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アトレチコ鈴鹿クラブ(JFL)のサポーターブログです。

JFL第27節 対 東京武蔵野ユナイテッドFC

みなさん、こんにちは。

 

サッカーというスポーツは、「常勝」や「最強」になることが難しいスポーツだと思います。たぶん。

11人対11人で、1つのボールを追うのですから、1試合の中で何度も流れが変わります。

 

だからこそ、雰囲気やモチベーションなどの目に見えない要素が大事だと思います。

だからこそ、目に見えない雰囲気がプラスになるような、サポーターの応援でありたいと思っています。

今回の敗戦は、鈴鹿のサポーターがそのような雰囲気を作れなかったことも大きな原因です。

 

東京武蔵野戦に完敗です。

その前は沖縄に完敗です。

その前は滋賀にボロ負けです。

 

負けた原因は簡単です。

鈴鹿が弱かったためです。

 

カニシは敗戦後によく言っている言葉があります。

「負けた試合の時こそ、サポーターがしっかり応援しなきゃ」

半分は強がりで、半分は自分に言い聞かせています。

 

次の試合は始まっています。

落ち込んでいても、下を向いていても、勝てません。

修正すべき点を修正し、良かった点を活かすための努力をしましょう。

 

選手がまた試合に向き合うことを、ナカニシは待っています。

 

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試合の前日に東京入り。

東京で一泊。

 

試合の日は5時に起床。

試合会場そばのコインパーキングを確保。

誰もいない武蔵野陸上競技場の階段下で心を整える。

 

今日の対戦相手は、東京武蔵野ユナイテッドFC(以下、武蔵野と書きます)。

 

前期は2-0で勝利した。

その後、武蔵野は順位を下げ、14位にいる。

降格を回避するため、モチベーション高く挑んでくるだろう。

 

もともと、武蔵野はカウンターが早く強く、チーム自体も良くまとまっている。

もうずっと昔?からJFLで戦っている強豪。

決して順位ほど弱いわけではない。

 

横断幕を掲出する。

鈴鹿には関東出身の選手も多いため、選手の親御さんなどの関係者も多い。

 

気持ちを引き締める。

鈴鹿は2連敗中。

攻撃の要、三宅海斗(7)が不在。

守備の要、平出涼(5)も不在。

 

そんな時こそ、サポーターを含むチーム全体の力が試されている。

 

鈴鹿サポーターが武蔵野陸上に集結。

ネットからもたくさんの応援。

いくぜ!

 

本日のスタメン(以後敬称略)

FW 28三好辰典

MF 14鈴木翔太・25藤山恭輔・6小野寺亮太・16有馬和希・17八木橋俊介

DF 15湯澤拓士・24山下宇一・2中村俊貴・13石川竣祐

GK 1阿波加俊太

 

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試合開始。

 

鈴鹿は4-5-1だと思うけど、鈴木翔太(14)が上がり4-4-2に見える時もある。

キーマンは、ポジションのよく分からない藤山恭輔(25)。

武蔵野は3-4-3だと思う。

 

鈴鹿は後期の転機となったHonda戦以降、特にカウンターを多用している。

前期は支配率を増すポゼッションが多かったが、リスク管理の点でやりきれなかった印象。

そして、ナカニシのイメージとしては、武蔵野も伝統的にカウンターが強い。

 

互いにカウンターを狙うため守備重視になり、膠着するかと思われた試合は、武蔵野優勢で始まる。

 

武蔵野がロングボールをサイドバックの裏に放り込む。

前節の沖縄戦と同じ戦術。

やはり、なんとなくJFLではボールを失うリスクを軽減するための、ロングパス1発狙いの戦術が多い。

 

しかし、鈴鹿も悪くない立ち上がり。

 

左のインサイドハーフ?、「モンテくん」、藤山恭輔(25)

良く声が出ている。そしてそれ以上に動きが早くキレがある。

今日の恭輔は1歩目が特に早く、正対する相手に対して先手を取って仕掛けている。

独特のステップでドリブルを進め、グイグイと前に出て、武蔵野陣内深くにボールを運ぶ。恭輔が武蔵野をこじ開けて前に進むため、鈴木翔太(14)、三好辰典(28)、八木橋俊介(17)が連動して動き出している。

インサイドハーフでより一層、存在感を放つ。

恭輔絶好調!良い!良い!

いくぞ、恭輔!

 

武蔵野はカウンターをサイドへ展開。

特に鈴鹿の左サイド。

不思議とこの点も沖縄戦と同じ。

 

そして鈴鹿は、サイドへの展開というより、サイドに流れる三好を狙う。

 

フォワードの、「ファイヤーボール」、三好辰典(28)

鈴鹿は三好のカウンター勝負。

三好はポストプレイというより、斜めに流れて裏を狙うタイプ。

ハイスピードで動き続ける三好をマークし続けるのは不可能。

さらに、三好は武蔵野GKにプレッシャーを掛けて、キックミスを誘う。

武蔵野はゴールキーパーからショートパスで繋いでこない。

武蔵野GKの大きく蹴るスイングを乱す三好。

三好は沖縄戦で悔しい思いをした。その悔しさを共に晴らそう。

三好が全身全霊を掛けてプレイしているのが、サポーターから見ても痛いほど良くわかる。

一瞬の煌めきでターンを狙う三好に対し、武蔵野ディフェンスのヒジが直撃する。

ヒジ打ちの衝撃で吹っ飛ばされる三好。

それでも立ち上がり、バンバン仕掛け続ける。

三好、勝ちたいよな!

俺たちも勝ちたい!

オレ!三好辰典!

 

共に試合展開はサイドに深く+早いカウンター。

サイドを攻略したほうが主導権を握る。

 

サイドハーフの、「リトルマジシャン」、鈴木翔太(14)

攻守に全力プレイの鈴木翔太

攻撃だけでなく、左サイドを武蔵野に破られた際には、超スライディングでクロスボールをシャットアウトする。鋭い!早い!

そして鈴鹿の攻撃時には、ドリブラーの翔太が左から狙う。

シュートを放つものの、武蔵野ディフェンスのブロックにあう。

しかし、翔太は多少のリスクを冒してでも、どんどんチャレンジしている。

相手にとって嫌なプレイ。嫌な選手。

ドリブルで武蔵野ペナルティエリアに侵入。

良いぞ良いぞ!

GO!翔太。

 

鈴鹿の前半は、左から攻める鈴木翔太(14)と藤山恭輔(25)が中心だった。

連係も良く、パス交換もスムーズ。

しかし、左のサイドバックは押し上げてこれなかった。

左の裏を狙い武蔵野のロングボールが放り込まれている。

 

サイドバックの、「左のオールラウンダー」、湯澤拓士(15)

前半の武蔵野は特に左サイドに深くボールを入れてくる。

タックルの競り合いで、武蔵野攻撃陣に押し出される湯澤。

すかさず、ディフェンスラインから湯澤へのフォローが入る。

武蔵野はサイドの攻め所で、かなり激しく当たって来る。

そして、湯澤が激しく対応するとファウルを取られてしまう。

上手くファウルをコントロールして攻め入る武蔵野。

それでも、球際で競り合わない訳には行かない。

湯澤。押し引きが難しいディフェンスになったけど、ここで引いたら一気にやられる。

もちこたえろ!湯澤。

 

武蔵野のワントップは元鈴鹿に所属していた小口大司選手。

鈴鹿がディフェンスラインで中途半端なプレイをすると、小口選手がすぐに圧力をかけにくる。

鈴鹿は基点が低い。

奪われると1点モノのピンチになるし、ゴールラインが近いためコーナーキックを与えることも多くなる。

武蔵野は左から攻めてくる。

前半の武蔵野ボールのコーナーキックも、フリーキックも左ばかりだった。

 

センターバックの左、「山下一番」、山下宇一(24)。

武蔵野の左からの早いクロスボールに対し、山下が良くクリアしている。

また、コーナーキックの際のニアへの飛び込みに対しても、山下の反応が早く、ピンポイントで足を伸ばして武蔵野を自由にさせていない。

引いて守る鈴鹿はディフェンスラインが押し下げられてしまい、受け身のディフェンス。

普段はもう少し前でボールを繋ぐ山下が低い位置で耐えている。

山下ガンバレ!

 

武蔵野は前節の沖縄戦同様、攻守の区別が分かれているような感じ。

鈴鹿はカウンターでサイドのスペースに走りたいが、武蔵野ディフェンスはサイドまでしっかり残って守っている。

鈴鹿は、3対7で押されている。

シュートを打てないと言うより・・・その前段階で攻撃に入れない。

 

サイドハーフの、「ドラマティック・スター」、八木橋俊介(17)

攻撃に入れない鈴鹿

そんな時、後方からのロングパスに対し、右から中に一気に斜めに走る八木橋

武蔵野ゴールキーパーの直前でフリーで受けるが、シュートまで持っていけなかった。でも惜しい!

寡黙な八木橋が、影のように武蔵野の裏を狙って走っている。

走り出しのタイミングも良い。

八木橋が何度も仕掛けているが、点にならない。

パスの出てくる本数が少ない。

もっと勝負していい。

1本通れば1点ものだ。

八木橋。狙い続けろ!

 

武蔵野のフォーメーションは3-4-3。

3人が守備で残り、サイドが上がって5人が攻撃。

 

鈴鹿のフォーメーションは4-5-1。

5人が守備で、1人が攻撃。

 

武蔵野のサイドの攻撃に対して、鈴鹿は同人数のディフェンスを敷く。

鈴鹿陣内にサイドプレイヤーが押し出すことで、結果的に武蔵野は鈴鹿のサイド攻撃を潰している。

鈴鹿はディフェンスラインが低く、守備から攻撃の切替もスピードが上がらない。

しかし・・・武蔵野は中盤にスペースができている。

 

ボランチの、「大先生」、有馬和希(16)

武蔵野のサイドからの攻勢により、中盤にスペースができて来た。
そのスペースを見逃す有馬じゃない。

中盤でスッと顔を出し、後方からのパスをクサビのように受ける。

ターンも早く、足元にボールを収めてからの次のアクションが早い。

有馬がる中盤の高い位置でフリーになり、ボールを受けることで、前線の三好(28)、翔太(14)、八木橋(17)の3人が動き出しやすくなる。

また、前線の3人が詰まったところを後ろから素早くフォローし、ボールを回収することで波状攻撃に繋げている。

中盤のスペースが広く、有馬の動くエリアも広い。

フィールド中央から、前後左右に動きまわる有馬。

有馬、良いぞ!

狙えゴール!

 

前半の終盤

有馬(16)のセカンドボールの回収から、右を走る八木橋(17)へ

八木橋からクロスボールが三好辰典(28)へ。

三好はパスを出さない。

自分で突っ込む!

武蔵野ディフェンスに囲まれコーナーキックとなるが、勝負する炎の心はフォワードには絶対必要だ。

三好!燃えていこうぜ!

 

さらに、

後方の小野寺亮太(6)超超高精度のロングパス1発で走る三好へズバリ。

角度の無いところからでも三好がシュートを放つ。

 

さらにさらに、

有馬和希(16)から、中に流れてくる藤山恭輔(25)にスルーパス

恭輔の動きは武蔵野ディフェンスに一瞬の「間」を作った。

恭輔がフリーでミドルシュート

惜しくも武蔵野ゴール右に外れる。

 

この試合、最後の結果だけ見れば、よく無いかもしれない。

だけど、鈴鹿の前半は悪く無い。というより、ナカニシは良かったと思う。

確かに押されている。

確かにサイドは深くやられている。

だけど鈴鹿は守備も攻撃も形は作れている。

鈴鹿はやりたいことをチャレンジできている。

よく動き、よく走っている。

 

八木橋(17)が右サイドで受けはじめた。

有馬(16)が前に押し出してきた。

三好(28)が裏を狙い、翔太(14)が左でフリーになる。

小野寺(6)から有馬(16)への絶品スルーパスは、惜しくもオフサイド

 

前半の終盤。鈴鹿は良い形になって来た。

行ける。行けるぞ。

しかし・・・、そんな時こそ怖いのが、流れを関係なく断ち切るセットプレイ。

 

この試合、特に前半は武蔵野のセットプレイが多かった。

それだけ鈴鹿の左サイドは武蔵野に徹底的にサイドの裏を狙われていた。

 

鈴鹿がペースを掴み始めた前半35分

 

藤山恭輔(25)のクリアが、相手に当たってゴールラインを割る。

しかし、審判はコーナーキックの判定。

ここで少し鈴鹿は乱れた。

 

武蔵野は鈴鹿を揺さぶるかのようにショートコーナー

一度は跳ね返すがクリアが小さく、回収されてまたクロスボール。

鈴鹿のマークがズレている。

それを頭で決められ失点。

0-1

 

カニシは試合後に悔やんでいた。

あの時、ジャッジで乱れた時、選手たちが集中できるようにもっともっと全力でチャントを歌うべきだった

いつも全力だけど、選手を落ち着かせるために、もっと歌うべきだった。

反省。

 

鈴鹿ゴールキーパー、「パーフェクトGK」、阿波加俊太(1)

とにかくたくさんの武蔵野のセットプレイにさらされた。

サポーターのり応援席から、コーナーキックハイボールに対して、阿波加の手がニョキッと伸びてくるのが良く見えた。何度も。

武蔵野が飛び込んできて、接触で痛め、ヒヤリとする場面があったが、阿波加は最後まで勇敢なプレイを続けた。

阿波加。ここ踏ん張って、何とか早く同点にしよう。

追加点だけは与えられない。

持ちこたえてくれ!

 

鈴鹿は前半終盤の失点。

前半に同点に追いつきたい。

 

なんと、武蔵野は先制点をあげた後、一気に守備的な布陣となる。

1トップを残して、5バック4ミッドフィールダーに。

 

JFLを勝ちきるための方法を知ってるかのような切り替え。

武蔵野は、フィジカル強く、玉置は激しく、1対1で負けない。

そして、カウンターを仕掛けてくる。

武蔵野にとって引いて守ってカウンターは、十八番の形。

 

サイドバックの、「縦横無尽」、石川竣祐(13)

鈴鹿の流れの時間に点が取れず、その時間帯にセットプレイで失点。

また、鈴鹿に流れを取り戻し、前半の間に追いつきたい。

サイドバックだが、右サイドザック以上のプレイができる石川。

石川の縦横無尽のプレイで武蔵野にマークのギャップを起こしたい。

武蔵野は引いて守っている。

そこに鈴鹿は突然の数的有利の場面を作りたい。

足も速く、動きも多彩な石川が前線にもっと飛び出すことで、一瞬の数的有利と、マークのズレを作り出す。

しかし、武蔵野のカウンターは常にサイドバックの裏を狙っている。

なかなか出られない石川。

石川の良さが出せない。

石川。難しい展開になったけど、チャンスは必ずあるぞ。

一瞬のチャンスを狙い続けろ。

 

引く武蔵野。

鈴鹿はディフェンスからの大きな展開が出せない。

そのため、有馬(16)、小野寺(6)が下がってボールを受けに来る。

ボランチの位置が下がるため、フォワードとの距離が離れる。

全体が下がり気味になり、前後のコンパクトさが失われてる。

 

11人全体でサッカーをしている武蔵野に対して、鈴鹿はボールに絡まない選手が出ている。

 

点を取られるまでと、取られてからで全然違う試合になった。

 

なんとか、早く展開を変えなきゃならない。

 

ここで前半終了。

 

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ハーフタイム。

 

なんか嫌な感じがする。

武蔵野の思う壺にハマっている。

 

流れを変えなければ、ズルズルと時間を使われてしまう。

ベンチメンバーのアップするペースが速い。

 

前節同様、ハーフタイムで選手を変えて来るのか?

ゲームプランはどうなっているんだ?

 

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HT

(OUT)13石川竣祐 ⇔ (IN)26縄靖也

(OUT)10中村健人 ⇔ (IN)17八木橋俊介

 

後半開始。

 

鈴鹿はフォーメーションを3-4-3に変更。

 

中村健人(10)が入り、必殺のパスで切って欲しい。

縄靖也(26)がディフェンスラインから大きな展開をして欲しい。

 

頼むぞ!

 

しかし・・・

しかし・・・

 

後半の鈴鹿は流れを掴めないばかりか、焦り?からかミスが多く、武蔵野のディスフェンスを崩すまで行きつかない。

しっかりと5-4-1のフォーメーションを作り、スペースを埋める武蔵野に対し、中盤でクサビのパスを受けることができなくなった。

鈴鹿は、サイドからの決定機を作るというより、逆にサイドから外に押し出されている。

 

鈴鹿はディフェンスラインからボランチまではつながるものの、ボランチから先が全く繋がらない。

鈴鹿の展開は、苦し紛れのサイドへのパスだが、どこにもスペースが無く、袋小路ですり潰されてしまう。

 

ボランチの、「プレイメーカー」、小野寺亮太(6)

小野寺の調子は良く、いつも通りプレイの質も高い。

前半はボランチからのスルーパスや、裏への浮き球で小野寺発信の決定機を何度も作った。

小野寺は、パスの出し手だけではなく、受け手として動くことも十分に上手い。ボランチとして、ディフェンシブだけじゃない。そこが小野寺のプレイの幅の広さ。

しかし、後半、武蔵野が守りに入ってカウンター狙いになると、鈴鹿は前線が張り付き過ぎて足が止まり、パスコースが無くなっていく。

鈴鹿は得点をするため、前に重心が掛かっているが、攻め込めている訳ではないので、奪われたら一撃でカウンターを喰らうリスクがある。

武蔵野は元からカウンター得意なチーム。

小野寺は、リスクを管理しながら十分に間を取り、パスコースを探す。

小野寺から、前線の中村健人(10)につなげたい。

小野寺。ちょっと厳しい中盤になったけど、何とか展開してくれ。

ガンバレ!小野寺。

 

武蔵野からは、ロングボールで大きなカウンターが飛んでくる。

鈴鹿のディフェンスラインは下げられてしまい、ディフェンスから攻撃までの距離が遠くなる。

鈴鹿の中盤から前線へのパスが通らなくなった。

武蔵野は中盤が低く守っているので、中のラインが消されている。

鈴鹿全体がパスコースを探しバックパスが増える。

 

バックパスが悪いんじゃない。

誰も望んでバックパスはしない。

バスコースができないから仕方がない。

 

そして、鈴鹿はパスコースを探すパスサッカーに変化していく。

どこかで詰まって、ボールを奪われ大きくカウンターを喰らう。

武蔵野はシンプルに大きく蹴って・・・貴重な時間が過ぎていく。

 

センターバックの真ん中、「鬼俊貴」、中村俊貴(2)

前半はキャプテンマークを撒き、荒れそうなジャッジに対して審判と言葉を交わしている。

なんか俊貴のキャプテンは迫力がある(俊貴は大学時代キャップテンだったはず)。

そのキャプテンシーで、平出不在の急増ディフェンスラインを整えている。

いつも以上に、俊貴の声が聞こえる。的確な指示と猛烈な檄が飛ぶ。

後半フォーメーションが変わったが、百戦錬磨の俊貴に影響はない。

後方から攻撃の先駆けとなる一刺しのパスを狙っている。

しかし、なかなか攻撃の糸口がつかめない。

俊貴、頼む。もう失点できない。

攻撃陣を信じて、持ちこたえてくれ。

 

鹿は窮屈になって来た。

苦し紛れに大きく蹴り合う展開。

 

武蔵野はサイドにボールを展開し、鈴鹿陣内でボールを回す。

後半の序盤から、時間を十分に使う。

 

鈴鹿は陣内の深い位置でボールを奪取するものの、攻撃までが遠い。

パスを回してビルドアップする間に、奪われてカウンター。

さらに、セットプレイでも狙われる。

 

武蔵野はリスクを管理して無理をしない。

無理を強いられるのは、追う展開の鈴鹿

 

この試合の後半は、沖縄戦と同じ展開。

残念ながら、全く同じ。

得点の匂いすら無くなった。

 

左のフォワード、「キャプテン」中村健人(10)

満を持して健人の投入。

しかし、健人にボールが渡らない。

前半の時には、武蔵野の中盤にスペースがあったが、後半はパスが通らない。

健人の位置にクサビのパスも入らず、健人からの展開ができない。

中盤よりも低く下がり、ボールを受ける健人。

それでも出しどころがなく、後方でパスを回す展開。

健人のプレイは一閃で切れるぞ。

健人、頼む。

 

左サイドのウイングバックの湯澤(15)が前に出られない。

右のウイングバックの恭輔(25)も、前半ほど相手ゴール前に肉薄できない。

後に戻すパスが多い。

時間が過ぎていく・・・。

 

鈴鹿は後半3バックにしたため、基点を中より上にしたいが、より攻撃の手数が足りなく見える。

ウイングバックは高い位置を取れず、5バックと言われても仕方のない状態。

 

守りに入った武蔵野に対し、鈴鹿は膠着してしまった。

個の力での打開。

3人目の連動した動き。

意表を突くダイレクトパス。

後方からのオーバーラップ。

何か手を打たないと。

 

後半30分

(OUT)14鈴木翔太 ⇔ (IN)9山内健史

 

ここでジョーカー山内が入る。

山内。残り15分。ずっとダッシュで狙い続けろ!

 

3バックの右に入った縄靖也(26)

パス精度の高い縄に、ディフェンスラインからの展開を期待したい。

縄が展開できれば、ボランチが下がってこずに済む。

しかし、縄をもってしても出しどころが無い。悩みながらパスコースを探す。

縄にはもう1列前でプレイして欲しい。

でも、縄は前に出ない。

縄。前に出て良い。

どっちみちこのままじゃ負ける。

こんな時こそ、自分の良さを出していこう。

 

後半33分。

シンプルに大きく蹴ってくる武蔵野に対し、縄(26)が体を張って競り合うが、武蔵野の2列目のフォローからボールを失ってしまう。

そのままシュートが決まり失点。

武蔵野の思い通り、完全に狙い通りの失点。

0-2

 

2失点の鈴鹿

お祭り騒ぎの相手方ベンチとサポーター。

なんか・・・最近こんな場面ばかり見ている。

 

後半36分

(OUT)16有馬和希 ⇔ (IN)18高見啓太

 

後半、膠着してシュートが打てない鈴鹿

JFLの公式記録では、後半シュート数「0」だった。

 

鈴鹿は詰められると、すぐに後方に下げてしまう。

パスは通らない。

ならば個の力で突破するしかない。

 

途中交代の山内健史(9)

個の力で期待のできる山内。

とにかく、問答無用で早いと言うのは強い。

わかりやすくシンプルに裏に出せば、山内のほうが速い。

山内のスピード勝負。

後半1度は山内らしい抜け出しを見せた。

山内は早いだけでなく、ボールを懐に入れるのも上手い。

山内。もう攻めるしかない、狙って行こう

 

残りわずかとなっても、手の出ない鈴鹿

攻撃のチャンス自体が作れない。

 

しっかりとサイドでボールをキープし、ダラダラと時間を使う武蔵野。

それをずっと見せられ続ける鈴鹿サポーター。

 

辛い。届かない。

知らず知らずのうちに声が小さくなってしまう。

ハッとして、もう一度、自分を奮い立たせる。

選手たちの背中を押さなきゃ。頑張らなきゃ。声を出さなきゃ。

それでも、熱さが出てこない。

 

後半42分

(OUT)6小野寺亮太 ⇔ (IN)3キムテウ

 

パワープレイ。

キムが俺に放り込めと言っている。

高見のセットプレイも惜しかったものの得点にならず。

 

武蔵野に思う存分に時間を使われる。

 

ここで試合終了

 

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両チームの選手のみなさん,スタッフのみなさんお疲れさまでした。

試合会場には沢山の選手の親御さんや関係者の方たちがお越しいただきました。

みなさん応援ありがとうございます。

勝てなくて、すみません。

応援が足りなくて、すみません。

 

前半は、決して悪くなかったと思います。

良く走っていたし、良く見えていました。

ただ、後半はどうしようもなく相手のサッカーのやりたい放題でした。

 

力負けです。

完全に負けています。

負けた原因は鈴鹿が弱いからです。

 

・・・・・・・

 

今、選手たちは落ち込んでいるかもしれません。

笑顔になれず、立ち上がるのも辛いかもしれません。

 

サポーターは選手を応援することはできますが、立ち上がらせることはできません。

やるかやらないかは、選手が決めるしかないんです。

 

カニシは、選手たちが元気にグラウンドに戻って来るのを待っています。

そして、必ず30倍のパワーで全力応援して見せます。

 

同情や慰めより、全力の応援を。

カニシは必ず選手と共にあります。

 

大丈夫。

みんな強い選手です。

しっかりと戦えています。

気持で負けていません。

 

大丈夫。

胸を張って次の試合の準備をしましょう。

まだ先かもしれませんが、もう次の試合は始まっていますよ。

 

さあ、次こそは勝つぞ!

 

ではまた。

 

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(今後の試合)

JFL第28節 11月12日13:00 対 ヴィアティン三重@三交スポーツの杜鈴鹿

JFL第29節 11月19日13:00 対 高知ユナイテッドSC@春野陸上競技

JFL第30節 11月26日13:00 対 ラインメール青森四日市中央陸上競技

 

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