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アトレチコ鈴鹿クラブ(JFL)のサポーターブログです。

東海リーグ第7節 対 トヨタ蹴球団

平成26年7月26日(土)東海リーグ第7節
対戦相手 トヨタ蹴球団(以下,トヨタと書きます)
場所   トヨタスポーツセンター

みなさんこんばんは。

本日,久しぶりの東海リーグが開催されました。
8チームのリーグ戦の7節ですので,この試合でちょうど折り返しとなります。
現在,鈴鹿は5勝1敗の首位。
しかし,まだまだリーグは半分です。

三重県選手権でヴィアティン桑名に敗れて以来の久しぶりの公式戦ですが,この試合ナカニシ自身が大変ダメダメでした,現在反省中です。



試合開始は18時。
今シーズン初のナイターなので,ゆっくり目に鈴鹿を出発。

トヨタスポーツセンターに到着。
グラウンドはサウナのように熱風が吹く。

徐々に日が陰り,徐々に風が涼しくなってきた。
サポーターの仲間も集まってくる。
選手たちの声が響く。

さあ試合だ!
夢にまで見た公式戦が始まる。

いくぜ!!!

本日のスタメン(以後敬称略)
FW 10北野純也・22伊藤竜二
MF 11青島誉・28徳地俊彦・4原祥太郎・8久保拓也
DF 18大村亮平・5榊親平・15大久保龍太・3村田雅則
GK 21水谷允俊

試合開始。

トヨタとは何度も対戦してる。
実業団チームならではの,連携と戦術の統一。
公式戦からしばらく離れた鈴鹿の選手の立ち上がりが心配。

この試合,いきなり目だっていたのは久保拓也(8)。
積極的にボールを求め良いスペースに走っている。
球際も鋭く当たり,そして何より自分から勝負に行っている。
初めて久保のプレイを見た時は,羽が生えているようだと思った。
フワリとしたプレイは華麗だけど軽くて怖さが無い。
今日の久保は違う。別人のように違う。
どっしりと地に足を付き,野獣のように貪欲に勝負していく。
久保。どうした?
夏の間にめちゃめちゃ良くなってるじゃないか!
ドンドン行け!
ドンドン勝負しろ!
イメージ 1


どっしりと守るトヨタ
久保(8),青島(11),竜二(22)が鋭く突っ込む鈴鹿

試合は6:4で鈴鹿が支配。

ボランチの原祥太郎(4)。
凄味が出るほど今シーズンの祥太郎は存在感がある。
この試合,少し引き気味のトヨタに対して,中盤の攻防で優位を取る鈴鹿は少しボランチの位置が高い。
祥太郎はセンターバックもするけど守備だけの選手ではない。
セカンドボールへの競合い。
前線へのボールのさばき。
ミドルシュートを狙う眼光。
祥太郎が高い位置を取っているため,さらに鈴鹿の時間が増える。

鈴鹿の攻撃は右サイド中心。

久保(8)が大変良いので,サイドに開いて受けている。
中でクサビとなる徳地(28)に預けるか?
前線の北野(10)にスルーパスを出すか?
斜めに走る竜二(22)を使うか?

久保のところで多彩な攻めが作られている。

そして右サイドには・・・。
「右の王様」村田雅則(3)が控えている。
久保(8)を後ろからフォローし,二次攻撃・三次攻撃につなげている。
トヨタディフェンスは,あまりサイドから攻めずにゾーンで守る感じの4バック。
村田のクロスが何度もトヨタディフェンスに突き刺さる。
村田に間違いは無い。
カニシは村田を心から信用している。
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前半半ばを過ぎる。

トヨタのディフェンスは硬い。
人数も多く,サイドをやられててもガッチリ中で守っている感じ。
そして攻める時は,少ないパスで一気にカウンターで攻め上がる。

中盤で優位に立つ鈴鹿は,全体的に前目にビルドアップしている。
ディフェンスとゴールキーパーの間隔は広い。

前半,ナカニシの危惧は,ディフェンスとゴールキーパーの連携。
そして,オーバーラップなどで榊(5)がいない時のディフェンスの裏。

この試合,久しぶりにスタメンで出場した水谷允俊(21)。
水谷の声は本当に良い声。もちろん,高さ・反応ともに水谷に死角はない。
しかし,ディフェンスとの連携や,クロスが上がった時の判断に迷いが見える。
なんか遠慮がちでプレイが小さく見える。
どうした水谷!
もっとドーンといけ!
イメージ 3


最終ラインを統括する「闘将」大久保龍太(15)。
良い指示が良く聞こえる。
全体のポジショニングに気を配り,トヨタの2列目からの飛び出しも良く見えている。
ただし,大久保が正面からの勝負に滅法強いのはトヨタも良く分かっている。
大久保と直接勝負を避け,カウンター時にはスルーパスで裏を狙う。

6:4で支配率は鈴鹿
時間帯的には鈴鹿が攻めっぱなしの事もある。

しかし,鈴鹿は押しているのか?
それとも,カウンターを狙うトヨタに引きずり込まれているのか?

鈴鹿の左サイドには大村亮平(18)がいる。
大村の闘志あふれるプレイには,サポーターの中でもファンが多い。
体が大きく,フィジカルの強いトヨタの選手に対して,真っ向から止めに行っている。
小柄な体だけど,ヘディング勝負で臆することは無い。
前半30分には接触のためタンカで運ばれるが,すぐに試合に復帰。
大村!
ガンバレ!
一緒に笑ってバンザイしようぜ!
イメージ 4


前半も終盤。

決定機の数では圧倒的に鈴鹿が多い。
それほど攻めている。だけど決めきれない。

しかし・・・。

前半39分。
鈴鹿のカウンターが北野(10)へ。
北野の弾丸シュートがトヨタGKに弾かれ,右サイドの久保拓也(8)に渡る。
後ろから榊(5)が猛然と上がって来ている。
一瞬,トヨタディフェンスを抜き去り,ペナルティエリア内に侵入する久保。
走り込んでくる北野へ鋭くパス。
(鋭いパスだったので,ナカニシは最初久保のシュートかと思った)。
久保のパスをキッチリ流し込む北野。さずか!

ゴーーーーーーール!!!1-0


久保からの北野。
素晴らしい!

ここで前半終了。

ハーフタイムにしばし考える。

この試合,支配はしているものの,トヨタのカウンターはやはり怖い。
攻めている時こそ,逆にピンチになっている。
やはり,ディフェンスの裏には榊(5)がいて欲しい。
榊さえいれば,カウンターなんか全然怖くない。

そして,鈴鹿の攻撃もまだまだ点を取れそうだ。
何とか早い段階で追加点が欲しい。
北野はやはりマークが厳しい。
自由に,そして変幻自在に動く竜二(22),そしてドリブルでかき回せる青島(11)が勝負を決めるかもしれない。

・・・・。

あとは選手たちの力になるよう声を出し続けるだけだ!

さあ行くぞ!

後半開始。

前半は久保が右サイドを自由に攻めていた。
トヨタサイドバックが久保にスペースを与えないため,かなり近づいているように思える。
久保を中で勝負させず,外に追い出すようなプレイ。

ディフェンスが右サイドに寄った分,左サイドの青島が存在感を出してくる。
体に触れさせもしないキレのあるドリブルは,今夜さらにキレている。
大村(18)のビルドアップ。徳地(28)のフォロー。
そして北野(10)が呼んでいる。
後半開始直後から,立て続けに青島のプレイが火を吹く。
おおっ良いぞ良いぞ!
青島,GO!
イメージ 5


しかし・・・。
攻めている時こそ,ピンチが訪れる。

後半5分。
トヨタのカウンター。
中盤から出たボールは,中央から左サイドに流れる選手のもとへ。
大村(18)が寄せに走るが,中から逃げていくプレイで追いつけない。
フォローは?
鈴鹿のディフェンスが足りない。

ワンタッチで折り返し。
トヨタの選手がゴールに向かって飛び込む。
いかん!

無念の失点。

中盤からわずか3タッチでゴールまで。
絵にかいたようなカウンターでやられてしまった。

いやいやいやいや!
取り返せ!!!
時間はたっぷりあるぞ!!!


鈴鹿のディフェンスラインは変わらず高い。
コンパクトに支配率を維持しており,前線への展開も良い感じ。

「神の子」榊親平(5)。
鈴鹿ディフェンスのカバーリングや,裏へ抜けてくる相手への対応に関して,ナカニシは神より榊を信じている。
「危ない!」と思った瞬間,何度榊が助けてくれたことか。
この試合,中盤とディフェンスラインの距離がコンパクトで近いため,支配率も高いが,試合の流れの中でディフェンスがオーバーラップする場面も増えている。
オーバーラップは切り札としてとても良いと思うが,前がかり過ぎて,その後のディフェンスの穴が埋まっていないように思う。
トヨタのカウンターはそこを見逃さない。

失点の後,鈴鹿の攻撃はさらに激しさを増す。
特に青島(11)と竜二(22)。鈴鹿の誇る2人のテクニシャンが,トヨタディフェンスをきりきり舞いさせる。

攻撃の指揮を執る徳地俊彦(28)。
ハイプレッシャーの中で,ボールを受けてからターンまでが早く,そして後ろに目がついているかのように,ボールを失わない。
鋭いスルーパスを出すと言うより,試合を作るプレイヤーだと思う。
後半の失点後,徳地のパスから何度も何度も決定機が作られる。

鈴鹿の得点王」北野純也(10)
試合開始から積極的にシュートを放っている。
フォワードなら,ファーストチョイスはシュートであるべきだ。
今日の北野のプレイも素晴らしい。
しかし,現在東海リーグ得点王の北野へのマークは厳しい。
激しくタックルされ,激しく削られるが,それでも北野はシュートを打ち続ける。
ゴールバーを叩き,ゴールキーパーと1対1になるが・・・

・・・が,得点に結びつかない。

じっとりとした湿った空気が体にまとわりつく。

何とか,何とか1点。
この1点で試合は決まるのに。

後半34分
(OUT)8 久保拓也 ⇔ (IN)30 鈴木雄太

鈴木が入る。
練習試合でもビシバシミドルシュートを決めていた鈴木。
攻めて良し,守って良しのユーティリティープレイヤーが試合をどう動かすか?

「ミラクルドラゴン」伊藤竜二(22)。
カニシはずっと竜二のプレイを見てきた。
鈴鹿2年目のまだ未成年の時から,ずっとずっと。
最近の竜二(22)のプレイの変化は著しい。
後半の半ばを過ぎても積極的にボールを追い,そして前線から守備をしっかりしている。
みんなが諦めたルーズボールを最後の最後まで追いかける。
ファンタジスタタイプだと思っていた。
奇跡を起こす選手だと思っていた。
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いや,もう竜二は次の段階に進化している。
奇跡が当たり前のプレーヤーになっている。

チームの勝利のための献身的なプレイ。
勝たせてやりたい。
竜二を笑わせてやりたい。

しかし・・・後半39分。
鈴鹿の左サイドを突破される。

ディフェンスの数は足りている。榊もキッチリ戻っている。
大丈夫だ。防げる。
大久保が左サイドに釣り出されている。
中への折り返しを,水谷が弾く?!
不運にも弾いたボールはトヨタの選手の足元に。ヤバイ!

しまった・・・失点。1-2。

ずっと攻めていて,ポッカリ空いた穴のような失点。
いやいや,まだまだ,時間はあるぞ。

攻めろ攻めろ。
ゴールをこじ開けろ。

残り時間,約5分。
鈴鹿の怒涛の攻めは,何度も何度もトヨタに弾き返される。

なんとか,なんとか,なんとか・・・。

ここで試合終了。

両チームの選手のみなさん,スタッフのみなさんお疲れ様でした。
豊田まで応援に来ていただいたみなさん,サポーターの仲間たち,ありがとうございました。お疲れ様でした。

この試合,ナカニシは反省ばかりです。

試合開始前の選手コールの時からコールリーダーと息が合わず,ドタバタしてしまいました。
さらに,スタメンのコールも間違えてしまいました。
試合前からリズムを崩すような応援をしてしまい,本当にすみませんでした。

反省すべきところ,修正すべきところを考えて,もっと良い応援ができるよう,サポーターの仲間たちと力を合わせていきたいと思います。



試合を振り返ると,この試合,鈴鹿の選手の動きは決して悪くなかったです。
気持ちも入っていたし,試合展開も崩しも良かったと思います。
トヨタと比べると決定機もシュート数も多かったと思いますが,勝敗を分けたのは決めるべきところでキッチリ決められるかどうかだったと思います。

1試合1試合の重みに差はありません。
自力優勝がどうだとか,全社予選がどうだとか,それは結果でしかなく,選手たちが目の前の1試合,目の前の1プレイに全力を尽くすことに変わりはありません。

この1試合の敗戦の経験を大切にし次につなげなくてはなりません。

負けた後の1週間。
選手たちのプレイを思いだしながら,悔しさを噛みしめます。

笑顔も涙も我らとともに。

次はもっともっと良い応援をします!


次戦は全国社会人選手権,東海ブロック予選です。

8月2日(土)11:30から 対戦相手は芙蓉クラブ。
8月3日(日)11:00から 対戦相手未定。

両日共に鈴鹿スポーツガーデンメイングラウンドです。

今日は負けた。
そして鈴鹿はもっと強くなる。
次は負けない。
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ではまた。