VictoryCross

アトレチコ鈴鹿クラブ(JFL)のサポーターブログです。

JFL第16節 対 MIOびわこ滋賀

みなさんこんばんは。

 

コロナウイルス感染症の影響で,長い間,本当に長い間,公式戦が中断していました。

今も感染者は出ているので,まだまだ油断はできません。

しばらくの間は,無観客試合や観戦時の制限など,『いつものように』サッカーを応援することはできません。

 

試合のない日々は,我々サポーターも辛かったです。

だけど,もっともっと,選手たちのほうが辛かったと思います。

 

今日ナカニシは,自宅のパソコンで試合を見ていました。

選手たちがグラウンドに入る時,ちょっと感慨深かったです。

例え試合会場に行けず,声に出して応援できなくても,ナカニシは選手たちと共に戦います。

 

 

 

2020シーズンが始まる。

金曜の仕事が終わってからソワソワし始め,土曜の夜はなかなか眠れず,日曜も試合開始まで,ウロウロして過ごす。

やっと。

やっと。

やっと始まる。

 

初戦の対戦相手は,MIOびわこ滋賀(以下,滋賀と書きます)

滋賀との対戦は,昨年1分1敗で一度も勝てなかった。

(2019 第1節0-1敗戦。第16節3-3引き分け)

 

強い。2018年に練習試合でも対戦しているが,その時はケチョンケチョンにやられた。

さても寒い試合だった(気温が)。あまりのやられっぷりに,よーく覚えている。

滋賀は間違いなく強いチーム。

 

パソコンのモニターを見ながら,じっと時間の経つのを待つ。

ここまで待ったんだ。

もう少し待とう。

もう少し。

もう少し。

・・・・・・・・・

鈴鹿サポーター!気合入れていくぞ!

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いくぜ!!!

 

本日のスタメン(以後敬称略)

FW 7リンタロウ,18佐藤和馬

MF 8八久保颯・6藤田浩平・25和田篤紀・11遠藤純輝

DF 34野口遼太・3川里光太郎・4キローラン木鈴・26今井那生

GK 30セルヒオ・アレナス

 

試合開始。

 

試合開始後にバタバタするか?硬くなっているか?と思ったら,そんなことはなく落ち着いて試合に入っている。

 

試合を落ち着かせているのは・・・

センターバックの,「不撓不屈の男」,キローラン木鈴(4)

試合開始直後は,リスクを気にしながらロングボールが入る。

そのボールに対して,思いっきり頭で弾き返す木鈴。

また,ディフェンスでボールを回していても,相手が寄せてきたらセーフティに迷い無く蹴りだす。

空中戦,地上戦共にそのプレイに迷いはなく,ミラ監督のつなぐサッカーをしつつも,危険と判断したらシンプルにプレイしている。

センターバックの木鈴が微動だにしない。だからディフェンスラインが落ち着いている。

まずはしっかりとディフェンスから。

共に激戦を戦ってきたキローラン木鈴。こんな時やっぱり頼りになる。

 

前半の序盤はロングボールの多い展開から,徐々にサイドの攻防になる。

特に滋賀は,ロングボールを鈴鹿の左サイドに放り込むことが多い。

そして,鈴鹿は逆の右サイドから攻める。

 

サイドバックに入ったのは,大卒ルーキー,今井那生(26)

いきなりの初出場が開幕戦。ガンバレ!ナイキ!

サイドの攻防が続く中で,鈴鹿は左を押し込まれているので,自陣の右に大きく展開するボールが出ている。

サイドバックのナイキのミスひとつでやられる展開。

ちょっとドキドキしながら見ているナカニシ。

ところが,ところが,ところが!ナイキの落ち着いたプレイに2度驚く。

キックフェイントで相手をかわす。

前方の純輝(11)を追い越し,クロスを上げる。

1対1では,腰を落として抜かせていない。

唸るナカニシ。やる。ナイキはやるぞ。

一進一退の攻防のため,派手なプレイより堅実なプレイに終始したが,試合を通して,ナイキのプレイに怯んだところは一切無かった。

堂々たる初出場。見事な初JFL

ナイキ,まだまだ先は長いぞ,ガンバレ!

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滋賀は,スピードでサイドを押し込んでくる。

一本通れば,わき目も振らずに一気に伸びてくる感じ。

ドリブルにスピードを乗せると,振り切られるかもしれない。

パスの出どころと,パスコースのカットを慎重に。

 

セントラルミッドフィールダー,「鈴鹿の心臓」藤田浩平(6)

この試合の前半の序盤は,両チームともにコーナーキックが出なかった。

それだけ相手陣内に食い込むことができず,中盤から良いパスが出ていなかった。

滋賀の中盤を一手に背負って奮闘する藤田。

どちらかというと,少し下がり気味で,中盤の底でバランスを取る。

滋賀も鈴鹿も,一瞬でもバランスが崩れたら一気にやられる感じがする。

一瞬の緩みもない好ゲーム。それほどバランスはギリギリで均衡している。

密集した中盤で,一呼吸の間もなく,孤軍奮闘の藤田。

綱渡りのように,1つのミスも許されない激戦区。

ただ,ここでパスを出されたら,滋賀の早い攻撃陣が鈴鹿の裏を取ってしまう。

藤田!踏ん張れ!

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しかし。

 

前半20分。

滋賀の左からのカウンター。

サイドバックの野口(34)は,攻撃で上がっていたため間に合わない。

左サイドをスピードに乗ったドリブルで攻めあがられる。

滋賀の攻撃がスピードに乗っているため,中盤の戻りも間に合っていない。

木鈴(4),川里(3),ナイキ(26)の3バックで守る感じに。

左のセンターバックの木鈴が引っ張り出されるが,ドリブルのスピードが早く,切り返しで振られてしまう。

川里がフォローに入るが,思い切りよく振りぬかれたシュートは,無念の鈴鹿ゴールへ。

0-1。失点。

 

いやいや始まったばかりだ,こんなもん絶対取り返すぞ。

 

サイドハーフの,熊本からの新加入,八久保颯(8)

試合を見ていて思ったのだが,八久保のプレイしる姿は,なんか大きく見える。

左サイドで中盤の差し合いに加わる八久保。

この試合,前半の早い段階で,鈴鹿イエローカードが3枚出ている。

ジャッジがどうとかはともかく,そのうちの1枚が八久保。

ちょっとカリカリしている感じがする。

サイドに張るというより,かなり中にポジションを取る八久保。

攻撃面でも前線のリンタロウへ必殺のスルーパスを出したがっているが,滋賀ディフェンスに潰されている。

かなり攻撃的に行っている分,サイドのディフェンス時に遅れてしまっている。

実際,前半は鈴鹿の左サイドが良く狙われていた。

カニシの目には,何となく少し焦りがあるように見える。

八久保。大丈夫。攻守のバランスを整えて。

八久保。ガンバレ!

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滋賀のサイド攻撃は冴えている。

後ろから(小さいパスで)前の選手に当てて,

ターンせずに折り返し(小さいパス)を,

サイドに展開(大きいパス)。

トン・トン・トーン。

こんなパス回しを,緩急をつけてやってくる。

サイドに足の速いドリブラーがおり,長短のパスからの展開が見事にはまっている。

鈴鹿は滋賀のパスで選手のポジションを動かされながら,スペースを狙われ始めた。

 

フォワードでがんばる,「雑草魂」,佐藤和馬(18)

辛い時間帯。ディフェンスが精いっぱい。中盤がじりじり下げられていく。

そんなキツイ時こそ,こそっとした和馬の気の利いたプレイが際立つ。

昨年はボランチでも出場していたが,和馬はやはり前線が似合う。

滋賀の攻撃時,下がりながらのプレイ。

ホンの少し後ろから足を出してボールに触る(伸ばしすぎるとファウル)。

ホンの少し背中からプレッシャーをかける(やりすぎるとファウル)。

パスを出そうとした相手の視野にチラッと入って牽制する。

前線での曲者感が凄い和馬。

そして左右に流れてドリブル,クロスでターゲットのリンタロウ(7)を狙っている。

かなり飛ばしている和馬。

交代枠は5人。フル出場は考えていないだろう。

いや,和馬はいつだって目の前のプレイに100%を出している。

その背中は,いつもカッコいいぜ!

 

試合展開とボール支配率は,5分と5分。

しかし,鈴鹿の攻撃の方が単発で淡白に終わっている感じがする。

滋賀は徹底的にサイドから。

行くときは中盤がグッと思い切りよく上げるので,圧力が凄い。

滋賀のほうが前後のスペースがコンパクトになっている。

 

サイドバックの,「悪魔の左」,野口遼太(34)

滋賀は野口の左サイドを攻撃することが多い。

八久保との守備時の連携がいまいち良くなく,数的不利で押し込まれる場面もある。

しかし,引いて守ったら,滋賀の早い攻撃陣にスピードで抜き去られてしまう。

野口はビルドアップしつつ,アーリークロス気味の精度の高いボールを滋賀ゴール前に入れてくる。

そして,機を見て,野口のミドルシュートが爆裂。

滋賀ゴールキーパーがわずかに触ってコーナーキックとなったが,野口の攻撃は何よりもドキドキ,ワクワクする。

試合を通して,野口(34),木鈴(4),川里(3),ナイキ(26)のディフェンスラインは,一生懸命頑張っていたが,サイドの裏を狙う相手や,前方のサイドハーフとの連携に関しては,まだまだ連携が整っていない場面もあった。

ノグさん,ディフェンスラインを頼みます。

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後半40分。

やはりサイドから展開する滋賀に対して,中盤の藤田が右サイドバックのフォローに入る。

ナイキ(26)と藤田(6)でクロスは上げさせないが,滋賀はいったん中に戻したボールを,中盤の選手がするするっとドリブルで運ぶ。

サイドにフォローに入った藤田の場所がカバーがされていない。

一歩,二歩,三歩,と持ち込まれて滋賀のミドルシュート

川里(3)が前にブロックしていたが,川里の体にあたってコースが変わり,ゴールキーパーのセルヒオの逆を取られる。

くそっ!!!無念。

0-2。失点。

 

アンラッキーな失点だが,ナカニシの目から見ても中盤の真ん中がぽっかり空いていた。

選手がスライドした穴が埋まっていない。

 

前半の終了間際。

少し選手たちも疲れてきて,一歩が重くなってきている。

 

ここで前半終了。

 

 

前半は,滋賀がボールを回したり,選手が走ったりするたびに,鈴鹿のどこかに「空き」ができるような感じだった。

スライドしたり,カバーしたりは,ディフェンスラインはしているが,それ以外は,リアクションで動いていた感じがする。

ボールを回されるたびに,鈴鹿がドタバタした感じがする。

 

しかし。

カニシが思うことぐらい,選手たちはもっとよく分かっている。

ハーフタイムで修正してくるはずだ。

鈴鹿には3点を取るだけの攻撃力は十分にある。

 

さあ,滋賀まで「念」を送ろうか!!!

 

 

後半開始

 

後半の開始直後からバタバタっと攻められる。

滋賀はやはり,サイドから早く早く。

 

センターバックの,「先輩」,川里光太郎(3)

JFL経験豊富な川里。

見た目がいかつくて先輩っぽいので,ナカニシは先輩と呼んでいる。

ちょくちょくディフェンスが裸となる難しい試合となったが,落ち着いて対処している。

センターバックの木鈴(4),ゴールキーパーのセルヒオ(30)と三角形を作り,危ない場面でも自分にボールを出せるような位置にいる。

足元も競り合いも,なんでもできるユーティリティなセンターバックだとおもうが,身長はそれほど高くない。

高いボールは木鈴が得意なので,少し下がってスイーパーのような位置でプレイする。

この試合,徹底的にサイドを狙われているため,両サイドバックセンターバックの距離感が難しいように思う。

離れてもダメ。近くてもダメ。高くても低すぎてもダメ。

ディフェンスには課題が出た試合になったと思う。

そして,それは必ず修正できる。

川里先輩。ドンドンいっちゃってください。

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後半8分。

(OUT) 8八久保颯 ⇔ (IN) 15菊島卓

菊島はフォワードに,佐藤和馬(18)が左サイドハーフに入る。

 

そして・・・

期待のフォワード菊島のファーストタッチ(たぶん)は・・・

 

後半8分。

滋賀のディフェンスラインでのパス回しに寄せる菊島(15)。

左から和馬(18)が,後ろから和田篤紀(10)も,一斉に寄せに行く。

一瞬,戸惑う滋賀のディフェンスからボールを奪い,ワンステップで即座にシュート!!!

シュートはゴール左のサイドネット側に突き刺さる!

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ゴーーーーーーール!!!1-2

 

今シーズンの公式戦初ゴールは,「ゴールゲッター」,菊島卓のシュート!!!

菊島,見事!

 

ゴールを決めるのに最も大事なことは,枠に行くことだと思う。

どんなシュートでも枠に行かなければ絶対に入らない。

練習試合から見ていて,菊島はなんか感覚的にゴールの枠を掴んでいる気がしていた。

キクシマタク!大注目!

 

この試合の大きな転機は,間違いなく菊島の1点目のゴールだった。

その後半8分のゴール以降,一気に鈴鹿の攻勢が始まる。

 

鈴鹿が押せ押せムードになってきた。

滋賀は逆にサイドハーフが下がり,鈴鹿のサイド攻撃に備えている。

そのため,中央に2人のフォワードが残っているだけになった。

中央へのロングボールは木鈴が迎撃する。

木鈴(4)のカバーには川里(3)が安定している。

その状況を見て,藤田(6)と和田(10)の中盤も押し上げてきた。

 

サイドハーフの,「ハートのエース」,遠藤純輝(11)

鈴鹿で一番のキレキレ選手である純輝も,前半からの滋賀の攻勢で良いところを出せていなかった。

後ろにいるディフェンスのナイキ(26)と連携しつつ,相手を抑えるディフェンスのプレイが多い。

後半の菊島のゴールで,流れは一気に鈴鹿に傾く。

純輝が飛ばし始めたのが分かる。

純輝(11)から,逆サイドから走りこんできた和馬(18)に,超超高精度ピンポイントクロス。

和馬(18)がマークを外してダイビングヘッドで飛び込むが,相手ゴールキーパー正面。

惜しい!惜しすぎる!

その後もぐいぐい押し込む純輝。

滋賀の攻撃陣もたいがい早かったけど,純輝も超早いぜ!

純輝!行こうぜ!

 

後半27分。

良い形でボールをキープした藤田から,右の純輝(11)へ展開。

ククッとフェイントを入れて,鋭いクロスボールを入れる。

もうそこに来ることは分かってるぜ!!!

ニアで頭をちょこんと合わせたのは・・・

俺たちの得点王!!!

エフラインリンタロウ!!!

 

ゴーーーーーーール!!!2-2

 

そして,この映像を見ている誰か?のための「ゆりかごパフォーマンス」

ご出産おめでとうございます。

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フォワード,「ER7・鈴鹿の得点王」,エフライン・リンタロウ(7)

前半からずっと,滋賀の攻勢で鈴鹿の攻撃は単発にならざるを得なかった。

厳しい場面では,リンタロウをターゲットにして放り込んでくるボールも多かった。

ヘディングで競り合うものの,リンタロウとしてはもう少しゴールの近くで勝負をしたかっただろう。

後半からサイドが押し上げ,特に右の純輝(11)から突破口が開かれている。

2点目はリンタロウらしいさすがのゴール。

そして,虎視眈々と3点目を狙う。

リンタロウ,今シーズンも取って取ってとりまくろうぜ!

 

中盤の,「バッドボーイ」,和田篤紀(10)

篤紀のプレイの素晴らしさは,ここに書き尽くせない。

気温30度を超えている(らしい)ピッチの上で,優雅にそして華麗なプレイを見せる。

菊島とリンタロウのゴールから攻撃のターンが増えてきた後半の終盤。

藤田と前後の関係となり,かなりポジションを上げている。

そして,味方との連携で篤紀(10)のセカンドボールの奪取率が上がる。

篤紀から左右に展開。

そして,裏を狙う菊島(15)が欲しがっている。

カニシの感じだと,このポジションに篤紀が入ると,鈴鹿の攻撃が活性化する。

さあ,篤紀タイムだ。篤紀劇場だ。

取るぞ!!!

取り返すぞ!!!

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後半の終盤を迎えても鈴鹿の攻勢は続く。

この時点で,ナカニシはこの試合逆転することも十分あると思っていた。

ただ,選手たちの消耗が激しい。

そして,滋賀も選手をドンドン変えてきている。

今年の交代枠は5人(交代は3回まで)

11人のうち5人変われば全然違うチームになる。

両チームともに,この変化にどう対応できるかがカギとなる?

 

後半30分

(OUT) 7エフライン・リンタロウ ⇔ (IN) 25出岡大輝

(OUT) 18佐藤和馬 ⇔ (IN) 16小口大司

 

攻撃陣を変え,さらに1点を取りに行く鈴鹿

滋賀も攻撃陣を変えているので,最後の最後で殴り合いのような展開になってきた。

 

滋賀は縦一本でスピードを使う。

そして,さらに中にも選手が走りこんでくる。

後半の序盤までは,鈴鹿がペースを握っていたが,ここで盛り返してきた。

攻守の切り替えが早くなり,徐々に中盤のスペースが生まれる。

 

途中交代でフォードに入った,「ゴールゲッター」,菊島卓(15)

リンタロウが交代したため,前線のターゲットになっている。

リンタロウほど背が高いわけではないが,菊島はとにかく懐が広い。

体を使って,グッイっとボールを保持する力は素晴らしいと思う。

流れながら後ろからくるボールを自分の打ちやすいポジションに置く。

「止める・蹴る」のような,基礎の事だけど,これがしっかりできる選手は安定して上手い。

1点目をゲットした菊島。

菊島,まだあるよな?

菊島,まだ欲しいよな?

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後半40分。

深い位置から純輝(11)のロングパス一閃!

滋賀ディフェンス2人の真ん中に通す。

そこに走っているのは・・・キクシマ!タク!

早い早い。体で相手を押さえながら相手と逆側でボールを保持する。

ドリブルもスピードに乗っている。

打つぞ!このまま菊島が決める!

と,思った瞬間。

なんとヒールパス。

なんと!

えっ!

菊島のヒールに相手ディフェンスも一瞬対応できない。

菊島のボールの先には・・・

猛然とダッシュする,「魂のストライカー」小口大司が!

小口のキャノン砲が火を噴く!

ドカーーーン!

 

ゴーーーーーーール!!!3-2

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凄い!小口がめちゃくちゃ凄いゴールを奪った!

そして菊島,なんじゃこりゃ!

カニシは自宅で震えが止まらない。

なんと素晴らしい。なんと見事な。

喜ぶ選手たち。喜ぶベンチのメンバーたち。

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しかし,パソコンのモニターには,センターサークルで試合再開を待つ選手が映っている。

次のプレイの準備をしている選手がいる。

藤田(6)と出岡(25)だ。

ATを含めてまだ10分近くある。

彼らは十分わかっている。

締めろ。ここが勝負どころだ。

 

声を出せたらいいのに。

こんな時こそ,チャントを歌うべきなのに。

こんな時こそ,選手に最後の力を与えたいのに。

 

頼む。

勝ちたい。

 

ゴールキーパー,「最後の砦」,セルヒオ・アレナス(30)

残り約10分。選手たちは疲れている。ここから守りに入るだろう。

滋賀の攻勢は厳しくなるが,ここは最後の最後でセルヒオに頼むしかない。

セル,頼む。ゴールを守ってくれ。

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滋賀攻勢の中で,センターバックの川里(3)が少し痛めて退場。

 

後半38分

(OUT) 3川里光太郎 ⇔ (IN) 17佐藤昂洋

 

最終盤でディフェンスの交代。

これで交代4人だが,3回使ったのでもう交代はできない。

どうしても嫌な感じがぬぐえない。

 

みんながんばれ。

もう祈るしかない。

 

ベンチからコンパクトに,と声が出ている。

鈴鹿は前後左右共にコンパクトにしている。

その分,逆サイドのスペースを使われる。

 

後半44分。

滋賀は,右から左へ展開。

サイドバックはコンパクトにするため中に絞っているので,サイドのケアはサイドハーフの小口(16)が全力で走っていく。

しかし,一瞬届かない。

滋賀の狙いすましたクロスが中へ。

セル!出られないか?セル!止めてくれ!

飛び込んできた選手にヘディングを決められ失点。

3-3

 

試合は最終盤で同点に引き戻される。

 

選手たちは,最後の最後まで走るが・・・試合終了の笛。

 

試合終了。

 

 

 

両チームの選手のみなさん,スタッフのみなさんお疲れさまでした。

 

試合は最後の最後に同点にされてしまいました。

実は,2019シーズンのホーム戦でもMIOびわこ滋賀さんにはATに同点弾を喰らっています。

その試合も3対3の引き分けでした。

 

「守りに入ると,途端に守れない」

残念ですが,ここが鈴鹿の最大の弱点であり,最大の修正ポイントです。

そしてそれは,監督もコーチも選手たちも,痛いほどよく分かっていると思います。

思うようにいかないのも(が)サッカーです。

サッカーは難しいです。でもだからこそ,それを乗り越えて次の進化があります。

 

最後は残念で仕方がありませんが,サッカーのある週末が戻ってきたのは嬉しいです。

そして,みんながそれぞれに持ち味を出して,生き生きとプレイしていて,それも嬉しかったです。

本当は,勝ってたらもっと嬉しかったと思いますが,それは次戦にお預けにします。

 

たくさんの人が公式戦の開始を待っていました。

カニシもめちゃくちゃ待っていました。

 

鈴鹿ポイントゲッターズの魅力は,選手たちのプレイする試合です。

それが魅力あるからこそ,このチームはたくさんの人に支えられています。

今日も夢中になるような試合でした。

素晴らしいプレイの数々でした。

 

2020シーズンが始まりました。

おそらく最も短いシーズンになると思います。

だけど,選手たちが1戦1戦全力で戦うことに何の変りもありません。

 

さあ行こうぜ,明日めざし,何度でも,くじけても

さあ行こうぜ,夢めざし,歩みを,止めずに

 

ではまた。

 

(今後の試合)

三重県選手権決勝 7月26日16:00 対ヴィアティン三重 @三交鈴鹿(無観客試合)

JFL第17節 8月23日15:00 対 松江シティFC(無観客試合)

JFL第18節 8月30日15:00 対 テゲバジャーロ宮崎@三交メイン

JFL第19節 9月5日(土)15:00 対 Honda FC @三交鈴鹿

JFL第20節 9月12日(土)15:00 対 東京武蔵野FC @AGF鈴鹿

⇒ 今後の状況により変更可能性あり。

 

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