VictoryCross

アトレチコ鈴鹿クラブ(JFL)のサポーターブログです。

東海リーグ第5節(3戦目) 対 藤枝市役所

みなさんこんばんは。

やっぱり試合が終わって帰宅してから,寝落ちしたナカニシです。
いつもすみません。ブログの更新が遅くて。



雨の状況を気にしながら眠りにつく。

早朝,飛び起きるが,外は雨。

良いグラウンドコンディションで選手にプレイして欲しい。
AGFグラウンドの芝の状態が気になる。

試合開始4時間前。
9時にAGF陸上競技場に到着。
チームスタッフによる会場準備が行われている。

グラウンドは濡れているものの,水たまりは無く芝も生えそろっている。
よしよし。これなら大丈夫そうだ。
チームスタッフと打ち合わせをして,ノボリ旗や受付の準備を手伝う。

対戦相手は藤枝市役所サッカー部(以降,藤枝と書きます)。
市役所のサッカー部と言っても,鈴鹿市役所とかとはレベルが違う。
バリバリの東海1部の強豪。

徐々に時間が過ぎていく。
徐々に闘いの時が迫る。

試合前イベントのバブルサッカーが好評のうちに終わり,観客も徐々に入ってくる。

今日の主役はこの試合だ。
みんなが笑って帰るか,悔しがって帰るかは,試合にかかっている。
頼むぞ。頼むぞ。

大丈夫!
たくさんの観客の想いは選手に届いている。
俺たちの自慢の選手を信じろ。

いくぜ!!!

本日のスタメン(以後敬称略)
FW 10北野純也
MF 11泉宗太郎・28小澤司・25矢野純平・4吉川拓也・8渋谷亮
DF 6藤田大道・30野口遼太・21藤井竜・3村田雅則
GK 31岡田明久

試合開始。

雨は止んでいる。
大丈夫。これなら大丈夫。

試合は一気に動く。

前半3分。
右サイドからの鈴鹿コーナーキック
蹴るのは小澤司(28)。

小澤のキックは多彩。遠近強弱自由自在。
そして中で合わせる選手たちの高さとフィジカルは最高級。

小澤の蹴ったボールは,藤枝ディフェンスにはじかれるが,中で競り合っているため大きく返せていない。
そのボールをさらに競り合う鈴鹿の選手たち。
逃がすな!!!喰らいつけ!!!
競り合ったボールが左にこぼれる。

そこで待っていたのは・・・藤田大道(6)。
抑えがきいたテクニカルミドルシュート!!!ドン!!!

ゴーーーーーーーーーール!!!1-0


鈴鹿の先制点は,藤田大道(6)の右足!
ガッツポーズをする藤田。
イメージ 1

見事!藤田最高!!

カニシの知っている限り,最速といえるほど早い段階での先制点。
しかし,ここで鈴鹿ワンサイドゲームになるほど甘くはない。

藤枝はやはり強い。
どっしり構えて,徐々に藤枝らしさを出してくる。
パスの受け方出し方。球ぎわの競り合い。ミスの少なさ。
藤枝の強さの秘密。
それはやはりサッカーの基礎技術が格段に上手いことだと思う。
これまで鈴鹿は藤枝を苦手にしていた。
やはり簡単な相手ではない。

先制したものの鈴鹿の攻撃の基点は中盤でグズついている。
相手陣内でのプレイというより,ほぼ中央でボールが行き来する。

鈴鹿山脈の一角。
「飛竜」藤井竜(21)。
藤井の壁はびくともしていない。
空中戦に対する抜群の強さだけでなく,『絶対に自分が止める!』という強い強い意志を感じる。
シーズン当初。細身で茶髪でイケメンの藤井は,もっとクールな選手かと思っていた。
いやいや全然違う。藤井は激熱の選手。
藤枝の攻撃を,容赦なく刈り取っていく。
藤井。それで良いぞ!男はハードでいこうぜ!

藤枝の攻撃は鈴鹿のディフェンス陣を崩すにはいたっていない。
野口,藤井,そして吉川の鈴鹿山脈は,高さ+テクニック共に最高級。
しかし,ディフェンスがはじき返すボールを,次の攻撃につなげられない。

ボランチの渋谷亮(8)。
攻守に渡って運動量とガッツが特徴の選手。
しかし,セカンドボールを拾う事ができず,前線にボールをつなぐことができない。
中盤のスペースが広く,渋谷のカバーするゾーンが広いか?
藤枝のボール回しを,後追いで追っている感じがする。
藤枝は当たりが強い。
そしてコンパクトに密集している。
中盤で強いプレッシャーを受ける渋谷。
渋谷。プレッシャーは真ん中の選手の宿命だ。
負けるな!逆にピンチをチャンスにはね返せ!

鈴鹿ディフェンスがはね返し,セカンドボールを藤枝が奪い,それを鈴鹿が大きく前に蹴って・・・。
という展開。

藤枝の中盤はコンパクトでプレッシャーが強い。
連携も良いので中盤は人が湧き出てくるように感じる。
かといって鈴鹿は中盤に人をかけすぎると,狭いところでの消耗戦となり,藤枝のペースになってしまう。
大きな展開で活路を見出したい。

支配率は5分と5分。
深く相手陣内に攻め込むのは鈴鹿
しかし,攻撃は単発。

サイドハーフの「ワイルドスピード」泉宗太郎(11)。
走り出したら止まらない得点の臭いがプンプンする選手。
サイドバックの藤田とのコンビネーションで相手陣内深くに攻め込む。
相手はさすが藤枝ディフェンス。
泉の鋭く切れ込むプレイを,ギリギリのところで止めている。
もう少し。もう少し。しかし届かない。
イメージ 2


藤枝のフィジカル,特にボールの受け際の競り合いで,鈴鹿が押されている場面も見られる。
どうした!!どうした!!
競り合いで絶対負けるな!!!
サポーターの声に力が入る。

サイドハーフの「フェニックス」矢野純平(25)。
岐阜セカンド戦で素晴らしいパフォーマンスを見せた純平。
動きの大きな岐阜戦でのプレイではなく,この藤枝戦では黙々と消耗戦に耐えている感じがする。
どんな時でも闘志むき出しのプレイは純平のプレイらしい。
それに対する藤枝は,パスコースを塞ぎ,何人かではさむように純平を押さえ込んでいる。
藤枝の中盤は密集していてプレッシャーがきつい。
狭いところで窮屈そうな純平のプレイ。
攻守のバランスを崩さないように,忍耐のプレイが続く。

先制点は早かったものの,前半の半ばを過ぎて膠着してきた。
支配率は徐々に鈴鹿よりになってきたが,まだまだ試合は藤枝のペース。
鈴鹿は良い所まで攻め込むが,藤枝GKのファインセーブ等で得点にならない。
観客席からため息が聞こえる。

「ライオンキング」小澤司(28)
無くてはならない鈴鹿の心臓とも言える選手。
藤枝のマークも厳しく,小澤へのコースと小澤からのコースが警戒されている。
執拗なマークに削られつつも,何とか前線で組み立てようとするが,前を向くのすら厳しくチェックされている。
我慢しながら小澤が狙っているのが良く分かる。
ライオンの王たる小澤は,群れの動きを全部把握している。
間違いない。グラウンド全体を見ている。
小澤へのマークが集中したとき・・・。
小澤から目を離すな!

鈴鹿の選手たちも,試合展開が変な感じなのは良く分かっている。
この段階でもしも失点すれば,ますますこの試合分からなくなる。
何とか鈴鹿のペースにしたい。

サイドバックの「スーパーコンピューター」藤田大道(6)。
先制の後,どちらかと言うと,ディフェンス中心のプレイ。
サイドハーフの泉(11),をフォローしつつ,押し上げながらも決してサイドバックのポジションにスペースを作っていない。
クールでクレバーな藤田らしい。
ここで不用意なミスやカウンターで失点したら,元も子もない。
藤田は良く分析している。
しっかり頼むぜ!藤田!
イメージ 3


鈴鹿の攻撃はサイド中心。
ワントップで待ち構える北野に合わせるが,なかなか追加点が入らない。
次の1点をとっちが取るか?
それが勝敗の分かれ目だと思う。

鈴鹿の最後の砦,ゴールキーパーの岡田明久(31)。
この試合,鈴鹿ディフェンスが崩されてフリーでシュートを打たれる場面はほぼ無い。
しかし,ディフェンスラインでのパス回しのミスを狙って,藤枝攻撃陣が積極的に前線でプレスをかけている。
ゴールキーパーへのバックパス。
そして地面は濡れており,小さなバウンドがどうしても発生する。
岡田の足元の技術はフィールドプレーヤーに比べて勝るとも劣らない。
突進してくる藤枝FWに対して,セーフティーに確実にボールを蹴りだしている。
「岡田は足元上手いなー」と感心するナカニシ。
岡田,鈴鹿のゴールを頼むぜ!
イメージ 4


サポーターの応援が続く。
ふと後ろを見ると,かなりの数の観客の方々が入っている。
足元の悪い中,本当にありがたい。

ここで前半終了。



ハーフタイムには抽選会が行われている。
すぷらっつのyumiさんが今日も会場を盛り上げてくれている。
鈴鹿市のマスコットキャラクター,ベルディもスタンドに来ている。
みんな楽しそうにしている。
このまま,みんな笑顔で家路について欲しい。。

そしてナカニシの目はグラウンドに。
控え選手の状態も良い。

大丈夫。
選手たちは必ずみんなに笑顔を届けてくれる。



後半開始。
(OUT)25矢野純平 ⇔ (IN)13堀河俊大

そしてまた,試合再開直後。

すすーーっと,右サイドに流れた堀河。
サイドバックの村田(3)との連携。
堀河の絶妙ショートパスが村田へ。

村田のクロスが中へ。
身震いするような感覚。
なんという。
なんというボールだ!

村田のメッセージの詰まったクロスが中へ。
メッセージに書いてあるのは・・・。
「決めろ!北野!」

北野のへディングシュート!

ゴーーーーーーーーーール!!!2-0


村田のクロスから,北野のゴールまで。
音が消えた感じがした。

さすが村田!!!
さすが北野!!!

後半早い段階の追加点。
ハーフタイムで選手間の修正があったのだろう。
試合への入り方が良かった。

「ライトサイドキング」村田雅則(3)。
今シーズンの始まったときからナカニシは何度も書いてきた。
今まで見てきた8年間のシーズンの中で,村田は今が一番上手い!
8年間で何度も負けて,何度も悔しい思いをし,何度も何度も・・・。
磨きぬかれた今の村田は,手が付けられないほど凄いぜ!
後半から堀河がボールを散らし始めてから,特に右サイドは村田の独壇場。
前も後ろもどこを見ても村田が支配している。
そして・・・。

後半6分。
左サイドからのコーナーキック
中央で競り合ったボールが,遠いサイドで待つ村田の下へ。

村田。やっちまいな!

ゴーーーーーーーーーール!!!3-0


少し恥ずかしそうにスタンドにガッツポーズをする村田。
イメージ 5

最高だ!

試合は一気に鈴鹿ペースに。
ゲームを創ることのできる堀河が散らし始めた。

後半から出場の堀河俊大(13)。
堀河が入って,一気に試合の流れが鈴鹿に傾いてきた。
中盤でのボールの散らし方や,ボールの受け方,ボールの出し方が抜群に上手い。
両サイドが活性化し,それに伴い中盤をコンパクトにまとめていた藤枝陣内にもスペースができる。
試合の流れを作れる選手。それが堀河。
鈴鹿の選手がスペースに動き始める。
ボールが動いてきた。人も動いてきた。
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ディフェンスの真ん中で鉄壁の陣を敷く「THEディフェンダー」野口遼太(34)。
鈴鹿山脈といわれるほどのディフェンス陣を一手に束ねている。
野口の集中はビンビン伝わる。
ディフェンスならば,何点入っても1点でも取られたら嫌だ。
野口の声が聞こえる。
野口の心中に一点の曇りも無い!
大丈夫だ!
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後半22分。
(OUT)11泉宗太郎 ⇔ (IN)33福島立也

後半も半ばを過ぎて,鈴鹿ペースは変わらないものの,やはり藤枝のディフェンス陣は硬い。

「餓狼」北野純也(10)。
この試合2点目を取ったものの,北野の餓えはおさまっていない。
ワントップで前線に張る以上,俺が点を取るという熱い気迫を感じる。
しかし,今シーズンの北野は自分のゴールだけでなく,周りの選手も上手く使っている。
途中出場の福島が少し離れて狙っているのが北野に見えている。
藤枝ディフェンスも狙いを絞りにくく,北野へのプレスが少しずつ離れてきた。
ボールを追う北野の目は,相変わらず狼のように鋭い。
狙え北野!!!
北野もう1点いこうぜ!
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試合終盤。
前半あれほど受けられなかったセカンドボールを支配し始めた。

アンカーの位置で存在感を増す吉川拓也(4)。
センターバックが本職なだけに,前半は一発ではじき返すプレイが多かったが,後半に入り藤枝の中盤のプレッシャーが弱まり,足元でいったん自分のボールにして,そこから堀河(13),小澤(28)へつなぎ始めている。
ディフェンスラインが中盤にあるような存在感。
山が目前まで迫っているような圧迫感。
それが徐々に前に押し出してくる。
吉川のプレイはまだまだ先があるように思えてならない。
開幕戦から考えると,別人にさえ思える。
吉川。中盤の底を頼むぞ。
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後半32分
(OUT)8渋谷亮 ⇔ (IN)23小西洋平

ポジジョンが修正され,両サイドハーフが福島(33),小西(23)にチェンジ。

鈴鹿の選手層は厚い。
そしていろんなバリエーションがある。
特にサイドプレーヤーは,百花繚乱。

途中交代の福島立也(33)。
出場時間は少ないものの,裏への抜け出しと,前への推進力は素晴らしい。
福島から得点の良い臭いがする。
もっとプレイを見たい。
福島にもまだまだ凄いものがあるように思えてならない。

途中交代の小西洋平(23)。
プレイの強弱と攻守のバランスがとても良い。
危険なところでボールを失わず,パスアンドゴーで自分のスピードを切り替えることができる。
後半の短時間の出場ながら,ドリブルで藤枝陣内を真っ二つに切り裂いたプレイは会場が沸いた。
小西。短時間でもチャンスがあれば勝負にいこうぜ!

試合終盤。

鈴鹿の守備陣は鉄壁。
前線も活発。

OK!万全だ!

試合終了。



両チームの選手のみなさん,お疲れ様でした。
前半の試合展開次第ではどうなったか分かりませんでした。
やはり藤枝は強いと思いました。

藤枝市役所には,以前鈴鹿に所属していた杉山琢磨選手がいます。
この試合は出場しませんでしたが,試合後にわざわざ挨拶に来てくれました。
杉山選手,がんばってくださいね。

水羊羹を提供してくれた井村屋さん,ベビースターラーメンを提供していただいたおやつカンパニーさん,そしてコーヒーの飲み放題や駐車場を貸していただいたAGFさん,
ご協力いただいた企業のみなさん,ブログの場ではございますが,ナカニシ心より感謝いたします。ありがとうございました。

ボランティアスタッフの方も,サポーターと共に準備を手伝っていただき,一緒に応援してくれました。
ありがとうございました。今後ともよろしくお願いします。

スタジアムDJのすぷらっつのYumiさんも元気に会場を盛り上げていただきました。
カニシもインタビューを受けたのですが,あまり上手く話せなくてすみませんでした。
次はもっと良い事を言えるようにします。
ありがとうございました。

そして,この試合では,試合時間の時計,出場選手の表示,得点掲示板,臨時駐車場など,今までになかったものがたくさんありました。
観戦に来ていただいた人が,よりサッカーを楽しめるように,スタッフのみなさんがご尽力いただき導入していただいたものです。
まだまだ鈴鹿アンリミテッドは未完成のチームです。
より良くなるために,サポーターとしてできる限りの協力をしたいと思っています。
スタッフのみなさん,お疲れ様でした。ありがとうございました。
今後ともチームをよろしくお願いします。

そして,サポーターの仲間達も,本当にいろんな協力をしてくれました。
みんなお疲れ様でした。ありがとうございました。
みなさんと一緒に応援できて,共に闘える事をナカニシは嬉しく思います。
次戦もよろしくお願いします。



さて,試合の感想ですが,正直に申しまして「まだまだ」です。
だけど,ナカニシは確信しているのですが,「まだまだな事」や,「次に向けて修正すべき事」を,鈴鹿の選手たちはよーーーく分かっています。

そして,「まだまだ」というのは,「まだまだ」このチームは強くなるという事にほかなりません。

発展途上で上等!
ここで小さく完成する必要は無い!

鈴鹿アンリミテッドFCは,次の試合でさらに強くなります。
間違いない!
それを見られる事は,サポーターとして嬉しい限りです。

さて,この試合のvictorycross賞(ナカニシが勝手に選ぶMVP)ですが・・・,
1ゴール,1アシスト。
恐ろしいほどキレキレの「ライトサイドキング」村田雅則選手(3)にしたいと思います。
いつも悩むのですが,この試合は村田選手で迷い無く決まりました。

村田最高!
次の試合も頼みます。
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午前中の雨にもかかわらずたくさんの人が応援に来てくれました。
本当に嬉しく思います。

鈴鹿サポーターのチャントにあります。
「われらの誇り,この街の夢,鈴鹿アンリミテッド・・・・」

眠りに落ちるまで,何度もこのチャントをつぶやきながら,今日も良い夢を見ます。

鈴鹿アンリミテッドは,われらの誇りで,この街の夢です。


ではまた。

(次戦=東海社会人リーグ
日時:6月12日(日)11:00キックオフ
会場:(アウェイ)中京大学グラウンド(愛知県豊田市
相手:Chukyo.Univ.FC