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アトレチコ鈴鹿クラブ(JFL)のサポーターブログです。

JFL第25節 対 Honda FC

みなさんこんにちは。

 

横断幕の意味を知らない選手もいると思うので、ご説明しておきます。

サポーターの横断幕に掲げている言葉のひとつに「疾風に勁草(けいそう)を知る」というものがあります。

勁草(けいそう)という言葉が難しいですが「強い草」という意味です。

疾風(逆境)の吹き荒れる中だからこそ、勁草(強い人)を知ることができる、という故事から持ってきました。

苦難の時こそ、人の本質が分かります。

 

 

試合に勝った後に、選手を賞賛するのは簡単です。

だって選手たちは良い顔をしてますし、自分の思ったプレイができているでしょう。

みんな笑顔ですし、SNSやらにも選手を称える言葉が溢れるでしょう。

 

でも、ナカニシは負けた時だからこそ、サポーターとして頑張りたいと思っています。

負けた試合は、選手は全力で戦ってなかったですか?

負けた試合は、選手は勝つための強い心を持ってなかったですか?

負けた試合は、選手はどんな顔をしてましたか?

負けた試合の後に、下を向いてうなだれる選手を応援する言葉こそ、サポーターの発する言葉だとナカニシは思っています。

 

カニシは試合後、選手の挨拶に拍手して、すぐに横断幕を片付けに行きました。

煮えくり返るほど悔しくて悔しくて仕方が無かったのと、選手がサポーターに頭を下げ続ける姿を見たくなかったからです。

でも、あの時・・・、もっともっと選手に声を掛ければよかったと、今とても後悔しています。

 

サポーターの応援席で、試合後にサポーターが歌っていました。

「どんな時も、俺らはここに! さあ前を向いて、走れ鈴鹿、夢の先へ!」

これがサポーターの声です。

 

みんな勝ちたい。

心の底から勝ちたい。

それでも勝負の世界では、負けることもあります。

それがサッカーです。

サッカーは難しいです。

 

 

選手のみなさん、負けた時の後に、下を向いていても次に勝てません。

体を休めて、怪我を治して、次に向けた準備をしてください。

そして、負け試合の後のSNSなんて見なくていいです。

自分の熱い心を、知らない人の言葉で冷やすことは止めてください。

 

残り5試合。

選手が戦う以上、サポーターにとって消化試合なんてありえません。

負けた試合の後こそ、サポーターとしてさらにさらに全力で応援します。

 

疾風の吹き荒れる逆境の中で、立ち上がる勁草(けいそう)はだれだ?

 

大丈夫。

どんな時も、サポーターは選手と共にあります。

 

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試合の朝。

 

7時に鈴鹿を出発。

 

試合会場は、エコパスタジアム

国際大会も行われるワールドカップスタジアム。

素晴らしい会場でプレイさせてもらってありがたい。

選手達もこのグラウンドでプレイするのが嬉しいことだろう。

Honda FCさんに感謝。

 

今日の対戦相手は、Honda FC(以下、ホンダと書きます)。

言わずと知れたJFL最強の企業チーム。

鈴鹿は何度も何度もコテンパンに負けて来た(劇的に勝ったこともある)。

毎年、チームのスタイルが変わらず、その変わらない部分を研ぎ澄ましたような、素晴らしいサッカーをするチーム。

 

会場に到着。

1000台以上の駐車場。

長大なエントランス。

見上げるほどのスタンド。

全てが羨ましい。

鈴鹿に持って帰りたい。

 

横断幕を掲出する。

巨大横断幕は、雨予報のため使用しなかった。

「運命よ、そこをどけ、俺たちが通る」

「疾風に勁草を知る」

鈴鹿の横断幕は、苦難やピンチを乗り越えるための言葉を選んでいる。

心身共にキツイ時に、この言葉が選手の励ましになりますように。

 

試合開始時間が近づく。

 

カニシは試合前にほとんど何も食べないのだが、妻ノリコがチュロスの代わりに買ってくれた、紫芋のパン?を食べる。

ホンダに勝つぞ!

 

集中!集中!集中!

 

いくぜ!

 

本日のスタメン(以後敬称略)

FW 22三好辰典

OMF 21濱名真央・10中村健人

MF 14鈴木翔太・6小野寺亮太・29水口飛呂・18石川竣祐

DF 3山下宇一・34坂本敬・15藤武

GK 33ジエゴ

 

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試合開始。

 

鈴鹿はいつもの3-4-2-1のフォーメーション。

前節までスタメンの福元(9)はイエローカード累積で出場停止。

 

ホンダは、4-4-2だと思うけど、左サイドハーフがかなり前に出ている。

ひよっとして基本は4-3-3で、守備時だけ4-4-2なのかもしれない。

 

鈴鹿は試合開始直後から、引いて入った。

最近の鈴鹿は、試合開始直後に引くことが多い。

ロングボールで相手の様子を図り、リスクを回避して、試合のペースをつかみたい。

 

しかし、縦のスルーパスを通して、一気に攻めてくるホンダ。

鈴鹿のディフェンスラインの裏を、後方から追い越しながら攻略してくる。

何度もやられたホンダのサッカーが鈴鹿を襲う。

 

前半4分。

鈴鹿の左サイドからのホンダのコーナーキック

長身のジエゴを避けるようにアウトスイングするボールが蹴り込まれる。

精度の高いコーナーキックを頭で合わせられて失点。

0-1。

 

試合開始直後の失点、それもコーナーキック

サポーターの声が上がる。

気にするな!

出会い頭の事故みたいなもんだ!

ここからここから!

 

しかし、前半の展開はホンダのボールキープの時間が長い。

鈴鹿はそのボールを奪っても、攻め急ぐあまり、雑になってしまい精度が悪い。

鈴鹿のミスを奪われ、ホンダのボール支配が続くという悪循環。

 

センターバックの左、「山下一番」、山下宇一(3)

ホンダは球際で荒くあたったり、フィジカルで押し込んでくるチームではない。

ショートパスを丁寧に繋ぎ、パス&ゴーで鈴鹿のマークを外してくる。

対人の競り合いと、空中戦に抜群に強い山下。

前半から縦横に繋がれるホンダのパス。

しかし、山下はそのパスにも十分に対応し、ホンダのサイド攻撃をしっかりと防いでいる。

そしてボールを奪ったら、攻撃の基点となる精度の高いパスを前方に出したい。

しかし、ホンダはボールを失った瞬間から、山下の縦のパスを切ってくる。

山下の前には、鈴木翔太(14)、濱名真央(21)らの、攻撃力抜群の選手が待っている。

ここにパスを入れたいが、コースを切られているため前に出せない。

ボランチのコースも警戒されているため、バックパスで後ろへ戻す場面が多い。

しかし、山下スパイラルターンで見事に相手を振り切る!

山下。

ディフェンスから攻撃を始めないと、なかなかホンダゴール前まで届かない。

攻撃につながるパスを頼む!

 

ホンダの攻勢により、鈴鹿陣内にベッタリ張り付いている展開。

ホンダのパスは基本的に5m程度のショートパス。

この5mの中に、複数人の選手が入り、複数の選択肢を作る。

簡単に言うと、練習で良くやっている「鳥かご」を、試合の中で作っている感じ。

 

ボランチの、「俺たちのヒーロー」、水口飛呂(29)。

攻守のバランスをとる水口だが、前半は守備が9割の厳しい状況。

ホンダのパスは、勝負のパス以外はなかなか奪えない。

鈴鹿はサイドに大きく開いて、ウイングから攻めたいため、中盤の人数がホンダより少ない。

縁の下の力持ち水口が、ボールを追い、パスコースを少しでも切る。

さらに、攻撃の基点となる中村健人(10)や小野寺亮太(6)へのボール供給を狙う。

中盤の差し合いが、ギリギリの刃の上。

水口の支える力がフル稼働する。

水口。がんばれ!

 

鈴鹿はワイドに開いているため、サイドチェンジを狙いたい。

ホンダは鈴鹿がワイドな分、中央で数的有利を作る。

互いに狙っている場所が違う。

しかし、鈴鹿は堅守だが、速攻にはつながっていない。

ボールを奪ってからの攻めが、三好辰典(22)一本で、前線でボールをキープする余地が無い。

ワントップで1人。孤軍奮闘する三好は、ホンダディフェンスとしてもマークしやすい。

裏に抜け出したい三好は、2人のマークを一度に外すために、オフサイドギリギリのきわどいラインを狙うしかない。

 

左のウイングバック、「リトルマジシャン」、鈴木翔太(14)

あくまでナカニシの感想だが、翔太は左のほうが良い。絶対に良い。

久しぶりに左に配置され、フェイントもドリブルもやり易そうに見える。

この試合、鈴鹿の優位は、サイドに張り出したウイングバック

中央でパスを回し、ボール支配率を増すホンダに付き合う必要はない。

サイドからの一撃で決めたい。

鈴鹿は大きなサイドチェンジから、サイドで1人余るウイングバックがボールを受ける。

翔太のドリブルは2人くらいならぶち抜く迫力。

切り返しからの、切り返しからの、切り返し。

さらにそこに濱名真央(21)が飛び込んでくる。

前半の鈴鹿の攻撃は、左サイドが多かった。

鈴木翔太(14)と濱名真央(21)の連動も良く、何度も良いボールを中に供給した。

しかし、中で合わせる選手が足りない。

鈴鹿は基本的に速攻なのだが、ホンダに低い位置まで攻め込まれているので、そこからの速攻にゴール前の選手の数が少ない。

攻撃の厚みが不足していて、点で合わせなければならない状態。

翔太、やっぱり上手いなー。

翔太、サイドの攻略頼む!

 

左だけでなく、右サイドの石川竣祐(18)も元気に上がってくる。

しかし、中への折り返しは三好(22)にわずかに合わない。

鈴鹿のクロスは点で合わせる必要がある。

 

鈴鹿が点で合わせる必要があるのに対し、ホンダは網を張るような縦横のパス。

さらに、パス&ゴーが徹底していて、人もボールも良く動く。

 

鈴鹿の速攻を止めたホンダがカウンター攻撃!

危ない場面でもジエゴ(33)が左手一本でボールを弾き出す。

 

鈴鹿ゴールキーパー、「ジャイアンジエゴ」、ジエゴ(33)

ホンダは鈴鹿バイタルエリアで、クサビのパスをバンバン通してくる。

何とかシュートコースはブロックしているが、危ない場面が連続する。

そしてホンダは、後方から追い抜く者、斜めに走る者など複数人がボールに絡む。

パス回して、鈴鹿の体勢を崩してからの鋭いシュート。

ジエゴは、ゴール前の他の選手が邪魔にならない高い位置から俯瞰でボールを見ている。

ホンダの意表を突くシュートに対しても、長い手を伸ばすジエゴ

慌てていない。

早く動き過ぎない。

しっかり見て!しっかり判断して!丁寧にプレイ!

いつも難しい顔をしているジエゴ

陽気なブラジリアンというより、哲学者のようだ。

ジエゴ

もう点はやれない。

鈴鹿ゴールを頼むぞ。

 

試合は流れが変わらない。

ボールを長く保持して揺さぶるホンダ。

堅守速攻を狙うが、守備の時間が長く速攻の精度が上がらない鈴鹿

 

ワントップの、「オレ!ミヨシタツノリ!」、三好辰典(22)

ワントップで孤軍奮闘の三好。

ホンダのマークもベッタリで、なかなか振りほどけない。

コンパクトなホンダのディフェンスラインを引き下げるため、立ち位置をディフェンスラインの後ろにして、相手ディフェンスを引き下げようとしている。

ボールの無い所での駆け引きや、無駄走りを続ける三好。

ホンダディフェンスは上手い。

体を寄せられたら抜け出せない。

三好は、オフサイドギリッギリを抜け出そうと狙っている。

なかなか鈴鹿ペースにならない試合。

三好は、自分の前への動きで流れを変えようと苦心している。

前に出る。

前に出る。

オフサイドにもなる。

オフサイドじゃないのもオフサイドになる。

三好のキレの鋭さと1歩目のスピードの早さで、線審オフサイドと勘違いする。

チャレンジを続けろ。

ゴール決めて黙らせてやれ!

みんなの分まで三好が前に出て、みんなの分まで前へのチャレンジを続けろ!

三好!ワントップはフォワードの誉だ。

前は全部、三好のものだ!

しかし・・・

 

前半23分

鈴鹿ゴール前で、クロスボールの競り合い。

普通にクロスボールの競り合い。普通の・・・。

ファウル?誰が?

なんかグラウンド上で変な間がある。

は?なにが?ファウル?えっ?

会場がそんな感じになった。

 

判定はPK。

サポーターの目の前の位置で見ていたけど、普通の競り合いに見えたけど判定はPK。

ジエゴ!頼む!

両手を大きく広げるジエゴ

しかし、PKを決められ失点。

0-2。

 

試合の流れがホンダのまま、鈴鹿は展開を変えられない。

そんな中での2失点は厳しい。

 

2点を追う鈴鹿

それでもホンダのボール支配率は高い。

 

中村健人(10)が、前に欲しがる三好辰典(22)へキラーパスを出す。

しかし、惜しくもオフサイド

良いぞ。気にするな。狙え。狙え。

ゴール決めたら三好の勝ちだ。

もう前しかないぞ。

 

センターバックの中心、「パーフェクトディフェンダー」、坂本敬(34)

2点取ってもさらに攻勢をかけるホンダ。

ホンダは選手間の距離が近く、パススピードも早い。

さらに、徹底的にパス&ゴーで走ってくる。

その人とボールの動きを見失えば、一発でやられる。

人の動きを見てから動いてのでは、間に合わない。

予測して、先に動いて、先にボールに触らなきゃならない。

高度で複数の駆け引きと、何通りもの読み合いを制する坂本。

坂本の動きの質が高い。

必要なところへ一直線に入る。

坂本。ナイスナイスプレイだ!

来年も共に頑張ろう!

 

鈴鹿の攻撃は、両サイドのウイングバックにボールが渡ってから始まる。

その分、ホンダに準備の余裕と、攻めてくる既定路線が分かってしまう。

その規定路線をぶち壊すかのように、濱名真央(21)がドリブルでホンダゴール前に切れ込んでシュート!

惜しくも枠に行かないが、鈴鹿の予想されるパスコース以外からの、意表を突く攻撃は素晴らしいアイデアだった。

 

試合展開は悪い。

ショートパスを繋ぐホンダ。

そのボールを後追いする鈴鹿

 

完全に試合のペースはホンダ。

パスが見事にスルスルと縦横に繋がる。

 

鈴鹿はほとんどシュートを打てていない。

というか、ホンダ陣内でプレイができていない。

 

何とか変えなきゃ。

何とか変えなきゃ。

 

ここで前半終了。

 

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ハーフタイム。

 

どうしよう。

どうすれば流れが変わる。

カニシの頭の中が渦巻いている。

 

選手達は力の限りプレイしている。

しかし、ホンダの一本柱の通った試合展開がなかなか崩せない。

これまでホンダにはどうやって勝った?

あの試合は?あの試合は?

 

これまでホンダに勝った試合は、組織的なパスワークで勝ったのではない。

これまで勝った試合は、個の力がキラッと輝いて勝ったのだと思う。

 

個の力が光る選手が突破口を開いてくれるはず。

(本当に)ハーフタイムにナカニシはそう思っていた。

 

さあ。

 

チームの流れが悪い時こそ、サポーターが頑張って応援しようぜ!

 

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HT。

(OUT)29水口飛呂 ⇔ (IN)31ラミン

 

ハーフタイムで交代したものの、水口(29)のバランスをとるプレイは良かったと思う。

そして、より一層攻撃的なラミンが入る。

実を言うと、ナカニシは藤山恭輔(25)に出て欲しかった。

ホンダ優位の展開の中で、恭輔なら止められたんじゃないかと思う。

 

後半開始。

 

いきなり!

 

後半2分

左サイドで鈴木翔太(14)がドリブル開始。

狙っている。

翔太の狙っている感じがエコパ全体にビンビン来る。

何か起きるぞ!

翔太のドリブル突破から、中へ早いパス。

 

このボールに対し、突入する濱名真央(21)。

その猛スピードにホンダディフェンスがマークに付ききれない。

早い!

ゴーーーーーーール!!!1-2

 

濱名真央(21)の個の力が炸裂。

鈴木翔太(14)のドリブルも猛烈な個の力。

問答無用にホンダディフェンスを食い千切った!

ナイス!

鈴鹿の個人チャントがエコパの屋根に反響する。

鈴鹿で夢叶えるのさー、俺たちと共に、ハーマナマオー」

 

左のウイングバック、「スーパードライブ」、濱名真央(21)

尖った自分の個性と、チームのための献身的なプレイ。

一見すると相反するような「個と衆」を両方こなす濱名真央。

ディフェンス時には、誰よりも早く戻って守備に奔走する。

試合の流れが悪いと思えば、自らドリブルで持ち込みシュートを放つ。

この試合、早く動かないと、ホンダにハメ殺される可能性がある。

その空気を吹き飛ばすかのように、ドライブで切り崩す真央。

(ドライブというのは、ゴールへ向かうドリブルの事らしいです)

濱名真央が躍動する。

鈴鹿に活気が生まれていく。

真央!

鈴鹿でがんばれ!

 

ボランチの、「ゲームメイカー」、小野寺亮太(6)

鈴鹿の試合展開は、小野寺が前にいるか後ろにいるかで雰囲気が変わる。

小野寺が守備に奔走していた前半、やはり分厚い攻撃ができなかった。

後半開始から、小野寺の位置取りが高い。

サイドの鈴木翔太(14)、石川竣祐(18)への高精度のパスが通る。

鈴鹿の攻撃のターンが増える。

そして、小野寺から、中村健人(10)へのパス。

さらに鈴鹿の選択肢が増える。

前半はホンダに試合の主導権を握られた。

小野寺。後半は鈴鹿の試合を組み立ててくれ。

 

後半も時間が過ぎていく。

鈴鹿は前半よりも活性化しているが、最後まで波に乗れない。

 

全くオフサイドじゃないのに、オフサイドを取られる三好(YouTubeで何度も確認した)。

あまりのキレと早さに、審判の判断が狂っている。

仕方ない。ジャッジには従うしかない。

でも三好。良い走り出しだ。

下向くな!

徹底的にゴールを目指せ!

 

後半も鈴鹿は守備に軸足を置いているように見える。

そのため、鈴鹿は攻撃の枚数が足りず、、走り出しが少ない。

対するホンダは、前線に3人がドンドン侵入してきて、前に人をかけている。

鈴鹿はペースを取り戻せない。

堅守は良いが、速攻にならない。

それだけホンダの攻撃は怖い。

 

後半15分

(OUT)22三好辰典 ⇔ (IN)11三浦知良

 

この試合。三好は何本ものオフサイドになった。

オフサイドは良いことではないが、オフサイドを恐れて小さくプレイするよりずっといい。

相手優位の展開の中で、リスクを冒さなければ、チャンスを掴めない。

三好!全力を尽くした自分に対して下を向くな!

次は良いゴールをぶち込んでやろうぜ!

 

選手交代により、三好(22)がかけ続けていたホンダディフェンスへの圧力が無くなった。

そのため、、ホンダは今後の試合展開の中で、無理せずに後ろに戻すプレイが増え、よりボールを奪いいにくくなった。

後半開始からの鈴鹿の流れが、また少しホンダに押し戻された。

 

ボランチに後半から入っている、「褐色の弾丸」、ラミン(31)

中盤で激しく粘り、体を削ってボールを奪う。。

最後の最後に出す足先が、ホンダボールにわずかに届く。

ラミンですら、ホンダボールを奪うのは至難の業。

鈴鹿の攻撃のターンは少ない。

守備中心のプレイのラミン。

ラミン。何とかボールを奪ってくれ。

鈴鹿の攻撃回数を増やすしかない。

 

右のウイングバック、「縦横無尽」、石川竣祐(18)。

前半から、めちゃくちゃ前後に走っている。

鈴鹿のサイドはこの試合で優位を保っている。

左の鈴木翔太から点が入った、左が警戒された今、右の石川サイドも狙っていきたい。

後半の攻撃のチャンスを右サイドから作る。

石川の炎のダッシュが続く。

どれだけ走っても走りが減らない。

石川の猛烈なアップダウンが、鈴鹿の息を吹き返させる。

石川。ちょっとしんどいけど、ここが勝負どころだ。

頼む。走りを頼む。

 

後半の半ば。

濱名真央が再びホンダゴール前にドライブを仕掛ける。

自分で決めてやる!

自分のプレイで勝利をつかむ!

そんな真央の熱いドリブルがホンダ陣内に突き刺さる。

しかし・・・ホンダディフェンスは多層構造になっていて、硬くて突破できない。

 

後半23分。

(OUT)6小野寺亮太 ⇔ (IN)28前田柊

(OUT)14鈴木翔太 ⇔ (IN)7桑原海人

 

前田!

桑原!

交代したメンバーで試合を引っ張ってくれ!

 

けん玉が上手い坂本敬(34)が、良い声を出している。

ラミン(31)が体を張って、ゴリっとボールを奪う。

小野寺亮太(6)がつなぎ、中村健人(10)がバスコースを探す。

 

しかし、試合開始からホンダにボールを回され、それを追ってきた鈴鹿の選手たちの足が、後半半ばを過ぎてから、重くなってきた。

 

ホンダの波状攻撃。

パスの一つ一つの精度が高く、本当に無限にパスを繋げられ続けるんじゃないかと思うほど、上手い。

なんとかボールを奪い、攻撃チャンスの回数を増やしたい鈴鹿

 

右のインサイドハーフ「キャプテン」中村健人(10)

前半から健人に課せられた役割が多い。

ホンダの中盤をディフェンスすること、攻守の連携を図りパスをつなぐこと、攻撃時にゴール前で決定的な仕事をすること・・・。

前半からの消耗はかなりなものだろう。

後半の少し疲れる時間帯。周りの動きが少し遅くなってきた。

この時間こそ、健人の待っていた時間。

攻撃の回数は多くない。ボール支配率はホンダ優位。

その中で、疲れによってできたギャップを狙う健人。

健人。頼む。

何とか良い攻撃を紡いでくれ。

 

途中交代の桑原海人(7)が、左を突破し、中に折り返すが、精度を欠いてしまいシュートに届かない。

この試合、ホンダ優位の中でカウンターを狙うため、選手たちが攻め急いでしまい、速攻時の精度が悪かった。

何度もクロスを入れているが、中で合わなかった。

 

センターバックの右、「ジャイアン」、藤武剛(15)

最近の鈴鹿ディフェンスラインにしっかりと入った藤武

さらに、いつの間にか茶髪になっていて、練習時に誰か分からなかった。

しかし、茶髪になっても藤武は上手い。

ホンダの波状攻撃に対しても、スキを見せることなく、全てのシュートコースを切っている。

山下宇一(3)、坂本敬(34)との連係も良く、ピンチの時こそ、藤武の落ち着いた上手さが光る。

この試合の、マークを固定すると、ホンダの動きを捕まえきれない。

マークを固定せず、それぞれでマークの受け渡しをはっきりして、ホンダを自由にしちゃいけない。

体を張り、予測を立て、シュートコースをブロックする。

藤武。がんばれ。

 

鈴鹿はボールを保持しても、ホンダディフェンスを攻略できず、ディフェンスラインまで戻すパスがある。

前に行きたくても、パスコースを切られている。

健人(10)、真央(21)のインサイドハーフにクサビのパスが入らない。

サイドへの大きな展開以外のホンダ攻略の術がない。

 

ホンダは試合開始からずっと変わらない。

選手間の距離が近く、スピードのある早いパスが出ている。出し手も、受け手も上手い。

鈴鹿がボールに触れないまま、ボールはグラウンド内をルーレットのようにスムーズに動く。

かき回されている。

そして、鈴鹿のディフェンスラインは、ラインを上げられずに低い位置にいる。

精度を欠くパスがホンダに奪われる

勝負できない鈴鹿。シュートまで持っていけない煤賀。

 

試合の状況が悪い。

サポーターの声で流れを変えよう。

鈴鹿を愛する者がここに集う。勝利をつかむまで歌い続ける。

 

ホンダの攻勢。

シュートが鈴鹿ディフェンスにあたり、ゴールに入りそうになるが、ジエゴがファインセーブ!

危なかった!

ナイスジエゴ

 

さらに、中村健人(10)からのパスを濱名真央(21)が受けて縦へスルーパス

そこに長駆してきたのは、右サイドの石川竣祐(18)!

石川のシュートは、ホンダGKとゴールバーの間に挟まれる。

超、超、超惜しい!

 

後半40分

(OUT)18石川竣祐 ⇔ (IN)8有馬和希

 

このホンダの流れを断ち切るような、有馬のプレイに期待したい。

有馬。時間が無いけど何とか変えてくれ。

 

しかし、鈴鹿は焦り始めた。

精度が上がらず、大きく蹴り出し、ホンダに奪われる。

 

ホンダがボールを持てば、長時間キープされてしまう。

ホンダから見れば、ボールを保持しているのが最大のディフェンス。

鈴鹿の前へのロングボールが、ホンダに奪われる。

ホンダは無理に攻めてこない。

 

まずは鈴鹿ボールで落ち着こう。

まずはじっくりボールを確保しよう。

しかし鈴鹿のボールになかなかならない。

 

ホンダの縦横のパスを見ている展開。

中盤で詰まっても、余裕をもってバックパスで立て直される。

 

ボールが無い。

チャンスが無い。

 

無念。

 

ここで試合終了。

 

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両チームの選手のみなさん,スタッフのみなさんお疲れさまでした。

たくさんの鈴鹿サポーターが、現地まで来てくれました。

みんな全力で声を出してくれました。

ありがとうございます。

 

この試合では、東海リーグのころからの知人である、「藤枝sin1」さんと再会しました。

当時、sin1さんは、藤枝MYFCのサポーターを率いていて、ランポーレ時代の鈴鹿と激戦をくり広げました。

久しぶりにsin1さんとお会いできて嬉しかったです。

また、どこかのスタジアムでお会いできることを楽しみにしています。

 

試合後に、バスのお見送りをしました。

エコパは、バスが地下に入るので、選手が乗り込むところで声をかけることはできません。

ただ、サーっと走っていくバスに手を振るだけです。

それでもたくさんのサポーターが残っていました。

みんな考えていることは同じでした。たぶん。

下を向いて、元気の無かった選手たちに元気を届けたい。

ただそれだけです。

みんなでスマートフォンのライトをつけて、手を振りました。

みんな元気出せ。

みんながんばれ。

 

大丈夫。

大丈夫。

大丈夫。

止まない雨は無いですし、雲の上は青空です。

鈴鹿が征くのは、何にも染まらない。青い空に照らされた、この緑の道。」

それがアトレチコ鈴鹿のチームカラーです。

 

みんなで戦いましょう。

みんなで鈴鹿一丸となりましょう。

みんなで笑って踊りましょう。

 

さあ!

次!次!

次の試合は始まってるよー!!!

 

ではまた

 

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(今後の試合)

JFL第26節 10月26日 13:00 対 ソニー仙台FC@三交スポーツの杜鈴鹿

JFL第27節 11月3日 13:00 対 ブリオベッカ浦安@AGF陸上競技

JFL第28節 11月11日 19:20 対 クリアソン新宿@国立競技場

 

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