VictoryCross

アトレチコ鈴鹿クラブ(JFL)のサポーターブログです。

東海リーグ第6節 対 CUFC

みなさんこんばんは。

アウェイ豊田市から帰宅し,15分だけ眠りました。
応援しているだけなのに,試合が終わるとエネルギーが切れます。
90分間走り続ける選手達は,さぞ疲れていることでしょう。
だけど,最後の最後まで集中を切らさずに闘いぬいた選手達に,心からの拍手を。



6月14日,浅い眠りから覚める。
試合の前夜は緊張しているせいか,途切れ途切れの睡眠になる。
短い夢を見た。
「前半が終了し3-0で勝っている。後半はピンチが続くが,声を出そうとしても声が出ない。」
こんな夢だった(本当の本当)。

豊田市中京大学グラウンドに向けて走る。

2時間前に到着。
チャントの打ち合わせをしながら,仲間の到着を待つ。
富山サポーターも柴田選手の応援に来てくれている。

横断幕を張る。
鳴り物は禁止。

上等だ。ならば倍の声を出そう。

決戦の時間が迫る。

対戦相手は,東海リーグ首位のChukyo univ FC(以下,CUFC)

どこが相手だろうと全力で闘うことに変わりはない
俺たちはいつも挑戦者だ。

いくぜ!!!

本日のスタメン(以後敬称略)
FW 10北野純也・4近藤和哉
MF 16鈴木雄太・7保﨑淳・23山之内優貴・25矢野純平
DF 9大村亮平・6藤田大道・5榊親平・3村田雅則
GK 13柴田大地

試合開始。

一目で感じる。
鈴鹿のボールへの寄せが早い。
いきなりの主導権は鈴鹿
相手陣内に深く攻め込みコーナーキックのチャンスが続く。

コーナーキックを蹴る「荒ぶる魂」保﨑淳(7)
この試合でボランチに入る保﨑。
厳しく声を出し,特にサイドハーフの位置を調整している。
(どう調整しているかは内緒)
自らも体を張って相手の中盤と削り合い,個の闘いでは圧倒している。
やはり強い。そして上手い。
保﨑からの矢のようなパスが前線へ供給される。
これがまた鋭いこと・・・。
いいぞ保﨑。
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この試合は最初から鈴鹿ペース。
支配率は6対4。

ボールへのアプローチが早く,競合いでも負けない気合がみなぎっている。
そして過去何試合かと比べると,何よりも前への意識が高い。
前へ。前へ。
そして「長」・「短」・「中」,それぞれの長さのパスが多彩で攻撃にリズムがある。

「前線に立つライオン」近藤和哉(4)。
後ろからのロングパスに対して,積極果敢に競り合う。
今シーズンからガラッとプレイの質が変わった。
そのプレイスタイルを自分のものにするため,何度も何度も体をぶつけて競り合った。
そしてそのプレイが,ついに近藤和哉(4)のものとなる。
ポストプレイで相手を背負ってキープする。
それを北野(10)もよくわかっている。
山之内(23)も一発を狙っている。
純平(25)が走る。
みんな和哉がボールをキープすることを信じて走っている。
和哉のポストプレイが見事にチームの戦術になっている。
そしてこの試合,ボールを止めずに高速でターンし自らシュートを狙うプレイも。
なんと!近藤和哉は,まだ進化するのか!!!
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和哉のポストプレイでジリジリとゴールに迫る。
試合への入りは悪くない。

2連敗した時は,試合開始15分の間にやられていた。
それを見事に克服し,落ち着いて,集中して試合に入っている。
良い緊張感。

センターバックの藤田大道(6)
CUFCの攻撃は,鈴鹿ディフェンスとディフェンスの間に,フォワードが割り込み裏を狙うのが中心。
だけどナカニシは刈谷戦で「それ」を見た。
藤田の裏への反応の鋭さと,駆け引きのうまさを。
裏を狙うプレイに対して徹底的に対応する藤田。
サイドバックもできるだけあって,足も速くテクニックもある。
これは・・・めっちゃ上手いじゃん。
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藤田を中心にディフェンスラインも安定している。
中盤は保﨑が無双状態。
前線には和哉が体を張っている。

鈴鹿のセンターラインに乱れはない。

サイドハーフの「ファイヤーボール」矢野純平(25)。
純平のあの動きが戻ってきた。
周りが止まっているかのような急激なダッシュ
混戦の中でも頭から突っ込む勇敢なプレイ。
超人的なパネとジャンプ力。
そして,何よりも自らのプレイでチームの雰囲気を変えることができる。
純平が鈴鹿のユニフォームを着て躍動している。
純平が鈴鹿に帰ってきて共に闘ってくれる。

そして・・・
前半24分。
保﨑がコーナーキックを蹴る。
いったん弾き返された後,ファウルを受けてフリーキックに。
コーナーキックの場所より少し斜めの場所。

保﨑のボールは,鋭く低く近いサイドの純平に合わせる。
こぼれたボールを,保﨑はさらに遠いサイドの選手に。

近い所から遠いサイドへ揺さぶる。
CUFCのマークがずれる。
逆サイドでボールを受けた山之内優貴(23)
針の穴を通すかのような正確無比なボールコントロールで,さらに逆サイドへ。
マークを外し,その位置で狙っているのは矢野純平!!!!
純平のダイビングヘッドが炸裂する。
キターーーーーーーーーーーーーー!!!

ゴーーーーーーーーーーール!!!1-0


見事なゴールを挙げた純平(8)
ピンポイントのアシストをした山之内(23)
フリーキックで相手を崩した保﨑(7)

素晴らしい。
なんて素晴らしい。
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得点を挙げたものの,鈴鹿の集中は全く切れない。
というかより一層ギンギンのプレイをしている。

今シーズン,何回か負けた。
悔しかったし,辛かった。
だけどこのチームは強くなった。
試合を見ていて分かる。
前の試合,前の前の試合,前の前の前の・・・。
いろんな試合の反省点が改善されている。

「シュートの鬼」北野純也(10)。
今シーズン思うように点が取れず,苦悩しているのが分かる。
キャプテンの重圧。勝利へのプレッシャー。
だけど,北野はシュートの鬼であってほしい。
北野のシュートの特徴はしっかりと枠に行くこと。
どんな体制からでもシュートを打つことで,昨シーズンは得点を重ねてきた。
シュートを打たないフォワードなんて全然怖くない。
北野がなぜ恐れられるか?それはシュートを打つから。

前半31分。
前線で混戦となる。
北野の前に相手ディフェンスが3人,4人,と立ち塞がる。
しかし,その数をものともせず,一瞬の隙を突いてシュートを放つ北野。
隙間を抜けたシュートは,相手キーパーから見えにくかったためか,反応して当たるものの,その勢いは止まらずゴールに吸い込まれる。
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ゴーーーーーーーーーーール!!!2-0


ゴールを奪うのに相手ディフェンスを完全に抜き去る必要はない。
ゴールを奪うのに相手ディフェンスを崩しきる必要はない。
北野がシュートを打てばいい。

北野,打って打って打ちまくれ!
北野のシュートは絶対に入るぞ!

点差は2-0。
ペースは鈴鹿ペースで変わらず。

CUFCの攻撃は鈴鹿のディフェンスのギャップを突いて走ってくる攻撃。
接触はあまりないものの,球離れが早く,スピードに乗った攻撃を仕掛けてくる。

鈴鹿のパス回しは,前2試合と比べてもシンプル。
シンプルだけど効果的で,前線への意図がハッキリしている。
保﨑,山之内の中盤が,守備だけではなく攻撃にも参加し,攻守にわたって厚みがある。

カニシが見たなかで,今シーズン一番良い。
ただ,CUFCの攻撃は鋭い。
ミスなどあれば一気に行かれる心配が付きまとう。

ここで前半終了。

観客席を見ると,たくさんの方が中京大グラウンドまで来てくれている。
こんなにここに鈴鹿から応援に来てくれる人を見るのは初めて。

2点のリードなんて無いも同然。
流れを持っていかれたらあっという間にひっくり返される。
前半は両チームともにかなり飛ばしている。
後半疲れてきた時,サポーターが選手達の背中を押そうぜ!

後半開始。

カニシの印象だと,CUFCはディフェンスのギャップを狙っているのは変わらないのだけど,少しサイドよりに攻撃をシフトしてきた。
ディフェンスとディフェンスの間から,サイドバックの裏へ。

「ライトサイドキング」村田雅則(3)
攻守に重要なポジションであるサイドバック
特に右サイドで村田に勝る者無し!
前何試合かは,攻めあぐねている印象が濃かった。
そのため,攻撃に厚みを持たすためサイドバックが上がり目で,その結果カウンターで裏を取られることが多かった。
この試合,フィールド全体の選手の意識が高く,攻守の切り替えの最初から相手にプレッシャーをかけている。
カウンターをカウンターとせず,「一瞬」時間を使わせれば,村田は十分に守備に入ることができる。
体制を整えた村田を抜くことはできない。

後半もペースは鈴鹿
支配率も6対4で変わらず。

鈴鹿の支配率の高さは,中盤でしっかりとゲームを組み立てているため。
それは・・・この男のしわざ!!

山之内優貴(23)。
保﨑とボランチを組んでいるが,両者はそれほど近づいているわけではない。
各個の良さを生かし,相手の位置を感じつつバランスをとるプレイ。
他のサポーターが言っていた。「山之内のプレイには,クレバー(賢さ)さを感じる。」
次の次を読むプレイ。
今,何をすべきかの判断の速さ。
突発的なミスへの対応。
そして正確無比なキック。
チームに合流した時よりも数段,いや数十段素晴らしい選手になっている。
山之内。いいぞいいぞ。どんどん伸びろ!
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後半の半ばを過ぎ,両チームに疲れの色が出てきた。
特に,良く走っているサイドの選手は披露している。
CUFCはサイドプレーヤーを変えて,縦への勝負に来る。

ディフェンスの間を抜けてくるCUFCの選手。
榊が必死で追いすがる。
ギリギリの位置。

その時,風のように飛び出したのは「ジャイアン」柴田大地(13)。
相手のシュートを防ぎ,第2波を顔面で止める。
闘志の塊が激しく飛び出してくるようだ。
絶対にゴールを割らせない気迫を感じる。
さらに,セットプレイでは誰よりも高く飛び完璧にキャッチする。
良いじゃないか柴田。
ガツガツ行け!
ゴールキーパーも共に闘おうぜ!!!!
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最近の試合では,守備への貢献が高く,中盤でバランスを取る役目をしていた鈴木雄太(16)。
カニシには我慢のプレイに見えてしかたが無かった。
岐阜,矢崎,刈谷と強敵が続いた。
雄太はその時々で献身的にプレイしていた。
だけど,雄太のプレイの良さは守備だけじゃない。
荒馬のように跳ねるボールを力づくで押さえつけ,怒涛の走りで相手ディフェンスを切り裂くプレイ。
自分の得意なプレイをいつも狙っていて欲しい。
そう思っていた・・・。
そしてこの試合,前半から積極的に前を向いたプレイ。
前線の選手とからみながら,自分自身もシュートを狙うプレイ。
攻撃にもしっかり貢献しながら,ピンチの時はダッシュで返ってくるプレイ。
良いじゃないか鈴木雄太
素晴らしいプレイだ鈴木雄太

そして後半20分。

鈴木雄太(16)が持ち込みシュートを放つ。
そのシュートは相手に阻まれるが,そのこぼれ球を奪ったのは・・・。

狙っていたぜ!近藤和哉(4)
和哉のシュート。

ゴーーーーーーーーーーール!!!3-0


雄太のシュートも素晴らしかった。
そして和哉のゴールも素晴らしかった。

やっぱりこの試合,シュートの意識が高い。
シュートを打てば何かが起きる。
そして実際,起きているじゃないか。

サイドバックの大村亮平(9)
低い位置からのゲームメイクや,セカンドボールへの対応が早い。
後半すぐ,大村のパスから北野のヘッド!
惜しくもゴールならないが,左サイドからの攻撃が特に多彩。
縦に走る?パスを狙う?いやいや自分で打つ?
創造的なプレイは大村の真骨頂。
大村が楽しそうにプレイしている。
いいね!
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後半半ばを過ぎ,鈴鹿の時間が増えてきた。
支配率は,7対3
みんな疲れているだろうけど,鈴鹿の攻めはまだまだ激しい。
中盤を制圧しつつあり,山之内,保﨑,大村から前線にパスが供給されている。
矢野純平(25)の加速装置が止まらない。
ダッシュ一発で相手を抜き去り,決定的な場面を作る。
やるなー,純平。
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まだまだゴールに飢えている北野も狙っている。
単騎で抜け出す北野。
そしてシュートを放つ。
惜しくもゴールならないが,北野らしいプレイを見れて嬉しい。
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後半30分。
後ろからのボールを北野が競り合い,ヘディングで流す。
そこに走りこんでいたのは近藤和哉(4)。
すでにトップスピードで相手ディフェンスを置き去りに。
和哉は,北野が競り合って勝ち,そこにボールを流してくれることを信じて走っていた。
惜しくもゴールならないが,鈴鹿フォワード2人のプレイの質はとても高い。

後半36分。
(OUT)4近藤和哉 ⇔ (IN)11パブロ

パブロ投入。
パブロ,相手は疲れているぞ。残り時間走りまくれ!

ジリジリした時間が過ぎる。
このまま無失点で終わりたい。

しかし,ここでCUFCはサイドの裏を突いてくる。
ヤバイ!

「神の子」榊親平(5)。
少し前まで,なんか悩んでいるようなプレイをしていた榊。
ピンチの時,榊がいるはずの場所にいなかったりした。
この試合。残りわずか。点差は開いているが無失点で終わりたい。
しかしピンチ!
でも,ナカニシは分かっていた。
「悪いな,そこには榊がいるよ」
CUFCのプレイが見えているかのようなスピードでカバーリングに入る榊。
見えている。
榊には危険なところが最初からわかっている。
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試合は鈴鹿ペース。
選手達の動きは止まらない。
得点に飢えたフォワードがゴールを狙う。
中盤の選手は相手を自由にさせない。
ディフェンスの選手達も競り合いで後れをとることはない。

めっちゃええやん。

ここで試合終了。

両チームの選手のみなさん,スタッフのみなさん,ありがとうございました。お疲れ様でした。

試合後に試合を見に来ていた観客の方から話しかけられました。
伊勢の試合と,中京大の試合を見てとても良かったそうです。

カニシは評論家ではありません。
なので,書いていることが正しいかどうかは分かりませんが,試合を見ていてとても楽しいです。
世界中の人に言いたい。
「FC鈴鹿ランポーレのサッカーは素晴らしいよ」

中京大のグラウンドで万歳。
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この試合のvictorycross賞ですが,,,,
鈴鹿に帰ってきて最初のゴールを叩き込んだ矢野選手のゴールは嬉しかった・・・。
中盤を支配しゲームを組み立て,さらにアシストまであげた山之内選手は見事だった・・・。
何度もファインセーブを見せ,守っていながら攻めていた柴田選手は完璧だった・・・。

試合が終わってから約7時間・・・考えました。

この試合のMVP,victorycross賞は『近藤和哉選手(4)』に贈りたいと思います。
前線での体を張ったポストプレイは,鈴鹿の戦術の一つとなったと思います。
さらに,競り合いでの強さ,ゴールへの意識,どれだけ削られても折れない強い気持ち。
昨年はディフェンスにコンバートされたり,ベンチにも入れなかったりしました。
だけど,良くここまでのプレーヤーとして鍛えてきたと思います。
和哉,まだまだ点取っていくぞ。
点を取るたびに,何度でも和哉の名を叫ぼう。
近藤和哉選手。ナイスゴール。また次の試合もお願いします。
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この試合,ナカニシは勝って気分が良いので,良いことばっかり書いていますが,ピンチの時もありました。
柴田選手の好セーブで事なきを得ましたが,あそこで点を取られていたら・・・と思う場面も多々ありました。

勝って喜んでいる場合ではありません。
この勝利は,次につなげるための大事な勝利ですが,次を勝たねばこの勝利の意味を失わせてしまいます。
修正すべきは修正し,チーム内で話し合い,さらに成長を続けてください。
それができる選手達だし,それができるチームだと思っています。

試合後,ナカニシにメールを送ってくれた方が書いていました。
「勝って兜の緒を締めよ」
闘いは続いています。
まだまだ兜の緒はギッチギチに締めといてください。



とか何とか言いながら,かれこれ4時間ほどブログを書いています。

カニシはとりあえず,とても良い気分で寝ます。

あーーー,最高だ!!!


ではまた。