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アトレチコ鈴鹿クラブ(JFL)のサポーターブログです。

東海リーグ第7節(13戦目) 対 FC刈谷

みなさんこんばんは。

今日,FC刈谷にケチョンケチョンに負けました。
これはコテンパンに負けたチームの,サポーターのブログです。



今日の対戦相手は,すでに東海リーグ優勝を決めているFC刈谷(以下,刈谷と書きます)。
鈴鹿アンリミテッドは,先週のFC伊勢志摩戦で6得点と大爆発し,再び刈谷戦を迎える。
それでも,刈谷との前の試合を思い出して感じる不安。
今年の刈谷は強い。

全国社会人選手権への助走は始まっている。
ここで刈谷に勝利し,勢いを付けたい。

8時30分ごろにAGF鈴鹿陸上競技場(旧石垣池グラウンド)に到着。

サンクスホームさん提供のサッカーフェスティバルが行われている。
過去のサッカー教室と比べても,段違いに参加者の数が多い。
ありがたい。
この子どもたちのためにも,会場を盛り上げたい。

ノボリを設置する(スタンドへのアプローチが少し変わりました。)。
選手たちの横断幕に想いを込めて設置する。

頼むぞ。
次につながる良い試合を。
必ず!

いくぜ!

本日のスタメン(以後敬称略)
FW 10北野純也
MF 11泉宗太郎・8渋谷亮・4吉川拓也・28小澤司・25矢野純平
DF 6藤田大道・34野口遼太・21藤井竜・2大村亮平
GK 31岡田明久

前試合と同じスターティングメンバー。

試合開始。

試合開始直後から激しくぶつかるというよりは,両チーム共に出方をうかがう感じのスタート。
球離れを速く。
中盤でパスカットされないように。
セーフティーに大きく。

攻撃の差し合いはサイドから始まる。

サイドバックの大村亮平(2)。
右サイドだけではなく,中にも影響力を及ぼし,いろんな場面で大村が顔を出してくる。
前半序盤,刈谷コーナーキックのこぼれ球のシュートをギリギリで防いでみせる。
攻撃の際にも,思い切ってオーバーラップし,ゴールキーパーと競り合う場面も。
大村が良く動いている。
ミスも少ない。
しかし,徐々に圧迫されていく。

前半序盤の支配率は5分5分。
しかし,鈴鹿陣内でのプレイの時間が多い。
両チーム共に,セットプレイ以外のチャンスはあまりない。

息が苦しくなるような圧迫感。
何かミスをしたら,一気にやられそうな不安感。

サイドバックの藤田大道(6)。
動きながらパスを出し,動きながらパスを受ける刈谷の攻撃陣に対して,藤田の照準が定まっていない。
相手にタックルに行った瞬間を交わされ,裏を狙われたりしている。
前戦同様,刈谷は人もボールも良く動く。
数的不利の中で,何とか持ちこたえる藤田。
イメージ 1


藤田同様,左サイドの泉宗太郎(11)。
前半の序盤,刈谷の攻撃は左サイド中心。
藤田が一生懸命止めているのを泉がフォローし,左サイドは何とかしのいでいる。
前に走り出す感じを見ても,泉が攻めたくて攻めたくて仕方がないのが良く分かる。
守備から攻撃への切り替えは早い。
しかし,攻撃から守備の際,特にボランチへのフォローが遅れている。
中盤が,攻撃と守備で分断しているようにも見える。
泉,焦らなくても良い。
刈谷の中盤を何とか止めろ!
イメージ 2


前半半ばを過ぎる。
中盤の展開で差が出てきた。
刈谷は4-3-3で発表があったが,形は4-5-1のフォーメーション。
4-2-3-1でないのは,5人の中盤が流動的に動いて,攻守関係なく5人で連携しているため。
この5人が良く動き,良く走り,良くボールをまわす。

ボランチの吉川拓也(4)。
伊勢志摩戦で見せた山のような存在感。
しかし,前試合と同様,刈谷の早いパスまわしに対して,後手後手になっている。
誰がスペースを潰すのか?誰がコースを切るのか?誰がボールを奪取するのか?
決め所が分からず,フワッとしたスペースのある中盤。
刈谷の中盤は,パスを出したら一気に他の選手が動く。
それが捕まえきれない。

同じくボランチの渋谷亮(8)。
吉川の周りで,ボールをまわす刈谷のスペースを潰している。
渋谷はボールのない場所でも,いろんな所でパスコースを切ったり,自分の存在を見せてパスを止めたり,スペースを潰すフェイントで先回りしたり,いろんなプレイで中盤を支えている。
献身的なプレイ。
しかし,渋谷のプレイを他の選手が拾いきれていない。
渋谷のプレイを使って,もっと刈谷に圧力をかけられるのだが・・・。
イメージ 3


試合は「刈谷の中盤」対「鈴鹿ボランチ」の様相。
ポジションで言うと刈谷は2列目を基点にしている。
鈴鹿ボランチの3列目が基点となっている。
そして動きが足りずに数的に不利。

センターバックの野口遼太(34)。
刈谷の2列目のパスの出しどころを注意しながら,裏を狙う刈谷攻撃陣をケアしている。
ボランチが押し込まれているので,少しラインを上げている。
そのためボランチの位置で,センターバックの藤井と野口がボールを触る場面が見られる。
吉川が下がり気味なので,少しラインの高い3バックのような感じに見えるときもある。
ディフェンスラインの裏も前も,この試合の野口の守備範囲は広い。
左右に振られて,前後のケアをして,野口の目が届かなければやられる。
そんな緊迫感のあるディフェンス。
頼むぞ。
野口!
イメージ 4


前半の終盤
試合は,6対4で刈谷ペース。
鈴鹿はほとんどシュートの機会がない。

前線で攻撃を組み立てる小澤(28),北野(10)にボールが渡らず,高い位置でゲームを作れないため,鈴鹿の攻撃の時間が短く,単発になっている。
セカンドボールも数的に刈谷が有利。
ここぞの時は,サイドも中も関係なく寄せて来る刈谷

鈴鹿のチャンスはセットプレイから。
しかし,このセットプレイもなかなか合わせられない。

前半38分。
中盤で良いようにパスを回される。
鈴鹿のティフェンスが左右に振られる。
各ディフェンスはマークを見ているが,マーク外から刈谷サイドバックがオーバーラップ。
鈴鹿のディフェンスが必死でシュートコースを切りにいくが,体に当たってコースが変わり,鈴鹿のゴールに入ってしまう。
無念。
0-1。

このゴールを皮切りに,刈谷の攻勢が強まる。
ボールがこぼれたり,誰かに当たってコースが変わったり,弾かれたボールがルーズボールになったり。
それらのボールがことごとく刈谷の選手の下に転がる。
それは,運と言うより,「その機会」を判断して,一気にその場所に人数が入ってくるため。
変わらず後手後手にプレスをして,すり抜けられる鈴鹿

ここで前半終了。



ハーフタイム。
サポーターの仲間と少し話をする。

後半の流れを変えるためにも,選手交代は必要だろう。
刈谷の中盤をどう押さえるか?
鈴鹿の攻撃をどう組み立てるか?

まだ点差は1点。
サポーターにできることを全力でやろう。

頼むぞ。
みんな。



後半開始。

選手交代は無し。
前半同様の入り。

いきなりトップギア刈谷にパスを回される。
中盤の連動が良く,さらにワンタッチでまわすパスが止められない。

サイドハーフの矢野純平(25)。
攻守共に相手の嫌がることができる選手。
この試合,中盤のスペースを埋めるために,少し中よりにプレイすることが多い。
渋谷をフォローし,中盤のスペースを埋めに入ってくる。
純平らしい良いプレイをしている。そして中盤のバランスを何とか取っている。
しかし,逆に純平の本来のプレイはできていない。
後ろからのボールも受けるが,刈谷の寄せが早く前線にうまくつなげない。
イメージ 5


後半6分。
(OUT)4吉川拓也 ⇔ (IN)7原広樹

吉川が交代し,大村がボランチに入る。
テクニックと運動量の大村が中盤の建て直しを担う。

しかし,その後すぐ。

後半9分。
右サイドのセンターライン付近で鈴鹿がボールを失う。
そこから刈谷の攻撃が早い。
2タッチくらいで一気に攻め込み,体制の整っていない鈴鹿のディフェンスの間をスルーパスで抜く。
0-2。

中盤を変えて攻勢に出ようとした矢先の失点。
いやいや,まだまだ残り時間は残っている。
今は押されていても,鈴鹿の攻撃のターンが来るはず。
あきらめずに走ろう。
パスを信じて走ろう。

後半11分。
(OUT)25矢野純平 ⇔ (IN)16柿本健太

中盤での差し合いは,刈谷が有利。
鈴鹿はここでターゲットとなる柿本を投入し,早く前線で勝負したい。

ゴールキーパーの岡田明久(31)。
後半の序盤までに2失点したが,特にセットプレイ時の対応はしっかりしている。
攻め込まれている鈴鹿は,刈谷ボールでのコーナーキックが多い。
思い切って飛び出し,ハイボールを誰よりも早く触る岡田。
岡田,もう失点できない。
鈴鹿のゴールを守ってくれ!

ボール支配率は6対4。
刈谷は攻撃の手を緩めず,鈴鹿は攻撃の糸口が見えない。

トップ下の小澤司(28)。
刈谷の攻撃の最初には,しっかりと小澤がコースを切りに行っている。
しかし,小澤がコースを切っても,足を止めずに動き続ける刈谷の中盤は,無限にパスコースを作ってくる。
小澤がボランチまで下がって,食い止める場面も多々ある。
小澤が下がることにより,攻撃のタイミングが遅れてしまい,鈴鹿は速攻でカウンターにいけていない。
小澤が大きな声を出している。
誰よりもこの状況をよく理解している。
小澤。小澤。
祈るように小澤の名をつぶやく。
小澤。小澤。小澤。
イメージ 6


サイドバックに途中から入った原広樹(7)。
刈谷の激しいアタリに一瞬ひるんだが,その後はしっかりと建て直し,球際で負けないプレイをしている。
刈谷のサイドは,サイドを縦に深く攻め込んでこない。
割と早い段階で中へ折り返し,中-外-中と細かくつないでくる。
途中出場の難しい場面ながら,何とか踏みとどまる原広樹。

圧倒的に攻められているわけではない。
刈谷にめちゃくちゃ崩されているわけではない。
しかし,鈴鹿から得点の臭いが消されている。

「自分たちのサッカー」という都合の良い言葉がある。
「自分たちのサッカーができれば勝てる・・・」
そんなのは当たり前で,対戦相手は,「自分たちのサッカー」ができないようにプレイしてくる。
悔しいけど,刈谷鈴鹿がやりたいサッカーを潰している。
逆に鈴鹿は,刈谷のサッカーを潰すのではなく,自分たちのやりたいことをずっと狙い続けているように見える。

センターバックの藤井竜(21)。
前戦で負けてこの試合に思うところもあっただろう。
しかし,現在2点差で負けており,攻撃の糸口がつかめない。
セットプレイ時に体を張ってボールをキープし,鋭いシュートを放つが枠を捉えられない。
藤井の気持ちが入ったプレイか良く見える。
藤井,ガンバレ!
イメージ 7


後半も半ばを過ぎて,両チーム共に少し出足が鈍ってきた。
ディフェンスラインと前線のスペースが大きくなる。
そして,それはさらに刈谷の中盤にスペースを与えてしまう。

中盤が持ちこたえられなくなり,追いながら足を出すため,鈴鹿のファウルが増えてくる。
危ないエリアで何度もフリーキックを与えてしまうが,ゴールキーパーの岡田のがんばりで何とか失点されずに守りきる。

前線で孤軍奮闘する北野純也(10)。
この試合の北野はまさに孤軍奮闘という言葉通りのプレイ。
後半は特に,鈴鹿は中盤もろとも深く押し込まれているため,前線の北野にボールが渡っても,2列目が追いついてこない。
1人で刈谷のディフェンス陣をひきつけ,ボールを失わないようにポストプレイを行い,早い段階でシュートを打とうとする北野。
こんな状況でもサポーターは心に信じている。
北野なら・・・。
この場面でも北野なら・・・。
北野,ガンバレ!

途中からフォワードに入った柿本健太(16)。
北野と共に,ほぼ2人で状況を打開せねばならない。
かなり厳しい状況でのプレイ。
ヘディングの競り合いも,キッチリ体を当てられているため,良いところに流したくても流しきれない。
イメージ 8


後半34分。
(OUT)11泉宗太郎 ⇔ (IN)22芦田成利

攻撃の手が足りない場面で,スピードのあるドリブルが持ち味の芦田がサイドハーフに入る。

試合は変わらず刈谷ペース。
しかし,2点差で試合終盤になったため,無理に攻めてこない。

中盤の大村がサイドに開き,ボールを受ける。
北野,柿本にパスを出し,突破口を探るがシュートまでいけない。

左サイドに展開した野口が芦田を走らせる。
縦に鋭く抜けようとするが,芦田の突破を刈谷は体で防ぐ。

後半40分ごろ。
藤井が相手と交錯しイエローカード
さらに5分後にもう1枚イエローカードをもらい退場。

退場については,前がかりになる鈴鹿中盤のスペースを埋めねばならず(もちろんファウルは良くないが),藤井だけが悪いわけではない。
藤井,下を向くな!
まだ,やり返すチャンスはあるんだぞ!

後半46分。

右サイド45度付近からミドルシュート
シュートはともかく,鈴鹿の選手が誰も寄せ切れておらず,十分な体勢からシュートを打たれた。
岡田が弾くものの,弾いたボールがそのままゴールに入り,失点。

0-3。

そして試合終了。



両チームの選手のみなさん,スタッフのみなさん,お疲れさまでした。
たくさんの観客の方々,たくさんの支援者の方々,運動会の順延で会場に来られなかった方たちの想いも含めて,みなさんの応援ありがとうございました。

白子ひかり幼稚園のチアリーディングの子どもたち,ありがとうございました。
試合の前のサンクスホームさんの「サッカーフェス」は大盛り上がりでした。ありがとうございました。
スタジアムグルメも充実して,美味しかったです。いつもありがとうございました。
AGFさんいつもコーヒーの提供,ありがとうございました。
ホンダカヨコさんも良い歌を歌ってくれました。ありがとうございました。
そして,すぷらっつYumiさん,想いを込めてアナウンスしてくださり,心より感謝です。

いろいろ足りない部分もあると思いますが,徐々にスタジアムが活気付いてきています。
アプローチのノボリも,観客のみなさんも・・・。

でも・・・,結果が出なかったのが・・・残念です。



カニシは評論家ではないので,中立の目線では試合を見ていません。
冷静に,何が悪くて何がダメだとかは判断できません。

しかし,それでも今日はド完敗でした。
はっきり言って,こちらは何にもさせてもらえず,あちらはやりたい放題でした。
アウェイの刈谷戦よりも,メッチャメチャの負けです。

なぜ負けたか?
鈴鹿アンリミテッドが弱かったからです。


全国社会人選手権をチャチャっと勝って,
ラララーっと地域チャンピオンズリーグに行って,
ほんのちょっとだけ苦戦しつつも,みんなで力を合わせて楽しくJFLに昇格して,

そんな調子の良い話は,シャレでも言えなくなりました。
今は,全く先の事が分からないほど,刈谷に完璧に負けました。


だけど・・・

が,しかし!!!


カニシの心は,折れてないぞ!

カニシの声は,まだまだ出るぞ!

応援する熱い心は,ガンガン燃えているぞ!

地域CL?全社?

そんなもん,楽に勝てる試合なんて1試合も無いさ。
みんな死に物狂いで,目の色変えて,いろんなもの背負って闘うんだもん。当たり前じゃん。
毎日毎日,プレッシャーで地獄のような辛さに決まってるじゃないか。

選手たちは,下を向いてるのか?
何かどうだとか,誰がどうだとか,そんなことをクヨクヨ言ってないか?

もうそんなヒマは無い。
そんな甘えている時間は無い。

このチームは最短だとあと2試合しか残ってないんだぞ!
この素晴らしいメンバーがみんなそろってサッカーするのは,あとたった2試合かもしれないんだぞ!

鈴鹿の選手と共に闘えるならば,ナカニシは泥にまみれようと,這いつくばろうとも,どこへだって行って,必ず立ち上がって応援する。

下向いてるくらいなら,強引に立ち上がれ!

心が痛くてもガマンしろ!

ここまできたら男の根性見せろ!


選手が辛い時こそ,応援するのがサポーターだ!

選手が苦しい時こそ,大きな声で歌うのがサポーターだ!

上等だ!ナカニシは選手と共に地獄へ行こう。


ご飯食べた?

今夜はゆっくり寝て,また明日。

ではまた。


(次戦=東海リーグ最終戦
日時 : 10月10日(月・祝)14時キックオフ
対戦相手: Chukyo.univ.FC(中京大学
場所 : AGF鈴鹿陸上競技