VictoryCross

アトレチコ鈴鹿クラブ(JFL)のサポーターブログです。

東海リーグ第6節(4戦目) 対 Chukyo univ FC

まずはこのブログを書き進める前に。
本日の試合中,選手同士が交錯し,救急車で病院に運ばれたChukyo univ FCの選手がいます。
先ほど意識は戻ったと情報がありました。心からホッとしました。
早期の回復を祈っています。お大事にしてください。
また,鈴鹿のホームゲームで対戦できることを楽しみにしています。



みなさんこんばんは。
今日の試合は,いろいろ大変でした。
でも,そんな中でしっかりと勝利し,勝ち点3を取れたことは,選手のがんばりのおかげです。
みんな今日は疲れたことでしょう。
お疲れ様でした。ゆっくり休んでください。



指折り数えて今朝を待つ。
朝日が昇る。
さあ試合の日だ!!!

本日の対戦相手は,Chukyo univ FC(以下,CFCと書きます)。
何度も対戦してきたチームだが,大学生のチームは毎年激的に変わっていく(シーズン中ですら,大きな変化を起こす)。
今年がどんなチームなのかは,やってみなくちゃわからない。
気は抜けない。

同乗者を乗せて,試合会場へ。

試合会場では,FC刈谷中京大の練習試合が行われている。
カニシの知っている限り,中京大学のサッカー部は3チームあるはずなので,そのうちのどれかと練習試合をしていたのだろう。

アンリミテッドの試合前は,他の試合が頭に入らないので,練習試合を見ている余裕は無い。
鳴り物禁止の確認。
横断幕の掲示
フラッグの準備。
仲間達と試合開始のときを待つ。
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目の前を選手が走る。

さあいこうぜ!
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本日のスタメン(以後敬称略)
FW 10北野純也
MF 11泉宗太郎・28小澤司・25矢野純平・4吉川拓也・13堀河俊大
DF 6藤田大道・30野口遼太・21藤井竜・3村田雅則
GK 31岡田明久

試合開始。

降りそうだけど雨は降っていない。
蒸し蒸しするグラウンド。

試合の入りは極めて良くない。
いやCFCが良いのか?

ボールを追う気迫。
スピードと正確なパス。
惜しみない運動量。
少しずつ,鈴鹿のリズムが狂わされていく。

ボランチの吉川拓也(4)。
矢野純平とのボランチのバランスがバタバタしている。
なんとかしのいでいるが,中途半端なプレイになってしまっている。
CFCは速いパスと速いダッシュで攻め込んでくるが,吉川には的が絞れていない。
少しずつ遅れてリアクションする分,後手後手にまわっている。
前試合は,そこに壁があるかのような素晴らしいプレイだった。
この試合,どうもしっくり来ない感じがする。
早めの修正を。周りから声を出してポジジョンの確認を。

なんか不安な感じがするものの,前半序盤は鈴鹿の攻撃もいいところまで行っている。
小澤(28),堀河(13)がゲームメイクすると,やはりこちらの主導で試合をコントロールできる。

サイドバックの「スーパーコンピューター」藤田大道(6)。
安定感のあるプレイと,よく人の動きを見られる目に狂いは無い。
ミスもほとんど無く,ディフェンスとしては超一流。
この試合でも後れを取ることは無く,左サイドはシャットアウト。
そして藤田には,得点の臭いがプンプンしている。
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前半10分くらい。
鈴鹿右サイドでフリーキックを得る。
蹴るのはもちろん小澤司(28)。
小澤の蹴ったボールに,ハイジャンプで合わせるのは藤田大道(6)
圧倒的にジャンプが高い!!!!
惜しくもヘディングはバー直撃だが,さすが藤田。

前半の半ば。
試合は5分と5分に。

鈴鹿はまだコーナーキックが無い。
攻め込むものの打ち切れていない。
CFCは鋭く中盤でパスを回し,選手が動いてスペースを作るが,最後に立ちふさがる鈴鹿山脈(吉川・野口・藤井)は越えられていない。
両チーム共にセカンドボールの寄せが早く,波状攻撃ができないので攻撃に厚みが無い。
まだまだ中盤の消耗戦が続く。

それにしてもCFCの球際のアタリとスピードはかなりなもの。
鈴鹿の選手が吹っ飛ばされる場面もチラホラ見える。

ワントップで攻撃の核となる「餓狼」北野純也(10)。
両サイドからの攻撃に対して,良い感じで前線に滑り込んでいる。
ワントップながら駆け引きも上手く,スルッと自分の懐にボールをキープしたりしている。
北野は前線で奮闘している。
しかし,どうも鈴鹿の攻守の切り替えが遅く,攻撃に厚みが無い。
中盤が押し上げてきて波状攻撃になる前に,クリアされてしまっている。
北野,ガマンだ。
ガンバレ!!!

サイドバックの「ライトサイドキング」村田雅則(3)。
前試合のvictorycross賞。
その村田が,この試合とても元気が無い。
村田が一発で抜かれる姿なんて,ナカニシには想像できなかった。
その村田が,自分の体を重そうにしてプレイしている。
あの鋭いオーバーラップも,正確無比なクロスボールも,今日は少ない。
どうした村田?
怪我か?体調不良か?

CFCは前線からの守備がしっかりしている。
約束事が明確なチーム。

CFCの前線の選手は,戻りながらディフェンスをする。
そのため,鈴鹿の選手が攻撃に移るタイミングが遅らされてしまう。

パスコースが少なく,迷っていると早いチェックでボールを奪われてしまう。
鈴鹿は周りの選手からの声が少ない。
自分のプレイとポジジョンで精一杯で,ほかに目が回らない感じになっている。
どうも元気が無く,どうもチグハグに見える。

トップ下の「ライオンキング」小澤司(28)。
この状況が小澤には良く分かっている。
チームに向けて声をかけ,選手同士の位置取りを指示している。
いろんな声が,サポーターのいる場所にも聞こえてくる。
小澤に間違いなし!
サポーターみんなが願っている。
小澤にボールが渡れば,何かが起きる。
小澤,小澤,小澤,小澤・・・。
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前半30分。
小澤(28)が,単騎でドリブル突撃。
スイスイスイっと交わしたところで,ファウルで止められる。
その場所は・・・ペナルティエリア内。
さすが小澤!
よく持ち込んだ!

PK獲得。
蹴るのは北野純也(10)。
シーンと静かになる試合会場。
セカンドボールへの対応を両チームの選手たちが言っている。

大丈夫。北野は決めるよ。

北野の放つシュートはゴールキーパーの逆をつき,ゴールネットを揺らす。
イメージ 5

ゴーーーーーーール!!!1-0


よっしゃ!
値千金の先制点。

センターバックの「飛竜」藤井竜(21)。
CFCは高さよりもスピードで勝負してくる。
細かなパスをつないで,スペースを生み出し,そこへ走りこむことで決定的な場面を作ろうとしている。
中盤はパスとスピードで突破される場面があるが,鈴鹿の最終ラインはそう簡単には破られない。
外に釣り出されず,自分のスペースでがっちり守る藤井。
CFCの強烈なアタリにひるむことなく,闘志をむき出しにしたディフェンス。
藤井のプレイを見ていて思う。
ポジションはディフェンスだけど,藤井は攻撃しているようなプレイをしている。
その男気,素晴らしい。
藤井,闘志天翔だ!
絶対に負けるな!!!
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サイドハーフの「ワイルドスピード」泉宗太郎(11)。
走り出したら止まらないゴリゴリのドリブルが良い選手なのだが,最近そのストロングポイントを使いきれない場面が多い。
左に流れた小澤との連携で,相手陣内深くまで攻め込むが,得点にはいたらず。
何度もアタックしている。
しかし,運動量に勝るCFCは局地的に必ず数的優位を作っているので,泉が走るコースがふさがれる。
献身的にプレイしているが,自分のプレイができていない。
泉,もうちょっとガマンしてくれ。
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この試合の鈴鹿は,オフェンスとディフェンスがハッキリ分かれてしまい,前後の連携が悪く,個々のフォローが遅く感じる。
また,サイドチェンジも上手く通っておらず,グラウンドを大きく使っている感じも無い。

うーん。
何かみんなおかしい。
選手たちが全力で闘っていない訳じゃない。
鈴鹿の選手はみんな全力で闘っている。
しかし,CFCの必死のプレイは,徐々に鈴鹿の首を絞め始めている。

前半43分
吉川(4)のスライディングがイエローカード
2枚目となったため,この試合退場。

これは・・・痛い退場。

中盤の差し合いは続いている。
ここで1人減るのはまずい。
バランスが保てるか・・・。

ボランチには堀河が入り,4-4-1になった様子。
何とか前半をしのぎきり,ハーフタイムで再調整を。

CFCの攻めに苛烈さが加わる。
サポーターの声援も大きくなる。

ここで前半終了。



控え選手のアップしている様子を見ている。
ボランチが退場となった。
どう調整する?
点差はわずかに1点。
ベンチでいろんな話をしている。

残り45分。
この試合の先は全然見えない。

頼むぞ。
頼むぞ。
祈るような気持ちで,選手を見つめる。

後半開始。

この試合の流れを良くわかっている小澤司(28)。
やはり前線でボールをためて,北野を中心にゲームを組み立てる。
1人少ない分,北野へのマークが集中しているが,北野はさすがのプレイでボールを懐に納める。
小澤,北野のコンビネーションで溜めておいて・・・。
泉(11),純平(25)がそれに絡んでいく。

「不死鳥」矢野純平(25)。
試合の主導権をどちらも持っていないような試合。
そんな中でも自分の役割を十二分に理解しプレイしている。
純平の役割は,シュートでもドリブルでもパスでもない。
中盤のスペースを潰し続け,相手を追いかけ,そしてすかさずチェックに行く。
運動量にターボがかかる。
特に後半。どこを見ても純平の姿がある。
そして,機を見て果敢に飛び出し,ゴールキーパーとぎりぎりの1対1からループシュートを狙う。
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惜しくも外れるが,1人少ないチームに活が入る。
純平。走れ!頼む!走れ!

後半12分。
(OUT)3村田雅則 ⇔ (IN)2大村亮平

村田が途中交代というのはあまり見た記憶がない。
どうした村田?
大丈夫か?

鈴鹿は1人少ないものの,堀河がボランチに1枚下がってゲームメイクをし始めたため,左右にボールが散るようになった。
「ゲームの支配者」堀河俊大(13)
独特の視野の広さから,ボールをさばく技術はこのチームで一番と言って良い。
ラストパスのひとつ前のバスが出せる選手。
本当は攻撃的なミッドフィルダーだが,1人少ない状況でボランチに入った。
ボランチ
レジスタ
堀河のプレイで鈴鹿の攻守の切り替えがスムーズになる。
堀河,難しい試合になっちゃったけど,頼むぞ!
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堀河のプレイが安定しているのと,スペースを純平(25)が細かく動くため,危険な感じはしない。

何とかもう1点欲しい。

後半20分ごろ。

鈴鹿の選手とCFCの選手が交錯する。
激しくぶつかり転倒するが,その後,CFCの選手の様子がおかしい?
心臓マッサージやAEDが用意され,救急車が来る。
シーンと静まりかえる会場。
カニシも仲間のサポーターも声が出ない。

幸いなことに,CFCの選手に大事は無かった様子。
サッカーをプレイしたり,観戦したりしていて,こんなことに遭遇するなんて初めてなので,本当にどうなることか心配だった。

試合再開。

カニシのストップウォッチの感じでは,約15分程度とまっていたと思う(自信無し)。
試合の入り方がまた難しい。

センターバックの「THEデイフェンダー」野口遼太(34)。
落ち着いてディフェンスやボランチに指示をしている。
凄みがあるほど落ち着いている。
試合再開の後もドン引きで守るのではなく,自らミドルシュートを放つなど,CFCに一気に流れが傾かないようにコントロールしている。
藤井(21)は熱いディフェンスをしている。
野口(34)は冷静なディフェンスをしている。
ちょうど良い。
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試合再開から一気にCFCが攻め込んでくる。
鈴鹿のカウンターを恐れず,人数をかけて動き回ってくる。

右サイドに途中から入った「小さな魔術師」大村亮平(2)。
難しい時間からサイドバックに入り,さらに試合の中断もあったが,さすが大村,きっちり試合に入っている。
ロングボールでディフェンスの裏を一気に狙ってくるが,そこは大村が許さない。
試合の流れを読んで,ややディフェンシブにプレイ。
無理せず,確実に。
大村はどんな状況でも見事に適応してみせる。

CFCの攻撃はスピードと多彩なパスでサイドから。
鈴鹿ディフェンスがジリジリとラインを下げさせられ,ゴール近くまで攻め込まれる。

ゴールキーパーの岡田明久(31)。
いろいろあったものの,岡田のプレイに揺らぎは無い。
正直なところ,これだけの中断があったのでプレイが心配だった。
いやいや,岡田はみんなのゴールを守るゴールキーパーだ。
岡田を信じろ。
岡田はゴールキーパーだ。
イメージ 12


アディショナルタイムは12分。
防戦一方の鈴鹿にとっては長い12分。

しっかり守れ。
しっかりやり切れ。

泉がサイドで体を張っている。
藤田が泉のフォローに行く。
相手の蹴りだすボールに純平が飛び込む。
逃がすな。
捕まえろ。

小澤がゴールに迫る。
北野がサイドに流れてボールを運ぶ。

もう少し。

そして試合終了。



両チームの選手のみなさん,お疲れ様でした。
スタッフのみなさん,お疲れ様でした。
特に中京大学のスタッフのみなさんのトラブル時の対応の速さは凄かったです。
みんなが慌てず騒がず,AEDもすぐに運ばれてきて,スタッフで救急車を誘導し・・・あとから聞いたところ,救急車で運ばれた選手は回復に向かっているようです。

こういった危機管理は必ず学ばねばならないと思いました。
鈴鹿のスタッフのみなさん,今回の件について,鈴鹿のホームであっても対応できるよう,よろしくお願いします。



本当にCFCはとても強かったです。
負けていてもおかしくありませんでした。
試合内容も,とても良い内容と言えるものではありませんでした。

次の試合まで1週間あきます。

反省点を整理して,次に向けて調整してください。
反省点を次につなげられるチームこそが,強いチームになれます。
選手のみなさん,よろしくお願いします。



さて,この試合のvictorycross賞ですが・・・,
内容自体は良くなかったですが,自分のプレイをやりきった選手がいます。
右を向いても左を向いても,そこには純平がいる・・・。
「不死鳥」矢野純平選手(25)にしたいと思います。
今日はたくさん削られて,あちこち痛いと思います。
体調を整えて,次の試合に挑んでください。
純平,まだまだいくぞ!!

天候はグスついていましたが,中京大学までたくさんの人が応援に来てくれました。
みなさん,ありがとうございます。

大丈夫です。
鈴鹿アンリミテッドは,もっともっと強くなります。
だって,限界を突破するんですから。

カニシは,もっともっと応援します。
だって,サポーターですから。

この試合の終了の笛は,次の試合の開始の笛です。
もう次の試合は始まっています。

さあいこうぜ!

ではまた。


(次戦=東海社会人リーグ
日時:6月26日(日)13:00キックオフ
会場:(アウェイ)桑名市 NTN総合運動公園サッカー場
相手:ヴィアティン三