みなさんこんばんは。

まだ今日の試合の感覚が残っています。
煮えたぎるような悔しさが，ナカニシの内臓を焦がしています。

サポータの仲間たちと夕食を食べてきました。
少し落ち着いたので，ブログを書き始めます。

地域チャンピオンズリーグ（地域ＣＬ）に向けて，深夜の高速を飛ばす。
１戦目の参戦が仕事の都合で流動的だったが，なんとか段取りをつけて出発。

心は燃えている。
燃えたぎっている。

ここ数日，よく眠れていない。食べるのも億劫で，いろんなことが煩わしい。
早く試合が始まって，早く楽になりたい。

会場に到着。
サポーターの仲間たちと準備をする。
１戦目は，ヴィアティン三重と三菱水島ＦＣの対戦。
２－１で，ヴィアティン三重が勝利したらしい。

試合終了後，前試合の横断幕が撤収されてから，すぐに横断幕を設置せねばならない。
勝手の分からない会場で，苦労しつつもサポーターの仲間とともに大横断幕を掲示する。
俺たちは俺たちの応援を，胸を張って堂々としよう。
横断幕の張ってる途中。

今日の対戦相手はＦＣ今治（以下，今治と書きます）。
四国リーグのチャンピオンで，地域ＣＬ１次ラウンドを勝ち進んできた。
強くないわけがない。
でも，鈴鹿も強くなった。

さあいこうぜ！

（本日のスタメン，以後敬称略）
ＦＷ　１０北野純也・９角口大征
ＭＦ　１３堀河俊大・２８小澤司・８渋谷亮・４吉川拓也
ＤＦ　３４野口遼太・６藤田大道・２１藤井竜・３村田雅則
ＧＫ　３１岡田明久

試合開始

試合の立ち上がり。
ナカニシはここ数日，ずっと鈴鹿の立ち上がりのことを考えていた。
今治戦の最初の５分。ここを集中！

サポーターの声が高まる。
ボルテージが上がる。

右サイドハーフの渋谷亮（８）。
体調不良で１次ラウンドに出ることができなかったが，渋谷の闘志が沸々と煮えたぎっているのがよく分かる。
今治はうわさ通り，パスとダッシュを織り交ぜて，支配率を高めながらスペースを上手く使ってくる。
そのコースをカットするプレスが一瞬遅れてしまう。
ほんの少しの試合勘のズレ。それが渋谷のプレイに出ているように見える。
走っているし，追っている。
しかし，今治を止めることができない。

試合序盤は今治ペース。
今治は攻守の切り替えが早く，攻める時は前線に５人が併走するほど。
数的優位で走ってパスして鈴鹿を振り回してくる。
なるほど強い。

センターバックの藤田大道（６）。
スルーパスで抜け出てくる今治に対して，しっかりと体を寄せつつコースを切っている。
藤田のプレイがとても安定している。
ボール回し，相手のスルーパスへの対応，そして大きくクリア。
この試合序盤は，細かいパスをつなぐ今治と，大きな展開で前線に基点を作る鈴鹿の主導権争い。
藤田からの大きく正確なロングフィードが前線へピタリと届く。

試合序盤は今治ペース。
しかし，鈴鹿のディフェンスにバタバタした感じはない。
落ち着いている。良く集中している。

アンカーの位置にいる吉川拓也（４）。
１次ラウンドで天下無双の強さを見せた吉川。
しかし，パスアンドゴーで走ってくる今治と，正面からマッチアップしている。
どこを通っても最後には中に返ってくる。
吉川は動かない。
細かいパス回しに引きずられることもない。
今治の動きをよく見て，キッチリと潰す。
吉川も落ち着いている。
良く闘えている。

試合は徐々に互角の勝負に。
対人の競り合いでは両チーム激しくぶつかるので，そのセカンドボールを早く奪った方がペースを握る。
今治は，細かく，早く，テクニックがある。
その今治の中盤と真っ向勝負するのは・・・堀河俊大（１３）。
細かく早い今治のパスワークを寸断する堀河。
堀河は今治のパスワークに最初から対応できていた。元のサッカースキルの高さがプレイに出ている。
今治の最初の攻勢は防いだ。
次は鈴鹿の番だ！！！

フォワードの角口大征（９）。
地域ＣＬ１次ラウンドで一皮むけた男。
この試合でも前線で競り合い，北野へ落としてチャンスを作っている。
そして，角口は高さだけじゃない。
自らドリブルで突入し，シュートを放つ！
良いぞ良いぞ！
それを続けていけばペースをつかめる。

前半１８分。
試合が落ち着いて，鈴鹿が攻勢に出ていたところに大きな展開でカウンター。
鈴鹿の右サイドを突破される。
今治の上がりが早く，ドンドン数的不利に。
アーリークロス気味のボールが逆サイドへ。
これを頭で決められ失点！
くそっ！！！
防げない失点じゃなかった。
でも，まだまだ時間はある。
慌てずに。
集中して。

右サイドバックの村田雅則（３）。
ゾーンでスペースを作らずしっかり守る今治に対して，サイドから村田が突破口を開こうとしている。
しかし，今治のヨセが早く，村田本来のスピードが生かせない。
逆に，サイドを複数人で突破され，何とかディフェンスに戻る場面も目立つ。
サイドの攻防は今治の組織力に先手を打たれている。
村田。自分を信じろ！
ナカニシは信じてるぞ！

先制の後，今治の攻勢が少し落ち着く。
時間をゆっくり使って，鈴鹿のパスカットを警戒している感じ。

トップ下の小澤司（２８）。
小澤には試合の流れが見えている。
今治のペースが変わってところで，グッと前線に出ていき，北野と近いポジションをとる。
小澤へのパス供給は堀河から。
小澤，北野，堀河のラインで，今治陣内に押し込んでいき，何本もセットプレイを得る。
小澤のセットプレイは凶器だ。
一撃必殺のキックが今治を襲う。
今日の小澤もキレキレだぜ！

前半の終盤は，鈴鹿ペースに。
今治は支配率を上げるというよりもカウンターサッカーに。

鈴鹿は押し込んではいるもののシュートはブロックされ，コーナーキックが多い。
また，タマ際で激しく競り合うため，セットプレイも増えている。
両チームともに激しい。
絶対に負けるな！！！

ここで前半終了。

点差は１点負けている。
だけど力の差はほとんどない。
微妙なバランスで均衡がとれており，このまま終わることも，大量得失点があることも両方想定できる。
今治は，ゾーンでがっちり守りつつ，鈴鹿のキーポイントをしっかりと抑えに来ている。
しかし，その分，堀河が自由にプレイしており，ここからの突破口も大いにある。

均衡を崩すのは・・・。
そして，選手はどう変えていく？？？

後半開始。
（ＯＵＴ）８渋谷亮　⇔　（ＩＮ）２大村亮平
前半，調子が上がらなかった渋谷が交代。
そして１次ラウンドのヒーロー大村が入る。

後半開始直後から積極的にボールを触り，前線にパスを出していく大村。
途中から難しいポジションに入った感じはない。見事！大村！
そして，後ろからグイグイ押し上げていき，前線に圧力をかける。
セカンドボールの奪取率も上がってきた。
大村から鈴鹿の波状攻撃が始まる！

後半開始から鈴鹿の攻撃が効いている。
しかし，相手を崩しきることはできず，決定的なシュートは打てない。
ただ，基点が前寄りになった分，中・外・中・外と相手陣内で多彩な攻撃ができている。
自ずとファウルもあって・・・。

後半１３分。
右サイドからのフリーキック。
今治は４人の列と３人の列がキッチリとゴール前にフタをしている。
蹴るのは小澤司（２８）。
パワーーーーーーー来い！！！
念よ届けーーーーーーーーー！！！

小澤のフリーキックはピンポイントで・・・一つ飛びぬけてきたのは吉川の頭！！！
吉川！！！！！
ドンピシャの文句なしのヘディングシュートは今治ゴールネットを揺らす。

ゴーーーーーーーール！！！１－１

反撃ののろしを上げたのは吉川拓也！！！

後半１６分。
（ＯＵＴ）９角口大征　⇔　（ＩＮ）１１泉宗太郎
（ＯＵＴ）４吉川拓也　⇔　（ＩＮ）２３小西洋平

鈴鹿はワントップにしつつ，得点力のある両サイドハーフが前に出てくる布陣に切り替える。

前線でゴールを狙う北野純也（１０）。
東海得点王，そして全社，地域ＣＬ１次。
鈴鹿の北野の名は地域リーグ界隈に鳴り響いている。
当然，今治のディフェンスも北野をがっちりマークしており，一瞬もマークを外さない。
そのため，左右に流れてマークを外し，自らチャンスメイクをする北野。
北野にとっては我慢のプレイ。
そして，ガリガリに削られたことと，献身的なプレイで北野の体力は徐々に削られている。

センターバックの藤井竜（２１）。
後半に入り，今治の攻撃とパス回しにしっかりと対応できるようになってきた。
やはり，藤井のディフェンスは間違いが無い。
斜めに走ってくるプレイや，スルーパスにもいち早く対応し，岡田との連携で攻撃をシャットアウトしている。
今日の藤井も良いぞ！！！

後半の半ば。
鈴鹿も今治も攻め手を欠き，膠着し始めている。
交代で入った泉，小西も，良いボールが出てこないため，中盤でディフェンスに走りまわっている。
両チームともに不用意なパスカットを警戒している。
そのため，ゲームのスピードが落ちてきた。

少しずつマークのヨセが遅くなっている。
小澤，堀河，大村が良い展開を始めている。

しかし。

後半２３分。
鈴鹿陣内に持ち込まれたボールは，今治の選手の振り向きざまのシュートでゴールを割ってしまう。
あそこまで持ち込まれたのは駄目かもしれないけど，崩されてはいなかった。
ディフェンスもゴールキーパーも集中していた。だけど・・・逆を突かれたか・・・。
１－２。

こんなことでクヨクヨしていられない。
立ちあがれ！
点を取りに行くぞ！
サポーター。こんなときに声を出さないでどうする。
勝利をつかむまで歌い続けろ！

ゴールキーパーの岡田明久（３１）。
今治は早め早めでボールを離して動きまわるのと同様，割と早めのタイミングでシュートを打ってくる。
ディフェンスのタイミングを外したシュートが鈴鹿ゴールを襲うが，岡田はそのタイミングすら準備している。
直撃のシュートを正面でキャッチ。
ラッキーじゃなく，岡田のテクニックで正面のシュートになっている。
岡田の集中は高い。
頼むぜ！

今治はやはり得点の後，ペースを落としてきている。
グイグイ来るのではなく，ミスしないように丁寧な攻め。
老獪というか。
ぬったりとした感じ。

鈴鹿の攻撃は小西，泉の両サイドから。
そこに北野が絡んで攻撃に厚みを出す。

左サイドの泉宗太郎（１１）。
体のキレが良く，単独突破でサイドを駆け抜ける場面も。
しかし，どうしても決定的な場面を作ることができない。
得点するには何か１枚足りない感じがする。

右サイドの小西洋平（２３）。
独特のリズムを持つドリブルで２人３人と抜くが，その後が続かない。
今治はパスコースを切っているので，ラストパスで崩せず，密集の中でボールを失ってしまう。
とにかくゴール前にほとんどスペースが無い。

後半も終盤に入る。

今治のやっているサッカーというのは，スペースの取り合いのようなサッカー。
守る時はスペースを潰して，攻撃の時はスペースを生み出すようにする。
鈴鹿は後半にそのリズムつをつかんで，今治の攻撃は失点時以外は止めることができているが，今治の守備は突き崩すことができていない。
密集したゴール前の混戦で弾き返される。

左サイドバックの野口遼太（３４）。
左サイドからフィールド全体を見渡している野口。
今治の戦術や，守備についても野口は良く分かっている。
その野口のミドルシュートが火を噴く。
相手に当たってゴールならないが，思い切ったミドルシュートはさすが野口。