VictoryCross

アトレチコ鈴鹿クラブ(JFL)のサポーターブログです。

全社東海ブロック予選 対 芙蓉クラブ

平成26年8月2日(土)全国社会人サッカー選手権大会 東海ブロック予選
対戦相手 芙蓉クラブ(以下,芙蓉と書きます)
場所   鈴鹿スポーツガーデンメイングラウンド
本日はNカメラマンが不在のため写真が無くてすみません。

みなさんこんばんは。

全国社会人サッカー選手権(以下,全社と書きます)の東海ブロック予選第一戦が行われました。
土曜・日曜で4チームが対戦し,1チームのみが全社本戦に進む事ができます。

愛知,岐阜,静岡,そして三重の4会場で,それぞれ4チームずつが全社への切符をかけて対戦しました。



木曜日あたりから気持ちがたぎりはじめ,金曜の夜にはギンギンに燃え上がっている。
良い感じの燃え具合。
腹の底に何かが詰まった感覚。

眠れぬ夜を過ごし,決戦の朝を迎える。
初戦の対戦相手は芙蓉クラブ。

ワンプレイ,1点,1試合が次へとつながるチャンスとなる。

全国の舞台へ行こうぜ!

パラパラと雨が降る。
青と緑の横断幕が張られる。

「君よ鈴鹿の風になれ」

いくぜ!!!

本日のスタメン(以後敬称略)
FW 10北野純也・22伊藤竜二
MF 16井上皓紀・28徳地俊彦・4原祥太郎・8久保拓也
DF 18大村亮平・5榊親平・15大久保龍太・3村田雅則
GK 1蜂巣良哉

試合開始。

試合への入りは悪くない・・・,と開始3分までは思った。
が,なんか選手の体が重い。
ボールと人が流れている感じが無く,ボールが出てから「あっ」と一呼吸あってから動いている。

なんだ?
変な感じ。

芙蓉との対戦は久しぶり。
選手もかなり変わっていると思う。
しかし,最初のインパクトで分かる。
芙蓉は芙蓉。
やはり強く硬く上手い。

この試合スタメンで左サイドに入る井上皓紀(16)。
井上!チャンスをつかみとれ!
開き気味に左に張っていて,あまり中に入ってこない。
ポジションもあまりチェンジせず,足元でボールをもらい,それを軽くはたくようなプレイが多い。
寄せられてしまうと,芙蓉のフィジカルが強いため,なかなか前を向くことができない。
簡単に前を向くことができない井上。
徐々に手づまりになり,突破口が開けない左サイド。

右サイドには,前試合トヨタ蹴球団戦でめちゃめちゃ良いプレイを見せた久保拓也(8)がいる。
この試合も積極的にスペースに走り込み,ドリブルでも仕掛けているが,なんか淡泊な感じがする。
中盤でのパスミスも多く,なんかシャキッとしない。
シュートを打ってもコースを切られていて,相手DFに弾き返されている。
どうしたクボタク?

中盤の徳地俊彦(28)。
芙蓉とのハイプレッシャーの中でもしっかりボールを自分のものにしている。
両サイドで基点がなかなか作れない試合。
徳地からの展開が待たれる。
しかし,テクニシャン徳地ですら何度もパスカットされてしまう。

前半,ナカニシの印象としては,芙蓉の絶妙なパスカットがやたらと目立った。
前試合のトヨタほどカウンターが早くないため,パスカットの後に一気にカウンターが来なかったから良かったものの,前半だけで危険な場面は3回?4回?はあった。

芙蓉のパスカットは出し手の選手のパスミスだけが原因じゃない。
受け手が動いてスペースを作っていないので,パスコースが読みやすかったためだと思う。
ボールは動くが,選手が動いていない。
流動的な感じが少なく,プレイが寸断されている。

スタンドから見ていてよく分かった。
芙蓉のほうが良く動いていて,局地的に数的優位を作りだしている。
動いて流れていないと,フィジカルの強い芙蓉に捕まってしまい,あちらのペースになる。

疲れてる?
明日の事を思って省エネ運転している?
無駄走りを避けて,確実に足元でプレイしようとするあまり,動きが無く元気の無いプレイに見えて仕方が無い。

今は試合中だ。目の前の試合以上に大切な試合は無い。
今そこにある試合のみに集中せよ。

スタンドから叫ぶナカニシ。
「どうしたどうした!!!立て直せ!!!」
カニシが憎くても良い,選手たちよ目を覚ませ。切り替えろ!

支配率は圧倒的に鈴鹿
しかし,決定機は芙蓉のほうが多い。
と言うか鈴鹿の決定機はほとんど無い。

単騎突入を繰り返す竜二(22)。
混戦の中でシュートを打てない北野(10)。

ジリジリとした時間が過ぎる。

押している。
しかし,点が入らない。

選手たちにも焦りが見える。
キャプテンの原祥太郎が声を出している。
サポーターの声援も続く。

こんな時こそ,流れを変えるのはサポーターだ!

前半も半ばを過ぎ,鈴鹿は手詰まりになってきた。
バックパスが増え,ゴールキーパーまで戻すことも多々。

前線で前を向いて持てない。

芙蓉は1対1に強く,正面からはなかなか抜けない。
また,フィジカルも強く競合いには滅法強い。

スピードと運動量が持ち味の鈴鹿が,芙蓉のペースに巻き込まれているように思う。
果敢に突入するが,跳ね返されるプレイが続く。

鈴鹿の最終ライン,「闘将」大久保龍太(15)。
この試合の大久保はどうしたことかピリッとしない。
対人では無類の強さを誇る大久保だが,ディフェンラインでのボールのやり取りが不安定で,なんかヒヤヒヤする。
山のような存在感と,鬼のようなオーラが持ち味の大久保だが,今日はなんか地に足がついていない。
どうした大久保!
潰せ!負けるな!
そして試合の流れを取り戻せ!

前半の展開は変わらず。
両チームともに攻めあぐね,ここで前半(40分)終了。

ベンチに戻る選手の顔は一様に暗い。
みんな分かっている。
なんか変だ。
リズムが合わない。
パスミスが多い。
で,どうすればそれらが解決するの?

ハーフタイムで話し合え。
そして後半にぶつけろ!!

後半開始。
(OUT)16井上皓紀 ⇔ (IN)11青島誉

膠着した試合の中で,なかなか自分のプレイが見せられなかった井上が交代。
どうも芙蓉のペースに会わせてしまい,鈴鹿の良い所で勝負していないように思う。
そんな中,自分のペースでしっかりプレイできる青島が入る。

青島のプレイはブレが無い。
どんな時でも,どんな相手でも。

前半同様,中盤は支配している。
キャプテン原祥太郎(4)は,本来のボランチのポジションでシーズン半分が経過した。
ポジショニング,フィードともに安定している。
ディフェンシブ過ぎず,気を見て攻撃参加し,ミドルシュートも放つ。
攻守ともに「要」原祥太郎。
その原祥太郎が,チーム全体によく声をかけている。

何かが変わればいけるはず・・・。
勝てる気がする・・・。
だけど点が入る感じが無い。

「ミラクルドラゴン」伊藤竜二(22)。
後ろからのパスのもらい方が上手く(竜二は何でも上手いけど),一瞬のターンで1人2人は置いていく。
前半から単騎で勝負しているため,後半はなんかマークがきつい感じがする。
竜二が持つと何人かが囲んで潰してしまう。
ペナルティエリア内にドリブルで突入したい竜二。しかしなかなか入ることがてきない。

サポーターは竜二を見ている。
こんな時,竜二が3・4人ぶち抜いてゴールを決めてくれるのでは・・・。

右サイドの久保が相手陣内深くでプレイできていない。
押し出されるように,プレッシャーを受けてショートパスのプレイが多くなっている。
縦に走ってもらいたいが,良いボールは供給されない。
なぜか?
鈴鹿は効果的なサイドチェンジが少ないため,久保があまり目立たなくなってきた。

トヨタ戦で絶好調の久保を後ろから支え,何度も何度も波状攻撃につなげた「右の王,ライトサイドキング」村田雅則(3)。
久保が手詰まりになってきたため,後ろから追い越していく村田の姿が良く見える。
久保と村田の連携で,何本も右サイドからクロスが放り込まれる。

しかし,芙蓉ディフェンスは高く,そして強い。

後半になってから,鈴鹿は目に見えて攻撃の手数を増やしている。
ポジションニング全体が前がかりになっており,榊や大久保のオーバーラップも何度か見られる。

押している。
しかし,相変わらずシュートは打てていない。

芙蓉の攻撃はカウンターのみに。
長短のパスを組み合わせて,スルスルっとサイドを抜けて鈴鹿ゴール前にクロスを上げてくる。

鈴鹿ゴールを守る蜂巣良哉(1)。
体調不良から復帰した蜂巣。
なんか春先よりも,さらに良い声が出ているように思う。
大久保と連携の確認もマメにしている。
芙蓉のクロスに対して果敢に飛び出しキャッチする蜂巣。
ヘディングで競り合う選手たちの後ろから,ニュッと手が伸びでいる。
最高到達点までの早さ,そして最高到達点でのキャッチ。
蜘蛛のようだ。良いね。
安定している。

後半開始から入った青島誉(11)。
さすがに正面からの1対1には苦労している。

ドリブルで強弱を使っても,綺麗に抜き去ることができない。
芙蓉クラブ。なかなかやる。

しかし,しかし。

青島の後ろには,大村亮平(18)が控えている。
足元の技術が高く,簡単なボールの失い方をしない大村。
この試合も闘志MAXでボールを追う。

サイドバックとして成長著しい大村。
かなりポジションの理解が深まり,前線への飛び出しや,中盤への侵入など,大きな視点でグラウンド全体を見ている感じがする。
青島と大村のパス交換で,芙蓉に隙が出る!!

後半22分。
芙蓉ボールをカット,すぐさま青島へ。

左サイドを突破する青島。
しかしタダではクロスを上げない。
さらに加速し,ペナルティエリア内に。おおっ。
青島の突入が早く,カウンター気味になったので,鈴鹿の攻撃陣が間にあわない。

しかーーーし,そこに鈴鹿の風になった伊藤竜二が!!!

青島が中へショートパス。
伊藤竜二が体を投げ出して飛び込み。おっ!!!

ゴーーーーーール!!1-0


サポーターに手を挙げる竜二(22)
しかし,その顔は喜んでいない。
なんか申し訳なさそうな感じ。

竜二ナイス!
青島ナイス!!

1点入って流れは傾くかと思ったが,芙蓉の集中は切れない。
後半中盤以降,攻め疲れた鈴鹿に対して逆に攻撃を仕掛けてくる。

「神の子」榊親平(5)。
芙蓉は裏へ抜てくるプレイは少ない(オフサイドも少なかった)。
しかし,高めのクロスや,混戦からフィジカルで押し切ってくる。
ヤバイ!と思った時,やはり榊は素晴らしいプレイで鈴鹿を救ってくれる。
そしてこの試合,膠着した前線に飛び出し,あわやシュートまでと言うシーンも。
榊,みんなを和歌山へ連れてってくれ!頼む!

後半,どちらも少し疲れた時間帯。

サイドバックの大村亮平(18)はまだまだ元気。
縦に縦に早いプレイではなく,中へ侵入し,ボランチとの連携で攻撃に絡んでくる。
ワンツーの受けが上手く,足元に詰まっても自分のボールにするのが早いため,危ない失い方をしない。
大村のプレイは面白い。
見ていてとてもワクワクする。

試合終盤。

まだまだ安心できないプレイが続く。
鈴鹿は終始攻めあぐねている。
最もイライラしているのは,北野純也(10)だろう。
相手にコースを切られ,なかなか良い体勢で打てていない。

しかし・・・どんな時でも北野は狙っている。

後半35分。
またもや青島(11)が左サイドを切り割く。
中へ折り返し・・・待ってるのは北野純也!

芙蓉ディフェンスが体を投げ出してブロックに来るが,北野のシュートはゴールの中へ。

ゴーーーーーール!!2-0


サポーターから声援がおきる。

あまり嬉しそうじゃない北野。
逆に悔しそうな感じ。

最後まできっちり締めるぞ。
勝利,そして明日に進むため。

サポーターの声は途切れることなくガーデンに響き渡る。

ここで試合終了。

両チームの選手のみなさん,大会運営のスタッフのみなさんお疲れ様でした。
試合中に一緒に応援してくれた鼓白サッカー少年団の子どもたち,ありがとうございました。
子どもたちの声がナカニシにも良く聞こえていました。
小雨の中,共に応援してくれたサポーターの仲間たち,ありがとうございました。
明日もよろしくお願いします。

この試合,ナカニシ今シーズン見た中でも,かなり悪い試合でした。
選手たちもスッキリしていないことでしょう。

今日の試合は終わりました。
明日の試合はもう始まっています。

明日は,先週東海リーグで試合をして敗れているトヨタ蹴球団との対戦となりました。

選手とともにサポーターも全力で闘いたいと思います。

必ず勝ちましょう。
そして,全国の舞台へ行きましょう。

日時:8月3日(日)11:00から
場所:鈴鹿スポーツガーデンメイングラウンド
対戦相手:トヨタ蹴球団

カニシは知っています。

反省点の多い試合の後ほど,鈴鹿はそれを乗り越えて強くなる。

勝つぞ!!!!

ではまた。