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アトレチコ鈴鹿クラブ(JFL)のサポーターブログです。

東海リーグ第14節(最終節) 対 トヨタ蹴球団

平成26年10月5日(日)東海リーグ最終節
対戦相手 トヨタ蹴球団(以下,トヨタと書きます)
場所   鈴鹿市石垣池グラウンド

みなさんこんばんは。

全社でやられて帰ってきて,次の試合が今日でした。
ホーム最終戦
このメンバーで鈴鹿で公式戦をするのは今日で最後。
ビシッと締めようぜ。
カニシは勝った後の選手たちの笑顔が見たい。



鈴鹿はF1ウイーク。
道路は渋滞し,お店はいっぱい,電車も混雑。
さらに台風も近づいているらしい。

しかーーーーし!!
燃える闘魂は石垣池に集う。
対戦相手は,アウェイで敗戦し,全社予選でPKまでもつれこんだトヨタ蹴球団
優勝は決まっている。
だけど地域決勝が控えている。

負けるわけにはいかない。

必ず勝つ!!!!

サポーターが集合する。
いつもの横断幕が選手を迎える。
雨の中でも観客が来てくれた。

さあ胸を張って闘おうぜ。

いくぜ!!!
本日のスタメン(以後敬称略)
FW 22伊藤竜二・16井上皓紀
MF 8久保拓也・4原祥太郎・19白鳥雄平・30鈴木雄太
DF 29斎藤和孝・5榊親平・9近藤和哉・2高橋徹
GK 21水谷允俊

試合開始。

いつもとメンバーがごそっと違う。
全社のスタメンは4から5人ほど。
地域決勝に向けて控えのレベルアップを狙うのか?
バランスは大丈夫なのか?

試合開始直後からディフェンスの連携が悪い鈴鹿
サイドバックともに不安定。

終戦で出場機会を得た左サイドバックの斎藤和孝(29)。
緊張してるのか?
体が固く,迷いのあるプレイに見える。
パスミスも多く,競合いでもトヨタに押し負けてしまう。
判断も遅い。
どうした斎藤。
力を出し切れ!
チャンスが来たぞ。
力づくでモノにしろ!!

サイドバック高橋徹(2)
トヨタのサイド攻撃に対して,スピードにはついていけるのだが,やはり競合いで押し負けてしまう。
サイドでの攻防にかかりきりで,他の状況に気を配る余裕が無い。
高橋!
2年間鈴鹿で頑張った成果を見せてやれ!
もっとできるだろう。
もっと頑張れるだろう。

センターバックの近藤和哉(9)。
本職はセンターフォワードだと思うのだけど,この試合はセンターバックで出場。
榊(5)と声を掛け合いながら,トヨタの攻撃を防ぐ。
しかし,両サイドが不安定なため,左右にポジションが振られてしまい,近藤も自分のプレイができない。
相手の攻撃を弾き返すという感じではなく,ボールを追って後手にまわるプレイが目立つ。
イメージ 1


前半10分。
左サイド斎藤(29)と近藤(9)の間をトヨタの選手が攻め込む。
1対1の競合いでかわされ,中へ切り込んだトヨタの選手は,ゴール前で待つ味方にショートパス。
それをあっさり,本当にあっさりと決められて失点。
0-1。

試合序盤。
とにかくディフェンスが良くない。
プレイが安定せず,競合いにも弱い。

そして何より,各自が自分の事で「いっぱいいっぱい」で,味方のフォローや試合全体を見渡せていない。

攻撃はディフェンスが終わった時に始まる。
ディフェンスのもたつきで,良い攻撃ができず,なんかおかしな空気が漂う石垣池グラウンド。

鈴鹿の中心」原祥太郎(4)。
試合を引っ張る祥太郎。
中の攻めに対しては祥太郎が「ガン!」と立ちふさがる。
事実,鈴鹿はサイドからは押されているものの,バイタルエリアでは相手を自由にさせていない。
試合中,周りの選手にいろいろな指示を与える祥太郎。
ボールが出た時も,すかさず各選手に話しに行っている。
ポジションを修正し,相手への対応を伝える。
祥太郎がいつも以上によく指示を出している。
さすが。キャプテン。

試合は4対6の支配率。
トヨタ蹴球団鈴鹿ゴールに迫っている。


しかし鈴鹿も押されっぱなしではない。

サイドハーフの久保拓也(8)。
いつもより積極的にボールを求めているように見える。
ボールを受けてから前線の竜二(22)や井上(16)へのパスも鋭い。
自ら持ち込み相手ディフェンスを撹乱する場面も。
場数の違いか?
久保は落ち着いてプレイしている。
クボタク。アウェイでやられたトヨタだ。
今度は勝利をつかみとれ!!

全社でガッツリ存在感を出して以来,サポーターの期待も大きい井上皓紀(16)。
シュートの北野,ドリブルの竜二,曲者の青島。
鈴鹿の攻撃陣の中で,またひとつ違ったプレイができる。
(井上のプレイがどんななのかは地決まで内緒)
ワントップ気味に前線に張っているが,良く相手と競合い,良いボールを落としている。
イメージ 2


前半の半ば。
後ろからのロングフィードを井上(16)が競り合う。
井上のヘディングで落としたところに伊藤竜二(22)が待っている。
竜二がスルーパス!!!
それに鋭く反応したのは鈴木雄太(30)。
ゴールキーパーと1対1の場面を作り出すが,相手が少し早くゴールならず。

しかし,井上(16),竜二(22),雄太(30)の連携は見事だった。

この試合,ナカニシの印象としては,各自がそれぞれのポジションのプレイに手がいっぱいで,味方の選手を見れていないように思う。
守備時のフォローにしても,攻撃時の駆け上がりにしても。
無駄走りになるかもしれないけど,味方を信じて走っている姿が少なく感じる。

「強い気持ち」
これはミスを恐れる気持じゃない。

前半も半ばを過ぎ,相変わらずディフェンスがバタついている鈴鹿
しかし,攻撃陣はなんか良いテンポの時がある。

攻撃陣の良いリズムを作り出しているのは,紛れもなく白鳥雄平(19)。
カニシも白鳥のプレイを長い時間見るのは初めて。他のサポーターも同様。
その白鳥のプレイは・・・。
ボランチに入る白鳥。
一言で言うと白鳥は上手い。
派手な事をしているわけじゃないので地味に見えるけど,これは相当上手い。
パスの受け方,ターンの仕方,パスの出し方。
基本なのだけど,それを雨天のグラウンドで易々とやってのける。
よほどルックアップして,味方の動きと相手の動きを見ているのか,パスミスがとても少ない。
前線の選手の走った足元に,ピタリとパスを合わせてくる。
そしてそのボールがとても受けやすそうなボール。
メッセージが乗っているとでも言うべきか・・・。
誰かが言った「イニエスタみたいだ。」
白鳥!
いいぞ~いいぞ~!!!
イメージ 3


前半30分。
左サイドでボールをキープ。
その時・・・。
後ろから怒濤の上りを見せるのは斎藤和孝(29)。
この時まで,サイドハーフを追い抜くプレイは無かった。
ディフェンスで手がいっぱいと言う感じだった。

しかし,ここで斎藤が上がってくる。
ボールを受けて中を見る。

斎藤,どこに出す?
速くて低いボールが折り返される。

ドンピシャ!
そこにダイビングヘッドで突っ込むのは井上皓紀(16)。

ゴーーーーーーール!!1-1


斎藤,良い駆け上がりだった。
井上,ナイスゴール!

前半も進むに従い,良い攻めが出てきた。
絶対的な点取り屋の北野がいない分,ボールの終着点が無く多彩にパスが回っている。
白鳥がさばき。
久保が受け。
雄太が走る。
2列目でパスが回り始めた。

さあ追加点を狙うぞ。

しかし。

ディフェンスの不安感はぬぐえない。
大久保不在のディフェンスは,大きな壁が無いような気がする。

ゴールキーパー水谷允俊(21)。
久しぶりのスタメンだが,ナカニシの知っている水谷の姿にはまだ重ならない。
飛び出しが中途半端だったり,キャッチがこぼれたり。
どうした水谷。
試合から遠ざかって,試合勘が鈍ったか?
もっともっと野性的な強さがあっただろう。
水谷がいるだけで,点を取られる気がしなかった。
水谷の声だけで,鈴鹿のゴールは守られていると感じた。
水谷。
ガンバレ!!!
イメージ 4


後半43分。
左からの相手コーナーキック

放たれたボールに対して,トヨタの選手が2人ジャンプする。
2人とも誰も競り合っていない。ノーマーク?
なんてことだ!!!
失点。1-2

ここで前半終了。

ここまでの鈴鹿は,いくら控え選手を試しているとはいえ,東海チャンピオンとは言えないような試合だった。
トヨタが攻撃のペースを上げてこなかったので2点ですんだが,もっとやられていてもおかしくなかった。

ハーフタイムにベンチの選手のアップを見る。

悔しい。
いや悔しいというより,モヤモヤした気持ち。

地決ならば。
地決に出てくる強豪ならば・・・の考えがよぎる。

このモヤモヤを吹き飛ばすためにもサポーターから一生懸命応援しよう。
まだまだやれるはず。
まだまだ全てを出し切っていないはず。

さあ行こうぜ!

後半開始。

後半開始から。
(OUT)8久保拓也 ⇔ (IN)11青島誉

白鳥と共に中盤で攻撃を引っ張るのは,鈴木雄太(30)。
丁寧で正確な白鳥のプレイと比べて,雄太のプレイは荒馬のよう。
荒れたグラウンドで跳ねるボールを,力づくで従わせて前に突進する。
無駄走りも多い。
だけど100の無駄走りも1が決まれば1点だ。
それがナカニシが見たい雄太だ!
俺が俺がでいい。
自分が最高だと思っていい。
そしてそれを証明して見せろ!
イメージ 5


後半5分。
(OUT)2高橋徹 ⇔ (IN)18大村亮平

サイドバックの高橋に代わり大村。
大村はそのまま右に入る。

そしてその直後。

後半6分。
トヨタコーナーキック
鈴鹿は弾き返すことができず,中で競り合う。
ごちゃごちゃした混戦の中を押しこまれ失点。
1-3。

前半に引き続き,コーナーキックからの失点。
悔しい。

センターバックの榊親平(5)。
最近ちょっと元気が無い。
全社の失点の時に思った。ここにいるはずの榊がいない??
この試合,前半からディフェンスラインの統率に忙しい。
ラインの上げ下げ,GOとSTOP。
ハーフタイムで修正してきたためか,近藤との間隔も良くなってきている。
しかし,やはり相手を弾き返すような強い壁が足りない。
榊。
反撃の時まで我慢してくれ。
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後半から入った青島誉(11)。
右に左にポジションを変えながら前線でタメを作る。
青島のキープで,一斉に攻撃陣が動き出す。
この試合,確かに負けているけど選手が動けていないわけではない。
シュートを打っていないわけでもない。
青島が入ったんだ。
何かが起きるぞ。
ゴールを狙え!

そしてこちらも後半途中から入った大村亮平(18)。
大村の熱いプレイはサポーターや観客の中にもファンが多い。
空中戦でも果敢に競合い,相手に自由なプレイをさせていない。
大村のプレイを一言で言うなら「勇敢」。
自分をしっかりと持った強い気持ちが見事。
大村は強い。
何度でも立ち上がる。

ゴール前でフリーキックを放つ大村。
惜しくも外れるが・・・大村。良いボール蹴るじゃないか!
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「ミラクルドラゴン」伊藤竜二(22)。
怪我明けながら,竜二のプレイにスタンドがざわめく。
後ろからのパスに対してターン1発で相手を置き去りにする。
何でそんなことができるんだ?
単騎で突入する竜二のドリブルは見事。
だけどキレが良すぎて相手がボールを見失ってしまい,足を削られてしまう。
本調子ではないものの,献身的なプレイで味方を奮い立たせる。
鈴鹿に無くてはならない選手。
竜二の突破を見たい半面,危ない突っ込み方で怪我をするのが怖い。
イメージ 8


トヨタは守りに入ったか?
あまり攻めてこなくなった。

トヨタはゾーンで守る。
鈴鹿はゾーンの外でパスを回して攻めあぐねている。

白鳥がポジションを上げてきた。
井上が突入する。
斎藤が絶妙の上りを見せる。
イメージ 9


鈴鹿が攻めるがトヨタの壁は破れない。

後半23分。
(OUT)16井上皓紀 ⇔ (IN)10北野純也

良いプレイを見せていた井上が交代。
鈴鹿の得点王,北野純也(10)がグラウンドに入る。

北野がいない時と,北野が入ってからと,やはり攻撃の流れが変わる。
やはり北野の存在は大きい。

後半も終盤。

攻める鈴鹿
守るトヨタ
ボール支配率は6対4で鈴鹿

原祥太郎がポジションを上げてきた。

しかし,トヨタのディフェンスは硬く,シュートを放つもののゴールを割ることができない。

鈴鹿の選手に少し元気が無い。

まだまだ全部出し切っていないぞ。
まだまだ走れるぞ。
まだまだ終わっちゃいないぞ。
全てを出し切れ!

そのためにサポーターは歌い続けよう。

後半も残りわずか。
アディショナルタイム

何度も何度もチャレンジし続けた攻撃が,相手の手に当たる。
ペナルティエリア内。
PKか?

PKを蹴るのは北野純也(10)。
1度蹴ったものの,相手GKが笛より先に動いたとして,やり直し。

仕切り直しのもう1本。
イメージ 10

なんと!トヨタゴールキーパーに止められるが,弾いたボールを冷静に詰めて。

ゴーーーーーーール!!2-3


そして試合終了。



両チームの選手のみなさん,スタッフのみなさん,お疲れ様でした。
雨の中,たくさんの人が観戦に来てくれました。
そして,過去に鈴鹿に在籍していた選手たちも,最終戦に駆け付けてくれました。
みなさん,本当にありがとうございます。

この試合がホーム最終戦です。
ホーム最終戦での敗戦は残念です。

この試合,いつもは控えの選手たちが試合に出ました。
いろいろ課題も多いですが,良いプレイをした選手ももちろんいます。

この敗戦で得たものが,地域決勝に活かされることでしょう。

リーグ戦が終わり,次はとうとう地域決勝です。

地域リーグのチャンピオンチーム(9チーム)と全社の上位チーム(3チーム)が出場します。
FC鈴鹿は東海リーグの代表としてここを闘うことになります。

ギンギンの超強豪が12チーム。
その中で2位(または3位)以内に入らないと,JFLには行けません。

2年前。
カニシは大分の中津で地獄を見ました。
大分から鈴鹿まで車で11時間。
ブラックパール号で帰りました。
あの時の傷はまだ癒えていません。



あの地決に行きます。

選手たちとなら何度でも地獄を見よう。
笑顔も涙も我らと共にしよう。

そして,なんとかあの先に行こう。

地獄の先には何があるのか?



地域決勝の事を考えるだけで,血が滾ります。

ホーム最終戦は負けた!

そして次の試合はもう始まっている!



共に行こうJの舞台へ。

ではまた。