VictoryCross

アトレチコ鈴鹿クラブ(JFL)のサポーターブログです。

東海リーグ第9節 対 矢崎バレンテ

平成26年8月24日(日)東海リーグ第9節
対戦相手 矢崎バレンテ(以下,矢崎と書きます)
場所   石垣池グラウンド


みなさんこんばんは。

選手のみんなよく頑張った!!!



試合開始前の状況では・・・

FC鈴鹿は,リーグ全14節中,7試合を消化し5勝2敗。
そして対戦する矢崎バレンテも7試合を消化し5勝2敗。

勝率は同じ。得失点差でわずかに鈴鹿が首位。

東海リーグ中盤の最大の山場。
リーグ1位,2位の直接対決。

アウェイの矢崎戦では,0-3の完敗。

しかーーーーし。

ここはホーム鈴鹿,石垣池。
必ず勝つ!!!

サポーターが集まってくる。
東海リーグの大一番に東海帝王ジュニア氏も観戦。
雨の中,たくさんお客さんが見に来てくれた。

みんなで闘おう。
そしてみんなで笑おう。

いくぜ!!

本日のスタメン(以後敬称略)
FW 10北野純也・22伊藤竜二
MF 8久保拓也・28徳地俊彦・4原祥太郎・11青島誉
DF 18大村亮平・5榊親平・15大久保龍太・3村田雅則
GK 1蜂巣良哉

試合はいきなり北野(10)が仕掛ける。

前へ突進は北野純也(10)の持ち味。
ごちゃごちゃしたところでも不思議と北野の足からボールが離れない。
ボールを持ったらゴールへ向かう。
ゴールが見えたら即シュート!
いつにも増して強引に前に進む北野。そしていつでもシュートを狙っている。
矢崎DFも嫌だろう。

・・・そして,北野にマークが集まった時・・・周りの選手は虎視眈々と狙っている。

左右に流れながら自在にボールを受ける「ミラクルドラゴン」伊藤竜二(22)。
周りが良く見えていて,パスもドリブルもシュートも鋭い。
ボールを取りに行ったら,必ず竜二は抜く。
矢崎ディフェンスは竜二の動くスペースを作らないように,組織的に密集している。
混戦の中でもがきながら,一瞬のマークのずれを狙う竜二。

剛の北野が突進し,柔の竜二が相手DFに突っかける。
イメージ 1

鈴鹿の攻撃は悪くない。
しかし,どうしてもカウンターを警戒してか攻撃が薄い。単発。

前回の対戦で矢崎にやられたのは,型にはめられたかのようなカウンターだった。
カウンター時の矢崎の鋭さは,身震いするほど怖かった。

ボールを奪ってから攻守の切り替えが早い矢崎に対して,徳地俊彦(28)が立ち塞がる。

ディフェンスラインでボールを奪い,攻撃のスイッチが入る矢崎。
素早く中盤につなぎ前線へ・・・。
ここで徳地がチェックに行っている。
無理にボールを奪いに行っていないので,地味なプレイだけど,矢崎に時間を使わせて,味方の守備が整うのを待つ。

効いている。
今日の徳地は特に効いている。
イメージ 2

矢崎のディフェンスは硬い。
しかし,迎撃の準備が整った鈴鹿のディフェンスはもの凄く硬い。

中盤でのチェックが早く,ゲームが作れない両チーム。
攻撃はサイド中心に。

鈴鹿の左サイドは大村亮平(18)。
矢崎の10番(←上手い)に対して,全く負けずに果敢に体を寄せている。
派手なプレイではなく,コツコツ丁寧に。
そしてここぞという時のオーバーラップは一気に決定機となる。
大村は試合が良く見えている。
誰よりも視点の高いところから試合を見ているかもしれない。
そしてパスミスが少なく,危ないプレイが少ないので安心して見ていられる。
鈴鹿の左サイドは大村に任せとけ!

右サイドに展開するのは「サイドワインダー」青島誉(11)。
青島独特のプレイは,ひとときも目を離す事が出来ない。
ドリブルと思った時にシュートを打ち。パスと思った時にドリブルで突っ込む。
クセはある。毒もある。そして面白い。

青島。やりたい放題でいい。
自分の良いところを思う存分出せ!
スタンドから応援してるぞ!
イメージ 3

どちらかで言うと,左で守備,右で攻撃。
そして矢崎も同様に右で攻撃,左で守備。

お互い良い感じの集中。
イージーなミスも無く,ピリリとしまった試合。
どこかで集中を欠けば・・・。
どこかでミスがあれば・・・。
一気にやられるような緊迫感と圧迫感がグラウンドを包む。

左サイドの久保拓也(8)。
ハイプレッシャーの中でも一生懸命に頑張っているが,フィジカルに勝る矢崎に徐々に潰され始める。
コースを切られ,プレッシャーをかけられ,サイドに追い詰められ,窮屈なプレイから出るパスは要所でカットされ,なかなか久保らしいプレイができない。
カニシは知ってるぞ。
久保のプレイはこんなもんじゃない。
久保は蝶にもなれるが,野獣にもなれる。
もっと自分を出せ!
自信を持て!
粘れ!
厳しく,そして激しく!

前半は両チームともに潰し合い。
カウンターを警戒してディフェンスラインは低め。
前線とのスペースがあるため,ボランチの運動量が増している。

鈴鹿の中心」原祥太郎(4)。
この試合,中盤の底にいるはずの祥太郎が,攻守によく動いている。
前線へ飛び出し,中盤のスペースを埋め,そしてサイドのフォローに走る。
良く走っている。
どこのプレイにも祥太郎が絡んでいる。
さすがだ。
さすが俺たちの祥太郎だ。
背も高く体もデカイ矢崎に対して,一歩も引かず立ちふさがる祥太郎。
ヘディング勝負では無敗(ナカニシは見ていた)!
さすが!
イメージ 4


前半36分。
(OUT)8久保拓也 ⇔ (IN)30鈴木雄太

どうも調子が出ない久保に変わり,鈴木が入る。
前回の矢崎のアウェイ戦では,怪我で鈴木は出ていなかった。

矢崎の選手たちよ。
鈴木雄太を良く見てろよ。凄いぞ。
この試合を決めるのは鈴木雄太だ!
(ナカニシはこの時からそう思ってた!)

前半は五分の試合。

鈴鹿は北野が単騎で突入しシュートを放っている。
矢崎は2列目から何本か打つが枠に飛んでいない。

シュート数は分からないけど,点の入る感じは無し。

ここで前半終了。

ハーフタイムにご当地アイドルの「すぷらっつ」さんが歌ってくれる(試合前にも)。
すぷらっつさんありがとうございました。

少しずつ雨が強くなってきた。
試合は両チームの良いところを潰し合うドロドロした展開。
ミスは命取り。だけどミスを恐れてプレイが小さくなっちゃいけない。

サポーターの声や観客の応援は必ず選手に届いている。

応援し続けろ。
ここは俺達のホームだ!

後半開始。

いつもよりディフェンスラインが低いため,ディフェンダーゴールキーパーのパス交換が多い。
もちろん,そこを狙って矢崎攻撃陣が突っ込んでくることも。

「スパイダー」蜂巣良哉(1)。
全社のPKを止めてから,さらにサポーターの人気も高まっている。
なんか不思議と良い雰囲気がにじみ出ている選手。
そして,蜂巣は足元が上手い。
ディフェンスとのパス交換。相手との距離感。
何よりもセーフティーで間違いが無い。
矢崎FWは身長が高く,セットプレイ時はバリバリ狙ってくるが,蜂巣の対応は確実。
蜂巣。頼むぞ!
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前半途中から鈴木(30)が入り,鈴木は右サイドにポジションを取った。
左サイドに青島。

前半と異なり,右サイドだけでなくサイドチェンジも頻繁になってきた。
縦へ勝負する青島(11)。
キープして仲間へのスルーパスを狙う鈴木(30)。

矢崎の攻撃が前半ほど前に出てこなくなってきた。
そして村田が動き出す。

「ライトサイドキング」村田雅則(3)。
無尽蔵のスタミナと最強のハートを持つ村田は,後半周りが止まった時にこそ輝きを放つ。
鈴木を後ろからビルドアップし,セカンドボールを拾い,そして自ら駆け上がる。

村田が右を押し上げているので,鈴鹿の攻撃が単発ではなく波状攻撃になってきた。

北野(10)が欲しがる。
竜二(22)が流れる。
大村(18)が呼んでいる。

右からの押し上げで鈴鹿優位に進む後半。

後半15分くらい?

矢崎の攻撃を防ぎ,素早く鈴鹿のカウンター。
徳地を経由し,青島?北野?へ。
(すみませんよく分かりませんでした)。

さっきまで守備をしていたのに,右サイドから長駆するのは・・・鈴木雄太(30)。

鈴木!!!
雄太!!!

観客の声が聞こえる。

走る走る。
鈴木が走る。
ゴール目指して。

矢崎ディフェンスが必死に追いすがる。
ファウル覚悟のスライディングの中・・・雄太のシュートが・・・。
ゴールに突き刺さる!!!
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なんてゴールだ。

ゴーーーーーーール!!!1-0


鈴木雄太。見事!

イメージ 7


いやいや,まだ時間はたくさん残っている。
集中を切らすな。
矢崎はまだまだやってくるぞ!

サポーターここが勝負どころだ!
ここが鈴鹿のホームだってことを思い知らせてやろうぜ!

1点取って鈴鹿が守りに入ったわけではないのに,矢崎にスイッチが入ったためか急に押し込まれ始める。

鈴鹿の守備は悪くない。。
ボールを失ってもあっさりと諦めず,粘っている間に相手に時間を使わせている。
選手が戻りながらも徐々にプレスをかけている。
引きながら守備。
これが生きている。

青島から。
鈴木から。
徳地。祥太郎。

そして最後に潰すのは「闘将」大久保龍太(15)。
大久保が細やかにポジションを指示している。
引くタイミング,GOのタイミング。
後ろから指示をしながら,アリジゴクのように相手を絡め取っている。
村田(3)のポジション。
大村(18)のポジション。
榊(5)が後ろのどこにいるのか?
全ては大久保の手中にあり。
大久保がキレているぞ!
大久保,頼む!

攻める矢崎。
しかし,鈴鹿は守っているだけではない。

試合開始から終始狙い続けている北野純也(10)。
ゴリゴリ押し込み,こぼれても拾い,シュートを放つ。
終盤でこれは効いてくる。
そしてあわやの超ロングループシュート!!
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北野がいるため,どうしても守備に人を割かねばならず,攻守の切り替えが素早くできない矢崎。

しかし・・・。

後半30分くらい?

鈴鹿の中心」そしてキャプテンの原祥太郎(4)が,イエローカード2枚で退場。
フィジカルに勝る矢崎に対し,体を張って守っていたため,どうしてもファウルになってしまった。
観客は分かっている。
サポーターも分かっている。
退場する祥太郎に大きな拍手。

残り15分。
10人で闘う鈴鹿
鈴木(30)がボランチに入り,北野ワントップの4-2-2-1に。

カニシの周りで応援していた子どもたちが残り時間を聞きに来る。
「あと何分?」

子どもでも分かっている。
大黒柱の祥太郎がいないという不安。

大丈夫だ。
鈴鹿には榊がいる。
榊が必ず勝利に導いてくれる。
「神の子」榊親平(5)。
この試合ではカウンターを警戒してオーバーラップも控えめ。
サイドのフォローも少なめ。
派手なプレイよりも結果を重視。
セーフティーを徹底。
大久保と蜂巣と榊の連携も良い。

大丈夫だ。俺達には榊がいる。

しかし,1人少ない鈴鹿に対し,矢崎はさらに攻勢に。

鈴木(30)も徳地(28)もスペースを埋めている。
村田(3)も大村(18)も絞ってくる。

残りわずか。

鈴鹿ゴール前で矢崎が人数をかけてきた。
数的不利。

フリーでシュートを打たれる。
万事休す・・・。

観客の悲鳴が上がる。
サポーターのチャントが止まる。

やられた!

その時!

ディフェンスの後ろから,鬼の影が飛び出す。

シュートに反応してブロックしたのは,大久保龍太(15)!!!

大久保!!!

・・・・・

祥太郎が退場し,この世で一番長かった15分が経過。

試合終了。

歓喜のスタンド。
踊るナカニシ。

矢崎は強かった。
本当に強かった。

両チームの選手のみなさん,スタッフのみなさん,お疲れ様でした。
雨の中,応援に来ていただいたみなさん,ありがとうございました。
最後まで応援してくれていたすぷらっつさん,ありがとうございました。
みんなの応援が選手たちの背中を押したのだと思います。

コールリーダー,サポーターの仲間たち。いつもありがとう。
次も勝とうぜ!

厳しい試合でした。
選手たちは本当によく頑張った。
感謝の気持ちしかありません。



試合終了後から悩みました。

が,victorycross賞を決めようと思います。
カニシが勝手に選ぶこの試合のMVPは・・・。

鈴鹿の鬼はグラウンドにあり!
「闘将」大久保龍太選手(15)に送りたいと思います。

国体予選の時から思っていました。
夏の間に大久保選手のプレイが少し変わりました。
シーズン開始時には,グラウンド内のいろんなところに気を配りすぎて,自分のプレイに集中できてなかったように思います。
この試合も,グラウンド内の選手のポジションなど細かく指示していました。
でも,フィールドの監督として気を配りつつも,プレイヤーとしても集中し素晴らしいプレイを見せてくれました。

カニシの覚えている本物の鬼の大久保龍太のプレイまであと少しです。

大久保。頼むぜ!



次戦は,8月30日(土)12:00キックオフ。
アウェイ藤枝市民グラウンドで,藤枝市役所と対戦します。

今日の勝利で喜んでいるわけにはいきません。
まだ東海リーグは半分しか終わってないんです。

首位攻防戦?
まだ半分です。

優勝まではさらに強い相手と闘わねばなりません。

気合を入れよう。
次の試合はもう始まっている。

でもね。

今日はバンザイです。
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なんて良い気分だ!

ではまた。