全社１回戦 対 沖縄ＳＶ

みなさんこんばんは。

現在福井のビジネスホテルでパソコンと悪戦苦闘している，ナカニシです。
今でも，パソコンから異音が出ているのでいつ止まるか分かりません。
ドキドキ・・・。

昨夜は１１時に布団に入った。
何度も寝がえりをうち，１時になったあたりで意識を失った。
夢を見た（ナカニシはあんまり夢を見ない）。
中津の地域決勝で，北川慶選手がナカニシに「すみません」と頭を下げる場面。

みんな待ってろ。
みんなの想いは全部ナカニシが背負って階段を昇ってやる。

３時に家を出て，同乗者を乗せ福井へ。
８時ごろに現地到着。
すでに鈴鹿サポーターが１０人程度集まっている。
闘う顔をしている。
鈴鹿サポーターに油断も緩みも無い。

今日の対戦相手は，沖縄ＳＶ（以下，沖縄と書きます）。
ナカニシは試合を見たことが無いが，多数の元Ｊリーガーが所属している有力チームらしい。
ここは，全国社会人サッカー選手権大会（全社）。
全てのチームが強豪。
全てのチームが優勝候補。

たくさんのサポーターがゴール裏に集まってくれた。

選手たち，見えるか？

ここに集まったのは，君たちのプレイを見て，応援したいと思っている人たちだ。
プレイに自信を持とう。自分のプレイが最高だと信じよう。
君たちはそれだけのプレイをしているんだ。

いくぜ！！！
（本日のスタメン，以後敬称略）
ＦＷ　１６藤沢ネット・２４伊藤竜二
ＭＦ　１３堀河俊大・３藤田浩平・２０江頭一輝・２３小西洋平
ＤＦ　６冨士祐樹・８高野次郎・４藤井竜・１３藏川洋平
ＧＫ　１曵地裕哉

試合開始

開始１分。
左からのコーナーキック。
蹴るのはもちろん「キャプテン」堀河俊大（１０）。
堀河の蹴ったボールは，遠いサイドに伸びる。
そこにジャンプするのは・・・。
高野！次郎！オレ！
引き絞った弓が放たれるような打点の高いヘディングシュート！！！
どわーーー！！！
マジか！！！

ゴーーーーーーール！！！１－０

ほぼワンプレイで１点。
ナイス！次郎！！！
サポーターに拳を突きだす次郎！
最高だ！！！

サポーターから声が出る。
集中！
ココをしっかり！
まだまだ！！！

沖縄の第一印象は，大きくて厚い感じ。
フィジカルもボディバランスも良く，競り合いからグイッと強引に抜け出すこともできる。
なるほど，相手のペースでやったら怖い。

攻めてくる沖縄に対して，鈴鹿のチェックは早い。

ボランチの「鈴鹿の心臓」藤田浩平（３）。
この試合，少しシーズンとは違うところがある（それは内緒）。
その変更点を何よりも上手く活用するのが藤田の藤田たるところ。
まず最初のコースのカットが早く，後ろのディフェンスが余裕をもって対応できている。
沖縄は藤田のチェックでスピードある攻撃ができない。
そして藤田はディフェンスの選手ではない。
竜二や小西との連携で，鈴鹿の攻撃の起点を押し上げて，波状攻撃の態勢を作っている。
そして・・・。

前半５分。

またもや堀河のコーナーキック。
高高高精度のコーナーキックは，一度，沖縄ディフェンスに当たったものの，再度堀河がフォローする。
もう一度クロス。
大空の覇者，藤井が上がってきている。
藤井の折り返し・・・。
それを押し込んだのは・・・。
冨士祐樹！！！

ゴーーーーーーール！！！２－０

さすが！さすが冨士さん！！！
かっちょいー！

前半の序盤で２点の先制。
だけど，サッカーで２点差というのは最も危ない点差らしい。
１点返されたら，チームが浮足立って，ひっくり返されることも良くあることらしい。
（ナカニシは記憶にないけど）

２点目を奪った「左サイドのジェントルマン」冨士祐樹（６）
こういう一見調子の良い試合をきちんと集中して引き締めるということに関して，鈴鹿の両サイドバックほど頼りになる選手はいない。
左サイドバックとして，ある意味全体を見ている冨士祐樹。
ＯＮとＯＦＦ。ＧＯとＳＴＯＰをきちんと分かりやすく伝えて，選手たちの足並みを整える。
焦る必要はない。
ギャンブルに出る必要はない。
相手の動きをよく見て。
冨士からのパスにはメッセージがこもっている。

ミッドフィールダーの「キャプテン」そして「魔弾の射手」堀河俊大（１０）。
凶器ともいえる高高高精度のフリーキックから２点を演出している。
堀河のフリーキックは，ちょうど良いところに放り込んで競り合うという弾道ではない。
一点を狙い澄まして射抜くような，ピンポイントキック。
なので，弾道は弓なりではない。
この試合，他の場面でも再三，得点のチャンスがあった。
堀河のフリーキック。
スタンドの上からたくさんのビデオカメラが鈴鹿の試合を録画している。
どれだけ偵察されても良い。
堀河のフリーキックは分かっていても止められるもんじゃない。
最高だぜ！堀河！！！
なっ！！！

前半の半ば。
試合は一進一退の攻防。

シュートは鈴鹿の方が数を打っている。
だけど，ゴール前まで迫る数は五分と五分。
バランスが崩れると一気にやられる可能性もある。

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ナカニシの持参したパソコンは、復旧の目処が立たないため、ここからホテルのパソコンでブログを書きます。
なお、ネットワーク的に写真の貼り方が分からないので、写真は後日改めて貼りなおします。
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左サイドハーフの「ジョーカー」小西洋平（２３）
特に凄いフェイントでも、特に凄いスピードでもなく、相手のタイミングを外し、虚をつきスルスルと突破する。
今シーズンは怪我の影響もあり、出場機会が少なかったが、怪我をする前の天皇杯一回戦長野パルセイロ戦で一番目立っていたのは小西だった。
躍動する小西が、左サイドを蹂躙する。
いいぞいいぞ！！！

この試合、攻撃的ミッドフィールダーの位置近くにいる、小西、竜二、堀河が見事に前線からプレスを決めている。
ボランチ、そしてディフェンスのところで、沖縄攻撃陣は詰ってしまいスピードを失う。
２列目、ボランチ、ディフェンスの連携がとても良い。
うーん。
良いとしか言いようが無い。

ワントップで張っている「重戦車」藤沢ネット（１６）。
沖縄ディフェンスの背が高いため、ハイボールの競り合いでは、なかなか勝てていない。
しかし、いったんボールを足元に受けると、城のような完璧な囲いで、どっしりとボールを確保する。
この試合、ネットは得点よりも、ボールをキープして２列目を待つ感じだった。
そして攻守に多彩な攻めを見せる鈴鹿の攻撃的ＭＦを縁の下で支えている。
ネット、地味だけどそれはビッグプレイだ！
ナカニシは見てるぞ。
ネットのプレイを見てるぞ！！！

五分と五分の戦い。
ただ、五分と言っても、振り子の揺れは激しいので、沖縄の攻撃も深く刺さってくる。
特に、パスやドリブルではなく、セカンドボールを奪ってからが早い。

ゴールキーパー「俺たちのヒッキー」曵地裕哉（１）
ショートパスをつないで多重に攻めてくねる沖縄に対して、的確にボールを把握し、第２第３の動きも見えている。
沖縄の意表をついたミドルシュートがゴールポストにあたり、危ないシーンを逃れたかに見えるが・・・。
ゴール裏のナカニシの位置からはっきり見えていた。
もし、枠内に行っていたら、曵地のセービングが間に合っていた。
意表を突く？？？
それは曵地には通用しないよ。
なぜなら、俺たちのヒッキーだからだ！！！

前半の終盤。
試合は白熱してくる。
次の１点がどちらにはいるかが重要な試合。
沖縄のハードなプレスが何度かファウルになる。

竜二、小西の動きがよく、両サイドをえぐるため、コーナーキックが何度かめぐってくる。

センターバックの「ザ・ロック」高野次郎（８）
先制の１撃は実に高野らしいバネを引き絞ったかのようなゴールだった。
スピードがありかつボディバランスの良い沖縄攻撃陣に対して、セーフティに間違いなくディフェンスをしていた。
そして、セットプレイ時の高野は・・・セーフティ？
いやいや、デンジャーマンでしょ！！！

後半３３分。
鈴鹿のコーナーキック。
蹴るのはキャプテン、そして「魔弾の射手」堀河俊大（１０）
そのボールは、レーザーポインターのように沖縄ゴール前に飛ぶ。
ジャンプする高野。
競り合う沖縄ディフェンス。
が！！！しかし！！！高野が強い！！！

ゴーーーーーーール！！！３－０

高野の２点目！
堀河のセットプレイもぞっくぞくするぜ！！！

そして立て続けに！

後半３５分。
ペナルティエリア外で堀河がボールを持つ。
ふわっとしたボールがゴールへ向かう。
（サポーターは逆サイドのゴール前なので、距離感がよく分からない）。
ゴール裏で写真を撮っていたＮカメラマンが、「堀河のシュートの瞬間は沖縄ディフェンスで見えなかった。そしてそのディフェンスを避けるように、カーブして巻いてゴールに入った」と言っている。
サポーター側からもシュートを打ったようには見えなかった。
しかし、沖縄ゴールキーパーが悔しがっている？
何？入ったの？シュートだったの？

ゴーーーーーーール！！！４－０

魔弾というにふさわしい、コントロールビューティフルゴール！！！
サポーターですら、いつ打ったのか？どうやってゴールに入ったかよく分からなかった。
凄い堀河！！！

ここで前半終了。

腕組みしてグラウンドを見つめるナカニシ。
そして、サポーターに声をかける。

４点を先制したけど、ここで緩めちゃダメだ！
試合はここで終わらない。
この試合の後半は、次の２回戦に続いている。
そしてその次、その次と続くＪＦＬの道に続いている。

サポーター！！！
まだ勝利してないぞ！！！
最後の最後まで、そしてもう１点を。

この会場に来られないサポーターの「念」をしっかりと伝えよう。

後半開始。

ＯＵＴ　藤田浩平（３）→　ＩＮ　吉田光（１４）

「鈴鹿の心臓」藤田が前半で交代？
藏川采配が出たか？

沖縄は、前半よりかなり攻撃的に選手を上げてきた。
一気呵成に行かねば、なかなか４点差はひっくり返らない。

しかし、４点差でも、１点差でも、１失点を何よりも嫌う男が鈴鹿のゴール前に立ちふさがる。

センターバックの「飛竜乗雲」藤井竜（４）。
笑顔と八重歯のかわいいイケメンの藤井だが、恐怖を感じさせるほどの徹底したディフェンスをする。
ラストに出てくるのは最強の竜。
そしてその竜に弱点は無い。
この試合、４点が入って、明日に向けて選手交代も行われるだろう。
しかし、試合中に藤井の目が笑うことは無い。
その目からは破壊光線すら出ている。
大丈夫。
藤井のプレイを見ているサポーターが、４点差で力を抜くわけには行かない。

ボランチの「コンダクター」江頭一輝（２０）。
文字通り躍動する江頭。
サポーターの誰かの声が聞こえる。
「江頭、なんか凄くない・・・」
どこを見ても江頭がいる。
誰かがボールを持ったら、パスができる位置で江頭が待っている。
ポジショニングの妙、試合を見る目。
春の江頭と今の江頭。
レベルにして３０レベルは上昇している。
その江頭がグラウンドを泳ぐように走る。

後半１０分。
中盤でボールを持った江頭に、沖縄の中盤４選手が多方向からプレスをかけて寄せてくる。
その４人の真ん中から、ボールを失わずに抜け出す江頭。
４人抜いた後に、もう一人交わす。
中から左へ流れながら、アウトサイドでスルーパス！！！
息を呑むナカニシ。
これは凄い！！！

スルーパスにぴったりのスピードで走るのは・・・藤沢ネット！！！

ゴーーーーーーール！！！５－０

ネットネットネットゴール！
ゲットゴールアレアレ！！！

ナイス！ネット！
ナイス！江頭！！！

フォワード？の「ミラクルドラゴン」伊藤竜二（２４）。
チャンスメイクに長けた竜二だが、この試合では攻守に存在感を出している。
左の小西は突撃ドリブル型、そして竜二は攻守にバランスをとりつつ、目は狙っている。
ゴール前のネットのキープから、再三チャンスを生み出すが、今一歩ゴールに届かない。
でも、竜二は自分のゴールが無いものの、再三のチャンスで回りを生かす。
そして、ファーストアタックのディフェンスの素晴らしさ！
竜二、竜二！
いくぞ！竜二！

後半１３分。
ＯＵＴ　伊藤竜二（２４）→　ＩＮ　芦田成利（２２）

かなりハードな試合になって、竜二も削られた。
ここで、さらに芦田を投入。
蔵川監督、なるほど采配。

右サイドバックの「永遠の若手」藏川洋平（１３）。
藏川の指示が随所に飛んでいる。
監督として、全体の見えるサイドディフェンダーとして。
サポーターのところから藏川の声が聞こえる。
良い。
とても良い。
得点が増して、藏川もディフェンス中心に。
藏さん、頼みます。

５点を追いかける沖縄も、攻勢を強める。
中心を藤田、江頭ががっちり抑えているので、特にサイドから。

「タイガーレフティ」芦田成利（２２）。
途中から入った芦田。
芦田は鈴鹿のチーム内でも単体の攻撃力は最強と思う。
そのスピード、その弾丸シュート。
しかーし、この試合、ナカニシが驚いたのは芦田のディフェンス。
サイドを攻める沖縄に対して、敢然と立ちふさがる。
抜こうとする沖縄の選手、パスを出そうとする沖縄の選手。
それを前面に立つ芦田が止めている。
芦田の重心は、右でもなく左でもなく。前でもなく後ろでもなく。
両手をだらりと斜めにたらし、腰を落として沖縄の選手と向き合っている。
ゴール裏から見て、あっち側サイドとはいえ、ナカニシは最初、あれは誰だ？と思った。
選手をずーっと見ているナカニシでも、芦田のディフェンスの変化に驚いた。
いわゆる「後の先」。
剣豪が後出して先手を取るに似ている。
芦田。いいぞ！めっちゃいいぞ！

後半２３分。
ＯＵＴ　小西洋平（２３）→　ＩＮ　柿本健太（９）

ヤツが帰ってくる・・・。
待ち焦がれたヤツが・・・。
（でも柿本プレイは内緒）

後半２７分。
ＯＵＴ　藤沢ネット（１６）→　ＩＮ　パブロ（２６）

そしてパブロも入った！！！

サポーターのボルテージが上がる。
声に力が入る。
柿本が出てきた。
パブロが出てきた。
燃えるぜ！

時間がたつにつれ、試合の主導権は鈴鹿に傾く。
沖縄陣内の攻防が多く、柿本・パブロもゴールを狙う。

後半３５分。
沖縄のセットプレイから失点。
長身の選手に合わされた。
５－１。

後半３９分。
ＯＵＴ　藏川洋平（１３）→　ＩＮ　原広樹（２１）

今後の試合で特に大事になるポジション、右サイドバックで原広樹が出る。
広樹！村田が見てるぞ！
しっかり行こうぜ！

試合時間は進む。
鈴鹿が押しまくっている。

ここで試合終了。

両チームの選手のみなさん，スタッフのみなさんお疲れさまでした。
たくさんの方が福井まで試合を見に来てくれました。
ナカニシはそのサポーターの姿を見て思いました。

鈴鹿アンリミテッドの選手達よ。
なぜ、こんなにたくさんの人が福井まで来るか分かるかい？
それは、君達のプレイが応援したくなるほど素晴らしいからです。

胸を張って堂々と闘おう。
俺達はそんなチームになった。

この試合に際して、たくさんの差し入れをいただきました。
全て完璧には覚え切れなかったので、合わせてで申し訳ありませんが、ありがとうございました。
サポーターでおいしくいただきました。

試合後にサポーターに言いました。
この試合は５点取った。だけど次の試合には何の影響も無い。
ここでサポーターが緩めちゃダメだ。
ここでサポーターが次の次の試合を見ちゃダメだ。
サポーターの油断は選手に伝わる。

まず目の前の１試合に全力を。
１プレイ、１ゴールに全力の応援を。

さて、この試合のvictorycross賞ですが。
素晴らしいとしか言いようが無い。
見事以外の言葉が無い。
サポーターの仲間達も絶賛。
急上昇で覚醒！
江頭一輝選手（２０）に送りたいと思います。

（ナカニシの独り言）
江頭が日本代表じゃないことが不思議て仕方が無い。
江頭、明日も頼むぜ！

今ここにある１戦に全力を。

さて、今から日曜の試合のブログを書きます。

ナカニシは楽しくて仕方がありません。

ではまた。