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アトレチコ鈴鹿クラブ(JFL)のサポーターブログです。

JFL第24節 対 FCティアモ枚方

みなさんこんにちは。

 

長いシーズンの中で、アスリートがモチベーションを常に高く保つというのは大変です。

 

試合に出られないと、モチベーションがどうしても下がってしまいます。

今、ベンチにも入れていない選手達は、試合に出ている選手たちの活躍を、素直に喜べないこともあると思います。

 

今、試合に出ている選手より、自分の方ができるのに・・・。

マイナスの思考が頭の中を駆け巡ることもあるでしょう。

 

今日、鈴鹿は負けました。

パク監督は、連戦のターンオーバー以外では、割とスタメンを固定しますが、今回はそのスタメンが勝利を逃しました。

 

負けたのは悔しいです。

カニシは、今、めちゃくちゃ悔しいです。

 

この悔しさを晴らすには、次に勝利を掴むしかありません。

次の試合はもう始まっています。

 

戦うのはスタメンだけではありません。

チームみんなで戦う必要があります。

チームが強くなるということは、スタメンの11人だけが強くなるということではありません。

 

今日の試合をベンチ外で見ていた選手達。

練習からガンガン行ってアピールしよう。

自分の方ができるということを証明しよう。

 

そして、今日の試合で悔しい思いをした選手達。

そのポジションは約束されていないぞ。

控えの選手が狙っている。もっともっとレベルを上げよう。

 

負けた試合の後こそ、選手全員がモチベーションを高く保って、チャンスを絶対につかむために牙を研ぎすまそう。

 

スタメン組?控え組?

そんなものは無い。

試合に出るために切磋琢磨する選手がいるだけだ。

 

みんながんばれ。

カニシもがんばる。

負けた後だからこそ、ナカニシは次の勝利のため全力で応援する。

 

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試合の朝。

 

8時過ぎに会場到着。

カニシは毎回、市営城北駐車場に駐車している。

少し歩いて会場に向かいながら、今日の試合の事を考えている。

 

早速、横断幕のオモリ用のペットボトルに水を汲み、ノボリを立てる。

黙々と。黙々と。

頭の中は試合の事で一杯。

 

今日の対戦相手は、FCティアモ枚方(以下、枚方と書きます)。

前期は2対3で敗れた。

身長が高く、フィジカルの強い外国人選手が脅威だった。

現在、鈴鹿とほぼ同順位。

勝った方が上位に食い込むことができる。

 

鈴鹿は今年ライセンスが無いため昇格できない。

しかし、順位だけでも上位を確保し「ライセンスさえあればJ昇格できたのに・・・」というところまで持っていきたい。

そうすれば、来年のライセンス所得に弾みがつくはず。たぶん。

 

横断幕を掲出し、バスを迎える。

会場に入り、準備を整える。

 

後半戦に入り、鈴鹿は整った良い試合ができている。

この試合も、絶対に良い試合にしたい。

 

枚方の攻撃力はJFLトップクラス。

ひとつ掛け間違えば、大量失点もありうる。

サポーターとして気合を入れる。

一瞬たりとも、気を抜くな!

試合時間が近づく。

ピーーーンと集中する。

どんな時でも全力応援だ!

 

いくぜ!

 

本日のスタメン(以後敬称略)

FW 22三好辰典

OMF 9福元友哉・10中村健人

MF 21濱名真央・6小野寺亮太・31ラミン・18石川竣祐

DF 3山下宇一・34坂本敬・15藤武

GK 33ジエゴ

 

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試合開始。

 

鈴鹿はいつものフォーメーション3-4-2-1。

 

枚方は、たぶん、4-1-2-3。

アンカーが1人中盤の底にいるような形。

今シーズンのJFLでアンカーを配置する形はあまり見ない。

その分、攻撃にかける人数が多い。

鈴鹿のマークのズレが出ないか心配になる。

 

試合前に両チームの陣地が交代される。

風は、鈴鹿にとって少し向かい風

グラウンド上はそうでもないが、上空は少し強く吹いている様子。

 

試合開始直後から、枚方が押し出す。

最近の鈴鹿は、試合開始時は引いて入ることが多い。

 

枚方は、4バック1アンカーの5人で守って、2トップ下と3トップの5人が攻めてくる。

5人で守って、5人で攻める役割分担がされている。

そのため、意思が統一されていて、シンプルだけど効果的な攻撃をしてくる。

 

鈴鹿ゴールキーパー、「ジャイアンジエゴ」、ジエゴ(33)。

枚方は、ミドルシュートもバンバン打ってくる。

シュート力も高く、コースも良い。

しかし、ジエゴは高さだけじゃない。

セービングしてもその高さが横になり、ゴールの端でも手が届く。

縦も横もデカいジエゴが、枚方のシュートを防ぐ。

枚方は、前線に3人残って、ジエゴのパスに圧力をかける。

出し所が無く、ロングキックで福元を狙うジエゴ

このジエゴから福元へのロングキックを枚方が狙っている。

ジエゴ。今日も鈴鹿のゴールを頼むぞ!

 

枚方は、鈴鹿をしっかり研究してきている。

特に鈴鹿ゴールキーパーから次の展開が警戒されている。

前線の基点となる福元(9)には、厳しくマークが付き、ポストプレイができないように包囲している。

鈴鹿のロングボールが、前線でキープできない。

 

枚方鈴鹿のボールを奪うと、クサビのパスを前線のフォワードに入れてくる。

枚方サイドバックがあまり上がらないため、大きなサイドチェンジはしてこない。

ショートパスを細かくつないで、中央から鈴鹿の「穴」を狙う。

 

ボランチの、「褐色の弾丸」、ラミン(31)

枚方の「人もボールも動く」攻撃に対し、中盤のラミンの狙いが絞れない。

ボールを追っても、パスで交わされ、ボールを奪えない時間が過ぎる。

ラミンの個人能力は高いが、コースを切るのか?寄せに行くのか?まだ周りと連携できていないように思える。

そのため、ラミンのボールにアタックしても単発になってしまい、ルーズボール枚方に回収されてしまう。

守備的にポジションを取るラミンが目立たない。

展開も小さく、ラミンらしくない。

もう一歩前でプレイできれば・・・ラミンらしいプレイができるのに。

枚方に押し込まれて、鈴鹿全体が引いている。

なんとかここを我慢して、反撃の機会を待ちたい。

ラミン。ガマンガマン。

 

前半の序盤。

かなり押され気味で試合が始まった。

鈴鹿の攻撃の糸口は・・・。右サイドだ!

 

右のウイングバック、「縦横無尽」、石川竣祐(18)

前半の序盤、石川への大きなサイドチェンジが鈴鹿の攻撃の基点となった。

超ハイスピードダッシュのまま、ボールをコントロールし、中へ侵入していく。

石川のダイナミックなプレイに、サポーターの歓声が上がる。

良い動き。良い位置。良いコントロール

この試合、右サイドへの大きな展開が特に効いていた。

なんか石川が毎試合毎試合、素晴らしいプレイを見せている。

石川!この試合も頼むぞ!

 

しかし。

 

枚方の攻撃の圧力に、どうしてもコーナーキックを与えてしまう。

体格の良い枚方のプレイヤーにとっては、セットプレイも大きな得点源となる。

 

前半11分。

鈴鹿の左サイドから、枚方コーナーキック

ゴールキーパージエゴ(33)がいるため、ハイボールや、頭を越えるようなボールは蹴ってこない(ジエゴが取っちゃうから)。

スビートのある鋭いボール一択。

コーナーキックはシュートのように早いボール。

それを頭でそらされて失点。

0-1。

 

この世に、コーナーキックで失点したことの無いチームなんて存在しない。

ACミランだって、バルセロナだって、コーナーキックで失点したこともある。

気にするな。

取り返せばいいだけだ。

GO!鈴鹿

 

試合は枚方ペース。

押し込まれる鈴鹿

ボールを奪取するよりも、シュートをブロックして自ボールにする回数が多い。

つまり、シュートを打たれるエリアまで侵入されているということ。

 

枚方の細かいパスワークに対し、枚方のパスを「見て」リアクションして切る感じ。

枚方は仲間のパスを信じて先に動くが、半歩遅く反応する鈴鹿

ゴール前の危ないエリアで、枚方にボールを回されている。

ドキドキの展開。

頼む。守り切ってくれ。

追加点は絶対にダメだ。

 

枚方の攻撃の怖いのは、ズバリと通すクサビのパスと、止める蹴るの技術の高さ。

また、サイドに展開した際には、早いクロスボールを、ディフェンスとゴールキーパーの間にズバッと入れて飛び込んでくる。

 

鈴鹿は防戦のため、前に出てこれない。

攻撃を指揮する中村健人(10)がボールに触れる回数が少ない。

さらに、小野寺(6)やラミン(31)がディフェンスに走り回っているため、ボランチから前線に飛び出せない。

手詰まりの鈴鹿

ただ、必ず鈴鹿の時間が来る。はず。

 

センターバックの右、「ハードボイルド」、藤武剛(15)

最近、ディフェンスのスタメンを掴んだ藤武

そのファイト漲るプレイで、中に絞って枚方の攻撃を防ぐ。

身長差のある相手に対しても、一歩も下がらず激しくぶつかり合う。

ハードだぜ!藤武

そして、タイミングを見計らうと前線に押し出し、濱名真央(21)のロングスローを受けて、ミドルシュートを放った。

一瞬の気も抜けないディフェンスの嵐。

それを全部止める藤武

藤武。追加点はやれない。

頼むぞ!

 

左のウイングバック、「幻惑の園」、濱名真央(21)

枚方の攻勢に対し、献身的なディフェンスを見せる真央。

この真央のディフェンスの上手さで、鈴鹿は何度も救われている。

そして、ディフェンスから一瞬で前線に駆け出す推進力も魅力。

ドリブルで駆けあがり、フェイントもかけていないのに?あれ?あれ?あれれ?と言う間に3人を抜け去りシュート!

枚方ゴールキーパーのファインセーブでゴールならないが、やはり真央のドリブルは威力抜群。

そして、真央の攻撃からコーナーキック獲得。

狙え!

取るぞ!

 

前半18分。

鈴鹿コーナーキック

キッカーは中村健人(10)

健人の蹴ったボールは、見事に枚方ゴール前の良い位置に入る。

そのボールを競り合いの中から蹴り込むのは・・・坂本敬(34)!

ゴーーーーーーール!!!1-1

坂本!!!敬!!!

坂本!!!敬!!!

坂本!!!敬!!!

押されている時間帯で、値千金のゴール!

見事!坂本!

 

同点に追いついたものの、枚方の攻勢は続く。

それに対して、鈴鹿も押し上げようとするが、パスミスをカットされることが多い。

枚方のパスコースを切る動きにハメられているように思える。

 

そして、枚方はボールを奪うとショートカウンター

これまでの枚方に対するナカニシのイメージは、大きな外国人に放り込んでセカンドボールを狙う感じだったが、今日の戦い方は全く違う。

細かくパスをつなぐ上手いサッカーを丁寧にしてくる。

枚方は捕まえにくい。

捕まえるために動くと、「穴」ができてしまい、スペースを使われる。

 

鈴鹿は、自慢のサイドプレイヤー、石川竣祐(18)と濱名真央(21)を前にもっと走らせたい。

しかし、押されている展開の中で、リスクあるプレイを選択し、サイドを上げるとなると、後ろのケアが必要。

鈴鹿の3バックは、中に絞ってディフェンスしていたが、山下がサイドの裏のケアに走る。

 

センターバックの左、「山下一番」、山下宇一(3)

センターバック3人が中に絞って、閉じこもっていてはウイングバックが上がれない。

そのため、山下が濱名真央(21)の上がった後の裏のスペースを消しに走る。

枚方がサイドの裏を狙うが、山下のスライディング一発で粉砕する。鋭い!

対人の強い山下に対して、1対1では決して攻略できない。

ドリブル突破も許さず、ロングボールも頭で迎撃し、対人で負けることは無い。

山下1番とサポーターが言っても何の不思議もない。

山下は一番だ。

自信を持とう。

鈴鹿の最高のディフェンダーだ。

山下ガンバレ!

 

前半の終盤に入る。

鈴鹿が徐々に押し出してくる。

鈴鹿の前線が斜めに走り始めて、マークを外す。

 

左のインサイドハーフ、「アトレチコの矢」、福元友哉(9)

鈴鹿が攻撃に出るには、前線でのタメが必要。

そのタメがスイッチとなって、周りが上がって来る。

今、鈴鹿で一番タメが作れるのは福元で間違いない。

懐にボールを収めて、相手に渡さずドリブルで「間」を取るプレイは、見事の一言。

そして、福元は、自らドリブルからのカットインでシュートを放つ!惜しい!

さらに、左から右の石川竣祐(18)を狙った超精度のクロスボールを入れる。

前半の終盤になり、福元が目立ち始めた。

福元が攻撃に全て絡んでいる。

福元が目立つということは、鈴鹿が攻勢に転じたということ。

福元のパスやドリブルが、鈴鹿にチャンスを作り出す。

上手い。福元上手い。

頼むぞ!1点取ってくれ!

 

枚方も1点を取るため、球際で激しく当ってくる。

ラミン(31)が、中盤の底でボールを奪われシュートを打たれる。危ない!

3バックが中を絞り、なんとかディフェンスする。

ボランチがなかなか前に出てこれない。

 

しかし、危ない場面の後には、やはり濱名真央(21)が空気を変える。

またもやスーパードリブルで枚方陣内を縦に切り裂き、枚方ゴール前まで一気に運び、シュートを放つ。

シュートコースを切られていたため、ボールはコーナーキックに。

 

鈴鹿の1点目と同じシチュエージョン。

キッカーは、中村健人(10)。

そのボールを頭で合わせたのが、福元友哉(9)!!!

キタ!!!!!と思ったが、福元のヘディングシュートは、ゴールポスト直撃でゴールならず。

惜しい!惜しい!惜しい!

 

前半の終盤は完全に鈴鹿ペースに。

さらに、鈴鹿の攻勢が強まる。

右サイドの中村健人(10)から、ピンポイントのロングパス。

左の福元友哉(9)がボールを受け、中に早くて鋭いクロスボール。

ゴール前に飛び込んだ中村健人(10)のダイビングヘッドは、ゴールの枠を捕らえられない。

惜しい!惜しい!惜しい!

 

右のインサイドハーフ「キャプテン」中村健人(10)

前半の終盤は、健人がボールを触る回数が増えた。

そのことで、鈴鹿の攻撃のリズムが整っていく。

ゴール前のダイビングヘッドや、ミドルシュートで直接、枚方ゴールを狙う。

そして、福元(9)や三好(22)のプレッシャーから、枚方ディフェンスのパスが乱れたところを逃さずシュート!

これも惜しかった。

この試合、健人がより一層、貪欲にゴールを狙っている。

なんか健人が怖いくらいだ。

健人!ゴール頼むぞ!

 

ボランチの小野寺亮太(6)が前に動く。

ラミン(31)が上がってくる。

中村健人(10)がボールに触る。

鈴鹿の基点が前に出る。

 

ワントップの、「音速のタツノリ」、三好辰典(22)

前半の終盤に入り、少しずつ鈴鹿の基点が前に出て来た。

前半序盤は、前線で孤軍奮闘していた、三好の周りにボールが出てくる。

さらに、福元(9)、健人(10)が前に出てきたことにより、三好の枚方ディフェンスにかける圧力が活きて来た。

三好の早い寄せにより、枚方ディフェンスのミスを誘い、さらに、前線へのロングパスの精度を落とす。

ボールに触ってなくても、三好が試合の流れを変えてきた。

三好の動きが、鈴鹿を前に引っ張り上げる。

枚方ディフェンスが三好のチェイスを嫌がっている。

そして、三好は最終ラインへの一撃必殺の飛び出しがある。

三好が絶妙のタイミングで飛び出すが、わずかにオフサイド

どうも一歩が早く、後方のパスのタイミングが合わない。

三好、オフサイドなんて気にするな!

誰もいない空間に一歩飛び出す炎の心を忘れるな!

フォワードは点を取って黙らせろ!

ゴール取るぞ!

 

前半の終盤。

 

石川(18)が右サイドを飛び出してきた。

大地が弾む。ビンビン弾む。

石川のダッシュの1歩1歩で大地が弾んでいる。

石川のクロス!

濱名真央が逆サイドで受けて、再び石川へ。

石川のランニングボレーシュートは、惜しくもサイドネット!

惜しい!惜しい!惜しい!

 

鈴鹿の1点モノの良い攻撃がたくさん出ている。

もう一歩でゴールまで迫っている。

三好(22)、濱名(21)、石川(18)、福元(9)、健人(10)の前からのプレス。

そして、小野寺(6)、ラミン(31)のポジションが上がってくる。

枚方のディフェンスは、特に最前線の三好(22)が邪魔で仕方がなかったと思う。

その、三好が走ることで、再三のパスカットを決めている鈴鹿

 

この時間帯に。

この時間帯にもう一点欲しい。

 

しかしAT0。

 

ここで前半終了。

 

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ハーフタイム。

 

ハイテンションの前半終盤を終えて、座って落ち着くナカニシ。

 

攻めに攻めていながら、絶好のチャンスを何度も決めきれずにハーフタイムとなったのは痛い。

後々、「あの時、決めていたら」と思えるような試合にしたくない。

なんとか勝利を掴みたい。

 

枚方のとの試合は、だいたい乱打戦になる。

枚方は、得点も失点も多いチーム。

攻守の役割分担をしているため、鈴鹿のアップダウンによっては数的有利を作り出すことができる。

前半は、得点も失点もいつ生まれてもおかしくない展開だった。

 

このまま1対1で終わるとは思えない。

 

ワントップの三好(22)は前半走り回ったため、フルタイムは厳しいだろう。

福元(9)も足を少し痛めているようだ。

得点王、人見拓哉を怪我で欠く鈴鹿に、得点の切り札はあるのか?

 

10月半ばとは思えない暑い試合になった。

選手交代が、試合の流れを決める。

 

さあ!やったろうぜ!

 

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枚方が早くも選手交代をする。

鈴鹿はまだ交代は無い。

 

後半開始。

 

前半の終盤、攻めまくった鈴鹿

しかし、ゴールは奪えなかった。

枚方は選手を変えて立て直してくる。

ハーフタイムで枚方が立て直す猶予を与えてしまった。

 

後半も鈴鹿はサイドから攻めたい。

サイドの主導権を奪い、前に攻めることで枚方のサイドを押し下げたい。

 

しかし、枚方は立て直してきた。

後半立ち上がりから、球際の烈しさが増し、強めの押し出しを見せる。

 

鈴鹿のディフェンスは強い。枚方の圧力をガッチリと受け止める。

体も心も競り合いに強い、藤武(15)と山下(3)を両サイドに配置し、中央で本陣を張る鈴鹿の坂本敬(34)。

 

鈴鹿のディフェンスの中心、「パーフェクトディフェンダー」、坂本敬(34)。

今シーズンの前期と後期の鈴鹿ディフェンスの大きな違いは、坂本がいるがいないかだと思う。

それほどまでに鈴鹿ディフェンスを変えた男。特技は「けん玉」

坂本は、3バックの真ん中で堂々たるプレイ。

右も左も年上の選手。

サッカーに関して妥協無く、フィールドの上では誰よりも声を張り上げてガンガン指示を出す。

サポーターの位置から坂本の声が聞こえている。

良い指示だ。

良いプレイだ。

坂本、枚方に押されて鈴鹿のゴール前は激戦区になった。

頼むぞ。

鈴鹿のゴール前を頼むぞ!

 

鈴鹿ティフェンスは、ノーファウルで枚方に押し負けていない。

1次攻撃は防げる。問題は2次攻撃だ。

注目点はセカンドボールの奪い合いとなる。

 

枚方は、サイドをあまり攻めてこないため、トップ下付近に2人ほど選手が張り付いている。

この位置でセカンドボールの回収をされると危ない。

 

ボランチの、「鈴鹿のかじ取り役」、小野寺亮太(6)

前半から献身的にバイタルエリアをカバーしていた小野寺。

この試合、鈴鹿が前に押し上げられなかったのは、小野寺の動きが制約されていたため。

小野寺とラミンの役割分担が難しかったため、小野寺が動く範囲が狭くなってしまったように思う。

後半のセカンドボールの対応も、鈴鹿ボランチの中心として小野寺が体を張っている。

しかし、混戦の中盤でディフェンスするため、小野寺本来の試合を作る司令塔の動きが十分にできない状態。

それでも後半、機を見て、ドリブルで持ちあがる小野寺。

なんとか枚方の攻撃の包囲網から抜け出したい。

そのためのリスクを背負った動きをする小野寺。

カニシは小野寺が試合を組み立てるには、もう少しディフェンシブな選手とボランチを組んだほうが良いと思う。

小野寺がんばれ。

チャンスは必ず来るぞ!

 

鈴鹿はワントップの三好(22)や、右サイドからダッシュした石川(18)が、枚方陣内に深く切れ込んでいる。

決して悪い状態じゃない。

この調子で攻め立てれば・・・枚方ディフェンスを突破できる。

 

後半18分

(OUT)22三好辰典 ⇔ (IN)11三浦知良

(OUT)31ラミン ⇔ (IN)29水口飛呂

 

バランスをとり、中盤の底を抑えられる水口が入る。

中盤でのせめぎあいの中では、水口の方が安定する。

 

しかし、前線で枚方ディフェンスに圧力をかけていた三好(22)が変わったことで、枚方のディフェンスが楽になってしまった。

攻撃に出ても、一度戻して体勢を立て直せるようになった。

三好(22)とカズ(11)のタイプが全く違うため、少し鈴鹿はバタバタする。

選手交代で少し乱れた?

枚方が丁寧にサイドに展開し始めた。

そろそろ疲れが出てくる時間帯。

鈴鹿は選手交代で一瞬の間伸びがあった。

 

後半22分。

枚方に右サイドに展開され、中に折り返し。

鈴鹿のディフェンスの後ろから入ってきた枚方の選手を捕まえられていない。

マークがズレている。

失点。

1-2。

 

選手交代で、少し乱れたところを突かれた。

いやいや。まだまだ。ここからここから。

 

サポーターの応援に熱が入る。

枚方はまだ守りに入らない。

同じように押し出して、追加点を狙う。

 

鈴鹿も点を取らなきゃ勝てない。

さらに押しだしてくる濱名真央(21)のドライブドリブル!

後方は水口飛呂(29)がカバーしてくれている。小野寺亮太(6)が上がって来た!

中村健人(10)がボールをさばき、サイドに展開。

鈴鹿が攻勢をかける。

そして、枚方は退いて守らずにさらに点を取りに来る。

 

枚方鈴鹿バイタルエリアでボールをキープする。

そこが潰しに走る水口飛呂(29)。

立って待つのではなく、動きながらディフェンスできる柔軟なプレイの水口。

上手い!

水口、その位置が危ない。

頼むぞ。

 

疲れが出てきたことと、鈴鹿の攻勢を遮るため、枚方が危険なプレイでイエローカードを受けている。

枚方は、試合を通して終始、球際の競り合いが激しく、ノーファウルでボールを奪われ危ない場面が何度もあった。

 

まだまだ!

まだまだ点を取って勝つぞ!

 

試合の後半になっても石川の爆走が止まらない。

石川の闘志が燃え上がる。

しかし、オフサイドで得点にならず。

惜しい!でも、良いぞ良いぞ石川!

濱名真央(21)もドリブルからのシュート!
これも惜しくもゴールならず。

濱名真央(21)も石川竣祐(18)も、自分たちが試合を引っ張る必要があることをよく分かっている。

サイドが上がってきて、クロスボールを上げている。

そのタイミングを外して、福元友哉(9)がドリブルでスルスルと中に新入し、福元ゾーンでシュートを放つ。

 

鈴鹿は前へ前へ。

しかし、疲れが出て来た。

前後にスペースができてきた。

 

後半29分

(OUT)18石川竣祐 ⇔ (IN)14鈴木翔太

 

鈴鹿で一番ドリブルの上手い翔太が出て来た。

翔太!頼む!

翔太のプレイで試合を変えてくれ!

 

左の濱名真央(21)から、鋭いクロスがカズ(11)へ!

絶妙なスーパーナイスボール!

カズのダイビングヘッドは惜しくもサイドネット。

くー、惜しい!

 

枚方は長身の選手を交代で入れて、時間を使い始める。

鈴鹿陣内での安全なキープのプレイ。

 

球際が強く、パスのミスが少ないため、鈴鹿は選手が連携しなければボールを取れなくなってきた。

さらに、枚方は危ない場面では、ディフェンスに戻して、ゲームメイクを立て直すこともできる。

疲労が蓄積する中で、鈴鹿の選手の体力が奪われていく。

 

サポーターの応援も必死。

なんとか。なんとか。選手達へパワーを。

 

福元友哉(9)がミドルシュートを放つ!

枚方ゴールキーパーのこぼれたボールを鈴鹿の選手が押し込みに行く。

もう、形にこだわらず、ドンドンシュートを狙っていきたい。

とにかく、枚方ゴール前で勝負したい。

 

鈴鹿は前に前に出るため、少し前に選手が詰まってしまった。

そんな時こそ、鈴木翔太(14)の力で風穴を開けてくれ!

 

いつ鈴鹿に点が入ってもおかしくない。

このまま入らなくてもおかしくない。

ただ、枚方は守りに入ったため、枚方の追加点はもう無い。

残り時間はわずか。

 

鈴鹿はボールを回して守りに徹した枚方を崩せない。

ギャンブル的なリスクを犯すプレイを。

ノイズを起こすプレイを。

 

後半42分

(OUT)10中村健人 ⇔ (IN)8有馬和希

 

カニシ待望の有馬が入る。

得点力のある中盤。

セットプレイのキックも良い。

 

有馬!頼むぞ!

 

枚方が必死に時間を使う。

コーナーキックエリア周辺で、選手同士の押し合い。

ボールが外に出たら、徹底的に時間稼ぎ。

 

なんとかしてくれ。

なんとかしてくれ。

 

鈴鹿は右サイドから坂本のロングスロー。

選手全員が全力で競り合う。

カズ(11)が頭で折り返して、飛び込んできた有馬がシュートを狙う。

惜しい!

 

アディショナルタイムは5分。
鈴鹿はボールを取りに行くが、枚方の堅い守りで枚方陣内に入るのも難しい。

 

時間が過ぎていく。

 

ボールをキープされる。

 

最後に1度だけチャンスが来るはずだ。

諦めるな!

 

チャンスが・・・。

 

チャンスが・・・。

 

ここで試合終了。

 

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両チームの選手のみなさん,スタッフのみなさんお疲れさまでした。

今回も、伊賀FCくノ一三重のチアダンスチーム「BLAST」さんが踊ってくれました。

小さいお子さんも上手に踊ってくれて、とても良い雰囲気を作ってくれました。

ありがとうございます。

 

今シーズンの伊賀上野の試合は、この試合で終わりです。

周知であったり、宣伝であったり、観客動員であったり、キッチンカーであったり、いろいろな点で厳しい会場運営だったと思います。

三重県のスポーツ施設の不足は、JFLで全国に行くとよく分かります。

ハッキリ言って、施設整備では三重県がダントツで最下位です。

そんな中でも、もっともっと来場者に楽しんでもらえるような、会場になるよう、サポーターとしてもチームと協議を続けていきたいと思っています。

 

恥ずかしながら、ナカニシのプライベートの話です。

 

伊賀上野開催の1回目の横河武蔵野戦で、ナカニシの実の妹夫婦(伊賀在住)が3歳の甥と一緒に試合を見に来ました。

昨年まで東京に住んでいた妹夫婦は、全くアトレチコ鈴鹿に興味が無かったのですが、近所に三浦知良選手が来ると聞いて、始めて来たようです。

この試合で、すっかりラミンとジエゴのファンになったそうです。

 

2回目の高知戦では、ラミンとジエゴの手旗を作って応援しに来ました。

3歳の甥は、90分間は集中できず、最終的にはバッタを探していたようですが、妹の旦那さんは高知戦の勝利に興奮していたようです。

 

3回目の枚方戦では、甥がエスコートキッズに応募し、ラミンとジエゴの手作りフィギュアを作って持ってきていました。

やっぱり試合後に甥はバッタを探していましたが、妹の旦那さんは枚方の大黒コーチにサインをもらいに行ったようです。

(ナカニシが無理に誘わなくても)妹夫婦は三浦知良選手目当てで試合を見に来て、ジエゴやラミンのプレイを見て、勝手にアトレチコ鈴鹿を好きになって、自然に試合を楽しんでくれました。

また、試合を見に来てくれるようです。

自分の妹ながら、こんな風に1人1人ファンが増えると良いなぁ・・・と思いました。

 

鈴鹿にはアトレチコ鈴鹿があります。

全力で勝利を目指す選手たちの姿は、絶対に人を魅了する力があります。

それだけ素晴らしい選手たちが、素晴らしいプレイをしてくれます。

YouTube配信はありがたいのですが、そこでは感じられない「本物の笑顔」と「熱い涙」があります。

 

ぜひ試合を見に来てください。

この地にアトレチコ鈴鹿があることを、みんなに知って欲しいです。

これからの集客に向けて、ナカニシもいろいろ考えていきたいと思っています。

 

 

昨夜から書き始めたブログが、もう翌日の朝です(少し寝落ちしてて妻ノリコに怒られた)。

 

もう、次の試合は始まっています。

枚方戦で下を向く必要はありません。

みんな立派に戦っていました。

 

大丈夫。大丈夫。

次に勝つための良い準備をしましょう。

 

カニシが500回くらい言っている言葉があります。

「負けた試合の後こそ、サポーターが元気に応援しよう」

 

さあ、次!次!

 

寝て起きて、大戸屋さんでご飯食べて、次の試合に備えよう。

 

ファイヤーーー!!!

 

ではまた

 

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(今後の試合)

JFL第25節 10月19日 13:00 対 Honda FCエコパスタジアム

JFL第26節 10月26日 13:00 対 ソニー仙台FC@三交スポーツの杜鈴鹿

JFL第27節 11月3日 13:00 対 ブリオベッカ浦安@AGF陸上競技

 

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