VictoryCross

アトレチコ鈴鹿クラブ(JFL)のサポーターブログです。

全国社会人選手権一回戦 対 新日鐵大分

全国社会人選手権の試合詳細を楽しみにしているみなさん,こんばんは。
今,ホテルのレンタルパソコンでブログを書いているため,操作性が悪くてイライラして
いるナカニシです。

カニシは前日に選手とともに千葉に入り,試合当日のテンションはMAX。
対戦相手は平成17年にこの大会で優勝しているバリバリの強豪,新日鐵大分。
さらに,試合会場で大分サポーター話したところ,当時の優勝メンバーが8割がたレギュラ
ーで残っているらしく,優勝候補の一角といっていいほどの強敵。

しかーし,どうせ対戦するなら強豪は望むところ,行け!鈴鹿

FC鈴鹿の選手も試合当日の朝,ぐっと気合が入る。
キャプテン大久保とともに朝から軽い運動で汗を流す。
良い雰囲気。よっしゃ。

11時。
試合会場には選手,スタッフ,遠方から来ていただいたサポーターのみなさん,選手のご両親,
そしてvictorycrossのメンバーたちが終結
気合入れて応援するぜ!

スターティングメンバー(以後敬称略)
FW 9中村豪
MF 14内田寛人・19横山和也・5大柳茂・8山本遼・7久保田翔
DF 26森本一樹・4大久保龍太・17木下謙一・6榊親平
GK 1日向修平

試合開始のホイッスルが高らかに響く。
ロングボールを放り込むゆったりとした展開。
スピードで勝負したい鈴鹿
フィジカルをいかして押し込みたい大分。
試合開始から試合の主導権争いが続く。

全国の舞台で,少し気負い気味の選手たち。
緊張のためか動きが硬い気がする。

新日鐵大分は,フィジカル高さともに優れていて,さらにプレイが老獪。
また,前線への人のかけ方,ディフェンス時の戻りともに早い。
ペースをつかむために,中盤で奮闘する選手たち。

大分の怒涛の攻めに対して,弁慶のように中盤で立ちふさがる「闘将」大柳茂。
人数をかけてくる大分に対して,一歩も引かず攻撃を食い止める。
一進一退の攻防。
セカンドボールの処理で両チームとも一気にいきそう。

鈴鹿の生命線である内田,山本のゲームメイカーも,中盤の差し合いで忙殺され,なかなか
思うようにプレイさせてもらえない。

前半12分。
コーナーキックから,ふわりと浮いたボールを押し込まれて新日鐵大分が先制。1-0
セットプレイからの一発は警戒していたけど・・・
気にするな鈴鹿!取り返せ取り返せ。

フィジカル,身長で勝る相手に対して「守護神」日向修平が気を吐く。
相手のクロスに対して果敢に飛び込みワンハンドパンチング。
体を痛めながらも,ゴールを死守し味方の反撃を待つ。

前半も中盤を過ぎ,次第にペースを取り返す鈴鹿
左サイドで久保田がボールをキープすることにより,攻撃の基点を作る。
久保田と連動して駆け上がる木下。
「スピードハンター」木下謙一のスピードは,この試合でも際立っている。
全国のやつらに鈴鹿の木下を見せたれ!
体は小さいものの,まったく臆することなく攻守に渡って大回転の木下。
しかし,抜け出すものの,プレッシャーがきつく決定的な場面まで進むことができない。

中では中村が動きながらポストプレイでスペースを作る。
右に左に動いたところに走りこもうとする鈴鹿の選手たち。
相手センターバックは振られるものの,土壇場でプレッシャーをかけてくるため,自由な
体勢では打たせてもらえない。

膠着状態を打破したのは,やはり「エース」久保田翔。
連動して上がった木下に相手DFが注意をそらされた瞬間,逆を突いて個人技でディフェ
ンスラインを突破。
中に待っているのは中村。そして走りこんできたのは・・・「KID」横山和也!
残念ながらシュートは決まらなかったものの,前半の終盤,ペースは徐々に鈴鹿へ。

サポーターの歌う「アレアレの歌」が千葉の秋空にこだまする。
鈴鹿の歌が全国で・・・いつも以上にがんばるナカニシとサポーター。

前半終了。

絶対勝ーーーーーつ!!

気合を入れなおして後半戦突入。
「アトムの歌」を熱唱。
我らともに戦おう~,勝利~を目指してFC鈴鹿

後半開始時に選手交代。
IN15石本哲也⇔OUT5大柳茂
大柳よくやった。
失点がセットプレイからの1点で抑えられたのは,大柳の活躍が大きい。
最小失点で後半の反撃につなぐ。
交代で入るのは「ジャックナイフ」石本哲也!
大分のディフェンスラインを切り裂きまくれ!

前半からの再三の相手ロングボールに対して,キャプテン大久保が完璧なディフェンス。
ヘディングの競り合いで一歩も引けをとらない。
センターの森本との連携,サイドの木下,榊との連携も良く,ディフェンスラインを破られ
ることはない。
カバーリングコーチング,マークの受け渡しともに見事にディフェンスラインを統率。

最終ラインが安定し,一歩下がった中盤の底で試合を組み立て始める「マエストロ」山本遼。
山本のゲームメイクで前線の選手たちが縦横に動き出す。

前線から強烈にプレッシャーをかける横山。
この試合は特に気合が入っている。獰猛果敢にボールを追う。
横山の後ろには,静かなる闘魂「バーニングブラッド」榊親平が右サイドをコントロールする。
中に入りフォローを見せたかと思うと,サイドを駆け上がりチャンスを作り出す榊。
上がり・・・下がり・・・そして中へ。素晴らしい運動量の右サイド。

「マジシャン」内田寛人がリズムを取り戻してきた。
変幻自在のパスが前線へ。そして自ら2列目の飛び出しを見せる。

後半は鈴鹿ペースだが,もう一歩のところで点が入らない。

オフサイドぎりぎりのところに走りこんでくるのは・・・よっしゃーーー。キターーーー!!
「ジャックナイフ」石本哲也!
石本の飛び出し翻弄される大分。
しかし,石本を止められないものの,コースをつぶす大分ディフェンス。
石本から次のラストパスが出せない。
惜しい!!

後半も終盤に突入。
「タワーハッカー」森本が前線に残りパワープレイを狙う。
体格の大きな相手DFに体をぶつけて味方をいかす森本。
サイドからのクロスもターゲットは森本。
飛べ森本!
走れ横山!
切り裂け石本!
決めろ久保田!
そしてゴールをもぎ取れ「ストライカー」中村豪

サポーターは最後最後まで鈴鹿の選手とともに。
声もつぶれて絶叫のようなチャントがピッチに響く。
応援の声が選手に届くように,ひとかけらの力が出るように,1/10000でも勝利に
近づくように,ほんのわずかな振り子が鈴鹿に振るように・・・
がんばれFC鈴鹿
まだまだこれから!

ロスタイム。
パワープレイで前掛りになったところに大分のカウンターが決まる。
なすすべなく得点を許してしまう。0-2。
これはやむをえない。
残念ながらここで終了の笛。

終わった・・・のか?

サポーターに向かって深々と頭を下げる選手たち。
感極まるナカニシ。
良くやった。良く戦った。胸を張ろうぜ!

選手のみなさん,スタッフのみなさん,遠方まで応援に来てくれたサポーターのみなさん,
お疲れ様でした。ありがとうございました。
千葉まで来れなかったけど,FC鈴鹿を応援してくれているすべてのみなさん。
鈴鹿の選手たちは立派な試合をしました。
強豪,新日鐵大分に対して,一歩も引かず,決して力負けしていません。

しかし,心から悔しい。
来年は岐阜で全国社会人。
絶対行くぞ!
待ってろ全国!

これで今シーズンの公式戦が終了。
この半年間本当に短かった。そして,とんでもなく楽しかった。
ありがとう選手のみなさん。
FC鈴鹿をナカニシは誇りに思います。
victorycrossとナカニシは,永遠にFC鈴鹿とともに戦っていきたいと思います。

とりあえず今夜は寝ることにします。
選手のみんなもおやすみなさい。

ではまた。