VictoryCross

アトレチコ鈴鹿クラブ(JFL)のサポーターブログです。

JFL第17節 対 ブリオベッカ浦安

みなさんこんにちは。

 

昨日の試合後に,ナカニシは普通にしてましたが,実はめちゃくちゃ悔しくて,どうしていいか分からないほどでした。

帰宅してからも元気が出ずに,ブログを書く気にもなれずに,不貞腐れて夜9時に寝ました。

 

1対2の敗戦です。

良いところが出せませんでした。

全く噛み合いませんでした。

対戦相手にハメられ続けました。

 

サポーターの応援は,勝利した時にお祭り騒ぎして喜ぶだけじゃありません。

選手達の元気が出ないようなときに,次に向かう勇気を与えられるサポーターでありたいと思います。

 

サポーターが試合前に必ず歌う言葉です。

「さあ行こうぜ,明日めざし,何度でも,くじけても」

「さあ行こうぜ,夢めざし,歩みを,止めずに」

鈴鹿は何度もくじけました。

何度も歩みを止めてしまいそうになりました。

昨日はちょっとくじけちゃいましたが,歩みを止めずに共に進んでいきましょう。

 

その先には・・・おそらく歓喜があるはずです。たぶんね。

 

試合後に仲間のサポーターが言っていました。

「俺たちの応援が足りなかったせいだ!」

 

その通り!

 

サポーターは選手と共に戦います。

でも,試合には出られないので,とにかく念を込めてボールを磨いて,グラウンドを整備します。

 

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ブリオベッカ浦安戦(以下,浦安と書きます)。

相手は昇格チームとは言え,JFL在籍経験もあり,30年以上の活動実績があるらしい。

開幕時は調子が出ていなかったが,ドンドン順位を上げてきた上り調子の強敵。

 

試合当日の朝。

15時キックオフなのに,じっとしていられず8時に会場入り。

その時点で,気温は32度。

暑い。

暑いけどカラッとしていて風があり,前節の仙台ほどではない。

横断幕を掲出し,ノボリを立てる。

 

さあ,ホームの雰囲気を作ろう。

 

AC長野パルセイロ 砂森和也選手ご家族支援募金」を,ベンチ外の選手たちが募集している。

選手に弱いナカニシは,ちゃっかり募金。

 

その募金の際に選手から,「ブログ書かれている方ですよね?」と聞かれる。

恥ずかしいですけど,たぶん自分の事です。

(ナカニシはあんまり前面に出ないのと,恥ずかしくて選手と接しないので,選手たちはナカニシの事をほとんど知らないと思います)

どうやら,選手たちもこんな変なブログを読んでくれているらしい。

とても光栄なことです。

選手たちの何かのパワーになれば幸いです。

 

試合時間が迫る。

サポーターも気合が入る。

ここ数試合,三宅海斗(7)が攻撃に専念することで,鈴鹿の試合展開はとても良くなっていた。

どことやっても良い試合ができる・・・と思っていた。

 

さあ勝負だ!!!

 

いくぜ!

 

本日のスタメン(以後敬称略)

FW 22兒玉澪王斗・7三宅海斗

MF 14鈴木翔太・6小野寺亮太・16有馬和希・28三好辰典

DF 15湯澤拓士・24山下宇一・2中村俊貴・25藤山恭輔

GK 1阿波加俊太

 

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何が驚いたかというと,湯澤拓士(15)の先発。

シーズン序盤のマルヤス戦で骨折して,秋の復帰と思われていたが,ベンチ入りを経ずに,ここでいきなり先発。

湯澤。最初の一発目から全力で行ってやろう!

 

試合開始。

 

鈴鹿は最近,変形の3バックっぽい形だったが,この試合はナカニシの目には4-4-2に見える。

浦安は,3バックと思ったけど,サイドがほとんど上がらないので,5-4-1の形。

 

カニシの感じる限り,鈴鹿の4バックは久しぶり。

対戦相手が,ガチガチの5バックなのも珍しい。

 

フォーメーションはあくまで基本の形だ。

それに縛られる必要はない。

逆にポジションを外した時こそ,局地的な数的有利と不協和音が生まれてチャンスとなる。

 

前半開始直後。

浦安のセットプレイからの鈴鹿のカウンター。

そのクリアボールを海斗(7)が受ける。

右を走る藤山恭輔(25)。

左を走る三好辰典(28)。

体の向きから恭輔へ・・・と思ったら三好へ出す。

海斗は「こっち!」と思った逆へのパスを出す。

浦安ディフェンスが一歩遅れる。

三好が浦安ゴール前まで一気に駆け上がるが,ファウルで止められる。惜しい!

 

右のサイドハーフ,「フィールドのハヤブサ」,三好辰典(28)

三好の縦へのスピードはワールドクラス。

なんとなく,ナカニシはこの試合三好が点を取るんじゃないかと思っていた。

それほど,キレとスピードのあるプレイ。

縦へのスピードが早い三好。さらにドリブル中にも視野が広く,タッチが細かいため,いろんな選択肢を作り出せる。

また,その上で後方からのパスを相手から守りつつ,ターンする技術も良い。

三好のワントラップ目は,ドリブルの一歩目。

この試合の前半序盤には,後方からのロングフィードに対して良い走り出しを見せていた。

しかし,浦安は5バックでサイドを隙間なくケアしている。

逆サイドの展開でも,三好を自由にしない。

なかなかコール近くでプレイできない三好。

三好。がまんだ。

必ずチャンスは来るそ。

 

センターバックの左,「山下一番」,山下宇一(24)

前半開始直後のセットプレイで,ハイジャンプヘディングシュートを見せる山下。

身長がめちゃめちゃ高いわけではないが,セットプレイで良い所にいる。

しかし,この試合では,守備からの展開がどうも安定していない。

しっかり見てプレイする山下なので,パスもダイレクトプレイも上手いのだが,中盤に繋ぐパスが連続で浦安にカットされる。

鈴鹿はディフェンスから試合を組み立てる。

そのため浦安は,鈴鹿ディフェンスから中盤へのパスを,4人のミッドフィールダーが壁になって前線に通させない。

そこを狙われている。

クサビのパスが出せないため,サイドに展開する鈴鹿

山下のパスも,サイドヘサイドヘ。

ディフェンスからの展開が機能不全を起こしている。

 

鈴鹿の攻撃の要である,三宅海斗(7)にはガッチリとマンマークが付いている。

仙台戦同様,海斗へのパスをカットするのではなく,マンマークを見せることで,パス自体を出させなくするディフェンス。

もし,海斗にボールが入っても,迷い無く激しいファウルで止められる。

 

前半の序盤は,それでもフォワードの海斗(7)と澪王斗(22)にボールが入っていた。

実際に,海斗(7)と澪王斗(22)はシュートを放っているが,浦安のディフェンスにブロックされていた。

鈴鹿の攻撃は悪くない。

ただ,鈴鹿はディフェンスがバタついている。

 

前半17分

中盤で鈴鹿のパスがカットされる。

浦安は,サイドへ展開せず,右サイドの藤山恭輔(25)と中村俊貴(2)の間へスルーパスを放り込む。

俊貴(2)は,自分の後ろから走りこんでくる浦安フォワードを一瞬見失った。

さらに,藤山恭輔(25)は攻撃参加していたため,戻り切っていない。

浦安にワントラップから思い切りよく撃たれる。

0-1。

あっけなく失点。

なんとあっけない。

フワッとした瞬間。

あれれ??って失点。

 

浦安は,手数も人数もかけずに,思い切りよく打ってくる。

ワントラップしたら,すぐシュート。

シュートエリアに入れば,ミドルシュートも積極的に狙う。

その早いシュートに,鈴鹿のディフェンスが翻弄されている。

 

サイドバックの,藤山恭輔(25)

1対1に強い恭輔だが,この試合に入り切れていないように見える。

浦安はサイドに展開せず,クロスで勝負してこない。

後方から中央のフォワードに当てて,セカンドボールやヘディングでの落としから手数少なく勝負してくる。そのためサイドに張ったウイングのような選手はいない。

その場合のサイドバックとして,対人に強い恭輔は,どこにポジションを取るべきなのか?

中盤に入って中盤を厚くするのか?

サイドを攻撃して,縦に走り出すのか?

なんか恭輔のプレイに迷いがあるように見える。

浦安のフィジカルは強い。

こんな時こそ,恭輔の対人の強さを存分に発揮して欲しい。

不二家のペコちゃんに似た藤山恭輔。

みんなを笑顔にしてあげてくれ!

 

浦安の選手は体格が良く,フィジカルがめちゃくちゃ強い。

鈴鹿の選手が球際で押し負ける場面も。

しかし,スピードと支配率は鈴鹿優位。

人が動いてパスが回れば,必ず穴が開く。

 

ボランチの,「大先生」,有馬和希(16)

なかなか難しい試合になって来た。

浦安は鈴鹿を中盤でハメてボールを奪いに来るが,浦安自身は中盤でパス回しをせずに一気に前線に放り込んでくる。

浦安の中盤の圧力をかわし,ディフェンスラインから試合を組み立てるため,有馬がディフェンスラインまで下りてくるシーンが目立つ。

同じボランチの小野寺(6)も,下がり気味なため,鈴鹿の攻撃の基点がずっと低い位置にある。

少し前に出ると,浦安の激しいタックルにボールを失う。

後ろに下がると,前線が遠くなり,攻撃が始まらない。

支配率を鈴鹿が維持しているのに,鈴鹿がずっとディフェンスしているように見える。

前半はパス回しから攻撃に転じられなかった。

有馬。まだまだ落ち着いていて良い。

勝負の時は,しっかり上がってゴールを狙おう。

 

支配率は鈴鹿

しかし,パスを回しているだけでピンチに見える。

グラウンドは凸凹で硬く,パスが小バウンドして,ダイレクトプレイの精度が悪い。

浦安は先制した後,カウンターを狙っていて,5バックと4人が攻撃してこない。

グラウンドの凸凹で鈴鹿のパスが乱れたら,一気に前に押し寄せてくる。

 

サイドハーフの,「リトルマジシャン」,鈴木翔太(14)

中央からの展開が難しいため,ディフェンスラインからサイドに展開される。

サイドにも浦安の選手が張ってディフェンスしているが,ここを突破しないと,浦安ゴールに近づけない。

魔法のようなドリブル,一瞬のダブルタッチで相手を交わす鈴木翔太

鈴鹿は前線に走るスペースを作れないので,翔太のサイドを突破する個人技頼み。

翔太の突破は,ゴール前までは行けないが,コーナーキックを獲得する。

鈴鹿の前半。前を向いてプレイで来たのは,鈴木翔太だけかも知れない。

試合を通して,鈴木翔太には浦安のサイドバックがベッタリついている。

かなり警戒されている。

鈴鹿は研究されている。

 

球際が激しい浦安。

それでもボールをつなぐために小野寺(6)が奮闘している。

中盤から,小野寺が倒れながらも踏ん張ってパス。

三宅海斗(7)に通った!

しかし,小野寺へのファウルの笛。

審判,なぜ流さない!

小野寺のファインプレイなのに。

アドバンテージは無し?

 

サイドバックの,「左のオールラウンダー」,湯澤拓士(15)

なんと,怪我からの復帰でいきなりスタメン。

さらに,復帰戦は暑く,激しく,ハードな試合。

しかし湯澤は落ち着いているし,安定している。

よしよし。良いぞ良いぞ。

この試合勝って,湯澤にスタンドからメガホンを渡したい。

浦安はサイドに大きな展開をしてこない。

そのため,湯澤はサイドバックから中盤に入って数的有利を作る。

湯澤も石川同様,ポジションが広く,試合全体を見て動くことができる。

2人は同じ大学なので,良い指導を受けたんだと思う。

しかし,センターバックと湯澤の間のスペースがまだ整っていない。

ディフェンスラインとして全体を見た場合,連携に少し不安がある。

湯澤。ナイスプレイだ。

後は試合勘を取り戻していこう。

後半戦の大爆発を期待しているぞ。

 

鈴鹿ボランチが下がっているので,前方の2トップに良いボールが入らない。

ディフェンスからのパスは,サイドハーフが下がって受けるが,そこも浦安がマークを外していない。

ディフェンスから前に出す時点で,カットされてショートカウンター

前半はその場面を何度も見た。

 

ディフェンスの展開も不安。

グランドは凸凹で硬い。

ホームである鈴鹿の方が,自分のところのグラウンドコンディションに苦しんでいる。

ショートパスが続く。

ロングパスや大きな展開はできないのか?

 

センターバックの右,「鬼俊貴」,中村俊貴(2)

カニシは俊貴と長い付き合いだし,そのプレイを心から信用している。

それでも今日の俊貴は動きが重たかった。

どうした?疲れか?怪我か?

この試合は,ジメっとした試合展開になっている。

前半終盤になっても,鈴鹿は攻撃らしい攻撃ができていない。

俊貴も十分に状況は分かっていると思う。

しかし,山下(24),湯澤(15),恭輔(25)という,あまり組んでいないディフェンスラインを整えるのに苦心してるように見える。

さらに,前線にクサビのパスを出したいが,鈴鹿ボランチも下がっているので,出しどころがない。

実際に,この試合では,ディフェンスからの大きなロングパスの展開はほぼ皆無だった。

サイドを走らせるにも,マンマークがついている。

浦安は鈴鹿の展開を十分に研究している。

とにかくやり難い試合なので,問答無用のディフェンスができる俊貴のプレイも湿っている。

どうもカラッとしていない。

俊貴!

ガンバレ!

 

鈴鹿の2トップと,両サイドハーフマンマークが付いている。

そのため,鈴鹿のパスは出し易いところへ繋がれる。

しかしそれは相手に誘導されたパス。

相手の怖くないパス。

相手にハメられている。

そして,狙いどころで体を当てられボールを失う。

 

ボランチの「プレイメーカー」,小野寺亮太(6)

誰よりも試合が見えている小野寺。

サイドも前線も見えている。

自分でドリブルすることも選択肢にある。

前半の終盤,選手たちの足が止まって来た。

小野寺がパスを出せるコースが見えない。

浦安はほぼ全員で引いて守っている。ラインは低く,中盤も低い。

それを釣り出さないと,スペースができない。

前半終了間際。

小野寺が中盤でファウルを受け倒れながら,三宅海斗(7)にパス。ナイス!

少し無理をして引きがさないと,相手にスペースができないことを小野寺は良くわかっている。

しかし!

審判は,またも流さずにアドバンテージ無しで止める!

前半だけで小野寺の献身的なプレイが2度止められた。

なんてことだ。

 

ここで前半終了

 

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ハーフタイム。

 

鈴鹿フェスティバルで有名なダンスチーム,「めっちゃええやんず」さんの踊りを見る。

(ちなみに,ナカニシも「ミラクルパンチーズ」というチームで踊ってたことがあります)

めっちゃええやんずさん,相変わらず素晴らしい。

 

しかし,気持ちが晴れない。

浦安はしっかり鈴鹿を研究してきている。

それに対して,鈴鹿は無策で見事にハメられている。

 

スタンドからいろんな声が聞こえている。

「今日の試合はワクワクしないね」

「全然ダメだ」

「点が取れる感じがしない」
悔しい。くっそー悔しい。

もっとできるのに。

もっとやれる選手たちなのに。

 

少し風があるため,仙台ほど暑くはないが,それでも選手たちは猛暑の中でプレイを続けている。

後半の終盤で足が止まった時が勝負になるかもしれない。

 

グラウンドの湿った雰囲気を吹き飛ばすために,サポーターが全力で応援しよう。

俺たちには何もできないかもしれないけど,応援だけは俺たちにしかできない。

自分たちのポジションで全力を尽くそう。

 

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後半開始

(OUT)25藤山恭輔 ⇔ (IN)13石川竣祐

(OUT)15湯澤拓士 ⇔ (IN)5平出涼

 

後半も前半の終盤と同じ展開。

過去の鈴鹿の4バックの悪いところが出ているように感じる。

センターバックから展開できず,センターバックの間にボランチが落ちてくる。

そのため,結局中盤の人数が減り,受け手が少なくなる。

鈴鹿は中盤の位置が低く,前線が遠い。

 

ゴールキック時にもGKからディフェンスへパス。

ディフェンスから落ちてきたボランチにパス。

有効にパスを受けられる人数が少ないため,パスコースが無く前へのスピードが上がらない。

スペースではなく,足元へのパスばかり。

鈴鹿の圧倒的な支配率。

ただ・・・相手には怖くない。

 

サイドバックに入った,「インサイドアウトサイダー」,石川竣祐(13)

石川が入って右サイドが活性化し始めた。

前方の三好(28)がイケイケの後ろから,さらにイケイケの石川が飛び出してくる。

繊細なプレイじゃなく,荒馬のようなプレイ。

それが良い。今は細かいプレイより荒々しいプレイが必要だ。

石川のポジション取りも広い。良い!

石川。ガンバレ!

 

鈴鹿は相変わらず,球際が強い浦安に対して動きながらではなく,足元へのパスが多い。

スタンドで見ていても,「次はここへ出すんだろうなー」って予測できるところへ出している。

予測できるというのは,浦安も同様に予測できている。

足を使って動くパスではないため,浦安の激しいタックルに狙われている。

前半よりも前線にボールが届かなくなった。

 

途中交代でセンターバックに入った,「ディフェンスマイスター」,平出涼(5)

同じくセンターバックの中村俊貴(2)との連携に不安はない。

後半一気に鈴鹿のディフェンスは安定した。さすが平出。なんで最初から出てないんだ?

ただ,こんな試合展開のため,平出からの大きな展開も出して欲しい。

ギャンブルでも前で勝負しなくては。

平出,チームを前に向けてくれ。

 

鈴鹿ゴールキーパー,「パーフェクトゴールキーパー」,阿波加俊太(1)

ゴールキーパーの技術としては完璧な阿波加だが,グラウンドコンディションに悩まされている。

ディフェンスからのパスがゴールキーパーに入ると,ルール上キャッチできないため,キックすることになる。

阿波加がダイレクトでキックするように,浦安フォワードが圧力を掛けに来る。

阿波加もキックは上手いのだが,グラウンドコンディションの悪い中でダイレクトキックはやはり精度が出ない。

もしものキックミスを考慮し,阿波加はサイドにキックする。

それでも我慢のプレイの阿波加。

仲間を信じて,失点はこれ以上できない。

 

激しいタックルで浦安のファウルは多い。

だけど,ファウルとはいえ,鈴鹿は止められている。

浦安にとって鈴鹿のセットプレイは,高さが無いため怖くない。

(実際に鈴鹿はセットプレイで,ほとんど点を取っていない。)

浦安は攻撃時も,人数も手数もかけない。

ほとんどの選手は攻撃参加せず,きっちりマンマークで守っている。

 

鈴鹿はサイドに誘導されて,ごちゃごちゃして奪われる展開。

中に放り込んで勝負できない。

例え放り込んでも,高さが無いので浦安としては怖くない。

前線にボールが入らない。

前を向いて走れない。

シュートなんか打てるわけがない。

 

手詰まりの中で,ひたすら続く安全なパス回し。

それでも,それを奪われてピンチ。

後半の半ば。

鈴鹿は何もできなくなる。

 

カニシから声が出る。

どうしたどうした。

前へ。前へ。

もっといけるだろ。

もっと勝負しよう。

どうしたんだ。

なんだこの展開は。

 

足元へのパスが続く。

パックパスと,ボランチのパス交換。

オープンスペースへの動きは止まった。

出しどころが無い。

ボールを失うのが怖い。

攻撃ができない鈴鹿

 

後半22分。

浦安ゴールキーパーからのロングキック。

鈴鹿のディフェンスが頭で競り合うが,高さで負けて落とされる。

頭で落としたボールに走りこんだ浦安の選手が,思い切りよくシュートを決める。

0-2。

 

浦安はたった3タッチでゴールを決めた。

思い切りよく走って,飛んで,打った。

 

なんてことだ。

鈴鹿は全然ダメじゃないか。

 

給水タイム

 

元気のない選手たち。

サポーターの声はそれでも続く。

サポーターの応援で流れを変えよう。

まだまだ!

まだまだ!

 

しかしそれでも攻めきれない。

パス回しのリズムは変わらず。

安全なところへ。

受け手が動けていない。

マークを外せない。

前線へ。放り込むこともしない。

 

後半26分

(OUT)2中村俊貴 ⇔ (IN)21桑原海人

 

桑原が入って,少し左が押し出されてきた。

桑原は多少強引にでも前へ進んでいく。

そう。前に進まなければ目的のゴールは近づいてこない。

 

後半29分

(OUT)28三好辰典 ⇔ (IN)19藤山雄生

(OUT)16有馬和希 ⇔ (IN)10中村健人

 

この試合,ここから試合終了までの約20分がとても良かった。

遅い。遅すぎるけど,この20分が無ければ,もっとナカニシの気持ちは荒んでいただろう。

 

簡単に言うと,健人(10)と雄生(19)はとても良かった。素晴らしかった。

「たら,れば」は禁止とはいえ,この2人がもっと早く出ていれば・・・。

 

中村健人(10)がボランチにはいった。

攻撃的な選手だが,その健人がボランチにはいることで,一気に鈴鹿の基点が前に出た。

ワンタッチが光る。

浦安の予想を超えるテクニック。

視野の広さが意外なパスを生む。

健人にパスを出せば,なんとかなるという安心感。

攻撃の引き出しが無かった鈴鹿

健人が入り,引き出しが大幅に増えた。

 

そして,藤山雄生(19)の思い切りの良いシュート。

体を張った前線でのプレイ。

体格が大きい浦安に負けない力強さ。

左からのクロスボールにベッドで飛び込む雄生。

 

鈴鹿フォワード,「ネコ好きのファンタジスタ」,三宅海斗(7)

滋賀戦の時から,海斗が攻撃に専念して鈴鹿は調子が良くなった。

やはり,鈴鹿の攻撃を引っ張るのは三宅海斗だと思う。

だけど,海斗1人で試合には勝てない。

マークがきつくなる中で,海斗がボールに触れる機会が減っていた。

かといって,下がってボールを受ければ,相手にとって怖い海斗が怖く無くなる。

下がりたいけど,仲間をフォローしたいけど,我慢して前線で張っていた海斗。

後半,盟友健人が入り,ボールも人も動き出した。

海斗のボールとダンスするような,楽しいプレイが見られるようになる。

 

後半41分。

左のクッピー,桑原海人(21)がドリブルで強引に進入。

浦安ディフェンスは,海斗から桑原に意識が向く。

桑原が三宅海斗(7)にパス。

海斗の周りには4人の浦安の選手。

関係ない!

海斗はワンタッチしてシュート!

早い!めっちゃ早い。

一瞬の1/4の速さ(ナカニシ調べ)。

ゴーーーーーーール!1-2。

海斗の意地のゴール。

見事なシュート!

 

反撃の狼煙は上がったが,残り時間はわずか。

浦安は時間を使い始める。

 

鈴鹿フォワード,「ゴールエリアの荒鷲」,兒玉澪王斗(22)

この試合,澪王斗の良い所を出せなかった。

前を向いて仕掛けられなかった。

ボールがとにかく来なかった。

ずっと我慢のプレイを続けていた。

中盤まで下がってボールを受けに来ても,激しく当たられて次につながらなかった。

後半終了間際。

浦安ゴールから30メートル離れたフリーキック

かなり遠い。

だけど澪王斗は狙うだろう。

澪王斗。思いっきり打て!

鈴鹿ゴールを願うサポーターのチャントが響く。

 

しかし,鈴鹿は最後までゴールを奪うことができず敗戦。

 

試合終了

 

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両チームの選手のみなさん,スタッフのみなさんお疲れさまでした。

たくさんの方が,暑い中,試合を見に来てくれました。

ありがとうございます。

ご期待に沿えず,申し訳ないです。

 

めっちゅええやんずさんも演舞ありがとうございました。

鈴フェスもがんばってください。

 

本当は試合後にスタンドからメガホンを渡したかったのですが,敗戦でできませんでした。

湯澤選手,おかえりなさい。

さらなる活躍を期待しています。

 

試合会場には,以前鈴鹿に在籍していた高野次郎選手が来てくれていました。

真っ黒に日焼けした精悍な青年が,良いお父さんになっていました。

次郎ちゃん,仕事も家庭も,頑張ってください。

また,試合見に来てくれると嬉しいです。次は勝ちます。

 

差し入れもいただきました。

たくさんの方とお話をさせていただきました。

 

この試合に関わった全てのみなさん,ありがとうございました。

 

結果は,残念です。

1日経った今でも,悔しくてなりません。

 

 

 

鈴鹿は次週の18節に試合が無いため,選手たちは少しの間オフに入りました。

そのため,この試合では何人かの選手の親御さんも来ていました。

 

サッカー少年が,社会人となりサッカー選手になるのは,なかなか大変です。

若い選手が,親元を離れ,自分で生活をして,アルバイトをしながら,サッカー一色の生活を送るのは,簡単なことではありません。

今まで楽しかったサッカーが,みんなの想いを背負うものとなってしまいます。

サポーターの応援が,ある意味,選手にとっては勝利のプレッシャーになることもあるでしょう。

 

サッカー少年が,サッカー選手になるには,どうしても一皮むけた覚悟が必要だと思います。

カニシは,これまでたくさんの選手を見てきました。

そこで感じたのは,新入団選手は夏を超えるとものすごく成長する,ということです。

 

特に大卒1年目の選手たちは,シーズン開始から目の回るような生活だったと思います。

いったん落ち着いて,生活を整えて,後半戦に向かいましょう。

体調を整えて,怪我を癒して,コンディションを整えて。

また,グラウンドで君たちの姿を見られることを楽しみにしています。

 

 

 

試合が終わって,ナカニシの心は乱れていました。

 

選手たちに何かしてあげたい。

何か力になりたい。

何か元気をつけたい。

 

そのことばかり考えていました。

以前にブログで告知しました,ボール磨きと,AGFのグラウンド整備に参加できる方は,ぜひよろしくお願いします。

 

なお,ありがたいことに参加者は結構いそうです。

そのため可能な方は,ボールを磨く雑巾と,砂を運ぶバケツがあればご持参ください。

 

日時:7月30日(日)11時から

場所:AGF陸上競技場のスタンド階段裏集合

少しでも良い環境でプレイしてもらうためにサポーターができること。 - VictoryCross (hatenablog.com)

よろしくお願いします。

 

 

 

このブログを見ている選手のみなさん。

まずは体を休めて,怪我を癒し,コンディションを整えてください。

 

大丈夫です。

全然大丈夫です。

みんな立派に戦えています。

そしてサポーターの応援は,選手が辛い時にこそ頑張るものです。

 

鈴鹿で練習を再開する時は,ピカピカのボールを準備します。

まだまだここからです。

 

何度でも,くじけても。

さあ行こうぜ!

サポーターは選手のために歌い続けます。

 

ではまた。

 

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(今後の試合)

JFL第18節 試合無し

JFL第19節 9月3日 13:00 対 ヴェルスパ大分@三交スポーツの杜

JFL第20節 9月9日 18:00 対 Honda FC@都田グラウンド

 

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このブログに使用している写真は,鈴鹿ポイントゲッターズの使用許可とJFLの確認を得て掲載しています。そのため,他での利用は絶対にしないでください。