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アトレチコ鈴鹿クラブ(JFL)のサポーターブログです。

三重県選手権決勝 対 ヴィアティン桑名

平成26年6月29日(日)三重県サッカー選手権決勝
対戦相手 ヴィアティン桑名(以下,桑名と書きます)
場所   スポーツガーデンメイングラウンド

みなさんこんばんは。
(今日はNカメラマンが仕事だったので写真がありません)

本日,三重県最強を決める試合がありました。
三重県選手権決勝です。

対戦相手は,ヴィアティン桑名
元Jリーガーが多数所属している強豪チームです。

結果は延長戦まで闘って2-3の敗戦でした。


試合後にいろいろ言いました。
まだまだシーズンは続くぞ!
この敗戦でもっと強くなるぞ!
でも,本当は腹の中が煮えたぎるほど悔しいです。



では・・・

試合の朝。

9時にガーデンに入る。
13時のキックオフまでじっと時を待つ。

いろんな想いが去来する。

勝ちたい。

サポーターの仲間たちが集まってくる。
横断幕を全て出す。
フラッグを掲げる。
バンテーラもノボリも小フラッグも。

たくさんの人が芝生席まで来てくれた。

前コールリーダーも,滋賀の太鼓師さんも,東海帝王も・・・。

絶対に勝つ!

いくぜ!!!

本日のスタメン(以後敬称略)
FW 10北野純也・22伊藤竜二
MF 28徳地俊彦・30鈴木雄太・11青島誉・4原祥太郎
DF 18大村亮平・5榊親平・15大久保龍太・3村田雅則
GK 1蜂巣良哉


試合開始。

三代目コールリーダーの声がグラウンドに響く。
よーし,良い声だ!

先代のコールリーダーの太鼓も聞こえる。

周りの仲間も一生懸命応援している。
よーし,ナカニシも最初から全力だ!

試合の入りは,五分五分。

桑名もあまりペースを上げず,ゆっくりとした展開。
鈴鹿も中盤の徳地(28)を中心にボールをまわす。

と,思っていたら前半10分ごろ桑名が突然ペースを上げる。

桑名の狙いは鈴鹿の左サイド。
足の速い選手が左サイドバックの大村に襲いかかる。

受けて立つ大村亮平(18)。
大村に襲いかかる足の速い選手は元Jリーガー。
中には190センチを超える外国人選手が狙っており,サイドを抜かれると大ピンチを招く。
小柄な体をいっぱいに使い,サイドからの攻撃を防ぐ大村。
サポーターから声があがる。
カニシも思わず声が出る。
大村!ガンバレ!

桑名のセンターフォワードは190センチを超える外国人選手。
ここにハイボールを入れて,落としたところに桑名の1.5列目が走ってくる。

鈴鹿の門を守るのは,「闘将」大久保龍太(15)。
始まってから最後まで。
大久保が体を張って競り合って,相手に自由なプレイをさせていない。
高さ?
大久保がここにいるんだぞ!
絶対大丈夫だ!

試合は一進一退。
桑名ペースのように見える時もあれば,北野のシュートで一気にこっちに流れが傾く時もある。

中盤のバランスを取る徳地俊彦(28)。
攻守によく動いている。
狙いすましたミドルシュートも見事。

前を向いてハスの出しどころを探す徳地。
ルックアップが早いので良いパスが出せている。
前線も良く動いている。
竜二,北野,鈴木へ。

前線に通るところまでは良いのだが,受け際で潰されている。
最後の最後で桑名のセンターバックは硬い。

前線でゴールを狙う北野純也(10)。
シーズン初めは2列目のポジションのようなプレイをしていた北野だが,ここのところ得点を量産し始めて,覚醒してきた。
フォワードはシュート打ってなんぼ。ゴール取ってなんぼ。
最近の北野は,持ってから打つのが早い。
そしてシュートコースの見極めが早い。
この試合も前半から,何本も良いシュートを放っている。
ゴールはならないものの悪くない。
どこかで得点につながる感じがプンプンする。
北野,続けろ!
北野の力を三重県中に見せつけてやれ!

桑名は鈴鹿左サイドからの攻めが多い。
もしくは,高さを生かしてロングボールを放り込んでくる。

鈴鹿はキッチリ守備した後,右サイドの村田(3)にボールが回り攻撃につながっている。
サポーターは村田雅則(3)の力をよく知っている。
激しいアップダウンで桑名陣内を荒らす。
センターバックの硬い桑名に対して,ロングクロスではなく,キーパーとディフェンスの間に早くて低いボールを入れたり,中から流れてくる青島と連携したり。
いろいろ工夫して攻撃の糸口を探す。

右の鈴鹿,左の桑名。

両チームの力は互角。
選手たちの集中もしっかりしている。
ミスも少ない。

ならば,勝ちたいと思う方が勝ちだ!
サポーター!
全力で応援しよう!
俺達の選手を鼓舞し続けよう!

ここで前半終了。

足にくるナカニシ。
グラッとする。
前半45分で凄い疲れた。
選手たちも消耗しているだろう。

ならば背中を押そう。
共に走ろう。

総力戦だ。
気合入れて行け!

後半開始。

胸の中に砂が入っているように重い。
胃の中に石が入っているように苦しい。
声が続かない。

何やってんだ!
総帥ならば最後まで歌え!


試合も潜水しているかのような圧迫感。

後半早々,桑名の攻勢。
鈴鹿よりも年齢層の高い桑名にとって,スタミナは気になるだろう。
ここで決めるとばかりに,人数をかけて攻め込んでくる。

鈴鹿の「神の子」榊親平(5)。
桑名のパス回しを完璧に読んでいる。
榊のプレイにキレがあることが良く分かる。
後ろから飛び出してくる選手に対してのフォローも早い。
完璧だ。
榊,頼むぞ!

背の高い外国人にハイボールを放り込んでくる桑名。
鈴鹿のゴールを守る蜂巣良哉(1)。
ハイボールに対し,競り合いながら確実にボールをキャッチしている。
最高到達点が高い。
そして最高到達点に少しの間,留まっているように感じる。
蜂巣は飛べるのか?

そうだ蜂は飛ぶもんだ!飛べ蜂巣!

後半12分。
鈴鹿の中心に位置する原祥太郎(4)。
桑名の攻めに対して中盤のストッパーとして存在感ありあり。
流石,祥太郎だ!
そして・・・。

後半12分
鈴木雄太(30)のミドルシュートが相手に弾き返される。
セカンドボールに反応しているのは・・・原!祥太郎!

迷わずシュート!
なんて弾道だ!
まさにズドン!のシュートが桑名ゴールを突き破る

ゴーーーーーーーール!!1-0


サポーターに駆け寄る祥太郎(4)。
歓喜のあまり,雪崩を起こすサポーター。

よし!
良く決めた!
この先制点は大きい!

後半序盤から怒涛の攻めだった桑名。
少し疲れたか?

後半半ばから鈴鹿が盛り返す。

大村がキッチリ押さえていた桑名の右サイドが交代。
桑名はスピードではなく,高さで勝負か?

村田,大村で鈴鹿のサイドは活性化。

しかし,桑名の中は硬い。嫌になるほど硬い。

鈴鹿の左サイドハーフに開いている青島誉(11)。
中へ流れるのではなく,サイドを縦に突破したがっている。
しかし,突破できないと,流れを止めてパスコースを探す。
どうも周りとリズムが合っていない。
プレイがどうしても孤立している。

2列目の鈴木雄太(30)。
前線に居ながらも,献身的な守備でセカンドボールに絡みまくっている。
グラウンドのどこを見ても鈴木が走っている。
勇敢なプレイは当たり負けもせず,十分に堂々と桑名と渡り合っている。
いいぞ鈴木!
しかし,なかなか鈴木の狙うコースにパスが通らない。
これが通れば1点ものなのに・・・。惜しい!

鈴鹿が押し込み始め,前がかりになった後半25分。

カウンターで鈴鹿の右サイドを破られる。
中へのクロスが流れてファーサイドに。

詰めていた桑名の外国人選手に決められ失点。
1-1。

まだまだ時間はあるぞ。
落ち着け。落ち着け。
大丈夫。
自分たちのペースで。

鈴鹿の前線は活発に動いている。

桑名ディフェンスとゴールキーパーのバックパスを狙う北野(10)。
ミドルシュートを打ちたがる鈴木(30)。
青島(11)がゴールキーパーの位置を見ている。

そして,伊藤竜二(22)が燃え上がっている。
ドリブルで仕掛ける竜二。
春と比べてかなりキレが出てきた。
竜二のドリブルは超絶。
桑名ディフェンスもボールをカットすることはできない。
結果的に,竜二を止めるには,ボールを見ずに体で通せんぼするしかない。
壁のようなディフェンスに突っ込む竜二(22)。

サポーターは祈っている。
竜二なら,元Jだろうが抜いてくれるはず。
竜二なら・・・
竜二なら・・・。

後半序盤は桑名ペース。
後半の半ば以降は鈴鹿ペース。

後半時間不明(すみません)
(OUT)30鈴木雄太 ⇔ (IN)24谷山健

谷山の攻撃力と元気なプレイは後半チームの力になる。
しかし,攻守にわたって要所要所を締めていた鈴木が外れるのは大丈夫か?

1点ずつ入ったものの,両チームともにそれほど崩せていない。
決定機はセットプレイか,ミドルシュート

長身外国人をそろえる桑名にセットプレイでは分が悪い。

さあ,正念場だ!

ここで後半終了。


15分ハーフの延長戦に突入。

カニシのノドは既に潰れている。
手を叩き,見守ることしかできない。
途切れ途切れになるけど,精一杯歌おう。
悔いを残したくない。
できることは全部やりたい。

サポーター!
気合入れろ!

延長前半開始。

そして延長開始直後。
桑名にPK。
蜂巣頼む!!
しかし,PKを決められ1-2。

何とか取り返せ!
まだ時間はたっぷりある。
桑名の運動量は落ちてきた。

延長前半時間不明(またもすみません)
(OUT)24谷山健 ⇔ (IN)8久保拓也

なんと!投入したばかりの谷山を交代。

1点を追う展開となった鈴鹿
選手たちに焦りは無い。
コツコツとプレイを積み重ねている。

延長前半8分。
伊藤竜二(22)のドリブルが唸る!
桑名ディフェンスをズタズタに切り裂き,単独でペナルティエリア内へ。

祈るナカニシ。
竜二なら・・・。

竜二のドリブルは突破し続け,放つシュートは桑名ゴールネットを揺らす。
来た!!!!

ゴーーーーーーーール!!2-2


歓喜歓喜鈴鹿サポーター。
なんかごちゃごちゃになってる。

テレビの前の人たち!
俺たちの竜二を見てみろ!
すげえだろ!

試合はこれで振り出しに。

両チームともに消耗が激しい。

走っているのは鈴鹿
テクニックでカバーしているのは桑名。

試合はデスマッチの様相に。

延長前半終了。

頼む。
みんな疲れてるだろうけどガンバレ!

延長後半開始。

ロングボールを放り込む桑名。
北野,竜二,青島が前線の突破を狙う鈴鹿

両チームともに決定的なジョーカーのカードを持っていない。
同じような攻め。同じような守り。
しかし,緊張の糸が張り詰めている。
同じようで同じじゃない。

ピンと張った糸から少しでも外れれば・・・試合が決まってしまう。

鈴鹿陣内での桑名フリーキック
長身の外国人に合わせてくる。

高い!
大久保が競り合う!

しかし・・・頭一つ飛び出した桑名FWのヘディングシュートが決まってしまう。

くそっ!
何度でも取り返せ!
まだまだ時間はあるぞ。

残り5分。
鈴鹿の猛烈な攻撃。

久保のシュート。
村田のオーバーラップ。
大村も上がってくる。
竜二なんとかしてくれ。
北野!!!!
青島,シュート決めろ!

サポーターの歌声が続く。
最後まで最後まで最後まで。



ここで試合終了。



グラウンドから目が離せないナカニシ。
うなだれる選手。
喜ぶ桑名。

最後まで見届けよう。

俺達の選手の姿を最後まで見届けよう。



両チームの選手のみなさん,本当にお疲れ様でした。
ヴィアティン桑名のみなさん,天皇杯頑張ってください。
この試合に関係したスタッフのみなさん,お疲れ様でした。ありがとうございました。

たくさんの人たちが芝生席に来てくれました。
カニシの後ろからたくさん声が聞こえました。
本当に心強く,本当に嬉しかったです。
ありがとうございました。
みんなの声は選手たちに届いていたはずです。

サポーターの仲間たち,この試合に来ていただいた,たくさんのサッカーファミリーのみなさん。
お疲れ様でした。
みんなと応援できてナカニシは嬉しかったです。
途中,声が出なくてすみませんでした。
次までには90分歌い続けれるようにノドを癒してきます。


試合の後,表彰式が行われました。
準優勝で表彰されるのは辛かったことでしょう。
でも,選手たちは敗戦のあとも,立派に振るまいました。
そして,サポーターのところまで挨拶に来てくれました。

選手にとって誇れるべきサポーターでなくてはなりません。
鈴鹿サポーターとして,最後まできちんと見届けました。


何をどうしても,この悔しさは拭えません。
そして,敗戦の悔しさを忘れる必要はありません。
悔しい気持ちを晴らすのは,次にまた桑名に勝つしかありません。
カニシは今日の悔しさを忘れない。



今日,鈴鹿三重県最強のサッカーチームになれませんでした。

選手たちは悔しいことでしょう。
カニシはめちゃめちゃ悔しいです。

でも,この敗戦を乗り越え,さらに自分たちに磨きをかければ鈴鹿はもっと強くなる。

今日の負けは負け。もうどうにもならない。
しかし,次の試合を勝つために,もっともっと頑張ることはできる。

カニシはFC鈴鹿の選手たちを信じている。

立ち上がれ!
次の試合は始まったぞ!



「笑顔も,涙も,我らとともに」

どんな時でも,俺たちはココにいる!

次は笑おうぜ!


ではまた。