコボコにやられた。

だけど、あの失点で、一番大きく成長したのは出口なのかもしれない。

出口。ナイス。

ありがとう。鈴鹿のゴールを守ってくれて。

 

ここで試合終了。

 

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両チームの選手のみなさん、スタッフのみなさんお疲れさまでした。

 

鈴鹿高専のサッカー部の生徒さんたちがお手伝いをしてくれました。

投擲台も移動させてくれてありがとうございました。

みなさんの、サッカー生活が豊かなものであることを願っています。

また、試合見に来てください。

 

グルメガーデンの関係者の方、ボランティアスタッフのみなさん、TETSUコーポレーションさん、駐車場警備員さん、来場していただいたみなさん、アトレチコ鈴鹿を支えていただいている全てのみなさんに感謝します。

みなさん、ありがとうございました。

 

試合はスコアレスで引き分けです。

 

大分の時間帯。鈴鹿の時間帯。どちらもあった試合でした。

負けてもおかしくなかったし、勝っても不思議ではありませんでした。

ただ、思うようにいかないのがサッカーです。

だからこそ、悔いの無いようにサポーターは全力で応援を続けて行きたいと思います。

 

試合後、サポーターのみんなが片づけを手伝ってくれました。

みんなありがとう。

 

カニシの熱中症は大丈夫です。

帰宅して、ご飯を食べて、一晩寝たら直りました。

ただ、昨夜は足が連続して痙攣して仕方がありませんでした。

(痙攣やこむら返りは熱中症の初期症状らしい)

 

鉄人と言われたナカニシも、今回はちょっと熱中症の症状が怖かったので、反省しました。

気をつけて、ちゃんと睡眠をとって、ちゃんとご飯を食べるようにします。

あと、水だけでなくスポーツ飲料を飲みます。

 

病気になると、自分だけでなく、周りの人にも迷惑をかけてしまいます。

あと、妻ノリコにバレると、めっちゃ怒られます。

みなさんも無理せず、夏の体調管理には十分お気を付けください。

 

 

 

引き分けでは、選手は笑いません。

勝たないと、選手は喜びません。

 

必ず次は勝ちます。

勝ちましょう!

勝つぞーーーーー!!!

 

ではまた。

 

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(今後の試合)

JFL第14節 6月28日13:00 ティアモ枚方たまゆら陸上競技

JFL第15節 7月6日18:00 ヴィアティン三重@三交スポーツの杜鈴鹿

JFL第16節 7月13日18:00 レイラック滋賀@三交スポーツの杜鈴鹿

 

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このブログに使用している写真は,アトレチコ鈴鹿クラブの使用許可とJFLの確認を得て掲載しています。そのため,他での利用は絶対にしないでください。

 

アトレチコ鈴鹿の試合会場にGO!

みなさんこんばんは。

 

なんか気が付かないうちに、雨が止んでましたね。

 

止まない雨はありません。

そして、良い天気も永久に続くわけではありません。

 

良い天気も、悪い天気も。

何度でも。くじけても。歩みを止めずに。ねっ。

 

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昨年。

2024年の初め。

チームのオーナーが変わり、ハチャメチャの中でスタートしたアトレチコ鈴鹿クラブ。

シーズンを通して、たくさんトラブルもあり、いろいろ問題点もありました。

その時のサポーターズミーティングで、ナカニシが絞り出した言葉がこれです。

「今日より明日。明日より明後日。1歩ずつ良くなっていきましょう」

 

そんなことを言ったナカニシですら、先の見えないイバラの道でした。

 

今年

2025年の初め。

サポーターズミーティングで、ワークショップをしました。

みんなの意見を集めましたが、前年の混乱から、どれもこれもひどい意見でした。

その厳しい意見を、佐野新社長をはじめとするスタッフの方たちは、大事に持って帰って事務所の壁に張ってくれました。

 

アトレチコ鈴鹿はまだまだのチームです。

甘いことを言えるような順風満帆の状態ではありません。

 

だけど・・・もし、よろしければ考えてみてください。

 

今日より明日。

明日より明後日。

ほんの少しですが、このチームは良い方向に向かっていませんか?

 

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さあ、いろいろチームからリリースされてきました。

シーズン当初には間に合わなかったものの、いろいろな準備が実を結びつつあります。

 

7月6日

三浦知良選手 プロ40周年特別記念試合』 presented by コスモヘルス

7月6日(日)18:00キックオフ

対 ヴィアティン三重

@ 三重交通Gスポーツの杜鈴鹿

 

7月6日のヴィアティン三重戦が、「三浦知良選手 プロ40周年特別記念試合」となり、コスモヘルスさんがスポンサードしてくれるそうです。

(ネットニュースにも載ってました)

カズのプロ生活40周年記念しJFL鈴鹿が特別記念マッチ 医療機器メーカーが特別協賛「健康への努力に感銘を受けた」(中日スポーツ) - Yahoo!ニュース

なんか豪華なプレゼントとか、豪華なゲストとか、豪華なイベントになりそうです。

みなさん、お誘いあわせのうえ、三交スポーツの杜鈴鹿にGO!

 

 

7月13日

鈴鹿市市民デー 開催!」

7月13日(日)18:00キックオフ

対 レイラック滋賀FC

@ 三重交通Gスポーツの杜鈴鹿

 

7月13日のレイラック戦は、鈴鹿市民無料で試合を見られます。

免許証・保険証・学生証など、確認できる証明書をご持参いただければ、招待券と交換できるそうです。

これは・・・めっちゃいいやん。

無料で鈴鹿のナイス選手がバンバン見られますよ。

みなさん、お誘いあわせのうえ、三交スポーツの杜鈴鹿にGO!

 

 

7月27日

亀山市市民デー 開催!」

7月27日(日)18:00キックオフ

対 ミネベアミツミFC

@ 三重交通Gスポーツの杜鈴鹿

 

鈴鹿市民デーの次は、亀山市民デーです。

亀山市に在住・在勤・在学の皆さまは観戦無料!

免許証・保険証・学生証など、確認できる証明書をご持参いただければ、招待券と交換できるそうです。

亀山のみなさんも、この機会にぜひ鈴鹿の試合を見に来てください。

みなさん、お誘いあわせのうえ、三交スポーツの杜鈴鹿にGO!

 

 

 

サッカーの試合と言っても、サッカー好きばかりではありません。

大多数の方は、やはり「楽しいイベント」として試合を見にやって来ます。

スタジアムの雰囲気。

スタジアムグルメ

試合以外のイベント。

何かの記念。

そして「最高の熱い試合」。

 

「最高の熱い試合」はナカニシが保証できますが、昨年はそれ以外が不安でした。

 

今年始まった、「鈴鹿っちグルメガーデン」はとても良いイベントです。

キッチンカーのレベルが高いだけでなく、地域の野菜の直販や、消防車の展示や、ふわふわ遊具なんかもあります。

また、マンネリにならないように、毎回、新イベントが追加されています。

18時からのキックオフでも、グルメガーデンで十分に美味しい晩ご飯を食べられます(ビールも有り)。

 

今シーズンの試合は、ナカニシが自信をもってお誘いできます。

夏の夜に、美味しいご飯や冷たいお酒を飲みながら、鈴鹿の名を冠する唯一の全国区の社会人スポーツチーム、アトレチコ鈴鹿クラブの試合を見に来ませんか?

 

みなさん、お誘いあわせのうえ、アトレチコ鈴鹿の試合会場にGO!

 

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本日。

近鉄特急停車駅である、鈴鹿市の玄関口、白子駅前に、アトレチコ鈴鹿タペストリーが掲げられました。

早速見に行ってきたのですが、最初に来見た時は「えっ」と声が出ました。

鈴鹿市最多の乗降客数の白子駅に、こんなにたくさんアトレチコが掲げられてるとは・・・。

 

カニシ感無量です。

ありがとうございます。

このタペストリー掲出にご尽力いただいたみなさんに感謝します。

たくさんの人に見てもらい。たくさんの人に会場にお越しいただきたいですね。

それほど壮観な風景です。

 

みなさん、お誘いあわせのうえ、アトレチコ鈴鹿の試合会場にGO!

 

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チームは、たくさんの人に試合を見てもらえるよう、いろいろな方法で集客を頑張っています。

 

このブログを始めて見る方も、アトレチコ鈴鹿を初めて知る方もいるでしょう。

 

試合を見て、選手の戦いを見て、少しでもご協力いただけるのでしたら、なにとぞ、バス購入のクラウドファンディングにご協力ください。

私たちの手で、選手を後押し!アトレチコ鈴鹿クラブ「地域の力」で走る新バス導入プロジェクト! | クラウドファンディング - まいクラウドファンディング

 

できる範囲で構いません。

たくさんの人の気持ちのこもったバスで、選手を運びたいと思います。

ご協力、よろしくお願いします。

 

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さて、平日夜に、いろいろ書きました。

 

カズさんの記念試合。鈴鹿市民デー。亀山市民デー。タペストリー。バス。

 

しかーーーし!!!

しかしかしかーーーーーし!!!

次の決戦は、今週末の6月22日!!!

 

もう一度言います。

 

決戦は!

6月22日の日曜日13時!

対戦相手は、ヴェルスパ大分

場所は、AGF陸上競技場!

 

サポーターが試合に集中しよう!!!

俺たちの戦いは!4日後だ!

 

勝つぞーーーーー!!!

 

絶対に絶対に勝つぞーーーーー!!!

 

なっ。

 

ではまた。

 

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JFL第13節 6月22日13:00 ヴェルスパ大分@AGF陸上競技

JFL第14節 6月28日13:00 ティアモ枚方たまゆら陸上競技

JFL第15節 7月6日18:00 ヴィアティン三重@三交スポーツの杜鈴鹿

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JFL第12節 対 Y.S.C.C横浜

みなさんこんばんは。

 

ちょっと前ですが、新入団選手が発表されています。

ブログに書くのが遅くなってごめんなさい。

 

天野太雅(アマノタイガ)FW 身長/体重 177cm/76kg

天野 太雅選手 新加入のお知らせ | ATLETICO SUZUKA CLUB

と言っても、かなり前から練習生として参加していたので、練習見学しているサポーターはだいたい知っている選手です。

前への意識が高いナイスなフォワードです。

 

天野選手、ようこそ鈴鹿へ。共に戦いましょう。

 

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試合当日の朝。

 

試合前日はゆっくり眠れずに、夜中に何度も目が覚める。

JFLのリーグ戦では、絶対に勝てる試合も、絶対に勝てない試合も無い。と思う。

ならば、何か「ほんの少し」のことが勝敗を分ける。

サポーターが試合会場の雰囲気を作りたい。

サポーターが選手を乗せていきたい。

その「ほんの少し」がこちらに来るように、全力の応援をしたい。

 

雨が心配で、この1週間はずっと天気を気にしていた。

選手達に少しでも良いグラウンドでプレイして欲しい。

 

今日の対戦相手は、Y.S.C.C横浜(以下、YSCCと書きます)

昨年までJ3で戦っていたチーム。

もちろんライセンスも持っていて、1年でのJ復帰を目指している。

 

鈴鹿は初対戦。

カニシがYSCCを始めて見たのは、2009年の千葉全社の会場だった。

鈴鹿の試合の隣りで、YSCCは試合をしていた。

水色の大きな横断幕を使っていて、たくさんのサポータが迫力の応援をしていた。

確か福島ユナイテッドと対戦していたと思う(記憶だけなので違ったらごめんなさい)。

それから約16年。

ついに同じ舞台で戦うこととなった。

 

電車の駅から30分程度歩いて(ちょっと迷った)、試合会場に到着。

雨の心配はない。

ただ、めちゃくちゃに蒸し暑い。

 

試合会場は、横浜のニッパツ三ツ沢球技場

Jの歴史が紡がれた伝統のグラウンド。

入った時に感じる。

この場所には、数々の熱戦が染み込んでいるような気がする。

 

横断幕を掲出する。

横浜は小野寺亮太選手の地元なので、過去に所属していた六浦毎日サッカースクールの方に横断幕を作成していただいた。

さらに、六浦毎日でプレイしている子供たちが、約100人鈴鹿側で応援してくれる。

ありがたい。

みんなで小野寺選手を応援しよう。

 

差し入れもいただく。

申し訳なかったのだが、ナカニシは試合前に物を食べられないので、サポーターの仲間と分けていただく。

 

いろんなところから、いろんな人が来ているので、試合前のゴール裏は、なんかガサガサしている。

たくさんの人に鈴鹿の最高の選手を見て欲しい。

来た目的はカズさんかもしれないけど、帰る時は一人でも頑張った選手の名を覚えて帰って欲しい。

 

試合の時間が迫る。

ピンと張り詰めて、耳が遠くなるような感覚。

試合に集中!

 

選手がグラウンドに出てくる。

どれだけたくさんの観客の前でも、選手たちが全力プレイをすることに変わりはない。

ピンと張り詰める。

ギュッと心臓が苦しくなる。

 

いくぜ!

 

本日のスタメン(以後敬称略)

FW 9福元友哉

OMF 21三好辰典・13北村知也・22桐蒼太

DMF 6小野寺亮太・8前田柊

DF 14木出雄斗・5平出涼・4庄司景翔・17藤田雄士

GK 1出口貴也

 

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試合開始。

 

鈴鹿は前節のスタメンと全く同じ。

鈴鹿のフォーメーションは4-2-3-1。

YSCCのフォーメーションは、ワントップだから4-3-3だと思う。

 

試合開始から、いきなりYSCCにフリーでシュートを打たれる。

そのシュートを、鈴鹿ゴールキーパー、出口貴也(1)が落ち着いてキャッチ。

出口の背中は、サポーターの応援場所の目の前にある。

カニシは出口を見てるだけで熱くなる。

出口の熱いパワーは、周りにも伝播する。

みんなで出口の背中を支えよう。

出口!!!頼むぞ!!!

 

YSCCの攻勢に引くのではなく、鈴鹿は即座に押し返す。

ワントップの福元友哉(9)が、お返しとばかりにミドルシュートを放つ!

 

試合はいきなりガップリと噛み合った。

4バック同士で、それぞれにはっきりとしたマークが決まる。

対人でやられたら負け!

勝つしかない!

 

レジスタの、「バンディエラでマエストロ」、小野寺亮太(6)

六浦毎日SSの少年少女たちが「おのでらー」と応援してくれている。

小野寺の見事なプレイは、子供たちのサッカーのお手本になるだろう。

鈴鹿にとって、ナカニシにとって、小野寺のいない中盤は考えられない。

鈴鹿の試合は、ちょっと上手くいかない時でも、小野寺がボールタッチすることで、鈴鹿のリズムが整う。

鈴鹿は、最近ロングボール主体の攻撃が多いが、このセカンドボールに小野寺が絡んでいきたい。

セカンドボールが勝負・・・と思っていたら。小野寺のいきなりのミドルシュート

これこれ!

今シーズンの小野寺は積極的にシュートを打つ!

そしてダイレクトであっても、天性のボールコントロール技術で良いコースを狙う。

良いぞ小野寺。

今日も頼むぜ。

 

鈴鹿はロングボールをワントップの福元(9)が競り合い、セカンドボールの奪取争い。

YSCC鈴鹿より体格が少し大きい。

そのため、ごちゃごちゃっとした混戦になると、抜け出してくるのはYSCCの方が多い。

球際で押されると、相手の攻撃が切れない。

しかーし!

鈴鹿の中盤は渡さない。

 

ボランチの、「鈴鹿の鍵を持つ男」、前田柊(8)

前田柊がいる中盤は、そう簡単には開かない。

スペースというスペースは、前田柊が潰しまくっている。

YSCCのパスを刈る前田。刃物で刈り取るかのような鋭い寄せ。

GOのタイミング、パスコースを読む目、仲間の動きを利用する連携。

すんばらしい!

今日も強い強い前田。

中盤で前田の姿がとても良く目立つ。

セカンドボールの奪い合いでも、前田の猛烈な強さにより中盤を渡さない。

この試合、YSCCのボールをパスカットしまくった前田。

コースを切り、誘導して自ら刈る。

前田のM!見事!

 

両チームの攻守の展開が早い。

鈴鹿はサイドから攻める。YSCCは中央の強いフォワードにボールを入れてくる。

互いにスペースが作れない。

互いに選手たちの闘志がボーボーに燃えている。

これは熱い試合になった。

 

雨は完全に止んでいるが、めちゃくちゃ蒸し暑くなった。

太陽が出ると、刺すように痛いほどの暑さ。

これは両チーム共に選手の消耗が激しいぞ。

 

桐蒼汰(22)のコーナーキック

競り合って零れたボールをクリア?いや、先に北村(13)がカットに走る。

北村の勇敢なプレイでボールを奪い返す。

鈴鹿の波状攻撃。

小野寺のミドルシュート

こぼれたところを三好がミドルシュート

惜しい!惜しいぞ!

 

左のサイドハーフ、「アンタッチャブル」、三好辰典(21)

YSCCは球際や競り合いが強い。

しかし、どれだけ来ようと、当たらなければどうということはない。

問答無用で爆走する三好は触る事すら不可能なアンタッチャブルな選手。

サポーターの目線で見ても、他の選手とレベルの違うスピードで動いている。

YSCCディフェンスのボール回しに対しても、超スピードでかっさらおうと狙っている。

さらに、中に絞って福元友哉(9)とのワンツーからのシュート!

さらに、左サイドを爆走してコーナーキック獲得!

三好が止まらない。自分のストロングポイントで相手と対峙している。

スタンドには、三好のユニフォームを着た少年が来ている(いつも応援してくれている)。

この少年にとって、三好辰典は誰よりも憧れの選手。

三好!見せてやれ!

三好のかっこいいところ見せてやれ!

三好にはイケイケが良く似合うぜ!

 

鈴鹿がわずかに押す展開。

鈴鹿は攻守の切替時に、前線が良く走ってボールを確保している。

山本監督の突然の割り切ったロングボール中心の采配に、選手達も慣れてきたように思える。

次戦は凸凹のAGF。ポゼッションにこだわらないで欲しい。

 

前半22分

べなのてぃエリア外、約10m。

福元(9)が激しく削られて倒される。

ちょっと遠いけど、ほぼ中央でフリーキックを獲得。

ゴールまで約30メートル。キッカーには、福元(9)と桐(22)が並ぶ。

YSCCの壁。

福元(9)がフェイクで素通り。YSCCの壁はジャンプしない。

桐がゆっくりと助走してズバッとキック!

YSCCの壁の頭を越える!

ゴール右隅に見事に決まる!

サポーターはゴール裏から見ていた。

桐⇒ボール⇒YSCCゴールが一直線にズバッと見えてた。

凄いフリーキックをこの角度から見られるとは・・・完璧!

ゴーーーーーーール!1-0!

ワールドクラスのフリーキックと言っても遜色ない。

チャンピオンズリーグの1シーンと言っても不思議はない。

すんごい直接フリーキック

キリキリ蒼太!ナイスゴール!

 

桐のスーパーゴールで鈴鹿先制。

YSCCも猛攻を見せるが、それでも鈴鹿の前への意識が高い。

11人のプレイヤーの熱さがムンムンしている。

鈴鹿ミネベアとHondaにボコスカにやられた。

大量失点でチームがバラバラになりそうな時、選手たちは歯を食いしばりながら、逆襲のためにトレーニングを積んでいた。

マルヤス戦のスコアレスドロー

クリアソン戦の勝利。

そしてYSCC戦。

カニシの意見だが、誰でも納得するだろう。

鈴鹿は1戦ごとに強くなっている。」

なんで楽しいんだ!

うちのチームはどんどん強くなっているぞ!

さらに強くなるために、この試合は絶対に勝つ!

 

カニシのノドは消耗が激しく、大きな声が出せない。

多少ヒーっとひっくり返っても、何とか声を出す。

選手の熱い心をさらに燃え上がらせよう。

 

サイドバックの、「将棋の金」、木出雄斗(14)

木出の前への出足も早い。

なんでも上手い木出だが、引いて守るのではなく、前に出てYSCCの攻撃を一撃で潰す。

裏に走ってくる相手に対しても、サラッと体を入れるのが上手く、相手を自由にしない。

先制した鈴鹿がイケイケの時でも、落ち着いている木出。

良く試合が見えている。良く選手の心が読めている。

どんな時でも上手い木出。それはプレイだけじゃない。相手の心理も木出の掌の上。

落ち着いてヘディングでゴールキーパーにバックパス。

試合の中で一瞬の「間」をとる。

その「間」が選手達の心を落ち着かせる。

さらに、右サイドバックにこだわらず、中盤にも前線にも飛び出していく。

クレバーなのにフレキシブル。

縦横無尽の木出雄斗。

木出。頼むぞ。

 

さらに気温が上がる。

応援しているだけで、汗が止まらない。

グラウンドでもファウルでプレイが切れた時には、選手たちが給水をしている。

 

センターバックの、「ディフェンスマイスター」、平出涼(5)

YSCCの攻撃は、それほど猛スピードを使うわけではない。

しかし、中央のフィジカルの強いフォワードからの展開が怖い。

YSCCのワントップは、ロングボールやサイドからの攻撃に対しターゲットになるが、平出がこのワントップに仕事をさせない。

マークの距離を保ち、パスを出すのを躊躇させ、ボールが入っても体を寄せて自由にプレイさせない。

そしてYSCCの重量級の攻撃陣に対しても、平出はノーファウルで止める。

上手い。

とにかく上手い。安心して見ていられる。

平出は「柔」のディフェンスのような感じだが、勝負どころではズバッとキレのあるスライディングを決める。

前半、裏に抜けられそうになった場面。

平出のスライディングで難を逃れた。

ありがとう平出。

さすが平出。

 

試合は五分だけど、少し鈴鹿優位。

すぐに点が入るようにも見えるし、全然入らないようにも見える。

ただ、鈴鹿YSCCに深く攻め込まれていない。

(実際に前半はコーナーキックも与えなかった)

わずかだけど、鈴鹿の方がYSCCゴールに迫っている。

 

鈴鹿の攻撃は終着点が福元(9)なので、とにかく福元(9)に多くボールを入れたい。

しかし、YSCCも試合開始からずっと福元(9)を激しく削り倒している。

何と背も倒れる福元。

大丈夫か?

福元、怪我に気を付けろ。

 

YSCCのパスの精度が失われている。

精度を欠いているのは、鈴鹿の「プレスバック」が効いているため。

(プレスバックとは、戻りながらのディフェンスや、前線からのプレッシャー、みたいなことです。たぶん)

三好(21)、桐(22)のサイドでのプレスバックが、YSCCのサイド攻撃をリズムに乗らせていない。

前線の北村(13)のプレスバックがYSCCのロングボールの精度を失わせている。

ワントップの福元(9)は、YSCCゴールキーパーにプレッシャーを掛け続ける。

 

プレスバックを見ながら、中盤で網を張る小野寺(6)や、バスが乱れたところを刈り取る前田(8)が、バンバンパスカットを成功させている。

全体が連動しているように見える。

昨年までは、鈴鹿は割と個の力で試合を組み立てて来たイメージがある。

前線からディフェンスまでが連動した鈴鹿は、ナカニシはあまり見たことが無い。

 

前半アディショナルタイム

 

鈴鹿ゴールキーパー出口(1)がボールを蹴らずに「間」を取る。

熱いハートを持つ出口が、COOLに時間を使う。

暑い。蒸し蒸しする。

走り切るのはキツイ。

鈴鹿は慌てる必要はない。

出口の「間」を取るプレイで、みんな一息つく。

小さなプレイだけど、ビッグプレイだ、出口。

 

ここで前半終了

 

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ハーフタイム

 

やっぱりヘトヘトのナカニシ。

動くのもしゃべるのも辛いので、無言でグラウンドを見つめ続ける。

 

この試合。まだどっちに転ぶかわからない。

恐らく急に熱くなったため、1試合持たない選手が出ると思う。

その選手交代でリズムは崩れる。

 

その時に踏ん張れるか?

その時に流れを鈴鹿がつかめるか?

その時サポーターはどうすれば良いのか?

 

サポーターがやることは単純明快。

全力で応援するだけだ。

サポーターはそれしかできないけど、それができるのはサポーターだけだ。

 

さあ来い。

こっちに向かって来い。

 

カモンカモン!

カモンカモン鈴鹿

 

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後半開始。

両チーム共に選手交代は無し。

 

後半開始して、鈴鹿のペースになる。

 

前半と比べて、福元(9)、北村(13)が一歩前に出ているような気がする。

前線に引っ張り上げられるように、鈴鹿全体が前に一歩出る。

鈴鹿が前に出た分、ディフェンスラインの裏が広くなるため、YSCCはディフェンスラインの裏を狙ってロングボールを入れてくる。

 

サイドバックの、「爆走」、藤田雄士(17)

サイドバックのスタメンを確保した藤田。

藤田のウルトラハードなプレイがナカニシは最高に好き。

全体的に体格とフィジカルに勝るYSCC

しかし、その肉弾戦を藤田が制する。

「サッカーは格闘技だ」と言った人がいる。

ショルダーチャージや正当なタックルは反則ではない。

藤田は、相手からの激しいタックルに対して、負けじと体をぶつける。

相手の猛烈な当たりに対して、逆に吹き飛ばす藤田。すごい!

熱い漢、藤田雄士は、個の力では絶対に負けない。

押し合いで引く藤田じゃない。

肉弾戦。上等だ!

さらには、中へ絞るプレイも思い切りが良い藤田。

左からのクロスボールに対しても、裏から飛び込む選手へ体を当てて、自由にさせていない。

熱い!熱い漢が鈴鹿で吠える!

藤田が鈴鹿の選手で良かった。

一緒にサッカーができることが嬉しい。

吼えろ藤田!

勝つぞ藤田!

 

鈴鹿は前から前からプレスをかけている。

プレスバックが選手の中で共通理解となり、それぞれに連動している。

後半は、さらにYSCCのパスを小野寺(6)、前田(8)が奪って前に繋げている。

鈴鹿の中盤も安定している。

小野寺(6)と前田(8)のナイスが続く。

 

サイドハーフの、「スーパーレフティ」、桐蒼太(22)

前半、スーパーなフリーキックを決めた桐。

最近の鈴鹿は、前線と守備が連携していて、小さなプレイを雑にしない。

この試合でも、桐が戻るスピードが速く、戻りながらのディフェンスが効いている。

後半、鈴鹿がボールを保持する時間が増えた。

小野寺(6)や前田(8)から、右の桐(22)へ。

カットインからのシュートを狙う桐。

そして、サイドバックの藤田(17)も爆走してくる。

サイドの藤田街道を空けて、中に入ってくる桐。

後半だけでも、桐の所でチャンスが何度もあった。

攻撃センスの高さで、桐はやはり前線の要となる。

キリキリ蒼太!

GOGO!!!

 

試合は鈴鹿ペース。

鈴鹿はボールを奪いに行くタイミングが揃っている。

行く時に一気に行って、ボールを奪う。

このハメに行く連携が良い。

 

前線の福元が、まだまだ走っている。

蒸し暑い中で消耗しているだろうけど、それでも福元は走る。

 

カニシが叫ぶ。

北村もっと来い!もっと来い!

もっと前に出てゴールを狙え!

引かなくて良い。

ゴールに向かって走れ!

 

トップ下の、「シャドウストライカー」、北村知也(13)

前半からしっかりとプレスバックして、中盤を助けていた。

仲間を助けるための無駄走りも多く、その献身的なプレイは本当に北村らしい。

後半、鈴鹿YSCCゴールに迫っている。

北村!点を取りに来い!

フォワードとして最後の最後はゴールという結果だ!

長身ワントップの福元(9)は目立つためYSCCのマークが硬い。

北村は細かい動きでYSCCのマークを絞らせていない。福元の影でまさにシャドウの動き。

北村はちゃんと分かっていた。

自分の役割りの第一は、ゴールを決めることだ!

その目は、常にゴールを狙っている。

 

後半17分。

福元(9)のYSCCゴールキーパーへの圧力から、YSCCのディフェンスラインが乱れる。

桐(22)のミドルシュートは体でブロックされるが、そのこぼれ球を確保した鈴鹿は左サイドへ展開。

フリーで受けた三好(21)からの高精度クロスボールが中へ。

YSCCのディフェンスは2人のセンターバック

1人はニアサイド、1人は当然福元友哉(9)のマークにつく。

その真ん中に飛び込んできたのは北村知也(13)。

マークは振り切っている。

北村のダイビングヘッド!

トモヤはトモヤでも、北村知也だ!

ゴーーーーーーール!!!2-0。

 

サポーターのところへダッシュで走ってくる北村。

鈴鹿ゴール裏はお祭り騒ぎ。

もうめちゃくちゃ。

ナイスゴール!

北村。まさにシャドウストライカー!

素晴らしいプレイだった。

 

2失点して前に出てくるYSCC

さらに、頻繁に選手交代をして、流れを変えようとしてくる。

 

鈴鹿は後半の序盤はペースを握っていたが、徐々にYSCCに押される展開に。

それでも、鈴鹿は引かない。

庄司が引かない!

 

センターバックの、「闘志天翔」、庄司景翔(4)

鈴鹿2年。大卒2年目。堂々たる鈴鹿の柱。

庄司がなくてはならない鈴鹿のディフェンスの要に成長した。

引いて守りたくなる時間帯。

ディフェンスラインを下げたくなる試合展開。

それでも庄司は引かない。

ドリブルでボールを前に運び、YSCCゴール前までオーバーラップする庄司。

仲間にプレイで伝える庄司のメッセージ。

何も変わらない。

ディフェンスならば、10得点しても1失点が嫌だ。

YSCCるディフェンスライン裏へのロングボールに対しても、庄司が早い!

後から追いかけたのに、相手の間に体を捩じ込み、鈴鹿のゴールを守る。

庄司最高。

勝とうぜ!頼むぞ!

 

鈴鹿はしっかりと戦っている。

みんなが集中している。

 

最後の飲水タイム。残り約20分。

この飲水をきっかけに、流れを変えちゃダメだ。

これでペースを渡しちゃダメだ。

前に出る1歩の大切さを。

前に出る1歩の重要さを。

 

鈴鹿サポーターも、選手と共に歩みを止めずに。

 

後半28分

(OUT)21三好辰典 ⇔ (IN)25田中直基

(OUT)6小野寺亮太 ⇔ (IN)7日髙慶太

 

YSCCはまず1点を返したい。

鈴鹿の裏が取れないため、早い段階でミドルシュートを打ってきた。

混戦のゴール前で視界が遮られている。

出口、頼む!

 

ゴールキーパー、「吼えろ出口貴也」、出口貴也(1)

庄司と同年齢の若い選手だが、出口も立派な鈴鹿の要となった。

出口は苦難がちゃんと糧になる選手。

苦しい時を乗り越えた数だけ、出口は確実に成長し強くなっている。

サポーターからの声援が十分に届いている選手。

サポーターの声が出口のパワーになると思うと、サポ冥利に尽きる。

後半の終盤。

YSCCの左からの鋭いミドルシュート

視界が遮られた中で、出口が超反応する。

しかしキャッチできず弾いたところを、YSCCが押し込みに突っ込んでくる。

その弾いたボールに文字通り喰らいつく出口。

相手のキックする脚を恐れもせずに飛び込んでボールをつかむ!

(その時、庄司も相手の間に体を入れて出口を守ってくれていた)

出口ナイス!

鈴鹿の守護神。出口貴也。

今日も鈴鹿のゴールを頼む!

 

引かない鈴鹿

サポーターがこっちに呼び込む。

カモンカモンのチャントが続く。

 

後半途中出場ながら、左からゴリゴリにシュートを狙う田中直基(25)。

角度のあるところからも、思いっきりシュートを打つ。

YSCCにとっては1人でも多く攻めたいタイミングで、田中が前に出てくるため、YSCCサイドバックが上げきれない。

田中の前へのプレイがYSCCを前に出さない。

 

ボランチの日高慶太(7)もディフェンスに入ったわけではない。

桐(22)との連携で、YSCCペナルティエリア内に侵入する積極的なプレイ。

この時間帯。運動量の多い日高が、中盤で攻守の空白地帯を作らない。

 

後半37分

(OUT)22桐蒼太 ⇔ (IN)11三浦カズ

(OUT)17藤田雄士 ⇔ (IN)16堀江貴大

 

カズ(11)がトップ下。北村(13)が右サイドハーフに入る。

堀江(16)は左サイドバック。木出(14)が右サイドバックに移動。

 

カズ出場に沸くスタジアム。

そして、走り切った藤田(17)に変わり、よりディフェンス力の高い堀江(16)が入る。

 

残り時間は少ない。

だけど、2点差なんて一瞬でひっくり返される。

 

YSCCの攻勢は続く。

危なく失点?というシーンでも、鈴鹿はラインを整えているので、オフサイドでハメられる。

危ない危ない。

 

YSCCは選手交代枠を全部使った。

疲れていない選手が前線で走ってくる。

 

後半44分。

YSCCの攻撃。

左からの思い切ったクロスボールに対して、中で押し込まれる。

2-1。

 

失点時にファーサイドからは北村(13)がマークに走っていたが、途中交代で入ったYSCC選手の足が僅かに早かった。

YSCCの途中交代の選手の動きと、90分走っている北村(13)のスピードに差が出た。

北村。これは仕方がない。

その位置まで良く走った。

 

失点でさらにサポーターの声が上がる。

ここからはサポーターの力だ。

もっと出せもっとパワーを出せ。

と言いつつ、ナカニシのノドは限界。

 

後半44分

(OUT)13北村知也 ⇔ (IN)27天野太雅

 

疲れ切った北村の交代が一瞬遅かった。

ここで新入団の天野太雅が初出場。

そのまま、北村の右サイドに入る。

 

天野はフォワードだが、サイドでの献身的なプレスバックもできる。

さらに、体が大きくて当たり負けしない。

さあ、天野。ハングリーに行こうぜ!

 

アディショナルタイムは8分!

 

まだ8分もあるのか・・・。

 

いやいやいや。

ここから勝負だ!

ここから勝負だ!

 

途中出場の堀江貴大(16)が、ボールを運ぶ。

少しでもマイボールにして、時間を使いたい。

 

後半アディショナルタイムに、YSCCがこの試合初のコーナーキック

嫌なセットプレイだが、鈴鹿は全員で守り切る。

 

鈴鹿に緩みはない。

残りわずか。

 

もう居ても立ってもいられないナカニシは、ただただ祈っている。

頼む。

みんながんばれ。

 

センターフォワードの、「アトレチコの矢」、福元友哉(9)

この試合、ナカニシが最後に書きたかったのは、福元のがんばりへの感謝。

最初から、最後の最後の最後まで走りつづけた福元。

YSCCディフェンスへのプレッシャー、ゴールキーパーへの圧力。

前線のターゲットとしてのポストプレイ。

献身的という言葉だけでは語り尽くせない、チームのためのプレイ。

この試合を良い試合にしたのは、福元の力が大きいと思う。

先制点を取った桐(22)のフリーキックのきっかけとなったファウル。

追加点を取った北村(13)のゴールを呼び込むためのマークの引きつけ。

たくさん削られた。たくさん倒された。

それでも、最後の最後まで走ったのは福元。

強い気持ちを持ち続けたのは福元。

涙が出てくる。

福元ありがとう。

カニシは誰よりも福元とこの試合を喜びたい。

よく走った!

よく戦った!

これが鈴鹿のフクモティーだ!

 

万全の鈴鹿

長いアディショナルタイムだったが、危ないシーンは作らせなかった。

みんなよく頑張った。

ありがとう。

 

ここで試合終了。

 

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両チームの選手のみなさん、スタッフのみなさんお疲れさまでした。

ありがとうございました。

 

六浦毎日SSのみなさん、選手の関係者の方、横浜FCのサポーターの方、たくさんの方たちが一緒に応援してくれました。

みなさんの応援のおかげで、ナイスゲームができました。

ありがとうございました。今後ともよろしくお願いします。

 

試合後に選手がサポーターに挨拶に来ました。

全員、ユニフオームが水をかぶったように汗でビシャビシャでした。

特に殊勲の福元は、泥と汗で全身がずぶ濡れでした。

 

みんな良く戦った。

ナイスゲームでした。

ありがとう。お疲れ様。最高。ナイス。

 

この試合のMVP。ナカニシの選ぶVictoryCross賞は、福元友哉選手(9)です。

ゴールを決めた桐蒼太選手(22)、北村知也選手(13)にあげたかったのですが、福元のあのプレイを見たら、ナカニシには福元しか考えられませんでした。

福元は、ラインダンスの際にも、足が限界で立っていられませんでした。

ナイス福元!

怪我と体調不良の無いように、オフで十分疲れを取ってください。

そして、次の試合もよろしくお願いします。

 

 

 

会場を撤収する際に横浜の少年が、お父さんに言っている言葉が聞こえました。

フリーキック凄かったね」

 

そうそう。ねっ。

鈴鹿の選手たち、凄いんだよ!

フリーキックを決めたのは桐蒼太選手なんだよ!

 

さあ、次も勝とうぜ!

サポーターもやったるぞ!!!

 

ではまた。

 

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(今後の試合)

JFL第13節 6月22日13:00 ヴェルスパ大分@AGF陸上競技

JFL第14節 6月28日13:00 ティアモ枚方たまゆら陸上競技

JFL第15節 7月6日18:00 ヴィアティン三重@三交スポーツの杜鈴鹿

 

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