VictoryCross

アトレチコ鈴鹿クラブ(JFL)のサポーターブログです。

JFL第12節 対 高知ユナイテッドSC

みなさんこんばんは。

 

今日の試合は,Jリーグ昇格をかけた試合ではありません。

首位攻防戦でもなければ,ダービーでもありません。

 

だけど,たくさんの人が涙して,笑って,良い気分で帰宅しました。

会場の486人だけでなく,YouTubeで応援していただいた方もたくさんいると思います。

画面の前で飛び上がった人もいるでしょう。

 

この街には,みんなを熱狂させるサッカーチームがあります。

まさに,「我らの誇り,この街の夢」です。

 

 

 

こんな変なブログでも,楽しみにしていただいている1億5千万人のみなさん。

さあ,ナカニシプレゼンツのショータイムの始まりです。

 

現在,夜の7時です。

書き終わるまで寝ないぞ!

 

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試合の朝。

 

今日の試合開始は15時。

真夏の灼熱を避けて,この時期は少し遅めのキックオフとなる。

 

とは言っても,相変わらず前日から興奮しているナカニシは,早朝より起き出し8時30分には会場到着。

 

何も手に付かないので,じっと時間が過ぎるのを待つ。

 

今日の対戦相手は,高知ユナイテッドSC(以下,高知と書きます)。

なんと,天皇杯ガンバ大阪を破ったチーム。

JFLでは勝ちきれない試合があるが,地力があるのは確実。

そして,昨年まで鈴鹿でプレイしていた今井那生選手がディフェンスとしてプレイしている。

今井那生選手の怖さを鈴鹿サポーターは良く知っている。

ディフェンスからチームを鼓舞するだけでなく,セットプレイからの得点力,そのボールへの執念,全てにおいて対戦相手としては一番嫌な選手だ。

 

横断幕を掲出する。

選手が会場入りする。

刻一刻と,試合時間が近づく。

 

勝ちたい。

何としても勝ちたい。

 

そんな時にサポーターに何ができる?

全力で応援するしかできない。

全力で応援するしかない。

覚悟を決めろ!

 

いくぜ!

本日のスタメン(以後敬称略)

FW 19藤山雄生

MF 10中村健人・14鈴木翔太・6小野寺亮太・7三宅海斗・18高見啓太

DF 24山下宇一・3キムテウ・2中村俊貴・13石川竣祐

GK 30平吹楽

 

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試合開始。

 

鈴鹿は前節から3名スタメンが交代。

フォワードの藤山雄生(19),ディフェンスの山下宇一(24)とキムテウ(3)が交代している。

特に,山下は初スタメン初出場。

 

試合は鈴鹿が左からガツンと攻めて始まる。

鈴木翔太(14)のプレイは今日もキレている。

 

鈴鹿は4-2-3-1。

ボランチの三宅海斗(7)は,かなりフレキシブルに動くので,実際は4-1-4-1に近い。

 

高知は3-4-3。

3トップは背が高くて体が強い。

それがワイドに広がるのではなく,割と中央に固まって3人が配置されている。

 

高知の3トップに対するのは,鈴鹿の2人のセンターバック

足元で細かく揺さぶられると数的不利となる。

そのため,フォワードに入るボールの競り合いで負ける訳にはいかない。

 

鈴鹿センターバックの左,「ムテキノキム」,キムテウ(3)

高く強い高知のフォワード。高知はロングボールを前線に入れてくる。

それを迎撃しまくるキム。

空中での競り合いでもキムの体制は崩れない。

しかし,高知は激しく競り合うことで,キムのヘディングクリアの飛距離を縮めようとする。

高知としては競り合いでクリアが短くなったボールを狙うのも戦術のひとつ。

それでも,ロングボールに対して無敵の強さを発揮するキム。

そして,逆にこの試合,キムからのロングフィードが冴えまくっていた。

キムからサイドの鈴木翔太(14),高見啓太(18)へ,ズバリとレーザービームのような弾道のパスが出ている。

攻守に渡って,影響力のあるプレイを見せるキム。

良いぞ,キム。

がんばれ,キム。

山下を頼むぞ!(ナカニシの心の中の声)

 

この試合は両チーム共にサイドを深く狙うため,コーナーキックが多い。

高知はフォワードだけじゃなく,選手全員の身長が高い。

そのため,セットプレイはこの試合のカギとなる・・・とナカニシは思っていた。

 

前半の鈴鹿のセットプレイ。

三宅海斗(7)のダイレクトボレーは選手に当たってゴールならず。

しかし,積極的に狙っているのはとても良い。

 

鈴鹿ボランチ,「プレイメーカー」,小野寺亮太(6)

攻守に渡って試合を組み立てる小野寺。

小野寺のボールタッチで,鈴鹿の展開にリズムが出る。

しかし,高知は中盤も体格が良くアタリが激しい。

ノーファウルのタックルでボールを奪われると,一気にカウンターを喰らうことになる。

しかし,小野寺はその高知のタックルをかいくぐりながら,周りを使い試合を作る。

闘牛士のようにヒラリヒラリと交わして,前線へボールを供給。

また,ディフェンス時にも,きっちりディレイ(遅らせる)をかけて,鈴鹿の体制が整う時間を稼いだ。

高知のタックルは激しかったが,小野寺は中盤で変な失い方は一度も無かった。

さすが小野寺。

さすが!

 

高知はロングボールを前線に当てて,そのセカンドボールを狙う。

それに対して,鈴鹿は小野寺亮太(6),三宅海斗(7),中村健人(10)の3人の天才が中盤を維持する。

 

トップ下の,「キャプテン」中村健人(10)

高知はパスで繋ぐというより,ロングボール主体の攻め。

ルーズなセカンドボールをどちらか拾うかが重要となってくる。

鈴鹿は中盤でボールを奪い,健人から前線に繋ぎたいが,健人に対して高知のボランチセンターバックが引っ付いているため,健人の前に壁ができている。

健人からフォワードの藤山雄生(19)までの間がつながらない。

また,健人でタメを作って,三宅海斗(7)や,鈴木翔太(14)らの抜け出しを狙いたいが,そこも上手く繋がらない。

窮屈な場所で我慢のプレイ。

試合が進んで健人の周りにスペースができれば,一気に行けそうな感じがしている。

クンクン。健人の周りで得点の匂いがするぞ。

目を離すな!

健人のプレイは一瞬で決まるぞ!

 

ロングボール主体の高知

パスをつなぎつつ,サイドの深くを狙う鈴鹿

フォーメーションが違うためか,両チーム共に,たまにポッカリと穴の開くときがある。

 

左サイトバックの,「山下一番」,山下宇一(24)

初スタメン初出場。

今日の試合前練習で,最後の最後まで残っていたのは山下だった。

不安。緊張。焦り。そりゃあるだろう。

チームの調子の悪い時に,出場するプレッシャーもあるだろう。

そんな時こそ,サポーターがガンガン応援しなきゃ。

山下!大丈夫だ!俺たちが付いてる!

その山下は,落ち着いた立ち上がりで試合にしっかりと入った。

競り合いでも臆することなく,堂々としたプレイ。

始めて見た人は,初出場とは思わなかったと思う。

そして,派手なプレイで無理はせず,とにかくディフェンスからしっかり入る。

山下をなめてもらっちゃ困る。

うちで毎日汗を流しているんだ。

毎日監督に怒られながら,真剣にサッカーと向き合っているんだ。

試合に出るために,試合に出てて勝つために,汗を流しているんだ。

山下。それが今だ。

出せ!

出し切れ!

全部出せ!

やらなかった後悔を持ち帰るな。

全部やれ!

サポーターがずっと応援している。

山下の足が前に出るよう,心を込めて応援している。

山下。がんばれ!

 

前半の半ばを過ぎるが,良い形でフォワードの藤山雄生(19)に入らない。

両チーム共にロングボールでサイドを狙っている。

 

サイドハーフの,「小旋風」,高見啓太(18)

ロングパスをピタッと止める技術。さすが高見。

サイドからの展開を狙うが,高知もワイドに1人残っているので,フリーでなかなか前にボールを運べない。

そのため,高見は右サイドで基点を作り,そこでゲームを組み立てている。

中にクサビでパスを狙う中村健人(10)

縦に走るサイドバックの石川竣祐(13)

クロスボールを中の藤山雄生(19)に合わせる。

高見が持つと,攻撃の幅が広がり,周りの選手が一気に動き出す。

しかし,高知の激しいディフェンスになかなかチャンスを作り切れない高見。

上手い高見がなんかしてくれそうな感じはしている。

健人(10)とのワンツーとか。

高見,狙っていこう。

高見のゴールが見たい。

 

互いに激しく体をぶつける展開。

ファウルもセットプレイも多い。

高知は大きく高い。

セットプレイは要注意。

さらに,セットプレイの跳ね返りも思い切って打ってくる。

高知はとにかくシュートが早い。

そこから何かが起きるかもしれない。

 

前半は五分と五分の勝負。

ただ,フォーメーションが噛み合っていないためか,カウンターの際にフリーの選手が出る事かある。

 

前半25分

この試合めちゃくちゃ効いているキム(3)からのロングパスが,ズバリと鈴木翔太(14)のもとへ。

鈴木翔太の魔法のドリブルで相手の股を抜き,ペナルティエリア内に侵入。

しかし,後から抱え込むように止められファウル。

ペナルティキック獲得。

蹴るのは,三宅海斗(7)

祈るサポーター。

息を飲むスタンドの観客。

海斗の蹴ったボールはゴールの枠を外す。

海斗!

気にするな!

ロベルトバッジョだって外すんだ。

PKを外せるのは,PKを蹴る勇気のある者だけだ。

 

試合は徐々に鈴鹿の攻勢となる。

しかし,高知のディフェンスは固く,鈴鹿コーナーキックフリーキックが降り注ぐがゴールを奪えない。

 

高知はゴールキーパーから大きく蹴ってくる。

ディフェンスから繋ぐ感じではない。

高さの競り合いに自信があるためだと思う。

中盤でのセカンドボールの奪い合いが重要。

 

小野寺のカバーに入るのは石川竣祐(13)

サイドバックの,「インサイドアウトサイダー」,石川竣祐(13)

サイドバックながら,フレキシブルにポジションを移動する。

石川は,サイドバックという狭い視点でポジションに縛られること無く,試合をもっと大きな目で見ているように思う。

実際に,石川が動くことで局地的に数的優位が生み出され,混戦を突破する場面がたくさん見られる。

そして,この試合では,ボランチの小野寺のそばでセカンドボールの奪い合いに加わっていたりする。

石川の動きで,鈴鹿の11人が12人になったり13人になったりする。

まさに,インサイドもアウトサイドも石川。

さらに,フォワードの位置で藤山雄生(19)のこぼれ球を狙う石川。

何という献身的な運動量。

何というチームへの貢献。

石川,素晴らしい。

がんばれ石川!

 

鈴鹿が押す時間帯。

 

左サイドをやりまくっているのは,「リトルマジシャン」,鈴木翔太(14)

この試合では,キム(3)のロングパスが冴えまくっているため,鈴木翔太から一気に攻勢に出ている。

後方は,山下宇一(24)があまり駆けあがらずにバックアップしているため,鈴木翔太(14)は攻撃に専念できている。

PK獲得のドリブルだけでなく,何度も攻撃のチャンスを作り出す鈴木翔太

前半の終盤には,藤山雄生(19)とのワンツーで,左サイドを深く攻略し,中へピンポイントの折り返し,それを再び藤山雄生(19)が頭で合わし,惜しくもバー直撃の攻撃を見せた。

毎回のごとく,キレキレの鈴木翔太のドリブル。素晴らしい!

GO!翔太!

 

鈴鹿はキム(3)から鈴木翔太(14)へのホットラインが熱い。

また,健人(10)と海斗(7)のワンツーからの海斗のミドルシュートも惜しい!

 

そして,鈴鹿の攻勢の中で高知からのカウンターも受ける。

高知ゴールキーパーからのロングフィートを跳ね返したところを,思い切ったミドルシュート

鈴鹿ゴールキーパー平吹(30)のファインセーブで何とか止める。

 

鈴鹿は高知のカウンター以外は,ディフェンスに不安要素はない。

山下(24)も初スタメンとは思えないしっかりしたプレイ。

決定的な崩しはされていない。

しかし,セットプレイで一発やられる不安が付きまとう。

 

ここで前半終了。

 

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ハーフタイム。

 

津市を中心に活動するチアダンスチーム『シャイニースター』の皆さんのチアダンスが行われている。

ありがとうございます。

 

カニシはピッチ上でアップする控え選手を見る。

交代は無さそう。

鈴鹿は悪くない。いや良い。

前節と比べたら見違えるほど良い。

 

ただ,最近なかなか点が取れないせいか,点を取るために難しいことをしようとしている気がする。

 

(ハーフタイムの時点で,ナカニシはこの試合の勝敗はセットプレイで決まると思っていた)。

 

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後半開始。

 

後半は鈴鹿の攻勢から試合が始まる。

 

鈴鹿のワントップ,「ゴールエリアの荒鷲」,藤山雄生(19)

ワントップとして見事に高知ディフェンスを引き付けている。

ポストプレイも強く,強く,強い。

雄生が2人3人と高知のディフェンスを背負ってもびくともしない。

体も強いが気持ちも強い。純粋なフォワードの血が流れている。

この試合,雄生は高知の3バックを釘付けにした。

さらにディフェンスとの駆け引きで,高知ディフェンスを押し下げ,高知のボランチを下げ,鈴鹿に中盤のスペースを作り出した。

特に後半は,雄生の圧力で,鈴鹿は中盤での数的有利を作り出した。

さらに後半の序盤,高知のディフェンスを2人引きずりながらパス。高見(18)のシュートは惜しくもゴールならなかったが,雄生の見事なプレイだった。

ゴールこそできなかったが,ポストプレイや空中戦など,これぞフォワードというプレイを見せてくれた雄生。

雄生。素晴らしいプレイだった。

次はゴール頼みます。

 

徐々に互角の展開に。

やはり高知の地力は相当ある。強い。硬い。

セットプレイは相変わらず多い。

高知の高さを有効に使われたら危ない。

 

鈴鹿のディフェンスはしっかりしている。

山下(24)もバックヘッドでゴールキーパーに戻すなど,落ち着いたプレイ。

 

後半9分

(OUT)18高見啓太 ⇔ (IN)16有馬和希

 

有馬和希がボランチ中村健人(10)が右サイドハーフへ。

そして,三宅海斗(7)と藤山雄生(19)の2トップへ。

 

鈴鹿フォワード,「ネコ好きの天才」,三宅海斗(7)

前半はボランチで入っていた海斗。

そのため普段以上にボールタッチ数が多く,チームのリズムを作っていた。

中盤でのセカンドボールの奪い合いも全力で競り合っていたが,海斗の狙っているのは,中盤からの一気の飛び出しだったのだろう。

中盤を縦横無尽に走りながら,海斗はゴールを狙っていた。

そして,後半半ばにフォワードに入る。

高知のマークは,雄生(19)と分散されている。

さあ,海斗狙っていくぞ。

ゴール奪うぞ。

海斗,パスすな。ドリブルや。そしてシュートやで!

 

セットプレイの際は選手同士が鍔迫り合いをしている。

ここが勝負どころだと,みんな分かっている。

空中戦に絶対の自信を持つキム(3)がボールを欲しがっている。

 

激しい試合になった。

互いに激しく肉体がぶつかり合う。

 

途中交代の,有馬和希(16)

前節の新宿戦では,途中から入って見事にチームを活性化させた有馬。

しかし,この試合,なんか足にボールが付かない。

高知の激しいアタリに対して,ボールコントロールが整わない?

なんか珍しいが,有馬があまり目立たない。

有馬は,右からのクロスに対してダイレクトボレーシュートを放つがミートせず。惜しい!

有馬がんばれ!

こんなもんじゃないぞ。

がんばれ!

 

後半の半ばを過ぎる。

海斗(7)がなんとかなんとかゴールを奪うため奮闘している。

涙が出る。勝たせてあげたい。

 

高知ボールのコーナーキック

高知の高いジャンプからのヘディングシュート。

やられた!

しかし,そのボールがゴールに入る直前に海斗(7)が蹴り出す!すごい!

 

後半31分

(OUT)19藤山雄生 ⇔ (IN)22兒玉澪王斗

(OUT)10中村健人 ⇔ (IN)9山内健史

 

鈴鹿は一気に攻撃の切り札を切った。

最初から出ている選手も運動量が落ちない。

何としても勝つ!

絶対に勝つ!

サポーターのボルテージも上がる。

選手が熱く戦っているのに,サポーターがポケッとしている訳にはいかない。

カニシのノドは限界。

長いチャントが歌えない。

祈る。

じっと見て祈る。

 

センターバックの右,「鬼俊貴」,中村俊貴(2)

鈴鹿が勝負に出た。

選手が前掛かりになる。

同じくセンターバックのキム(3)も押し上げている。

そのため俊貴だけが残って高知の3トップを全部引き受ける。

裏に走られても止める。1対2でも止める。

全部俊貴が止めている。

俊貴の背中に鬼の顔が浮かぶ。

鬼気迫るというのはこういうことだ。

ディフェンス中央で仁王立ちの俊貴。

抜け出す相手を悉く仕留める。

そのプレイは一撃!一発で決める。

俊貴。かなりしんどいけど,鈴鹿のゴールを守ってくれ。

 

鈴鹿は攻勢をかける。

なんか負けている試合の終盤のようだ。

スコアレスで引き分けなんか考えていない。

絶対に勝つ。

 

陸上最速の山内健史(9)が,最前線を狙う。

兒玉澪王斗(22)も中央でチャンスを待つ。

 

山内(9)から兒玉澪王斗(22)へ絶妙のパス。

澪王斗の中への折り返しに,三宅海斗(7)が体ごと突っ込むが,惜しくも高知ディフェンスに遮られる。

 

さらに,鈴木翔太(14)のパスから,石川竣祐(13)が相手ゴールキーパーに突っ込む。

 

ゴールまであとわずか。

もう少し。

もう少し。

 

鈴鹿ゴールキーパー,「リベロキーパ―」,平吹楽(30)

後半の最終盤。

カウンターの撃ち合いから,ロングボールの撃ち合いになった。

抜け出してくる高知の攻撃陣。

しかーし!

平吹はフィールドプレイヤーの技術とゴールキーパーのセンスを併せ持つ,ハイブリットスーパーチャージャーな選手。

センターバックの中村俊貴(2)と共に,センターバックをしながらゴールキーパーをしている感じ。

そして,高知の抜け出しに対して,平吹は超至近距離のシュートにも臆さず体全体で止めに出る。

相手に蹴られることを寸毫も恐れていない。

平吹はゴールキーパーだ。

みんなのゴールを守る最後の砦だ。

かぶりつくような猛獣の飛び出し。

気持の強さが違う。心の強さが違う。

ただのイケメンじゃない。

ゴールを守る獣だ!

 

後半AT

(OUT)14鈴木翔太 ⇔ (IN)21桑原海人

(OUT)16有馬和希 ⇔ (IN)8前田柊

 

もう戦術も何もあったもんじゃない。

蹴り合いからの競り合い。

心が強い方が勝つ。

選手たちを支えるために,サポーターのノドならなんぼでも潰してやろう。

最後の最後まで。

最後立てなくなるまで。

 

右サイドに出たボールに対し中村俊貴(2)がロングスローに行く。

祈るようなサポーター。

 

キム(3)はずっと前線に残っている。

俺に出せ。俺にボールをくれ。

サポーターは祈る。

祈りながら勇気の出る歌を歌う。

 

高知のカウンターで俊貴(2)が1人対2人の場面を,光速で戻った山下宇一(24)がカバーする。

 

残り時間わずか,,,

アディショナルタイム4分のうち,3分30秒が経過。

・・・

・・・・

・・・・・

前節,東京でのクリアソン新宿戦。

0対1の敗戦。

試合後,下を向いてサポーターの所へ歩いてくる選手たち。

その選手たちに対してサポーターは,

「もっと行こうぜ,次々言ってる場合じゃないぞ,もっと前に向かおうぜ!」と言った。

それを一番悔しそうに受け止めていたのは兒玉澪王斗(22)だったと思う。

そんなことは分かってる。

そんなことは分かってる。

だけど試合に出られなかったらどうしようもない。

そんなことは分かってる。

そんなことは,レオトは分かってる。

・・・・・

・・・・

・・・

残り時間わずか。

兒玉澪王斗(22)がセンターライン付近でボールを受ける。

高知の激しいタックルに体勢を崩しながらも,ボールを離さない。

約50m。

ゴールに向かって爆走。

パスはない。

俺が決める。

俺は分かってる。

澪王斗のシュート!

ゴールキーパーが弾くが,戻って来た高知の選手に当たってゴールに入る。

ゴーーーーーーール!!!1-0

爆発する試合会場。

階段を滑り落ちるナカニシ(今もお尻が痛い)。

何も聞えない。

ただただ,ただただ,澪王斗の名を呼び,手を振り回す。

 

何という根性だ。

何という気持ちの強さだ。

澪王斗。見事!

 

試合終了

 

試合が終わって,ベンチに戻ってくる選手たち。

カニシには,三宅海斗(7)があふれる涙をぬぐっているように見えました。

チームの中心,PKの失敗,エースとしての期待。

たくさんのプレッシャーと戦っていたんだと思います。

良かったね海斗。

勝利は最高だね。

 

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両チームの選手のみなさん,スタッフのみなさんお疲れさまでした。

たくさんの方に試合運営のお手伝いをしていただきました。

みなさんありがとうございます。

 

たくさんお土産をいただきました。

こちらもありがとうございます。感謝感謝です。

一緒に応援してくれた方や子どもたちにも,おすそ分けをしました。

勝った試合のお菓子は,「勝ち菓子」と言いましてとても縁起が良いのです。

おいしくいただきました。ありがとうございました。

 

試合終了後に,今井那生選手がサポーターの所へ来てくれました。

深々と礼をしてくれました。あの時と同じ礼でした。

その今井那生選手の顔には笑顔はなく,悔しさで一杯でした。

その顔を見て,高知で彼が全力で戦っているということを感じました。

本当は少し寂しかったです。

那生選手,高知でがんばってください。

カニシたち鈴鹿サポーターもここでがんばります。

そして,次も絶対に負けません。

共に頑張りましょう。

そしていつまでも応援しています。

 

さあ!

カニシが勝手に選ぶMVP!

今日のVictoryCross賞は・・・・。

悩みましたが,兒玉澪王斗選手(22)にしようと思います。

フォワードとしての「刃の心」は,本当に見事でした。

兒玉澪王斗!最高!

澪王斗。東京でナカニシが荒れててごめんね。

念のため言っておきますが,ナカニシ基準では今日のゴールはオウンゴールではなく,兒玉澪王斗のゴールです。

 

最後のヒーローインタビューで,兒玉澪王斗選手が言いました。

「今夜は美味しいお酒を飲んでください」

さて,7時から書き始めたブログも,今深夜2時となりました。

約7時間ブログを書いています。

お酒は飲んでいませんが,楽しい時間でした。

もっと書きたいのですが,実はもうヘトヘトです。

もう一度YouTubeでゴールシーンを見てから寝ることにします。

 

 

 

バカヤロー!!!

こんなんまだまだだ!

調子に乗るのは,まだ早い!

まだ鈴鹿は弱い。

まだ鈴鹿には伸びしろがある。

勝って兜の緒を締めるぞ!

次!

次!

次の試合の準備は始まってるぜ!

 

でも・・・今夜は,今夜くらいは,最高の夢を見ようか。

いや,明日の夜くらいまで良い気分でいよう。

 

ではまた。

 

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(今後の試合)

JFL第13節 6月25日 13:00 対 ラインメール青森新青森総合

JFL第14節 7月2日 15:00 対 沖縄SV@AGF陸上競技

JFL第15節 7月9日 15:00 対 レイラック滋賀@東近江

 

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