VictoryCross

アトレチコ鈴鹿クラブ(JFL)のサポーターブログです。

JFL第8節 対 沖縄SV

みなさんこんばんは。

 

沖縄戦は後泊だったため、ブログのアップが遅くなりました。

でも、このブログは、試合が終わってから、ずっとスマートフォンで書いていました。

寝る直前まで、ずっとブログを書いていました。

 

 

 

カニシは評論家では無いので、サッカーの事は分かりません。

プロフェッショナルである斎藤監督や、3人のコーチが頭を悩ませて今節のメンバーを選んだ事でしょう。

 

ただ、それでもこの試合の敗戦は、采配のミスだと思います。

 

新加入の水口飛呂選手(29)は、鈴鹿に合流して1週間。

さくら幼稚園での練習ばかりで、練習試合どころか、フルピッチでの紅白戦もできていない状態の選手を、スタメンで使うべきではなかったと思います。

 

水口選手自身も気の毒です。

新天地で頑張ろうと鈴鹿に来たのに、惨めな敗戦です。

初出場で敗戦の責を負ってしまいます。

 

そして、他の選手たちも気の毒でなりません。

ベンチに入れなかった選手は、この敗戦を見てどう思うでしょうか?

 

カニシは未だに、悔しさが切り替えられません。

 

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試合の朝。

 

早朝4時に起きて空港に向かう。

 

それでも沖縄の断幕掲出時間に間に合わない。

先行して会場入りしているサポーターの仲間に、横断幕掲出を頼む。

 

今日の対戦相手は、沖縄SV(以下、沖縄と書きます)。

現在、リーグ上位の強豪。

開幕から順調に勝ち星を伸ばしている。

 

ゴールデンウイークの最終日。

飛行機も宿も全て高額で、さらに予約も取れない。

そんな中、それでも選手と共に戦うために、沖縄に鈴鹿サポーターが飛ぶ。

 

カニシは試合開始の1時間前に会場に到着。

すぐに選手の練習が始まる。

 

急いで準備して応援を始める。

 

長旅から心を切り替えろ!

気合いを入れろ!

選手たちと共に勝利を掴むためここまで来た!

 

勝つぞ!

勝つぞ!

絶対勝つぞ!

 

試合開始の時が来る。

 

ここは沖縄?

関係ない!

どんな場所でもホームの応援をしよう。

サッカーを全力でする事に何も変わりはない!

 

いくぜ!

 

本日のスタメン(以後敬称略)

FW 19人見拓哉・9福元友哉

MF 14鈴木翔太・29水口飛呂・8有馬和希・10中村健人

DF 7桑原海人・4庄司景翔・2中村俊貴・13萩原大河

GK 30平吹楽

 

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試合開始。

 

鈴鹿も沖縄も4-4-2のフォーメーション。

がっぷり組み合った試合になると思った矢先・・・

 

前半40秒

沖縄の後方からのロングボールを、前に出た中村俊貴(2)が競り合う。

沖縄のフォワードは大きく高い。

そこを自由にしないため、競り合いに行った俊貴。

しかし、競り合ったボールは後方にこぼれる。

庄司景翔(4)が後方をカバーして、頭で押し返すがヘディングクリアの飛距離が出ない。

それを俊貴が再び頭でゴールキーパーに戻すが、これも飛距離が出ず、ゴールキーパーの平吹(30)まで届かない。

ルーズなボールを沖縄フォワードに奪われ、あっさり決められ失点。

0-1

 

秒殺の失点。

 

開始直後のプレイにしては、鈴鹿センターバックの対応がフワッとして甘かった。

いや、なんかこの試合、全員がフワッと入った気がする。

 

前節スタメンでナイスプレイのベテラン平出(5)がベンチスタート。

中村俊貴(2)と庄司景翔(4)と言う、(ナカニシの思うに)タイプの似ているセンターバックが2人並んで入った。

沖縄に大きく高いフォワードがいるためだと思うが、どうしてもバランスが悪く感じてしまう。

鈴鹿センターバックから試合展開ができずに、苦し紛れにゴールキーパーに戻すシーンが再三見られた。

 

センターバックから試合の展開ができない。

ゴールキーパーからのロングキック、または、センターバックの位置まで下がってきたボランチの水口(29)に預けるしかない。

 

センダーバックの、「鬼俊貴」、中村俊貴(2)。

俊貴のプレイは2017年からずっと見てきた。誰よりもナカニシはしっかり見て来た。

その中で、今日の俊貴のプレイが一番不安定に見えた。

いや?悪いんじゃない?

やりにくそうにプレイしている。

どうしたら良いのか迷っているように見える。

センターバックの庄司も頑張っているが、連動しているというより、互いに個の力で守ってる。

また、ボランチの水口(29)ともパスの連携が不安定で、流れるようなプレイにはなっていない。

自然と展開が遅くなり、ディフェンスから攻撃への切替に時間がかかり、ディフェンスからのカウンターが発動しない。

結果的に俊貴(2)は、下がってきた水口(29)に預けるか、または右サイドの萩原大河(13)に渡すしかない。

沖縄はパスコースの狙いが絞れるため、あっという間に寄せてくる。

どこにどうパスしても、おっかなびっくりの不安定なパス。

いつもの威風堂々たる俊貴のプレイじゃない。

何かがおかしい。あるはずのパスコースが見つけられない。

ディフェンスラインから沖縄にハメられている。

なぜ、こんなにやりにくそうなんだ?

 

ボランチの、新加入、水口飛呂(29)

カニシが見た限り、合流してから練習の中で、そこまで鈴鹿の選手と合わせていた感じはない。

バスケットで言えば、ポイントガードの位置におり、あまり上がらずに引いてゲームメイクをする水口。

テクニックがあり、パスの精度が高い選手。

しかし、まだ、阿吽の呼吸で周りを使うことができず、スピードのある攻撃というより、足元から足元へのパスがほとんどで、展開に時間がかかっている。

さらに、ボールを受けるため、頻繁にセンターバックの間に落ちてくるので、中盤が有馬(8)だけとなり、セカンドボールの奪取に関して、手薄になりがち。

能力は高い。間違いなくサッカーが上手い。

だけど、試合感も、連携もまだまだな感じがする。

いきなりスタメンで本人もびっくりしたと思う。

水口ガンバレ。

そして、ようこそ鈴鹿へ。

 

前節、好ゲームメイクを見せた小野寺(6)を外して、加入して1週間の水口(29)をスタメンで入れた意図がわからない。

水口(29)が悪いわけではない。

ただ、これが勝利のためのベストのスタメンなのか?

長く応援を続けているが、違和感がノドの奥に詰まっている。

今日の采配は、ナカニシ自身の腑に落ちない。

 

ずっと噛み合わない鈴鹿

ずっと微妙に合わない鈴鹿

ゲームが作れず、個々の選手が孤軍奮闘している感じがする。

全員が出たとこ勝負で、手探りで何かを探しているように見える。

実際に選手から出ている声も少なく、普段より元気が無いように見える。

 

どうなってるんだ?

斎藤監督からは、どんなサッカーが指示されているんだ?

 

前半12分

左サイドから、沖縄のフリーキック

中で競り合うが、これを頭で決められ失点。

0-2

 

前半の序盤、たった12分で2失点。

鈴鹿は足並みが揃わないまま、失点を重ねる。

 

しかし。

前半13分

右サイドで中村健人(10)がボールを持つ。

健人のボールキープから、一気にスイッチが入り動き出す鈴鹿

左サイドの鈴木翔太(14)が、抜群の飛び出しで右サイド!の裏へ走る!

健人から、ズバリのキラーパス

翔太がマイナスに折り返し。

それを落ち着いて決めたのは人見!人見拓哉(19)!

ゴーーーーーーール!!!1-2

 

人見!

ナイスゴール!

調子の出ないスズカにあって、このゴールはでかい!

ボールを持ってダッシュでセンターサークルに戻る人見。

COOLに見える人見だが、ハートは誰よりも熱い!

フォワードの、「明鏡止水」、人見拓哉(19)

いろんなことのできる人見。

パス、ドリブル、シュート、全てのレベルが高い人見。

そして、試合開始からバラバラな鈴鹿のチームの中で、仲間と仲間を繋ぐプレイをする。

人見の存在感で鈴鹿の攻撃が、沖縄の脅威となっている。

この試合、人見がいなかったら攻撃チャンスは半分になっていただろう。

人見は攻撃だけでなく、サイドに献身的に動くことで、局地的な数的有利を作る。

人見!琉球の地で存分に力を発揮してやろう!

人見の力を見せてやろうぜ!

 

鈴鹿は左右サイドバックの身長が低いため、沖縄の長身フォワードがサイドに流れてくると、高さでやられてしまう。

また、左右ともに守備時に中にスライドすると、遠いサイドがキツくなる。

その分を、センターバックで空中戦に強い俊貴(2)と庄司(4)でカバーする。

高さや競り合いでは、簡単に相手にはやらせていない。

しかし、俊貴(2)も庄司(4)もなんか本調子ではなく、連動したディフェンスとしてはハマっていない感じがする。

なんか危なっかしく感じる。

なんか1歩目が遅く、沖縄に詰められている感じがする。

スタンドから鈴鹿のディフェンスを見ると、ディフェンスラインが整っているとは言い難い。

そのギャップに沖縄の選手が走りこんできている。

 

センターバックの、「ハイジャンパー」、庄司景翔(4)

前半はセンターバックの左に入っている。

俊貴(2)とのコンビでパスを回すが、沖縄が狙っていて、なんか危なっかしい。

ゴールキーパー平吹(30)とのパス交換でも、危ない形で渡してしまったりしている。

伸び伸びプレイできず、視野が狭くなってる感じがする。

もっと若さと元気が前面に出る伸び伸びしたプレイヤーなのだが、この試合の前半は、とにかく庄司が消極的に見えた。

沖縄のフォワードは大きく高い。

庄司は高さでも厳しい戦いを強いられており、ポジションをしっかり整えて迎撃しないと、上をいかれてしまう。

庄司(4)から平吹(30)。

庄司(4)から桑原(7)。

パスの出しどころがなく、同じような展開ばかりが続く。

そして、沖縄はそれを十分に読んで、コースを切ってくる。

怪我の影響か?少し足を気にしている気がする。

そのため、一歩目が遅れることがある。

庄司、リラーーーックス。

大丈夫。大丈夫。落ち付いてプレイしよう。

 

試合展開は五分と五分。

鈴鹿は本調子とは程遠いが、攻められないわけではない。

人見(19)、福元(9)を中心に、翔太(14)、健人(10)が絡んで、良い形も作っている。

不安定なのは、ボランチからディフェンスラインにかけて。

 

ボランチの、「大先生」、有馬和希(8)

ずるずる下がる鈴鹿のディフェンスライン(オフサイドは一度も取れていない)。

ボールを捌くために下がる新加入の水口飛呂(29)。

そして有馬の中盤のプレイエリアは、膨大な広さとなってしまっている。

この試合、ボランチの有馬の前への意識がなければ、鈴鹿は全く攻められなかったかもしれない。

それほど有馬が得点するためにハードに動いている。

後方のディフェンスがバタついていることを、有馬はよく分かっている。

左右に展開し、パスを出して、再び自ら受けるために動く。

人の倍は走り回る。

なんとかチームが息を吹き返すように、頑張り続ける有馬。

右サイドの萩原(13)から有馬(8)へ!

有馬の鋭いクロスポールが低弾道で福元(9)へ。

飛び込む福元!惜しい!

有馬は鋭いパスだけでなく、自分でも飛び出してシュートを打つ!

有馬は試合の流れをよく分かっている。

欲しいプレイを欲しい時に出してくる。

さすが!

さすが有馬!

 

サイドハーフの、「キャプテン」中村健人(10)。

鈴鹿で一番サッカーIQの高い健人。

試合展開が悪いことはよく分かっているだろう。

そして、どうすれば良いかの回答は健人の頭の中にある。

しかし、どうにも中盤にオープンスペースが多く不安定な鈴鹿

それをカバーするため、健人が中盤のフォローに走りまわる展開となる。

沖縄の攻撃を警戒するあまり、まだまだサイドバックの攻撃参加が少ない。

健人は自分が中に入り、体を張る事で、右サイドバックの萩原大河(13)の走るタイミングを作る。

また、中でクッション的に受けて、人見(19)、福元(9)にリンクさせる。

このワンタッチ、ツータッチのショートパスのコントロールが抜群に上手い健人。

なんとかリズムを作りたい。

鈴鹿のディフェンスが押し込まれてるのを押し返すまでの時間を稼ぎたい。

 

サイドバックの、「鈴鹿のくっびー」、桑原海斗(7)

1点を追う鈴鹿

どうしても点が欲しい鈴鹿は、左の桑原がポジションを徐々に上げる。

前方の鈴木翔太(14)は、かなり中に入ってプレイするため、桑原は左にワイドに開いて前目でプレイする。

桑原の棍棒でぶん殴るような、太くて強いドリブルがナカニシは大好物。

ゴリゴリ押し上げて、中への早い折り返しを狙う。

この試合、沖縄はそれほどサイドから攻めてこない。

そのサイドを支配して攻撃の基点とできるかが、試合の流れを変える大きな一歩となる。

深く攻め込むことはできない。

アーリークロスで狙え!

福元(9)と人見(19)が中で待っている。

桑原!頼む!

 

試合展開は五分。

沖縄も鈴鹿も決定的な場面は作れない。

鈴鹿は落ち着いてきたが、まだなんかハマっていない感じがする。

 

ゴールキーパー、「リベロキーパー」、平吹楽(30)

2失点の厳しい試合。

平吹からディフェンスにパスをし、繋いで行こうとするが、ディフェンスから次に展開できず、簡単に平吹にリターンでボールが戻ってしまう。

この試合、何本のバックパスが平吹に出ただろう?

たくさんのバックパスは、前への攻撃的なパスの何倍も多かった。

庄司(4)から、俊貴(2)から、平吹に援護を求めるパスが出る。

そして、平吹のキックが後方からのゲームメイクの鍵となる。

パントキック一閃で、トップスピードで走る萩原大河(13)にズバリ!

見事なロングキックで、前に責めるきっかけとする。

前半、一番得点の匂いのするパスは、なんとゴールキーパーからのパスだった。

平吹!いつも思っているんだけど本当にナイスキック!

なんとかここを持ち堪えてくれ。

 

鈴鹿の変な雰囲気は止まらない。

ベンチからコーチの声は聞こえるが、グラウンドからの選手の声が聞こえてこない。

もちろん斎藤監督の声は聞こえない。

 

特にボランチから後ろが、パスの出しどころを見つけられない。

ゴールキーパー平吹(30)のロングキック頼み。

ゲームが作れない。

プレイが作れない。

良いところが出せない。

 

選手たちの良いところを出せないのは、なぜだ?

既にリーグ戦8節を戦い、鈴鹿がここまで積み上げたものはなんだ?

なぜここまで選手が迷っているんだ?

どうしてここまで選手たちがプレイしにくそうなんだ?

 

鈴鹿が苦しんでいる。

どうやってペースを取り戻せば良いかわからずに七転八倒している。

 

沖縄に攻め込まれると、鈴鹿ゴール前でフリーの沖縄選手が続出する。

中盤とディフェンスのマークの受け渡しができていない。

場当たり的に、個の力でなんとか踏ん張っているように見える。

 

ずっと同じ。

個の力で頑張る鈴鹿

鈴鹿の選手たちは、みんな必死で頑張っている。

ただ、それがとても辛そうに見える。

 

前半43分

水口(29)が中盤で後ろからチャージを受けて、ボールを失う。

ジャッジはノーファウル!

ただ、この時点で「ファウルと思った」鈴鹿の選手の足は止まっている。

ボールを奪った沖縄が、すぐに前線にパスを入れる。

桑原(7)がタックルで止めに行き、沖縄の選手が倒れる。

これもジャッジはノーファウルの判定。

「ファウルと思った」鈴鹿の選手の足が再び止まる。

止まらずに動き続ける沖縄。ラストパスからドフリーのシュート!

簡単に、あっさり、楽々と決められ失点。

1-3

 

足が止まるとは!

こんなプレイで失点するとは!

なんだこれは?

どうなっているんだ?

 

ここで前半終了。

 

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ハーフタイム。

選手たちのアップを見る。

 

アップする選手たちの人数が1人少ないので、選手交代が行われるのだろう。

1人だけの交代で足りるのか?

この流れを変えられるのか?

 

前半の3失点。

それも自滅に近い悪い形。

サポーターも元気が出ない。

グラウンドの選手たちも元気が無い。

 

いや!

しかし!

1人だけ元気な選手がいた!

ハーフタイムで座り込むサポーターに向かって叫ぶのは、出口貴也(1)!

目が輝いている。

闘志に燃えている。

リーグ戦に一度も出場したことのない出口が戦っている。

 

鈴鹿サポーター!

選手の元気が無い時こそ!

選手が調子出てない時こそ!

試合展開が悪い時こそ!

俺たちが選手の背中を押すような応援をしよう。

 

サポーターからこの試合を変えて行こう!

出口に負けるな!

 

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HT

(OUT)2中村俊貴 ⇔ (IN)15藤武

 

後半開始

 

この試合、なかなか調子の出ない中村俊貴がハーフタイムで交代。

ボールをキープし、最終ラインから展開できる藤武が入る。

藤武が左のセンターバックへ。

庄司はプレイしやすい右のセンターバックへ。

 

センターバックの左に入った藤武剛。

足元が上手く、パスコースもよく見えていて、ミスが少ない。

展開力もあり、カバーリングも上手いので、前に強い庄司(4)と、後ろが見られる藤武は相性が良いと思う。

藤武!がんばれ!

 

2点を追う鈴鹿の攻撃は、やはり切込隊長のいる右サイドから。

 

サイドバックの、「タイガーショット」、萩原大河(13)。

後半は、さらにかなり高い位置を取り沖縄陣内に押し込んでいく。

萩原の上がった裏のスペースは、相手にとって狙い所となるが、その部分は後半から入った藤武が見事にカバーしている。

攻撃時には大河の周りに、健人がフォローに入るため、右サイドの展開はとても良い。

押し引きのできる健人が、大河にメッセージを込めたパスを出す。

GO!行け大河!

鈴鹿の得点は萩原が生み出す!

大河、ガンバレ!

 

沖縄は後半から少し攻撃の人数を減らし、ディフェンシブになっている。

その分、沖縄は追加点をカウンターで狙う。

鈴鹿はカウンターでピンチを招く場面があるが、藤武と徐々に安定した庄司が、なんとか踏みとどまっている。

実質、後半はセンターバックの2人で沖縄の攻撃を防いでいた。

 

鈴鹿は前半よりも、攻撃的になっている。

前半と異なり、ディフェンスラインまで水口(29)が下がってこないので、ハーフタイムでなんらかの指示が出たのだと思う。

しかしその分、ボールが水口(29)を経由しないため、存在感が薄くなっている。

 

なんか前半とは違う意味で、チグハグな感じがする。

全員突撃のように攻撃に重心を置いているが、試合が組み立てられているわけでない。

攻撃していても、ナカニシの目には、淡白に見えて仕方がない。

2点を追う展開の割に、練習試合のように見えてしまう。

 

後半13分

(OUT)8有馬和希 ⇔ (IN)25藤山恭輔

(OUT)29水口飛呂 ⇔ (IN)6小野寺亮太

 

やっと、ゲームメイカー小野寺が出て来た。

そして、セカンドボール奪取や中盤のディフェンスが固い恭輔も出て来た。

 

ここから鈴鹿は中盤を支配する。

やっと支配率を上げて、沖縄陣内に攻め込んでいく。

 

結果が出れば全て良しかもしれない。

だけど、現地で試合を応援していて、ナカニシは相当イライラしていた。

最初から、浦安と同じ布陣なら、この試合はもっと違う展開となってんじゃないか?

 

サイドハーフの、「リトルマジシャン」、鈴木翔太(14)

前半の翔太のアシストは絶妙の完璧だった。

後半も攻撃を引っ張るのは鈴木翔太

ゴールキーパー平吹(30)からのロングボールをスーパートラップでピタリと受ける。

平吹から翔太へのホットラインは鈴鹿の攻撃パターンのひとつだ!

この試合、翔太は左サイドに張り付いていない。

さらに後半はもっとフレキシブルに自在に動く。

中にも右にも流れてパスコースを作る。

左から中にスライドすることで、後方の桑原海人(7)のオーバーラップのエリアを開けている。

翔太はサイドに張り付いているより、ゴールのそばで動いた方が相手の脅威となる。

桑原の前をオープンスペースにして、自らがカットインから積極的に中に入るプレイはとても良かった。

鈴鹿のナンバーワンドリブラー

この試合、沖縄ディフェンスをドリブルで剥がせるのは翔太だけだった。

しかし、沖縄はボールを奪うというより、コースをブロックする形で翔太を止めにくる。

翔太!ぶち抜け!

決めてくれ!

 

フォワードの、「鈴鹿の矢」、福元友哉(9)

長身でテクニックのある福本が、後半はより走ってチャンスを作っている。

中盤から展開されるパスが出るようになったため、福元が左右に流れて、チャンスを作り、中の人見(19)や翔太(14)に合わせる。

競り合いの中で、、福元は不思議なファウルもとられているが、審判のジャッジなので仕方がない。

ただ、正当なタックルなどの競り合い自体がファウルならば、それはサッカーでなはない。福元は体を張って、なんとかゴールに近づく。

気迫のプレイはスタンドまで届いている。

思い切った福元のペナンティエリア外からのミドルシュートは、沖縄ゴールキーパーのファインセーブにあうが良い攻撃も見せている。

福元がんばれ!

ゴールを狙え!

 

試合は鈴鹿ペース。

中盤では、小野寺(6)が作り、恭輔(25)が刈る。

ただ、沖縄は無理に攻めずに、しっかりディフェンスを整えている。

鈴鹿は沖縄のディフェンスの間に割り込んで、パスを受けたいが、なかなかボールが出ない。

ボールを持っていても、シュートできずに後ろに戻す時間が続く。

鈴鹿は悪くない。

悪くないけど、2点差をキープし、守りに入った沖縄を崩せない。

どうしても頭をよぎる。3点は取られ過ぎだった。

 

小野寺(6)が体を張って、沖縄の攻撃を止めている。

強引にでもボールを奪い、下がらずに前に出る!

後ろに下がるのは簡単。しかし、セーフティでは点にならない。

沖縄ゴールに一歩でも近づくためにリスクをコントロールする。

テクニシャン小野寺が、熱い根性のプレイを見せている。

 

後半の半分が経過。

今シーズン初の給水タイム。

前半はなかったのに、突然の給水にびっくりした。

 

後半28分

(OUT)10中村健人 ⇔ (IN)22三好辰典

一撃必殺の三好が入る。

三好のスピードで沖縄を掻き回せ!

三好は裏を狙い続けるが、沖縄のディフェンス陣がマークにベッタリ付いている。

三好!ふりほどけ!

 

沖縄ゴールに迫る鈴鹿

選手みんなが一生懸命なのが伝わってくる。

身体を張ったプレイが続く。

がんばれ!

 

三好(22)がドリブルで侵入し、カットインからのシュートを放つ!

しかし、ゴールキーパー正面。惜しい!

さらに、左サイドの桑原(7)からのアーリークロスに三好のヘディングシュート!

ゴールネットを揺らすが、わずかにオフサイド!惜しい!

三好の目はゴールしか見ていない。

その尖った鋭さが、今の鈴鹿には必要。

三好!フォワードはゴールしたもん勝ちだ!

狙え!狙え!狙え!

何本外しても狙い続けろ!

 

後半34分

(OUT)13萩原大河 ⇔ (IN)18石川竣祐

 

暑い沖縄で走りまくった萩原が交代。

高さも速さも兼ね備えた、石川が入る!

 

鈴鹿は健人が交代したため、沖縄陣内の深い位置でのショートパスが出なくなった。

しかし、ボランチ小野寺(6)からのクサビのパスが突き刺さる!

また、この試合を通して、精度の高いゴールキーパー平吹(30)のキックが冴えていた。

ただ、コンパクトにガッチリ守る沖縄よりも、ワイドに開いている鈴鹿の方がスペースが多く、カバーできないエリアが多い。

 

沖縄はコンパクト、鈴鹿はワイドでスペースが大きい。

そんな時に頼りになるのが男!藤山恭輔(25)。

恭輔の存在が、ハードな試合終盤に際立つ。

やはり対人に抜群に強く、その運動量でプレイエリアが極めて広い。

そして、点を取る動きも見事で、バイタルエリアからの思い切ったミドルシュートは、惜しくも相手ゴールキーパーに阻まれる。

恭輔、絶好調じゃないか!

ナイス!恭輔!

 

後半残りわずか。

沖縄はあの手この手で徹底的に時間を使う。

カニシが一番嫌いな時間。

時間を使われるプレイを、鈴鹿サポーターは声を振り絞り応援しながら、ずっと見せられている。

悔しい。

鈴鹿はこんなに弱いのか?

鈴鹿はこんなに何もできないのか?

鈴鹿のサッカーはどこに向かっているんだ?

これが今のベストメンバーの試合なのか?

 

沖縄の時間を使うプレイが続く。

俺たちは、これを見に沖縄まで来たのか?

 

沖縄に見事に時間を使われる。

鈴鹿の得点のチャンスは、最後まで生まれなかった。

 

試合終了。

 

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暑い中(30度近かった)、激しく戦った両チームの選手のみなさん,スタッフのみなさんお疲れさまでした。

 

試合後にグラウンドに倒れこむのは、鈴鹿の選手ばかりでした。

暑い中、全力で走りました。

全力で戦いました。

戦う気持ちは、しっかりスタンドに届いていました。

選手のみなさん、お疲れ様でした。

 

選手と同じように、サポーターも試合終了と共にガックリしていました。

下を向いた選手が、サポーターのところへ来ました。

カニシは試合後に選手に言いました。

「この悔しさを乗り越えて、もっと強くなろう!」

「サポーターも一緒に頑張るから!」

それがナカニシの精一杯の選手への言葉でした。

それが声を出せるギリギリでした。

 

 

 

試合が終わってすぐに、中村健人選手がコーチと話を始めました。

また、平出涼選手、小野寺亮太選手、藤山恭輔選手、有馬和希選手など、たくさんの選手が仲間の選手と話をしていました。

彼らの次の試合は始まっています。

修正し、改善し、克服し、次に勝てる最善の方法を模索し始めています。

 

沖縄戦のスタメンの布陣が、現在の鈴鹿の最高最強とは思えません。

最初から噛み合わなかったのはなぜか?

それを次の試合までに、真剣に考える必要があります。

しかし、試合後にアップされた監督コメントには、誰が見ても分かる無難な事実が書かれているだけでした。

 

全30節のリーグ戦の1戦1戦に、上も下もありません。

この試合も、降格の決まる試合も、優勝の決まる試合も、同じ価値の1試合です。

沖縄戦は、果たして一戦必勝の試合だったのでしょうか?

 

3失点の惨敗。

それが結果です。

弱い弱い鈴鹿が現状です。

 

こんなことは書きたくありません。

だけど、鈴鹿は開幕から強くなっているのでしょうか?

カニシには、強くなっている実感がありません。

鈴鹿一丸」となって戦えていないように見えます。

 

それでも今週末には試合があります。

選手たちが勝利を目指して全力で戦います。

カニシはサポーターとして、選手たちと共に戦うことに何ら変わりはありません。

こんな負け方をした後こそ、もっと元気に応援したいと思っています。

選手たちの背中を押して、さらにもう一歩が出る為に、ノドを枯らして叫びたいと思います。

 

未だに、悔しくて悔しくて、仕方がありません。

まだ切り替えられず、無念の気持ちがノドの奥が詰まるような感じです。

 

うちの選手はこんなもんじゃないのに!

もっともっとできるのに!

 

悔しい・・・。

 

ではまた。

 

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(今後の試合)

三重県選手権決勝 5月12日12:10 対 ヴィアティン三重@三交スポーツの杜鈴鹿

JFL第9節 5月19日 13:00 対 ヴィアティン三重@LA・PITA東員スタジアム

 

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