VictoryCross

アトレチコ鈴鹿クラブ(JFL)のサポーターブログです。

良いぞがんばれ!また会おう!

みなさんこんばんは。

一人でいると,だいたい選手たちのことを考えています。
年末年始のこの時期,契約の事で悩む選手たちが,どんな状態なのか?
サポーターにはよく分かりません。
ただ,ただ,選手たちが良い選択をして,幸せに年を越せる事を願っています。



藤井竜(3)DF
イメージ 1

藤井を始めて見たのは,2016年の雨の降る中京大学グラウンドでの練習試合です。
以前に所属していた,刈谷のサポーター?と思われる少女が,藤井に差し入れを渡そうとモジモジしていたので,「こっちだよ」とナカニシが案内しました。
子どもからのプレゼントを,ニコッとして嬉しそうに受け取っていた姿が,藤井を始めて見た時です。

カニシは,鈴鹿初年度から,大久保龍太選手と言う抜群に強くて硬いセンターバックを見ていました。
そのため・・・
「かなり細いディフェンダーだけど大丈夫だろうか?」
と言うのが大変失礼ながら,ナカニシの第一印象でした。

その藤井が,大久保選手からセンターバックのスタメンを奪い,「飛竜」とニックネームを付けられるほどの無双無敵の力を見せ付けるとは・・・,
シーズン当初は思いもしませんでした。ごめんなさい。

その肉体は細いのではなく,パンパンに筋肉のつまった引き締まった肉体でした。
その動きは,しなやかで強靭な日本刀のようでした。
クールなプレイの中にも,ボールに向かう姿は,自信に溢れていて,「オレのボールを触るな!」と竜が吼えているようでした。
かなりのイケメンでしたが,サッカーに取り組む姿は,修行僧のようにストイックでした。

入団初年度の2016年。
地域CL,最後の最後で敗れました。
泣き崩れるサポーターの視線の先には,立ちすくむ藤井の姿がありました。
その試合では,シーズンを通して鉄壁だったディフェンスが,4失点しました。
おそらく,この失点を自分の責任だと思ったでしょう。
藤井は,自らを責めたと思います。そんな選手です。
血が出るほど歯を喰いしばり,崩れ落ちそうになる自分を無理やり支えていた事でしょう。
そして,次のシーズンも鈴鹿と共に戦ってくれました。

翌2017年は,怖いほどの存在感でした。
どれだけ勝っている試合でも,ハーフタイムの笛の後は,すぐに他の選手に話しに行って,ディフェンスラインを修正しました。
試合後も,すぐにほかの選手とポジションの確認をしました。
もう空中戦の強さが目立つ選手ではありませんでした。
何をやっても完璧でした。
ディフェンスの要として,全てを自分で背負ったディフェンスリーダーでした。
飛竜は雲に乗りました。
この年,年間VictoryCross大賞を受賞しました。
カニシはみんなが藤井選手のプレイを賞賛してくれるのを,ニコニコして聞きました。

今年,2018年も,藤井のプレイはキンキンに冴えていました。
そのスライディングは,ゾウを殺せるほど鋭く,裏へ抜けたと思っても長い足が完璧に迎撃しました。
ディフェンスの選手なのに,なんか攻撃的にプレイしているように見えました。

東海リーグのアウェイFC刈谷戦では3失点しました。
カニシにはよく分かっていました。
藤井は必ず修正してくる。そしてまた強くなる!!!

地域CLで,またFC刈谷と対戦しました。
カニシにはよく分かっていました。
藤井は大丈夫だ。前の3失点が藤井に火をつけているはずだ!絶対に大丈夫だ!!!

そして刈谷攻撃陣を押さえ,自らも得点を挙げ,堂々とJFLに昇格しました。

退団の話は,ファン感の時に聞きました。
カニシはその言葉を,全部聞いていられませんでした。
なんか立っていられなくて,フラフラしました。
もう鈴鹿から引っ越したようです。
藤井がいない鈴鹿は,どこかに穴が開いたような感じがします。

風邪引くな!

怪我を治せよ!

レーニング続けていこうぜ!

ガンバレ!

負けるな!

そして・・・また会おうぜ!

藤井選手の前途に,幸多きことを祈ります。

なっ!良いぞがんばれ!藤井竜!

ではまた。