VictoryCross

アトレチコ鈴鹿クラブ(JFL)のサポーターブログです。

JFL第16節 対 ソニー仙台

みなさんこんばんは。

 

まずブログの最初に,この猛暑の中で戦い抜いた選手に「お疲れさまでした」と言いたいです。

カニシは昨夜遅く帰宅したのですが,水を飲み過ぎたせいか,お腹の調子が悪く,日に焼け続けて体中が火照り,相当な体調不良でした。

90分間戦い抜いた選手たちも,相当に疲れた事でしょう。

 

そんなことで,体長が回し,1日経過した翌日の夕方からブログを書き始めます。

 

 

 

カニシはサッカーのサポーターを10年以上やっていますが,サッカーの事はわからないことばかりです。

サッカーは難しいです。

11人と11人にそれぞれの相性があり,流れがあり,コンディションがあり,不思議な閃きが試合を左右します。

 

でも,ナカニシにも分かることがあります。

それは,サッカーは自分の思い通りにはならないということです。

 

絶対に勝ちたい。

ここで点が欲しい。

この勝負には負けちゃダメだ。

ああしたい,こうしたい,〇〇すべき,〇〇しちゃダメ。

・・・たら,

・・・れば,

 

そんな事は選手が一番わかっています。

 

思い通りにならない。

だからこそ,ナカニシは勝利のために全力で応援します。

選手と同じ場所に体を置き,笑顔と涙を共にしたいと思います。

 

今日,体調不良でぐったりしている中で,そんなことを考えていました。

 

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ソニー仙台戦(以下,仙台と書きます)の試合前日。

 

試合前の恒例となった白塚まで練習を見に行く。

選手たちの調子も良く,良い声も出ている。

よしよし。

良いよ良いよ。

 

先日の滋賀戦で使った「疾風勁草」をコイン乾燥機で乾燥させたのだが,大きすぎて1人では畳めないので,練習を見に来ていたサポーターに頼んで一緒に畳んでもらう。

ところが,まだ完全に乾いていない部分があり,また自宅のベランダに干す。

 

自宅の草刈りをする。

10分で汗が吹き出す。

少し休んで車を洗う。

10分でフラフラになる。

 

暑い。

めちゃくちゃ暑い。

 

仙台は現在リーグ2位。

JFL在籍期間は約25年。

JFL発足当初からの歴史ある強豪。

Honda FCソニー仙台JFLの象徴のようなチームだと思う。

 

試合前夜は何度も目が覚める。

仙台は開幕戦の相手だった。

鈴鹿はリーグ開幕戦,そして初公式戦で,1対3で敗れた。

鈴鹿の1点は平出涼選手(5)がセットプレイから取ったもの。

ほとんどチャンスを作れず,仙台にやられた試合だった。

開幕戦と今の鈴鹿

どこまで変わっているのか?

 

朝4時に起床し,飛行機で仙台へ。

コロナ規制の時とは違い,早朝から空港に人が溢れている。

 

仙台で3代目コールリーダーと合流し,レンタカーで会場入り。

 

前日まで曇り予想だったが,仙台は快晴。

めちゃくちゃ暑い。

これは・・・ヤバイくらい暑い。

 

気温は約35度。

 

横断幕を掲出する。

開場してからスタンドに入る。

一切の屋根や影の無い,完全に日にさらされたスタンド。

暑い。

肌がピリピリするくらい日差しが強い。

少人数の鈴鹿サポーターは,なるべく集まって応援することにする。

 

危険なくらいの熱さのグラウンド。

地域リーグでは試合中止の判断をした試合もあるらしい)

 

選手たちのコンディションが心配。

そして,選手交代が勝敗のカギとなる。

 

めぐみの競技場は市街地が近いため鳴り物禁止。

そのため太鼓は無い。

でも,声も,手拍子,も熱い想いも十分にある。

 

さあ,やったろうぜ。

 

全力で声を出すぜ。

 

開幕戦の負けを取り返すぜ。

 

鈴鹿が成長したことを証明してやろうぜ。

 

勝つぞーーーーー!!!

 

いくぜ!

 

本日のスタメン(以後敬称略)

FW 22兒玉澪王斗・7三宅海斗・28三好辰典

MF 14鈴木翔太・6小野寺亮太・16有馬和希・25藤山恭輔

DF 24山下宇一・5平出涼・2中村俊貴

GK 1阿波加俊太

 

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試合開始。

 

鈴鹿は前節同様,変形の3-4-3で入った。

 

仙台は4-3-3らしいけど,必ず中盤の底にアンカーが1人残るので,実際は4-1-4-1だと思う。

(ナカニシが見た感じなので,フォーメーションは違うかもしれません)

 

前半開始から,仙台の前線が鈴鹿のディフェンスラインに詰めてくる。

仙台は,4バックと1アンカーで守備をして,4人の2列目のMFと1トップで攻撃するような感じ。

5人の守備と5人の攻撃で役割分担しているように見える。

それで4-1-4-1のフォーメーション。

 

その4人の仙台ミッドフィールダーが,鈴鹿の中盤を抑えにくる。

鈴鹿は中盤ボランチの小野寺(6),有馬(16)の2人が,仙台の4人のMFに狙われているので,中盤で試合をコントロールしにくい。

仙台に誘導されるかのように,鈴鹿はサイドに押し出されていく。

 

しかし,鈴鹿のサイドは強力無比

左のウイングバック,「リトルマジシャン」,鈴木翔太(14)

サイドにワイドに開いて,大きな展開を待つ翔太。

そのトラップは一発でボールを止めて一呼吸待たずにドリブルを始められる。

鈴鹿サポーターの合言葉「翔太が持てば試合が動く」

左サイドプレイヤーというより,試合を左右するキーマンの1人。

鈴木翔太が試合序盤からボールを求める。

良い位置にいる。

大きな展開を狙っている。

これは一撃あるぞ!

翔太!頼むぞ!

 

この試合の前半は,仙台の1トップや2列目の圧力が厳しかった。

鈴鹿のディフェンスからのクサビのパスがルーズになり,ピンチもあった。

鈴鹿はディフェンスからのパスコースが無い。

そして,大きく裏を狙いたいが,鈴鹿のワントップの三宅海斗(7)にはベッタリとマンマークが付いている。

 

フォワードの左,「ゴールエリアの荒鷲」,兒玉澪王斗(22)

前半の良い攻撃は,ほとんど澪王斗から生まれていたように思う。

ディフェンスから前になかなか出せない鈴鹿

その中で,仙台の1アンカーの横のスペースにスッと入ってくる澪王斗。

このマークを外す動きが良かった。

ディフェンスの山下(24)から,スッとマークを外す澪王斗(22)へパス。

澪王斗から左を駆け上がる鈴木翔太(14)へ。

澪王斗のワンタッチで試合が動き出す。

鈴鹿の前線では,相手にとって何より怖い三宅海斗(7)がディフェンスを乱している。

その海斗を避けて,澪王斗が仙台のパスミスをシュート!惜しい!

献身的なプレイをしていても,澪王斗はフォワード。

目の前にボールが来れば迷い無く打つ。

それが兒玉澪王斗!

 

鈴鹿のパスが何度かカットされている。

しかし,仙台は手数をかけて丁寧に攻めてくれるため,何とか救われている。

開幕戦で失点した仙台のスビートのあるカウンターは,鈴鹿リスク管理しているので,そうそう発動しない。

 

鈴鹿もボールを奪って早く攻めたいが,仙台の4バックと1アンカーは,仙台の攻撃時でも後方に残っているため,カウンターのスピードが出ない。

 

猛暑の中で,最後まで走りつづけるのは不可能。

互いに失点しにくいサッカーをしているように見える。

 

鈴鹿サポーターは全力で声を出している。

カニシは前半の序盤でもう汗が止まらない。

手元にあるペットボトルの水が,もうお湯のようになっている。

(ナカニシは試合中,選手と同じように水しか飲まない)

 

日差しが猛烈に強く,肌をチクチクと焦がす。

そんな酷暑の中を走る選手に,サポーターは応援しかできない。

ならば力の限り応援しよう。

みんな,がんばれ。

みんな,がんばれ。

 

前半早くにあれ?と思ったのだが,鈴鹿のパスが届かずにカットされる場面が多い。

たぶん,このグラウンドは芝が深くパススピードが思ったより遅くなる。

実際にバウンドするボールも小さかった。

そのため,パスがショートして仙台にカウンターを喰らう場面が何度かあるが,鈴鹿の3バックがリスク管理して何とか止めている。

ディフェンスラインも高く保たれていて,オフサイドも狙ってハメている。

 

鈴鹿センターバックの左,「山下一番」,山下宇一(24)

山下がディフェンスラインにいることが当たり前になって来た。

派手なプレイは無い。

良いディフェンダーこそ,ファインプレイを普通のプレイにしてしまう。

山下は自分がスポットライトの下で輝くより,仲間を活かすプレイをコツコツしている。

それでもサポーターは,山下がどれだけ頑張っているか十分に知っている。

ダイレクトであってもパスミスの少ない山下。

このグラウンドの特性を掴み,前半序盤から安定したプレイを見せる。

ディフェンシブでセーフティ。

それで良い。

みんなの力を合わせた無失点こそが山下の勲章。

山下。

今日も一番だ!

 

鈴鹿の2人のボランチへの圧力は続いている。

そのためパスコースが少なく,後方でのパス回しが多い。

 

鈴鹿はワイドにウイングバックが張っているため,仙台の4バックがスライドしたところで逆サイドに展開したい。

しかし,そのポイントまでボールを運べない。

 

トップの三宅海斗(7)は,みっちりマークされている。

海斗からボールを奪うというより,鈴鹿が海斗にパスを出させないマーク。

スタンドから見ていると,仙台は後ろから声を掛け合って,鈴鹿のパスコースを切っている。

鈴鹿の選手が,仙台の選手の後ろに隠れてしまう。

 

対人では十分勝負できている。

ただ,互いに決定機は作り出せない。

 

前半半ばの飲水タイム。

選手達がベンチで水を飲む。

監督からの指示も激しく出ている。

ただ,どう見ても選手たちの疲労がひどい。

気温は35度。

まだ下がらない。

本来ならばサッカーをする気温じゃない。

 

カニシも水を飲むのだけど,手元の水は完全に熱湯になっている。

それでも飲む。

まだまだ声を出し続けるために。

 

試合再開。

 

右のウイングバック,「モンテネグロ」,藤山恭輔(25)

練習を見た事のある人は知っているかもしれないが,1対1の対人で藤山恭輔は無敵の強さを誇る。

しかし,この試合ではどうも調子が出ていない。

その独特のセンスから攻撃面でも期待したいのだが,前半は互いに我慢のサッカーとなった。

相手の少しのミスを狙うような細かいサッカー。

恭輔の持ち味である対人やオーバーラップよりも,細かいパスを早く回して,主導権を握りあうような展開。

上手い仙台の攻撃陣に,ボールの間に体を入れられてロストする場面もある。

恭輔。

落ち付こう。

堂々と相手を飲んでいこう。

大丈夫。

大丈夫。

もっと行けるよ。

 

鈴鹿は3バックのサイドが下がって5バックに。

それでもさらにワイドに展開する仙台のサイドハーフ

仙台はサイドバックのオーバーラップは少ないが,4人のMFが連動するので,5バックの鈴鹿以上にワイドな攻撃をしてくる。

一本芯の通った戦術を持つ仙台。

なるほど。強い。ソニー仙台

 

センターバックの中央,「ディフェンスマイスター」,平出涼(5)。

仙台の1トップの大きな選手も怖いが,2列目の4人の飛び出しが脅威。

しかし,視野の広い平出にはよく見えている。

1トップか?MFか?の2択を迫られるが,平出は両方止めている。

右の百戦錬磨の中村俊貴(2),左のナイス地味の山下宇一(24)。

両サイドとの連係も良く,やはり平出がいると良く整う。

仙台は高さよりサイドの速さで攻めてくる。

早いクロスボールをブロックする平出。

ディフェンス面では鈴鹿は十分に整っているが,ディフェンスからの前への展開が上手くビルドアップしない。

ボールを奪ってから,仙台にディレイを掛けられている。

平出。

暑いけどがんばれ。

ゴールを守り切ってくれ。

 

仙台は鈴鹿ボールを奪ってもカウンターで無理してこない。

ある意味,仙台の丁寧さと,手数に助けられている

 

しかし,鈴鹿もカウンターで攻め込んでも,仙台にスピードを殺されてしまう。

相手の戻りが間に合って,攻撃のスペースを探すためにパスを回す展開。

 

前半の終盤。

両チームの選手たちのスピードが失われてきた。

芝が深いためパススピードが出ないだけでなく,疲労も蓄積しているように見える。

 

鈴鹿ゴールキーパー,「スーパーグレートゴールキーパー」,阿波加俊太(1)

常に冷静な阿波加。

その阿波加がいつも以上に激しい声を出している。

暑い試合,どうしてもスローインなどの際に一瞬集中が切れてしまう。

それを阿波加が鼓舞している。声のナイスプレイだ。

仙台は鈴鹿の右側からの攻撃が多い。

サイドが振り切られて,早く正確なクロスボール。

完全に失点の形であっても,阿波加の1歩目が奇跡のように早く,相手に渡るより1歩前でキャッチする。

仙台のミドルシュート

ペナルディエリアすぐ外からのフリーキック

何本も放り込まれるコーナーキック

阿波加のディフェンスは完璧。

カニシの感じでは,阿波加のスピードとアジリティは,ナカニシのイメージより増している。

より一歩前でキャッチするようになった。

そして,ディフェンス裏も積極的に出て,ボールをクリアしている。

阿波加。

平吹がスタメンで,自分が試合に出られない間に,5レベルくらい上がったんじゃないか?

見事。阿波加。

 

互いに左からの攻撃が多い。

鈴鹿にとっては,左から攻撃して,右サイドで守備をする。

 

しかし,鈴鹿の右には鬼が居るのでござる。

センターバックの右,「鬼俊貴」,中村俊貴(2)

スピードのある仙台サイドハーフに対して,立ち塞がる俊貴。

相手のストロングポイントであるスピードで追うのではなく,ファウルの危険性のある激しいタックルでもなく,俊貴は相手とボールの間に体をねじ込んでボールを奪取する。

上手い。力の俊貴がテクニックのディフェンスで相手を止めている。

斜めに走って来る仙台の2列目に対しても,ボールを触らせずにシャットアウト。

シュートさえ打たれなければどうということはない。

俊貴の声が良く聞こえる。

良い集中だ。

俊貴に迷い無し!

 

エースの三宅海斗(7)がガチガチのマンマークで抑えられているため,鈴鹿の攻撃は動き出しの良い澪王斗(22)から始まっている。

澪王斗(22)が良い形でボールを受けてターン。

そして,走り出してマークを一瞬外した三宅海斗(7)にパス。

シュートを打ちたい海斗だが,仙台のブロックが2人ついている。

ノールックで左にパスする海斗(7)。

鈴木翔太(14)がそこに動いている!ズバリ!

惜しくも鈴木翔太(14)もシュートは外れるが,鈴鹿は連動して攻め込んでいた。

 

前半,鈴鹿のエース三宅海斗(7)には,ほとんどボールが入らなかった。

鈴鹿のカウンターもうまくスピードを殺されてしまった。

仙台のコースを切ったマークが上手くハマっており,鈴鹿はボールの出しどころが無く,

テンポを上げられなかった。

 

猛暑。

激しい暑さの中,動きながらのプレイは誰でもキツイ。

走ること事態を体が拒む。

そんな中での試合。

 

互いの良い所を潰し合うような試合。

しかし,この暑さ。

どこまで選手が持つのかが勝負を分ける。

 

ここで前半終了。

 

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ハーフタイム。

 

ハーフタイムと同時に,サポーターが自動販売機へ移動する。

飲み物の補給と,スタンド裏の日陰で少しでも休みたい。

 

飲み物を飲むと,その途端に毛穴から汗が噴き出す。

試合中は気が付かなかったが,ナカニシの体中が汗でベタベタしている。

 

気温はまだ高い。

ただ,後半の前に少し風が出て来た。

 

選手たちの消耗も激しいことだろう。

しかし,開幕戦で負けた仙台相手に堂々たる内容の試合。

確かに決定的チャンスはまだだが,それも強い仙台相手の事。

十分に戦えている。

そして,鈴鹿が勝ってもなにもおかしくない。

 

あまりに暑くて避難するため,ベンチの選手のアップ時に,サポーターが誰もいない事態となる。

 

カニシが戻ってベンチの選手を見る。

みんな良い動きだ。

 

この試合,必ず交代が必要。

この交代のタイミングが勝敗を分ける。

 

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後半開始

 

後半開始早々に,鈴木翔太(14)がドリブルで突っ込み,ペナルティエリア内でシュート。仙台ディフェンスの手に当たったように見えたが,ジャッジはハンドを取らず。

 

後半は,鈴鹿が少し前に押し出してきた。

仙台のアンカーの両サイドのスペースを使う。

 

鈴鹿ボランチ,「プレイメーカー」,小野寺亮太(6)

攻守にバランスをとる小野寺が,少し前に押し出した。

小野寺のポジションは鈴鹿の中心。よって鈴鹿全体が前に出ることになる。

小野寺と有馬の中盤は,仙台4人のMFとアンカーの窮屈なエリア。

しかし,それを引き剥がせば大チャンスとなる。

パスコースを切ってくる仙台に対して,小野寺は少しだけドリブルでボールを動かして,わずかなパスコースを作る。

まさに天才。その細い糸のようなパスコースが見えているのか?小野寺!

小野寺のパスが鈴鹿にチャンスを作りだす。

 

右のフォワード,「鈴鹿のミヨッシー」,三好辰典(28)

小野寺,有馬から右の三好にパスが出ている。

三好の鋭い動きで,仙台のマークを外せるようになってきた。

パスの受け方が上手い三好。

三好のプレイはいつ見ても切れ味が鋭い。

パスを受けるトラップと,ドリブルの1歩目が同じ。

そのため周りより1テンポ早くドリブルを始めている。

後半序盤。

三宅海斗(7)からのつなぎで,三好へ絶妙なパス。

三好が右から中に侵入。

しかし,三好はシュートを打たずにパスを選択。

もったいない!

三好!フォワードは炎の心だ。

自分が点を取る選手であるということを,細胞ひとつにまで刻み込め。

シュートを打った後悔と,シュートを打たなかった後悔。

三好。藤枝戦の三好は「自分が自分が」のエゴイストだった。

もっともっとギラギラしたミヨッシーで行こうぜ。

 

この試合を通して,仙台はパスコースを切ることが上手く,鈴鹿はキーパーに返す場面が多かった。

このグラウンドの芝は重く,グラウンダーのパススピードが出ない。

鈴鹿ゴールキーパーへのパックパスに対して,ゴールキーパーがダイレクトでキックせざるをえないように仙台の前線が圧力を掛けて,キーパーのキックミスを誘う。

さすが,Hondaと双璧をなすJFLの雄,ソニー仙台

戦い方が上手い。

さすが仙台。

 

鈴鹿のワントップ,「ネコ好きのファンタジスタ」,三宅海斗(7)

前節以来,フォワード専念の海斗は,対戦相手にとって何よりも怖い選手となった。

そのため,仙台は海斗に入ったボールをカットするのではなく,パス自体が入らないように,海斗へのパスにプレッシャーをかけていた。

それでも鈴鹿の選手は攻撃時に海斗を見ていた。

海斗に入れば何かが起きる。

それはグラウンドの選手だけでなく,サポーターの祈りでもあった。

海斗にボールが入れば・・・。

みんな海斗の力を知っている。

海斗に入れば・・・。

海斗を狙え・・・。

 

後半13分。

ディフェンスの中村俊貴(2)からクサビのパスが,有馬(16)に入る。

かなり強いパスだが,有馬の上手いターンで一瞬で前を向く。

 

有馬のターンの瞬間,三宅海斗(7)が仙台のセンターバックの間に動き出す。

間髪入れずに,海斗へパス!

入った!

ドリブルで仙台陣内に深く進入する三宅海斗(7)。

簡単には海斗は止まらない。

シュート打つ気満々の海斗に対して,仙台ディフェンスは当然シュートコースをブロックする。

海斗のシュート。打てない。コースが無い。

その時!海斗にパスを出した後,そのままダッシュで駆けあがる有馬和希(16)。

有馬に海斗から超絶妙のパス。

その動きが見えているのか海斗!

仙台ディフェンスは海斗のシュートを警戒するあまり,有馬のマークが一瞬遅れた。

有馬がシュートをたたき込む!

ゴーーーーーーール!!!1-0

見事なシュート。

見事な崩し。

サポーターに向かって走ってくる有馬。

サポーターに吠える有馬。

その後,引き倒されてぐちゃぐちゃになる有馬。

それほど欲しかった1点。
それほど難しかった1点。

ナイスシュート有馬和希(16)

そしてナイスアシスト三宅海斗(7)

 

前半は,パスを遮られ,なかなかボールを持てなかった三宅海斗(7)にボールが渡るようになってきた。

暑さにより1歩目が遅くなる仙台のディフェンスに対して,勝負しまくる海斗。

この暑さの中で,奇跡のような鋭さと切れ味。

海斗が体を削るように,仙台に突進する。

いいぞいいぞ。

GO海斗!

 

ボランチの,「大先生」,有馬和希(16)

前半から有馬に対して,監督から厳しい指示が出ていた。

有馬はもう小さなルーキーじゃない。このチームの勝敗を左右する大きなキーマンのひとりだ。

試合の大きな流れを作る小野寺。

そして,そこに強弱のアクセントをつける有馬。

互いのリズムが重複し,良い音楽が作られている。

前半から仙台のサッカーは,鈴鹿の良い所を潰すのが上手く,とてもやり難いサッカーだったと思う。

そんな中で,何とか体力の残る後半の序盤に点が取れたのは大きい。

後半は,鈴鹿が前に出た。

前半の仙台の逆をやるような感じ。

仙台のディフェンスからのパスを,小野寺や有馬のボランチがカットし始めた。

有馬の動きが効いている。

良いぞ。有馬。

 

鈴鹿は前に押し出した分,仙台のカウンターの機会が増える。

しかし,鈴鹿は仙台のカウンターを止めて,さらにカウンター。

それぞれの選手の出足が鈍り始め,スペースができて来た。

ボールを失うと,攻守の切替が間に合わずカウンターの打ち合いになって来た。

 

猛暑は続いている。

その中で,さらに走らねばならない試合展開。

 

後半18分。

兒玉澪王斗(22)が,仙台のゴールキーパー接触

そのまま足が痙攣している様子。

足の痙攣は熱中症の症状の1つ。

もう,選手たちは限界を迎えている。

どんどん交代する仙台。

まだ交代しない鈴鹿

 

後半20分

(OUT)22兒玉澪王斗 ⇔ (IN)10中村健人

 

足の痙攣が収まらない澪王斗が交代。

キャプテン健人が試合を組み立てる。

 

そして後半の給水タイム。

ここから一気に鈴鹿の出足が鈍る。

特にサイドの選手の疲れは激しい。

藤山恭輔(25),鈴木翔太(14)の疲れが激しいように見える。

しかし鈴鹿の交代は相変わらず遅い。

 

先制したものの,試合は五分と五分の展開。

仙台は元気な交代選手が,鈴鹿の右サイドから深く切れ込んでくる。

そのため,仙台のコーナーキックが増える。

ディフェンスが固く膠着した試合でセットプレイは脅威。

鈴鹿ゴールキーパーの阿波加(1)を中心に,何とか仙台のコーナーキックからゴールを守る。

 

鈴鹿は選手交代しない。

選手たちの体は重く,もう鋭く足が動いていない。

どれだけ鍛えていても,この猛暑の中で走り切るのは不可能。

選手交代はまだか!

 

鈴鹿ボランチの小野寺(6)が試合を急がせない。

みんなが付かれていることは分かっている。

落ち付いて。ミス無く。大きな流れのスローペースに持ち込む。

それでいて,仙台のフワッとしたタイミングに自らドリブルで仕掛けたりする。

小野寺が5人くらい抜いてシュートを打った場面はビックリした。

 

まだまだ走る元気印が右に。

右サイドの三好辰典(28)が,ボールを受ける。

うまく仙台ディフェンスを交わして,三宅海斗(7)に低空のジャストクロスボール!

三宅海斗(7)がダイビングヘッドで合わせる。

海斗のヘディングシュートは,仙台ゴールキーパーの手をすり抜けて,ゴールポストの右にあたり,跳ね返ったボールがゴールラインを転がって左のポストに当たり,仙台ゴールキーパーに押さえられる。

惜しい!ほとんど入ってた!

 

鈴鹿は死力を尽くして守っている。

動きが遅くなる選手の多い中で,ディフェンスラインから中村俊貴(2)が前に出て中盤を支えている。

どう見ても,仙台の方が選手の動きが早い。

ゴールキーパーの阿波加(1)までディフェンスラインまで上がってクリア。

ディフェンスが1歩遅くなる分,阿波加が良く見ている。

 

後半37分

(OUT)28三好辰典 ⇔ (IN)21桑原海人

(OUT)25藤山恭輔 ⇔ (IN)3キムテウ

 

遅すぎる交代がやっと入る。

それでもペースは仙台に持っていかれている。

 

みんなヘトヘト。

サポーターの声も途切れがちになって来た。

気が付かない間に,声が止まっている。

ハッとして声を出すナカニシ。

 

後半42分

鈴鹿の右サイドから仙台に攻め込まれる。

やっと出場したキム(3)がギリギリでゴールを守る。

仙台ボールのコーナーキック

何とかクリアするが,再度クロスボールを放り込まれる。

ファーサイドで,中村俊貴(2)が競り合い,ヘディングシュートを打たせない。

しかし,クリアしきれずこぼれるボール。

一瞬の空白。鈴鹿の選手の足が止まっている。

素早く反応したのは仙台の選手。

シュートを決められ無念の失点。

1-1

 

残り時間わずか。

有馬和希(16)が前線に飛び出すが,足がもつれてしまいボールを止められない。

三宅海斗(7)がドリブルを仕掛けるが,スピードが出ずボールが足に付かない。

 

みんな頑張っている。

勝利のために全力を尽くしている。

それでも体はもう限界を超えている。

 

AT

(OUT)16有馬和希 ⇔ (IN)19藤山雄生

(OUT)14鈴木翔太 ⇔ (IN)8前田柊

 

残り1分少々で選手交代?

遅い。

遅すぎる。

25分遅い。

何をやってるんだ!

 

試合終了

 

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両チームの選手のみなさん,スタッフのみなさんお疲れさまでした。

 

ブログの最初にも書きましたが,猛暑の中での試合,本当にお疲れさまでした。

十分に体を休めて,また次の試合に挑みましょう。

 

カニシはアウェイでは,できる限り選手たちのお見送りをするのですが,飛行機の時間の都合で,すぐに会場を後にしました。

暑さの中で立派に戦った選手たちを少しでも讃えたかったのですが,申し訳なかったです。

 

カニシの個人的な意見ですが,勝てる試合だったと思います。

なので,余計に悔しく思えてしまいます。

でも,思い通りに行かないのがサッカーです。

勝利できなかったことは残念でしたが,開幕戦と比べて確実に鈴鹿が強くなっていることを実感した試合でもありました。

 

仙台までたくさんのサポーターが来てくれました。

みんなでノドを潰すまで歌い続けました。

猛暑で疲れ切った選手たちに,サポーターの声は届いていたでしょうか?

キツイ時,辛い時,厳しい時,迷った時こそ,サポーターとしてしっかり選手を応援したいと思います。

 

次はホームです。

しっかり準備して,勝利に向けて戦いましょう。

サポーターとして,ナカニシはより一層気合を入れて応援します。

 

選手のみなさん,熱中症には気をつけて。

暑さで疲れた体には,かき氷が良いようですよ。

 

ではまた。

 

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(今後の試合)

JFL第17節 7月23日 15:00 対 ブリオベッカ浦安四日市中央

JFL第18節 試合無し

JFL第19節 9月3日 13:00 対 ヴェルスパ大分@三交スポーツの杜

 

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