VictoryCross

アトレチコ鈴鹿クラブ(JFL)のサポーターブログです。

東海リーグ第7戦目 対 トヨタ蹴球団

みなさんこんばんは。

試合が終わって,帰宅して。
ご飯を食べて,お風呂に入って。
そしてパソコンに向かいます。
仲間のアップしてくれた動画を,何回も何回も見ながら,じっくりと今日の試合を振り返ります。
最高の時間の始まりです。



カニシは夕方からの試合が苦手。
どっちみち前夜は浅い眠りなので,早くに起きてしまう。
そしてそれから,ジリジリとした時間を過ごす。
何も手につかず,頭も働かない。
辛い。
早く会場に入り,選手の姿を見て,サポーターモードに入りたい。

お昼ごろに鈴鹿を出発。
試合1時間30分前に会場入り。

今日は中京大学グラウンドで東海リーグが3試合行われるらしい。
鈴鹿は3試合目にトヨタ蹴球団(以下,トヨタと書きます)と対戦する。

仲間のサポーターが続々と集ってくる。
闘う集団がサポーターの集う場所に立つ。

トヨタは開幕戦の対戦相手。
開幕戦では,5分5分の闘いだったが,鈴鹿がPKの1点を守りきり,1-0で勝利している。
強い。間違いなく強いチーム。

人工芝のゴムチップの臭いがする。
暑い。
ジリジリと熱い。

サポーターに声をかける。
厳しい試合こそサポーターが選手の背中を押していこう。
まずは1点。その1点をしっかりと取っていこう。
勝つぞ!!!

準備は良いか?
カニシは爆発寸前まで燃えてるぞ!

いくぜ!

本日のスタメン(以後敬称略)
FW 9柿本健太・7リンタロウ
MF 10堀河俊大・20江頭一輝・3藤田浩平・14吉田光
DF 6冨士祐樹・15キローラン木鈴・4藤井竜・13藏川洋平
GK 1曵地裕哉

試合開始。

試合開始直後からトヨタの猛攻にさらされる。
トヨタは背も高く,フィジカルも強い。
グーーッと押す力ではなく,バン!と当たるインパクトの際の力が強い。
中盤から,バン!ドン!といった感じのアタリが鈴鹿の選手を襲う。

カニシが自信を持って推奨する説「鈴鹿の藤井最強説」。

センターバックの「飛竜乗雲」藤井竜(4)。
前半の序盤からグイグイ迫るトヨタの攻撃陣を,完璧にストップしている。
この試合,トヨタは4-1-4-1のフォーメーション(と思う)。
トヨタのワントップが藤井と競り合い,もしも互いに潰れたら,その後ろの4人が狙っている。
また,中途半端なクリアだと,2列目の選手達の人数が多く,そこで波状攻撃を受けてしまう。
藤井が最強なのは,単に競合いが強いだけじゃない(競合いも最強だけど)。
状況に応じて,競合って弾き返したり,後ろに流して木鈴や曵地と連携したり,プレッシャーだけかけてコースを切ったり,いろんなことを判断して対処している。
トヨタの猛攻にびくともしない。
何人迫ってきても慌ててもない。
藤井最強!!!マジ最強!!!
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前半序盤はトヨタのペース。
トヨタは中盤の人数が多く,数的優位を保っている。
サイドから攻めることは少なく,鈴鹿サイドバックセンターバックの間を狙う攻撃。

逆に鈴鹿はサイドを中心に使っており,大きなサイドチェンジが多い。

サイドバックの「永遠の若手」藏川洋平(13)。
右サイドで藏川がボールを求めている。
サイドでボールを落ち着かせてゲームメイクをしている。
ワンタッチでサイドハーフの吉田を走らせたり,フォワードにアーリークロス気味のボールを送ったり。
トヨタは大きくサイドを使わないので,藏川のところで少し落ち着かせることができる。
前半序盤のトヨタの攻勢。
それがいつの間にか落ち着いていく・・・。いなされていく・・・。
藏川が鈴鹿のペースに試合を変換している。
中盤の中ほどはトヨタの数的優位。そこで無理に闘う必要は無い。
鈴鹿のストロングポイント。サイドの攻防に変わっていく。
藏川がいろいろな指示を出している。
さすが!蔵さん!
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前半の序盤を過ぎる頃には,試合は5分と5分に。
しかし,攻め込んでシュートまでいく数は,やや鈴鹿が多い。

センターフォワードの「ER7」エフライン・リンタロウ(7)。
背は高いので高さに強いが,足元はもっと強い。
右サイドから鈴鹿の攻撃が多いため,近いサイド,遠いサイドと流れながらマークを外している。
リンタロウ,柿本間の距離を近く保っているので,お互いが競合って,どちらかが拾って,前半半ばには左足であわやゴールかというシュートを放つが,トヨタゴールキーパーのファインセーブでゴールならず。
しかし,リンタロウから得点の匂いがプンプンする。
いつ点を取ってもおかしくない。
いこうぜ!
リンタロウ!
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前半の真ん中でクーリングブレイク。
いったんベンチに戻り,水分を補給する。

試合に出ていない選手からも,積極的に指示かでている。
もちろん,試合に出ている選手たちも,いろいろ話をしている。
悪くない。
良い雰囲気だ。

中断が明けて,藏川のスローインから再開。

徐々に鈴鹿が攻勢を強めている。
支配率は6対4。
攻撃回数も鈴鹿が多い。

しかし,トヨタの2列目は,早くて上手い選手がそろっている。
どこからでもギャップを作り,走り出していく。

トヨタのカウンター!
早い!
でも,もっと早いのが・・・
「パーフェクトディフェンダーキローラン木鈴(15)。
裏に走るトヨタの選手に併走してコースをカットし,ノーファウルでスッとボールとの間に体を入れる。
上手い!唸るほど上手い!
同じセンターバックの藤井との連携も良く,どちらかが前に出て競合って,とちらかが引いてカバーしての連携に間違いが無い。
この試合,トヨタがシュートまでいった回数はそれほど多くないが,裏を走られた場面は何度かあった。
しかし,それをシャットアウト!
木鈴に間違いなし!
パーフェクトにふさわしい!

ジリジリと暑さが体力を奪う。
気温は35度くらいとのこと。
人工芝のグラウンドはもっと熱いだろう。

鈴鹿トヨタ良く走っている。
審判ですらボーっとしてしまうような暑さ。
その灼熱の中で,選手達は信じられないくらい集中している。

ボランチに入っている「鈴鹿の心臓」藤田浩平(3)。
藤田が動くと,鈴鹿のサッカーに血が通いはじめる。
攻撃の時も,守備の時も,いつだって藤田がナカニシの視界に入る。
攻守の要,そして攻守の繋ぎ役。
鈴鹿はサイドを有効に使っているが,藤田が「中-外-中」の連携に入って,もう1枚優位を保つ。
攻守,そしてサイドにも藤田の力が毛細血管のように張り巡らされる。
思い切ったミドルシュートも!
トヨタの選手のアタリは変わらず激しい。
タックルを受けながら,そして削られながらも藤田はボールを動かし続ける。
藤田は止まらない。
藤田は鈴鹿の心臓だから!
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前半の終盤。
鈴鹿コーナーキックからのヘディングや,相手を崩してのシュートを放つが,トヨタゴールキーパーがファインセーブを連発して得点に至らない。
嫌な雰囲気。
相手のゴールキーパーが乗ってきている。

その時,左サイドからサーーッと流れてきたのは・・・
「サムシングエルス」そして「キャプテン」堀河俊大(10)
単調になりかけた時,サイド中心に攻めていた堀河が,緩急をつけて斜めに走りこむ。
そこに合わせたのは,吉田光(14)!
吉田のボールが堀河に!
残念ながらゴールはならなかったが,堀河が創造的なプレイで得点のチャンスを生み出している。
前半の序盤はガマンのプレイだった。
そして,前半の終盤から,堀河がクリエイティブなプレイを見せ始める。
サポーターの仲間がポツリと言った。
「堀河が10番のプレイをしている」
堀河,ワクワクするぜ!
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前半は,柿本,リンタロウともに何度かチャンスがあった。
しかし,トヨタゴールキーパーをはじめ,ディフェンスは硬く,なかなか十分な体勢では打たせてくれない。

鈴鹿ミドルシュートも含めて,攻撃をしっかりとシュートで終わらせている。
打つ意識は高い。

試合内容は悪くない。
悪くないけど,点が入らないのが心配。
この暑さ。
後半は運動量が落ちてくる。
ズルズル点が取れないと,トヨタのカウンターが怖い。

ここで前半終了。



選手達がベンチに戻ってくる。
いろいろな声が聞こえる。
帯同している岡田,高野も声をかけている。

控え選手の動きを見る。
みんな動きは良い。

さあサポーター。
選手と共に闘おう。
厳しい試合こそサポーターの応援が選手の力になるはずだ!!!



後半開始。

トヨタ鈴鹿の押し合いが始まる。
そして・・・。

後半4分。
左サイドの冨士祐樹(6)から,大きく右に展開。
右サイドから中に走りこみながら受けたのは,吉田光(14)。
ワンタッチ,ツータッチ,スリータッチ。
スルスルッと抜け出した。これは・・・ヒカルなら打つぞ!

ヒカルの鋭いミドルシュート
弾道がブレている?
トヨタゴールキーパーがキャッチできない。
弾いたところに素早く走りこむのは,エフライン!リンタロウ!
ゴールキーパーも体を投げ出してコースを切りにくる。
リンタロウの柔らかいタッチで,フワッとボールが浮く。

きた!!!!!

ゴーーーーーーール!!!1-0


冨士のサイドチェンジ。
ヒカルのミドルシュート
リンタロウのゴール。

全てが見事なこの1点!
大きい。
大きな得点!!!
ナイス!!!

先制したものの,藤田,藏川からは大きな声が出ている。
鈴鹿に緩みは無い。

サイドハーフの「ライジングサン」吉田光(14)。
両サイド共に高いレベルでプレイするヒカルは,ポジションチェンジの度に違う選手のようになる。
プレイの幅が広いというか,引出しが多いというか,とにかく攻守ともにいろんなプレイをする。
先制のゴールのきっかけとなったミドルを放ったかと思いきや,今度は,左サイドを単騎でドリブル突破し,相手のファウルを誘う。
後半特にヒカルの動きが良い。
波に乗ったら止められない。
後半グイグイ押し込むヒカル。
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そして。

後半11分。

右サイドからのコーナーキック
蹴るのはキャプテンの堀河俊大(10)。
堀河の高精度コーナーキックが入る。

それに合わせたのは・・・柿本健太(9)!!!

少し戻って体をひねりながら頭で合わせたボールは,トヨタゴールの中へ!!!

ゴーーーーーーール!!!2-0


ナイスヘッド柿本!
盟友柿本のゴールを喜ぶ堀河(10)。
早い段階の追加点はかなり大きい。
いいぞいいぞ!!!

貴重な2点目をあげたセンターフォワードの「鈴鹿の大砲」柿本健太(9)。
スケールの大きなプレイと,得点感覚は鈴鹿でナンバーワン。
呼吸するように自然にスッとゴールを決める。
献身的なポストプレイや,縦への抜け出しも得意としており,鈴鹿の点取り屋の名にふさわしい選手。
司令塔の堀河(10)との連携も良く,堀河-柿本ラインは鈴鹿の得点パターンのひとつ。
この試合でもリンタロウとのやり取りで,何度もトヨタのゴールに迫っていた。
柿本の大砲が弾を打つとき。
それは相手のディフェンスを吹き飛ばし,ゴールに穴が開くとき。
ドカンといこうぜ!
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会場は少し雨が降ってきた。
太陽が少し雲に隠れたため,焼け付くような日差しは無くなったが,やっぱりまだ暑い。
逆に少し雨が降ったため,人工芝が滑り,足を取られる選手も出ている。
2点をリードしているが,追加点を狙ってさらに攻める鈴鹿
そして,そんな時こそカウンターが怖い。

実は,ナカニシは今シーズンの鈴鹿アンリミテッドは,カウンターへの対応が良いチームと感じている。
サイドバックのベテランが,しっかりとフォローに入っている上に,藤井,木鈴,高野,榊の4人のセンターバックは,共に甲乙付け難いハイスペックな選手ばかり。

そして・・・センターバックの後ろに,「俺たちのヒッキー」が控えている。

ゴールキーパー曵地裕哉(1)。
この試合では,曵地の大きな武器である高さを使うことはあまりなかった。
しかし,カウンターと素早く裏を狙う攻めに対して,鈴鹿ディフェンスは自陣のゴールを向いてプレイせねばならず,おのずと曵地へのバックパスも多かった。
スピートを活かしながら突っ込んでくるトヨタの選手に対して,冷静に,あくまでセーフティに対処する曵地。
そのプレイは,ディフェンスの後ろに,もう1人フィールドプレーヤーがいるようにすら見える。
地味なプレイかもしれない。
でも,ゴールキーパーは地味で上等。
曵地,最高級で極上の地味なプレイを見せてやれ!

後半の半ば。
鈴鹿の攻勢が強まる。
7対3で支配しており,攻撃の回数も多い。

後半24分。
(OUT)14吉田光 ⇔ (IN)25矢野純平

途中から入った「不死鳥」矢野純平(25)。
厳しいコンディションの中でも,しつこく粘っこくボールを追う。
この時間帯の純平を振りほどくのは至難の技。
その熱いプレイから,いきなりファウルを受ける。
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後半25分。
純平の得たファウルから,右サイドのフリーキック
蹴るのはもちろん堀河俊大(10)。

堀河のキックは美しい放物線を描く。
遠いサイドで合わせたのは!柿本健太!
トヨタディフェンスと競合いながら,柿本はヘディングシュート!
ボールはバーに当たって跳ね返る。
それを真っ先に反応した木鈴(15)が折り返す!
折り返しに・・・冨士祐樹(6)のヘッド!!!

ゴーーーーーーール!!!3-0


トヨタゴール前での鈴鹿の選手達のポジショニングと,先にボールに触る積極的な姿勢がゴールとなった。
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ナイスゴール!!!

後半29分。
(OUT)7リンタロウ ⇔ (IN)18近藤和哉

サイドバック「左サイドのジェントルマン」冨士祐樹(6)。
冨士祐樹の立ち居振る舞いは,ナカニシも自信を持って紳士と言えるのだが,プレイはエグイほど強い。
ごちゃごちゃして,いろんな選手の足が伸びるような混戦の中を,ゴリッと押し通ってくるのはたいてい冨士祐樹
最後の1歩がしつこく,左サイドで相手に簡単にプレイはさせない。
後半の半ばを過ぎ,両チーム共に疲れが見え始めた。
そしてそんな時に,仲間を奮い立たせるようなハードなアップダウンを繰り返す。
藏川が飛車なら,冨士は角。
冨士さん,頼みます。
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後半の残りわずか。
鈴鹿の攻勢が続く。

ボランチの「コンダクター」江頭一輝(20)。
いつも再三書いているのだけど,江頭は急成長している。
急成長と言うか,これが本来の江頭のプレイスタイルかもしれない。
ボランチのポジションだが,中盤の底にずっといるわけではなく,要所要所のどこにでも顔を出している。そのうえ,前線への飛び出し方も鋭く早い。
あんなにあちこち動いていたのに,守備時にはいつの間にか戻って,当たり前のように中盤の底で相手を待ち構えている。
セカンドボールへの反応も良く,後半はミドルシュートもビシッと放つ!!!
江頭,良いぞ!!!
ドンドン限界突破していこう!
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後半40分。
(OUT)3藤田浩平 ⇔ (IN)32三浦俊太郎

相手に削られ少し痛めた藤田が交代。
期待の新星,俊太郎が入る。

試合も残りわずか。
もう1点欲しいところ。

藏川(13)からの超絶クロスに,柿本健太(9)のワンダフルヘッドは,惜しくもゴールならず(これは本当に凄かった)。

途中出場の近藤和哉(18)が,クロスボールに体ごと飛び込む。

センターバックの藤井竜(4)が怒涛のオーバーラップ。

鈴鹿のプレイに緩みはない。

最高だ!!!

大丈夫だ!!!

ここで試合終了。



両チームの選手のみなさん,スタッフのみなさん,お疲れさまでした。ありがとうございました。
トヨタ蹴球団には,過去に鈴鹿に在籍していた選手が2名います。
杉本翼選手と,富山裕太選手です。
2人とも残念ながら試合には出ていませんでしたが,今後の活躍を祈っています。
富山選手とは2013年に共にプレイした樋口大貴コーチの話を少ししました。
みんなサッカー頑張っています。
カニシもがんばらねば。

アウェイで,そして暑い中にもかかわらず,たくさんの方が応援に来てくれました。
みなさんお疲れさまでした。ありがとうございました。

今日は福島からも高野選手のファンが応援に来てくれました。
たくさんお土産もいただきました。ありがとうございました。
高野選手は怪我からの復帰を目指し頑張っています。
今後とも応援よろしくお願いします。


さて,この試合のvictorycross賞ですが・・・。
良い試合だったので,良いプレイがたくさんありました。
3点入って,みんなナイスゴールでした。
が,しかし,今回はその攻撃を後ろで支え,無失点で抑えたディフェンス陣を称えたいと思います。
ディフェンス陣を代表して,キローラン木鈴選手(15)をvictorycross賞にしたいと思います。
木鈴選手,素晴らしいディフェンスでした。見事なプレイでした。
今後とも鈴鹿のゴールを守ってください。
ガンバレ!!!木鈴!!!
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後半少し雲が出てきましたが,暑い中の試合でした。
7月の試合はあと2試合あります。
この暑さの中を闘っていくのは,鍛え上げた選手達にも厳しいです。

しかし,こんな時こそ,選手の力になるべく,サポーターがしっかりと応援していきたいと思っています。
みんなで鈴鹿の選手達の背中を押していきましょう。

俺たちの声が,
俺たちの想いが,
選手たちには必ず届いています。

応援は力なり。

俺たちの応援を,胸を張って堂々とやろう。



次戦は2ヶ月ぶりの鈴鹿のホーム戦です。

ぜひぜひみなさまお誘いあわせのうえ,会場で選手達を応援してあげてください。

そして,最高のバンザイを共に!

ではまた。


(次戦=東海リーグ第8戦目)
日時: 7月22日(土)15時00分キックオフ
対戦: Chukyo Univ FC(中京大学)
場所: AGF陸上競技場(旧石垣池公園グラウンド)

※キックオフ前からいろいろイベントがありますので,公式HPをご確認ください
http://suzuka-un.co.jp/news/15953/