VictoryCross

アトレチコ鈴鹿クラブ(JFL)のサポーターブログです。

東海リーグ第5節 対 FC刈谷

みなさんこんばんは。

6月6日の夜が更けて,6月7日となりました。
歓喜の伊勢フットボールヴィレッジより帰宅して,これからブログを書きます。
私事ですが,6月7日はナカニシ夫婦の結婚記念日です。
そんな日に,こういうブログが書けることを嬉しく思います。



6月6日の朝,浅い眠りから目覚める。
午前中は用事があるので,伊勢に到着するのは少し遅れそう。
仲間のサポーターは続々と伊勢に到着している。
対戦相手のFC刈谷からも刈谷サポーターが伊勢を目指しているようだ。

決戦は18時30分。

14時に鈴鹿を出陣。
天候は快晴。
伊勢までの道中をいろいろな想いを抱えて走る。

対戦相手はFC刈谷(以後刈谷と書きます)。
鈴鹿はどう闘うのか?
小澤采配は?

伊勢フットボールヴィレッジではスタッフによる会場準備が進んでいる。

刻一刻と「その時」が迫る。

空手の演武が始まる。
バットを叩き折る裂帛の気合。
凛としたたたずまい。

もうすぐ始まる。
ここから俺たちの闘う時間だ!

いくぜ!

本日のスタメン(以後敬称略)
FW 10北野純也・4近藤和哉
MF 16鈴木雄太・7保﨑淳・23山之内優貴・25矢野純平
DF 9大村亮平・6藤田大道・5榊親平・3村田雅則
GK 13柴田大地

試合開始。

開始から激突が始まる。
激しく早い刈谷に対して,鈴鹿も激しく早い。
真正面からのぶつかりは五分と五分に見える。

ケガのため2試合出場できなかった藤田大道(6)が,いきなりスタメンで復帰。
ケガの具合は完全ではないようだが,素晴らしいプレイ見せる。
足元のボールのさばきが早く,裏への対応も速い。
さすが藤田!と唸るプレイも。
藤田のプレイにより,鈴鹿の攻守の切り替えが早くなる。
藤田がディフェンスした時が鈴鹿の攻撃の始まりに。
藤田,久しぶりなのにメチャメチャ良いじゃないか。
ガンバレ!
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試合が進むにつれて,5分5分だった試合は少し刈谷よりに。
サイドにじわじわと圧力をかけてくる。

「ライトサイドキング」村田雅則(3)。
最近の試合で元気のなかった村田。
カニシの記憶している村田のプレイとは少し違う。
この試合,右サイドに数をかけて攻められ,防戦一方に。
村田の踏ん張りが試合を左右する。
最初はバタバタしていたが,徐々に安定する右サイド。
村田雅則を甘く見るな。
村田がいる限り,右サイドを自由にはさせん!
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刈谷はサイドから攻める。
鈴鹿は左右にパスを散らしつつ攻める。

しかし,両チームともにディフェンスにほころびはなく,決定的な場面はなかなか見受けられない。

鈴鹿のディフェンスラインは高い。
裏へのケアは,榊と藤田で完璧。

そして裏の裏には「ジャイアン」柴田大地(13)が目を光らせている。
裏へぬけるボールに対してディフェンスに指示を出し,自らも足でボールをさばく。
いざという時には,果敢に飛び出しがっちりボールをつかんで離さない。
ゴールキーパーだけど,攻撃的にプレイしている印象。
柴田,富山からメッセージが届いているぞ。
試合中にナカニシが代わりに叫ぶ。
「迷わずガツガツいけ!」
「自分の信念を貫いていけ!!」
柴田,ガンバレ!!!!
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鈴鹿のディフェンスの裏は,この試合とても安定していた。。
榊,柴田,藤田のトライアングルはボールとマークの受け渡しが上手く,連携のミスでピンチになることも無かった。

前半20分を過ぎて思う。
右サイドも落ち着いてきた。
ディフェンスもきっちり対応している。
この試合,悪くないぞ。

鈴鹿の攻撃の要」北野純也(10)。
ディフェンスは安定しているが,攻撃のほうは抑え込まれている。
刈谷のディフェンスラインも固く,容易にはシュートを打たせてくれない。
左右に流れてチャンスメイクをする北野。
北野にとっては辛いプレイ。我慢のプレイ。
なかなかシュートを打てない北野。
一瞬の間があれば,北野のシュートが炸裂するのに。
北野,その一瞬を見逃すな。
プレイの最初の選択肢は,常にシュートであれ!

前半も半ばを過ぎ,ボール支配率は4対6で刈谷
ただ,鈴鹿が攻められている印象は無い。
両チームともゴールが遠く,フリーでシュートを打つ場面も無い。

鈴鹿の右サイドハーフでプレイするのは,矢野純平(25)
シーズン始まったころはコンディションが悪く,ベンチにも入れなかった。
しかし,ついについに,スタメンで出場。
純平,全てを燃やしつくせ!炎のようなプレイを見せてくれ!
前への強い推進力を持つ選手。
前線からプレッシャーをかけ,相手を追いかけ回し,粘っこく,しつこく・・・,泥の中に咲く花のようなプレイを見せる。
純平の足は止まらない。
純平のスピードは落ちない。
サポーターの声が響く。
サポーターの応援が続く限り,純平は何度でも立ち上り,そして走る!
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前半の終盤。
試合はまた五分と五分に。

なかなか点は取れないものの,鈴鹿ディフェンスに迷いはない。
各選手のやることがハッキリしていて,無理せず単純に。

ボランチに入る「荒ぶる魂」保﨑淳(7)。
何試合もプレイを見たが,これまでナカニシはどんな選手か全容がつかめなかった。
この試合,ボランチの保﨑が見事に攻守のバランスを取っている。
攻撃の時,守備の時,その時の要所要所に必ず絡んでくる。
荒ぶる魂を持つ保﨑。だけど,試合の戦況を判断する頭脳はとても冷静で間違いがない。
戦況を見て,次の次を読み,フォローに走るスピードも速い。
なるほど,良く見えている。良く分かっている。
保﨑,良いぞ良いぞ!
存分に保﨑の能力を発揮してくれ!
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ここで前半終了。

前半は一時刈谷が優勢に進める時間はあったが,内容的にはそれほど差はない。

カニシの印象としては・・・
両チームともにディフェンスが固い。
そして両チームともに,攻撃陣は自力での突破が難しい。
ひとつのミスが出ればそれが失点につながる。
もしくはセットプレイ。
ファウルもコーナーキックも与えたくない。

緊迫した試合。
ピリピリした緊張感。

この日の観客は200人を超えているらしい。
遅い時間の伊勢に,これだけの人が集まってくれた。

選手たちはみんな頑張っている。
勝利のために全力を尽くしている。

ならばサポーターは全力で応援しよう。
これだけの激戦,後半は両チームともに絶対に疲れてくる。
あと一歩が出るように。
少しでも流れがこちらに来るように。

サポーターの仲間たち。
ここがサポーターの力の見せ所だ。

俺たちの応援を胸を張って堂々としよう。

後半開始。

鈴鹿の集中は良い。
そして刈谷も集中している。

激戦だ!!

ボランチに入る山之内優貴(23)。
普段は優しい好青年だが,試合になると鬼のように激しく体をぶつけ,空中戦でもガンガン競り合う。
中盤の激しい攻防。
両チームのボランチが,お互い負けられない競り合いを挑む。
一歩も下がらず相手の攻撃を止める山之内
左右への展開も素晴らしく,保﨑と共に攻守のタクトをふるう。八面六臂の活躍。
山之内。良いプレイだ。
カニシは山之内のプレイが大好きだ。
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激戦は続く。
支配力は5分と5分。
1つのミスも許されない緊張感。

この試合は,攻守の切り替えが早く,ディフェンスがボールを奪うと,カウンター気味で攻めてくることが多い。
刈谷鈴鹿もディフェンスが固いため,なおさらそう感じる。

鈴鹿が,攻められながらも危ない場面を作られなかったのは,チーム内の意思が統一されていて,守りながら自陣に戻ることができたことだと思う。

ボールを奪われたら,すぐに守りに入る。
ボールを奪ったら,すぐに攻撃に転じる。

攻守の切り替えが早い分,選手たちは良く走っている。
後半のスタミナが心配。
いやいや,選手が疲れてきたらサポーターが元気を届けよう。
必ず,必ず,サポーターの想いは選手に届いている。
みんなガンバレ。

前線で体を張る近藤和哉(4)。
「何かやったる感」が体からあふれてきている。
気迫のこもったポストプレイから出るボールを,北野(10),純平(25),雄太(16)が狙っている。
和哉,ここが闘いの場だ。
絶対に負けるな。何度でもチャレンジしろ。
ポストプレイだけでなく,積極果敢に相手ディフェンスにプレッシャーをかける。
無駄走りも多い。
いや,和哉,走り続けろ。無駄な走りなんてない。いつか必ずゴールに結びつくぞ。
フォワードの選択肢の1位は絶対にシュートだ。
シュートを狙え。

後半も半ば。
徐々に,ほんの少しずつ,鈴鹿の選手が相手ゴールに向き始めた・・・

後半15分。
左サイド鈴木雄太(16)が基点となる。
流れてくる北野(10)。
抜けてくる大村(9)。
走る和哉(4)

全員が連動して動く。
流れるような動きが,刈谷のゴールに向かって進む。
最後は,右サイドまで展開し,矢野純平(25)?のボレーシュートはわずかに枠の外に。

流れるように全員が連動する動き。
サポーターから声が出る。
良い攻めだ。良い流れだ。続けていこう。

後半開始ごろからヒーヒー言い出したナカニシのノド。
選手がこんなに頑張っているのに,ナカニシのノドがなんてざまだ!
鈴鹿の応援歌を歌い尽くせ!
選手達に想いを届けろ。

後半になり攻めに転じてきた鈴鹿
6対4とまではいかないが,5.5対4.5くらいにはなっていると思う。

サイドバックの大村亮平(9)。
ゲームメイクもできて,試合の流れがよく見える大村が,サイドからゲームに影響力を増す。
展開を読みつつ,鋭いパスを前線に供給。
サイドハーフ鈴木雄太(16)との連携で鋭く駆け上がる場面もしばしは。
ラストパスのような決定的なパスではない。
だけど,ラストパスの2手前,3手前のパスでゲームを作っている。
そして何より守備面でも簡単に抜かれないので,左サイドから攻めるのは至難の業。
大村。いつも頑張ってるよな。
この試合も頼むぞ。みんなで笑おうぜ!

試合は後半の半ばを過ぎる。

少し攻め始めた鈴鹿
しかし,決定的な場面はほとんどない。

サイドハーフ鈴木雄太(16)。
攻守に走っており,運動量はぴか一。
しかし,なかなかゲームに影響を出すようなプレイができない。
一生懸命にプレイしている。だけど目立たない。
パスミスをしているわけではない。
相手にボールを奪われているわけでもない。
確実に。ミスなく。一生懸命。
だけど,雄太(16)が前を向いていないように感じる。
どうした雄太(16)。
ゴールに向かって荒馬のように突進するのが雄太のプレイじゃないか。

しかし・・・その時。

左サイドの鈴木雄太(16)が,猛烈な突進で刈谷ディフェンスに襲いかかる。
たまらずファウルで止める刈谷

それそれ。
ミスは少なくしたほうがいい。
だけどチャレンジを少なくしたら意味が無い。
雄太。ガンガン行こうぜ!

後半29分。
鈴木雄太が得たフリーキックは,ペナルティエリア3メートル外。少し左より。
保﨑が選手に細かく指示を出す。
フリーキックのコースを測る。

蹴るのは誰だ??保﨑か?山之内か?

すっと走る山之内
軽いタッチで放たれたボールは,刈谷ゴールの1点をピンポイントで打ち抜く。
なんと言うシュートだ。信じられない!!!

ゴーーーーーーーーール!!1-0


歓喜鈴鹿サポーター。
一直線にサポーター席に走ってくる山之内(23)。
仲間にもみくちゃにされる。
サポーターの歓声がおさまらない。
Nカメラマンのカメラも無茶苦茶になっている。
(興奮のあまり,なにを撮っているのか分からない状況)
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(そのゴールシーンを鈴鹿サポーターの仲間が録画していました。すみません。ヤフーブログに直接動画を貼りつける方法が分かりませんでした。)
https://www.youtube.com/watch?v=6740JYCy7dM

喜ぶのはまだ早い。
残りをしっかりと。
点を決めたすぐ後が危ないぞ。

「神の子」榊親平(5)。
ここのところ,どうも榊のプレイのキレが良くなかった。
榊なら。榊がいれば。榊がここにいるはず。
鈴鹿のディフェンスラインの,さらに後ろにもう1枚。
そこに榊がいるはずだった。
点差はわずかに1点。残り15分。
刈谷の猛攻が始まる。
相手に喰らいつくかのように,シュートコースを塞ぐ榊親平。
後ろのカバーリングだけじゃない。
体を張って前で闘うこともできる。
ここから先は通さない。
榊の集中は全くスキを見せない。
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後半35分。
鈴鹿の攻撃が活性化し,これからという時。
前線で積極的なプレイを続けていた近藤和哉(4)が出血で退場。
結構深く切った様子?

(OUT)4近藤和哉 ⇔ (IN)11パブロ

グラウンドを出る和哉に,悔しさがにじむ。
後半残りわずか,パブロ!走って走って走りまくれ!

鈴鹿の攻撃のターンが続く。

北野純也の弾丸シュートが刈谷ゴールバーを叩く。惜しい!

矢野純平が右サイドから中にグイグイ切れ込んでくる。惜しい!

パブロがディフェンスとの間を縫ってシュートを放つ。惜しい!

なかなかゴールにつながらない。

じりじりと時間が過ぎる。

保﨑がボールをキープする。
山之内がサイドに大きく展開する。
村田が無理にクロスに行かない。

もう少し。もう少し。
最後まで歌え。
最後まで応援を続けよう。

そして試合終了。

歓喜鈴鹿サポーター。
疲れて倒れるナカニシ。
勝った!

両チームの選手のみなさん,スタッフのみなさん,ありがとうございました。
200人を超える観客が遠く伊勢まで来てくれました。ありがとうございました。
盛り上げ隊(仮)のみなさん,会場を盛り上げていただきありがとうございました。
演武を披露していただいた空手の関係者の方々,ありがとうございました。気合入りました。押忍。
FC刈谷サポーターのみなさん,東海帝王ジュニア氏,レイジェンドサポーターの方,くノ一からもサポーターの方が来てくれました。
みなさんありがとうございました。
伊勢物産展のお土産もたくさんいただきました。ありがとうございました。

みんなで歓喜のバンザイ!
伊勢の地に念を送ってくれたみんなと共に!
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FC刈谷は強かったです。
正直なところ,この強敵と2連敗の状態で闘うのは不安がありました。
しかし,鈴鹿の選手達が敗戦の内容を糧とし,それを修正し乗り越えてきたことが何より嬉しいです。

鈴鹿の選手は成長します。
それもバリバリに!

この試合のvictorycross賞ですが,,,,

スタメンフル出場の矢野選手は素晴らしかった・・・。
無失点に抑え,ゴールを守りきった柴田選手は見事だった・・・。
攻守のバランスをとり,ゲームをコントロールした保﨑選手はさすがだった・・・。

悩む悩む・・・。

この試合の,victorycross賞(MVP)は山之内優貴選手(23)に贈りたいと思います。
見事なフリーキックはもちろんのこと,体を張って鈴鹿の中盤を支えたプレイはエクセレントとしか言いようがありません。
山之内選手。素晴らしかった。また次の試合もお願いします。

帰路。いろいろなことを考えていました。
試合のこと。
選手達のこと。
監督のこと。

2連敗の次の試合。
負ければ優勝の可能性が低くなる試合。
選手達にプレッシャーはもちろんあったでしょう。
だけどそれを乗り越えて,最高の雰囲気に転じることができました。
この1勝は大きな勝利に思えてなりません。

まだまだシーズンは長いです。
この1勝で喜んでいるわけにはいかない。

だけど今夜だけは最高の気分で寝よう。
そして良い夢を見よう。


FC鈴鹿ランポーレの勝利にバンザイ。

うちの選手達を応援できることは,心からナカニシの誇りです。

ではまた。