VictoryCross

アトレチコ鈴鹿クラブ(JFL)のサポーターブログです。

東海リーグ第7節 対 藤枝市役所

みなさんこんばんは。

試合の後は,もう一度試合を振り返ります。
勝った時も,負けた時も。

恥ずかしながら,実を言うと,今日の試合は自信がありました。
それほど,伊勢の試合は良かったし,中京大の試合はもっと良かったんです。
チームの方向性や,選手達のやりたいことがよく見えて,こんな試合をホームで見せて欲しいと・・・。思っていました。



6月20日。
土曜開催は,なんかリズムが狂う。
だけど,準備をしているうちに,徐々にアドレナリンが出てくる。
会場入りするころは,燃え尽きるほどヒーーーーーーーーート!

サポーターが集まってくる。
観客の方たちもたくさん入場いただいている。
対戦相手は藤枝市役所サッカー部(以下,藤枝と書きます。)

ミスユニバース三重代表の方の挨拶。
sticsさんのチアパフォーマンス。

ランポーレ盛り上げ隊の正式名称は「スズランガールズ」に決まった。
(仲間の鈴鹿サポーターの案らしいです。ナカニシの案は最終選考まで残りましたが,ダメでした。)

時が迫る。
全てはこの試合のために積み重ねられてきた。
主役は試合をする選手たちだ。
ならば最高の応援をしよう。
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いくぜ!!

本日のスタメン(以後敬称略)
FW 10北野純也・4近藤和哉
MF 16鈴木雄太・7保﨑淳・23山之内優貴・25矢野純平
DF 9大村亮平・6藤田大道・5榊親平・3村田雅則
GK 13柴田大地

試合開始。

一見・・・試合の入りは良い・・・。ように見える。

しかし,時間の経過とともに自らリズムを悪くしていく鈴鹿

藤枝はやはり藤枝らしいサッカーをしている。

何度もこういう展開を見た。
フィジカルではボランチ山之内,保﨑に分がある。
スピードも矢野のほうが早い。
競り合いでも鈴鹿優位。

個の力では鈴鹿
だけど,藤枝は圧倒的に組織が強い。
そしてその組織の強さは,はっきりと目に見えず,ジワジワと鈴鹿の首を絞める。

1対1で競り合っていても,藤枝のフォローは早く,1対多数に持ち込まれる。
パスコースを消すのも上手く,プレスも速い。

そのため,ボランチからのパスミスが多くなり・・・藤枝のペースに乗せられてしまう。

ボランチ山之内優貴(23)。
前2試合の勝利の立役者とも言っていい大活躍だった。
だけどこの試合,パスミスを誘われている?
山之内にしては珍しいようなパスのミスが出ている。
守備的なボランチのプレイに問題はない。
だが,攻撃にシフトする際に攻守の切り替えが遅れてしまう。
スタンドで見ていて思う。
山之内は頭の良い選手だ。
この状況が分かっているはず。
今は我慢。だけどどこかでギアをシフトせよ!
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「ライトサイドキング」村田雅則(3)。
藤枝は鋭く早いカウンターというよりも,厚みのある波状攻撃を仕掛けてくる。
動きながらパスを回すのが上手く,マークを見失いやすい。
センターバックのカバーや,2列目からの飛び出しに果敢に対応する村田。
村田は上手い。
やはり試合がよく見えている。
しかし,守ってから攻めるまでに時間がかかる。
こちらも我慢のプレイ。
ガンバレ!!
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藤枝のしているサッカーは,体で当たってボールを取るというものではなく,プレッシャーをかけて,相手のやりたいことをさせず,リズムとタイミングをずらし,ミスを誘うというもの。

ものの見事に術中にはまった鈴鹿は,前半の序盤でバタつきだす。
パスミスが多い。
攻守の切り替えが遅い。
走りだすタイミングが遅い。
パスが来ても準備しておらず,ワンテンポ遅れる。
リズムに乗れていない自分のプレイに慌てて,さらに自分のプレイができなくなる。

ボランチの保﨑淳。
フィジカルとテクニックは際立っているものの,藤枝のサッカーに思うようなプレイができていない。
だんだんとプレイが淡白になっている。

サイドバックの大村亮平(9)。
中盤が上手く組み立てられないため,サイドでゲームメイクをしている感じがする。
縦に縦にではなく,サイドを変えたり,中へ戻したり,前線に鋭くパスを出したり。
サイドバック以上に多彩なプレイをしている。
しかし,中盤のリズムが崩れて次が続かない。
中に意識がいくあまり,大村の規格を外れたファンタジックなプレイが出てこない。
カニシは,誰に依存するわけでもない「大村にしかできない」サッカーが見たい。
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試合のほうは膠着している。
フィジカルに勝る鈴鹿
組織的にジワジワと締めあげる藤枝。

ミスをカバーするため足を延ばす場面が多い。
また,相手に早いプレスをかけられ,ギリギリでボールを離す場面も多い。

どちらも接触が多く,鈴鹿の選手も痛めている。

余裕が無い。
その余裕を持たせてくれない。
余裕の無さが焦りを生む。

前線でターゲットとなる「爆撃機」近藤和哉(4)
ヘディングの競り合いで相手と頭をぶつけながら奮闘している。
和哉の闘志に変わりはない。
CFC戦と比べると,足もとにきちんとパスが来ないので,空中戦での競り合いが目立つ。
ヘディングで北野に流したり,いったん後ろに落としたり。
どうしても懐でキープできない。
試合は膠着し徐々に中盤を省略し始める。
縦へのロングパスに走る和哉。
なかなか合わないが,何度でも走る。
和哉,ずっと狙ってろ。来るぞ!!!
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ミスが多い鈴鹿
じりじりと攻撃のチャンスを待つ藤枝。

支配率は6対4で鈴鹿
しかし,鈴鹿に今のところ突破口は無い。
藤枝が時折見せる一気の波状攻撃のほうが得点の匂いがする。

山之内と保﨑のボランチが上手くゲームを作れていない。
ヨセが早く,パスコースを切っている藤枝。
グラウンドに4-4-2が綺麗に配置され,どこからでも多人数でプレスをかけてくる。

サイドハーフ鈴木雄太(16)。
カウンターで前線に早く走るタイミングを狙っているのが分かる。
雄太の爆走はサポーターみんなが待っている。
誰よりも走っている。攻守に。
しかし,その分消耗も激しい。
中盤の削り合いに巻き込まれ,思うようにプレイできない雄太。
走りたいのに走れない。
鳥かごの中にいるような鈴木雄太のプレイ。
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藤枝がそのフォーメーションを崩されることが無く,いつも安定しているのは,マークの受け渡しが上手いためだと考える。
誰かが引きつけられてオープンスペースを作ることが無い。

個の力は鈴鹿が上だが,連携は藤枝に分がある。

アチェンジできない。
スピードを上げられない。
前を向いて走れない。
選手のいらだちが分かる。
鈴鹿のサッカーができていない。

先週の試合を見た。
今週の試合を見ている。
これが同じチームかと思うほど違っている。

前半終了。

sticsさんのチアパフォーマンスを見る。
みんな一生懸命踊ってくれる。
そして,試合中はナカニシたちの後ろで共に応援してくれている。
ミスユニバース三重代表の岩本さんと瀬田さんも応援してくれる。
スズランガールズも。
たくさんの観客も。
子どもたちも見ている。
選手達はヒーローだ。

ちょっと上手くいかなくたって気にすることはない。
自分たちのプレイを,胸を張って堂々としよう。

さあともに行こう。

後半開始。

しかし・・・前半のリズムの悪さがさらに狂ってきている。
そこを狙われる鈴鹿
足並みがそろっていない。
足が動いていない。
相手の選手が見えていない。

後半10分。
藤枝の波状攻撃。
鈴鹿の守備の穴を的確に狙ってくる。
そして攻撃時にもフォローとカバーは必ず付いてくる。

鈴鹿のゴールを守る「ジャイアン」柴田大地(13)。
その名の如く,ゴールを守る巨人柴田。
相手FWと1対一の場面も!!!!
飛び出しの判断が早く,一瞬,本当にほんの一瞬早くシュートコースに立ちふさがる。
さらに第2波。
これも相手との1対1に持ち込まれる。
それに対しても果敢なセーブで鈴鹿のゴールを守る。
凄い!!!ビッグプレイだ!!!!!
後半は鈴鹿が攻め込まれる場面も増えてきた。
どんな時でもボールに向かって一直線に手を伸ばす柴田。
この試合,柴田だけは自分のサッカーをしている。
頼むぞ柴田!!!
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後半14分。
(OUT)4近藤和哉 ⇔ (IN)11パブロ

前線の北野純也(10)。
中盤から良いパスが出てこないため,ロングボールを使った縦1本に。
精度の悪いボールに対しても追いかけて相手のミスを待つ。
バックパスなどにミスがあれば,一気に行くつもりだろう。
鈴鹿はリズムを崩している。
ならば自分でボールを調達せねばならない。
縦横に走る北野。
しかし,なかなかボールを触れない。
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後半16分。
(OUT)9大村亮平 ⇔ (IN)14久保拓也

後半に入り,選手を入れ替え,さらに細かくポジションチェンジをしている。
(どこをどうポジションを変えているかは内緒)
ポジションチェンジで突破口を探しているのか?
それとも相手に合わせて傷口を修復するためか?

中盤の「ファルコン」矢野純平(25)
体は大きくない。
鋼の肉体を持つわけでもない。
しかし,純平のプレイはみんなを熱狂させる。
ハイボールの競り合いでも,羽が生えているかのように高いジャンプでボールを奪う。
周りが止まって見えるような加速。
ボールに喰らいつく折れない心。
ハヤブサのようなプレイ。
さすが純平だ。
何とか中盤を支えてくれ。
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この試合,鈴鹿は何本もコーナーキックを得ている。
確かに攻め込んではいる。
そのコーナーキックを見ていて,思い出したことがある(本当)。

今シーズン最初の公式戦で,コーナーキックから得点したのは誰だ?
あの競り合いの中で,頭一つ飛びぬけているのは誰だ?

後半22分。
鈴鹿コーナーキック
蹴るのは保﨑(7)

サポーターから遠いゴール。
しかし,ナカニシには分かっている。
あの頭は・・・藤田だ!!!!!

ボールはゴールの中へ。

ゴーーーーーーーール!!!1-0


ついについに得点。
流れの中から得点できないなかで,セットプレイからの得点は大きい。
ナイスゴール藤田!!!

鈴鹿センターバック藤田大道(6)。
クールでクレバーな選手なのだけど,この試合の競り合いは凄まじい。
足元の上手い選手なのはよくわかっていたのだけど,高さへの反応が早く,最高到達点に素早く到達している感じ。
なので,相手の選手とジャンプの質が違う。
裏への対応や,ノーファウルのプレイはさすがに藤田なのだけど,やはり人数をかけて攻め込まれるといかに藤田でもやられてしまう。
現在鈴鹿はリズムを崩している。
そしてその中でプレイすることによりスタミナを消耗している。
味方の帰りが遅い。
藤田,何とか粘ってくれ!
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近藤和哉に代わって入ったパブロ(11)。
和哉に代わって前線をかき回してほしいのだが,なんかボールが足に付いていない。
ボールの受け際で相手のプレッシャーを受けて,踏ん張りきれない感じ。
試合に入り込めず,攻撃のジョーカーとなることができない。

大村亮平に代わり入った久保拓也(14)
久しぶりに試合に出るが,ナカニシは久保のプレイが大好き。
折角のチャンスをものにしてほしいのだけど,ハイプレッシャーの中で自分のプレイをすることができず,潰し合いに巻き込まれるクボタク。

後半の終盤に入り,支配率は5対5。

ペースをつかみ切れず疲れの出てきた鈴鹿
連携と組織立ったプレイで個の鈴鹿を抜きたい藤枝。
鈴鹿の攻め手は少ない。
このまま1対0で終われるか???

最近,サポーターとして共に応援している方が言っていた。
「ナカニシさんのブログを読んでから,試合を見て榊選手のプレイが分かりました」

「神の子」榊親平(5)
ピンチの時,そこに必ず榊がいてくれる。
表現のしようが無い。神としか。
この試合,藤枝はディフェンスだけでなく,攻撃でも連携の高さをいかんなく発揮していた。
外から中への低いクロス。
藤枝の選手には,すでに藤田がチェックに行っている。
しかし,そこでスルー!
後ろの選手に流した時・・・,それを読んで反応したのは榊親平(5)。
一つ一つのプレイはそれほど派手ではない。
クリアしたり,競り合ったり,マークしたり。
だけど,どんな危ない時でも,榊は必ず間に合っている。
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後半も終盤。
みんな疲れてきている。
気温はそれほど高くないが,水を補給する選手が多い。
疲れが来ているためか,ケガなども多く,タンカが何度かグラウンドを往復する。

サポーターの声が響く。
いっこうにペースの上がらない鈴鹿のゲームにいらだちを隠せない。

後半38分。
誰もが疲れているこの時間帯。
爆走するのは鈴木雄太(16)。
ついにカゴを飛び出し,スピードに乗った怒涛の攻撃。
中へ折り返したところには,「ギラギラした北野」北野純也(10)が飛び込んでくる。

雄太も北野も,まだまだ狙っている。
この状況を打開するために。

しかし。

ボランチで体を張ってプレッシャーをしのいできた山之内(23)が負傷。
大丈夫か?山ノ内。
心配でならないナカニシ。

後半45分。
(OUT)23山之内優貴 ⇔ (IN)15大久保龍太

大久保がボランチの位置に入る。
ATは4分。

大久保頼むぞ!

ロスタイム。
ボールが落ち着かなかったパプロが弾丸ミドルを放つ。
惜しい!!!

そして試合終了。

両チームの選手のみなさん,スタッフのみなさん,ありがとうございました。お疲れ様でした。

素敵なチアパフォーマンスを見せてくれたsticsのみなさん,ありがとうございました。鈴鹿フェスティバル頑張ってくださいね。
めっちゃ美人のミスユニバース三重の岩本さん,瀬田さん,ありがとうございました。
スズランガールズのみなさん,ありがとうございました。
ちなみにナカニシは「スタジアムお姉さん」を出していました。
今後ともスズランガールズさんよろしくお願いします。

たくさんの観客の方たちが来てくれました。
みなさんの手拍子がこちらまで聞こえてきました。
応援ありがとうございました。

サポーターの仲間たち,お疲れ様でした。
フラストレーションのたまる試合でしたが,最後まで選手のために歌った歌は必ず彼らに届いていると思います。
なにより,勝利することで次につなぐことができました。

この試合で何が悪かったかは,選手達はもう分かっていることでしょう。
カニシにはそれを修正することはできません。
試合で見つかった悪い所を修正できるのは,選手達だけです。
意見を言い合い,みんなでその問題と闘いながら,さらに強いチームになってください。
次の試合,どんな試合を見せてくれるのか楽しみにしています。

この試合のvictorycross賞ですが・・・。

後半の速い時間帯で相手フォワードとの1対1を連発で止めた,柴田大地選手(13)に送りたいと思います。
あそこで1点でも失点していたら,この試合は敗れていたかもしれません。
それほどまでに重要にビッグプレイでした。
柴田選手,また次の試合も鈴鹿のゴールを守ってください。
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なんかモヤモヤする試合でした。
すっきりしたプレイが見られませんでした。
鈴鹿の試合をさせてくれなかった藤枝市役所は強いチームだと改めて思いました。
藤枝には以前鈴鹿に在籍していた杉山琢磨選手がいます。
試合後に杉山選手がわざわざ挨拶に来てくれました。
杉山選手,今後とも頑張ってください。

試合後にスタンドで仲間と話をしていました。

今日は鈴鹿の弱さが出てしまいました。
自分たちのペースをいつでも作れるほど,鈴鹿のサッカーは確立していません。
波があることが,一番の課題なのかもしれません。

次の試合はアウェイで長良クラブと対戦します。

あの金髪の選手が帰ってくるかもしれません・・・。

今日の試合は終わった。

次の試合に向けて,闘いを続けていこう。

ではまた。


(追伸)
明日はチームのフットサル場「ランポーレグリーンタウン」のオープンイベントがあるそうです。
参加者は事前に申し込みがいるそうですが,ナカニシは所要によりイベントに参加できません。
もしも,行かれる方が見えましたら,選手達の激励よろしくお願いします。