みなさんこんばんは。
2019シーズンのJFLが終了しました。
選手への感謝がナカニシの胸に渦巻いて,言葉にできません。
ナカニシはサポーターなので,チャントを歌うしかありません。
「どんな時も,俺らはここに・・・」
2019シーズンの最終戦の朝。
5時に起き,6時には準備を整え,出発の時を待つ。
地域リーグのころは,リーグ戦が14試合だった。
JFLでは30試合。ホームだけでもほぼ倍。そして全国への遠征。
ナカニシの感想は?と言うと,とても楽しい一年だった。
うちの選手たちと,全国で共に戦えることが誇らしくてならなかった。
そして,選手のプレイに対して,お金を払って試合を見ることが嬉しくてならなかった。
今日の対戦相手は,FC大阪(以下,大阪と書きます)
前期のホームゲームでは,2対2で引き分けている。
JFL上位常連。根本の太い強豪チーム。
相変わらず,妙に集合が早く,ナカニシ到着時には,公園内を青緑のサポーターがウロウロしている。
バスの入場を待ち,横断幕を張る。
服部緑地は始めて来たのだが,とても横断幕が張りやすい。
いつもナカニシが運んできたみんなの想いが,横断幕に乗って全部秋空に掲出される。
試合前にサポーターに叫ぶ。
最終戦は来年の開幕戦に続いている・・・と言うのは置いておいて。
今日,鈴鹿が最後になる選手もいるかもしれない。
俺たちの誇り,鈴鹿の選手たちに,声とパワーを届けよう。
選手たちに話しかけるように,しっかりチャントを歌おう。
サポーター!気合入れていくぞ!
いくぜ!!!
本日のスタメン(以後敬称略)
FW 7リンタロウ,13遠藤純輝
MF 13田路大樹・22芦田成利・6藤田浩平・25和田篤紀
DF 34野口遼太・3高野次郎・4キローラン木鈴・24高見力生斗
GK 30セルヒオ・アレナス
なんと!前節から6人のメンバーを変更してきた。
そして特に高見力生斗はリーグ初出場,初先発。
試合開始。
開始から球ぎわで激しいぶつかりあいが始まる。
当然,大阪にとっても最終戦。
もちろん,この試合でチームを去る選手もたくさんいるだろう。
両チーム共に,昇格も降格も関係ないけど,ある意味で絶対に勝ちたい試合。
ゴールキーパーのセルヒオ・アレナス(30)
久しぶりのスタメンだが,キックの精度がイマイチ良くない。
最近,鈴鹿の試合で見なかった,小さくディフェンスでつなぐポゼッションサッカーが,逆にチーム全体のリズムを崩しているように見える。
大阪は4-4-2でワイドにサイドハーフが開いている。
そのため,セルヒオから,センターバックにボールを預けても,センターバックからサイドバックにパスコースが無い。
次郎(3)木鈴(4)のセンターバックも,キーパーからのパスをトラップする「間」ができてしまい,それだけ相手に寄せられてプレッシャーを受ける。
危険を呼び込むようなプレイに,サポーターからも声が出ている。
セルヒオ,リズムが崩れている。
無理しちゃダメだ。
まずはセーフティに!
大阪は4-4-2
かなりサイドに集中して攻撃を組み立てている。
パスの精度も良く,セカンドボールへの反応も良い。
さすが。大阪強い。
ボランチの,「バッドボーイ」,和田篤紀(25)
この試合は特にアタリが激しく,両チーム共に痛めた選手が出ている。
ファウルの数も多いが,そこをうまくコントロールするのがバッドボーイ。
受身のような?体の使い方が上手く,絶妙な位置でファウルを得る和田。
中盤の混戦の中からも,スルスルッと抜けて,サイドの深くにボールを供給している。
同じく中盤の藤田(6),よりも少し前目でプレイしている。
攻撃時にはフォワードの位置まで上がりゴールを狙う。
和田篤紀,それは天才の名前。
さあ,篤紀,やっちゃおうぜ!
試合は少しずつ大阪に押され始めた。
支配率が奪われ,大阪にボールをもたれる時間が増えていく。
左サイドハーフに入る,「ウルトラタイガー」,芦田成利(22)
ネコ科の大型肉食獣のような,全身を使ったその走りは,走り出したら誰も追いつけない。
芦田の単体での攻撃力はチームで最上位に入る。
ディフェンスラインからのクサビのパスを,純輝(13)がヒールパスで流す。
ポンポンと転がったボールだが,そこに芦田が走れば特別な決定機になる。
圧倒的速さで,大阪ディフェンスを置き去りにするが,最終ラインで待っていたディフェンスが飛び出して芦田を止める。
芦田が走れば,サポーターは大騒ぎ。
だって,わくわくするんやもん。
試合は大阪がサイドを丁寧にゲームメイクし,鈴鹿が藤田(6),和田(25)のカットから前線へカウンターを仕掛ける展開。
支配率は依然,大阪。
しかし,鈴鹿にも得点の臭いがしている。
フォワードでシャドーのように動き回る,「ハートのエース」,遠藤純輝(13)
鈴鹿のカウンターの発動は純輝にかかっているといっても過言ではない。
今シーズンの自分の得点だけでなく,周りの得点にも大きく絡んできた。
そのプレイスピードの中で,信じられないほどボールタッチが繊細。
リンタロウとの相性も良く,何度も前戦へ良いところまで持ち込んでいる。
しかし,大阪のセンターバックはこれまた堅い(JFLは本当にディフェンスが堅い)。
マークのズレや,ドリブルの揺さぶりにも乗ってこず,ゴール前でシュートコースを切りながら,待ちディフェンスをしている。
大阪の中盤,大阪のサイドを攻略するものの,中で詰まってしまいシュートまでいけない純輝。
しかし,良い雰囲気が出ている。
純輝,いいぞ良いぞ。いつもの良い感じになってきたぞー!
服部緑地のグラウンドの芝は,この時期にしてはとても綺麗にそろっている。
試合前にたくさん水を撒いていたが,鈴鹿側に足を滑らせる選手が多い。
試合は膠着している。
少しのミスが失点となる。
センターバックの,「いざ雄飛のとき」,高野次郎(3)
久々のスタメンだが,その鋼の肉体にサビは見つからない。
フィジカルで押してくる大阪に対して,ノーファウルのバッチリタックルでボールを奪う。
その激しい次郎のアタリは,「ファウルか?」とヒヤッとするが,それこそサッカーの正当なショルダーチャージ。
次郎はとても落ち着いている。
久しぶりと感じさせないような,堂々たるプレイ。
そりゃそうさ。
うちの次郎だもん。
さあ行こうぜ次郎。
雄飛の時だ!!!
フォワードの,「得点王」,エフライン・リンタロウ(7)
前戦でボールを受けると,3人くらいの大阪の選手が距離を詰めてタックルに来る。
しかし,強い!リン強い!ボールを動かしながら体を使い,バイタルエリアでキープする。
リンタロウの強さは高さだけじゃない。足元,そして体全体の使い方。
得点王。ナカニシには驚きじゃない。
鈴鹿で3年目。最初はこんな感じじゃ無かった。
今のリンタロウはチームの中できっちりと役割を果たしている。
GO!リンタロウ!
前半31分。
大阪のカウンター。
鈴鹿の選手の準備しているが,大阪の選手たちが動きながらボールをまわすため,一瞬後手に回る。
鈴鹿の左サイドとセンターの間くらいのところから,クロスを入れられ飛び込んできた大阪の選手が頭で合わせられて失点。
0-1
まだまだこんなもんじゃない!
行くぞ!
サポーターの声が大きくなる。
そして,その声に応えたのは,右サイドハーフに入る,「特攻野郎」,田路大樹(14)
田路は昨年まで大阪に所属していた。
その田路がスタメンで出場。胸に期するところもあったと思う。
そして,その想いを存分にグラウンドで表現する田路。
アタリの激しい試合になったが,臆することなくガンガン行く。
ガンガン行ってこそ田路。それが田路の歩む道。
失点直後の前半32分。
和田篤紀(25)から浮き球のパスが田路に届く。
走る走る田路。大阪ディフェンスが体を寄せてくるが物ともしない。
走る走る。
そしてシュート!!!
大阪ゴールキーパーがギリギリで弾く。
そこで待ってるのは・・・リンタロウ!!!
ゴーーーーーーール!!!1-1
サポーターからリンタロウのコールと,田路のコールが巻き起こる。
よっしゃ!!!
すぐ追いついたのは大きいぞ。
大阪はとにかく長短のパスが上手く,中へのクロスが鈴鹿のセンターバックを外して放り込まれている。
木鈴(4),次郎(3)ともに空中戦では絶大の強さを誇るが,その少し外れたところから折り返したり,裏から流れてきたりする。
超超至近距離からの大阪のヘディングシュートを,ゴールキーパーのセルヒオ(30)がスーパーセーブで弾き返す。
前半序盤のバタバタ感が無くなり,セルヒオの強みでも有るセーブの反応の良さが鈴鹿ゴールを防ぐ。
シーズンが進むにつれ,木鈴のディフェンスが凄みを増していった。
セーフティに特化したディフェンスは,確かに地味かも知れないが,鈴鹿の失点は大幅に減った。
この試合では,前試合と比べて4人のディフェンス中2人が変わっている。
コントロールが難しいかと思ったが,しっかりとラインを高く保つ木鈴。
ラインが高いため,ボランチのフォローにも飛び出し,藤田(6)の高さをフォローする。
ラインが高いため,裏に蹴り出され,ゴールキーパーと1対1の場面が一度だけあったが,セルヒオもラインが高いことはわかっているため,裏へのケアはとても早かった。
ディフェンスの要となったキローラン木鈴。
ナイス!
来年も頼むぜ!
試合は大阪の優位のまま。
とはいっても,鈴鹿はラインを高く保っていて,一発逆転が見え隠れしている。
緊張感の有る試合。
ここで前半終了。
ハーフタイムにアップする選手たちを見る。
みんな体が軽い。
試合に出て欲しい。
グラウンドでは大阪のイベントが行われている。
大阪も最終戦。
とてもにぎやかで楽しいイベントが満載だった。
さあいこうか。
後半開始。
後半開始直後から,一気に鈴鹿が攻勢に出る。
セントラルミッドフィールダー,「鈴鹿の心臓」,藤田浩平(6)
鈴鹿が攻勢に出る大きなサインは,藤田のポジジョンが前に出てきたということ。
セカンドボールの反応が良く,抜群に競り合いの強い藤田が前線に上がってくると,やっぱり波状攻撃が続くようになる。
藤田から田路(13)へ。藤田から純輝(14)へ。
鈴鹿の攻撃が大阪ゴールに近づいていく。
この試合でフル出場した藤田は,JFL全試合フル出場となった。
ナカニシは藤田に感謝しかない。
本当にありがとう,藤田。
最高だ,藤田。
絶対に残って欲しい,藤田。
(心の声が出ちゃった)
後半8分。
(OUT)22芦田成利 ⇔ (IN)8小西洋平
グラウンドを出る芦田に仲間がおつかれさんと声をかける。
芦田,ナイスプレイ!
試合は鈴鹿が押している。
しかし,大阪は崩れることなく踏ん張っており,鈴鹿の息切れを待っているように見える。
後半17分。
(OUT)14田路大樹 ⇔ (IN)9藤沢ネット
ギリギリで相手のシュートを防いだ田路の足が痙攣し交代。
田路良く走った。その走りは世界中に誇って良い。
ナイス田路。
左サイドバックの,「最強の左」,野口遼太(34)
今日は先発も交代も,前試合,前々試合と少し違っている。
そんな中で野口は全体のバランスを取りながら,要所要所できっちりフォローしている。
やっぱり上手いわ。ノグさん。
そして後半,縦に早い芦田(22)から,中に切れ込む必殺のドリブラー小西(8)が入ったことで,自分の前方が空き,ノグさんが上がってくる。
鈴鹿サポーターは,その左足に何度魅了された事だろう。
悪魔?最強?
その磨き上げた野口の左は,1年間輝きを失うことは無かった。
野口,最強!
試合は激しさを増す。
グラウンド上で両チームの選手がもみ合う場面も有る。
降格も昇格も関係ない試合。
でも,負けたくない気持ちは最高潮に有る。
サポーターのボルテージが上がる。
ここから勝負だ。
まだまだ俺たちは選手にパワーを届けられるぞ。
右サイドバックの,「カッティングエッジ」,高見力生斗(24)
グラウンドの選手の中でも背が低いほうだと思う。
決して体は大きくないが,その胸のうちには極上の闘志が宿る。
前半は激しいタックルに戸惑っていたが,後半に入ると逆に自分から先に当たって,相手からイニシアティブを奪う。
そのプレイに戸惑いは無く,必死の中にもサッカーを楽しんでいるかのようにすら見える。
リキト,グラウンドで走りたかったよな。
自分の力をサポーターに見せたかったよな。
全部出し尽くそう。
全部見せ付けよう。
どんなに倒れても,失敗しても,必ずサポーターは君の背中を押そう。
ガンバレ!大丈夫!その調子!次いけるぞ!・・・
リキト,ガンバレ!!!
試合も終盤。
大阪がまた盛り返してきた。
鈴鹿は次郎(3),木鈴(4),セルヒオ(30)が中心に踏ん張り,シュートコースをシャットアウトしている。
そして後半36分。
大阪ディフェンスは思わず倒してしまう。
PK?
スタンド目の前のカメラマンが思わず立ち上がる。
蹴るのはエフライン・リンタロウ(7)
大阪はチャントが鳴り響く。
鈴鹿は全員心を沈めながら無言で祈る。
ナカニシも祈る。
手が震えている。
落ち着け。サポーターがまず落ち着け。
軽い助走から鋭いシュート!
ゴールキーパーは同じ方向に反応しているが,シュートが早い!
決まった!!!
ゴーーーーーーール!!!2-1
リンタロウやったぜ!!!
フォーーーーーーー!!!
残り時間は15分程度。
何度かファウルで止まっていたので,ATは長いだろう。
サポーターのパワーの出しどころだ。
チャントを歌おう。
俺たちの選手のために全力で歌おう。
大阪の攻撃が増す激しくなる。
サイドからの多彩なクロスからの攻撃は変わらないが,2列目が上がってきているので,中で待つ選手が多くなってきた。
クロスの精度が良いため,1発1発がキツイ。
そしてそれを詰めに来る選手たち。
鈴鹿は何とか,かんとか跳ね返している。
しかし,守りに入ったら残り時間でやられる。
攻撃しつつ,大阪の2列目を下げさせなくては。
途中交代で入った,「優しい鉄人」,藤沢ネット(9)が猛烈なパワーで大阪陣内に突入する。
「進撃のコニブル」,小西洋平(8)はディフェンスもしつつ,カウンター時にはネット共に思い切って上がっている。
ジリジリと時間が過ぎる。
鈴鹿サポーターの叫びのようなチャントが続く。
1分。1秒。一瞬。
後半44分。
(OUT)7リンタロウ ⇔ (IN)33三浦俊太郎
今シーズン初の出場。
三浦俊太郎がグラウンドに立つ。
選手からも大きな声が出ている。
俊太郎がいつもいつも一生懸命練習していたことは,仲間の選手たちが一番良く知っている。
ナカニシも枯れ枯れのノドを引き絞って,俊太郎の名を叫ぶ。
サポーター全員が,怒鳴り声のように俊太郎を叫ぶ。
俊太郎!!!
しかし,試合は劣勢中の劣勢。
鈴鹿はカウンターすべも無く,防戦一方になっている。
AT5分。
長い5分が始まる。
選手たちにスキは無い。
選手たちに緩みは無い。
全力の全力に偽りは無い。
しかし,それでも失点が防げない時が有る。
AT4分。
左からのクロスボールを,こぼれたところをダイレクトで蹴りこまれて失点。
2-2
そして,長かったJFLのシーズンが終了する。
試合終了。
両チームの選手のみなさん,スタッフのみなさんお疲れさまでした。
たくさんの方から,たくさんの差し入れをいただきました。
いつもいつも本当に感謝いたします。
サポーターみんなで分けました。
ありがとうございました。
この試合では,後半から佐藤和馬選手がお子さんと一緒に応援に来てくれました。
試合後に,「また一緒に・・・」と言いかけて,「いやいやグラウンドで・・・」と言いました。
佐藤選手,一緒に応援できて嬉しかったです。選手が来てくれるなんて光栄です。
ありがとうございました。
以前,鈴鹿ランポーレ時代に所属していた藤本安之選手も試合に来てくれました。
日本人初?のアフリカのサッカーチームと契約しましたが,なかなか上手くいかず,次のチャレンジを検討しているそうです。
藤本選手,がんばってください。
ナカニシはいつでも応援してます。
試合に来てくれて,ありがとうございました。
さらにさらに,鈴鹿ランポーレ時代のフロントお二方,水俣さんと曽山さんも試合を見に来てくれました。
お二方共に,新しい道でがんばっているそうです。
参戦いただき,ありがとうございました。
2019シーズンが終了しました。
長かったシーズンも終わってみれば・・・やっぱり長かったです。
それは,時間的なことや回数的なことじゃなくて,ナカニシにとって忘れられない内容の濃い1年間だったためです。
全国あちこちに行って。
いろんな人に会い。
いろんな物を食べて。
そして,いろんな場所で選手と共に戦いました。
今,ナカニシには選手たちへの感謝の気持ちしかありません。
みんなよくがんばりました。見事でした。
そしてありがとう。
今,選手たちは来シーズンのことを考える時期に来ています。
ナカニシはまたスタンドで,みんなを待っています。
来年も共に戦いたいと,身を焦がすほどに強く思っています。
なっ!
ではまた。
(今後のイベント)
◇ファン感謝祭 12月8日(日)12:30 @第二さくら幼稚園グラウンド
◇サポーター忘年会 12月8日(日)18:00 @ビルガバンバ
◇VictoryCross大賞(年間MVP)の投票
※サポーターズクラブVictoryCross主催の忘年会と,VictoryCross大賞の投票は明日,12月3日が締め切りです。
みなさん,ぜひご参加検討してください。参加申し込みはこちらのメールへ。
↓
miracle_fcsuzuka@yahoo.co.jp
※ このブログに使用している写真は,鈴鹿アンリミテッドとJFLの使用許可を得て掲載しています。そのため,他での利用は絶対にしないでください。