VictoryCross

アトレチコ鈴鹿クラブ(JFL)のサポーターブログです。

全社2回戦 対 東京国際大学ドリームス

みなさんこんばんは。

今、ナカニシは福井パレスホテルのロビーの片隅のレンタルパソコンででブログを書いています。
どうやら、時間が来れば締めるそうなので、できる限り今日の試合のことを書きます。



夜が明ける。
昨年と比べてよく眠れている。
と言っても6時ごろには自動的に目が覚める。
しばらく壊れた自分のパソコンを直しながら、今日の試合に思いをはせる。

今日の対戦相手は東京国際大学ドリームス(以下、東国大と書きます。)
カニシには全く情報の無いチーム。
ただ、連戦で大学生と言うのはとても怖い。

小雨がぱらつく。
同乗者を乗せて現地へ。

テクノポートは強風と冷たい雨で、本当に寒い。
選手達のコンディションは大丈夫か?

横断幕を準備して、フラッグがはためく。
鈴鹿の応援がここにある。

試合前にサポーターに話をする。
俺達は1段1段、階段を上ってきた。
どの試合だって全力で応援してきた。
この試合を特別扱いしなくていい。
いつもと同じように、熱く全力で。

大丈夫。

ここはAGFだ!!!

俺たちのいるところがホームだ!!!

いくぜ!!!
(本日のスタメン,以後敬称略)
FW 7リンタロウ・18近藤和哉
MF 13堀河俊大・20江頭一輝・23小西洋平・14吉田光
DF 6冨士祐樹・8高野次郎・4藤井竜・21原広樹
GK 1曵地裕哉

メンバーもフォーメーションも、いうなれば戦術も変えてきた(もちろん内緒)。
藏川の目には、何かが見えている。

試合開始。

前半序盤から鈴鹿のペースで試合が進む。

ボランチの「コンダクター」江頭一輝(20)。
今日はいつもコンビを組む藤田(3)が出ていない。
そんな中で、江頭のプレイが眩いばかりの光を放つ。
1シーズン藤田のプレイを吸収した江頭が、レベルの違うゲームメイクを行う。
前後左右。
江頭,縦横無尽!!!

東国大の攻撃は、スピード重視でみんな斜めに走ってくる。
斜め走りも1本だけでなく、近いサイド、遠いサイド、少し遅れて、と何本もパスコースを作ってくる。
約束事と日々の練習でやっているのだろう。
タイミングがピッタリ。

センターバックの「飛竜乗雲」藤井竜(4)。
3本の斜めの矢が東国大から放たれる。
ギャップを付いて、人数をかけた攻撃に、一瞬、鈴鹿のディフェンスが遅れる。
と、思ったら、藤井だけは見事に東国大の攻撃陣を捕まえている。
斜めに走る選手に対し、地をえぐり取るような激しいスライディング!
大地が弾む。
戦慄が走る。
大学生よ。悪いな。藤井さんが見張ってるんだよ。
藤井、頼むぜ!!!
イメージ 1


前半7分。
(サポーターはあっちサイドだったので、はっきり見えなかった)
鈴鹿の波状攻撃が東国大を攻め立てる。
小西が、吉田が、和哉が、リンタロウが。
そして、決めたのは・・・。

ミドルシュート一閃!
江頭のシュート!!!

ゴーーーーーーール!!!1-0


江頭はボランチだけど,守備だけの選手じゃない。
じゃあどんな選手か?言うまでも無い。最高の選手だ!!!
イメージ 2


前試合と同様、スタメンで出場している「ファンタスティクドリブラー」小西洋平(23)。
東国大もギャップを付いてくるが、小西のパスのもらい方が絶妙。
そしてワンタッチで良い場所にボールを置いて、次のプレイにつなげている。
小西のクロスが東国大ディフェンスを切り裂く。
吉田が、和哉が、ゴール前に飛び込むが、一瞬合わない。
しかし、小西から得点の臭いがプンプンする。
小西、出し尽くそうぜ!
やったろうぜ!!!
イメージ 3


鈴鹿の支配率が上がってくる。
東国大はカウンター重視に。
そのカウンターが鋭くて痛い。

センターを抜くには、ラストボスの藤井がいるので、徐々にサイドから攻勢を強める。

サイドバックの「鬼神金剛」原広樹(21)。
なかなか試合に出られなかったが、原がずっと集中を切らさず牙を研いでいたのを、ナカニシはよく知っている。
その原広樹が東国大の攻撃を封鎖する。
サイドハーフの吉田とのやり取りが上手く、人を使いつつ自分の網にかけるディフェンスをする。
ハイレベルの相手との対戦では、個の力だけではどれだけ上手くでもやられてしまう。
仲間との連携から、多重、複合的にディフェンスをする原広樹。
決して出られなかった期間に落としてはいない。
逆に原広樹のプレイは、したたかさと鋭さを増している。
広樹、さあ出番が来たぞ。
何をするか分かってるよな。
原広樹が最高だと、証明しようぜ!!!
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試合は鈴鹿の右を攻められ、逆に鈴鹿は左から攻める展開。

フォワードの「ER7」エフライン・リンタロウ(7)。
左の小西がかなり良いので、小西のフォローをしつつ中での存在感を増している。
長身のリンタロウが高さだけと思ったら大間違い。
足元の上手さと、周りを使う視野の広さがある。
同じフォワードの和哉を使い、後ろから飛び出す堀河を使い。
この全社で、各選手が周りを上手く使うシーンが多い。
意識的にそうしてるのか?
リンタロウも更なる覚醒があったのか?
リンタロウ、フォワードはゴールだ。
頼むぜ。
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前半の半ばを過ぎる。

サイドバックの「左サイドのジェントルマン」冨士祐樹(6)。
東国大が右サイドを深く攻めているため、冨士はバランスをとって中に絞っている。
東国大の攻撃陣と競り合うが、冨士のテクニックで若者を上手くいなし、相手の強いところで勝負させていない。
まるで、紳士がワルツを踊るように、相手の矛先をヒラリとかわす。
どちらかと言うと守備から入ったため、攻守の切り替えがワンテンポ遅く、前半序盤は攻め込めなかった。
そして前半の終盤に入るころ、攻めて攻めて攻めまくっていた、サイドハーフの小西を追い越し、深く切れ込もうとする。
小西と冨士。
それを止めるのはキツイ。
そしてグイグイと左サイドを侵略する。

この試合の前半、鈴鹿コーナーキックはほとんど無かった。
それだけサイドを深く進入できなかった。
その分、早い段階でサイドから中に切れ込み、中央突破で良い場面を何度か作っていた。
悪くない。
悪くないけど追加点が欲しい。

ここで前半終了。



ハーフタイム。
カニシは控え選手の動きをじっと見ている。

その中でも目を引くのは、柿本のシュートの弾道。
良い。柿本のシュートは良い。

アップの具合も気持ちがこもっていて、選手の熱さを感じる。
選手達は間違いなく戦う集団だ。

ならばサポーターも乗り遅れるわけには行かない。
やろうぜ。
戦うぜ!!!



後半開始。

後半開始早々、鈴鹿左サイドからコーナーキック
蹴るのは「魔弾の射手」堀河俊大(10)。

その超絶を極めた最高のフリーキックを中で競り合うが、一瞬、東国大が触っていたので、もう一度右サイドからコーナーキック
左から右に移動する堀河。
堀河の背中が語っている。
「ピンポイントで合わせるから、全力で競り合え」

右サイドからのコーナーキック
競り合いから飛び出してきたのは、高野次郎!!!
ドンピシャだったのだが、惜しくも、惜しくも枠の外。

中盤を引っ張る「魔弾の射手」堀河俊大(10)。
この試合、盟友藤田が出ていない。
そして藤田がいない中盤をまとめられるのは堀河しかいない。
普段はサイドの攻撃的MFの堀河。
今日は中盤にポジションを取っている。
ディフェンス、オフェンス、そして試合のコントロール
堀河に間違いなし!!!
そして堀河は一番カッコいい。
頼むぜ。堀河!!!

後半11分。
サイドハーフの吉田がフィジカルの強さを見せつけながら攻め込んでくる。
吉田のドリブルが止まらない。
いや、止められない。
東国大のペナルティエリア内に。
そこでまさかのヒールパス!
マジか???

そのヒールパスに走りこんでいたのは・・・リンタロウ!エフライン・リンタロウ!!!

ゴーーーーーーール!!!2-0


湧き上がるサポーター。
リンタロウコールが福井の空にこだまする。

吉田の突破は凄かった。
そしてその突破が相手ディフェンスを引き付けた時に出るパスを狙っていたリンタロウもナイス!!!

フォワードの「蒼き炎」近藤和哉(18)。
前半から再三惜しい場面を作り出してきた。
もう一歩、もう一瞬早ければ、もう少しもう少しのプレイが続く。
後半も、サポーターが悶えるほど惜しいプレイが続く。
フォワードはもっとエゴイスティックで良い。
誰がなんと言おうと、ゴールを決めた選手が偉い。
和哉、ナカニシがどれだけ和哉のゴールを待っているか分かるか?
和哉、サポーターが和哉をどれほど称えたいか分かるか?
そして、そんな外野のことは一切気にせず、ゴールだけを狙うやつがフォワードだ。
余計なことを考えるな。
ゴールに一番近いところにいるのは、和哉だ!!!
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後半16分
OUT 近藤和哉(18) → IN パブロ(26)

サイドハーフの「ライジングサン」吉田光(14)。
この試合、いや最近の試合で、春の調子を取り戻してきた。
いやいや、春の吉田以上に最近のプレイはキレている。
攻守に渡り影響力を発揮し、ボールにタッチする機会も多くよく目立っている。
そしてサポーターは、吉田のゴールを待っていた・・・。
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後半18分。リンタロウが右サイドを深くえぐる。
角度の無いところからシュート!
リンタロウの弾丸シュートを、東国大ゴールキーパーはキャッチできず、わずかにこぼれる。
そのボールを詰めたのは、長躯走り続けていた、吉田光!!!

ゴーーーーーーール!!!3-0


そしてサポーターに最高のガッツポーズ!!!
キャーーーーという歓声。
ウォーーーーという言葉にならない叫び。
吉田のガッツポーズは自分に向けてたと、サポーター間で議論が起きる。
鈴鹿吉田光はいいぞ!

後半25分。
OUT 冨士祐樹(6) → IN 中野晃希(30)

3点をとり、徐々に選手が交代する。
しかし、ナカニシは思う。
鈴鹿の選手層は厚い。
どれだけ交代しても、チーム力が落ちたとは思えない。

後半27分
ほぼ中央。
江頭が一瞬のスキをついてスルーパスを出す。
ピッタリのスピードで懐に収めてドリブルで抜け出したのは・・・
エフライン!!!
リンタロウ!!!
背番号7番!

ゴーーーーーーール!!!4-0


江頭のナイスパスから,リンタロウのナイスゴール!
よっしゃ。

ゴールキーパーの「俺たちのヒッキー」曵地裕哉(1)
この試合4点とって残り僅か。
しっかりと最後まで無失点で終わらせたい。
ここで緩まないように,曵地から変わらぬ大きな声が出ている。
曵地,良いぞ!
無失点で行こうぜ!
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後半31分。
OUT 伊藤竜二(24) → IN 吉田光(14)

攻撃的な竜二に変えて,攻守のバランスをとるのが上手い吉田が入る。
この試合,このまま安定させてまとめるか?

センターバックの「ザ・ロック」高野次郎(8)。
早い相手の攻撃陣に対して,高野が良い判断で裏をケアしている。
春の前が強いディフェンスだけでなく,サイドバックや藤井とのやり取りや,前後のバランス,危機管理など格段に進化している。
次郎,何点取っても,失点は嫌だ!
しっかり締めてくれ!
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後半34分。
OUT 堀河俊大(10) → IN 藏川洋平(13)

キャプテンマークを監督が巻くという珍しい光景・・・。

キャプテンの堀河を下げて,チームのバランスを崩さないようにするには,やはり藏川が出なければならない。
フィールド上で,藏川が大きな声を出している。
まるでシュミレーションをしているようだ。

後半41分。
OUT 小西洋平(23) → IN 矢野純平(25)

しっかり締めるという意思表示に見える。

ここで試合終了。



両チームの選手のみなさん,スタッフのみなさんお疲れさまでした。
昨日以上に,たくさんの方が福井まで試合を見に来てくれました。
ありがとうございます。
必ず選手達の力になっています。

パワーとテクニックの沖縄SV。
若さとスピードの東国大。

全社の1戦が終わるごとに,鈴鹿アンリミテッドが強くなるのがよく分かります。
そして,強くなるために,藏川監督がいろいろ考えているのを感じます。

そんな選手達をサポーターは誇りに思っています。
応援する事ができるのが,幸せでなりません。



さて、この試合のvictorycross賞ですが。
いろいろ悩みました。
良いプレイが多かったもんで。
そしてナカニシが選んだのは・・・
「ファンタスティックドリブラー」小西洋平選手(23)!!!
その突破,そのテクニック,鈴鹿の攻撃の先陣として見事なプレイでした。
お疲れさまでした。
素晴らしいプレイを楽しみにしてます。
ゆっくり休んでください。

今ここにある1戦に全力を。

さて,今から月曜日の試合のブログを書きます。

ではまた。