VictoryCross

アトレチコ鈴鹿クラブ(JFL)のサポーターブログです。

三重県社会人サッカー選手権 対 FC四日市セントラル

みなさんこんばんは。

ブログを書いているうちに日が変わってしまいましたが,今シーズンの初戦は3月11日に行われました。
あの日から7年です。
東日本大震災で被災された方たちの,少しでも早い復興を祈念しています。



2018シーズン公式戦前夜。
カニシは寝つきも寝起きも大変良いのだけど,こんなに眠れない夜は久しぶり。
寝返りを何度も打ちながら,窓から夜空を見ている。
風が強い。
先日の雨。
グラウンドは滑らないか?
ボールは風に流されないか?
心配で心配でならない。
シーズンが始まる。

JFL昇格への道が,苦難の道である事も,厳しい試合が続く事も,サッカーというスポーツがどれだけ難しいかと言う事も,
鈴鹿サポーターは十分に分かっている。
そして,疾風の中で誰が勁草であるのかも・・・。

早朝より起き出して三交スポーツの杜へ。
試合前準備を手伝う。
(※チームとの連絡の行き違いがあって申し訳ありませんでした)

今日の対戦相手は,FC四日市セントラル(以下,セントラルと書きます)。
鈴鹿は初対戦となるが,サポーターの仲間によればかなり強いらしい。

徐々に人が集まってくる。
ジッとしていられない。
早く始まってくれ。

「我らの誇り,この街の夢」
カニシは君たちのために,いつまでも歌い続けよう。

鈴鹿サポーター!
唯一無二の一戦だ!
入りから気を抜くな!
準備は良いか?
いくぜ!!!

本日のスタメン(以後敬称略)
FW 18近藤和哉・7リンタロウ
MF 8小西洋平・33三浦俊太郎・21北原毅之・11泉宗太郎
DF 22芦田成利・3藤井竜・34野口遼太 ・13藏川洋平
GK 1曵地裕哉

試合開始。

試合の入りはロングボール主体。
まだ春の根が張っていない芝のグラウンドは,ほぼ土。
また,前々日の雨が残っており,かなり滑っている様子。
それ以上に,デコボコでボールは常に細かくバウンドしている。

ボールの放り込みあいがしばらく続くが,セントラルもディフェンスがしっかりしていて,ガッチリと跳ね返してくる。

攻撃の基点となったのは・・・なんとディフェンダー
「おかえり野口」
センターバックの野口遼太 (34)。
野口から左右の攻撃陣に,矢のようなボールが放たれる。
そのボールの質が・・・エグイ!
ホップするボール,バックスピンのボール,少し滞空時間の長いボール。
いろんな球種を,サイドハーフの小西(8)と泉(11)が,ギリギリ追いつくところに出している。
何だ,このド正確なロングフィードは!!!
そしてコーチングの声が響く。
野口の厳しい声は,試合の最後の最後までしっかりと続いた。
野口,やっぱりどうしても言っちゃうよ。「おかえり」
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その野口のロングフィードを受けるのは・・・。
「ジョーカー」小西洋平(8)
この試合を全て振り返って,誰が一番印象に残ったかと言うと,ナカニシはやはり小西だと思う。
「後の先」,「先の先」をとる独特の間を持つドリブルは,最後の最後まで日本刀のようにキレッキレで光り続けていた。
さらに例えるならば,ワルツを踊っているようなステップだった。
小西を例える言葉は多すぎるのでこれくらいで。
昨シーズンまでは切り札的な感じだったが,今シーズンは出場機会が相当増えそうな予感。
そして,出たら出ただけ小西が大活躍しそうな予感・・・いや確信。
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前半11分。
野口のロングフィードから,ギリギリ追いつついた小西(8)。
中に折り返すが,シュートのようにも見える相手のゴールキーパーにしたら嫌なクロス。
頭ひとつ飛び出たのはエフライン・リンタロウ(7)!!!

ゴーーーーーーール!!!1-0


先制は鈴鹿
ゴールはリンタロウ!
サポーターは自陣ゴール裏だっため,ほとんど分かりませんでした。
そのため,小西のゴールだと思いましたが,リンタロウが上手く触ってました。
小西選手,リンタロウ選手,ごめんなさい。
でも,ナイスゴール!!!

鈴鹿先制でがぜん盛り上がるサポーター。
ただ,グラウンド上でやけに冷静にプレイする選手が1人。
デコボコで滑るグラウンドでも,全く気にせず確実にボールコントロールしている。
それは!!!
「妖精」三浦俊太郎(33)。
ボランチで躍動する俊太郎。
銀板を滑るかのような滑らかで優雅な動きだが,そのファーストアタックは苛烈かつ熾烈。
間違いなく良い動きだ。
サポーターの俊太郎への声援はとても熱い。
俊太郎に結果を出して欲しい。俊太郎に活躍して欲しい。
俊太郎,ガンバレ!
最高だったと言えるシーズンにしようぜ!
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試合は鈴鹿ペースで進む。
俊太郎,北原のボランチのチェックが早く,ディフェンスラインも余裕を持って対応している。

そして右サイドから熱い風が吹いてくる!
「情熱熱風」泉宗太郎(11)。
サイドハーフでグイグイ押し込んでいく。
切れ味の小西。突破力の泉。
多少相手が先に寄せていても,泉がごっそり体を入れて奪い取っていく。
タッチが細かくトラクターのように力強い突進。
泉だね。これは泉だね。
楽しみだね。今年の泉は楽しみだね。

リンタロウ(7)が待つ。
和哉(18)が待つ。
フォワードから,オレに出せと気炎が上がる。

前半26分。
前に前にドリブルで仕掛けていた小西が,急に止まってアーリークロス気味のボールをあげる。
カニシも見ていて,タイミングが変わってあっと思った。
てっきりドリブルで仕掛けるとばかり・・・。
ディフェンスの背中側からフリーになったリンタロウのヘディング一閃!

ゴーーーーーーール!!!2-0


見事な精度のクロスとリンタロウのフリーになる動き。
良いね。見事!

2点を取ったものの,セントラルはまだまだ押し込んでくる。
ロングボールを鈴鹿ディフェンスが弾き返し,さらにそのセカンドボールを奪いに来る。

しかし,鈴鹿センターバックは揺るがない。
鈴鹿センターバックにはいるんだよ。竜が。
「飛竜乗雲」藤井竜(3)
背は高いし足も長いけど,藤井のプレイはとても柔らかい。
フワッとボールを抑えて,ノーファウルでクリアする。
硬さが無く,貫禄すら感じさせる圧巻のプレイ。
コールキーパー曵地との連携も良く,やはり藤井は藤井。
良いぞガンバレ藤井竜!燃えろ藤井竜!
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ボランチの北原毅之(21)
VONDS市原からの新入団。
ホームページの挨拶で,「可愛いしかないといわれる」,と書いてあったが,可愛い以外にもファイターの一面がバリバリに出てる。
試合後にサポーターに話をしていたけど,北原のプレイは,
「今,目に見えている試合を写真にとって固定の背景にして,その上に透明のセロハンを置いて北原を書いて,横にスライドさせた」ような感じ。分かるかな?
試合の流れを見ながら,スライドする動きが早く,そして一つ一つが正確。
そのため,相手が鈴鹿を攻める場合には,必ず北原がそこにいてチェックに入っている。
そしてチェックに入るだけでなく,ゴリゴリのファイターなので,粘るし,硬いし,しつこいし。
北原・・・あんまし可愛くないプレイかも。
でも,ナカニシはそんなファイトするプレイが大好きだ!
ガンバレ!
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2点入っても1失点されたらそれは絶対に嫌。それがゴールキーパー
鈴鹿のゴールを守る「俺たちのヒッキー」曵地裕哉(1)
帰宅後に写真を見て愕然とした。曵地の厳しい表情。ぜひアップで見て欲しい。怖くて子供が泣くから。
今シーズンも鈴鹿のゴール前には曵地がいる。
それがなんて幸せな事か。
俺たちのヒッキー。
頼むぜ!
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フォワードの「改造人間」近藤和哉(18)。
この試合では縁の下の力持ちのようにプレイしている。
どちらかと言えば,2トップのリンタロウ(7)が前で,和哉(18)が後ろの位置のように見える。
リンタロウへのカバーと,フォローと,パスの供給。
地味に見えるが,コツコツと良いプレイをしてるのナカニシは見てたぞ!

前半終了間際。
中盤で奪ったボールを和哉が受ける。
そして,極上のスルーパスをリンタロウに通す。
素晴らしい!
相手ディフェンスを交わして,リンタロウがシュート!

ゴーーーーーーール!!!3-0


和哉ナイスパス!
リンタロウナイスシュート!

練習試合でも,フォワードの位置関係は,いろいろ検討していたように思う。
イケイケのパブロやネット。
オールラウンダーのリンタロウ。
その中で,和哉の存在は必ず大きなものとなってくる。
和哉。今日取れなかった点は,次回取るはずの点だ。
頑張っていこうぜ!

ここで前半終了。



3-0で前半を折り返す。
できすぎなくらいの前半の内容。

いやいや,何も終わっちゃいない。
ここでサポーターが緩んでどうする。
逆だよ。
気持ちを締めていこう。
しっかりと締めていこう。

手作り感満載の選手表を配布する。
100枚以上あったものがあっという間に無くなる。
なんか後ろを見ると,たくさん見に来てくれている。
ありがたい。



後半開始。

(OUT)21北原毅之 ⇔ (IN)10堀河俊大
(OUT)18近藤和哉 ⇔ (IN)9藤沢ネット

俺たちのキャプテン「アンタッチャブル」堀河俊大(10)が入る。
少し怪我をしていたけど,大丈夫そう。
ボランチに入った堀河は,落ち着いたプレイで俊太郎(32)を自由に動かせている。
右サイドでプレイする時よりも,どちらかと言うと抑え目のプレイ。
ドリブルで仕掛けるのではなく,周りを使いながら,まさにゲームメイクをしている。
そして必殺のセットプレイでは,(点を取りたがってる)野口にドンピシャで合わしてくる。
やっぱ良いわ。堀河最高。
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後半はロングボールと言うよりショートパスで速い展開。
小西が変わらずキレている。スタミナも問題ない。

後半13分。
堀河から良いボールが左サイドの小西(8)へズバリ。
小西のマークはきつくなっているため,相手のティフェンスも鉄壁の構え。小西の足が止まる。
鈴鹿サポーターにはみんな見えていた。
ヤツが疾走する!
トップスピードに乗ったヤツを止められるすべは無い。
キタキタキタキタ!芦田が来たー!!!
小西がちょんとボールを出す。
芦田がスピードを落とさず中へ。
折り返しに・・・リンタロウ!!!

ゴーーーーーーール!!!4-0


堀河-小西-芦田-リンタロウ。
見事な崩しと見事な得点。
よし!!!

4点目をあげた「ER7」エフライン・リンタロウ(7)が自陣に戻っていく。
その背中を見ていて・・・,ふと思う。
「リンタロウが着てるユニフォームカッコ良いかも」
ブラジル人でありながら,ちょっとシャイで,黙々とゴールを奪うリンタロウ。
リンタロウは日本語があまり得意じゃないけど,サポーターのチャントは言葉じゃない(はず)気持ちだ!
リンタロウ!
リンタロウ!
エフライン・リンタロウ!
三交スポーツの杜にリンタロウの名が何度もこだまする。
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4点目ナイスアシストをした「ウルトラタイガー」芦田成利(22)。
大型の猫科肉食獣のようなしなやかでスピードのあるプレイ。
攻撃力はさらに磨きをかけつつ,ディフェンスも野口に鍛えられていて,プレイのバランスがアップしている。
でもやっぱり芦田の特徴はその凶器のような左足。
アシストだけでなく,波動砲のようなミドルシュートを放つ。

後半16分。
(OUT)22芦田成利 ⇔ (IN)2原広樹
(OUT)11泉宗太郎 ⇔ (IN)19佐藤巌己

試合は4-0。
でも,セントラルのセンターバックのキャプテンが良い声を出している。
締まった良いチームだ。

後半,右サイドバックの原広樹が入ったため,左サイドバックに入った「永遠の若手」藏川洋平(13)。
昨シーズン左サイドバックの藏川を見たことが無かったのだが,どうかな・・・。
と,思っていたけど,全く問題なく,逆に前半よりアグレッシブに攻めているように見える。
セントラルのゴールラインギリギリまで進入し,あわやの場面を作ったり,超超高精度のクロスをネットやリンタロウに供給したり。
さすが藏さん。やっぱり藏さん。
藏さん,今年も頼みます。
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後半23分。
堀河のコーナーキック
一度,弾き返されるが,野口がそれをカバー。
右サイドから野口の右足のクロス。
ピッタリ!
リンタロウがヘディングで合わせるが,セントラルゴールキーパーのファインセーブ!
そのこぼれ球に反応した,藤沢ネット(9)!
セントラルディフェンスがタックルに来るが,ネットは最強!
そしてシュート!

ゴーーーーーーール!!!5-0


藤沢ネットのネットらしいゴール!
カニシはネットのマネがしたいけど,今日はパフォーマンス無かった。また次回。

後半から入った堀河が,芸術的なまでにボールを散らす。
中央からに「優しい鉄人」藤沢ネット(9)
左から「ジョーカー」小西洋平(8)
右からは・・・。「鈴鹿の元気印」佐藤巌己(19)。
普段は大人しくて,ちょっと優しすぎるくらいの青年だけど,この春からの練習試合でグイグイ来ているのが佐藤巌己!
堀河のパスから突進+突破を繰り返す。
巌己の突破は,サイドを駆け上がるアシストと言うより,真っ直ぐに相手ゴールへ向かうような突撃に近い。
巌己がゴールに迫るたびに,サポーターから歓声が上がる。
俊太郎と同様,昨シーズンあまり出番がなかった。
みんな応援している。
みんな巌己が活躍するのを楽しみにしている。
巌己,君はサッカー選手なんだ。
ガンバレ!!!
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後半25分。
右サイドの佐藤(19)が上手くボールの角度を変えて,後ろから走る原広樹へパス。
後半から出場の原広樹(2)がスパッと駆け上がる。
中へ折り返し。
リンタロウが待ち構えている。

ゴーーーーーーール!!!6-0


ナイス!原広樹
ナイス!リンタロウ

後半27分。
(OUT)7リンタロウ ⇔ (IN)26パブロ

1試合で5点とってお腹いっぱいになったリンタロウが交代。
そして入ってくるのか腹ペコのパブロ。

後半28分。
ドリブルで切れ込んで良し!
アーリークロスあげて良し!
そして,シュート打って良し!
小西洋平(8)のミドルシュートがセントラルゴールに突き刺さる。
カニシが思わずつぶやく・・・美しいゴールだ!

ゴーーーーーーール!!!7-0


そして腹ペコのパブロ(26)がスルーパスで抜け出す。
一回相手ディフェンスにブロックされるが,さらにもう一撃!
いったーーー!

ゴーーーーーーール!!!8-0


さらにパブロはゴールに突進し,PK獲得。
これを思いっきりドッカンシュート
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ゴーーーーーーール!!!9-0


パブロが立て続けに2点。

そして最後の最後は。

後半AT。
右から堀河の蹴るコーナーキック
ショートコーナーに。
グラウンダーのボールを合わせたのは,藤井竜(3)
ゴール左隅に見事なシュート!!!

ゴーーーーーーール!!!10-0


藤井(3)がガッツポーズ。
それに手荒く突っ込む野口(この試合セットプレイからチャンスがあったけど決め切れなかった)。

そして試合終了。



両チームの選手のみなさん,スタッフのみなさん,そして試合運営を行ってくれているサッカー協会のみなさん,お疲れさまでした。
たくさんの方が試合を応援に来てくれました。ありがとうございます。
なんかみんな春を待っていたようで,ちょっとワクワクしました。
そして,会場準備を手伝ってくれたサポーターの仲間たち,ありがとうね。

試合は圧勝に近い内容でしたが,試合中,ずっと野口の厳しい声が飛んでいました。
選手達に緩みも油断もありません。
サポーターも大勝で緩むことなく,気持ちを締めて次の試合に挑みましょう。

公式戦初戦とあってたくさんの差し入れをいただきました。
ゴミ拾いなどの片付けが終わってから,サポーターでいただきました。
いつもありがとうございます。
感謝感謝です。

この試合はトーナメント戦です。
なので今日のバンザイは1回やりました。
次のバンザイは2回です。
優勝すれば3回になります。
毎試合決めているvictorycross賞も,トーナメント終了後に選びます。
シーズン最初の大会。しっかりと戦って行きましょう。

次戦は三交スポーツの杜メインです。

サポーターの横断幕をフル装備で掲出予定です。
また,チームの当たっている会場準備なども,出来る限り手伝いたいと思っています(チームからも人は出ます)。
もし,早く来ていただくことが可能なサポーターは,試合開始90分前ごろに会場にお越しいただけますでしょうか。
よろしくお願いします。

試合終了後には,「来週に向けて気を引き締めろ」って,不肖ナカニシが偉そうに言いました。
でも,今夜はニコニコして寝ます。
勝ったから嬉しいです。

ではまた。



(追記)
試合終了後に,三重県サッカーサポーターズ会議を開催しました。
その件については,後日ヴィアティン三重のサポーターさんたちとも話をしてから,ブログで報告させていただきます。

(次戦=三重県社会人サッカー選手権準決勝)
日時: 3月17日(土)11時00分キックオフ
対戦: FC.RIOT
場所: 三交スポーツの杜鈴鹿メインスタジアム

それに勝つと
(次戦=三重県社会人サッカー選手権決勝)
日時: 3月18日(日)10時30分キックオフ
対戦: 未定
場所: 三交スポーツの杜鈴鹿メインスタジアム