東海１部リーグ 対 ＦＣ刈谷

平成２２年５月２２日（土）東海社会人リーグ

対戦相手　ＦＣ刈谷
場所　　　ウェーブスタジアム刈谷
観客　　　刈谷　約５００名
　　　　　鈴鹿　約３０名

ブログをごらんいただいている皆さん。こんばんは。
刈谷から帰宅し，ご飯を食べて，お風呂から上がったナカニシです。
手を叩きすぎて手のひらがむくんでいます。

心を落ち着けて・・・
さて，今日の試合レポート。

東海リーグ第４戦，ＦＣ刈谷との対戦。
昨年はＪＦＬに所属し武運つたなく降格したとはいえ，特に後半戦はバリバリ勝っていたＦＣ刈谷。
主力選手がほとんど残り，今期の東海リーグ最強の呼び声も高い。
Ｊへ行くには倒さなきゃならない相手。
勝ちたい！絶対に勝ちたい！

カメラマンのＮくんの車に同乗。
鈴鹿から２時間ほどかかると思っていたのだけど，１時間足らずであっさり到着。
１６時に会場入り。
会場の外ではテントを張り，ノボリを立てて準備が進んでいる。
ウェーブスタジアムにたなびく無数のノボリ。

アウェイ感満点。

続々と会場入りする刈谷サポーター。
鈴鹿サポーターも続々と集結。
少ないながらも気合は十分。
選手のご両親や，ＴＥＤＤＹさん，ジュニアさんたちも会場入り。
（ジュニアさん，ノド飴ありがとうございました）

マッチコミッショナーより，スタンドではなく芝生席で応援するようにというお達しがあり，芝生席に移動。
コーナーの角のところ（非常に見難い）に，横断幕を張り，フラッグを掲げ，腰に手を当てて・・・
行くぞー！！

今日のスタメン（以後敬称略）
ＦＷ　９中村豪・８山本遼
ＭＦ　７久保田翔・２５田宮勇次・６蒲原直樹・２６石川龍太
ＤＦ　２木下謙一・１５大久保龍太・４森本一樹・５榊親平
ＧＫ　１水谷允俊

この試合，鈴鹿の攻撃の要，#１０内田寛人がベンチスタート。
攻撃面での影響は出ないか少し心配。

試合は，徐々に刈谷のほうにペースに。
サイドプレイヤーの足が速く，#２木下，#５榊が釘付け。
ディフェンスもよく守っているが，刈谷は勝負どころでの人のかけ方がうまい。
必ず局所ごとに数的優位を作り，数で鈴鹿を封じ込める。
運動量，連携，意思の疎通が非常に良く見える。

鈴鹿の中盤でボールを追う#６蒲原直樹。
１対多数の状態に苦心している。
取ったボールを取り返されて，また取りにいくといった消耗戦が続く。
蒲原をフォローする#２５田宮勇次。
キツイ当たりに自由なプレイをさせてもらえないが，闘志と運動量でカバー。
ワイドに動いて，中盤のスペースを潰す。

しかし，ボランチの２人は守備とスペースの攻防に忙殺されてしまい，なかなか試合を組み立てることができない。
また，刈谷の中盤は鈴鹿ボールの際に，必ずどちらかのコースを切ってくる。
展開するコースが読まれ，隅に追い込まれスローインという悪い流れ。
隅に追い込まれた少ないスペースでは，久保田も石川もドリブルが仕掛けられない。

なるほど，上手い刈谷。

ＦＣ鈴鹿のディフェンスラインは強固。
#４「鈴鹿の壁」森本一樹，#１５「薩摩隼人」大久保龍太，#１「守護神」水谷允俊の連携は良く，それぞれがフォローしあっている。
刈谷はあまり高さで勝負してこない。サイドから，中から，スペースを見つけてそこに走りこんでくる。
攻撃の指揮をするのは刈谷の１０番。これがまた上手い。
でも，鈴鹿の１０番も上手いぞ！！

今夜の大久保も動きが良い。
ディフェンスとディフェンスの間に走りこんでくる選手を確実にケアする。
大久保－森本の連携，マークの受け渡しも良い。
いいよ～いいよ～。

しかーし，
前半２０分。
刈谷のコーナーキックのボールを競り合う選手。
ピーーーッ主審の笛。
主審はペナルティスポットを指さす。
なーーーにーーーーー！！！！

そんな反則全然見えなかったぞ！！
どこが反則？誰が反則？
えーーーーーーーーーー！！

サポーターから大「ディフェンス水谷」コール。
しかし残念ながら決まってしまう。０－１。

後で知ったのだけど，ＰＫの時は，ＧＫを集中させるため応援は静かにするらしい。
知らなかったこととはいえ，水谷選手ごめんなさい。

まだまだ時間はたくさん。
落ち着け！切り替えろ！！

しかし試合は刈谷ペース。
中盤から展開が上手くできないため，すぐに潰されて戻ってくる。
ずっと攻められているイメージ。
サポーターは，こんな時こそ，鈴鹿の歌を力の限り歌おう。

前半４０分。
攻撃に出た木下が止められカウンター。
鈴鹿の左が突破される。
中で待つ多数の刈谷の選手。
左からグラウンダーの早いクロス。
刈谷の選手を鈴鹿の選手がチェックに行く。
なんと，後ろの１０番の指示で前線の選手がスルー。
逆をつかれるディフェンス陣。
フリーで走りこむ１０番。シュート！！！やられた！！

ほとんどの選手が逆をつかれた場面で，１人だけ風のように１０番のシュートを止めにいった選手が！
#４「鈴鹿の壁」森本一樹！！！
ナイス！森本！！
このプレイに限らず，試合を通じて森本の存在感が際立つ。
普段は，立ちふさがるという表現が一番ぴったり来る森本だけど，今夜は細かいステップでスピード勝負の相手ＦＷをノーファールで外に押し出している。

森本，大久保，水谷の鈴鹿山脈は動かざること山の如し。
１点以上の得点はやらん！！！

何とか追いつきたかったけど，ここで前半終了。

刈谷のサポーターはすごい。
太鼓とラッパ？で多彩な応援をしている。
鈴鹿は太鼓とペットボトルマラカス。
チャントもきちんとしたのは２種類しかない。
いろんなところで刈谷に負けているけど，気持ちで負けるな！気合で負けるな！想いで負けるな！

後半開始直前。円陣を組む選手。
気合がピリピリ伝わる。良い雰囲気だ。
勝てる！絶対勝つ！
行くぜ！

後半開始。
刈谷の攻勢。
防戦一方の鈴鹿。

しかし，サイドで牙を磨ぐ選手が。
カウンター一発で#２６「突貫小僧」石川龍太へ。
石川のドリブルはタッチが細かくリズミカル。
コースを切ってサイドに押し込む相手の，さらに狭いところを突破する。
ドリブルで活路を切り出せ！

中で待つ#９「ストライカー」中村豪はガチガチにマークされている。
開幕から３試合連続得点中の中村を押さえに来るのは当然。
しかし中村に２秒はいらない。９０分間の中で，１秒のスキがあれば１点取れる。
必ず来るその時のためにポストプレイで体を張る中村。

後半時間不明（興奮していたため）
ＯＵＴ　２５田宮勇次　⇒　ＩＮ　１０内田寛人

待ってたぞ！ウッチー！！
背番号１０！「マジシャン」ウッチー登場。
目を離すな！ウッチーのマジックは一瞬だぜ。

ボランチに山本が下がり，内田はトップ下に。

前半から刈谷のボランチに押さえられていた，#８「マエストロ」山本遼のタクトが振るわれる。
中盤からの展開が突然生きてくる。
左に右に，そして縦にスルーパス。

左で待つのは・・・#７「エース」久保田翔！！
久保田－内田－木下のコンビネーションで刈谷ディフェンスを切り裂く。
久保田が左でキープ。外を走り出す木下。斜めに走る内田。
そして久保田には自分での突破もある。
何度かペナルティエリアに侵入。
あわやという場面も作り出すが決まらない。

左といえば#２木下謙一の気合はすさまじい。触れば切れるような鋭さを持つ木下。
シーズン前の練習試合は怪我で出られなかった。
その分のうっぷんを晴らすかのように，矢のように左サイドをアップダウンする。

右には石川と榊が待つ。
石川の後ろから#５「バーニングブラッド」榊親平がビルドアップしている。
榊は縦の攻撃も，横のディフェンスラインも良いフォローをしている。まるで「飛車！」
そして右サイドにも現れるウッチー。

試合を山本が作り，攻撃を内田が作る。
徐々に鈴鹿ペース。

相変わらずスロースターターだが，ここから鈴鹿の時間。
さて，一点もらおうぜ。

久保田翔のドリブル突破。
内田寛人と山本遼のワンツー。
中村豪のポストプレイの足元に走りこむ石川龍太。
水谷允俊の声が響く。

あと少し，あと少し，もう一歩でゴール。

コーナーキックから森本一樹が競り合う。
木下謙一のオーバーラップ。
蒲原直樹がミドルシュート。

あとほんの少し，ゴールは見えている。

セカンドボールを拾った榊親平が中へ放り込む。
最終ラインからロングフィードを送る大久保龍太。
絶叫するサポーター。

あと・・・

ここで試合終了。

下を向く選手。
グラウンドに倒れこむ選手もいる。

サポーターから最後の声。
「下を向くな！胸をはれ！よく頑張った！」
（声がつぶれていて，たぶん聞き取れなかったと思います）

相手チーム，関係者にきちんと挨拶をした後，こちらへ来る選手たち。
惜しみない拍手を選手たちへ。

よく頑張った。
刈谷と互角以上に戦った。
何もあやまることは無い。
気にすることも無い。

今日の試合で，ＦＣ鈴鹿の得た経験値はとてつもなく大きい。
今日の試合で，ＦＣ鈴鹿はまた強くなった。

次は負けない！

両選手のみなさん，スタッフのみなさん，応援に来てくれたみなさん，お疲れ様でした。

今，ブログを書いていてナカニシは悔しくて仕方がありません。

俺たちはＪへ行く！！！
次の試合はきっちり勝つ！！！！
そして残りは全部勝つ！！！！

ではまた。