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アトレチコ鈴鹿クラブ(JFL)のサポーターブログです。

地域決勝1次ラウンド3日目 対 SC相模原

みささんこんばんは。

地域決勝大会最終日。
対戦相手は,SC相模原(以下相模原)。

ここまで鈴鹿は2戦2敗。
なんとか勝利をあげたい。
サポーターにも必勝の気合がみなぎる。
鈴鹿側の応援スタンドには,20人ほどの鈴鹿サポーター。
そして原祥太郎選手(佐賀出身)が過去に在籍していた,サッカー少年団の子どもたちが一緒に応援してくれる。
ありがたい。

心は折れない。
最後の最後まで。

いくぜ!!!

本日のスタメン(以後敬称略)
FW 22伊藤竜二・9中村豪・7久保田翔
MF 25関大輔・3村田雅則・2ラファエル
DF 6木下謙一・5榊親平・4原祥太郎・28中川宏太郎
GK 1本多隆悟

試合開始。
試合の入りは悪くない。
厳しく当たって,素早くスペースを埋める。

地域決勝初出場の「エースキラー」関大輔(25)。
試合序盤は固さが見える。
試合に入りきれていない感じ。
しかし,果敢なタックルで徐々に関のプレイらしくなってくる。
そうだろ関!失うものはないだろ!いけ!出し切れ!

相模原は大きく高い。
特にセンターフォワードは太さも高さもある選手。
その相手に対し一歩も引かずに跳ね返しているのは,原祥太郎(4)
自分より大きな相手に体を張り,味方を鼓舞し,そして攻撃のチャンスを作る。
祥太郎が相手とぶつかる。
筋肉と筋肉の当たる音が聞こえる。
ガンバレ!

序盤からハイペースの両チーム。
仕掛けも早く,ディフェンスでのボール回しは少ない。

高いボールを放り込んでくる相模原。
スピードを生かして前に蹴り込む鈴鹿

サイドバックの中川宏太郎(28)
超高速のスピードを持つが,ディフェンスと言うより攻撃的な選手。
必勝の気合で挑むこの試合。どうしても前に前にポジションを取ってしまう。
そこを狙われる!

前半12分。
カウンターをカットされ逆襲を受ける。
右サイドを相模原に突破される。榊,原は中で待つ選手をフォロー。
マイナス方向の戻りが間に合わない!
マイナス方向に折り返され,失点。0-1。

昨日の鹿児島戦でも右サイドが狙われていた。やられた。
その後,ボランチの村田が右サイドをフォローする。

縦横無尽に走るスタビライザー村田雅則(3)
3:7で攻められているこの状況では村田の役割は多い。
ディフェンスをフォローし,サイドをケアし,そしてスペースを埋める。
村田。疲れてるだろうけど,頑張ってくれ。
村田がバランスを取らなかったらやられてしまう。頼む。

ボランチのラファエル。
怪我のため,ほぼシーズンを棒に振ったが,地域決勝ではポテンシャルの高さを証明している。
特に足元が強く,3タッチまでしてルックアップできるで,中盤からの攻撃の起点になる。
どちらかと言うと,村田,関より上目に位置する。
ラファエル,1年分ぶつけてやれ!

相模原は上手い。
ファンタジー的なうまさではなく,パスの精度と,それを止めて自分のものにする技術が上手い。
基本なのだけどそれをハイレベルでこなしている。
そのため,あたりに行ってもボールを奪えず,逆に鈴鹿は玉際で狙われることが多い。
地域決勝で思ったのだが,どのチームも基本のレベルが高い。
決して派手なテクニックで強いわけじゃない。

サポーターも全力で応援。
3日目。
選手は疲れている。
サポーターの力も試されている。
俺たちは観戦に来たんじゃない。一緒に試合を闘いに来たんだ!!!

鈴鹿のディフェンスが奮闘している。
シュートは打たれるものの,直撃ではない。
「ゴール前の怪人」本多隆悟(1)
頼む。
本多。
俺たちのゴールを守ってくれ。

ここで前半終了。

ベンチに戻る時,本多がスタンドに手をあげる。
グッと来る。
本多,バカヤロー。
なにがあっても全力で応援するから心配すんな。

1点負けている。
だけどまだまだ分からない。
熱い応援でプレイに応えよう。
共に行こうぜ!

後半開始。

昨日の雨の中,ドリブルができず,なかなか良いところが見せられなかった「奈良の牛若丸」伊藤竜二(22)
この試合,竜二がドリブルでゴリゴリ仕掛ける。
1人,2人とドリブルで勝負をかける姿にサポーターからも歓声が。

竜二のドリブルの前で,中村豪(9)がスペースを作っている。
「生粋のストライカー」中村豪(9)。
本来はファーサイドに流れてマークを外すのだが,竜二のドリブルのおとりとなり流動的に動きながら必殺のシュートの時を待つ。

前線の2人の動きが良い。
前半は押され気味だったけど,後半は鈴鹿の攻撃ターンが続く。

「不屈のエース」久保田翔(7)
竜二(22),中村(9)の後ろで,ボールをキープする。
サイドに散らしたり,スルーパスを狙ったり。
久保田はルックアップしてプレイするので視野が広く,スペースが良く見えている。
後半,鈴鹿の攻勢が続く中,右サイドバクの中川(28),ボランチの村田(3)の飛び出しが出てくる。

試合は五分五分まで押し戻した。
鈴鹿の攻勢は続き相模原陣内でのプレイが増えるが,シュートまで持っていけない。
最後の最後でどうしてもマークがついてしまう。
惜しいシーンが何度も。
サポーターの声援もさらにさらに強くなる。

後半58分。
(OUT)7久保田翔 ⇔ (IN)18西村亮介
(OUT)25関大輔 ⇔ (IN)15大久保龍太

一気に2人を代える。
攻勢に出ている時の2人交代がどう出るか?

ボランチに入った大久保。
フィジカルで勝る相手に対し体でキッチリ止めている。
しかし,相模原は(研究されていたのか?)大久保と当たらず,球離れを早くしてボールをサイドに散らしてくる。
的が絞り込めず,少しディフェンスにスペースが生まれる。

後半29分。
鈴鹿コーナーキック
蹴るのは西村。
ほとんどの選手が上がってゴールを狙う。
しかし,弾き返されたボールが相手に渡り,一直線のカウンター。
ゴールキーパーと一対一になったところを決められ失点。0-2。

相模原はボールをサイドに散らして攻めてくる。

後半33分。
サイドチェンジで大きく開いた左サイドから,サイドネットにシュートを決められ失点。0-3。

まだだ!
まだ試合は終わっちゃいない!
サポーターから熱のこもった声が出ている。
選手も一息たりとも気の抜いたようなプレイは無い。

相模原が攻勢に出ている後半の終盤。
ここまでディフェンスを支えてきた「神の子」榊親平(5)
地域決勝3試合で9点も失点した。
榊が一生懸命守っていたゴールが9回も揺らされた。
でも,榊は最後の最後のまでゴールを守るために走る。
1点を守るため。体を投げ出して守る榊。
見てるぞ。榊。
カニシは全てのプレイを見ている。

後半36分。
(OUT)9中村豪 ⇔ (IN)24天野裕太
シーズンほとんど出番が無かった天野がピッチに。

天野。
天野は地域決勝の出場記念に出てきたんじゃないぞ!
見せてやれよ。天野。
天野のプレイで奇跡を起こしてやれ!!!!

天野のプレイは明確。
裏でボールを欲しがる。
そポジショニングが良いので,なんかやってくれそうな感じ。
実際この試合,公式記録的に唯一の鈴鹿のシュートは天野だった。

途中出場の西村亮介(18)
その左足からのシュートを狙っている。
狙うと見せかけて,竜二を使ったり,ラファエルに預けたり。
攻撃の起点として後半の攻撃を仕切っている。

後半42分。
相模原のコーナーキックをヘディングで決められ。0-4。

4点取られて残り約5分。
選手たちは疲れている。
3連敗はそこまで見えている。

それでも選手たちのプレイに緩みは無い。
得点が欲しい。
その想いがひしひしと伝わってくる。

木下――――――!!!!!
カニシの声が響く。
「左番長」木下謙一(6)
最後の最後まで木下の気迫が衰えることは無い。
燃え上がるような気迫で相手の攻撃を潰す。
木下。ガンバレ。

後半のATに入った。
1分でも1秒でも選手はプレイし続ける。

そして試合終了。

・・・。
カニシが簡単にまとめられるような試合じゃなかった。

あえて言うなら・・・
選手たちは,強い相手と3日連続で闘って,ボロボロになりながら3連敗して,それでも最後の1瞬まで点を取るため走り続けた。
なぜか?
サポーターのためなんだよ。

試合が終わった。
選手にかける言葉が無い。
選手にどんな顔で話をしていいかわからない。

地域決勝3試合,選手のみなさん,スタッフのみなさん,他チームのみなさん,観客のみなさん,お疲れ様でした。

たくさん差し入れいただきました。
たくさんのお菓子や温かい飲み物,なんと!拡声器まで差し入れいただいて感謝です。
終戦ではFC鹿児島のサポーターの方が,横断幕を張るのを手伝ってくれました。ありがとうございました。

この会場に来られない方の想いも,一緒に背負って応援したつもりです。
みなさんのお気持ち本当に感謝です。

仕事で来られなかった中井カメラマン。
君の分まで頑張ったよ。
また,最高の写真頼みます。

サポーター間でもいろいろ交流しました。
他チームのサポーターとも話をしました。
チャントも土地柄があって面白かったです。

夜,中津の街に出たら,たくさんサッカー選手がいました。
たくさんの人に会いました。
いろんなことを考えました。

鈴鹿に足りないものはたくさんあります。
いろんなことを考えながら長い帰路を走りました。
運転しながら,ずっとその事を考えていました。

選手のためにナカニシのできる限りのことをします。サポーターですから。

試合終了後,ほとんど選手と話をしていません。
握手もほとんどしていません。
さっさと会場を後にしました。

なにも言えなくてごめんなさい。


ブログで言うことじゃないけど,

大分まで連れてきてくれて,ありがとうございました。
長旅,連戦,お疲れ様でした。
ゆっくり休んでください。

ではまた。