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アトレチコ鈴鹿クラブ(JFL)のサポーターブログです。

全社2回戦 対 クラブ・ドラゴンズ

平成26年9月28日(日)全社2回戦
対戦相手 クラブ・ドラゴンズ
場所   和歌山県桃源郷スタジアム

みなさんこんばんは。

和歌山からの帰路,いろんなことが頭の中をめぐりました。
ほとんどが2年前の地域決勝の事です。
全社が終わり,リーグ戦が終わると,全国の強豪が勢ぞろいしてJFLへの昇格をかけた地域決勝大会が行われます。

その事を考えていました。



本日は全社2回戦。
あまり寝られない夜を過ごし,でも気合い充実で会場に入る。
対戦相手は,クラブ・ドラゴンズ
サッカーの超強豪校,流通経済大学の1年生中心のチームらしい。

選手たちのアップしている姿を見る。
声も出ている。
体のキレも悪くない。

今日は以前鈴鹿でトレーナーをしてくれていた,浅井トレーナーがトレーナーの応援で来てくれている。
とても心強い。
よろしくお願いします。

サポーターの仲間たちが集まってくる。
遠く和歌山までFC鈴鹿の応援に来てくれた人が見える。
昨日対戦したレイジェンドサポーターも観戦に来てくれる。

準備は整った!

いくぜ!
本日のスタメン(以後敬称略)
FW 10北野純也・16井上皓紀
MF 30鈴木雄太・4原祥太郎・28徳地俊彦・11青島誉
DF 18大村亮平・5榊親平・15大久保龍太・3村田雅則
GK 1蜂巣良哉

試合開始。

試合開始の感じは悪くない。
みんな声が出ているし,体も重そうではない。
気合いも入っている。

昨日1得点を挙げた井上皓紀(16)。
クラブドラゴンズのディフェンスと肩をぶつけあいながら相手ゴールを目指す。
積極的にボールに絡んでいる。
受けてからのターンが早く,前を向いてプレイで来ているのが良い。
何とか早めに先制したいが,相手のディフェンスはなかなか硬い。
イメージ 1


クラブドラゴンズの選手は,センターバックと前線に背の高い選手がいるものの,全体的にそれほど背が高いわけではない。
しかし,各自の技術はかなり高い。
チームとしての意思を各自が共有している感じがする。

前半のクラブドラゴンズの狙いは鈴鹿の左サイド。
大村亮平(18)がディフェンスする。
足元の上手さや,対人戦の粘りは抜群の大村。
テクニックでも負けてはいない。
しかし,クラブドラゴンズは,2人3人と人数をかけて攻め込んでくる。
そのうえ,パススピードが速く,ダイレクトプレイも多い。
的を絞り切れず,対応が後手にまわらざるを得ない大村。
イメージ 2


サイドを中心に攻めてくるクラブドラゴンズ。
おそらく練習でもやっているのだろう。
サイドの攻撃に迷いが無く,各選手に戦術の統一感がある。
鈴鹿の選手も対応に行くが,ワン,ツー,スリーまでダイレクトでパスをつながれると・・・。徐々に崩されてしまう。

前半は左を中心に守備。
我慢の時間が続く。

サイドハーフの青島がフォローに入り,後ろから走ってくる選手をケアするが,さらにその上を行かれてしまう。

サイドをえぐられ中への折り返し。
ドンピシャで合わせられる。
ヤバイ!!
しかし,村田(3)が一瞬早く足を出し,得点にはならない。

ディフェンスの対応が緩いわけではない。
それ以上に相手が早い。

ボランチの位置で攻撃を展開する徳地俊彦(28)。
本来ならば,ボランチのポジションながらも運動量豊富に動き周り,攻撃のチャンスも演出する。
しかし,この試合ではサイドの攻防のフォローに忙殺され,なかなか前線への展開が図れない。
イメージ 3


狭い範囲でも効率的にスルーパスを使うクラブドラゴンズ。
誰もいないところにボールが出たはずが,しっかり走っていてチャンスとなる展開が多い。

鈴鹿は徳地(28)や祥太郎(4)から前線にパスを出し展開を図りたいが,パスコースを切られていて,サイドにいったん預けねばならない。

ボール支配率は五分五分。
鈴鹿の選手の動きは悪くない。
しかし,決定機はクラブドラゴンズが多い。

鈴鹿の中心」原祥太郎(4)。
鋼のフィジカルは競合いの際に相手の攻撃を撥ね返すが,サイド中心の攻防のため決定的な仕事ができない。
相手クロスがディフェンスとボランチの間に入るのをセンターバックとサンドして潰している。

「神の子」榊親平(5)
ルーパスから裏へぬけてくる相手に対してのフォローは万全。
ディフェンスラインを上げ下げしながら,オフサイドトラップのタイミングをコントロールしている。
榊のラインコントロールは効いている。
実際,前半の相手のオフサイドは結構多かったように思う。

クラブドラゴンズの勝負どころのパススピードは速い。
また,チーム内の約束事が徹底されている。
「あーきたら,こうする」ってところでは確実にプレイしている。

なんか嫌な感じ。

テクニックとスピード。
相手のやりたいことに合わせている気がする。

鈴鹿の選手の動きは悪くない。
しかし,何でこんなにやられてるんだ?

ここで前半終了。



カニシとして正直なところ,前半0-0はよく我慢したと思った。
相手のペースで試合をしていたが,ハーフタイムで切り替えができる。
相手も2連戦。
どこかで疲れてくれば,一気に流れを鈴鹿に持ってきたい。

クラブドラゴンズの攻撃は確かに鋭い。
しかし,大久保(15)と榊(5)が何とかしてくれるだろう。
我慢している間に点が欲しい。

試合はピリピリと均衡している。
まだどっちに転ぶか分からないぞ!

後半の入り。
ここで一気にこの試合の流れを奪う。



後半開始。

後半開始から。
(OUT)16井上皓紀 ⇔ (IN)38ハングル

後半から新加入のハングルが出場。
190センチを超える身長は,現在のグラウンドでは一番高い。
ハングル!
狙って行け!!

サイドハーフ鈴木雄太(30)。
雄太の持ち味である積極的なプレイが良く出ている。
粘っこく競合い,しつこくプレスをかけ,誰よりも走る。
守っているだけでは相手に押し込まれて攻撃のチャンスを失ってしまう。
守備から長駆して攻撃まで。
雄太は走る。

後半開始直後。
相手エリアに深く侵入する鈴木雄太
中で待つハングルにパス!
見事に通る!
しかし,ハングルがシュートを打ちきれずゴールならず。
良いぞ雄太!
それどんどんやっていこう!

鈴鹿の攻撃は鈴木雄太の右サイド中心。
徳地や祥太郎がフォローし,前を向いて良い形でもらっている。

いいぞ!
と思った時。

後半5分。
右サイドからクラブドラゴンズのコーナーキック

ヘディングで当てたのはクラブドラゴンズ側の選手。
こぼれたボールをクリア?
しかし小さい!

ボールを拾われシュートを打たれる。
やられた。
失点。0-1。

まだまだ後半始まったばかりだ!
下を向くな!
切り替えろ!
サポーターの声に力が入る。

またもやヒーヒー言い出したナカニシのノド!
バカヤロー。この試合で見事に潰してやるぞ!
総帥のノドなら潰れるまで声を出し続けろ!

まだまだまだまだ!
行くぞーーーーーー!

しかし・・・。

後半7分。
鈴鹿のディフェンスの数は足りている。
しかし,クラブドラゴンズの選手は動きながらパスを回す。
それを一瞬見てしまう鈴鹿の選手たち。

ボールはポンポンとつながれ,最後にシュートを打たれる。
カバーはいないのか?
無念。
失点0-2。

クラブドラゴンズのボールが良く回っている。
そして,それとともに選手が良く動いている。
それを捕まえ切れないか?

2点を取られてクラブドラゴンズは,少し守備寄りにシフトした?
鈴鹿の攻撃のターンがやってくる。

左サイドでボールを受ける「サイドワインダー」青島誉(11)。
誰にも邪魔されない孤高のプレイが青島の持ち味。
しかし,この試合は左サイドでボールを受けるものの,相手のマークが早くプレイに余裕が無い。
左サイドでの自由を奪われ,ペナルティエリア内に切り込むことができない。
単発のクロスをハングル(38)に入れるが・・・,ハングルとの息が合わない。
イメージ 4


クラブドラゴンズの攻撃は前半ほどサイド中心ではなくなってきた。
2得点の後,少し守っていたので,カウンターっぽく攻めてくる。

運動量は落ちない。
走ることで数的優位を作り,走ることでマークを外す。
オフサイドトラップに前半ほどかからない。

ディフェンスラインを上げて支配力を増す鈴鹿ディフェンスの裏にスルーパスが通る。

そこにいるのは「スパイダー」蜂巣良哉(1)。
相手のシュートをガッチリ止める。
ペナルティエリア外だったら,どんなシュートでも止めるんじゃないか?
蜂巣のプレイで鈴鹿サポーターから安堵のため息が漏れる。
蜂巣。ここを押さえてくれ!
イメージ 5


ボール支配率は五分五分。
シュートはそれほど打たれていないが,鈴鹿ディフェンスが崩されつつある。
バタバタしているように見える。
やはり決定機はクラブドラゴンズ側に多い。

「鬼の大久保」大久保龍太(15)。
崩されながらもボールに食らいついてシュートまで行かせていない。
1対1では無敵の大久保も,動きながら回されるボールには苦心している。
周りの選手に指示を送り,反撃の時を待つ。
イメージ 6


「ライトサイドキング」村田雅則(3)
サイドハーフ鈴木雄太(30)を後ろから押し上げている。
右サイドは鈴鹿優勢で攻撃の中心となっている。
鈴木と村田のコンビは良い感じ。
村田に間違いなし!
確実に相手陣内を侵食する。

後半15分。
少し下がってボールを受ける北野純也(10)。
北野のキープ力で前線に基点を作る。
囲まれているが北野は揺るがない。
さあどうする?
イメージ 7


ハングル(38)へパス。
ハングルがポストプレイでボールを流す。
そこにボールが出てくることを信じて走っているのは,鈴木雄太!!!!!

相手のマークが遅れる。
鈴木の足が一瞬早い。
狙いすましたシュートは念願の得点を生みだす。
イメージ 8

ゴーーーーーーーール!!!1-2


ボールを拾い走って戻る雄太。

反撃はこれからだ。
1点をまずしっかり返して同点にしよう。

しかし・・・。

後半16分。
雄太のコールで反撃ののろしを上げた鈴鹿
しかし,最悪のタイミングでやられてしまう。

右サイドで繋がれたボールが鈴鹿ディフェンスの裏に出る。
相手のFWはボールに向かい走り続けている。
しかし,鈴鹿ディフェンスは一瞬足を止める。
なんだ!
自分たちでオフサイドだと思ったのか?

ゴールキーパーと1対1となり,3点目を決められてしまう。
くそっ!
1-3。

まだ終わって無いぞ!
まだ逆転はできる!
疲れてるだろうげと頼む!がんばってくれ!

ハングルが入ったことにより,少し下がって1.5列目にいる「デンジャーゾーン」北野純也(10)。
キープ力が高いので,北野からの攻撃の展開が何本もある。
北野もマークがきつく,自分自身のシュートコースは無い。
ハングル上手く使おうとするが,息が合わずもったいない場面も。
サポーターはみんな祈っている。
北野。何とかしてくれ!

後半から入ったハングル。
ヘディングで何度かボールを合わせるが,ハングルがどんなプレイをするのか手探りの感じがある。
せっかく競り合ってボールを落としても,そこに誰もおらずそれを奪われてしまう。
孤立するハングル。
周りの選手と合わない。

ギリギリのディフェンスが続く。
何とか失点せずにしのぐ。

得点が欲しい。
しかし,前線で上手くボールが収まらない。

祥太郎がポジションを上げてきた。
バイタルエリアに侵入しシュートを放つが枠に行かない。
それだけクラブドラゴンズのディフェンスはコースを切っている。

雄太も狙っている。
北野もハングルも青島も。

シュートを放つが,クラブドラゴンズのディフェンスは硬い。

鈴鹿のサポーターの声が桃源郷に響く。

ここで試合終了。

がっくりと来るナカニシ。疲れた。

グラウンドでは選手たちが肩を落とす。
選手たちがここまで下を向くのを久しぶりに見た。



両チームの選手のみなさん,スタッフのみなさん,お疲れ様でした。
クラブ・ドラゴンズのみなさん,明日以降の全社も頑張ってください。

サポーターの仲間たち,三重県から応援に駆け付けてくれたみなさん。
選手の親御さんたちも来てくれていました。
ありがとうございました。
お疲れ様でした。



試合が終わって選手がサポーターに挨拶に来ました。

カニシは言いました。
「この試合で俺たちはもっと強くなれる!」
ノドがつぶれてたので声にならなかったかもしれません。

鈴鹿は東海リーグを優勝しました。
これから地域決勝に挑みます。
全国にまだまだ強いチームはたくさんあります。

全社を2回戦で終えるのは残念です。とても悔しい。

だけど,まだチャンスは残されている。

地域決勝の開始まであと約1ヶ月。

悔しさはバネになる。
怒りは推進力となる。

この敗戦でFC鈴鹿はもっと強くなる!!

自分の全てを出しつくせるように,出来ること全てをやりきろう。

みんなガンバレ!



まだだ。まだ終わらんよ!

ではまた。