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アトレチコ鈴鹿クラブ(JFL)のサポーターブログです。

JFL第13節 対 ラインメール青森

みなさんこんばんは。

 

昨夜の帰路,青森空港発の飛行機が遅延して,ナカニシとNカメラマンのご一行は予定よりかなり遅く帰宅しました。

ヘトヘトでした。

遠征でこんなに疲れたのは初めてです。

 

飛行場で,飛行機の遅延で待つ時間というのは,とてもキツイです。

落ち着ける訳も無いし,何かしようにもどうしようもありません。

まわりの人たちがピリビリし始めて,イライラした空気が蔓延します。

 

 

 

この試合を語る前に・・・,

試合前の土曜日に,選手スタッフ20名以上乗った青森行きの飛行機が,濃霧のため青森空港に着陸できず,伊丹空港に引き返しました。

そのため,選手とスタッフが夜の伊丹空港で立ち往生となりました。

そこから何軒もの宿に分宿の手配をして,遅い時間に食事をしました。

土曜の夜です。そのご苦労は計り知れない大変さだったと思います。

そして,試合当日の朝は,日の出前に羽田空港まで2本の飛行機に分乗して移動し,羽田空港を経由して,青森空港に着いたのがお昼の12時です。

それからバスで試合会場に向かいました。

 

青森の宿のキャンセル,バスの手配,飛行機の予約,全てめちゃくちゃでした。

前日からずっとドタバタの中で,到着した約2時間後には試合でした。

 

選手,スタッフのみなさんのご苦労を思うと,いたたまれなくなれます。

 

そして,そんな中でも一生懸命戦った選手たち,必死で電話を掛け続け,手配を頑張ったスタッフのみなさんに感謝しかありません。

 

みなさん,ありがとうございました。

まずは,ゆっくり休んでください。

お疲れさまでした。

 

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試合の前夜,夜遅い時間。

 

青森空港が濃霧のため飛行機が伊丹まで引き返したと知る。

試合時間も変更(この時点では何時開始になるか不明。中止も可能性があった)。

 

自然の事なのでどうしようもないとはいえ,選手たちの様子が心配。

カニシは選手たちが心配で,気象情報や運航情報をスマートフォンでずっと見ている。

 

試合当日。

 

全く眠れずに朝5時に鈴鹿を出る。

 

空港に到着するが,搭乗予定の飛行機も,青森行きは飛ぶか飛ばないか分からない状況。

さらに,コロナ後の旅行ツアーに行く高齢者で満席。

他の飛行機も満席ばかり。

混雑する空港は,たくさんの人のイライラの声で居心地が悪い。

 

選手たちは行けるのか?

みんな大丈夫か?

チームにはいったいどれだけの損失が出たのか?

スタッフもめちゃくちゃ大変だろう。

エコノミークラス症候群にならないか?

試合ができるコンディションなのか?

 

今日の対戦相手は,ラインメール青森(以下,青森と書きます)。

青森空港の濃霧のため,行程にトラブルがあったのはこれで2度目。

1度目は帰りの飛行機が到着せず,無茶苦茶に遅れてなんとか飛んだ。

 

カニシの載った飛行機も遅延のため,かなり遅れて青森に到着。

そこからレンタカーで会場入り。

 

既にサポーターは集まっている。

しかし,鈴鹿サポーターの半分くらいは,帰りの飛行機の時間があるため前半で帰らねばならない。

ここまで来て,半分しか応援できないとは・・・みんなの無念が悲しい。

 

選手たちの到着は12時30分。

試合開始が15時。

さらに,試合終了後30分で会場を出ないと,帰りの飛行機に間に合わないらしい。

 

選手たちの空港到着が,だいたい12時。

選手たちの会場到着が,だいたい12時30分。

2時間30分後の15時にキックオフ。

 

選手たちの乗るバスが到着。

会場で選手を迎えるサポーター。

カニシの目で見ても,明らかに疲れている。

笑顔を見せてくれる選手もいるが,みんなグッタリしている。

それを見ていた青森のスタッフが,「なんだ,不戦勝で勝ち点3だと思ってたのに到着しちゃったか~」と笑って言っている。

 

試合開始時間の調整などで,青森の運営のみなさんにもご迷惑をおかけしました。

自然のこととはいえ,試合開始が遅れるのが大変なことというのは,鈴鹿も経験しているのでよく理解しています。

鈴鹿サポーターとして申し訳なく思っています。遅くなってすみません。

選手もサポーターもギリギリの調整をして,この場所にたどり着きました。

冗談のつもりでしょうが,こんな青森のスタッフの声には,試合前にナカニシは正直がっかりしました。

 

横断幕を掲出する。

しかし,派手な散水のため横断幕がずぶ濡れになる。

濡れてしまうと重量オーバーで飛行機に乗せられないので,急遽,後方のフェンスに張りなおして乾かす。

この会場の後方のフェンスは目隠しが全く無いため,普通に芝生に敷物を敷いてタダ見をしている人が多数???

なんだ?これは?

じゃあAGFでもこれでいいんじゃないか。

 

選手達がグラウンドに出てくる。

長旅のためか,入念にストレッチをしている。

 

みんな大丈夫だ。

俺たちもここにいる。

いつものサッカーをしよう。

サッカーに集中しよう。

 

いくぜ!

 

本日のスタメン(以後敬称略)

FW 19藤山雄生・7三宅海斗

MF 14鈴木翔太・6小野寺亮太・8前田柊・10中村健人

DF 24山下宇一・3キムテウ・2中村俊貴・13石川竣祐

GK 30平吹楽

 

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試合開始。

 

鈴鹿は4-4-2で,三宅海斗(7)と藤山雄生(19)のツートップ。

 

青森も4-4-2だと思う。

 

鈴鹿は試合開始から長短のパスを駆使し,センターとサイドを効果的に使う。

良い流れだ。

良し良し。

 

対する青森も同様。

縦横,長短を織り交ぜて多彩に試合を組み立てる。

 

たぶんフォーメーションが同じのため,自分のマークがはっきりしており,両チームともにチェックに来るのが早い。

どこへ試合を展開しても,なかなかフリーになれない。

 

センターバックの,「鬼俊貴」,中村俊貴(2)。

試合開始直後にパスミスで危ない場面を作ってしまう。

そのため,青森の2トップが俊貴のミスを誘うため,狙って圧力をかけてくる。

しかし,俊貴はそこからの立て直しが早い。

直ぐに落ち着いて安定したプレイを取り戻し,後方から仕合を組み立てる。

相手のプレッシャーにもびくともしない。

青森は長短のパスを交えて攻めてくるが,俊貴とキムのセンターバックは崩されることも無く,乱れは無かった。

さすが俊貴。

こんな試合はまずディフェンスからでOK。

しっかり試合に入ろう。

 

鈴鹿と青森は同じ様な形で試合を進めるが,ディフェンス時に少し違う。

青森のディフェンス時のサイドハーフは,ワイドに下がりサイドをケアする。

鈴鹿のディフェンス時のサイドハーフは,中に絞って中央をケアしている。

 

青森は,鈴鹿が前節に効果的に使った大きなサイドへの展開を警戒しているように見える。

青森はサイドを厚くケアしているが,逆にそこを突破すれば鈴鹿の大きなチャンスとなる。

 

サイドハーフの,「キャプテン」中村健人(10)

この試合は入りの所でバタバタしたが,健人がボールを持って落ち着かせている。

健人のポジションはサイドだが,サイドにこだわらずにフレキシブルに動いている。

サイドから,より大きな視点で試合全体を見ているため,ナカニシはサイドの健人も良いと思う。

青森はディフェンス時にサイドハーフが下がる。

ドリブルで青森に突っ込むのではなく,青森のサイドのディフェンスの手前でゲームを作る健人。

良いスペースを見つけて使っている。

右から攻撃のタクトを振るう。

鋭いスルーパスを藤山雄生(19)に通そうとする。

裏に走る三宅海斗(7)を使おうとしている。

良いぞ健人!

 

あっという間に時間が過ぎる。

がっぷり四つの試合。

サイドもセンターも,ロングもショートも。

フワッとした感じはなく,良く集中できている。

なかなかの緊迫した試合。

 

ミスが致命的となるため,互いに最終ラインに圧力をかけるが,ゴールキーパーとディフェンスの連携が良く,全く崩れない。

 

センターバックの,「無敵のキム」,キムテウ(3)

長短のバスで多彩に攻めてくる青森。

青森は強力なフォワードが決めに来るため,2列目からの飛び出しは少ない。

どちらかというと,青森の2列目は飛び出すよりセカンドボールを後ろで狙っている。

キムとしては,青森の強力なフォワードとガチンコ勝負に。

ハイボールでの勝負で,キムが競り負けることは決してない。

その信頼感が,周りのディフェンスに安心して他に集中できる余裕を生んでいる。

さらにキムのクリアは一撃必殺のため,大きく大きくクリアされる。

セカンドボールが狙われているようなところへは落とさない。

青森の左からはロングスローが放り込まれる!

大丈夫!キムがいるから!

大丈夫!力で押されるのはキムが止めてくれる。

キム,頼むぞ!

 

青森の攻撃は,攻守,左右,前後が分業のようで,ポジションを大きく超えた斜め走りなどは見られない。

しかし,全体的に体が大きく,競り負けると一気にピンチとなる。

そのため,セットプレイが怖い。

 

前半16分

青森ボールでの右からのコーナーキック

両チームの選手がニアサイドで激しく競り合ったボールが,後ろにポロっと流れる。

それを体で押し込まれて失点。

0-1

 

セットプレイの事故みたいな失点だ。

仕方ない!大丈夫!取り返せ!

 

サポーターの声が出る。

しかし,前半の半ばでナカニシの体に異変が。

前日,徹夜のせいか?心配し過ぎたせいか?

真っすぐ立っていられない。

呼吸が浅く,深呼吸しないと頭がクラクラする。

力が入らない。

 

選手には申し訳ないけど,立っていられない。

でも,座って声を出す。

 

ボランチの,「勇往邁進」,前田柊(8)

八戸時代の応援の方も来てくれている。

前田柊のプレイに魅了された人は多いと思う。

それだけ試合の勝敗に影響を出すことのできる選手。

長い怪我から復帰し,前節は短時間ながら出場し,見事な刈りっぷりを見せた。

前田のスライディングやボール奪取能力は100点満点。

この試合では,まだまだ2列目から勝負ではなく,セカンドボールの奪い合いで持っていかれないように少し後ろでフォローするプレイ。

良い。良く効いている。

前田のファンにも良いところを見せたい。

前田柊,ここにありを見せたい。

前田,前田の凄さを青森で見せてやろうぜ!

 

鈴鹿は(前節の終了間際のような)熱々の試合をしている訳ではない。

失点しても落ち付いて,リスクは少なく。

 

しかし!

リスクを冒さないことリスクだ!

 

ゴールキーパーの,「リベロキーパー」,平吹楽(30)

鈴鹿がゆったりしたペースになると,ゴールキーパーから激熱のボールが飛ぶ。

ほら!走れ!それ!攻めろ!

平吹からのロングフィードが,サイドへぶっ飛んでいく。

ゴールキーパーながら,ポジションに縛られない平吹。

相変わらず,ペナルティエリアを大きく出てフィールドでプレイする。

ペナルティエリアゴールキーパーの牢獄じゃない。

チームの勝利のためにリスクを顧みずドンドン行く。

青森の巨漢がゴール前でシュートを放つが平吹が迎撃。

迎撃ビクトリー!

平吹!11人で攻めるぞ!(サポーターも入れて12人)

 

鈴鹿は速い攻めで深く攻め込んでいる。

中盤でこねるのではなく,カウンターも鋭く出ている。

 

コーナーキックからのカウンター一閃!

キラリと光るのは海斗のスパイクの色!

フォワードの,「ネコ好きの天才」,三宅海斗(7)が攻撃を引っ張る

左サイドを爆走する三宅海斗(7)

キレキレ!

切れ切れ!

そのスピードは目で追うことができない。

青森は,ペナルティエリア内で体を強引にぶつけ,ふっ飛ばしてやっと海斗を止める。

この試合,海斗のフェイントについて来れない青森は,とにかく体ごと止めに行っていた。

青森にとっては,昨年ゴールを決められた相手。

とにかく再三,激しく削られ,後ろから引っ掛けられ,うずくまって痛める海斗。

大丈夫か?

青森は,とにかく海斗の自由を奪おうとしてくる。

海斗!ガンバレ!

怪我には気をつけて。

 

試合は少し鈴鹿ペース。

支配率も鈴鹿

海斗への再三の強引なタックルで,試合が荒れ始めてきた。

なんか空気が悪い。

このまま落ち着かせて,ハーフタイムを迎えるか?

 

サイドバックの,「山下一番」,山下宇一(24)

前節,初出場,初スタメンで結果を出した山下。

今節も,丁寧なプレイでミス無く前半を戦っている。

山下はダイレクトパスが上手い。丁寧で正確。

しかし,前節は攻撃面では良い所を出せず,左サイドでセンターバックをしている感覚だった。

カニシは何人もの選手を見たが,試合に出る事で一気に伸びる選手がいる。

自分自身への自信になり,これまでの限界を易々と突破する。

今の山下に,シーズン最初のころに感じた,自信なさげな消極的なプレイは無い。

藤枝との練習試合で,何にもできなかった頃の山下じゃない。

GO!山下!

ハングリーに行こうぜ!

 

前半35分。

小野寺亮太(6)から,駆け上がる山下(24)にパス。

本来左サイドだった鈴木翔太(14)が,なぜか右から斜めに中に走って来る。

予想外の鈴木翔太の動きに青森のマークが付ききれていない。

山下は小野寺からのパスをダイレクトで中へ!

よく見て精度の高いパスを出した!

鈴木翔太(14)が走りながらゴールへ蹴り込む!

これぞゴラッソ!

ビューティフルゴール!

ゴーーーーーーール!!!1-1

 

展開した小野寺(6)。

ダイレクトで勝負した山下(24)。

マークを翻弄し,決めきった鈴木(14)。

みんな素晴らしい!

ナイスゴール!

 

しかし・・・

 

前半36分。

徐々に荒れた雰囲気となっていた試合。

セカンドボールのクリアボールを拾った前田(8)。

前田がパスを出した後に,青森の危険なタックル。

吹っ飛ぶ前田柊(8)。

主審がすぐさま青森の選手にイエローカード

立ち上がり相手に突っかかる前田(8)。

前田に1発レッドカード。

 

現場でも目の前で見ていたし,帰宅してすぐにYouTubeでも確認した。

最初の青森のタックルは,怪我をしてもおかしくないほどの危険なものだった。

 

審判のレッドカードの判断,

危険なタックルをした相手,

青森側のヤジ,

荒れる鈴鹿サポーター,

前田のやってしまった行動,

試合をコントロールできない審判の責任,

カニシには思うところはたくさんある。言いたいこともある。

 

だけど,今,考えているのは前田柊(8)の事だ。

サッカー選手は1試合1試合に人生をかけている。

サポーターが何をすれば,前田は笑顔になれるんだ?

 

前田は慰めて欲しいのか?

前田は悪くないと言って欲しいのか?

今,前田柊はサポーターに何をして欲しい?

 

カニシは,次に前田柊(8)が出てきた時に,最高の応援をしようと思う。

そして,相手を刈りまくる前田を讃えようと思う。

前田,やられたままじゃ終われないよな。

前田柊。今,気持ちが落ち着かないだろう。

責任を感じているかもしれない。

だけど,サッカー選手がやり返せるのはサッカーの場だけだ。

「前田柊,前田柊,ここで刈りまくれ,前田柊,前田柊,狙い続けろ」

次!やり返せ!

削るのはレッドにならない(と思う)。削り倒せ!

絶対に,絶対に,前田柊に,その試合で一番大声の応援を届ける。

前田,ガンバレ!

 

試合は,前田柊が退場し10人に。

三宅海斗(7)がボランチに下がり,4-4-1の形へ。

ここから鈴鹿はさらに攻勢に出る。

 

フォワードの,「ゴールエリアの荒鷲」,藤山雄生(19)

10人となった鈴鹿

ワントップを張るのは,強烈な力を持つ藤山雄生。

1人で得点を取ることのできる南米型のフォワードだと思う。

とにかくゴールを狙う点取り屋。

左の鈴木翔太(14)からのハイスピードクロスに対して,頭で完璧にヘディングシュート。

相手のゴールキーパーのファインセーブに阻まれるが,さすがの存在感。

雄生が前線に張っているため,青森はディフェンスラインを上げ切れず,中盤の支配力を増すことができない。

数的不利の鈴鹿

雄生の点取り屋の匂いが,相手のディフェンスに釘付けにする。

雄生。チャンスは少ないけど,必ずある。

決めてくれ。

頼む。

 

1対1で鈴鹿の攻勢。

しかし,青森もディフェンスは固い。

 

ここで前半終了。

 

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ハーフタイム。

 

戻ってくる選手が1人残らずヘトヘトになっている。

下を向いて元気が無く,選手間で話もできていない。

特に,削られまくった三宅海斗(7)の消耗が激しく見える。

 

サポーターの半分が飛行機の都合で撤収。

みんな,悔いを残しながら試合会場を後にする。

 

みんなの想いを何とか勝利に結び付けたい。

ただ,ナカニシの体が立っていられない。

立っていてもフェンスによりかからないと,ずり落ちてしまう。

 

選手たちも疲れているだろう。

いつものコンディションじゃない。

選手交代のタイミングが勝負。

 

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後半開始。

 

鈴鹿の攻勢が続いている。

ただ,前半から相当飛ばして動いているのと,日が出て暑くなってきたので,選手たちの消耗は激しい。

 

後半の鈴鹿の攻撃の位置は左。

サイドバックの山下(24)が,少し中寄りにポジションを上げる。

その山下にマークに付く青森のサイドハーフ

山下がマークを引っ張ることにより,鈴木翔太(14)がより動けるようになる。

 

サイドハーフの,「リトルマジシャン」,鈴木翔太(14)

サイドバックの山下が高い位置を取るため,鈴木翔太のマークがズレる。

それを見逃す翔太じゃない。GO!

前半で見事なゴールを決めた翔太。

しかし,10人になってからは,鈴鹿の攻撃のチャンスは少ない。

後半は,フォワードの藤山雄生(19)と,左の鈴木翔太(14)の実質2人で攻撃を作っている。

不思議?とあまり公式戦で組んでいないのに,サイドバックの山下(24)との連係が良い。

山下が引き付けて,鈴木翔太が前に出る。

カットインからのシュート。

突破からの中への折り返し。

後半のチャンスには,ほとんど鈴木翔太が絡んでいた。

あれが・・・もし決まっていたらというプレイが続出する。

鈴木翔太最高。

最高の中の最高。

 

後半,鈴鹿は攻勢をかけているが,危ないバランスなのが見える。

互いに4-4-2のがっぷり四つで組み合っていたのが,退場で鈴鹿側のバランスが崩れた。

どうしても青森の攻勢時に鈴鹿にスペースができてしまう。

 

10人での戦い。

10人で1人足りない分を動くしかない。

自分のプレイを頑張るだけじゃ足りない。

チーム全体で必要なプレイを出すしかない。

 

ボランチの,「プレイメーカー」,小野寺亮太(6)

攻撃的なボランチである三宅海斗(7)と組んでいるため,バイタルエリアを空けることができない。

そのため,2列目から飛び出すというより,中盤からスルーパスを狙うレジスタのプレイ(レジスタというのはピルロのようなプレイのことです)。

後半の攻撃の組み立ては,小野寺中心。

海斗の飛び出し,健人の斜め走り,雄生へのクサビのパス。

小野寺の多彩なゲームメイクで,鈴鹿の攻撃は何とか続いている。

10人なので選択できるパスコースは少ない。

それでも誰かが詰まって困った時は,小野寺がパスコースを空けて待っていてくれる。

ありがとう小野寺。

頼むぞ小野寺。

 

後半の半ばを過ぎる。

選手たちの足が止まり始めた。

 

スペースが空き始め,もしもの時を想定した無駄走りが減る。

前線に出てもスピードで相手を振り切れない。

 

青森に右サイドを突破されシュートを打たれる。

バー直撃。危ない危ない。

 

鈴鹿も三宅海斗(7)が力を振り絞ってドリブルで突入する。

青森にファウルで止められる。また痛める海斗。

 

ペナルティエリアの少し外からのフリ―キック。

キッカーは中村健人(10)。

健人のフリーキックに祈るサポーター。

カニシも立ち上がって祈る。

しかし,ボールはわずかにバーの上。

 

サイドバックの,「縦横無尽の怪物」,石川竣祐(13)

鈴鹿は10人。そして疲労の色が濃い。

それでも,それでも数的不利を感じさせないのは,石川のおかげ。

いつも以上に,縦横無尽に動く石川。

その石川が動きやすいように,フォローするサイドハーフ中村健人(10)

石川は,中盤を助け,前線に飛び出し,センターバックのカバーをする。

再三言っているが,こんなサイドバック見たことが無い。

10人だからこそ石川がグラウンドのどこにでも見られる。

石川。頼む。

ギリギリの均衡がいつまで続くか分からない。

頼む。石川。

 

鈴鹿のボールへの寄せが遅くなったため,青森はクロスボールを中に放り込むのではなく,ショートパスを繋いでペナルティエリア内に入ってくる。

青森はミドルシュートを打たず,強力なフォワードで勝負する。

体が重く,疲れ果てながらも,何とか支配率を確保している鈴鹿

ボールを持っていることが最大のディフェンス。

しかし,奪われると鈴鹿には追う力が無く一気にやられる。

みんなヘトヘトだ。

このままでは均衡が破られる。

早く選手交代を。

対応してくれ!

 

1人少なく,運動量の落ちた鈴鹿に攻勢をかけるため,青森は選手を交代をし始めた。

青森も,1人少ない鈴鹿から点を取るため,焦り始めた。

中村健人(10)の顔面を蹴り上げたり,石川竣祐(13)を後ろから両手で突き飛ばしたり,相当に荒い危険なファウルが出ている。

 

後半30分

青森にペナルティエリアに侵入され,混戦に突っ込んでいく。

中で三宅海斗(7)がタックルで止める。

それがファウル?PK?

ただの競り合い時の体の接触に見えたが・・・

またもや祈る鈴鹿サポーター。

もう祈るしかない。

平吹(30)は完全にコースを読み切っていたが,わずかに届かずゴール左隅に決められる。

1-2

 

後半31分

(OUT)19藤山雄生 ⇔ (IN)22兒玉澪王斗

 

やっと,やっと,鈴鹿が選手交代。

遅い。15分遅い。

 

鈴鹿は均衡を保ったまま,後半に持ち込みたかったのだろうが,完全に後手に回った。

青森は選手交代で活性化している。

鈴鹿は9人の疲れ切った選手と兒玉澪王斗(22)ががんばる。

 

後半34分。

青森のカウンターからゴールを決められ失点

1-3

 

鈴鹿はボールを失ってから守備に転換するスピードが遅くなってきた。

フォワードの交代だけじゃ足りない。

みんな疲れてきている。

 

青森のカウンターからの前線へのロングボールを,ゴールキーパーの平吹(30)が,センターバックのように競り合って,ヘディングでクリアする。

凄い!平吹のナイスディフェンス!

 

後半40分

(OUT)10中村健人 ⇔ (IN)9山内健史

(OUT)3キムテウ ⇔ (IN)21桑原海人

 

遅い!30分遅い。

残り5分で何をどうするんだ?

 

山内(9)も桑原(21)も,出場してから前線へアクションする良い動きを見せている。

それだけに,もっと早く出して欲しかった。

 

さらに,兒玉澪王斗(22)は,たった15分の出場にもかかわらず,3度の決定機を作った。

それだけに,もっと早く出すべきだった。

 

後半45分

(OUT)24山下宇一 ⇔ (IN)5平出涼

(OUT)14鈴木翔太 ⇔ (IN)16有馬和希

 

もう遅すぎて・・・

残りATしかないのに出す意味が不明。

なんだこれは?

試合を捨ててトレーニングなのか?

 

すべて出し切って立てないナカニシ。

疲れた・・・。

 

試合終了

 

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両チームの選手のみなさん,スタッフのみなさんお疲れさまでした。

本当にお疲れさまでした。

 

青森サポーターさんにもお土産いただきました。

ありがとうございます。

 

試合終了後,選手たちは30分で試合会場を後にしました。

飛行機の時間がギリギリだったためです。

サポーターは,元気なく帰路につく選手を見送りました。

みんなみんな,ガックリしていました。

 

カニシの飛行機もギリギリだったので,急いで空港に向かいましたが,不幸中の幸いで飛行機が遅延していて,十分に間に合いました。

 

昨夜一睡もしていないので,飛行機で少し寝ようと思い,耳栓を買いました。

それでも,ずっと悔しくて眠れませんでした。

 

なんで悔しいのか・・・。

この試合は,勝てた試合だと思ったからです。

今でも,悔しくてなりません。

 

選手たちが頑張ったことは間違いありません。

みんなよく頑張りました。

 

スタッフも本当に大変だったと思います。

ありがとうございました。

 

現地で応援してくれた方,

YouTubeで応援してくれた方,

土曜の白塚でナカニシに応援のパワーを預けてくれた方,

鈴鹿ポイントゲッターズを応援していただいている全てのみなさん。

ありがとうございました。

 

カニシ自身の体調不良で,十分に応援できませんでした。

申し訳ないです。すみません。

 

もう辛い青森は終わりました。

次は,あの聖地AGFです。

鈴鹿で初めてJFLの旗がたなびいた場所です。

ホームの鈴鹿の試合を見せてやりましょう。

鈴鹿の本当の力を見せてやりましょう。

 

次に勝って,みんなで笑うために頑張りましょう。

 

サポーターは選手と共にあります。

大丈夫。

うちは,こんなもんじゃない。

 

ではまた。

 

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(今後の試合)

JFL第14節 7月2日 15:00 対 沖縄SV@AGF陸上競技

JFL第15節 7月9日 15:00 対 レイラック滋賀@東近江

JFL第16節 7月16日 15:00 対 ソニー仙台@めぐみのB

 

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